JP2004127384A - 光ディスク装置及びコマンド実行方法 - Google Patents

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実 片岡
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Abstract

【課題】シークコマンドの実行に要する時間を短縮することによって、次のコマンドを早く受け取ることができ、全体としてパフォーマンスを向上する。
【解決手段】本発明の光ディスク装置1は、外部システムで発行され、インターフェース部10を介して受け取ったコマンドを解釈するコマンド解釈手段と、解釈されたコマンドがシークコマンドである場合、光ピックアップ3の現在位置とシークコマンドの指定アドレスとの間のずれ量を検出する検出手段と、この検出されたずれ量が予め設定されたずれ量よりも大きいか否かを判定する判定手段と、この判定結果に基づいて、コマンド実行手段が実行する所定のサーチを決定するサーチ決定手段と、コマンド実行手段によるコマンドの実行が完了したときに、コマンドコンプリートを発行するコマンドコンプリート発行手段とを備える。これらの手段は、制御手段9により実行される。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクを再生または記録・再生する光ディスク装置及びその光ディスク装置におけるコマンド実行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD(コンパクトディスク)、CD−ROMのような光ディスクを再生する光ディスク装置や、CD−Rのような光ディスクを記録・再生する光ディスク装置は、光ディスクの径方向に移動し得る光ピックアップ(光学ヘッド)と、この光ピックアップを光ディスクの径方向に移動、すなわち光ピックアップの光ピックアップベース(光学ヘッド本体)を光ディスクの径方向に移動させるスレッドモータを備えた光ピックアップベース移動機構とを有している。
【0003】
光ピックアップは、レーザダイオード及び分割フォトダイオードを備えた光ピックアップベース(光学ヘッド本体)と、この光ピックアップベースに光ディスクの径方向及び回転軸方向のそれぞれに移動し得るようにサスペンションワイヤーで支持されている対物レンズと、対物レンズを回転軸方向に移動させるフォーカスアクチュエータと、対物レンズを径方向に移動させるトラッキングアクチュエータとで構成されている。
【0004】
このような光ディスク装置では、光ピックアップを光ディスクの所定のトラック(目的トラック)へ移動させる際、トラックジャンプ制御が行われる。このトラックジャンプ制御では、光ピックアップベース移動機構のスレッドモータと、トラッキングアクチュエータの駆動をそれぞれ制御し、ラフサーチ、ファインサーチ、またはこれらの組み合わせにより、光ピックアップの対物レンズを目的トラックへ移動させている。
【0005】
ラフサーチでは、スレッドモータを駆動して、比較的速い速度で光ピックアップ全体を移動させる。この場合、加減速等により対物レンズが基準位置からずれても、対物レンズは、板バネの復元力によって基準位置に戻る。
【0006】
一方、ファインサーチでは、トラッキングアクチュエータを駆動して、対物レンズを移動させ、これとともに、スレッドモータを駆動して、光ピックアップベースを移動させる。この場合、トラッキングアクチュエータについては、対物レンズの移動速度が一定となるように速度制御が行われ、スレッドモータについては、オープン制御される。すなわち、スレッドモータは、予め設定されている一定レベルの信号(理想的な状態において、光ピックアップベースの移動速度が対物レンズの移動速度と同一となる電圧値のDC信号)で駆動され、理想的な状態において、対物レンズが基準位置に位置するようになっている。
【0007】
ここで、従来の光ディスク装置のコマンド実行の制御(処理)、特にシークコマンドの実行の制御(処理)について、図5を参照して説明する。図5は、従来の光ディスク装置におけるコマンド実行制御のフローチャートである。ここで、この図5において、従来の光ディスク装置をドライブといい、このドライブにコマンドを発行するパーソナルコンピュータなどの外部システムをホストという。
【0008】
ホスト側においてユーザからの入力などによりドライブへのコマンドが指示されると、ホストは、ドライブに向けてコマンドを発行する(ステップS501)。ホストから発行されたコマンドを受け取ったドライブは、そのコマンドの内容を解釈する(ステップS502)。
【0009】
そして、ドライブは、解釈されたコマンドがシークコマンドであるか否かを判断し(ステップS503)、シークコマンドでなければ(例えば、リードコマンドやライトコマンドなどであれば)それに対応するコマンドを実行する(ステップS509)。解釈されたコマンドがシークコマンドである場合、ステップS504に移行して、光ピックアップの現在位置とこのシークコマンドにより指定されたアドレス(目的トラック)との間のずれの大きさ(ずれ量)を検出する。
【0010】
そして、ドライブは、検出されたずれ量が予め設定されている所定のずれ量よりも大きいか否かを判断する(ステップS505)。検出ずれ量が所定のずれ量よりも大きい場合には、ラフサーチを実行してから(ステップS506)ファインサーチを実行し(ステップS507)、検出ずれ量が所定のずれ量よりも小さい場合には、ラフサーチを実行せずにファインサーチのみを実行する(ステップS507)。
【0011】
