JP2004124741A - エアクリーナ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアクリーナケースのエア導出通路の湾曲部にエアフローセンサを取り付けた場合であっても、高精度に流量を測定することができるエアクリーナを提供する。
【解決手段】エアクリーナの第1のケース部材1には、外部からエアーを取り入れるためのエア導入通路1bが形成される。第1のケース部材1に組み合わされる第2のケース部材2には、クリーナエレメント3によって濾過されたエアーを内燃機関へ導くためのエア導出通路2bが形成される。エア導出通路2bは、エアフローセンサ7が取り付けられ且つ湾曲する管状の湾曲部5を有する。湾曲部5内には、実質的に円筒の内周面8aを有する整流筒8が設けられる。整流筒8は、前記湾曲部5とは別体で成形されると共に湾曲部5に溶着される。
【選択図】 図1
【解決手段】エアクリーナの第1のケース部材1には、外部からエアーを取り入れるためのエア導入通路1bが形成される。第1のケース部材1に組み合わされる第2のケース部材2には、クリーナエレメント3によって濾過されたエアーを内燃機関へ導くためのエア導出通路2bが形成される。エア導出通路2bは、エアフローセンサ7が取り付けられ且つ湾曲する管状の湾曲部5を有する。湾曲部5内には、実質的に円筒の内周面8aを有する整流筒8が設けられる。整流筒8は、前記湾曲部5とは別体で成形されると共に湾曲部5に溶着される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気系に設置され、エアフローセンサを備えるエアクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の吸気系には、エアーの流量を測定するエアフローセンサが取り付けられる。エアフローセンサは、吸引されたエアーの流量等を測定し、その値をデータとして、吸気と燃料との混合比率を制御する制御システム等に出力する。従来のエアフローセンサの取付位置は、比較的エアクリーナから離れており、スロットルボディ側に近い位置が一般的であった。
【0003】
近年、エアクリーナに近接した位置若しくはエアクリーナケースの中にエアフフローセンサを取り付けることが検討されている。エアクリーナケースには、外部から取り入れたエアーを濾過するクリーナエレメントが収納されている。エアフローセンサに異物が付着するのを防止するために、エアフローセンサは濾過されたエアーを内燃機関へ導くエアクリーナケースのエア導出通路に取り付けられる(例えば特許文献1の2頁には、清浄されたエアーを内燃機関に導くためのエアクリーナケースのエア導出通路にエアフローセンサを取り付けることが記載されている)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−303921公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
エアクリーナのエア導出通路は、エンジンレイアウトの関係により、湾曲される管状の湾曲部を有する場合がある。この湾曲部の近傍にはエアフローセンサの取付スペースが生じることが多い。このためスペースの有効利用を図るために湾曲部にエアフローセンサを取り付けることが望まれる。
【0006】
しかしながら、湾曲部ではエアーの流れに剥離等が生じて乱流に近い状態になるので、湾曲部にエアフローセンサを取り付けてもエアフローセンサの出力ノイズが増大し、高精度な流量の測定ができないという問題が生じる。
【0007】
そこで本発明は、エアクリーナケースのエア導出通路の湾曲部にエアフローセンサを取り付けた場合であっても、高精度に流量を測定することができるエアクリーナ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、外部からエアーを取り入れるためのエア導入通路が形成される成形品の第1のケース部材と、前記第1のケースに組み合わされ、クリーナエレメントによって濾過されたエアーを内燃機関へ導くためのエア導出通路が形成される成形品の第2のケース部材と、を備えるエアクリーナにおいて、前記エア導出通路は、エアフローセンサが取り付けられ且つ湾曲する管状の湾曲部を有し、前記湾曲部内には、実質的に円筒の内周面を有する整流筒が設けられ、前記整流筒は、前記湾曲部とは別体で成形されると共に前記湾曲部に溶着されていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、湾曲部内に実質的に円筒の内周面を有する整流筒が設けられるので、整流筒内でエアーの流れが層流に近くなり、エアフローセンサでエアーの流量を高精度に測定することができる。また、実質的に円筒の内周面を有する整流筒を湾曲する管状の湾曲部と一体に成形しようとしても、型で抜けないアンダーカットが生じてしまうが、整流筒を湾曲部とは別体で成形すると共に湾曲部に溶着することで、湾曲部内に、整流筒を容易に設けることができる。
