JP3945449B2 - 光ディスク装置及び光ディスクの再生方法 - Google Patents

光ディスク装置及び光ディスクの再生方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置及び光ディスクの再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−R、CD−RWのような光ディスクのデータ記録形式には、シングルセッション(Single Session)とマルチセッション(MultiSession、又はMultiple Session)がある。オーディオCDやCD−ROMはシングルセッションであり、CD−Rのようにトラックアットワンス(Track At Once)方式により記録された(書き込まれた)ものがマルチセッションである。
【0003】
マルチセッション方式で記録された光ディスクは、記録開始の目印であるリードイン領域と、データ本体(プログラム領域)と、記録終了の目印であるリードアウト領域とをこの順で並んだ構造であるセッションを複数備えている。そして、このリードイン領域には、そのセッションに含まれるトラック(Track)数や次のセッションがあるかなどを示すTOC(Table Of Contents)情報が記録されている。
【0004】
従来、マルチセッション方式で記録された光ディスクを再生する光ディスク再生装置などが知られている(例えば、特許文献1など)。このような装置において、マルチセッション方式の光ディスクが装着され、その光ディスクに格納されている情報を読み出す際などの処理(光ディスク認識処理)を図5のフローチャートにより説明する。
【0005】
ステップS201において、従来の光ディスク装置(光ディスク再生装置)は、光ディスクが挿入されたか否かを判断する。光ディスクが挿入されたと判断した場合には、マルチセッションの光ディスクの各セッション情報(TOC情報)を取得してから(ステップS202)、光ディスクが挿入されていないと判断された場合にはそのまま、ステップS203に移行する。
【0006】
ステップS203において、従来の光ディスク装置は、ホストコンピュータからコマンドを受信したか否かを判断し、コマンドを受信していないと判断された場合には、ステップS201に移行して同様の処理を繰り返す。
【0007】
ホストコンピュータからコマンドを受信したと判断された場合には、続いて、、その受信コマンドがリードコマンド(Read Command)であるか否かを判断する(ステップS204)。リードコマンドでないと判断された場合には、そのコマンドに対応するコマンド処理を実行し(ステップS205)、ステップS201に移行して同様の処理を繰り返す。
【0008】
受信コマンドがリードコマンドであると判断された場合には、そのリードコマンドの指示に従い、従来の光ディスク装置は、挿入されている光ディスクに記録されているデータをリードする(読み出す)(ステップS206)。
【0009】
ステップS207において、従来の光ディスク装置は、上記リード処理においてエラーが発生したか否かを判断する。リードエラーが発生していないと判断された場合には、読み出したデータをホストコンピュータに転送して(ステップS208)、ステップS201に移行して同様の処理を繰り返す。
【0010】
一方、リードエラーが発生したと判断された場合には、従来の光ディスク装置は、そのリードエラーをホストコンピュータに報告し(ステップS209)、ステップS201に移行して同様の処理を繰り返す。
【0011】
なお、ステップS209において報告されたリードエラー情報に基づいて、ホストコンピュータは、何らかのエラー表示などを行い、エラーが発生したことをユーザに報知している。
【0012】
【特許文献1】
特開平5−314486号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光ディスク装置は、マルチセッションの一部(1つ又は複数)のセッションにおいて、データが書き込まれている部分に傷が存在したり、光ディスクの記録状態が悪く記録されたデータを読み出せなかったり、あるいはフォーマット違反などにより一部の記録されたデータを読み出せない場合には、その光ディスクを正しく認識することができず、この光ディスクは不良であるとしてすべてのデータ又はオーディオデータを読み出すことができないという問題があった。
【0014】
例えば、上述のフローチャートでは、従来の光ディスク装置は、リードエラーをホストコンピュータに報告(出力)し、ホストコンピュータでは、そのエラー情報をモニタなどに表示することによりユーザに報知するが、ユーザが同様の処理(例えば、当該光ディスクの挿入・排出動作)を繰り返したとしても、認識できなかった光ディスクを認識することはできず、この光ディスクからデータを読み出すことは永久にできない。
【0015】