そして、シークコマンドで指定されたアドレス(シークアドレス)に光ピックアップが到達すると(ステップS508)、ドライブはこのシークコマンドを終了し、ホストに対してコマンドコンプリートを発行する(ステップS510)。コマンドコンプリートを受信したホストは、ドライブのコマンド終了を確認し(ステップS511)、次のコマンドが指定されている場合には、そのコマンドを発行してドライブに出力する(ステップS512)。これ以降、ドライブは、上述のステップS502以降の動作を繰り返して実行する。
【0012】
ドライブでは、ホストに対してコマンドコンプリートを発行した後、光ピックアップが光ディスクのトラックにトレースしながら移動して、次のコマンドを受け取るまで待機(ウェイト)している。従来の光ディスク装置では、例えば、ホストから発行される次のコマンドが前のシークコマンドの指定アドレスに対するリードコマンドであれば、コマンドコンプリートを発行してから次のコマンドの内容を解釈するまでの間、光ピックアップは光ディスクのトラックをトレースしながら移動してしまうので、その指定アドレスまで光ピックアップを移動させなければならない。
【0013】
【特許文献1】
特開平10−320938号公報
上記文献には、光ディスク装置のラフサーチ及びファインサーチの方法が記載されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、完全にシークアドレス(指定アドレス)に到達してからホストに対してコマンドコンプリートを発行する従来の光ディスク装置においては、コマンドコンプリートを発行してから次のコマンドをホストから受け取るまでの間の待ち時間が無駄であるとともに、次のコマンドがその指定アドレスに対するリードコマンドである場合には再度その指定アドレスまで光ピックアップを移動しなければならないという問題があった。
【0015】
特に、シークコマンドが連続して発行される場合やシークコマンドの次のコマンドが現在指定されているシークアドレス以外のアドレスに対するリードコマンドなどである場合には、この問題が顕著となる。
【0016】
したがって、本発明の目的は、シークコマンドの実行に要する時間を短縮することによって、次のコマンドを早く受け取ることができ、全体としてパフォーマンスを向上することができる光ディスク装置その光ディスク装置におけるコマンド実行方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(14)の本発明により達成される。
【0018】
(1) 光ピックアップにより光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置であって、
外部システムに所定のデータを送り、外部システムからコマンドを受け取るためのインターフェース部と、
前記外部システムで発行され、前記インターフェース部を介して受け取ったコマンドを解釈するコマンド解釈手段と、
前記コマンド解釈手段によって解釈されたコマンドを実行するコマンド実行手段と、
前記コマンド実行手段によるコマンドの実行が完了したときに、該コマンド実行の完了を示すコマンドコンプリートを発行するコマンドコンプリート発行手段とを備え、
前記コマンド実行手段は、前記コマンド解釈手段によって解釈されたコマンドがシークコマンドである場合、該シークコマンドによって指定される所定の指定アドレスの概ね1トラック前に前記光ピックアップを移動させてこのシークコマンドを完了することを特徴とする光ディスク装置。
【0019】
(2) 光ピックアップにより光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置であって、
外部システムに所定のデータを送り、外部システムからコマンドを受け取るためのインターフェース部と、
前記外部システムで発行され、前記インターフェース部を介して受け取ったコマンドを解釈するコマンド解釈手段と、
前記コマンド解釈手段によって解釈されたコマンドを実行するコマンド実行手段と、
前記コマンド実行手段によるコマンドの実行が完了したときに、該コマンド実行の完了を示すコマンドコンプリートを発行するコマンドコンプリート発行手段と、
前記光ピックアップの現在位置と前記指定アドレスとの間のずれ量を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出されたずれ量が予め設定されたずれ量よりも大きいか否かを判定する判定手段と、
前記コマンド解釈手段によって解釈されたコマンドがシークコマンドである場合、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記コマンド実行手段が実行する所定のサーチを決定するサーチ決定手段と、
を備えることを特徴とする光ディスク装置。
【0020】
(3) 前記サーチ決定手段は、前記判定手段によって前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きいと判定された場合には、前記コマンド実行手段がラフサーチを実行するように決定する上記(2)に記載の光ディスク装置。
【0021】
(4) 前記コマンド実行手段は、前記サーチ決定手段によってラフサーチを実行するように決定された場合、該ラフサーチを実行した後に、続いてファインサーチを実行する上記(3)に記載の光ディスク装置。
【0022】
(5) 前記サーチ決定手段は、前記判定手段によって前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きくないと判定された場合には、前記コマンド実行手段がファインサーチを実行するように決定する上記(3)又は(4)に記載の光ディスク装置。
【0023】
(6) 前記サーチ決定手段は、前記判定手段によって前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きくないと判定された場合には、前記コマンド実行手段がいずれのサーチも実行せずに終了するように決定する上記(3)に記載の光ディスク装置。
