JP2004127827A - キーシート、電子機器の雑音発生防止構造及び該構造を備えた電子機器 - Google Patents

キーシート、電子機器の雑音発生防止構造及び該構造を備えた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】操作性を損なうことなく、バイブレータ作動時の不快な雑音の発生を抑制する。
【解決手段】雑音発生防止構造19は、キーボタン5a、5a、…を載置したシート部材25が、フロントケース23と基板31との間に挟まれ、曲げ荷重を受けることによって撓むんだスカート部34の可撓部34aの復元力によって各キーボタン5aが押し上げられて、各キーボタン5aのフランジ部5sの上面がフロントケース23の開口23aの縁部の接触面に接触してなっている。これにより、バイブレータ作動時に、キーボタン5aがフロントケース23に断続的に当たって、不快な雑音(びりつき音)が発生することを防止することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、バイブレータが設けられた携帯電話機等の電子機器の操作部において用いられるキーシート、バイブレータ作動時のびりつき音を防止するための電子機器の雑音発生防止構造及び該構造を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、携帯型の電子機器としての携帯電話機等においては、着信時には、例えば、リンガー発生器からの着信音(呼出し音)の出力や、着信通知ランプの点滅、バイブレータの振動等によって着信したことをユーザに知らせるようにされている。
特にバイブレータは、例えば電車内でスピーカから音声を出力させないようにするマナーモードが設定された際に、代わりに振動によって着信を通知するために用いられる。
このような携帯電話機101は、図9及び図10に示すように、当該携帯電話機本体の構成各部を制御する制御部102と、制御部102が実行する処理プログラムや各種データ等を記憶するための記憶部103と、多数のキーボタン104a、104a、…等を有する操作部104と、無線電波の送受信を行うアンテナ105と、アンテナ105を介して無線電波を送受信し通話やデータ通信を行うために用いられる無線通信部106と、液晶表示装置からなる表示部107と、着信を通知するためのLEDからなる着信通知ランプ108と、着信通知ランプ108を構成する各LEDを駆動するためのLED駆動部109と、着信音を出力するリンガー発生器110と、リンガー発生器110を駆動するためのリンガー駆動部111と、振動によって着信を通知するためのバイブレータ112と、バイブレータ112を駆動するためのバイブレータ駆動部113と、受話音声を出力するスピーカ114と、送話音声を入力するマイクロフォン115とが筐体116に実装されて概略構成されている。
【0003】
操作部104は、図9及び図11に示すように、例えば数字等を入力するためのテンキー等の合成樹脂製の多数のキーボタン104a、104a、…が、例えば合成ゴム製のシート部材117上の所定の位置に接着されてなるキーシート118が、ドーム状に突起した金属板接点119を有するスイッチ120等の部品が搭載された基板121上に配置されて構成されている。
各キーボタン104aは、その周縁部に、非押下状態で、筐体116の開口部116aの縁部の裏面116cに、その上面が接触される鍔状に突起したフランジ部104sを有している。
【0004】
筐体116は、キーボタン104a、104a、…の先端部を露出させるための開口部116a、116a、…を有し、裏面のシート部材117の周縁部に形成されたシール部117cに対向する領域は、先端部117pを押圧して密封状態を保持するためのシール領域116bとされている。
また、開口部116a、116a、…の縁部には、非押下状態でキーボタン104aのフランジ部104sと接触する接触面116cが形成されている。
シート部材117は、各キーボタン104aを載置するボタン載置部117aと、各ボタン載置部117aに背向する裏面の中央部に形成され金属板接点119を押下するためのスイッチ作動用突起部117bと、シート部材117の周縁部に形成されたシール部117cとを有している。
シール部117cの突起部117pは、筐体116の裏面のシール領域116bに密着され、突起部117pがシール領域116bに押し当てられ押し潰されることによって、各キーボタン104aと筐体116との間の隙間等からの水等の浸入を遮断する密閉性が確保されている。また、シール部117cの底面117qは、基板121の表面に当接されている。
【0005】
スイッチ120は、直上の対応するキーボタン104aが押下されることによって、金属板接点119にスイッチ作動用突起部117bが押し付けられ、金属板接点119が平坦化されて、例えばオン状態とされる。キーボタン104aの押圧力が除かれると、シート部材117及び金属板接点119の復元力によって、スイッチ作動用突起部117bは元の位置に戻され、金属板接点119も元のドーム形状に戻り、例えばオフ状態とされる。
また、非押下状態では、各キーボタン104aのフランジ部104sの上面と、筐体116の開口部116aの縁部の接触面116cとは接触している。
