JP2004124633A - 法面の緑化用パネルと、該パネルを用いた緑化工法 - Google Patents
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Abstract
【課 題】自然崩落した山肌、土地造成や道路建設のため削り取られた山肌等の肌落ちや表層崩落を防止するために行われる法面の緑化工法であって、施工が容易で、植生が確実に行えるようにする。
【解決手段】横桟1と縦桟2を組合せて正方形の升目3を縦横に多数形成した鋼製のパネル4を用い、これを自然崩落した山肌の法面に横一列に並べて置き、各パネル4を両側の適所で鉄筋を切断した杭5を打ち込んで固定する。
【選択図】 図1
【解決手段】横桟1と縦桟2を組合せて正方形の升目3を縦横に多数形成した鋼製のパネル4を用い、これを自然崩落した山肌の法面に横一列に並べて置き、各パネル4を両側の適所で鉄筋を切断した杭5を打ち込んで固定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、自然崩落した山肌、土地造成や道路建設のため削り取られた山肌等の肌落ちや表層崩落を防止するため法面に設置される緑化用のパネルと、該パネルを用いて行われる法面の緑化工法に関する。
【0002】
【従来技術】
法面の緑化工法として、法面上に金網などの網状体を張設したのち、その上に植物の種子を混入した客土を吹き付ける工法、法面上に張設される網状体に鉄筋を格子状に配筋し、ついで鉄筋の両側に型枠を設置して型枠内にコンクリートを打設したり、型枠を設置しないで鉄筋上に直接モルタル又はコンクリートを吹き付けて鉄筋を覆い、格子状の法枠を形成したのち、植物の種子を混入した容土を吹き付ける工法等が知られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
法面上に金網等の網状体を張設したのち、その上にモルタルやコンクリートで法枠を形成し、ついで植物の種子を混入した客土を吹き付ける工法は、工程数が多く、施工コストが嵩みがちである。網状帯を張設して、その上に植物の種子を混入した客土を吹き付ける工法は、モルタルやコンクリートの法枠を形成する工程がない分、施工コストは安価になるが、この場合、吹き付けられた客土が降雨によって流出し易い難点がある。
【0004】
本発明は、法面への施工が簡単で、植生が確実に行える法面の緑化工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題の解決手段】
請求項1に係わる発明は、法面に敷設される緑化用のパネルを升目が、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形、円形、楕円形、その他の形状のうちの一種又は二種以上の形状よりなる升目を縦横に多数備えた厚みを有するパネルとしたものであり、
請求項2に係わる発明は、上記パネルを用いた法面の緑化工法に関するもので、升目が、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形、円形、楕円形、その他の形状のうちの一種又は二種以上の形状よりなる升目を縦横に多数備えた厚みのあるパネルを法面に連続して、或いは適当間隔で敷設してなるものである。
【0006】
本発明者らは、横桟と縦桟を縦横に配した樹脂製の格子状パネルを用い、これを自然崩落した山肌に横一列に連続して配置し、杭打ちにより固定したのちそのまゝ数カ月放置して定期的に観察した。すると、二カ月後でパネルとその下方部分に雑草が生え始め、三カ月もするとパネルを覆うようにして雑草が生い繁るようになった。因みに肌落ちを生じたパネル上方の法面には雑草は生えなかった。
【0007】
本発明によると、法面に設置したパネルが法面上に突出することにより、土砂流出止めの効果を有すると共に、パネルの各升目がそれぞれ植木鉢の機能を果たし、升目から植物の種子や土が流出するのを防止して種子の定着を促すこと、とくにパネル下部は上部に比べ、降雨による土砂流出の影響を受けにくゝ、種子が定着し易いことが分かった。
【0008】
本発明で用いるパネルの材質は、鋼、アルミニウム等の金属、樹脂、FRP、厚紙や段ボール紙等の紙、ゴム、木等で、このうち鋼製の重量の大なるパネルは、場合によっては、法面に単に置くだけで、アンカー等で固定しなくてもよい利点があるが、反面コスト高で、持ち運びが容易でない難点がある。金属以外のものは、コストが比較的安く、持ち運びも容易であるが、多くの場合、法面にアンカー等で固定する必要がある。
【0009】
法面に設置したパネルには、植物の種子を混入した客土を吹き付けるのが望ましい。パネル内は肌落ちや表層崩落がなく、飛来等によって着床した植物の種子が流出するのが避けられ、法面にパネルを単に設置するだけで植物が自然繁殖できるようになるが、植物の種子を混入した客土を吹き付けることによって、より一層確実に、かつ早く植生することが可能となる。
したがって請求項3に係わる発明は、請求項2に係わる発明において、法面に設置したパネル内に植物の種子を混入した客土を吹き付けることを特徴とする。
【0010】
【実施例】