したがって、本発明の目的は、マルチセッションの光ディスクにおいて、いずれかのセッションの記録データを正常に取得できない場合においても、少なくともその正常でないセッションよりも前のセッションのデータ又はオーディオデータをホストコンピュータなどの外部システムに出力することができる光ディスク装置及び光ディスクの再生方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(4)の本発明により達成される。
【0017】
(1) 光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置であって、
オーディオデータが記録されるセッションを含む複数のセッションにデータ記録されているマルチセッションの光ディスクが装填された場合に、各セッションのリードインに記録されているTOC情報を順次取得するセッション情報取得手段と、
外部システムから各種コマンドを受信し、あるいは、前記光ディスクに記録されているデータを出力するためのインターフェース部と、
前記インターフェース部を介して受信したコマンドがリードコマンドであるか否かを判定するコマンド判定手段と、
前記コマンド判定手段によって前記受信したコマンドがリードコマンドであると判定された場合には、リード処理中にリードエラーが発生したか否かを判別するとともに、該リードエラーが発生したセッション番号を特定する判別手段と、
前記判別手段によってリードエラーが発生したと判別された場合、所定の信号に基づいて、前記判別手段によって特定された前記リードエラーの発生したセッション番号以降のすべてのセッションのTOC情報にマスクをかけてそれらのセッションを無効にするセッション無効手段と、
前記セッション無効手段によって無効とされていないセッションが存在する場合、該セッションのデータを前記インターフェース部を介して前記外部システムに転送するデータ転送手段と、
を備えることを特徴とする光ディスク装置。
【0018】
(2) 前記光ディスクを排出するためのイジェクトボタンを有するイジェクト手段を更に備え、
前記所定の信号は、前記イジェクト手段のイジェクトボタンを連打することにより生成される信号である上記(1)に記載の光ディスク装置。
【0019】
(3) 前記判別手段によって特定されたセッション番号と、前記所定の信号の生成の有無とを一時的に記憶する記憶手段を更に備える上記(1)又は(2)に記載の光ディスク装置。
【0020】
(4) 光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置において実行される光ディスクの認識方法であって、
オーディオデータが記録されるセッションを含む複数のセッションにデータ記録されているマルチセッションの光ディスクが装填された場合に、各セッションのリードインに記録されているTOC情報を順次取得するステップと、
外部システムから各種コマンドを受信した際、受信したコマンドがリードコマンドであるか否かを判定するステップと、
前記受信したコマンドがリードコマンドであると判定された場合には、そのリード処理中にリードエラーが発生したか否かを判別するとともに、該リードエラーが発生したセッションの番号を特定するステップと、
前記リード処理中にリードエラーが発生したと判別された場合、所定の信号に基づいて、前記特定された前記リードエラーの発生したセッション番号以降のすべてのセッションのTOC情報にマスクをかけてそれらのセッションを無効にするステップと、
無効とされていないセッションが存在する場合、そのセッションに記録されているデータを前記外部システムに転送するステップと、
を有することを特徴とする光ディスクの再生方法。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4を参照して本発明に係る光ディスク装置の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態は例示として挙げるものであり、これにより本発明の内容を限定的に解釈すべきではない。
【0022】
まず、本発明の光ディスク装置1の構成を説明する。図1は、本発明の光ディスク装置の主要部(回路構成図)を示す概略的なブロック図である。この図1において、本発明の光ディスク装置1は、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどの光ディスク2を再生し、あるいは記録・再生するドライブ装置である。また、図2は、光ピックアップ3及びそれに関連する構成要素の一部を概略的に示す図である。以下、図1及び図2に基づいて説明する。なお、図示していないが、本発明の光ディスク装置1は、外部から交流又は直流電源を供給されることにより動作する。
【0023】
光ディスク装置1は、この光ディスク2を装着するターンテーブル(図示せず)と、このターンテーブル(光ディスク2)を所定の一定線速度で回転するスピンドルモータ11とを備えている。なお、光ディスク装置1は、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどのメディアを載せる(設置する)トレイ(図示せず)も備えている。