【0006】
しかしながら、従来の携帯電話機の操作部では、キーボタン104aと筐体116とが接触した構造となっており、部品の寸法(例えばキーボタン104aの大きさや筐体116の開口116aの大きさ等)のばらつきによって、非押下時であっても、キーボタン104aと筐体116とが離反している箇所や、接触している箇所が生じ、このため、バイブレータ112が駆動した際に、キーボタン104aと筐体116とが断続的にぶつかり合うことによって、耳障りで不快な雑音(びりつき音)が発生し、操作者本人はもとより、マナーモードに設定していても周囲の者に対して不快感を与えてしまうという問題があった。
【0007】
このため、図12に示すように、操作部201において、シート部材202のスイッチ作動用突起部202bの高さを比較的高く設定しておいて、組立て時にスイッチ作動用突起部202bが金属板接点203を押し当てるようにし、金属板接点203の復元力によって、キーボタン104aを押し上げて、フランジ部104sの上面を筐体116の接触面116cに常時接触させる技術が提案されている。
図12において、符号202dは、シート部材本体と基板121との間の離隔を保つために形成された突起部である。
【0008】
また、図13に示すように、操作部301においてシート部材302に突起状のスタビライザ部302cを設け、組立時にスタビライザ部302cが圧縮荷重を受けて変形するようにし、復元力によってキーボタン104aのフランジ部104s上面を筐体116裏面に常時押し付けて接触させる技術が提案されている。
図13において、符号302dは、シート部材本体と基板121との間の離隔を保つために形成された突起部である。
また、図12に示すスイッチ作動用突起部202bの高さを比較的高く設定する技術と、図13に示すスタビライザ部302cを設ける技術とは、併用されることもある。
【0009】
なお、先行技術調査を実施した限りでは、上述した従来技術の内容が具体的に記載された文献に関する情報を得られなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の携帯電話機の操作部201では、キーボタン104a非押下時でも金属板接点203はスイッチ作動用突起部202bによって若干押されて変形しており、キーボタン104a押下時にクリック感が低減し、操作者は、操作によって確実にオン又はオフとされたか否か不安となるという問題があった。
また、金属板接点203はスイッチ作動用突起部202bによって既に押されているので、操作者が僅かな押圧力を加えただけで操作が行われてしまうことがあり、誤操作の危険があるという問題があった。
【0011】
また、従来技術の操作部301では、スタビライザ部302cに圧縮荷重をかけて押し潰して変形させ、スタビライザ部302cが元に戻ろうとする復元力によって、キーボタン104aを押し上げる方法をとっているために、スタビライザ部302cの体積変化によって、必要以上に大きな押圧力が発生し、操作者がキーボタン104aを押下しようとすると、オン又はオフとするために比較的強く押す必要があり(すなわち操作者にとって重く感じるようになり)、円滑かつ快適に操作することができないという問題があった。
このように、従来技術では、キーボタン操作の際の操作性が悪化するという問題があった。
【0012】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、操作性を損なうことなく、バイブレータ作動時の不快な雑音の発生を防止することができるキーシート、電子機器の雑音発生防止構造及び当該構造を備えた電子機器を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、振動発生手段を備える電子機器に取り付けられて操作部の一部として機能するキーシートに係り、当該キーシートは、押下することでスイッチをオンとする複数のキーボタンと、これら複数のキーボタンを載置すると共に、各キーボタンが押下されると、下方に撓む一方、各キーボタンの押下を解くと、元に戻る弾性体からなるキーボタン載置シートとからなり、上記各キーボタンの下面周縁部にはフランジ部が突設され、上記キーボタン載置シートは、上記キーボタンが載置されたボタン載置部と、上記ボタン載置部の周縁に沿って連続的に又は断続的に形成された変形自在の凹部と上記凹部の裏面から垂下された脚部とからなるスカート部とを有することを特徴としている。
なお、この発明において、キーボタンを載置するとは、キーボタンとキーボタン載置シートとが同一材料を用いて一体的に成形されている場合に、キーボタン載置シート上にキーボタンが配置されることも含むものとする。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のキーシートに係り、当該キーシートは、上記キーボタンが上記電子機器の筐体に穿設されたキーボタン装着用の開口から先端部が露出するように、かつ、少なくとも非押下時に上記フランジ部の表面が上記筐体の上記開口の縁部裏面に接触するように、上記キーボタンが押下されることによって開閉が行われるスイッチが設けられた基板と上記筐体との間に挟まれた状態で、上記電子機器に実装され、上記脚部は、底面が上記基板に押し当てられ、上記基板と上記ボタン載置部との間の離隔を保つためのスペーサ機能を有していることを特徴としている。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のキーシートに係り、当該キーシートが上記電子機器に実装された際に、上記凹部の復元力によって、上記フランジ部の表面が上記筐体の裏面に押し付けられて、上記キーボタンと上記筐体との断続的な接触による雑音の発生が防止されることを特徴としている。