【0010】
前記整流筒は、外周に張り出すように略環状に形成された鍔部を有し、前記鍔部の一方の端面は、前記湾曲部の上流側の端面にスピン溶着され、前記鍔部の他方の端面は、略円筒状に形成される前記クリーナエレメントに接触して、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材で構成されるケース内を濾過前後のダスティサイドとクリーンサイドとに区画してもよい。
【0011】
整流筒を湾曲部に溶着させる方法には、例えば振動溶着、超音波溶着、スピン溶着が考えられる。振動溶着及び超音波溶着は振動を伴うので、溶着治具がシール面を磨耗させ、シール面を傷付けるおそれがある。この発明によれば、整流筒を第2のケース部材に対して回転させるスピン溶着によって整流筒を湾曲部に溶着するので、溶着の際に溶着治具がシール面(すなわち環状の鍔部の他方の端面)を傷付けるのを防止できる。
【0012】
前記第2のケース部材は、前記湾曲部の内面側を成形するための中子が、前記湾曲部の湾曲中心の回りに回転可能に設けられる金型によって成形されてもよい。
【0013】
さらに本発明は、エアフローセンサが取り付けられ且つ湾曲する管状の湾曲部を有し、クリーナエレメントによって濾過されたエアーを内燃機関へ導くためのエア導出通路が形成されるケース部材を備えるエアクリーナの製造方法であって、前記湾曲部の内面側を成形するための中子が、湾曲部の湾曲中心の回りに回転可能に設けられる金型を用いて前記ケース部材を成形する工程と、前記実質的に円筒の内周面を有する整流筒を、前記湾曲部とは別体で成形する工程と、前記整流筒を前記湾曲部に溶着する工程を備えることを特徴とするエアクリーナの製造方法により、上述した課題を解決する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施形態におけるエアクリーナを説明する。図1はエアクリーナの断面図を示す。エアクリーナは、互いに組み付けられる第1のケース部材1と第2のケース部材2とで構成されるケースと、第1のケース部材1と第2のケース部材2との間に挟まれてケース内をダスティサイドとクリーンサイドとに区画する略円筒状のクリーナエレメント3とを備える。
【0015】
第1のケース部材1は、樹脂の成形品からなる。クリーナエレメント3が収納される略箱状のケース本体1aの壁部には、外部からケース本体1aにエアーを取り入れるための管状のエア導入通路1bが一体に成形される。ケース本体1aの底部には、クリーナエレメント3の内部に突出してクリーナエレメント3を位置決めする円筒状の突起部1cが形成され、突起部1cの周囲には、クリーナエレメント3の軸線方向の端面に接触してケース内を濾過前後のダスティサイドとクリーンサイドに区画する環状のシール面1dが形成される。
【0016】
クリーナエレメント3は、平板状の濾材を菊花状にジグザグに折り曲げて製造され、その全体が略円筒状に形成される。クリーナエレメント3の軸線方向の両端には、濾材3aの軸線方向の端を塞ぐホットメルト部3b,3b及び端面シール部3c,3cが設けられる。エア導入通路1bから吸い込まれるエアーは、クリーナエレメント3を半径方向の外側から内側に向かって通過し、清浄エアーとなって第2のケース部材2に形成されるエア導出通路2bから内燃機関へと導かれる。
【0017】
第2のケース部材2も樹脂の成形品からなる。クリーナエレメント3が収納される箱状のケース本体2aの底部には、エア導出通路2bが一体に成形される。エア導出通路2bは、湾曲する管状の湾曲部5と、この湾曲部5の下流側から直線状に延びる直管部6とで構成される。湾曲部5は湾曲中心CPを中心として略円弧形状に湾曲されていて、その上流側の端はケース本体2a内に突出している。この湾曲部5の、湾曲中心CPから離れた側の外壁には、エアフローセンサ7が挿入される開口5aが形成される。またケース本体2aの壁部の端には、第1のケース部材を第2のケース部材に接合するためのフランジ2cが形成され、第1のケース部材1を第2のケース部材2に接合すると、クリーナエレメント3が収納される箱状の空間が形成されると共に消音室4が形成されるようになっている。
【0018】
エアフローセンサ7は、開口5a内に挿入されてエアーの流量を測定する測定部7aと、測定部7aを湾曲部5の略中心位置に保持させる保持部7bとを備える。測定部7aは例えば温度変化によって抵抗値が変動する感熱抵抗素子により構成される。
【0019】