【0024】
また、光ディスク装置1は、装着された光ディスク2に対して、光ディスク2の径方向(ターンテーブルの径方向)に移動可能な光ピックアップ(光学ヘッド)3と、この光ピックアップ3を含む後述する光ピックアップベース(光学ヘッド本体)を光ディスク2の径方向に移動させるスレッドモータ7を備えた図示しない光ピックアップベース移動機構と、光ピックアップ3の検出信号から所定の信号を作成するRFアンプ40と、この所定の信号に基づいて光ディスク装置1のスピンドルモータ11などの各駆動部を駆動制御するサーボプロセッサ51と、RFアンプ40によって再生された検出信号からサンプリングデータ(RF信号)やサブコードデータ(デジタルデータ)などを復調する信号処理部30と、この信号処理部30によって復調されたサンプリングデータ(EFM信号)などを一時的に保存するバッファメモリ31と、制御手段(CPU)9と、この光ディスク装置1に最適化されたファームウェアなどを格納しているフラッシュROM32と、信号処理部30において復調され、バッファメモリ31に一時保存されているサンプリングデータなどを外部システム(ホストコンピュータなど)に出力するインターフェース部10と、後述するアクチュエータ4を駆動するアクチュエータドライバ21と、スレッドモータ7を駆動するスレッドドライバ22と、スピンドルモータ11を駆動するスピンドルドライバ23と、これらを収納する図示しないケーシングとを備えている。以下、各部の構成について詳細に説明する。
【0025】
制御手段9は、通常、マイクロコンピュータ(CPU)で構成され、光ピックアップ3(アクチュエータ4、レーザダイオード5など)、スレッドモータ7、スピンドルモータ11、RFアンプ40、信号処理部30、サーボプロセッサ51、インターフェース部10、バッファメモリ31、フラッシュROM32など、光ディスク装置1全体の制御を行う。なお、後述する光ディスク認識処理を実行する際には、制御手段9は、セッション情報取得手段、コマンド判定手段、判別手段及びセッション無効手段の一部として機能する。
【0026】
また、制御手段9とともに、信号処理部30、バッファメモリ31などにより、データ転送手段を構成する。
【0027】
さらに、インターフェース部10を介して外部システムから各種コマンドを受信すると、制御手段9は、そのコマンドの種類(内容)を特定し、そのコマンドに応じてサーボプロセッサ51を駆動制御する。
【0028】
図2において、光ピックアップ3は、レーザダイオード(投光部)5及び分割フォトダイオード(受光部)6を備えた光ピックアップベースと、この光ピックアップベースに設けられた図示しない対物レンズ(集光レンズ)とを備えている。
【0029】
レーザダイオード5は、図2には示されない制御手段9によって制御されるレーザダイオードドライバ43によって駆動され、所定波長のレーザビームを光ディスク2に照射するものである。また、分割フォトダイオード6は、レーザダイオード5から照射された光(レーザビーム)の光ディスク2からの反射光を受光する1以上の受光部を有する。この分割フォトダイオード6では、これらの受光部で受光された反射光の光量に対応する電圧レベルの電気信号(反射光検出信号)が生成され、RFアンプ40に出力される。
【0030】
対物レンズは、光ピックアップベースに設けられたサスペンションワイヤーで支持され、光ピックアップベースに対し、光ディスク2の径方向及びスピンドルモータ11の回転軸方向(すなわち、ターンテーブルの回転軸方向、光軸方向ともいう)のそれぞれに移動可能に構成されている。
【0031】
また、対物レンズは、光ピックアップベースに予め設定されている対物レンズの基準位置(中点)、すなわち中立位置に配置されており、対物レンズがこの基準位置からずれると、上述のサスペンションワイヤーの復元力により基準位置に向かって付勢される。
【0032】
また、光ピックアップ3は、光ピックアップベースに対して対物レンズを変位(移動)させるアクチュエータ4、すなわち、光ディスク2の径方向に対物レンズを移動させるトラッキングアクチュエータ41と、光ピックアップベースに対し、光ディスク2の回転軸方向に対物レンズを移動させるフォーカスアクチュエータ42とを備えている。このアクチュエータ4、すなわち、トラッキングアクチュエータ41及びフォーカスアクチュエータ42は、フォーカスコイル、トラッキングコイルからなり、アクチュエータドライバ21によってフォーカス・トラッキングコイルに電流を流し、コイル付近に設けられたマグネットの磁界との作用により駆動される。
【0033】