図1に示すように横桟1と縦桟2を組合せて正方形の升目3を縦横に多数形成した樹脂製のパネル4を用い、これを平成14年4月、自然崩落した山肌の法面に横一列に3個並べて置き、各パネル4を両側の適所で鉄筋を切断した杭5を打ち込んで固定した。
【0011】
二カ月後、各パネル4には雑草が部分的に生え始め、三カ月後にはパネル4と、その下方の山肌に、パネル4には全面を覆うほどの雑草が生い繁るようになった。
因みにパネル上方の山肌には、肌落ちにより雑草は生えなかった。
【0012】
【発明の効果】
請求項1及び2記載の発明によると、パネルは法面に単に置くだけでよく、固定するにしても1ないし数カ所に杭を打ち込むだけで固定することができるため施工が容易であるうえ、パネルを設置しておくだけで、自然に雑草が生い繁るようになり、土砂の流出止めにもなる。
請求項3記載の発明によると、植生がより確実に早期に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネルの斜視図。
【符号の説明】
1・・横桟
2・・縦桟
3・・升目
4・・パネル
5・・杭
【発明が属する技術分野】
本発明は、自然崩落した山肌、土地造成や道路建設のため削り取られた山肌等の肌落ちや表層崩落を防止するため法面に設置される緑化用のパネルと、該パネルを用いて行われる法面の緑化工法に関する。
【0002】
【従来技術】
法面の緑化工法として、法面上に金網などの網状体を張設したのち、その上に植物の種子を混入した客土を吹き付ける工法、法面上に張設される網状体に鉄筋を格子状に配筋し、ついで鉄筋の両側に型枠を設置して型枠内にコンクリートを打設したり、型枠を設置しないで鉄筋上に直接モルタル又はコンクリートを吹き付けて鉄筋を覆い、格子状の法枠を形成したのち、植物の種子を混入した容土を吹き付ける工法等が知られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
法面上に金網等の網状体を張設したのち、その上にモルタルやコンクリートで法枠を形成し、ついで植物の種子を混入した客土を吹き付ける工法は、工程数が多く、施工コストが嵩みがちである。網状帯を張設して、その上に植物の種子を混入した客土を吹き付ける工法は、モルタルやコンクリートの法枠を形成する工程がない分、施工コストは安価になるが、この場合、吹き付けられた客土が降雨によって流出し易い難点がある。
【0004】
本発明は、法面への施工が簡単で、植生が確実に行える法面の緑化工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題の解決手段】
請求項1に係わる発明は、法面に敷設される緑化用のパネルを升目が、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形、円形、楕円形、その他の形状のうちの一種又は二種以上の形状よりなる升目を縦横に多数備えた厚みを有するパネルとしたものであり、
請求項2に係わる発明は、上記パネルを用いた法面の緑化工法に関するもので、升目が、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形、円形、楕円形、その他の形状のうちの一種又は二種以上の形状よりなる升目を縦横に多数備えた厚みのあるパネルを法面に連続して、或いは適当間隔で敷設してなるものである。
【0006】
本発明者らは、横桟と縦桟を縦横に配した樹脂製の格子状パネルを用い、これを自然崩落した山肌に横一列に連続して配置し、杭打ちにより固定したのちそのまゝ数カ月放置して定期的に観察した。すると、二カ月後でパネルとその下方部分に雑草が生え始め、三カ月もするとパネルを覆うようにして雑草が生い繁るようになった。因みに肌落ちを生じたパネル上方の法面には雑草は生えなかった。
【0007】
本発明によると、法面に設置したパネルが法面上に突出することにより、土砂流出止めの効果を有すると共に、パネルの各升目がそれぞれ植木鉢の機能を果たし、升目から植物の種子や土が流出するのを防止して種子の定着を促すこと、とくにパネル下部は上部に比べ、降雨による土砂流出の影響を受けにくゝ、種子が定着し易いことが分かった。
【0008】
本発明で用いるパネルの材質は、鋼、アルミニウム等の金属、樹脂、FRP、厚紙や段ボール紙等の紙、ゴム、木等で、このうち鋼製の重量の大なるパネルは、場合によっては、法面に単に置くだけで、アンカー等で固定しなくてもよい利点があるが、反面コスト高で、持ち運びが容易でない難点がある。金属以外のものは、コストが比較的安く、持ち運びも容易であるが、多くの場合、法面にアンカー等で固定する必要がある。
【0009】
法面に設置したパネルには、植物の種子を混入した客土を吹き付けるのが望ましい。パネル内は肌落ちや表層崩落がなく、飛来等によって着床した植物の種子が流出するのが避けられ、法面にパネルを単に設置するだけで植物が自然繁殖できるようになるが、植物の種子を混入した客土を吹き付けることによって、より一層確実に、かつ早く植生することが可能となる。
したがって請求項3に係わる発明は、請求項2に係わる発明において、法面に設置したパネル内に植物の種子を混入した客土を吹き付けることを特徴とする。
【0010】
【実施例】