湾曲部5内には、実質的に円筒の内周面8aを有する整流筒8が設けられる。整流筒8は第2のケース部材2とは別体の樹脂の成形品からなり、筒状の整流筒本体8bと、整流筒本体8bから外周に張り出すように略環状に形成された鍔部8cとを有する。鍔部8cの一方の端面9aは、湾曲部5の上流側の端面にスピン溶着されている。鍔部8cの他方の端面9bは、クリーナエレメント3の端面シール部3cに接触して、第1のケース部材1及び第2のケース部材2で構成されるケース内を濾過前後のダスティサイドとクリーンサイドとに区画するシール面として機能する。クリーナエレメント3の端面シール部3cとのシール性を上げるために、鍔部8cの端面9bには、平面形状がリング状のリブ10が端面9bから僅かに突出して形成されている。
【0020】
本実施形態によれば、湾曲部5内に実質的に円筒の内周面8aを有する整流筒8が設けられるので、整流筒8内でエアーの流れが層流に近くなり、エアフローセンサ7でエアーの流量を高精度に測定することができる。また整流筒8を湾曲部と一体に成形しようとしても、型で抜けないアンダーカット(図中斜線で示す領域S)が生じてしまうが、整流筒8を湾曲部5とは別体で成形すると共に湾曲部5に溶着することで、湾曲する管状の湾曲部5内に、実質的に円筒の内周面8aを有する整流筒8を容易に設けることができる。
【0021】
また整流筒8を第2のケース部材2に対して回転させるスピン溶着によって整流筒8を湾曲部5に溶着するので、溶着の際に溶着治具と鍔部8cとが位置ずれを起こしたとしても円周方向にずれるのみで、鍔部8cの端面9bに形成されたリブ10を傷付けることもない。
【0022】
本発明の一実施形態におけるエアクリーナの製造方法について説明する。本実施形態のエアクリーナの製造方法は以下の工程を備える。
【0023】
まず第1のケース部材1及び第2のケース部材2を金型で成形する。ここで湾曲部5を成形するために、第2のケース部材2は湾曲部5の内面側を成形するための中子が湾曲部5の湾曲中心CPの回りに回転可能に設けられる金型によって成形される。次に円筒の内周面8aを有する整流筒8を、金型を用いて、第1のケース部材1及び第2のケース部材2とは別体で成形する。次に整流筒8の鍔部8cを第2のケース部材2の湾曲部5の上流側の端にスピン溶着する。最後に整流筒8の鍔部8cの端面9b(シール面)と第1のケース部材1のシール面1dとの間でクリーナエレメント3を挟むようにして、第1のケース部材1を第2のケース部材2に組み付ける。
【0024】
第2のケース部材2を成形するための金型の一例について説明する。図2及び図3は、第2のケース部材を成形するための金型の垂直断面図を示す(本出願人が提案した特開2002−67088公報参照)。図2は型を締めた状態、図3は中子を後退させた状態をそれぞれ示している。本実施形態の第2のケース部材2は、厳密にいうとこの金型で製造される成形品と僅かに形状が異なるが、箱状のケース本体2aに湾曲部5が一体に成形されるという基本的な形状は共通しているので、これらの図に基づいて金型の一例を説明する。
【0025】
金型は、第2のケース部材2のほぼ下端に沿って延びる見切り線P−Pにて分割された上型11と下型12とを有している。上型11は第2のケース部材2の外面側(図では上面側)の成形に利用され、下型12は第2のケース部材2の内面側(図では下面側)の成形に利用される。上型11には、エア導出通路2bの直管部6を成形するためのスライド中子13と、直管部6の口元外周部を成形するためのスライド中子14とが設けられている。これらのスライド中子13,14は不図示のアクチュエータにより直管部6の軸線方向に駆動される。なお、上型11の構成は図示の例に限らず、種々変更してよい。
【0026】
下型12は、主盤15と、その主盤15の下方に配置される型締め盤16とを有している。主盤15は、不図示のアクチュエータにより、上型11に接する成形位置(図2及び図3に示す位置)と、上型11の下方に離れた待避位置との間で上下方向に駆動される。成形位置に保持された主盤15と上型11との間には第2のケース部材2を成形するためのキャビティが形成される。主盤15の上昇がいわゆる型締め動作に、下降が型開き動作にそれぞれ相当する。
【0027】
一方、型締め盤16は、ベース17と、その上面にボルト19,19にて固定されるサポート18とを有している。型締め盤16は、主盤15と一体に上下方向に移動可能であるとともに、主盤15に対しても上下方向に移動可能である。なお、図3に型締め盤16を主盤15に対して下方に後退させた状態を示す。型締め盤16を主盤15に対して上昇させると、図2に示すようにベース17及びサポート18が主盤15の下面に接触して主盤15が上下方向に拘束される。型締め盤16を主盤15に対して下降させると、ベース17及びサポート18が主盤15の下面側から離間し、それにより主盤15の型開き動作が可能となる。
【0028】
主盤15にはスライド収納部15aが設けられ、そこには湾曲部5の内面を成形するための回転中子20が設けられている。回転中子20は、湾曲部5の内面側を成形する。また、回転中子20の先端はスライド中子13(図2参照)と密着可能に形成されている。
【0029】
