JP2004125457A - 燃料残量表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】縦長形状の燃料タンクであっても正確に燃料残量を確認できるようにする。
【解決手段】縦長形状の燃料タンク11の内部には縦方向にロッド12を配設し、該ロッド12の長手方向に沿って電気的良導体である導線13と電気的抵抗体である抵抗線14とを略平行に設けてある。一方、ロッド12にはフロート15を上下摺動可能に装着してあり、該フロート15には導線13と抵抗線14とを電気的に短絡する短絡部材が設けられている。燃料タンク11内の燃料残量の増減に伴い、フロート15が浮き沈みして上下移動すれば、導線13と抵抗線14の短絡位置が移動して導線13と抵抗線14間の抵抗値が変化するため、電流変化が生じて燃料メータ18の指針により燃料残量の増減を正確に表示することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】縦長形状の燃料タンク11の内部には縦方向にロッド12を配設し、該ロッド12の長手方向に沿って電気的良導体である導線13と電気的抵抗体である抵抗線14とを略平行に設けてある。一方、ロッド12にはフロート15を上下摺動可能に装着してあり、該フロート15には導線13と抵抗線14とを電気的に短絡する短絡部材が設けられている。燃料タンク11内の燃料残量の増減に伴い、フロート15が浮き沈みして上下移動すれば、導線13と抵抗線14の短絡位置が移動して導線13と抵抗線14間の抵抗値が変化するため、電流変化が生じて燃料メータ18の指針により燃料残量の増減を正確に表示することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料残量表示装置に関するものであり、特に、縦長形状の燃料タンクにも使用可能な燃料残量表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の一般的な建設機械の燃料残量表示装置を示し、燃料タンク1内には、可変抵抗器2と、可変抵抗器2に回動可能に装着されたアーム3と、アーム3の先端に取り付けられたフロート4とからなる燃料センサ5が設けられている。燃料タンク1内に充填されている燃料の増減によりフロート4が上下動し、その浮力によりアーム3がある決められた角度範囲θで回動する(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−103995号公報(第4頁、図2及び図3)
即ち、燃料残量が小のときは前記フロート4が低位置にあり、燃料残量が大のときは前記フロート4が高位置に移動するので、アーム3の回動角度の変化が可変抵抗器2の抵抗値の変化となり、コントローラ6はこの燃料センサ5の抵抗値から燃料タンク1内の燃料残量を演算し、この演算結果を表示装置7に表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の此種建設機械の燃料残量表示装置は、燃料センサ5の抵抗値からコントローラ6が燃料残量を演算しているが、小型の建設機械では搭載スペースの関係から、図8に示すように燃料タンク1aの形状が縦長になる傾向にある。その際、燃料タンク1aの内壁に干渉しないように短いアーム3aを使用するため、燃料残量が最小の状態から最大の状態までの一部の範囲にしか、燃料残量を正確に検出することができない。
【0005】
そこで、縦長形状の燃料タンクであっても正確に燃料残量を確認できるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、燃料タンク内の縦方向にロッドを配設し、該ロッドの長手方向に沿って電気的良導体と電気的抵抗体とを設け、該電気的良導体または電気的抵抗体の何れか一方に電流変化を表示する表示装置を接続し、一方、該ロッドに上下摺動可能なフロートを装着し、このフロートに前記ロッドの電気的良導体と電気的抵抗体とを電気的に短絡する短絡部材を設けた燃料残量表示装置、
及び、上記フロートは摺動部材を介して上記ロッドに接触し、且つ、該摺動部材に上記短絡部材を設けた燃料残量表示装置、
及び、上記摺動部材は付勢手段によりロッド側に押圧され、上記短絡部材がロッドの電気的良導体と電気的抵抗体とに圧接されている燃料残量表示装置を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図6に従って詳述する。図1は建設機械の燃料残量表示装置を示し、縦長形状の燃料タンク11の内部には縦方向にロッド12を配設し、該ロッド12の長手方向に沿って電気的良導体である導線13と電気的抵抗体である抵抗線14とを略平行に設けてある。一方、ロッド12にはフロート15を上下摺動可能に装着してある。前記導線13または抵抗線14の何れか一方には、後述するように、電流変化を表示する表示装置として燃料メータ18を接続してある。
【0008】
