JP2004124635A - ブロック - Google Patents

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JP2004124635A
JP2004124635A JP2002293609A JP2002293609A JP2004124635A JP 2004124635 A JP2004124635 A JP 2004124635A JP 2002293609 A JP2002293609 A JP 2002293609A JP 2002293609 A JP2002293609 A JP 2002293609A JP 2004124635 A JP2004124635 A JP 2004124635A
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Hisatoshi Ido
井戸 久利
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YUNISON KK
Unison Corp
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YUNISON KK
Unison Corp
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Abstract

【課題】必要最低限の在庫管理コスト及び敷設作業コストで意匠性に優れた目地模様の敷設態様を得ることができるブロックを提供する。
【解決手段】基本型ブロック11は、コンクリートからなるブロック本体13を有し、当該ブロック本体13には、疑似目地となる凹溝20が形成されている。そして、当該凹溝20は、ブロック本体13における表面部14の表面積を略2対1に分割する位置に形成されている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば建物の壁面、歩道、広場等に敷設されるブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、歩道、広場等に敷設されるブロックとしては、敷設後において意匠面を構成する表面部の正面形状が長方形状をなす基本型ブロックと正方形状をなす1/2型ブロックが主として用いられている。そして、それら各ブロックの施工に際しては、図5(a)(b)に示すような二つの敷設パターンにて敷設されることが多い。図5(a)に示す敷設パターンは、いわゆるうま目地パターンと呼ばれるものであり、全ての基本型ブロック35が、その長手方向を同じ方向とされ、目地36が縦方向には不連続で横方向には連続となるように、1/2型ブロック37と組み合わされて施工される。また、図5(b)に示す敷設パターンは、いわゆるあじろパターンと呼ばれるものであり、長手方向が縦方向となる基本型ブロック35と長手方向が横方向となる基本型ブロック35とが1/2型ブロック37と組み合わされ、目地36が縦横いずれの方向とも不連続となるように施工される(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−240002号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した図5(a)(b)に示すようなうま目地パターン及びあじろパターンのブロック敷設パターンでは、そのパターンから得られる目地模様が画一的であり、意匠性に乏しいという問題があった。そこで、目地模様に変化を付与するために、前記基本型ブロック35及び1/2型ブロック37以外の異形ブロックを更に複数種類組み合わせて敷設するということが考えられる。しかしながら、そのように基本型ブロック35及び1/2型ブロック37に加えて複数種類の異形ブロックを施工箇所に応じて使い分けることとすると、管理すべきブロックの種類ばかりが増大し、在庫管理コストの増大を招いてしまうことになる。また、施工現場において各ブロックのうちいずれかの種類のブロックが不足した場合には、当該ブロックを再調達するか、余っている他のブロックに対して所要の加工を施して対応する必要があり、その作業効率が著しく低減されることにもなる。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、必要最低限の在庫管理コスト及び敷設作業コストで意匠性に優れた目地模様の敷設態様を得ることができるブロックを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、ブロックに係る請求項1に記載の発明は、敷設後に意匠面を構成するブロック本体の表面部に疑似目地となる凹溝が形成されていることを要旨とした。本明細書において「疑似目地」とは、実際の目地としての機能を有してはいないが、外見上目地として認識される、凹状に形成されたものをいうものと定義する。