図2に示したように、回転中子20を湾曲部5に対応する位置においたとき、案内軸23は第2のケース部材2の下端よりも外側に突出して主盤15の内部に入り込む。主盤15のスライド収納部15aには案内軸23に対応して案内溝27が形成されている。案内溝27は回転中子20の両側に一つずつ設けられ、いずれも湾曲中心CPを中心として円弧状に延びている。回転中子20の案内軸23の両端部はこれら案内溝27に摺動自在に嵌合する。案内軸23が案内溝27に沿って案内されることにより、回転中子20は湾曲部5の成形に適した位置に(図2に実線で示す位置)と、主盤15内に引き込まれた待避位置(図2に想像線で、図3に実線でそれぞれ示す位置)との間で湾曲中心CPを中心として回転する。
【0030】
本実施形態の金型では、回転中子20が成形位置に繰り出された状態で型締め盤16を主盤15に当接するまで上昇させると、サポート18が回転中子20に下方から当接する。これにより、回転中子20が下方から押えられ、成形時の圧力で回転中子20が下にずれるおそれがなくなる。
【0031】
主盤15の下面側にはブラケット31を介して油圧シリンダ32がピン33を中心として回転可能な状態で取り付けられている。油圧シリンダ32のピストンロッド32aの先端にはジョイント34が連結され、そのジョイント34とホルダ30とがピン35を中心として互いに回転可能に連結されている。これらホルダ30,ブラケット31,油圧シリンダ32,ピン33、ジョイント34及びピン35により回転中子20の回転駆動機構が構成される。このような回転駆動機構によれば、油圧シリンダ32のピストンロッド32aを伸縮させるだけで回転中子20を成形位置と待避位置との間で回転駆動することができる。
【0032】
以上の金型においては、上型11と下型12とを図2の状態に組み合わせて第2のケース部材を成形する。成形後は型締め盤16を下降させて主盤15の拘束を解除する。その後、スライド中子13を直管部6から抜けるまで右方に後退させ、さらにスライド中子14を直管部6から抜けるまで右方に後退させる。さらに図3に示すように油圧シリンダ32を起動して回転中子20を下方に回転させるとともに、主盤15を下降させて上型11から離すことにより型を開く。なお、図3ではスライド中子13,14に先行して回転中子20を回転させた状態を示しているが、回転中子20の回転は、スライド中子13,14を抜いた後に行なってもよい。以上の動作により第2のケース部材1が主盤15に密着したまま下方に移動する。その後、主盤15から第2のケース部材1を押し上げて主盤15から取り外す。以上により型開き動作が終了する。成形を行なう際の型締め動作は上記と逆手順で行なわれる。
【0033】
なお本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の形態にて実施してよい。例えば、クリーナエレメントには略円筒状のものでなくても、略板形状のものも採用し得る。またエア導出通路は直管部を有することなく、湾曲部のみから構成されてもよい。さらにエアクリーナには消音室を設けなくてもよいし、第1のケース部材及び第2のケース部材の形状も種々に変更し得る。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、エア導出通路の湾曲部内に実質的に円筒の内周面を有する整流筒が設けられるので、整流筒内でエアーの流れが層流に近くなり、エアフローセンサでエアーの流量を高精度に測定することができる。また整流筒を湾曲部と一体に成形しようとしても、型で抜けないアンダーカットが生じてしまうが、整流筒を湾曲部とは別体で成形すると共に湾曲部に溶着することで、湾曲する管状の湾曲部内に、実質的に円筒の内周面を有する整流筒を容易に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるエアクリーナを示す断面図。
【図2】第2のケース部材を成形するための金型の垂直断面図(型を締めた状態を示す)。
【図3】第2のケース部材を成形するための金型の垂直断面図(中子を後退させた状態を示す)。
【符号の説明】
1…第1のケース部材
1b…エア導入通路
2…第2のケース部材
2b…エア導出通路
3…クリーナエレメント
5…湾曲部
7…エアフローセンサ
8…整流筒
8a…内周面
8c…鍔部
9a…鍔部の一方の端面
9b…鍔部の他方の端面
11…上型(金型)
12…下型(金型)
20…回転中子(中子)
CP…湾曲中心
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気系に設置され、エアフローセンサを備えるエアクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の吸気系には、エアーの流量を測定するエアフローセンサが取り付けられる。エアフローセンサは、吸引されたエアーの流量等を測定し、その値をデータとして、吸気と燃料との混合比率を制御する制御システム等に出力する。従来のエアフローセンサの取付位置は、比較的エアクリーナから離れており、スロットルボディ側に近い位置が一般的であった。