図2及び図3に示すように、上記フロート15は摺動部材16を介してロッド12に接触している。この摺動部材16は、前記ロッド12を挟むように対峙して設けられたローラ軸16aと、該ローラ軸16aの両端部を回転自在に枢支しているスライダ16bとからなり、摺動部材16の材質はその全部或いは少なくともローラ軸16aが、金属をはじめとする電気的良導体にて形成されている。
【0009】
そして、この前記ローラ軸16aがロッド12に設けられた導線13と抵抗線14とを電気的に短絡させる短絡部材として構成されている。また、前記摺動部材16のスライダ16bは付勢手段としてのスプリング17にてロッド12側に押圧され、この付勢により前記ローラ軸16aがロッド12の導線13と抵抗線14とに圧接されている。
【0010】
而して、燃料タンク11内の燃料残量の増減により、前記フロート15が浮き沈みして上下動すれば、スプリング17により前記摺動部材16がロッド12側に押圧されているため、一方のローラ軸16aはロッド12の側面に接触しながら転動し、他方のローラ軸16aは前記導線13と抵抗線14とを電気的に短絡させながら転動して、フロート15が前記ロッド12に沿って上下方向へ摺動する。
【0011】
一方、図4及び図5に示すように、上記摺動部材16に代えて摺動部材として棒状の押圧片19を使用してもよい。該押圧片19のロッド側は面取り部19aが設けられており、前記導線13及び抵抗線14に当接する押圧片19の接触部19bの面積を小にしてある。このため、該押圧片19と前記導線13及び抵抗線14との接触抵抗が減少し、フロート15が極めて円滑に上下動できるように形成されている。
【0012】
尚、該押圧片19の材質はその全部或いは少なくとも接触部19bが、金属をはじめとする電気的良導体にて形成され、前記ロッド12に設けられた導線13と抵抗線14とを電気的に短絡させる短絡部材として構成されている。また、該押圧片19は前記摺動部材16と比較して形状が簡単であるため、製造コストが低廉でコストダウンとなる。
【0013】
次に、前記摺動部材16を介してロッド12に装着されたフロート15の動きと燃料の増減について説明する。図6(a)及び(b)に示すように、フロート15が最上部にあるとき即ちローラ軸16aが最上位置にあるときは、前記導線13と抵抗線14とが短絡部材であるローラ軸16aによって最短距離で短絡されるので、前記導線13と抵抗線14間の抵抗値が最小となり、表示装置である燃料メータ18は指針がフルスケールまで回動して、燃料残量が最大量(満タン)であることをオペレータに告知する。
【0014】
また、図6(c)及び(d)に示すように、フロート15が中間部にあるとき即ちローラ軸16aが上下中間位置にあるときは、前記導線13と抵抗線14とが短絡部材であるローラ軸16aによって中間距離で短絡されるので、前記導線13と抵抗線14間の抵抗値が同図(b)のときよりも増加し、表示装置である燃料メータ18は指針がミッドスケールまで回動して、燃料残量が中間量であることをオペレータに告知する。
【0015】
更に、図6(e)及び(f)に示すように、フロート15が最下部にあるとき即ちローラ軸16aが最下位置にあるときは、前記導線13と抵抗線14とが短絡部材であるローラ軸16aによって最長距離で短絡されるので、前記導線13と抵抗線14間の抵抗値が最大となり、表示装置である燃料メータ18は指針が殆ど回動せず、燃料残量が最小量(エンプティ)であることをオペレータに告知する。
【0016】
このように、燃料タンク11内に充填された燃料が増減すれば、前記フロート15が浮き沈みしてロッド12に沿って上下動するので、前記導線13と抵抗線14間の抵抗値が連続的に変化して燃料メータ18に流れる電流が増減する。従って、縦長の燃料タンク11であっても、オペレータは該燃料メータ18を視認することにより、燃料残量が最小の状態から最大の状態に至るまで、極めて正確に燃料残量を認識することができる。
【0017】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0018】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は、燃料タンク内に電気的良導体と電気的抵抗体とを設けたロッドを配設し、電気的短絡部材を設けたフロートを前記ロッドに上下摺動可能に装着してある。従って、燃料残量の増減に伴って前記フロートが浮き沈みし、電気的良導体と電気的抵抗体の短絡位置が移動して抵抗値が変化するため、表示装置に流れる電流値の変化から常に正確な燃料残量を表示することが可能である。
【0019】
また、請求項2記載の発明は、上記フロートは短絡部材を設けた摺動部材を介してロッドに接触しているので、請求項1記載の発明の効果に加えて、フロートが極めて円滑に上下移動でき、接触不良等を防止して燃料残量が最小の状態から最大の状態に至るまで、極めて正確に燃料残量を検出することができる。
【0020】
また、請求項3記載の発明は、上記摺動部材は付勢手段にてロッド側に押圧され、上記短絡部材がロッドの電気的良導体と電気的抵抗体とに圧接されているため、請求項1または2記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0021】