【0024】
(7) 前記コマンド実行手段によっていずれのサーチも実行せずにシークコマンドを終了した場合において、前記コマンド解釈手段が、前記外部システムから発行された次のコマンドが前のシークコマンドで指定された所定の指定アドレスに対するシークコマンド以外のコマンドであると解釈したとき、前記コマンド実行手段は、前記検出手段により検出されたずれ量に基づいて、該所定の指定アドレスまで前記光ピックアップが移動してから、該次のコマンドを実行する上記(6)に記載の光ディスク装置。
【0025】
(8) 光ピックアップにより光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置のコマンド実行方法であって、
インターフェース部を介して外部システムで発行されたコマンドを受け取るステップと、
その受け取ったコマンドの内容を解釈するステップと、
解釈されたコマンドがシークコマンドであるか否かを判定するステップと、
シークコマンドであると判定された場合、該シークコマンドによって指定される所定の指定アドレスの概ね1トラック前に光ピックアップを移動するステップと、
前記光ピックアップが前記所定の指定アドレスの概ね1トラック前に移動されると、前記シークコマンドが完了したものとみなし、該コマンド実行の完了を示すコマンドコンプリートを発行するステップと、
を有することを特徴とするコマンド実行方法。
【0026】
(9) 光ピックアップにより光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置のコマンド実行方法であって、
インターフェース部を介して外部システムで発行されたコマンドを受け取るステップと、
その受け取ったコマンドを解釈するステップと、
解釈されたコマンドがシークコマンドであるか否かを判定するステップと、
シークコマンドであると判定された場合、光ピックアップの現在位置と指定アドレスとの間のずれ量を検出するステップと、
検出されたずれ量が予め設定されたずれ量よりも大きいか否かを判定するステップと、
この判定結果に基づいて、所定のサーチを決定するステップと、
決定された所定のサーチを実行するステップと、
前記所定のサーチの実行が完了したときに、該コマンド実行の完了を示すコマンドコンプリートを発行するステップと、
を有することを特徴とするコマンド実行方法。
【0027】
(10) 前記決定ステップは、前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きいと判定された場合に、ラフサーチを実行するように決定する上記(9)に記載のコマンド実行方法。
【0028】
(11) 前記決定ステップにおいてラフサーチを実行するように決定された場合、前記実行ステップは、該ラフサーチを実行した後に、続いてファインサーチを実行する上記(10)に記載のコマンド実行方法。
【0029】
(12) 前記決定ステップは、前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きくないと判定された場合に、ファインサーチを実行するように決定する上記(10)又は(11)に記載のコマンド実行方法。
【0030】
(13) 前記決定ステップは、前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きくないと判定された場合には、いずれのサーチも実行せずに終了するように決定する上記(10)に記載のコマンド実行方法。
【0031】
(14) いずれのサーチも実行せずにシークコマンドを終了した場合において、前記外部システムから発行された次のコマンドが前のシークコマンドで指定された所定の指定アドレスに対するシークコマンド以外のコマンドであると解釈したとき、前記実行ステップは、前記検出ステップにおいて検出されたずれ量に基づいて、該所定の指定アドレスまで前記光ピックアップが移動してから、該次のコマンドを実行する上記(13)に記載のコマンド実行方法。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4を参照して本発明に係る光ディスク装置及びその光ディスク装置におけるコマンド実行方法の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態は例示として挙げるものであり、これにより本発明の内容を限定的に解釈すべきではない。
【0033】
まず、本発明の光ディスク装置1の構成を説明する。図1は、本発明の光ディスク装置の主要部(回路構成図)を示す概略的なブロック図である。この図1において、本発明の光ディスク装置1は、CD−ROMやCD−Rなどの光ディスク2を再生し、あるいは記録・再生するドライブ装置である。また、図2は、光ピックアップ3及びそれに関連する構成要素の一部を概略的に示す図である。以下、図1及び図2に基づいて説明する。
【0034】
光ディスク装置1は、この光ディスク2を装着するターンテーブル(図示せず)と、このターンテーブル(光ディスク2)を所定の一定線速度で回転するスピンドルモータ11とを備えている。
【0035】