【0003】
近年、エアクリーナに近接した位置若しくはエアクリーナケースの中にエアフフローセンサを取り付けることが検討されている。エアクリーナケースには、外部から取り入れたエアーを濾過するクリーナエレメントが収納されている。エアフローセンサに異物が付着するのを防止するために、エアフローセンサは濾過されたエアーを内燃機関へ導くエアクリーナケースのエア導出通路に取り付けられる(例えば特許文献1の2頁には、清浄されたエアーを内燃機関に導くためのエアクリーナケースのエア導出通路にエアフローセンサを取り付けることが記載されている)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−303921公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
エアクリーナのエア導出通路は、エンジンレイアウトの関係により、湾曲される管状の湾曲部を有する場合がある。この湾曲部の近傍にはエアフローセンサの取付スペースが生じることが多い。このためスペースの有効利用を図るために湾曲部にエアフローセンサを取り付けることが望まれる。
【0006】
しかしながら、湾曲部ではエアーの流れに剥離等が生じて乱流に近い状態になるので、湾曲部にエアフローセンサを取り付けてもエアフローセンサの出力ノイズが増大し、高精度な流量の測定ができないという問題が生じる。
【0007】
そこで本発明は、エアクリーナケースのエア導出通路の湾曲部にエアフローセンサを取り付けた場合であっても、高精度に流量を測定することができるエアクリーナ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、外部からエアーを取り入れるためのエア導入通路が形成される成形品の第1のケース部材と、前記第1のケースに組み合わされ、クリーナエレメントによって濾過されたエアーを内燃機関へ導くためのエア導出通路が形成される成形品の第2のケース部材と、を備えるエアクリーナにおいて、前記エア導出通路は、エアフローセンサが取り付けられ且つ湾曲する管状の湾曲部を有し、前記湾曲部内には、実質的に円筒の内周面を有する整流筒が設けられ、前記整流筒は、前記湾曲部とは別体で成形されると共に前記湾曲部に溶着されていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、湾曲部内に実質的に円筒の内周面を有する整流筒が設けられるので、整流筒内でエアーの流れが層流に近くなり、エアフローセンサでエアーの流量を高精度に測定することができる。また、実質的に円筒の内周面を有する整流筒を湾曲する管状の湾曲部と一体に成形しようとしても、型で抜けないアンダーカットが生じてしまうが、整流筒を湾曲部とは別体で成形すると共に湾曲部に溶着することで、湾曲部内に、整流筒を容易に設けることができる。
【0010】
前記整流筒は、外周に張り出すように略環状に形成された鍔部を有し、前記鍔部の一方の端面は、前記湾曲部の上流側の端面にスピン溶着され、前記鍔部の他方の端面は、略円筒状に形成される前記クリーナエレメントに接触して、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材で構成されるケース内を濾過前後のダスティサイドとクリーンサイドとに区画してもよい。
【0011】
整流筒を湾曲部に溶着させる方法には、例えば振動溶着、超音波溶着、スピン溶着が考えられる。振動溶着及び超音波溶着は振動を伴うので、溶着治具がシール面を磨耗させ、シール面を傷付けるおそれがある。この発明によれば、整流筒を第2のケース部材に対して回転させるスピン溶着によって整流筒を湾曲部に溶着するので、溶着の際に溶着治具がシール面(すなわち環状の鍔部の他方の端面)を傷付けるのを防止できる。
【0012】
前記第2のケース部材は、前記湾曲部の内面側を成形するための中子が、前記湾曲部の湾曲中心の回りに回転可能に設けられる金型によって成形されてもよい。
【0013】
さらに本発明は、エアフローセンサが取り付けられ且つ湾曲する管状の湾曲部を有し、クリーナエレメントによって濾過されたエアーを内燃機関へ導くためのエア導出通路が形成されるケース部材を備えるエアクリーナの製造方法であって、前記湾曲部の内面側を成形するための中子が、湾曲部の湾曲中心の回りに回転可能に設けられる金型を用いて前記ケース部材を成形する工程と、前記実質的に円筒の内周面を有する整流筒を、前記湾曲部とは別体で成形する工程と、前記整流筒を前記湾曲部に溶着する工程を備えることを特徴とするエアクリーナの製造方法により、上述した課題を解決する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施形態におけるエアクリーナを説明する。図1はエアクリーナの断面図を示す。エアクリーナは、互いに組み付けられる第1のケース部材1と第2のケース部材2とで構成されるケースと、第1のケース部材1と第2のケース部材2との間に挟まれてケース内をダスティサイドとクリーンサイドとに区画する略円筒状のクリーナエレメント3とを備える。