【0016】
請求項4記載の発明は、振動発生手段を備える電子機器に設けられ、キーボタン載置シートの上に載置され押下することでスイッチをオンとする複数のキーボタンと、上記電子機器の筐体とを、少なくとも非押下時に常時接触状態として、上記キーボタンと上記筐体との断続的な接触による雑音の発生を防止するための電子機器の雑音発生防止構造に係り、上記各キーボタンの下面周縁部にはフランジ部が突設され、上記キーボタン載置シートは、各キーボタンが押下されると、下方に撓む一方、各キーボタンの押下を解くと、元に戻る弾性体からなり、上記キーボタンが載置されたボタン載置部と、上記ボタン載置部の周縁に沿って連続的に又は断続的に形成された変形自在の凹部と上記凹部の裏面から垂下された脚部とからなるスカート部とを有し、上記凹部が潰された状態で上記電子機器に実装され、上記凹部の復元力によって、上記フランジ部の表面が上記筐体の裏面に押し当てられるように構成されていることを特徴としている。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の電子機器の雑音発生防止構造に係り、記キーボタンは、上記電子機器の筐体に穿設されたキーボタン装着用の開口から先端部が露出するように、かつ、少なくとも非押下時に上記フランジ部の表面が上記筐体の上記開口の縁部裏面に常時接触するように、上記キーボタン載置シートに載置され、上記キーボタン載置シートは、上記キーボタンが押下されることによって開閉が行われるスイッチが設けられた基板と上記筐体との間に挟まれた状態で、上記電子機器に実装され、上記脚部は、底面が上記基板に押し当てられ、上記基板と上記ボタン載置部との間の離隔を保つためのスペーサ機能を有していることを特徴としている。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載の電子機器の雑音発生防止構造に係り、上記キーボタン載置シートは、上記凹部が復元可能な範囲で潰された状態で、上記電子機器に実装されていることを特徴としている。
【0019】
請求項7記載の発明は、請求項4、5又は6記載の電子機器の雑音発生防止構造に係り、上記復元力の強さは、上記キーボタンを押し上げて上記フランジ部の表面を上記筐体の裏面に接触させるために必要十分な強さであることを特徴としている。
【0020】
請求項8記載の発明は、請求項4乃至7のいずれか1に記載の電子機器の雑音発生防止構造に係り、上記凹部は、無荷重状態では、上記キーボタン載置シートの上記ボタン載置部の表面に対して所定の傾斜角度で傾斜した傾斜部と、その表面が上記ボタン載置部の表面に略平行な平坦部とからなるように成形されていることを特徴としている。
【0021】
請求項9記載の発明は、請求項4乃至8のいずれか1に記載の電子機器の雑音発生防止構造に係り、無荷重状態での上記凹部の表面の上記ボタン載置部との境界部位と、裏面側に上記脚部が形成された支持部位との間の第1の垂直距離は、所定の荷重を受けた状態で固定されたときの上記境界部位と上記支持部位との間の第2の垂直距離よりも大きい所定の距離とされ、少なくとも上記第1の垂直距離と上記第2の垂直距離との差は、要求される上記復元力の強さに基づいて設定されることを特徴としている。
【0022】
請求項10記載の発明は、請求項4乃至9のいずれか1に記載の電子機器の雑音発生防止構造に係り、上記キーボタン載置シートは、上記筐体と、上記キーボタンが押下されることによって開閉が行われるスイッチが設けられた基板との間に挟み付けられるように配置され、上記キーボタン載置シートが上記筐体と上記基板との間に挟み付けられることによって、上記キーボタン載置シートは、上記キーボタンを介して荷重を受けた状態で固定されていることを特徴としている。
【0023】
請求項11記載の発明は、請求項4乃至10のいずれか1に記載の電子機器の雑音発生防止構造に係り、上記凹部の復元力によって、上記フランジ部の表面が上記筐体の裏面に押し付けられて、上記キーボタンと上記筐体との断続的な接触による雑音の発生が防止されることを特徴としている。
【0024】
請求項12記載の発明は、請求項4乃至11のいずれか1に記載の電子機器の雑音発生防止構造に係り、上記振動発生手段が発生させた振動によって所定の通知がなされることを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
◇実施例
図1は、この発明の一実施例である雑音発生防止構造を備えた携帯電話機の構成を示す斜視図、図2は、図1のA−A線に沿った断面図、図3は、同携帯電話機の構成を示すブロック図、図4は、図2のB部を拡大して示す拡大断面図、図5は、同キーシートの要部の構成を示す下面図、図6は、図5のC−C線に沿った断面図、図7は、同キーシートを組み込んだ同携帯電話機の組立方法を説明するための説明図、また、図8は、同携帯電話機の動作を説明するための説明図である。