対物レンズが光ディスク2のトラックに追従するとき、光ピックアップ3を移動させずに追従可能な範囲では、サーボプロセッサ51の制御によりアクチュエータドライバ21を介してトラッキングアクチュエータ41の駆動のみで追従する。光ピックアップ3を移動させなければ追従できない場合には、サーボプロセッサ51は、スレッドドライバ22を介してスレッドモータ7を駆動して光ピックアップベースを対物レンズが移動した方向と同方向に移動し、対物レンズが基準位置に戻るように制御する(これをスレッド制御という)。シークコマンドに対する光ピックアップ3の移動制御において、ラフサーチを行う場合にはこのスレッド制御が行われる。
【0034】
RFアンプ40は、光ピックアップ3の分割フォトダイオード6から反射光検出信号を供給されると、その反射光検出信号に基づいて、HF(RF)信号、トラッキングエラー(TE)信号及びフォーカスエラー(FE)信号などを生成する。ここで、RF信号は、光ディスク2に書き込まれているピットとランドに対応するアナログ信号であり、トラッキングエラー信号は、トラックの中心からの径方向における対物レンズのずれの大きさ及びその方向(トラックの中心からの対物レンズの径方向のずれ量)を示す信号である。また、フォーカスエラー信号は、合焦位置からの光軸方向(回転軸方向)における対物レンズのずれの大きさ及びその方向(合焦位置からの対物レンズの光軸方向(回転軸方向)のずれ量)を示す信号である。
【0035】
また、RFアンプ40は、生成したRF信号をデータスライスした二値化信号を生成し、それを再生データ信号として信号処理部30に供給する。また、RFアンプ40は、生成したトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号をサーボプロセッサ51に供給する。
【0036】
サーボプロセッサ51は、RFアンプ40から供給されたトラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号に基づいて、アクチュエータドライバ21及び/又はスレッドドライバ22を介してアクチュエータ4及び/又はスレッドモータ7を駆動制御して光ピックアップ3を光ディスク2の径方向及び光軸方向に適宜移動させる。
【0037】
また、サーボプロセッサ51は、光ディスク2から再生されるWOBBLE信号、あるいは後述するホール素子の出力信号に基づいて、スピンドルドライバ23を介してスピンドルモータ11を駆動制御して光ディスク2を所定の回転速度で回転駆動させる。
【0038】
信号処理部30は、制御手段9の指示により、RFアンプ40から供給される再生信号を復調(デコード)し、所定の信号処理を実行する。そして、信号処理部30は、この復調などによって得られたサンプリングデータ(EFM信号)などをバッファメモリ31に順次供給し、このバッファメモリ31を介してインターフェース部10に供給する。バッファメモリ31は、所定容量のRAM(Random Access Memory)などにより構成され、信号処理部30において復調されたサンプリングデータ(EFM信号)や光ディスク2のリードイン領域から読み出したTOC情報などを一時的に格納するためのものである。
【0039】
インターフェース部10は、制御手段9の指示により、バッファメモリ31から供給されたサンプリングデータ(すなわち、光ディスク2に記録されているデータ)などを外部システム(例えば、パーソナルコンピュータ(PC)などのホストコンピュータ)に伝送(転送)するとともに、外部システムから光ディスク装置1で実行するコマンドを受け取ることができるものである。このインターフェース部10は、ATAPI、SCSIなどの既存のインターフェース規格に対応するものである。
【0040】
フラッシュROM32は、ファームウェアなどを格納するためのEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)の一種であり、通常、光ディスク装置1の基本的な制御を行うためのファームウェアなどが予め格納されている。
【0041】
フラッシュROM(記憶手段)32は、後述する光ディスク認識処理において、格納されているファームウェアに対応して、イジェクトボタン連打情報(イジェクト連打フラグ)と、無効セッション番号とを一時的に記憶するためのイジェクト連打フラグメモリ領域及び無効セッション番号メモリ領域を有する。
【0042】
なお、図1及び図2では図示していないが、光ディスク装置1は、光ディスク2を装着するトレイが開閉する方向の面(光ディスク装置1の前面パネル)に、上記イジェクトボタンを備えている。このイジェクトボタンは、光ディスク2を挿入あるいは取り出すためのイジェクト手段に対応する。
【0043】
イジェクトボタン連打情報(イジェクト連打フラグ、所定の信号)は、このイジェクトボタンをユーザが連打することにより、制御手段9によってフラッシュROM32内に生成される(イジェクト連打フラグが1となる)。
【0044】
次に、図3及び図4のフローチャートを参照して、本発明の光ディスク装置の一実施形態における動作を説明する。図3及び図4は、本発明の光ディスク装置の一実施形態における光ディスク認識処理のフローチャート(の一部)である。以下、上述の図1及び図2の各部の名称及び符号を用いて、このフローチャートを説明する。