【0015】
第1のケース部材1は、樹脂の成形品からなる。クリーナエレメント3が収納される略箱状のケース本体1aの壁部には、外部からケース本体1aにエアーを取り入れるための管状のエア導入通路1bが一体に成形される。ケース本体1aの底部には、クリーナエレメント3の内部に突出してクリーナエレメント3を位置決めする円筒状の突起部1cが形成され、突起部1cの周囲には、クリーナエレメント3の軸線方向の端面に接触してケース内を濾過前後のダスティサイドとクリーンサイドに区画する環状のシール面1dが形成される。
【0016】
クリーナエレメント3は、平板状の濾材を菊花状にジグザグに折り曲げて製造され、その全体が略円筒状に形成される。クリーナエレメント3の軸線方向の両端には、濾材3aの軸線方向の端を塞ぐホットメルト部3b,3b及び端面シール部3c,3cが設けられる。エア導入通路1bから吸い込まれるエアーは、クリーナエレメント3を半径方向の外側から内側に向かって通過し、清浄エアーとなって第2のケース部材2に形成されるエア導出通路2bから内燃機関へと導かれる。
【0017】
第2のケース部材2も樹脂の成形品からなる。クリーナエレメント3が収納される箱状のケース本体2aの底部には、エア導出通路2bが一体に成形される。エア導出通路2bは、湾曲する管状の湾曲部5と、この湾曲部5の下流側から直線状に延びる直管部6とで構成される。湾曲部5は湾曲中心CPを中心として略円弧形状に湾曲されていて、その上流側の端はケース本体2a内に突出している。この湾曲部5の、湾曲中心CPから離れた側の外壁には、エアフローセンサ7が挿入される開口5aが形成される。またケース本体2aの壁部の端には、第1のケース部材を第2のケース部材に接合するためのフランジ2cが形成され、第1のケース部材1を第2のケース部材2に接合すると、クリーナエレメント3が収納される箱状の空間が形成されると共に消音室4が形成されるようになっている。
【0018】
エアフローセンサ7は、開口5a内に挿入されてエアーの流量を測定する測定部7aと、測定部7aを湾曲部5の略中心位置に保持させる保持部7bとを備える。測定部7aは例えば温度変化によって抵抗値が変動する感熱抵抗素子により構成される。
【0019】
湾曲部5内には、実質的に円筒の内周面8aを有する整流筒8が設けられる。整流筒8は第2のケース部材2とは別体の樹脂の成形品からなり、筒状の整流筒本体8bと、整流筒本体8bから外周に張り出すように略環状に形成された鍔部8cとを有する。鍔部8cの一方の端面9aは、湾曲部5の上流側の端面にスピン溶着されている。鍔部8cの他方の端面9bは、クリーナエレメント3の端面シール部3cに接触して、第1のケース部材1及び第2のケース部材2で構成されるケース内を濾過前後のダスティサイドとクリーンサイドとに区画するシール面として機能する。クリーナエレメント3の端面シール部3cとのシール性を上げるために、鍔部8cの端面9bには、平面形状がリング状のリブ10が端面9bから僅かに突出して形成されている。
【0020】
本実施形態によれば、湾曲部5内に実質的に円筒の内周面8aを有する整流筒8が設けられるので、整流筒8内でエアーの流れが層流に近くなり、エアフローセンサ7でエアーの流量を高精度に測定することができる。また整流筒8を湾曲部と一体に成形しようとしても、型で抜けないアンダーカット(図中斜線で示す領域S)が生じてしまうが、整流筒8を湾曲部5とは別体で成形すると共に湾曲部5に溶着することで、湾曲する管状の湾曲部5内に、実質的に円筒の内周面8aを有する整流筒8を容易に設けることができる。
【0021】
また整流筒8を第2のケース部材2に対して回転させるスピン溶着によって整流筒8を湾曲部5に溶着するので、溶着の際に溶着治具と鍔部8cとが位置ずれを起こしたとしても円周方向にずれるのみで、鍔部8cの端面9bに形成されたリブ10を傷付けることもない。
【0022】
本発明の一実施形態におけるエアクリーナの製造方法について説明する。本実施形態のエアクリーナの製造方法は以下の工程を備える。
【0023】
まず第1のケース部材1及び第2のケース部材2を金型で成形する。ここで湾曲部5を成形するために、第2のケース部材2は湾曲部5の内面側を成形するための中子が湾曲部5の湾曲中心CPの回りに回転可能に設けられる金型によって成形される。次に円筒の内周面8aを有する整流筒8を、金型を用いて、第1のケース部材1及び第2のケース部材2とは別体で成形する。次に整流筒8の鍔部8cを第2のケース部材2の湾曲部5の上流側の端にスピン溶着する。最後に整流筒8の鍔部8cの端面9b(シール面)と第1のケース部材1のシール面1dとの間でクリーナエレメント3を挟むようにして、第1のケース部材1を第2のケース部材2に組み付ける。