また、光ディスク装置1は、装着された光ディスク2に対して、光ディスク2の径方向(ターンテーブルの径方向)に移動可能な光ピックアップ(光学ヘッド)3と、この光ピックアップ3を含む後述する光ピックアップベース(光学ヘッド本体)を光ディスク2の径方向に移動させるスレッドモータ7を備えた図示しない光ピックアップベース移動機構と、光ピックアップ3の検出信号から所定の信号を作成するRFアンプ40と、この所定の信号に基づいて光ディスク装置1のスピンドルモータ11などの各駆動部を駆動制御するサーボプロセッサ51と、RFアンプ40によって再生された検出信号からサンプルデータやサブコードデータ(デジタルデータ)などを復調する信号処理部30と、この信号処理部30によって復調されたサンプルデータなどを一時保存するバッファメモリ31と、制御手段(CPU)9と、この光ディスク装置1に最適化されたファームウェアなどを格納しているフラッシュROM32と、信号処理部30において復調され、バッファメモリ31に一時保存されているサンプルデータなどを外部システムに出力するインターフェース部10と、後述するアクチュエータ4を駆動するアクチュエータドライバ21と、スレッドモータ7を駆動するスレッドドライバ22と、スピンドルモータ11を駆動するスピンドルドライバ23と、これらを収納する図示しないケーシングとを備える。以下、各部の構成について詳細に説明する。
【0036】
制御手段9は、通常、マイクロコンピュータ(CPU)で構成され、光ピックアップ3(アクチュエータ4、レーザダイオード5など)、スレッドモータ7、スピンドルモータ11、RFアンプ40、信号処理部30、サーボプロセッサ51、インターフェース部10、バッファメモリ31、フラッシュROM32など、光ディスク装置1全体の制御を行う。なお、特許請求の範囲における各種手段は、この制御手段9により実行される。
【0037】
図2において、光ピックアップ3は、レーザダイオード(投光部)5及び分割フォトダイオード(受光部)6を備えた光ピックアップベースと、この光ピックアップベースに設けられた図示しない対物レンズ(集光レンズ)とを備える。
【0038】
レーザダイオード5は、RFアンプ40によって制御されるレーザダイオードドライバ43によって駆動され、所定波長のレーザビームを光ディスク2に照射するものである。また、分割フォトダイオード6は、レーザダイオード5から照射された光(レーザビーム)の光ディスク2からの反射光を受光する1以上の受光部を有する。この分割フォトダイオード6では、これらの受光部で受光された反射光の光量に対応する電圧レベルの電気信号(反射光検出信号)が生成され、RFアンプ40に出力される。
【0039】
対物レンズは、サスペンションワイヤーで支持され、光ピックアップベースに対し、光ディスク2の径方向及びスピンドルモータ11の回転軸方向(すなわち、ターンテーブルの回転軸方向、光軸方向ともいう)のそれぞれに移動可能に構成されている。
【0040】
また、対物レンズは、光ピックアップベースに予め設定されている対物レンズの基準位置(中点)、すなわち中立位置に配置されており、対物レンズがこの基準位置からずれると、上述のサスペンションワイヤーの復元力により基準位置に向かって付勢される。
【0041】
また、光ピックアップ3は、光ピックアップベースに対して対物レンズを変位(移動)させるアクチュエータ4、すなわち、光ディスク2の径方向に対物レンズを移動させるトラッキングアクチュエータ41と、光ピックアップベースに対し、光ディスク2の回転軸方向に対物レンズを移動させるフォーカスアクチュエータ42とを備えている。このアクチュエータ4、すなわち、トラッキングアクチュエータ41及びフォーカスアクチュエータ42は、フォーカスコイル、トラッキングコイルからなり、アクチュエータドライバ21によってフォーカス・トラッキングコイルに電流を流し、コイル付近に設けられたマグネットの磁界との作用により駆動される。
【0042】
対物レンズが光ディスク2のトラックに追従するとき、光ピックアップ3を移動させずに追従可能な範囲では、サーボプロセッサ51の制御によりアクチュエータドライバ21を介してトラッキングアクチュエータ41の駆動のみで追従する。光ピックアップ3を移動させなければ追従できない場合には、サーボプロセッサ51は、スレッドドライバ22を介してスレッドモータ7を駆動して光ピックアップベースを対物レンズが移動した方向と同方向に移動し、対物レンズが基準位置に戻るように制御する(これをスレッド制御という)。後述するシークコマンドに対する光ピックアップ3の移動制御において、ラフサーチを行う場合にはこのスレッド制御が行われる。
【0043】
RFアンプ40は、光ピックアップ3の分割フォトダイオード6から反射光検出信号を供給されると、その反射光検出信号に基づいて、HF(RF)信号、トラッキングエラー(TE)信号及びフォーカスエラー(FE)信号などを生成する。ここで、RF信号は、光ディスク2に書き込まれているピットとランドに対応するアナログ信号であり、トラッキングエラー信号は、トラックの中心からの径方向における対物レンズのずれの大きさ及びその方向(トラックの中心からの対物レンズの径方向のずれ量)を示す信号である。また、フォーカスエラー信号は、合焦位置からの光軸方向(回転軸方向)における対物レンズのずれの大きさ及びその方向(合焦位置からの対物レンズの光軸方向(回転軸方向)のずれ量)を示す信号である。
【0044】
また、RFアンプ40は、生成したRF信号をデータスライスした二値化信号を生成し、それを再生データ信号として信号処理部30に供給する。また、RFアンプ40は、生成したトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号をサーボプロセッサ51に供給する。
【0045】
サーボプロセッサ51は、RFアンプ40から供給されたトラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号に基づいて、アクチュエータドライバ21及び/又はスレッドドライバ22を介してアクチュエータ4及び/又はスレッドモータ7を駆動制御して光ピックアップ3を光ディスク2の径方向及び光軸方向に適宜移動させる。
【0046】