斯くして、縦長形状の燃料タンクのように、従来は一部の範囲にしか正確に燃料残量を検出することができない形状の燃料タンクであっても、燃料残量が最小の状態から最大の状態に至るまで、極めて正確に燃料残量を検出することができる等、正に諸種の効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、縦長形状の燃料タンクに於ける建設機械の燃料残量表示装置の縦断正面図。
【図2】図1のA矢視から見たフロート部分の一部切欠拡大図。
【図3】図1のB矢視から見たフロート部分の横断面図。
【図4】本発明の他の実施の形態を示し、図1のA矢視から見たフロート部分の一部切欠拡大図。
【図5】本発明の他の実施の形態を示し、図1のB矢視から見たフロート部分の横断面図。
【図6】本発明の一実施の形態を示し、(a)フロートがロッドの最上部にある状態の外観正面図、(b)フロートがロッドの最上部にある状態の電気回路図、(c)フロートがロッドの中間部にある状態の外観正面図、(d)フロートがロッドの中間部にある状態の電気回路図、(e)フロートがロッドの最下部にある状態の外観正面図、(f)フロートがロッドの最下部にある状態の電気回路図。
【図7】従来技術を示し、一般的な建設機械の燃料残量表示装置の縦断正面図。
【図8】従来技術を示し、縦長形状の燃料タンクに於ける燃料残量表示装置の縦断正面図。
【符号の説明】
11 燃料タンク
12 ロッド
13 導線(電気的良導体)
14 抵抗線(電気的抵抗体)
15 フロート
16 摺動部材
16a ローラ軸(短絡部材)
16b スライダ
17 スプリング(付勢手段)
18 燃料メータ(表示装置)
19 押圧片(摺動部材)
19a 接触部(短絡部材)
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料残量表示装置に関するものであり、特に、縦長形状の燃料タンクにも使用可能な燃料残量表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の一般的な建設機械の燃料残量表示装置を示し、燃料タンク1内には、可変抵抗器2と、可変抵抗器2に回動可能に装着されたアーム3と、アーム3の先端に取り付けられたフロート4とからなる燃料センサ5が設けられている。燃料タンク1内に充填されている燃料の増減によりフロート4が上下動し、その浮力によりアーム3がある決められた角度範囲θで回動する(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−103995号公報(第4頁、図2及び図3)
即ち、燃料残量が小のときは前記フロート4が低位置にあり、燃料残量が大のときは前記フロート4が高位置に移動するので、アーム3の回動角度の変化が可変抵抗器2の抵抗値の変化となり、コントローラ6はこの燃料センサ5の抵抗値から燃料タンク1内の燃料残量を演算し、この演算結果を表示装置7に表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の此種建設機械の燃料残量表示装置は、燃料センサ5の抵抗値からコントローラ6が燃料残量を演算しているが、小型の建設機械では搭載スペースの関係から、図8に示すように燃料タンク1aの形状が縦長になる傾向にある。その際、燃料タンク1aの内壁に干渉しないように短いアーム3aを使用するため、燃料残量が最小の状態から最大の状態までの一部の範囲にしか、燃料残量を正確に検出することができない。
【0005】
そこで、縦長形状の燃料タンクであっても正確に燃料残量を確認できるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、燃料タンク内の縦方向にロッドを配設し、該ロッドの長手方向に沿って電気的良導体と電気的抵抗体とを設け、該電気的良導体または電気的抵抗体の何れか一方に電流変化を表示する表示装置を接続し、一方、該ロッドに上下摺動可能なフロートを装着し、このフロートに前記ロッドの電気的良導体と電気的抵抗体とを電気的に短絡する短絡部材を設けた燃料残量表示装置、
及び、上記フロートは摺動部材を介して上記ロッドに接触し、且つ、該摺動部材に上記短絡部材を設けた燃料残量表示装置、
及び、上記摺動部材は付勢手段によりロッド側に押圧され、上記短絡部材がロッドの電気的良導体と電気的抵抗体とに圧接されている燃料残量表示装置を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図6に従って詳述する。図1は建設機械の燃料残量表示装置を示し、縦長形状の燃料タンク11の内部には縦方向にロッド12を配設し、該ロッド12の長手方向に沿って電気的良導体である導線13と電気的抵抗体である抵抗線14とを略平行に設けてある。一方、ロッド12にはフロート15を上下摺動可能に装着してある。前記導線13または抵抗線14の何れか一方には、後述するように、電流変化を表示する表示装置として燃料メータ18を接続してある。
【0008】