【0024】
第2のケース部材2を成形するための金型の一例について説明する。図2及び図3は、第2のケース部材を成形するための金型の垂直断面図を示す(本出願人が提案した特開2002−67088公報参照)。図2は型を締めた状態、図3は中子を後退させた状態をそれぞれ示している。本実施形態の第2のケース部材2は、厳密にいうとこの金型で製造される成形品と僅かに形状が異なるが、箱状のケース本体2aに湾曲部5が一体に成形されるという基本的な形状は共通しているので、これらの図に基づいて金型の一例を説明する。
【0025】
金型は、第2のケース部材2のほぼ下端に沿って延びる見切り線P−Pにて分割された上型11と下型12とを有している。上型11は第2のケース部材2の外面側(図では上面側)の成形に利用され、下型12は第2のケース部材2の内面側(図では下面側)の成形に利用される。上型11には、エア導出通路2bの直管部6を成形するためのスライド中子13と、直管部6の口元外周部を成形するためのスライド中子14とが設けられている。これらのスライド中子13,14は不図示のアクチュエータにより直管部6の軸線方向に駆動される。なお、上型11の構成は図示の例に限らず、種々変更してよい。
【0026】
下型12は、主盤15と、その主盤15の下方に配置される型締め盤16とを有している。主盤15は、不図示のアクチュエータにより、上型11に接する成形位置(図2及び図3に示す位置)と、上型11の下方に離れた待避位置との間で上下方向に駆動される。成形位置に保持された主盤15と上型11との間には第2のケース部材2を成形するためのキャビティが形成される。主盤15の上昇がいわゆる型締め動作に、下降が型開き動作にそれぞれ相当する。
【0027】
一方、型締め盤16は、ベース17と、その上面にボルト19,19にて固定されるサポート18とを有している。型締め盤16は、主盤15と一体に上下方向に移動可能であるとともに、主盤15に対しても上下方向に移動可能である。なお、図3に型締め盤16を主盤15に対して下方に後退させた状態を示す。型締め盤16を主盤15に対して上昇させると、図2に示すようにベース17及びサポート18が主盤15の下面に接触して主盤15が上下方向に拘束される。型締め盤16を主盤15に対して下降させると、ベース17及びサポート18が主盤15の下面側から離間し、それにより主盤15の型開き動作が可能となる。
【0028】
主盤15にはスライド収納部15aが設けられ、そこには湾曲部5の内面を成形するための回転中子20が設けられている。回転中子20は、湾曲部5の内面側を成形する。また、回転中子20の先端はスライド中子13(図2参照)と密着可能に形成されている。
【0029】
図2に示したように、回転中子20を湾曲部5に対応する位置においたとき、案内軸23は第2のケース部材2の下端よりも外側に突出して主盤15の内部に入り込む。主盤15のスライド収納部15aには案内軸23に対応して案内溝27が形成されている。案内溝27は回転中子20の両側に一つずつ設けられ、いずれも湾曲中心CPを中心として円弧状に延びている。回転中子20の案内軸23の両端部はこれら案内溝27に摺動自在に嵌合する。案内軸23が案内溝27に沿って案内されることにより、回転中子20は湾曲部5の成形に適した位置に(図2に実線で示す位置)と、主盤15内に引き込まれた待避位置(図2に想像線で、図3に実線でそれぞれ示す位置)との間で湾曲中心CPを中心として回転する。
【0030】
本実施形態の金型では、回転中子20が成形位置に繰り出された状態で型締め盤16を主盤15に当接するまで上昇させると、サポート18が回転中子20に下方から当接する。これにより、回転中子20が下方から押えられ、成形時の圧力で回転中子20が下にずれるおそれがなくなる。
【0031】
主盤15の下面側にはブラケット31を介して油圧シリンダ32がピン33を中心として回転可能な状態で取り付けられている。油圧シリンダ32のピストンロッド32aの先端にはジョイント34が連結され、そのジョイント34とホルダ30とがピン35を中心として互いに回転可能に連結されている。これらホルダ30,ブラケット31,油圧シリンダ32,ピン33、ジョイント34及びピン35により回転中子20の回転駆動機構が構成される。このような回転駆動機構によれば、油圧シリンダ32のピストンロッド32aを伸縮させるだけで回転中子20を成形位置と待避位置との間で回転駆動することができる。
【0032】
