JP2004125810A - ミリ波ユニットの構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ミリ波ユニットの構造において部品点数を低減して低コスト化、組立性の向上による装置の特性の向上を実現できるようにする。
【解決手段】 周波数変調信号を送信し、目標物で反射して戻ってきた信号を受信して送信信号と混合して得たビート信号から目標物までの距離を測定するレーダ装置におけるミリ波ユニットを、電気回路基板40、ベースシャーシ30、及び、アンテナとから構成し、電気回路基板40はベースシャーシ30の周辺に取り付け、ベースシャーシ30には、発振器、及び処理回路を内蔵するMMIC42を実装し、電気回路基板40のグランドパターン46のうちのMMIC42の近傍の部位を、ベースシャーシ30に電気的に接続した。電気回路基板40とベースシャーシの取り付けは、導電性接着剤19によって行うことができる。
【選択図】   図10

Description

 本発明はミリ波ユニットの構造に関し、特に、車両等に搭載されて先行する目標物との距離を測定するレーダ装置におけるミリ波ユニットの構造に関する。
 近年、自動車の保有台数の増大に伴い、自動車の衝突等による事故も年々増加する傾向にある。特に、一定の高速度で走行することが多い高速道路における走行では運転が単調になって注意力が散漫になり易く、このような場合に、先行する車両が急ブレーキをかけたり、渋滞で停車しているのに気づくのが遅れると、大きな衝突事故になりかねない。このような状況の下で、先行する自動車との間の距離を常時測定し、この距離の減少度合いが大きい時に自動的に自動車の走行速度を減速したり、自動車にブレーキをかけて衝突を未然に防止するレーダ装置が実用段階にある。
 このようなレーダ装置には一般にFMCW(周波数変調連続波)レーダやパルスドライブレーダ等の方式がある。この中で、FMCWレーダ装置では、送信用電圧制御発振器(VCO)に三角波のベースバンド信号を加え、周波数変調を行って送信アンテナから送信して目標物体に当てて反射した信号を受信する一方、VCOから得られる高周波信号を一部分岐して受信アンテナの受信信号が供給される受信ミキサに加えるだけで、目標物体からの距離や相対速度に応じた信号がビート信号として得られ、目標物体との相対速度と距離が測定できる。よって、FMCWレーダ装置は、特に、小型化、低コスト化が要求される自動車用レーダ装置への応用検討が活発になっている。
 これまでのFWCMレーダ装置では、送信用アンテナと受信用アンテナとが必要であり、装置が大型化し、かつ、コストが高くなるという問題点があった。そこで、周波数変調信号を送信し、目標物体で反射された信号を受信して送信信号と混合して得たビート信号から目標物体の距離及び相対速度を得るFMCMレーダ装置において、単一のアンテナを使用して送受信を時分割で行うことにより、装置の小型化及び低コスト化が可能なFMCWレーダ装置が特許文献1に提案されている。
特開平9−243738号公報
 しかしながら、前述のような送受信アンテナが共通化されたFMCWレーダ装置においても、VCOからの高周波信号(ミリ波)を送信アンテナに加えたり、受信アンテナからの受信信号とVCOから得られるミリ波の一部とを混合する受信ミキサとを備えた送受信回路を備えたユニット(以後ミリ波ユニットと呼ぶ)では、以下のような問題点があった。
 (1) ユニットがベースシャーシ、回路基板、導波管、アンテナ保持ブラケット等から構成されており、部品点数が多く、組立性が悪くコストが高い。
 (2) 部品点数が多いために、各部品の位置精度がばらつき、ユニットの特性にばらつきが出る。
 (3) VCO、送受信回路、ミキサ等の部品は集積回路化され、集積回路がベースシャーシに設けられた凹部に嵌め込まれた後に、導電性の接着剤等で固着されて凹部内に空気が密封されていたので、外気の温度変化によって凹部内の空気が膨張、収縮を繰り返し、集積回路が外れ易くなっていた。
 (4) 従来は凹部に集積回路が取り付けられたベースシャーシと、集積回路の周辺回路が実装された回路基板とがサンドイッチ構造になっていたために、集積回路のグランドと周辺回路基板とのグランドとの間の距離が長く、電位差の発生によりミリ波ユニットの特性が不安定であった。
 そこで、本発明は、前記従来のミリ波ユニットの有する部品点数が多く、組立性が悪くコストが高い点、ユニットの特性にばらつきが出る点、集積回路が外れ易い点、等の不具合を解消することができるミリ波ユニットの構造を提供することを目的としている。