また、サーボプロセッサ51は、光ディスク2から再生されるWOBBLE信号、あるいは後述するホール素子の出力信号に基づいて、スピンドルドライバ23を介してスピンドルモータ11を駆動制御して光ディスク2を所定の回転速度で回転駆動させる。
【0047】
信号処理部30は、制御手段9の指示により、RFアンプ40から供給される再生信号を復調(デコード)し、所定の信号処理を実行する。そして、信号処理部30は、この復調などによって得られたサンプリングデータなどをバッファメモリ31に順次供給し、このバッファメモリ31を介してインターフェース部10に供給する。バッファメモリ31は、所定容量のRAM(Random Access Memory)などにより構成され、信号処理部30において復調されたサンプリングデータなどを一次格納するためのものである。
【0048】
インターフェース部10は、制御手段9の指示により、バッファメモリ31から供給されたサンプリングデータなどを外部システム(例えば、パーソナルコンピュータ(PC)などのホストコンピュータ)に伝送するとともに、外部システムから光ディスク装置1で実行するコマンドを受け取ることができるものである。このインターフェース部10は、ATAPI、SCSIなどの既存のインターフェース規格に対応するものである。
【0049】
フラッシュROM32は、ファームウェアなどを格納するためのEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)の一種であり、通常、光ディスク装置1の基本的な制御を行うためのファームウェアなどが予め格納されている。
【0050】
次に、本発明の光ディスク装置の一実施形態における動作を説明する。図3は、本発明の光ディスク装置の一実施形態におけるコマンド実行制御のフローチャートである。従来技術における図5のフローチャートと同様に、本発明の光ディスク装置1をドライブ1といい、このドライブにコマンドを発行するPCなどの外部システムをホストという。図1及び図2の各部の名称及び符号を用いて、このフローチャートを説明する。
【0051】
ホスト側においてユーザからの入力などによりドライブへのコマンドが指示(指定)されると、ホストは、ドライブ1に向けてコマンドを発行する(ステップS301)。ドライブ1は、インターフェース部10を介してホストで発行されたコマンドを受け取り、そのコマンドは制御手段9に供給される。そして、制御手段9は、フラッシュROM32に予め格納されているファームウェアに基づいて、受け取ったコマンドの内容を解釈する(ステップS302)。
【0052】
ステップS303において、制御手段9は、その内容が解釈されたコマンドがシークコマンドであるか否かを判断する。解釈されたコマンドがシークコマンドである場合には、制御手段9は、光ピックアップ3の現在位置とこのシークコマンドによって指定されている目的トラック(指定アドレス)との間のずれの大きさ(ずれ量)を検出する(ステップS304)。そして、制御手段9は、そのずれ量が予め決められている所定のずれ量よりも大きいか否かを判断し(ステップS305)、大きい場合にはサーボプロセッサ51を制御してラフサーチを実行する(ステップS306)。すなわち、制御手段9は、サーボプロセッサ51を制御して、アクチュエータドライバ21を介してトラッキングアクチュエータ41を駆動して対物レンズを基準位置に位置させつつ、スレッドドライバ22を介してスレッドモータ7を駆動して比較的速い速度で光ピックアップ3全体を移動させる。なお、ラフサーチの方法については公知であるため詳細な説明は省略する。そして、制御手段9は、指定アドレスの概ね近いトラックに達するとラフサーチを終了し、続いてファインサーチを実行する。
【0053】
また、検出されたずれ量が所定のずれ量よりも小さい場合には、制御手段9は、ステップS306のラフサーチを実行せず、ファインサーチを実行する(ステップS307)。すなわち、制御手段9は、サーボプロセッサ51を制御して、アクチュエータドライバ21を介してトラッキングアクチュエータ41を駆動して対物レンズを基準位置に位置させつつ、スレッドドライバ22を介してスレッドモータ7を駆動してラフサーチの場合に比べて遅い速度で光ピックアップ3全体を移動させる。なお、ファインサーチの方法については公知であるため詳細な説明は省略する。
【0054】
そして、制御手段9は、上記指定アドレスの概ね1トラック前に光ピックアップ3を移動(ジャンプ)させた時点でこのファインサーチを終了する。制御手段9は、この時点でシークコマンドが完了したものとみなす。なお、制御手段9によってシークコマンドが終了したとみなされた後も、スピンドルモータ11が駆動し光ディスク2が回転しているので、光ピックアップ3は、光ディスク2のトラックと同期を取りながらトレース(移動)している。
【0055】
一方、ステップS303において、解釈されたコマンドがシークコマンドでないと判断された場合には、制御手段9は、解釈されたコマンドに対応するコマンド(例えば、リードコマンドやライトコマンドなど)を実行する(ステップS308)。
【0056】
ドライブ1においてコマンドの実行が完了すると、制御手段9は、インターフェース部10を介してコマンドコンプリートをホストに発行する(ステップS309)。ドライブ1からコマンドコンプリートを受け取ったホストは、上記で発行したコマンドが終了したことを確認し(ステップS310)、次のコマンドが指定されている場合には、そのコマンドをドライブ1に対して発行する(ステップS311)。これ以降、ドライブ1は、上述のステップS302以降の動作を繰り返して実行する。
【0057】