【0026】
この例の携帯電話機(電子機器)1は、図1乃至図3に示すように、折畳可能な筐体2を備えると共に、当該携帯電話機本体の構成各部を制御する制御部3と、制御部3が実行する処理プログラムや各種データ等を記憶するための記憶部4と、折畳時に内側となる側に配設され多数のキーボタン5a、5a、…等を有する操作部5と、無線電波の送受信を行うアンテナ6と、アンテナ6を介して無線電波を送受信し所定のプロトコルに従って通話やデータ通信を行うために用いられる無線通信部7と、液晶表示装置からなる表示部8と、振動によって着信を通知するためのバイブレータ(振動発生手段)9と、バイブレータ9を駆動するためのバイブレータ駆動部11と、着信音を出力するリンガー発生器12と、リンガー発生器12を駆動するためのリンガー駆動部13と、着信を通知するためのLEDからなる着信通知ランプ14と、着信通知ランプ14を構成する各LEDを駆動するためのLED駆動部15と、受話音声を出力するスピーカ16と、送話音声を入力するマイクロフォン17と、バッテリパック等からなる電源部18とを備え、かつ、バイブレータ9が作動した際に、各キーボタン5aと筐体2との断続的な接触による雑音の発生を防止するための雑音発生防止構造19を有している。
【0027】
筐体2は、図1及び図2に示すように、ヒンジ部20で相互に結合された上側筐体21と下側筐体22とからなり、ヒンジ部20は、上側筐体21と下側筐体22とを回動自在に結合して当該携帯電話機1に折畳可能な構造を付与している。
下側筐体22は、共に例えば合成樹脂成型品からなるフロントケース23とリアカバー24とから構成され、フロントケース23には、各キーボタン5aの先端部を露出させるための開口23aが形成されている。
【0028】
制御部3は、CPU(中央処理装置)等からなり、例えば、所定の電話番号に対する発呼処理等を行うための通信制御プログラムや、操作部5の各種キーボタンからの入力情報を処理する操作制御プログラム、表示部8を制御するための表示制御プログラム、マナーモードが設定された際の着信時にバイブレータ9を駆動させるためのバイブレータ制御プログラム等の記憶部4に記憶された各種処理プログラムを実行し、記憶部4に確保された各種レジスタやフラグを用いて、構成各部を制御し、通信制御処理や、操作制御処理、表示制御処理、バイブレータ制御処理等を行う。
記憶部4には、ROM、RAM等の半導体メモリからなり、制御部3が実行する通信制御処理プログラムや、操作制御プログラム、表示制御プログラム、バイブレータ制御プログラム等の各種処理プログラムや、各機能の設定情報や通信履歴情報、電話帳情報等の各種情報が記憶されていると共に、制御部3がプログラム実行時に用いる各種レジスタやフラグが確保されている。
【0029】
操作部5は、図1、図2及び図4に示すように、下側筐体22に実装され、例えば数字等を入力するためのテンキー等の合成樹脂製の多数のキーボタン5a、5a、…が、例えば合成ゴム等の弾性体からなるシート部材(キーボタン載置シート)25上の所定の位置に接着されてなるキーシート26が、ドーム状に突起しスイッチ27を構成する金属板接点28が絶縁性シート29の裏面側に設けられてなるメタルドームシート30を介して、各種電子部品が搭載された基板31上に配置されて構成されている。
また、各キーボタン5aは、扁平な柱状の本体部5tと、本体部5tの下部の周縁に設けられた鍔状に突起したフランジ部5sとを有し、フランジ部5sの上面(表面)は、非押下状態で、フロントケース23の開口23aの縁部の裏面側に形成された接触面(裏面)23bに接触している。
【0030】
シート部材25は、図2,図4及び図5に示すように、各キーボタン5aをその上面に載置するボタン載置部32と、各ボタン載置部32の裏面の中央部に形成されスイッチ27を押下するためのスイッチ作動用突起部33と、ボタン載置部32を取り囲むように形成され、キーボタン5aのフランジ部5sの上面をフロントケース23の裏面側の接触面23bに対して押し付けて、バイブレータ9が作動した際の雑音(びりつき音)の発生を防止するためのスカート部34と、当該シート部材25の周縁部に、キーボタン5a、5a、…の配置領域を囲むように設けられ、当該携帯電話機1の背面側に凸となるように形成され、シート部材25本体と基板31との間の離隔を保つと共に防水機能を担う周縁シール部35とを有している。
【0031】
スカート部34は、図4及び図5に示すように、ボタン載置部32を取り囲むように、例えば互いに隣接するキーボタン5a、5a間のフロントケース23直下に凹状に形成され、両側端部にキーボタン5aを介して曲げ荷重を受けることによって撓む可撓部34aと、可撓部34aの裏面側中央部から垂下状態で延設され、その底面が絶縁性シート29を介して基板31に押し当てられ、可撓部34aに荷重がかかった際に可撓部34aを支えて可撓部34aを撓ませるための支持脚部34b、34cとを有している。