 前記目的を達成する本発明の特徴は、周波数変調信号を送信し、目標物で反射して戻ってきた信号を受信して送信信号と混合して得たビート信号から目標物までの距離を測定するレーダ装置におけるミリ波ユニットの構造において、ミリ波ユニットを電気回路部、ベースシャーシ、及び、アンテナとから構成し、電気回路部のうちの、周波数変調信号を送信すると共に、アンテナで受信した受信信号を送信信号と混合する主要部を集積回路で構成し、この集積回路をベースシャーシに搭載し、集積回路のグランドパターンをベースシャーシに電気的に接続し、電気回路部のうちの、主要部以外の回路を電気回路基板上に搭載して前記ベースシャーシの周辺に取り付け、電気回路基板のグランドパターンのうちの、少なくとも集積回路の近傍の部位を、ベースシャーシに電気的に接続したことにある。
 この場合、電気回路基板とベースシャーシの取り付けを、導電性接着剤を介して行っても良く、また、電気回路基板のベースシャーシへの取付面と反対側の面にあるグランドパターンのうち、導電性接着材に対向する部位を、スルホールによって接続するしても良い。更に、ベースシャーシの電気回路基板の取付部を所定の厚さだけ窪ませて段差部とし、この段差部に取り付けた電気回路基板の表面とベースシャーシに搭載した集積回路の表面との段差を低減するようにしても良い。
 本発明では、集積回路のグランドと周辺回路基板とのグランドとの間の距離が短くなり、電位差の発生が抑えられてミリ波ユニットの特性が安定するという効果がある。
 以下添付図面を用いて本発明の実施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
 図1は本発明のミリ波ユニット2を備えたレーダ装置100の全体構成を示すブロック図である。レーダ装置100には、信号処理部1、ミリ波ユニット2、及びアンテナ10が設けられている。信号処理部1にはマイコン(マイクロコンピュータ)11、DSP(ディジタル信号プロセッサ)12、送信・受信制御回路14と受信回路15を備えたアナログ回路13、及び電源16が内蔵されている。また、信号処理部1にフラットケーブル17で接続するミリ波ユニット2には、発振器3、逓倍器4、3つの増幅器5,7,8、アンテナ共用回路6、及びミキサ9が内蔵されている。このミリ波ユニット2は、通常はカバー内に収められてアンテナ10に取り付けられている。信号処理部1の電源16は、フラットケーブル17を通じてミリ波ユニット2にも供給されるようになっている。
 ここで、以上のように構成されたレーダ装置100の動作について説明する。レーダ装置100では、ミリ波ユニット2内の発振器3で生成された高周波電気信号が逓倍器4で逓倍された後に二分岐され、その一方がマイクロストリップ線路で結ばれた増幅器5、アンテナ共用回路6を通じてアンテナ10に供給される。アンテナ共用回路6にはマイクロストリップ線路/導波管変換基板が接続されており、高周波電気信号がアンテナを通じて放射される。この時は、送信・受信制御回路14からの送信スイッチ信号によってアンテナ共用回路6が増幅器5に接続している。アンテナからのマイクロ波の放射が終了すると送信スイッチ信号によってアンテナ共用回路6の増幅器5との接続がオフされ、代わりに送信・受信制御回路14からの受信スイッチ信号によってアンテナ共用回路6が増幅器7に接続される。この結果、目標物体で反射して戻ってきたマイクロ波がアンテナ10で受信されると、受信波はアンテナ共用回路6、増幅器7,8を通じてミキサ8に供給される。ミキサ8には逓倍器8から高周波信号が直接入力されているので、目標物体からの距離や相対速度に応じた信号がビート信号として得られる。このビート信号は信号処理部1の受信回路15を通じてDSP12に送られ、マイコン11によってこの信号から目標物体との相対速度と距離が測定される。
 例えば、このレーダ装置100が自動車に搭載される場合は、信号処理部1からのデータはエンジン制御装置やブレーキ制御装置(共に図示せず)に接続されている。この場合は、信号処理部1のマイコン11によって測定されたデータは先行する自動車との距離と相対速度である。そして、マイコン11によって測定されたデータが、相対速度が大きく、距離が小さいことを示す場合は、信号処理部1からのデータにより、エンジン制御装置がエンジンの回転数を下げ、ブレーキ制御装置がブレーキングを行う等して、このレーダ装置100を備えた自動車と先行する自動車の衝突が防止されるようになっている。
 図2は本発明の一実施例のミリ波ユニット2をアンテナ10に取り付けた状態を示す斜視図である。この実施例のアンテナ10はミリ波ユニット2よりも大きな平板状をしている。ミリ波ユニット2はカバー20の中に収納されており、このカバー20の中に、ベースシャーシ30と電気回路基板40がある。図1に示したフラットケーブル17は、カバー20に設けられた開口27を通じて電気回路基板40の上に取り付けられたコネクタ41に接続している。この実施例ではカバー20はねじ29により3ヵ所でベースシャーシ30に取り付けられている。26はカバー20の中に設けられたベースシャーシ30の一部をカバー20の外部に出すための切欠である。また、28は凹部であり、カバー20の内面側に突出する膨出部(後述)の裏面側に位置していてカバー20の重量を低減するものである。