なお、上述のように、ドライブ1は、シークコマンドのコマンドコンプリートを発行した後も光ピックアップ3が光ディスク2のトラックをトレースし、指定アドレスに向けて移動している。そのため、次にホストから発行され、インターフェース部10を介して受け取ったコマンドがその指定アドレスに対するリードコマンドなどであったとしても、本発明の光ディスク装置1は、光ピックアップ3が当該指定アドレスに到達してから該当する次のコマンド(リードコマンドなど)を実行するように構成される。
【0058】
逆に、次にホストから発行されたコマンドがこの指定アドレスとは異なるアドレスへのシークコマンドであれば、前のシークコマンドにより指定されているシークアドレスへ光ピックアップ3が到達することなく、制御手段9は、現在位置と新しい指定アドレスとの間のずれ量を検出し(ステップS304)、それに従って以降の処理を実行する。
【0059】
したがって、本発明の光ディスク装置1は、実使用上無駄であるシークコマンドのすべての完了を待たずに、次のコマンドを受け取り、そのコマンドの内容を解釈、制御することができる。
【0060】
以上のように、本発明の一実施形態における光ディスク装置1によれば、光ピックアップ3が指定アドレスに到達する前にシークコマンドを終了し、ホストコンピュータに対してコマンドコンプリートを発行するので、指定アドレスまで到達してからコマンドコンプリートを発行する従来の光ディスク装置に比べ、次のコマンドを早く取得することができ、光ディスク装置全体のパフォーマンスを向上させることができる。
【0061】
特に、本発明の一実施形態における光ディスク装置1によれば、ホストコンピュータからシークコマンドが連続して発行される場合や、所定のシークアドレスを指定したシークコマンドに続いてそのシークアドレス以外のアドレスに対するリードコマンドなど他のコマンドが発行される場合などに、実使用において無駄なシークコマンドの処理がカット(省略)されるので、光ディスク装置全体のパフォーマンス向上に有利である。
【0062】
なお、本発明の光ディスク装置1によれば、上述のように、シークコマンドの後にリードコマンドなどが発行されたとしても、指定アドレスに到達してからそのコマンドを実行するように構成されるので、光ディスク装置1におけるその他のアプリケーションでの動作に悪影響を及ぼすことがない。
【0063】
次いで、本発明の光ディスク装置の別の実施形態における動作を説明する。図4は、本発明の光ディスク装置にもう一つの実施形態におけるコマンド実行制御のフローチャートである。以下、図3のフローチャートと同様に、図1及び図2の各部の名称及び符号を用いて説明する。
【0064】
ホスト側においてユーザからの入力などによりドライブへのコマンドが指示(指定)されると、ホストは、ドライブ1に向けてコマンドを発行する(ステップS401)。ドライブ1は、インターフェース部10を介してホストで発行されたコマンドを受け取り、そのコマンドは制御手段9に供給される。そして、制御手段9は、フラッシュROM32に予め格納されているファームウェアに基づいて、受け取ったコマンドの内容を解釈する(ステップS402)。
【0065】
ステップS403において、制御手段9は、その内容が解釈されたコマンドがシークコマンドであるか否かを判断する。解釈されたコマンドがシークコマンドである場合には、制御手段9は、光ピックアップ3の現在位置とこのシークコマンドによって指定されている目的トラック(指定アドレス)との間のずれの大きさ(ずれ量)を検出する(ステップS404)。そして、制御手段9は、そのずれ量が予め決められている所定のずれ量よりも大きいか否かを判断し(ステップS405)、大きい場合にはサーボプロセッサ51を制御してラフサーチを実行する(ステップS406)。すなわち、制御手段9は、サーボプロセッサ51を制御して、アクチュエータドライバ21を介してトラッキングアクチュエータ41を駆動して対物レンズを基準位置に位置させつつ、スレッドドライバ22を介してスレッドモータ7を駆動して比較的速い速度で光ピックアップ3全体を移動させる。なお、ラフサーチの方法については公知であるため詳細な説明は省略する。そして、制御手段9は、指定アドレスの概ね近いトラックに達するとラフサーチを終了し、ファインサーチを実行せずにシークコマンドを完了したものとみなし、ステップS408に移行する。
【0066】
また、検出されたずれ量が所定のずれ量よりも小さい場合には、制御手段9は、ラフサーチ(及びファインサーチ)を実行せずにシークコマンドを完了したものとみなし、ステップS408に移行する。
【0067】
なお、制御手段9によってシークコマンドが終了したとみなされた後も、スピンドルモータ11が駆動し光ディスク2が回転しているので、光ピックアップ3は、光ディスク2のトラックと同期を取りながらトレース(移動)している。
【0068】
一方、ステップS403において解釈されたコマンドがシークコマンドでないと判断された場合には、制御手段9は、解釈されたコマンドに対応するコマンド(例えば、リードコマンドやライトコマンドなど)を実行する(ステップS407)。
【0069】
ドライブ1においてコマンドの実行が完了すると、制御手段9は、インターフェース部10を介してコマンドコンプリートをホストに発行する(ステップS408)。ドライブ1からコマンドコンプリートを受け取ったホストは、上記で発行したコマンドが終了したことを確認し(ステップS409)、次のコマンドが指定されている場合には、そのコマンドをドライブ1に対して発行する(ステップS410)。これ以降、ドライブ1は、上述のステップS402以降の動作を繰り返して実行する。
【0070】