【0007】
また、同じく請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブロックにおいて、前記凹溝は、前記表面部の表面積を不均一に分割するように形成されていることを要旨とした。
【0008】
また、同じく請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のブロックにおいて、前記ブロック本体の側面部には所定の幅及び突出高さを有する目地確保用凸部が形成されていることを要旨とした。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を歩道、広場等に敷設されるブロックに具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0010】
図1(a)(b)に示すように、本実施形態においてブロックとしての基本型ブロック11は略直方体形状をなす汎用タイプのブロックであり、敷設に際しては、当該基本型ブロック11の略1/2の大きさに形成された図2(a)(b)に示す1/2型ブロック12と組み合わせて敷設される。さて、前記基本型ブロック11は、コンクリートからなるブロック本体13を有している。また、当該ブロック本体13には、敷設後において意匠面を構成する表面部14、地面に対向する底面部15及び隣接して敷設される他の前記各ブロック11,12や縁石部分に対向する側面部16〜19が設けられている。
【0011】
前記基本型ブロック11の正面形状は略長方形であり、サイズは長さ方向と幅方向との比が略2対1であって、本実施形態では、一例として、長さ230mm、幅115mm、高さ60mmに形成されている。なお、前記表面部14上には、表面部14の略2/3に相当する面積の第1表面層14aと、表面部14の略1/3に相当する面積の第2表面層14bとが、それぞれ所定の凹凸面を有して形成されている。そして、図1(a)(b)に示すように、前記表面部14上において第1表面層14aと第2表面層14bとの間には疑似目地となる凹溝20が形成されている。また、前記各側面部16〜19には目地確保用凸部21が一体的に設けられている。
【0012】
前記凹溝20は、第1表面層14aと第2表面層14bとの面積比較からも明らかなように、ブロック本体13における表面部14の面積を不均一に分割する位置(本実施形態では、表面部14の面積を略2対1に分割する位置)に、長手方向に対して垂直方向に幅5mm、深さ10mmに掘り下げ形成されている。なお、前記凹溝20は、実際の目地としての機能を有してはいないが、外見上目地として認識される役目を果たしている。
【0013】
前記目地確保用凸部21は、基本型ブロック11を敷設する際の目地幅を確保するために設けられたものであって、それぞれ対応する各側面部16〜19から所定の突出高さ(本実施形態では2.5mm)を有するようにして突出形成されている。即ち、側面部16,18にはその両端に、そして側面部17,19にはその両端及び中央に所定幅(両端の目地確保用凸部21が40mm、中央の目地確保用凸部21が80mm)を有して突出形成されている。また、前記目地確保用凸部21は、各々対応する側面部16〜19の上端より下側に所定距離(本実施形態では10mm)だけ離れた位置から底面部15にかけて形成されている。なお、側面部17,19の中央に形成された目地確保用凸部21の上面と、前記凹溝20の底面とは同一面をなし、連なって形成されている。
【0014】
前記目地確保用凸部21を形成したのは、隣接する基本型ブロック11及び1/2型ブロック12との競り合いを防ぎ、ブロック本体13の角が欠けてしまうのを防ぐとともに、目地材(本実施形態では目地砂)等を充填するスペースを確保するためである。なお、目地材は、個々のブロックを拘束し当該ブロック間の噛み合いを強め、荷重を分散させる機能を有すると共に、雨水を排水する機能も有している。
【0015】
図2(a)(b)に示すように、前記1/2型ブロック12は、コンクリートからなるブロック本体22を有している。また、当該ブロック本体22には、敷設後において意匠面を構成する表面部23、地面に対向する底面部24及び隣接して敷設される他の各ブロック11,12や縁石部分に対向する側面部25〜28が設けられている。前記1/2型ブロック12の正面形状は、略正方形に形成されており、サイズは、長さ方向と幅方向との比が略1対1であって、本実施形態では、長さと幅とが共に115mmで、高さ60mmとなっている。なお、前記表面部23上には、表面部23の略全面を覆う表面層23aが所定の凹凸面を有して形成されている。また、図2(a)に示すように、側面部25〜28には目地確保用凸部29が一体的に設けられている。
【0016】