【0045】
本発明の光ディスク装置1は、電源が投入されたときや、光ディスク搭載(OPEN位置)から光ディスク収納位置(CLOSE位置)へトレイが移動したときなどに、この光ディスク認識処理を実行している。
【0046】
ステップS101において、光ディスク装置1の制御手段9は、光ディスク装置1に光ディスク2が挿入(装着)されたか否かを判断する。光ディスク2が挿入されたと判断された場合には、制御手段9は、フラッシュROM32のイジェクト連打フラグメモリ領域内のEject連打フラグ(イジェクト連打フラグ)を「0」に設定するとともに(ステップS102)、無効セッション番号メモリ領域内の無効セッション番号を「0」に設定してから(ステップS103)、サーボプロセッサ51を介して光ディスク2の各セッションのセッション情報(TOC情報)を取得し(ステップS104)、ステップS105に移行する。
【0047】
一方、光ディスク2が挿入されていないと判断された場合には、制御手段9は、そのままステップS105に移行する。
【0048】
ステップS105において、制御手段9は、イジェクトボタン(Ejectボタン)が連打されているか否か、すなわち、所定の信号(イジェクトボタン連打信号)が生成されたか否かを判断する。イジェクトボタンが連打されていると判断された場合には、制御手段9は、フラッシュROM32に格納されているファームウェアのイジェクト連打フラグメモリ領域内のイジェクト連打フラグを「1」に設定してから(ステップS106)、また、イジェクトボタンが連打されていないと判断された場合にはそのまま、ステップS107に移行する。
【0049】
ステップS107において、制御手段9は、フラッシュROM32に格納されているファームウェアの無効セッション番号メモリ領域の無効セッション番号が存在するか否か、すなわち、この無効セッション番号が「0」でないか否かを判断する。
【0050】
無効セッション番号が存在すると判断された場合には、続いて、制御手段9は、イジェクト連打フラグメモリ領域内のイジェクト連打フラグが「1」であるか否かを判断する。そして、イジェクト連打フラグが「1」であると判断された場合には、制御手段9は、光ディスク2から読み出して、バッファメモリ31に一時的に格納しているセッション情報(TOC情報)のうち、無効セッション番号を含むそれ以降のセッションのセッション情報にマスクをかけ(ステップS109)、ステップS110に移行する。
【0051】
一方、無効セッション番号が存在しないと判断された場合、及び、無効セッション番号は存在するがイジェクト連打フラグが「1」でないと判断された場合には、制御手段9は、そのままステップS110に移行する。
【0052】
ステップS110において、制御手段9は、ホストコンピュータなどの外部システムからインターフェース部10を介して、コマンドを受信したか否か(受け取ったか否か)を判断する。
【0053】
コマンドを受信していないと判断された場合には、制御手段9は、ステップS101に移行して、同様の処理を繰り返す。一方、コマンドを受信したと判断された場合には、続いて、制御手段9は、その受信したコマンドがリードコマンド(Read Command)であるか否かを判断する(ステップS111)。
【0054】
受信コマンドがリードコマンドでないと判断された場合には、制御手段9は、そのコマンドに対応する他のコマンド処理を実行し(ステップS112)、ステップS101に移行して、同様の処理を繰り返す。
【0055】
一方、受信コマンドがリードコマンドであると判断された場合には、制御手段9は、サーボプロセッサ51及び信号処理部30を介して、光ディスク2に記録されているデータをリードし(リード処理を実行し)(ステップS113)、そのデータをバッファメモリ31に一時的に格納する。
【0056】
このとき、ステップS114において、制御手段9は、リード処理中にリードエラーが発生したか否かを判断する。リードエラーが発生していないと判断された場合には、制御手段9は、インターフェース部10を介してバッファメモリ31に格納されているデータをホストコンピュータなどの外部システムに転送(出力)し(ステップS115)、ステップS101に移行して、同様の処理を繰り返す。
【0057】
一方、リードエラーが発生したと判断された場合には、制御手段9は、リードエラーが発生したことをホストコンピュータなどの外部システムに報告するとともに(リードエラー発生データを外部システムに出力し)(ステップS116)、そのリードエラーを発生したセッションのセッション番号がフラッシュROM32に格納されている無効セッション番号よりも小さいか否かを判断する(ステップS117)。
【0058】