ここで、支持脚部34b、34cは、例えばテンキーを構成するキーボタン5aの周囲においては、キーボタン5aの配置領域を取り囲むように形成されている。
【0032】
支持脚部34bは、長尺な直方体形状を有し、キーボタン5aの配置領域の周囲のキーボタン5aの中心から見て四方に対称な位置関係をなして形成されている。また、支持脚部34cは、扁平な略三角柱形状を有し、キーボタン5aの配置領域の周囲のキーボタン5aの中心から見て隅部に形成されている。
なお、これらの支持脚部34b、34cは、シート部材25本体と基板31との間の離隔を保つための機能も有している。また、支持脚部34b、34cは、基板31上の電子部品の搭載箇所を避けるように形成されている。
【0033】
シート部材25は、図6に示すように、当該携帯電話機1の組立前、すなわち、可撓部34aの両側端部にキーボタン5aを介して曲げ荷重がかっていない無荷重状態(すなわち、変形していない状態)では、可撓部34aが、ボタン載置部32の上面に対して所定の傾斜角度θで傾斜した傾斜部34sと、その上面がボタン載置部32の上面に略平行な平坦部34tとからなるように凹状に成形されている。
スイッチ27は、直上の対応するキーボタン5aが押下されることによって、金属板接点28にスイッチ作動用突起部33が押し付けられ、金属板接点28が平坦化されて、例えばオン状態とされる。キーボタン5aの押圧力が除かれると、シート部材25及び金属板接点28の復元力によって、スイッチ作動用突起部33は元の位置に戻され、金属板接点28も元のドーム形状に戻り、例えばオフ状態とされる。
【0034】
この例の雑音発生防止構造19は、図2及び図4に示すように、キーボタン5a、5a、…を載置したシート部材25が、フロントケース23と基板31との間に挟まれ、曲げ荷重を受けることによって撓むんだスカート部34の可撓部34aの復元力によって各キーボタン5aが押し上げられて、各キーボタン5aのフランジ部5sの上面がフロントケース23の開口23aの縁部の接触面23bに接触してなっている。
シート部材25は、当該携帯電話機1の組立前、すなわち、可撓部34aの両側端部にキーボタン5aを介して曲げ荷重がかっていない無荷重状態では、図6に示すように、支持脚部34bの底面からボタン載置部32の裏面までの距離(すなわち、基板31上に絶縁性シート29を介して配置された際の絶縁性シート29からボタン載置部32の裏面までの高さ)t2は、組立完了時の距離t1(図4参照)よりも大きく、フロントケース23とキーボタン5aのフランジ部5sとが干渉する所定の大きさとされ、組立完了時には、フロントケース23からキーボタン5aを介して曲げ荷重がかかるようにされている。
【0035】
この距離t2や、干渉量に対応する差分Δt(t1−t2)、支持脚部34bの高さt3、傾斜角度θ、シート部材25の厚さt4は、要求される押圧力(復元力)の強さや、当該携帯電話機1を構成する部品(例えばキーボタン5aやフロントケース23)の想定される寸法誤差等に基づいて、予め設定されている。
例えば、寸法誤差が比較的大きいと想定される場合は、差分Δtを比較的長く設定しておいて、部品の寸法のばらつきによる影響を抑制する。なお、これによって、可撓部34aの押圧力が必要以上に増大することはない。
ここで、押圧力の強さは、全てのキーボタン5aについて、キーボタン5aを押し上げてフランジ部5sの上面がフロントケース23の接触面23bに単に接触するための必要十分な強さであれば足りる。上述した差分Δt等については、さらに、部品の寸法誤差が吸収されるように設定される。
【0036】
このように、シート部材25が、フロントケース23と基板31との間に挟み付けられ、所定の曲げ荷重によって、可撓部34aが撓むように変形した状態で固定されると、可撓部34aが元の状態に戻ろうとする復元力によって、キーボタン5aが押し上げられ、キーボタン5aのフランジ部5sの上面は、フロントケース23の接触面23bに押し付けられて密着し、隙間が生じることがない。したがって、キーボタン5aがフロントケース23に断続的に当たって発生する雑音(びりつき音)が防止される。
なお、シート部材25が、フロントケース23と基板31との間に挟み付けられた状態で、支持脚部34bは、殆ど変形(例えば圧縮変形)しない。
【0037】
この例の携帯電話機1を組み立てるには、まず、図7(a)に示すように、フロントケース23に、各開口23aから対応するキーボタン5aが露出するように、シート部材25の各ボタン載置部32上にキーボタン5aが配置されたキーシート26を組み込む。
次に、絶縁性シート29の裏面に金属板接点28が設けられてなるメタルドームシート30を介して、各種電子部品が搭載された基板31を、キーシート26の裏面側からフロントケース23に組み込む。ここで、キーシート26は、基板31に対して、絶縁性シート29を介して、支持脚部34b、34c及び周縁シール部35を押し当てた状態で配置される。
このとき、図6に示すように、可撓部34aは、キーボタン5aを介して変形するほどの曲げ荷重は殆どを受けていない。
【0038】
次に、キーシート26を基板31とフロントケース23との間に挟んだ状態で、フロントケース23とリアカバー24との嵌合により、又は雌ねじや雄ねじ等の固定具による締め付けによって、図7(b)に示すように、基板31は、フロントケース23側に押し付けられる。