 図3は図2に示したミリ波ユニット2のカバー20からねじ29を取り去ってカバー20を取り外した状態を示すものである。図3において39が取り去ったねじ29のねじ孔を示している。カバー20の内部にはアンテナ10にねじ止めされたベースシャーシ30があり、このベースシャーシ30に電気回路基板40がねじ48によってねじ止めされている。また、図1で説明した発振器3、逓倍器4、3つの増幅器5,7,8、アンテナ共用回路6、及びミキサ9がベースシャーシ30の上に実装されている。電気回路基板40には逓倍器4、3つの増幅器5,7,8、アンテナ共用回路6、及びミキサ9の駆動回路が設けられている。そして、アンテナ共用回路6にはマイクロストリップ線路/導波管変換基板50が接続されており、その先端部がベースシャーシ30に設けられた導波管31に重なるようになっている。
 図4は図3に示したミリ波ユニット2のベースシャーシ30からねじ48を取り去って電気回路基板40を取り外した状態を示すものである。図4において38が取り去ったねじ48のねじ孔を示している。この実施例ではベースシャーシ30の外周部には段差部34が設けられており、電気回路基板40はこの段差部34に載置された後に4つのねじ48でベースシャーシ30に取り付けられるようになっている。
 図5は図4のベースシャーシ30に、図4で説明した発振器3、逓倍器4、3つの増幅器5,7,8、アンテナ共用回路6、及びミキサ9の機能を内蔵する集積回路(MMIC:モノリシックマイクロウェーブIC)42を取り付ける状態を示すものである。ベースシャーシ30上には、発振器3を取り付ける発振器IC取付孔33、逓倍器4、3つの増幅器5,7,8、アンテナ共用回路6、及びミキサ9の機能を備えたMMIC42を収納するための6つのMMIC収納孔32が設けられている。ここで、符号38は電気回路基板40をベースシャーシ30上に固定するためのねじ48(図3参照)が取り付けられるねじ孔であり、符号39はカバー20をベースシャーシ30に固定するためのねじ29(図2参照)が取り付けられるねじ孔である。また、発振器IC取付孔33側のベースシャーシ30の端部には、ベースシャーシ30を図4で示したアンテナ10から浮かして取り付けるための第2のアンテナ取付部としての支持脚35が設けられており、他端側には導波管31が設けられた第1のアンテナ取付部としてのポスト36が設けられている。なお、支持脚35とポスト36に設けられたねじ孔37は、ベースシャーシ30をアンテナ10(図4参照)に取り付けるためのものである。そして、ポスト36に設けられた導波管31内にその先端が重なるように、マイクロストリップ線路/導波管変換基板50がベースシャーシ30に取り付けられてアンテナ共用回路6に接続される。
 図6は電気回路基板40を取り付けたベースシャーシ30をアンテナ10に固定する様子を示すものである。この実施例では、まず、発振器3、逓倍器4、3つの増幅器5,7,8、アンテナ共用回路6、及びミキサ9が取り付けられたベースシャーシ30の周囲の段差部34に、電気回路基板40がねじ48をねじ孔38にねじ込むことにより固定される。この状態では電気回路基板40の表面と逓倍器4、3つの増幅器5,7,8、アンテナ共用回路6、及びミキサ9の表面とが略面一になる。次いで、ベースシャーシ30の支持脚35とポスト36のねじ孔37に、アンテナ10側からねじ18がねじ込まれることにより、ベースシャーシ30がアンテナ10に固定される。この状態が図3に示した状態である。これにカバー20が取り付けられると図2に示した状態となる。
 このように、前述の実施例では、ミリ波ユニット2が電気回路基板40、ベースシャーシ30、及び、アンテナ10とから構成されており、電気回路基板40はベースシャーシ30の周辺に取り付けることができ、ベースシャーシ30にはMMIC42に収納された発振器3、逓倍器4、増幅器5,7,8、アンテナ共用回路6、ミキサ9、及びマイクロストリップ線路/導波管変換基板50が実装されると共に、導波管31が形成されている。そして、このベースシャーシ30は支持脚35とポストの3ヵ所でアンテナ10に取り付けることができるので、部品点数を削減でき、組み付け性が向上して組立精度が向上する。この結果、ミリ波ユニット2の特性が安定し、更に、導波管31をベースシャーシ30に一体的に形成したので、信号ロスが低減できる。