なお、上述のように、ドライブ1は、シークコマンドのコマンドコンプリートを発行した後も光ピックアップ3が光ディスク2のトラックをトレースし、指定アドレスに向けて移動している。ホストが発行したコマンドがまずシークコマンドであり、その次にその指定アドレスに対するリードコマンドなどであるときには、制御手段9がステップS407に移行した際に光ピックアップ3が指定アドレスに到達していないこともあり得る。この場合、制御手段9は、光ピックアップ3が指定アドレスに到達してから次のコマンドを実行する。すなわち、ホストから発行された次のコマンドが前のシークコマンドで指定されたシークアドレスと同じである場合、光ピックアップ3は、前のシークコマンドのラフサーチ終了時点から光ディスク2のトラックと同期を取りながらトレースしているので、制御手段9は、光ピックアップ3の現在位置とのずれ量を検出し(ステップS404と同様の処理)、必要に応じてファインサーチを実行し、光ピックアップ3を上記指定アドレスに到達させ、それからリードコマンドなどの次のコマンドを実行する。
【0071】
逆に、次にホストから発行されたコマンドがこの指定アドレスとは異なるアドレスへのシークコマンドであれば、前のシークコマンドにより指定されているシークアドレスへ光ピックアップ3が到達することなく、制御手段9は、現在位置と新しい指定アドレスとの間のずれ量を検出し(ステップS404)、それに従って以降の処理を実行する。
【0072】
したがって、本発明の光ディスク装置1は、実使用上無駄であるシークコマンドのすべての完了を待たずに、次のコマンドを受け取り、そのコマンドの内容を解釈、制御することができる。
【0073】
以上のように、本発明のもう一つの実施形態における光ディスク装置1によれば、ファインサーチを実行することなくラフサーチを実行するのみでシークコマンドを終了し、ホストコンピュータに対してコマンドコンプリートを発行するので、前述の実施形態に比べても次のコマンドを早く取得することができ、光ディスク装置全体のパフォーマンスを向上させることができる。
【0074】
以上、本発明の光ディスク装置を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、光ディスク装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ホストからの次のコマンドを従来よりも早く取得することができるので、光ディスク装置全体のパフォーマンスを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置の主要部(回路構成図)を示す概略的なブロック図である。
【図2】光ピックアップ及びそれに関連する構成要素の一部を概略的に示す図である。
【図3】本発明の光ディスク装置の一実施形態におけるコマンド実行制御のフローチャートである。
【図4】本発明の光ディスク装置にもう一つの実施形態におけるコマンド実行制御のフローチャートである。
【図5】従来の光ディスク装置におけるコマンド実行制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1   光ディスク装置(ドライブ)
2   光ディスク
3   光ピックアップ(光学ヘッド)
4   アクチュエータ
41   トラッキングアクチュエータ
42   フォーカスアクチュエータ
43   レーザダイオードドライバ
5   レーザダイオード
6   分割フォトダイオード
7   スレッドモータ
9   制御手段
10   インターフェース部
11   スピンドルモータ
21   アクチュエータドライバ
22   スレッドドライバ
23   スピンドルドライバ
30   信号処理部
31   バッファメモリ
32   フラッシュROM
40   RFアンプ
51   サーボプロセッサ
S301〜S309、S401〜S408、S501〜S510   ステップ

Claims (14)

  1. 光ピックアップにより光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置であって、
    外部システムに所定のデータを送り、外部システムからコマンドを受け取るためのインターフェース部と、
    前記外部システムで発行され、前記インターフェース部を介して受け取ったコマンドを解釈するコマンド解釈手段と、
    前記コマンド解釈手段によって解釈されたコマンドを実行するコマンド実行手段と、
    前記コマンド実行手段によるコマンドの実行が完了したときに、該コマンド実行の完了を示すコマンドコンプリートを発行するコマンドコンプリート発行手段とを備え、
    前記コマンド実行手段は、前記コマンド解釈手段によって解釈されたコマンドがシークコマンドである場合、該シークコマンドによって指定される所定の指定アドレスの概ね1トラック前に前記光ピックアップを移動させてこのシークコマンドを完了することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 光ピックアップにより光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置であって、
    外部システムに所定のデータを送り、外部システムからコマンドを受け取るためのインターフェース部と、
    前記外部システムで発行され、前記インターフェース部を介して受け取ったコマンドを解釈するコマンド解釈手段と、
    前記コマンド解釈手段によって解釈されたコマンドを実行するコマンド実行手段と、
    前記コマンド実行手段によるコマンドの実行が完了したときに、該コマンド実行の完了を示すコマンドコンプリートを発行するコマンドコンプリート発行手段と、
    前記光ピックアップの現在位置と前記指定アドレスとの間のずれ量を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出されたずれ量が予め設定されたずれ量よりも大きいか否かを判定する判定手段と、
