JP2004124634A - ブロック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】変形略六角形に形成されたブロック本体12の側面部15〜20から凸部33,34が突設されている。当該凸部33,34は、内角θが120度をなす角部21,23,25を境にして隣り合う二辺に対応する側面部15と側面部16、側面部17と側面部18、側面部19と側面部20にそれぞれ同じ数だけ形成されている。そのため、ブロック11の敷設時には、前記凸部33,34の数を数えるだけで対向させる他のブロックの対向面を判断することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば建物の壁面、歩道、広場等に敷設されるブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、歩道、広場等に敷設されるブロックとしては、敷設後において意匠面を構成する表面部の正面形状が矩形状をなしているブロック(以下、「汎用ブロック」という。)が主として用いられていた。しかし、この汎用ブロックは、表面部が対辺同士をそれぞれ同一長さの直線にて構成する線対称の形状であったため、敷設した場合に形成される目地模様も直線的で単調なものとなり、景観的には面白味に欠けるという問題があった。そこで、近年、このような汎用ブロックに替わって表面部の正面形状が自然石のような非線対称の形状をしたブロック(以下、「変形ブロック」という。)が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、表面部の正面形状が一見したところは自然石を砕いたような形状でありながら、実際には当該表面部の各辺に関して所定の規則性を持たせた人造石からなる変形ブロックが記載されている。即ち、この変形ブロックは、変形略六角形に形成された表面部を有しており、その表面部における各辺(6つの辺)のうち内角が120度の角部を境にして隣り合う二辺同士が、一方の辺の線形状を他方の辺の線形状に対して陰画形状とするように形成されている。そして、ブロック敷設時には当該ブロックにおける前記一方の辺の側面部と隣接するブロックにおける前記他方の辺の側面部とが互いに対向面となるように並置して目地模様が変化に富んだ敷設パターンを得るようにしていた。
【0004】
【特許文献1】
国際公開第01/44578号パンフレット
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような変形ブロックを敷設する場合には、矩形状の汎用ブロックの場合と異なり、敷設しようとする変形ブロックにおける各側面部のうち何れの側面部が隣接する他の変形ブロックの目地形成前における側面部の対向面となるのかを見極めるのが非常に困難であった。そのため、ブロックの敷設作業に際しては、敷設しようとする変形ブロックを隣接する他の変形ブロックに対して仮配置してみたりすることが多く、敷設作業に相当の時間を費やすことになり、作業効率が低減されていた。また、場合によっては、隣接し合うブロック同士で互いに対向させる面を間違えたまま敷設してしまうこともあった。従って、そのような敷設間違いに気付かず作業を進めていった場合、再度ブロックを敷設しなおさなければならなくなり、作業効率が著しく低減される原因となっていた。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、効率的な敷設作業が可能でありながら、意匠性に優れた目地模様の敷設パターンを得ることができるブロックを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、ブロックに係る請求項1に記載の発明は、意匠面を構成する表面部の正面形状が多種多様な線形状の複数辺にて仕切り形成された非線対称形状をなすブロック本体を有し、且つ前記表面部における各辺は特定の二辺同士が一方の辺の線形状を他方の辺の線形状に対して陰画形状とするように形成されたブロックにおいて、前記ブロック本体における各側面部のうち、前記一方の辺に個別対応して連なる第1の側面部には第1の指標が付され、前記他方の辺に個別対応して連なる第2の側面部には、ブロック敷設時に当該第2の側面部が隣接して敷設される他のブロックにおける前記第1の側面部の対向面となることを示す第2の指標が付されていることを要旨とした。
【0008】
また、同じく請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブロックにおいて、前記第1の指標と第2の指標とは互いに同一の指標形態をなしていることを要旨とした。