 図7(a) ,(b) は前述のベースシャーシ30の第1の変形例をアンテナ10に取り付けた状態を模式化して示すものである。前述の実施例では、ベースシャーシ30の両端部に一体的に支持脚35とポスト36が形成されていたが、図7(a) ,(b) に示す変形例では、支持脚35が別体のブラケット35Aとして形成されている。ポスト36の構成は前述の実施例と同じである。この第1の変形例のようにブラケット35Aのみを別体で作ると、ベースシャーシ30の成形性が良くなる。
 また、図8(a) ,(b) は前述のベースシャーシ30の第2の変形例をアンテナ10に取り付けた状態を模式化して示すものである。前述の実施例では、ベースシャーシ30の両端部に一体的に支持脚35とポスト36が形成されていたが、図8(a) ,(b) に示す変形例では、ポスト36が別体のスペーサ36Aとして形成されている。支持脚35の構成は前述の実施例と同じである。この第2の変形例のようにポスト36の代わりにスペーサ36Aのみを別体で作ってもベースシャーシ30の成形性が良くなる。
 図9(a) は図5で説明したベースシャーシ30に設けた収納孔32と、この収納孔32の中に収納されたMMIC42の関係を示す部分断面図である。この実施例では、収納孔32は貫通孔であるので、収納孔32に収納されたMMIC42の対向面は開口している。一方、従来の構造では、図9(c) に示すように、ベースシャーシ30にはMMIC42の厚みを受け入れる収納凹部32Aが設けられており、MMIC42をこの収納凹部32Aに収納した状態ではMMIC42が密封された状態となっていた。従って、MMIC42の周囲の温度変化によって収納凹部32A内の空気が膨張、収縮を繰り返し、導電性接着剤等でベースシャーシ30に取り付けられたMMIC42の接着面の接着強度が劣化し、周囲温度の上昇時に収納凹部32A内の内部空間内の圧力が高まり、最悪の場合は図9(d) に示すようにMMIC42がベースシャーシ30から外れるおそれがあった。これに対して、図9(a) の構造では、MMIC42の周囲温度が変化してもMMIC42の近傍には空気の膨張、収縮による圧力変化がなく、MMIC42がベースシャーシ30から外れるおそれはない。図9(b) は(a) の変形例を示すものであり、図9(c) に示した従来例の収納凹部32Aの底部に通気孔32Bが設けられている。このような構成でも収納凹部32Aの内部は周囲と同じ圧力になるので、ベースシャーシ30からMMIC42が外れるおそれがなくなる。
 図10(a) は、図3のようにベースシャーシ30の段差部34に取り付けられた状態における、電気回路基板40上の回路44とベースシャーシ30に取り付けられたMMIC42上のマイクロストリップ線路43との接続、及び、電気回路基板40上のグランド回路とベースシャーシ30との接続を示すものである。この実施例では、図6で説明したように、電気回路基板40はベースシャーシ30の段差部34に取り付けられているので、電気回路基板40の表面とベースシャーシ30に実装されたMMIC42の表面とは略同一面となっている。また、電気回路基板40の表面上の回路と、MMIC42の表面上に設けられたマイクロストリップライン43とは非常に近接した位置にある。従って、この実施例では、電気回路基板40上の回路44とベースシャーシ30に実装されたMMIC42上のマイクロストリップ線路43とは金ワイヤ45で接続されている。
 一方、MMIC42と電気回路基板40のグランド回路は極力同じであるか、あるいは距離が近い方が良い。これは、従来構造では、MMICが搭載されたベースシャーシに対して電気回路基板がサンドイッチ構造に実装されていたので、MMICのグランド回路と電気回路基板のグランド回路とは金属製の接続ピン等で接続されており、双方のグランド回路間の距離が長かった。このため、双方のグランド回路間に電位差が発生してミリ波ユニットの特性が不安定になっていたからである。
 そこで、この実施例では、図10(b) に示すように、電気回路基板40のベースシャーシ30の段差部34に載置される部分に、グランドパターン46が設けられている。そして、このグランドパターン46は導電性接着剤19を介してベースシャーシ30の段差部34に接続される。また、電気回路基板40の表面側に設けられたグランドパターン47は、スルホール49を通じてグランドパターン46に接続されている。更に、MMIC42のグランドパターンはベースシャーシ30への搭載面側に設けられており、MMIC42も導電性接着剤19を介してベースシャーシ30に実装される。従って、MMIC42のグランド回路と電気回路基板40のグランド回路とはベースシャーシ30を通じて最短距離で接続されるので、双方のグランド回路間に電位差が発生しにくく、MMIC42の特性が安定する。