これによって、シート部材25は、フロントケース23と基板31との間に挟み付けられ、所定の曲げ荷重によって、可撓部34aが撓むように変形した状態で固定される。
すなわち、可撓部34aは、支持脚部34bによって中央部が固定された状態で、両側端部にキーボタン5aを介して曲げ荷重を受けることによって、図7(b)に示すように、両側部が撓むように変形する。
ここで、可撓部34aが元の状態に戻ろうとする復元力によって、このスカート部34の形成位置に端部が位置するキーボタン5a、5aのフランジ部5s、5sが押し上げられ、さらに、各キーボタン5aのフランジ部5sの上面は、フロントケース23の接触面23bに押し付けられて密着し、隙間が生じることがない。
【0039】
また、可撓部34aは、比較的小さい外力を受けた場合であっても、曲げ荷重であるために、例えば圧縮荷重に比べて比較的容易に変形し、かつ、例えば圧縮荷重を受けた場合のように、体積の変化を殆ど伴わないために、元の状態に戻ろうとする復元力は、上述したように、雑音発生防止構造19における差分Δt等の設定を適切に行うことによって、各キーボタン5aをフロントケース23に密着させて隙間を生じさせないために必要十分な大きさの押圧力として働く。
なお、シート部材24が、フロントケース23と基板31との間にキーボタン5aを介して挟み付けられた状態で、支持脚部34bは、殆ど変形(例えば圧縮変形)しない。
【0040】
こうして組み立てられた携帯電話機1において、例えばマナーモードに設定されている場合に、着信があると、制御部3は、バイブレータ駆動部11を制御してバイブレータ9を作動させる。
ここで、バイブレータ9の振動がフロントケース23等に伝達されても、各キーボタン5aのフランジ部5sは、フロントケース23に密着しており、キーボタン5aがフロントケース23に当たって雑音(びりつき音)が発生することは回避される。
また、上述したように、可撓部34aは、例えば圧縮荷重を受けた場合のように、体積の変化を殆ど伴わず、元の状態に戻ろうとする復元力は、各キーボタン5aをフロントケース23に密着させて隙間を生じさせないために必要十分な大きさの押圧力として働くようにされており、図8に示すように、操作時にキーボタン5aを押下した場合に、大きな反発力を受けることはない。
また、スカート部34は、キーボタン5aの周縁部の直下に形成されているので、このことによっても、操作時にキーボタン5aを押下した場合に、大きな反発力を受けることはない。
また、例えば、非操作時でもスイッチ作動用突起部33によって金属板接点28を押し当てる方式を採用しているわけではないので、操作性に悪影響がもたらされることはない。
【0041】
この例の構成によれば、シート部材25が、フロントケース23と基板31との間に挟み付けられ、所定の曲げ荷重によって、可撓部34aが撓むように変形した状態で固定されているので、可撓部34aが元の状態に戻ろうとする復元力によって、キーボタン5aが押し上げられ、キーボタン5aのフランジ部5sの上面は、フロントケース23の接触面23bに押し付けられて密着し、部品の寸法誤差にかかわらず、隙間が生じることがない。
したがって、バイブレータ9作動時に、キーボタン5aがフロントケース23に断続的に当たって、不快な雑音(びりつき音)が発生することを防止することができる。
【0042】
また、可撓部34aは、例えば圧縮荷重を受けた場合のように、体積の変化を殆ど伴わないために、元の状態に戻ろうとする復元力が、各キーボタン5aをフロントケース23に密着させて隙間を生じさせないために必要十分な大きさの押圧力として働くように、雑音発生防止構造19における差分Δt等の設定を適切に行うことによって、操作時にキーボタン5aを押下した場合に、大きな反発力を受けることはない。
したがって、従来技術におけるように、圧縮による強い復元力が生じないので、比較的弱い押圧力でキーボタンを押下して円滑にかつ確実に操作を行うことができる。
しかも、想定される部品の寸法誤差に応じて、差分Δt等の設定を適切に行うことによって、例えば部品の加工精度等にかかわらず、確実に雑音の発生を防止することができる。
【0043】
また、例えば、非操作時でもスイッチ作動用突起部33によって金属板接点28を押し当てる方式を採用しているわけではないので、クリック感は維持され、操作性に悪影響がもたらされることはない。したがって、操作者は、キーボタンの押下によって操作が確実に行われたか否か不安になることがない。また、操作者が僅かな押圧力を加えただけで操作が行われてしまうような誤操作の危険もない。
このように、バイブレータ9作動時に、不快な雑音が発生することがなく、しかも、操作者は、円滑かつ確実に操作を行うことができる。
【0044】
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、上述した実施例では、この発明の雑音発生防止構造を携帯電話機に適用する場合について述べたが、携帯電話機に限らず、バイブレータを備えた、例えば、簡易型携帯電話(PHS)端末や、携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラ等の携帯型の電子機器に適用することができる。