リードエラーを発生したセッションのセッション番号が無効セッション番号よりも小さいと判断された場合には、制御手段9は、リード処理中にリードエラーが発生したセッション番号をフラッシュROM32内のセッション番号メモリ領域に記憶して(ステップS118)、リードエラーを発生したセッションのセッション番号が無効セッション番号よりも大きいと判断された場合にはそのまま、ステップS101に移行し、同様の処理を繰り返す。
【0059】
なお、リードエラーを発生してしまうような光ディスク2では、リード処理を実行する毎にリードエラーを起こすセッション番号が変わり得るので、本実施形態では、ステップS117の判断処理を実施している。
【0060】
本発明の光ディスクの認識処理では、このような光ディスク認識処理をすることにより、リードエラーが発生するような光ディスク2においても、一部のデータを読み出すことができる。
【0061】
例えば、リードエラーが発生したセッション番号が「3」、すなわち、第3セッションにおいてリードエラーを発生した場合には、一回目のリード処理では、リードエラーを発生し、そのエラーをホストに報告するとともに(ステップS116)、無効セッション情報を「3」に設定し(ステップS117)、ステップS101に移行し、ステップS101−S105−S107−(S108)−S110−S101をループしながら待機している。この状態で、ホストコンピュータなどの外部システムは、リードエラーが発生したことをモニタや液晶表示部などの表示手段に表示することなどにより、ユーザに不具合を報知する。
【0062】
そして、ユーザは、その報知により光ディスク2のリード処理において不具合が生じたことを確認すると、光ディスク装置1のフロントパネルにあるイジェクトボタンを連打することにより、次の処理に移行させる。
【0063】
すなわち、待機している状態において、イジェクトボタンが連打されたので(ステップS105)、イジェクト連打フラグが「1」に設定され(ステップS106)、また、無効セッション番号メモリ領域には「3」が存在するので(ステップS107)、制御手段9は、無効セッション番号以降のセッション情報、すなわち、第3セッション以降のセッション情報(TOC情報)にマスクをかける(ステップS109)。
【0064】
それにより、次にリードコマンドを受信し、リード処理を実行した際には(ステップS110、S111、S113)、リードエラーが発生することがなく、光ディスク装置1は、第2セッションまでのセッションに含まれるデータをホストに転送して(ステップS115)、リード処理を終了する。
【0065】
以上のように、本発明の一実施形態における光ディスク装置1では、マルチセッション形式で記録された光ディスクにおいて、いずれかのセッションのデータをリードする(リード処理を実行する)ことができない場合には、そのセッション以降のセッションにマスクをかけて、少なくともそれまでの正常であるセッションに対応するデータを含む光ディスクであると認識して、正常なセッションに対応するデータを出力(データ転送)することができることとした。
【0066】
したがって、リードできないデータを含むセッションを有する光ディスクであっても、正常である一部のデータ又はオーディオデータを復元することができる。
【0067】
以上、本発明の光ディスク装置を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、光ディスク装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、本発明の光ディスク装置に任意の構成物が付加されていてもよい。
【0068】
なお、本発明の光ディスクの再生処理(再生方法)では、図3及び図4に示すフローチャートにおいて、すべての状態でステップS101に移行して、連続処理を実行するように説明したが、本発明の光ディスクの認識方法では、このような処理に限らず、例えば、他のコマンド処理を実行したとき(ステップS112)やリードエラーの発生することなくデータをホストコンピュータに転送したとき(ステップS115)には、一度この処理を終了し、改めてステップS101から実行するように構成されてもよい。
【0069】
また、本実施形態では、リードエラーの発生したセッション番号以降のセッション情報にマスクをかけるための所定の信号として、イジェクトボタンを連打した際に発生する信号(イジェクト連打フラグ信号)を用いた場合について説明したが、本発明は、この信号に限らず、例えば、ホストコンピュータなどの外部システムから入力される信号(好ましくは、ユーザの選択により生成された信号)でもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データをリードできないなどの不具合のセッションを含むマルチセッションの光ディスクであっても、少なくとも正常取得することができるセッションのデータあるいはオーディオデータを外部システムに出力させることができる。
【0071】