 なお、以上の実施例では、発振器3、逓倍器4、3つの増幅器5,7,8、アンテナ共用回路6、及びミキサ9が、それぞれ1つずつのMMIC42に組み込まれており、合計7個のMMIC42がベースシャーシ30の上に実装されていたが、発振器3、逓倍器4、3つの増幅器5,7,8、アンテナ共用回路6、及びミキサ9の機能の幾つかを1つのMMICにまとめてに組み込むことにより、MMIC42の数を減らすようにしても良いものである。
 また、以上説明した実施例では、ミリ波ユニットを含む自動車搭載用のレーダ装置について説明を行ったが、自動車以外の他の用途についても本発明を有効に適用することができる。
本発明のミリ波ユニットを備えたレーダ装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例のミリ波ユニットをアンテナに取り付けた状態を示す斜視図である。 図2のミリ波ユニットからカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 図3のミリ波ユニットのベースシャーシから電気回路基板を取り外した状態を示す斜視図である。 図4のベースシャーシに電気信号の処理回路を内蔵する集積回路を取り付ける状態を示す組立斜視図である。 アンテナに電気回路基板を取り付けたベースシャーシを固定する様子を示す組立斜視図である。 (a) はベースシャーシの変形例をアンテナに取り付けた状態を示す部分側面図、(b) は同正面図である。 (a) はベースシャーシの更に別の変形例をアンテナに取り付けた状態を示す部分側面図、(b) は同正面図である。 (a) はベースシャーシに設けた収納孔の構成を示す部分断面図、(b) はベースシャーシに設けた収納孔の変形例の構成を示す部分断面図、(c) はベースシャーシに設けた従来の収納孔の構成を示す部分断面図、(d) は(c) の問題点を説明する図である。 (a) はベースシャーシに取り付けた状態の電気回路基板とベースシャーシ上の集積回路との電気的な接続を示す部分断面図、(b) は電気回路基板の裏面側に設けられたグランドパターンの構成を示すものである。
符号の説明
1…信号処理部
2…ミリ波ユニット部
3…発振器
4…逓倍器
5,7,8…増幅器
6…アンテナ共用回路
9…ミキサ
10…アンテナ部
19…導電性接着剤
20…カバー
30…ベースシャーシ
31…導波管
32…MMIC収納孔
33…発振器IC取付孔
34…段差部
35…支持脚
35A…ブラケット
36…ポスト
36A…スペーサ
40…電気回路基板
42…MMIC
43…マイクロストリップ線路
45…金ワイヤ
46,47…グランドパターン
49…スルホール
50…マイクロストリップ線路/導波管変換基板
100…レーダ装置

Claims (4)

  1.  周波数変調信号を送信し、目標物で反射して戻ってきた信号を受信して送信信号と混合して得たビート信号から前記目標物までの距離を測定するレーダ装置におけるミリ波ユニットの構造であって、
     前記ミリ波ユニットを電気回路部、ベースシャーシ、及び、アンテナとから構成し、
     前記電気回路部のうちの、前記周波数変調信号を送信すると共に、前記アンテナで受信した受信信号を前記送信信号と混合する主要部を集積回路で構成し、この集積回路を前記ベースシャーシに搭載し、
     前記集積回路のグランドパターンを前記ベースシャーシに電気的に接続し、
     前記電気回路部のうちの、前記主要部以外の回路を電気回路基板上に搭載して前記ベースシャーシの周辺に取り付け、
     前記電気回路基板のグランドパターンのうちの、少なくとも前記集積回路の近傍の部位を、前記ベースシャーシに電気的に接続したことを特徴とするミリ波ユニットの構造。
  2.  前記電気回路基板と前記ベースシャーシの取り付けを、導電性接着剤を介して行ったことを特徴とする請求項1に記載のミリ波ユニットの構造。
  3.  前記電気回路基板の前記ベースシャーシへの取付面と反対側の面にあるグランドパターンのうち、前記導電性接着材に対向する部位を、スルホールによって接続したことを特徴とする請求項2に記載のミリ波ユニットの構造。
  4.  前記ベースシャーシの前記電気回路基板の取付部を所定の厚さだけ窪ませて段差部とし、この段差部に取り付けた前記電気回路基板の表面と前記ベースシャーシに搭載した集積回路の表面との段差を低減したことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のミリ波ユニットの構造。
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