また、上述した実施例では、支持脚部34b、34cを、例えばテンキーを構成するキーボタン5aの周囲においては、キーボタン5aが配置された箇所の周りの数箇所に形成する場合について述べたが、これに限らず、各キーボタン5aの配置領域の周り全周に亘って連続的に形成しても良い。
また、シート部材25において、可撓部34aの厚さを一定とする場合について述べたが、スカート部34の変形される可撓部34aを、他の箇所と比べて厚さを薄くするようにしても良い。
また、シート部材25上にキーボタンを配置する場合について述べたが、例えば弾性部材を用いて一体的に成形されたキーシートを用いるようにしても良い。また、例えば支持脚部34bの形状を直方体形状とし、平面視で直線状に形成した場合について述べたが、これに限らず、キーボタンの外形に対応させてキーボタンの外形のオフセット形状(例えばキーボタンの外形が円形状であれば、平面視で円弧状に形成する)としても良い。また、断面形状も矩形に限らず、例えば台形であっても良い。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の構成によれば、キーボタン載置シートが、凹部が潰された状態で電子機器に実装されることによって、凹部の復元力のために、キーボタンが押し上げられ、キーボタンのフランジ部の表面は筐体の裏面に常時接触するように構成されているので、部品の寸法誤差にかかわらず、隙間が生じることがない。
したがって、振動発生手段作動時に、キーボタンが筐体に断続的に当たって、不快な雑音(びりつき音)が発生することを防止することができる。
【0046】
また、凹部は、例えば圧縮荷重を受けた場合のように、体積の変化を殆ど伴わないので、復元力が、各キーボタンを筐体に密着させて隙間を生じさせないために必要十分な大きさの押圧力として働くように、例えば、第1の垂直距離と第2の垂直距離との差の設定を適切に行うことによって、キーボタンを押下した場合に、大きな反発力を受けることはない。
したがって、従来技術におけるように、圧縮による強い復元力が生じないので、比較的弱い押圧力でキーボタンを押下して円滑にかつ確実に操作を行うことができる。
【0047】
また、例えば、非押下時でもスイッチ作動用突起部によって金属板接点を押し当てる方式を採用しているわけではないので、クリック感は維持され、操作性に悪影響がもたらされることはない。したがって、操作者は、キーボタンの押下によって操作が確実に行われたか否か不安になることがない。また、操作者が僅かな押圧力を加えただけで操作が行われてしまうような誤操作の危険もない。
このように、振動発生手段作動時に、不快な雑音が発生することがなく、しかも、操作者は、円滑かつ確実に操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である雑音発生防止構造を備えた携帯電話機の構成を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】同携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図4】図2のB部を拡大して示す拡大断面図である。
【図5】同キーシートの要部の構成を示す下面図である。
【図6】図5のC−C線に沿った断面図である。
【図7】同キーシートを組み込んだ同携帯電話機の組立方法を説明するための説明図である。
【図8】同携帯電話機の動作を説明するための説明図である。
【図9】従来技術を説明するための説明図である。
【図10】従来技術を説明するための説明図である。
【図11】従来技術を説明するための説明図であって、図9のD−D線に沿った断面図である。
【図12】従来技術を説明するための説明図である。
【図13】従来技術を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1   携帯電話機(電子機器)
2   筐体
5   操作部
5a   キーボタン
5s   フランジ部
9   バイブレータ(振動発生手段)
19   雑音発生防止構造
21   上側筐体
22   下側筐体
23   フロントケース
23a   開口
24   リアカバー
25   シート部材(キーボタン載置シート)
26   キーシート
31   基板
32   ボタン載置部
34   スカート部
34a   可撓部(凹部)
34b、34c   支持脚部(脚部)
34s   傾斜部
34t   平坦部

Claims (12)

  1. 振動発生手段を備える電子機器に取り付けられて操作部の一部として機能するキーシートであって、
    当該キーシートは、押下することでスイッチをオンとする複数のキーボタンと、これら複数のキーボタンを載置すると共に、各キーボタンが押下されると、下方に撓む一方、各キーボタンの押下を解くと、元に戻る弾性体からなるキーボタン載置シートとからなり、前記各キーボタンの下面周縁部にはフランジ部が突設され、
    前記キーボタン載置シートは、前記キーボタンが載置されたボタン載置部と、前記ボタン載置部の周縁に沿って連続的に又は断続的に形成された変形自在の凹部と前記凹部の裏面から垂下された脚部とからなるスカート部とを有することを特徴とするキーシート。