図2及び図3に示すように、上記フロート15は摺動部材16を介してロッド12に接触している。この摺動部材16は、前記ロッド12を挟むように対峙して設けられたローラ軸16aと、該ローラ軸16aの両端部を回転自在に枢支しているスライダ16bとからなり、摺動部材16の材質はその全部或いは少なくともローラ軸16aが、金属をはじめとする電気的良導体にて形成されている。
【0009】
そして、この前記ローラ軸16aがロッド12に設けられた導線13と抵抗線14とを電気的に短絡させる短絡部材として構成されている。また、前記摺動部材16のスライダ16bは付勢手段としてのスプリング17にてロッド12側に押圧され、この付勢により前記ローラ軸16aがロッド12の導線13と抵抗線14とに圧接されている。
【0010】
而して、燃料タンク11内の燃料残量の増減により、前記フロート15が浮き沈みして上下動すれば、スプリング17により前記摺動部材16がロッド12側に押圧されているため、一方のローラ軸16aはロッド12の側面に接触しながら転動し、他方のローラ軸16aは前記導線13と抵抗線14とを電気的に短絡させながら転動して、フロート15が前記ロッド12に沿って上下方向へ摺動する。
【0011】
一方、図4及び図5に示すように、上記摺動部材16に代えて摺動部材として棒状の押圧片19を使用してもよい。該押圧片19のロッド側は面取り部19aが設けられており、前記導線13及び抵抗線14に当接する押圧片19の接触部19bの面積を小にしてある。このため、該押圧片19と前記導線13及び抵抗線14との接触抵抗が減少し、フロート15が極めて円滑に上下動できるように形成されている。
【0012】
尚、該押圧片19の材質はその全部或いは少なくとも接触部19bが、金属をはじめとする電気的良導体にて形成され、前記ロッド12に設けられた導線13と抵抗線14とを電気的に短絡させる短絡部材として構成されている。また、該押圧片19は前記摺動部材16と比較して形状が簡単であるため、製造コストが低廉でコストダウンとなる。
【0013】
次に、前記摺動部材16を介してロッド12に装着されたフロート15の動きと燃料の増減について説明する。図6(a)及び(b)に示すように、フロート15が最上部にあるとき即ちローラ軸16aが最上位置にあるときは、前記導線13と抵抗線14とが短絡部材であるローラ軸16aによって最短距離で短絡されるので、前記導線13と抵抗線14間の抵抗値が最小となり、表示装置である燃料メータ18は指針がフルスケールまで回動して、燃料残量が最大量(満タン)であることをオペレータに告知する。
【0014】
また、図6(c)及び(d)に示すように、フロート15が中間部にあるとき即ちローラ軸16aが上下中間位置にあるときは、前記導線13と抵抗線14とが短絡部材であるローラ軸16aによって中間距離で短絡されるので、前記導線13と抵抗線14間の抵抗値が同図(b)のときよりも増加し、表示装置である燃料メータ18は指針がミッドスケールまで回動して、燃料残量が中間量であることをオペレータに告知する。
【0015】
更に、図6(e)及び(f)に示すように、フロート15が最下部にあるとき即ちローラ軸16aが最下位置にあるときは、前記導線13と抵抗線14とが短絡部材であるローラ軸16aによって最長距離で短絡されるので、前記導線13と抵抗線14間の抵抗値が最大となり、表示装置である燃料メータ18は指針が殆ど回動せず、燃料残量が最小量(エンプティ)であることをオペレータに告知する。
【0016】
このように、燃料タンク11内に充填された燃料が増減すれば、前記フロート15が浮き沈みしてロッド12に沿って上下動するので、前記導線13と抵抗線14間の抵抗値が連続的に変化して燃料メータ18に流れる電流が増減する。従って、縦長の燃料タンク11であっても、オペレータは該燃料メータ18を視認することにより、燃料残量が最小の状態から最大の状態に至るまで、極めて正確に燃料残量を認識することができる。
【0017】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0018】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は、燃料タンク内に電気的良導体と電気的抵抗体とを設けたロッドを配設し、電気的短絡部材を設けたフロートを前記ロッドに上下摺動可能に装着してある。従って、燃料残量の増減に伴って前記フロートが浮き沈みし、電気的良導体と電気的抵抗体の短絡位置が移動して抵抗値が変化するため、表示装置に流れる電流値の変化から常に正確な燃料残量を表示することが可能である。
【0019】
また、請求項2記載の発明は、上記フロートは短絡部材を設けた摺動部材を介してロッドに接触しているので、請求項1記載の発明の効果に加えて、フロートが極めて円滑に上下移動でき、接触不良等を防止して燃料残量が最小の状態から最大の状態に至るまで、極めて正確に燃料残量を検出することができる。
【0020】
また、請求項3記載の発明は、上記摺動部材は付勢手段にてロッド側に押圧され、上記短絡部材がロッドの電気的良導体と電気的抵抗体とに圧接されているため、請求項1または2記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0021】