【0009】
また、同じく請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のブロックにおいて、前記特定の二辺同士が対応する両側面部に付された前記第1の指標及び第2の指標と、他の特定の二辺同士が対応する両側面部に付された第1の指標及び第2の指標とは、互いに異なる指標形態をなしていることを要旨とした。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を歩道、広場等に敷設されるブロックに具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0011】
図1〜図3に示すように、本実施形態におけるブロック11は、コンクリートからなるブロック本体12を有している。また、当該ブロック本体12には、敷設後において意匠面を構成する表面部13、地面に対向する底面部14及び隣接して敷設される他のブロック11のブロック本体12や縁石部分に対向する側面部15〜20が設けられている。前記表面部13の正面形状は非線対称の多角形状であって複数(本実施形態では6つ)の角部21〜26を頂点とする変形略六角形に形成されている。なお、前記表面部13上には、当該表面部13の略全面を覆う表面層13aが所定の凹凸面を有して形成されている。
【0012】
また、前記表面部13を空間から仕切り形成している複数(6つ)の辺27〜32のうち、内角θが120度をなす所定の角部(以下、「共通頂点」ともいう。)21,23,25を境にして隣り合う特定の二辺同士は、一方の辺の線形状が他方の辺の線形状に対して陰画形状となるように形成されている。即ち、辺27と辺28、辺29と辺30、辺31と辺32の各二辺同士は、それぞれの共通頂点21,23,25を中心に一方の辺27,29,31を120度だけ他方の辺28,30,32の方向へ回転移動させると前記各二辺同士が一致する線形状に形成されている。
【0013】
また、図1〜図3に示すように、前記ブロック本体12における表面部13の各辺27〜32に個別対応して連なる各側面部15〜20には指標としての凸部33,34が設けられている。即ち、前記一方の辺27,29,31に個別対応して連なる第1の側面部15,17,19には第1の指標となる凸部33が形成され、前記他方の辺28,30,32に個別対応して連なる第2の側面部16,18,20には第2の指標となる凸部34が形成されている。
【0014】
本実施形態の場合、辺27に連なる第1の側面部15には3つの凸部33が第1の指標として形成され、辺28に連なる第2の側面部16には3つの凸部34が第2の指標として形成されている。また、辺29に連なる第1の側面部17には4つの凸部33が第1の指標として形成され、辺30に連なる第2の側面部18には4つの凸部34が第2の指標として形成されている。また、辺31に連なる第1の側面部19には2つの凸部33が第1の指標として形成され、辺32に連なる第2の側面部20には2つの凸部34が第2の指標として形成されている。
【0015】
即ち、第1の側面部15,17,19に形成されて第1の指標となる凸部33と、第2の側面部16,18,20に形成されて第2の指標となる凸部34とは、互いに同一の指標形態(この場合は、形成個数が同一となる指標形態)となるようにされている。また、特定の二辺同士(例えば、辺27,28)が対応する両側面部(側面部15,16)に形成された凸部33,34と、他の特定の二辺同士(例えば、辺29,30、辺31,32)が対応する両側面部(側面部15,16)に形成された凸部33,34とは、形成個数が相違する相互に異なる指標形態をなしている。
【0016】
前記各凸部33,34は、それぞれ対応する側面部15〜20から所定の突出高さ(本実施形態では2.5mm)を有するようにして突設した略半円柱状をなしている。そして、第1の指標となる凸部33と第2の指標となる凸部34とは、各々対応する側面部15〜20に対して、ブロック敷設時に隣接し合う両ブロック11,11における第1の側面部15,17,19と第2の側面部16,18,20とが対向配置された際に互いに当接しない位置関係となるように形成されている。また、前記各凸部33,34は、各々対応する側面部15〜20の上端より下側に所定距離(本実施形態では10mm)だけ離れた位置から底面部14にかけて形成されている。
【0017】
以上のように形成された各凸部33,34は、ブロック11の敷設時に隣接する他のブロック11との互いの対向面(いずれか一つの側面部)を確定させる指標(目印)としての機能を果たす。更に、隣接する他のブロック11との競り合いによるブロック本体12の角欠けを防ぐための目地を確保する機能及び目地材(本実施形態では目地砂)を充填するスペースを確保する機能をも具備している。なお、前記目地材は、個々のブロック11を拘束し、各ブロック11間の噛み合いを強め、荷重を分散させる役割を有している。