前記目地確保用凸部29は、1/2型ブロック12を敷設する際の目地幅を確保するために設けられたものであって、それぞれ対応する各側面部25〜28から所定の突出高さ(本実施形態では2.5mm)を有するようにして突出形成されている。即ち、各側面部25〜28にはその両端に所定幅(本実施形態では40mm)を有して突出形成されている。また、前記目地確保用凸部21は、各側面部25〜28の上端より下側に所定距離(本実施形態では10mm)だけ離れた位置から底面部24にかけて形成されている。
【0017】
次に、このように構成された本実施形態における基本型ブロック11を歩道、広場等に敷設する際の作業工程を図3,図4に基づいて説明する。基本型ブロック11の敷設は、整地、敷き詰め、固定、及び目地砂充填の各作業により行われる。以下、各作業について説明する。
【0018】
まず、整地作業では、基本型ブロック11を舗装する領域が所定の深さだけ堀り下げられ平滑化される。このとき、掘り下げられる深さは、平滑化した地面30の強度に応じて決定される。即ち、地面30の強度が弱い場合には、通常時より深く掘り下げられ、砕石等の補強材31を敷き詰めることで補強がなされる。そして、十分な強度を有する地面30の上、若しくは前記補強材31により補強された補強面上にはサンドクッション32がブロック敷設領域の全面に渉って敷き詰められる。なお、前記サンドクッション32は基本型ブロック11の表面部14が舗装仕上げ高さとなるように、その敷き詰める量(高さ)が調整される。
【0019】
次に、敷き詰め作業では、基本型ブロック11及び1/2型ブロック12がブロック敷設領域の端部から順次敷き詰められていく。図3(a)に示す、全ての基本型ブロック11の長手方向が同方向とされ、目地33が縦方向には不連続で横方向には連続となるように施工される、いわゆるうま目地パターンにおいて、前記基本型ブロック11は左右の向きが異なる2つのパターン(基本型ブロック11A,11B)により敷設される。また、図3(b)に示す、基本型ブロック11と1/2型ブロック12とが組み合わされ、目地33が縦横いずれの方向とも不連続となるように施工される、いわゆるあじろパターンにおいて、基本型ブロック11は左右及び上下の向きが異なる4つのパターン(基本型ブロック11A〜11D)により敷設される。
【0020】
全ての基本型ブロック11及び1/2型ブロック12の敷き詰め作業が完了すると、当該両ブロック11,12の表面部14,23が図示しないコンパクタ等で下方に向かって締固めされることにより、固定作業が実施される。前記両ブロック11,12の締固めによって、底面部15,24の下方にあるサンドクッション32も締固められると同時に、前記両ブロック11,12がサンドクッション32内に沈下する。更には、目地確保用凸部21,29で確保された目地33内にも当該サンドクッション32の一部が入り込み、前記両ブロック11,12がより強固に固定される。
【0021】
そして、前記固定作業の後、目地砂充填作業が実施される。目地砂34は、敷き詰められた前記両ブロック11,12上に撒かれ、図示しない箒等により当該両ブロック11,12の表面を掃くことで、目地確保用凸部21の間に形成された目地33、及び凹溝20内に充填される。なお、目地砂34には、目地33に対して粒径が十分小さく(通常、粒度が1mm〜1.3mm程度のもの)乾燥した砂が使用される。目地砂34が目地33及び凹溝20内に充填されると、外見上は目地33と凹溝20との区別がつかなくなる。従って、基本型ブロック11において凹溝20により分割された大小2つの表面部14及び1/2型ブロック12における表面部23の計3つの意匠面をそれぞれ別々に備えた3種類のブロックにより敷設模様が形成されているように見える。
【0022】
上記実施形態のブロックによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、基本型ブロック11におけるブロック本体13の表面部14に疑似目地となる凹溝20を形成した。従って、基本型ブロック11及び1/2型ブロック12とは形状の異なる異形ブロックを使用しなくとも、基本型ブロック11の敷設方向を適宜変更することで、変化に富み意匠性に優れた目地模様の敷設態様を得ることができる。
【0023】
(2)上記実施形態では、基本型ブロック11において、凹溝20を表面部14の面積が2対1となるように分割する位置に形成した。従って、前記凹溝20で分割された基本型ブロック11における表面部14と、1/2型ブロック12における表面部23との意匠パターンが3パターンとなり、これら2種類のブロックの組み合わせにより様々な敷設パターンを形成することが可能となる。
【0024】