斯くして、縦長形状の燃料タンクのように、従来は一部の範囲にしか正確に燃料残量を検出することができない形状の燃料タンクであっても、燃料残量が最小の状態から最大の状態に至るまで、極めて正確に燃料残量を検出することができる等、正に諸種の効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、縦長形状の燃料タンクに於ける建設機械の燃料残量表示装置の縦断正面図。
【図2】図1のA矢視から見たフロート部分の一部切欠拡大図。
【図3】図1のB矢視から見たフロート部分の横断面図。
【図4】本発明の他の実施の形態を示し、図1のA矢視から見たフロート部分の一部切欠拡大図。
【図5】本発明の他の実施の形態を示し、図1のB矢視から見たフロート部分の横断面図。
【図6】本発明の一実施の形態を示し、(a)フロートがロッドの最上部にある状態の外観正面図、(b)フロートがロッドの最上部にある状態の電気回路図、(c)フロートがロッドの中間部にある状態の外観正面図、(d)フロートがロッドの中間部にある状態の電気回路図、(e)フロートがロッドの最下部にある状態の外観正面図、(f)フロートがロッドの最下部にある状態の電気回路図。
【図7】従来技術を示し、一般的な建設機械の燃料残量表示装置の縦断正面図。
【図8】従来技術を示し、縦長形状の燃料タンクに於ける燃料残量表示装置の縦断正面図。
【符号の説明】
11 燃料タンク
12 ロッド
13 導線(電気的良導体)
14 抵抗線(電気的抵抗体)
15 フロート
16 摺動部材
16a ローラ軸(短絡部材)
16b スライダ
17 スプリング(付勢手段)
18 燃料メータ(表示装置)
19 押圧片(摺動部材)
19a 接触部(短絡部材)
Claims (3)
- 燃料タンク内の縦方向にロッドを配設し、該ロッドの長手方向に沿って電気的良導体と電気的抵抗体とを設け、該電気的良導体または電気的抵抗体の何れか一方に電流変化を表示する表示装置を接続し、一方、該ロッドに上下摺動可能なフロートを装着し、このフロートに前記ロッドの電気的良導体と電気的抵抗体とを電気的に短絡する短絡部材を設けたことを特徴とする燃料残量表示装置。
- 上記フロートは摺動部材を介して上記ロッドに接触し、且つ、該摺動部材に上記短絡部材を設けた請求項1記載の燃料残量表示装置。
- 上記摺動部材は付勢手段によりロッド側に押圧され、上記短絡部材がロッドの電気的良導体と電気的抵抗体とに圧接されている請求項1または2記載の燃料残量表示装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002286557A JP2004125457A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 燃料残量表示装置 |
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JP2002286557A JP2004125457A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 燃料残量表示装置 |
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JP (1) | JP2004125457A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101049406B1 (ko) | 2008-09-03 | 2011-07-14 | 한국건설기술연구원 | 구리관을 이용한 전기저항식 교량 수위 계측 시스템 |
CN106153154A (zh) * | 2016-08-18 | 2016-11-23 | 四川泛华航空仪表电器有限公司 | 抗电磁干扰液位测量装置 |
WO2019064324A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | 本田技研工業株式会社 | 液面検出センサ |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002286557A patent/JP2004125457A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101049406B1 (ko) | 2008-09-03 | 2011-07-14 | 한국건설기술연구원 | 구리관을 이용한 전기저항식 교량 수위 계측 시스템 |
CN106153154A (zh) * | 2016-08-18 | 2016-11-23 | 四川泛华航空仪表电器有限公司 | 抗电磁干扰液位测量装置 |
WO2019064324A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | 本田技研工業株式会社 | 液面検出センサ |
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