【0018】
次に、このように構成された本実施例におけるブロック11を歩道、広場等に敷設する際の作業工程を図4,図5(図4のY−Y’断面図)に基づいて説明する。ブロック11の敷設は、整地、敷き詰め、固定、及び目地砂充填の各作業により行われる。以下、各作業について説明する。なお、図4におけるブロック11は、表面層13aを省略して表示する。
【0019】
まず、整地作業では、ブロック11を舗装する領域が所定の深さだけ堀り下げられ地面35が平滑化される。このとき、掘り下げられる深さは、地面35の強度に応じて決定される。即ち、地面35の強度が弱い場合には、強度が十分強い場合より深く掘り下げ、砕石等の補強材36を敷き詰めることで補強される。そして、十分な強度を有する前記地面35、若しくは前記補強材36により補強された補強面上には、サンドクッション37がブロック敷設領域の全面に渉って敷き詰められる。なお、前記サンドクッション37はブロック11の表面層13aが舗装仕上げ高さとなるように、その敷き詰め量(高さ)が調整される。
【0020】
次に、敷き詰め作業では、ブロック11がブロック敷設領域の端側から順次敷き詰められていく。いま、図4に示すように3個のブロック11(ブロック11A,11B,11C)が既に敷設された状態において、4個目のブロック11(ブロック11D)を新たに敷き詰めようとする際には、以下のような手順で当該4個目のブロック11Dが図4に点線で示すように敷き詰められる。
【0021】
まず、既に敷き詰められている各ブロック11A,11B,11Cの各側面部15〜20のうち4個目のブロック11Dの側面部と対向することになる目地形成前の側面部(ブロック11Aでは側面部18,ブロック11Bでは側面部17,ブロック11Cでは側面部20)における凸部33,34の個数が数えられる。そして次に、前記4個目のブロック11Dの各側面部15〜20のうちから同一個数の凸部33,34が形成されている側面部が識別される。すると、前記4個目のブロック11Dの各側面部15〜20に関しては、ブロック11Aの側面部18、ブロック11Bの側面部17、ブロック11Cの側面部20の各々と同一個数の凸部33,34が形成された側面部は2つずつあることが識別される。
【0022】
即ち、ブロック11Dにおいてブロック11Aの側面部18と同一個数の凸部33,34が形成された側面部として側面部17と側面部18が識別される。また、ブロック11Dにおいてブロック11Bの側面部17と同一個数の凸部33,34が形成された側面部として側面部17と側面部18が識別される。また、ブロック11Dにおいてブロック11Cの側面部20と同一個数の凸部33,34が形成された側面部として側面部19と側面部20が識別される。
【0023】
そこで次には、そのブロック11Dにおいて識別された前記各側面部17〜20のうちから何れの側面部が、ブロック11Aの側面部18、ブロック11Bの側面部17、ブロック11Cの側面部20の各々と対向配置されるべき側面部であるかが判別される。そして、その際には、ブロック11Dにおける当該各側面部17〜20が個別対応している各辺29〜32と前記ブロック11A等における各側面部18等が個別対応している各辺29,30,32との陰画形状関係の有無が判別基準とされる。
【0024】
従って、かかる判別基準に基づけば、ブロック11Aの側面部18にはブロック11Dの側面部17が対向面とされ、ブロック11Bの側面部17にはブロック11Dの側面部18が対向面とされ、さらにブロック11Cの側面部20にはブロック11Dの側面部19が対向面とされるべきものと目視にて判別される。そこで、かかる判別結果に従って、ブロック11Dを図4に点線で示す敷設向きにし、その各側面部17〜19から突設された各凸部33,34を対向面となる各ブロック11A〜11Cの各側面部18,17,20に当接させながら降下させると、新たにブロック11Dが前記サンドクッション37上に設置される。
【0025】
全てのブロック11の敷き詰め作業が完了すると、当該ブロック11の表面層13aが図示しないコンパクタ等によって下方に向かって締固めされることにより、固定作業が実施される。このブロック11の締固めによって、敷き詰められたサンドクッション37も締固められると同時に、ブロック11がサンドクッション37内に沈下する。更には側面部15〜20と、当該側面部15〜20から突設された凸部33,34とにより確保された目地38内にも当該サンドクッション37の一部が入り込み、ブロック11がより一層強固に固定される。