  2. 当該キーシートは、前記キーボタンが前記電子機器の筐体に穿設されたキーボタン装着用の開口から先端部が露出するように、かつ、少なくとも非押下時に前記フランジ部の表面が前記筐体の前記開口の縁部裏面に接触するように、前記キーボタンが押下されることによって開閉が行われるスイッチが設けられた基板と前記筐体との間に挟まれた状態で、前記電子機器に実装され、前記脚部は、底面が前記基板に押し当てられ、前記基板と前記ボタン載置部との間の離隔を保つためのスペーサ機能を有していることを特徴とする請求項1記載のキーシート。
  3. 当該キーシートが前記電子機器に実装された際に、前記凹部の復元力によって、前記フランジ部の表面が前記筐体の裏面に押し付けられて、前記キーボタンと前記筐体との断続的な接触による雑音の発生が防止されることを特徴とする請求項1又は2記載のキーシート。
  4. 振動発生手段を備える電子機器に設けられ、キーボタン載置シートの上に載置され押下することでスイッチをオンとする複数のキーボタンと、前記電子機器の筐体とを、少なくとも非押下時に常時接触状態として、前記キーボタンと前記筐体との断続的な接触による雑音の発生を防止するための電子機器の雑音発生防止構造であって、
    前記各キーボタンの下面周縁部にはフランジ部が突設され、
    前記キーボタン載置シートは、各キーボタンが押下されると、下方に撓む一方、各キーボタンの押下を解くと、元に戻る弾性体からなり、前記キーボタンが載置されたボタン載置部と、前記ボタン載置部の周縁に沿って連続的に又は断続的に形成された変形自在の凹部と前記凹部の裏面から垂下された脚部とからなるスカート部とを有し、前記凹部が潰された状態で前記電子機器に実装され、前記凹部の復元力によって、前記フランジ部の表面が前記筐体の裏面に押し当てられるように構成されていることを特徴とする電子機器の雑音発生防止構造。
  5. 前記キーボタンは、前記電子機器の筐体に穿設されたキーボタン装着用の開口から先端部が露出するように、かつ、少なくとも非押下時に前記フランジ部の表面が前記筐体の前記開口の縁部裏面に常時接触するように、前記キーボタン載置シートに載置され、
    前記キーボタン載置シートは、前記キーボタンが押下されることによって開閉が行われるスイッチが設けられた基板と前記筐体との間に挟まれた状態で、前記電子機器に実装され、
    前記脚部は、底面が前記基板に押し当てられ、前記基板と前記ボタン載置部との間の離隔を保つためのスペーサ機能を有していることを特徴とする請求項4記載の電子機器の雑音発生防止構造。
  6. 前記キーボタン載置シートは、前記凹部が復元可能な範囲で潰された状態で、前記電子機器に実装されていることを特徴とする請求項4又は5記載の電子機器の雑音発生防止構造。
  7. 前記復元力の強さは、前記キーボタンを押し上げて前記フランジ部の表面を前記筐体の裏面に接触させるために必要十分な強さであることを特徴とする請求項4、5又は6記載の電子機器の雑音発生防止構造。
  8. 前記凹部は、無荷重状態では、前記キーボタン載置シートの前記ボタン載置部の表面に対して所定の傾斜角度で傾斜した傾斜部と、その表面が前記ボタン載置部の表面に略平行な平坦部とからなるように成形されていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1に記載の電子機器の雑音発生防止構造。
  9. 無荷重状態での前記凹部の表面の前記ボタン載置部との境界部位と、裏面側に前記脚部が形成された支持部位との間の第1の垂直距離は、所定の荷重を受けた状態で固定されたときの前記境界部位と前記支持部位との間の第2の垂直距離よりも大きい所定の距離とされ、少なくとも前記第1の垂直距離と前記第2の垂直距離との差は、要求される前記復元力の強さに基づいて設定されることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1に記載の電子機器の雑音発生防止構造。
  10. 前記キーボタン載置シートは、前記筐体と、前記キーボタンが押下されることによって開閉が行われるスイッチが設けられた基板との間に挟み付けられるように配置され、前記キーボタン載置シートが前記筐体と前記基板との間に挟み付けられることによって、前記キーボタン載置シートは、前記キーボタンを介して荷重を受けた状態で固定されていることを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1に記載の電子機器の雑音発生防止構造。
  11. 前記凹部の復元力によって、前記フランジ部の表面が前記筐体の裏面に押し付けられて、前記キーボタンと前記筐体との断続的な接触による雑音の発生が防止されることを特徴とする請求項4乃至10のいずれか1に記載の電子機器の雑音発生防止構造。
  12. 請求項4乃至11のいずれか1に記載の電子機器の雑音発生防止構造を備えた電子機器であって、
    前記振動発生手段が発生させた振動によって所定の通知がなされることを特徴とする雑音発生防止構造を備えた電子機器。
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