(3)上記実施形態では、基本型ブロック11及び1/2型ブロック12におけるブロック本体13,22の側面部16〜19,25〜28に目地確保用凸部21,29を突設形成した。従って、隣接する基本型ブロック11及び1/2型ブロック12との競り合いが防止され、ブロック本体13,22の角が欠けてしまうのを防ぐとともに、目地砂34を充填するスペースを確保することが可能となる。
【0025】
(4)上記実施形態では、使用するブロックの種類は前記基本型ブロック11及び1/2型ブロック12の2種類のみを用いた。従って、必要最低限の在庫管理コスト及び敷設作業コストを実現することが可能となる。
【0026】
(5)上記実施形態では、凹溝20の幅を5mmに、そして、目地確保用凸部21の各側面部16〜19,25〜28からの突出高さを2.5mmとした。従って、基本型ブロック11及び1/2型ブロック12を敷設した際に、前記凹溝20と目地33との幅が同じになるため、外見上は3種類の形状のブロックが組み合わせられたように見え、意匠性に優れた目地模様の敷設態様を得ることが可能となる。
【0027】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、基本型ブロック11における表面部14の面積を2対1に分割する位置に凹溝20を形成したが、これに限られることなく表面部14の面積が不均一となる位置に凹溝20を形成すればよい。また、表面部14は2分割に限られることはなく、複数の凹溝20を形成することで表面部14を3分割以上の多分割としてもよい。
【0028】
○上記実施形態では、疑似目地を凹溝20としたが、これに限られない。例えば曲線からなる形状であってもよいし、また直線及び曲線が組み合わされた形状であってもよい。
【0029】
○上記実施形態では、基本型ブロック11にのみ凹溝20を形成したが、1/2型ブロック12に形成してもよい。
○上記実施形態では、歩道、広場等に敷設されるブロックに具体化したが、凹溝20を有するブロックならば建物の壁面等に使用するブロック等に具体化してもよい。この場合、目地材としては、接着作用を有する樹脂接着剤、モルタル、ウレタン等を使用するのが望ましい。
【0030】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)前記凹溝の幅は前記目地確保用凸部の突出高さの2倍であることを特徴とする請求項3に記載のブロック。この(a)に記載の発明によれば、当該ブロックを敷設した際の、凹溝と目地の幅が同じとなり、3種類のブロックを用いて敷設されているように見えるため、より意匠性に優れた模様を得ることができるブロックを提供できる。
【0031】
(b)前記目地確保用凸部は、その上端が前記ブロック本体の表面部より所定距離だけ離れた位置から下面にかけて形成されていることを特徴とする請求項3、又は上記(a)に記載のブロック。この(b)に記載の発明によれば、ブロック同士の競り合いを防止することができるため、ブロック本体の角が欠けてしまうのを防ぐことができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、必要最低限の在庫管理コスト及び敷設作業コストで意匠性に優れた目地模様の敷設態様を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は基本型ブロックの平面図、(b)は同側面図。
【図2】(a)は1/2型ブロックの平面図、(b)は同側面図。
【図3】(a)はうま目地パターンで敷設したブロック、(b)はあじろパターンで敷設したブロック。
【図4】(a)は基本型ブロック敷設時の平面図、(b)は同側面図。
【図5】(a)はうま目地パターンで敷設したブロックの従来例、(b)はあじろパターンで敷設したブロックの従来例。
【符号の説明】
13,22 ブロック本体
14,23 表面部
16〜19,25〜28 側面部
20 凹溝
21,29 目地確保用凸部

Claims (3)

  1. 敷設後に意匠面を構成するブロック本体の表面部に疑似目地となる凹溝が形成されていることを特徴とするブロック。
  2. 前記凹溝は、前記表面部の表面積を不均一に分割するように形成されている請求項1に記載のブロック。
  3. 前記ブロック本体の側面部には所定の幅及び突出高さを有する目地確保用凸部が形成されている請求項1又は請求項2に記載のブロック。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101066860B1 (ko) 2011-05-12 2011-09-26 (주)선일로에스 시공성·배수성이 우수한 벽돌 및 이의 제조방법
JP2020029731A (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 太平洋プレコン工業株式会社 舗装システムおよび施工方法

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