【0026】
そして、固定作業の後、目地砂充填作業が実施される。目地砂は、一旦敷き詰められたブロック11上に撒かれ、箒等により当該ブロック11の表面を掃くことで、前記目地38内に充填される。なお、目地砂には、目地38への充填が容易となるよう、粒径が小さく(通常、粒度が1mm〜1.3mm程度のもの)乾燥した砂が使用される。
【0027】
上記実施形態のブロックによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ブロック11(11D)の敷設時において隣接する他のブロック11(11A〜11C)における目地形成前の側面部の対向面となる側面部がいずれになるかを両ブロック11の各側面部15〜20に形成された凸部(指標)33,34の形成態様比較に基づき判別できるようにした。従って、ブロック11を敷設する際には、新たに敷き詰めようとするブロック11Dと既に敷き詰められているブロック11A〜11Cとの各側面部15〜20における凸部33,34を見て比較するだけで、対向面となるべき互いの側面部同士を容易に判断することができ、敷設作業を効率的に実施できる。
【0028】
(2)上記実施形態では、ブロック敷設時に隣り合う両ブロック11間で互いに対向面となる第1の側面部15,17,19と第2の側面部16,18,20とに形成される凸部33,34の形成個数が同一となることで、対向面同士の指標形態が同一となるようにされている。従って、隣り合う両ブロック11間における対向面の判別を客観的基準(凸部の個数比較)により確実にできる。
【0029】
(3)上記実施形態では、特定の二辺(例えば辺27,28)同士が対応する両側面部(例えば側面部15,16)に付された各凸部(指標)33,34の形成個数と、他の特定の二辺(例えば辺29,30)同士が対応する両側面部(例えば側面部17,18)に付された各凸部33,34の形成個数が相違している。即ち、特定の二辺(例えば辺27,28)同士が対応する両側面部(例えば側面部15,16)と他の特定の二辺(例えば辺29,30)同士が対応する両側面部(例えば側面部17,18)とで指標となる各凸部33,34が互いに異なる指標形態をなしている。従って、隣り合う両ブロック11間における対向面の判別をする際に、判別間違いすることもないので、敷設ミスを確実に予防することができる。
【0030】
(4)上記実施形態では、ブロック11の表面部13の正面形状を、角部21〜26を頂点とする非線対称の変形略六角形に形成させた。従って、当該ブロック11を複数敷設した際の目地模様から、矩形状をなすブロックに比べて変化に富み、意匠性に優れた敷設パターンを得ることができる。
【0031】
(5)上記実施形態では、凸部33と凸部34とは、各々対応する側面部15〜20に対して、ブロック敷設時に隣接し合う両ブロック11,11における第1の側面部15,17,19と第2の側面部16,18,20とが対向配置された際に互いに当接しない位置関係となるように形成されている。従って、隣り合う両ブロック11の凸部33,34同士を噛み合わせるように敷設することが可能となり、地面35と略平行方向に荷重が加えられた場合であっても、ブロック11がスライドすることを防止することができる。
【0032】
(6)上記実施形態では、共通頂点21,23,25を境にして隣り合う二辺に連なる側面部15と側面部16、側面部17と側面部18、側面部19と側面部20とにそれぞれ同数個の凸部33,34を形成した。そして、前記側面部15と側面部16、側面部17と側面部18、側面部19と側面部20とが各々対応する辺27と辺28、辺29と辺30、辺31と辺32の各線形状が互いに陰画形状となるようにされている。従って、敷き詰めようとするブロック11の敷設向きを決める際には、前記共通頂点21,23,25を基準に当該ブロック11を回転させればよいので、敷設作業を楽に行うことができる。
【0033】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、凸部33,34をブロック11の敷設時に互いに当接することのない位置関係となるように形成したが、これとは逆に、凸部33,34同士が互いに当接する位置関係となるように形成してもよい。このような構成とした場合、ブロック11の側面部15〜20を対向させた際に当接することがない凸部33,34があれば、ブロック11の敷設方向が間違っていると瞬時に判断できる。
【0034】