したがって、従来の光ディスク装置では、このような場合にすべてのデータを失っていたが、本発明によって、一部のデータなどを復元(再生あるいは抽出)することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ディスク装置の主要部(回路構成図)を示す概略的なブロック図である。
【図2】 光ピックアップ及びそれに関連する構成要素の一部を概略的に示す図である。
【図3】 本発明の光ディスク装置の一実施形態における光ディスク認識処理のフローチャートの一部である。
【図4】 本発明の光ディスク装置の一実施形態における光ディスク認識処理のフローチャートの一部である。
【図5】 従来の光ディスク装置における光ディスク認識処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク装置(ドライブ)
2 光ディスク
3 光ピックアップ(光学ヘッド)
4 アクチュエータ
41 トラッキングアクチュエータ
42 フォーカスアクチュエータ
43 レーザダイオードドライバ
5 レーザダイオード
6 分割フォトダイオード
7 スレッドモータ
9 制御手段
10 インターフェース部
11 スピンドルモータ
21 アクチュエータドライバ
22 スレッドドライバ
23 スピンドルドライバ
30 信号処理部
31 バッファメモリ
32 フラッシュROM
40 RFアンプ
51 サーボプロセッサ
S101〜S118、S201〜S209 ステップ

Claims (4)

  1. 光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置であって、
    オーディオデータが記録されるセッションを含む複数のセッションにデータ記録されているマルチセッションの光ディスクが装填された場合に、各セッションのリードインに記録されているTOC情報を順次取得するセッション情報取得手段と、
    外部システムから各種コマンドを受信し、あるいは、前記光ディスクに記録されているデータを出力するためのインターフェース部と、
    前記インターフェース部を介して受信したコマンドがリードコマンドであるか否かを判定するコマンド判定手段と、
    前記コマンド判定手段によって前記受信したコマンドがリードコマンドであると判定された場合には、リード処理中にリードエラーが発生したか否かを判別するとともに、該リードエラーが発生したセッション番号を特定する判別手段と、
    前記判別手段によってリードエラーが発生したと判別された場合、所定の信号に基づいて、前記判別手段によって特定された前記リードエラーの発生したセッション番号以降のすべてのセッションのTOC情報にマスクをかけてそれらのセッションを無効にするセッション無効手段と、
    前記セッション無効手段によって無効とされていないセッションが存在する場合、該セッションのデータを前記インターフェース部を介して前記外部システムに転送するデータ転送手段と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記光ディスクを排出するためのイジェクトボタンを有するイジェクト手段を更に備え、
    前記所定の信号は、前記イジェクト手段のイジェクトボタンを連打することにより生成される信号である請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記判別手段によって特定されたセッション番号と、前記所定の信号の生成の有無とを一時的に記憶する記憶手段を更に備える請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
  4. 光ディスクを再生又は記録・再生する光ディスク装置において実行される光ディスクの認識方法であって、
    オーディオデータが記録されるセッションを含む複数のセッションにデータ記録されているマルチセッションの光ディスクが装填された場合に、各セッションのリードインに記録されているTOC情報を順次取得するステップと、
    外部システムから各種コマンドを受信した際、受信したコマンドがリードコマンドであるか否かを判定するステップと、
    前記受信したコマンドがリードコマンドであると判定された場合には、そのリード処理中にリードエラーが発生したか否かを判別するとともに、該リードエラーが発生したセッションの番号を特定するステップと、
    前記リード処理中にリードエラーが発生したと判別された場合、所定の信号に基づいて、前記特定された前記リードエラーの発生したセッション番号以降のすべてのセッションのTOC情報にマスクをかけてそれらのセッションを無効にするステップと、
    無効とされていないセッションが存在する場合、そのセッションに記録されているデータを前記外部システムに転送するステップと、
    を有することを特徴とする光ディスクの再生方法。
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