以上の金型においては、上型11と下型12とを図2の状態に組み合わせて第2のケース部材を成形する。成形後は型締め盤16を下降させて主盤15の拘束を解除する。その後、スライド中子13を直管部6から抜けるまで右方に後退させ、さらにスライド中子14を直管部6から抜けるまで右方に後退させる。さらに図3に示すように油圧シリンダ32を起動して回転中子20を下方に回転させるとともに、主盤15を下降させて上型11から離すことにより型を開く。なお、図3ではスライド中子13,14に先行して回転中子20を回転させた状態を示しているが、回転中子20の回転は、スライド中子13,14を抜いた後に行なってもよい。以上の動作により第2のケース部材1が主盤15に密着したまま下方に移動する。その後、主盤15から第2のケース部材1を押し上げて主盤15から取り外す。以上により型開き動作が終了する。成形を行なう際の型締め動作は上記と逆手順で行なわれる。
【0033】
なお本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の形態にて実施してよい。例えば、クリーナエレメントには略円筒状のものでなくても、略板形状のものも採用し得る。またエア導出通路は直管部を有することなく、湾曲部のみから構成されてもよい。さらにエアクリーナには消音室を設けなくてもよいし、第1のケース部材及び第2のケース部材の形状も種々に変更し得る。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、エア導出通路の湾曲部内に実質的に円筒の内周面を有する整流筒が設けられるので、整流筒内でエアーの流れが層流に近くなり、エアフローセンサでエアーの流量を高精度に測定することができる。また整流筒を湾曲部と一体に成形しようとしても、型で抜けないアンダーカットが生じてしまうが、整流筒を湾曲部とは別体で成形すると共に湾曲部に溶着することで、湾曲する管状の湾曲部内に、実質的に円筒の内周面を有する整流筒を容易に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるエアクリーナを示す断面図。
【図2】第2のケース部材を成形するための金型の垂直断面図(型を締めた状態を示す)。
【図3】第2のケース部材を成形するための金型の垂直断面図(中子を後退させた状態を示す)。
【符号の説明】
1…第1のケース部材
1b…エア導入通路
2…第2のケース部材
2b…エア導出通路
3…クリーナエレメント
5…湾曲部
7…エアフローセンサ
8…整流筒
8a…内周面
8c…鍔部
9a…鍔部の一方の端面
9b…鍔部の他方の端面
11…上型(金型)
12…下型(金型)
20…回転中子(中子)
CP…湾曲中心
Claims (4)
- 外部からエアーを取り入れるためのエア導入通路が形成される成形品の第1のケース部材と、前記第1のケースに組み合わされ、クリーナエレメントによって濾過されたエアーを内燃機関へ導くためのエア導出通路が形成される成形品の第2のケース部材と、を備えるエアクリーナにおいて、
前記エア導出通路は、エアフローセンサが取り付けられ且つ湾曲する管状の湾曲部を有し、
前記湾曲部内には、実質的に円筒の内周面を有する整流筒が設けられ、
前記整流筒は、前記湾曲部とは別体で成形されると共に前記湾曲部に溶着されていることを特徴とするエアクリーナ。 - 前記整流筒は、外周に張り出すように略環状に形成された鍔部を有し、
前記鍔部の一方の端面は、前記湾曲部の上流側の端面にスピン溶着され、
前記鍔部の他方の端面は、略円筒状に形成される前記クリーナエレメントに接触して、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材で構成されるケース内を濾過前後のダスティサイドとクリーンサイドとに区画することを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ。 - 前記第2のケース部材は、前記湾曲部の内面側を成形するための中子が、前記湾曲部の湾曲中心の回りに回転可能に設けられる金型によって成形されることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアクリーナ。
- エアフローセンサが取り付けられ且つ湾曲する管状の湾曲部を有し、クリーナエレメントによって濾過されたエアーを内燃機関へ導くためのエア導出通路が形成されるケース部材を備えるエアクリーナの製造方法であって、
前記湾曲部の内面側を成形するための中子が、湾曲部の湾曲中心の回りに回転可能に設けられる金型を用いて前記ケース部材を成形する工程と、
前記実質的に円筒の内周面を有する整流筒を、前記湾曲部とは別体で成形する工程と、
前記整流筒を前記湾曲部に溶着する工程を備えることを特徴とするエアクリーナの製造方法。
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-
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- 2002-09-30 JP JP2002286711A patent/JP2004124741A/ja active Pending
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