○上記実施形態では、ブロック11の各側面部15〜20から凸部33,34を突設させたが、これに限られることはなく、前記ブロック11の敷設時に対向させる側面部15〜20が識別可能な同一の指標形態であればよい。例えば、前記側面部15〜20からブロック本体12の内部にかけて前記凸部33,34とは逆となる凹状の指標を形成してもよい。また、側面部15〜20に模様や目印(例えば、側面部15,16には○印、側面部17,18には△印といった目印。)となるものを付してもよい。
【0035】
○上記実施形態では、ブロック本体12の形状を変形略六角形に形成したが、これには限られず、表面部13の正面形状が非線対称となっていれば、どのような形状であってもよい。角部21〜26がない曲線のみからなるブロック形状であってもよい。
【0036】
○上記実施形態では、表面部13を空間から仕切り形成している6つの辺27〜32のうち、内角θが120度をなす所定の角部21,23,25を境にして隣り合う二辺同士が、一方の辺の線形状が他方の辺の線形状に対して陰画形状となるように形成されていた。しかしながら、隣り合う二辺同士が陰画形状となっていなくてもよく、特定の二辺(例えば、対辺)同士が一方の辺の線形状を他方の辺の線形状に対して陰画形状とするように形成されていればよい。
【0037】
○上記実施形態では、歩道、広場等に敷設されるブロック11に具体化したが、これに限られず、ブロック本体12の側面部15〜20に指標としての機能を有する凸部33,34等を備えたブロック11であれば建物の壁面等に使用するブロック等に具体化してもよい。この場合、目地材としては、接着作用を有する樹脂接着剤、モルタル、ウレタン等を使用するのが望ましい。
【0038】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)前記第1及び第2の各指標はそれぞれ所定の突出高さを有するようにして前記第1及び第2の各側面部から突設された凸状の指標であって、前記第1の指標と第2の指標とは、ブロック敷設時に隣接し合う両ブロックにおける前記第1の側面部と第2の側面部とが対向配置された際において互いに当接しない位置関係となるように形成されている請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のブロック。この(a)に記載の発明によれば、隣り合う両ブロックの凸状の指標同士を噛み合わせるように敷設することが可能となり、地面と略平行方向に荷重が加えられた場合であっても、ブロックがスライドすることを防止することができる。
【0039】
(b)前記凸状の指標は、各々対応する前記第1及び第2の側面部の上端より下側に所定距離だけ離れた位置から底面部にかけて突設されていることを特徴とする上記(a)に記載のブロック。この(b)に記載の発明によれば、ブロックに荷重が加えられ、競り合いが生じた場合であっても、当該ブロック間に所定の間隔が備わっていることでブロック本体の角欠けを防止することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、効率的な敷設作業が可能でありながら、意匠性に優れた目地模様の敷設パターンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るブロックの平面図。
【図2】同じくブロックの斜視図。
【図3】図1のX−X’線矢視断面図。
【図4】ブロック敷設時の平面図。
【図5】図4のY−Y’線矢視断面図。
【符号の説明】
11 ブロック
12 ブロック本体
13 表面部
15,17,19 第1の側面部
16,18,20 第2の側面部
27〜32 辺
Claims (3)
- 意匠面を構成する表面部の正面形状が多種多様な線形状の複数辺にて仕切り形成された非線対称形状をなすブロック本体を有し、且つ前記表面部における各辺は特定の二辺同士が一方の辺の線形状を他方の辺の線形状に対して陰画形状とするように形成されたブロックにおいて、
前記ブロック本体における各側面部のうち、前記一方の辺に個別対応して連なる第1の側面部には第1の指標が付され、前記他方の辺に個別対応して連なる第2の側面部には、ブロック敷設時に当該第2の側面部が隣接して敷設される他のブロックにおける前記第1の側面部の対向面となることを示す第2の指標が付されているブロック。 - 前記第1の指標と第2の指標とは互いに同一の指標形態をなしている請求項1に記載のブロック。
- 前記特定の二辺同士が対応する両側面部に付された前記第1の指標及び第2の指標と、他の特定の二辺同士が対応する両側面部に付された第1の指標及び第2の指標とは、互いに異なる指標形態をなしている請求項1又は請求項2に記載のブロック。
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