    前記コマンド解釈手段によって解釈されたコマンドがシークコマンドである場合、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記コマンド実行手段が実行する所定のサーチを決定するサーチ決定手段と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 前記サーチ決定手段は、前記判定手段によって前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きいと判定された場合には、前記コマンド実行手段がラフサーチを実行するように決定する請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記コマンド実行手段は、前記サーチ決定手段によってラフサーチを実行するように決定された場合、該ラフサーチを実行した後に、続いてファインサーチを実行する請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記サーチ決定手段は、前記判定手段によって前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きくないと判定された場合には、前記コマンド実行手段がファインサーチを実行するように決定する請求項3又は4に記載の光ディスク装置。
  6. 前記サーチ決定手段は、前記判定手段によって前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きくないと判定された場合には、前記コマンド実行手段がいずれのサーチも実行せずに終了するように決定する請求項3に記載の光ディスク装置。
  7. 前記コマンド実行手段によっていずれのサーチも実行せずにシークコマンドを終了した場合において、前記コマンド解釈手段が、前記外部システムから発行された次のコマンドが前のシークコマンドで指定された所定の指定アドレスに対するシークコマンド以外のコマンドであると解釈したとき、前記コマンド実行手段は、前記検出手段により検出されたずれ量に基づいて、該所定の指定アドレスまで前記光ピックアップが移動してから、該次のコマンドを実行する請求項6に記載の光ディスク装置。
  8. 光ピックアップにより光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置のコマンド実行方法であって、
    インターフェース部を介して外部システムで発行されたコマンドを受け取るステップと、
    その受け取ったコマンドの内容を解釈するステップと、
    解釈されたコマンドがシークコマンドであるか否かを判定するステップと、
    シークコマンドであると判定された場合、該シークコマンドによって指定される所定の指定アドレスの概ね1トラック前に光ピックアップを移動するステップと、
    前記光ピックアップが前記所定の指定アドレスの概ね1トラック前に移動されると、前記シークコマンドが完了したものとみなし、該コマンド実行の完了を示すコマンドコンプリートを発行するステップと、
    を有することを特徴とするコマンド実行方法。
  9. 光ピックアップにより光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置のコマンド実行方法であって、
    インターフェース部を介して外部システムで発行されたコマンドを受け取るステップと、
    その受け取ったコマンドを解釈するステップと、
    解釈されたコマンドがシークコマンドであるか否かを判定するステップと、
    シークコマンドであると判定された場合、光ピックアップの現在位置と指定アドレスとの間のずれ量を検出するステップと、
    検出されたずれ量が予め設定されたずれ量よりも大きいか否かを判定するステップと、
    この判定結果に基づいて、所定のサーチを決定するステップと、
    決定された所定のサーチを実行するステップと、
    前記所定のサーチの実行が完了したときに、該コマンド実行の完了を示すコマンドコンプリートを発行するステップと、
    を有することを特徴とするコマンド実行方法。
  10. 前記決定ステップは、前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きいと判定された場合に、ラフサーチを実行するように決定する請求項9に記載のコマンド実行方法。
  11. 前記決定ステップにおいてラフサーチを実行するように決定された場合、前記実行ステップは、該ラフサーチを実行した後に、続いてファインサーチを実行する請求項10に記載のコマンド実行方法。
  12. 前記決定ステップは、前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きくないと判定された場合に、ファインサーチを実行するように決定する請求項10又は11に記載のコマンド実行方法。
  13. 前記決定ステップは、前記検出ずれ量が前記設定ずれ量よりも大きくないと判定された場合には、いずれのサーチも実行せずに終了するように決定する請求項10に記載のコマンド実行方法。
  14. いずれのサーチも実行せずにシークコマンドを終了した場合において、前記外部システムから発行された次のコマンドが前のシークコマンドで指定された所定の指定アドレスに対するシークコマンド以外のコマンドであると解釈したとき、前記実行ステップは、前記検出ステップにおいて検出されたずれ量に基づいて、該所定の指定アドレスまで前記光ピックアップが移動してから、該次のコマンドを実行する請求項13に記載のコマンド実行方法。
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