図1に示すように横桟1と縦桟2を組合せて正方形の升目3を縦横に多数形成した樹脂製のパネル4を用い、これを平成14年4月、自然崩落した山肌の法面に横一列に3個並べて置き、各パネル4を両側の適所で鉄筋を切断した杭5を打ち込んで固定した。
【0011】
二カ月後、各パネル4には雑草が部分的に生え始め、三カ月後にはパネル4と、その下方の山肌に、パネル4には全面を覆うほどの雑草が生い繁るようになった。
因みにパネル上方の山肌には、肌落ちにより雑草は生えなかった。
【0012】
【発明の効果】
請求項1及び2記載の発明によると、パネルは法面に単に置くだけでよく、固定するにしても1ないし数カ所に杭を打ち込むだけで固定することができるため施工が容易であるうえ、パネルを設置しておくだけで、自然に雑草が生い繁るようになり、土砂の流出止めにもなる。
請求項3記載の発明によると、植生がより確実に早期に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネルの斜視図。
【符号の説明】
1・・横桟
2・・縦桟
3・・升目
4・・パネル
5・・杭
Claims (3)
- 法面に敷設される緑化用のパネルであって、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形、円形、楕円形、その他の形状のうちの一種又は二種以上の形状よりなる升目を縦横に多数備えた厚みを有するパネル。
- 升目が、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形、円形、楕円形、その他の形状のうちの一種又は二種以上の形状よりなる升目を縦横に多数備えた厚みのあるパネルを法面に連続して、或いは適当間隔で敷設したことを特徴とする法面の緑化工法。
- 法面に設置したパネル内に植物の種子を混入した客土を吹き付けることを特徴とする請求項2記載の緑化工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002293605A JP2004124633A (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 法面の緑化用パネルと、該パネルを用いた緑化工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002293605A JP2004124633A (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 法面の緑化用パネルと、該パネルを用いた緑化工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004124633A true JP2004124633A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32284466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002293605A Pending JP2004124633A (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 法面の緑化用パネルと、該パネルを用いた緑化工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004124633A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006050927A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-02-23 | Daikure Co Ltd | 砂地における緑化促進工法 |
KR100679866B1 (ko) | 2005-08-10 | 2007-02-07 | (주) 에이엔에스건축사사무소 | 건축공사용 흙막이 시설물 |
KR101126860B1 (ko) * | 2009-10-29 | 2012-03-23 | 주식회사 중원지.엘.비 | 하니컴 형상을 갖는 토사방지용 조경생육구조 |
CN102640652A (zh) * | 2012-05-09 | 2012-08-22 | 南京工业大学 | 一种无土草坪及其制备方法 |
JP2012165682A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Daikure Co Ltd | 法面安定化用或いはサンゴ、海藻類の増養殖用構造物 |
-
2002
- 2002-10-07 JP JP2002293605A patent/JP2004124633A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006050927A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-02-23 | Daikure Co Ltd | 砂地における緑化促進工法 |
JP4676725B2 (ja) * | 2004-08-11 | 2011-04-27 | 株式会社ダイクレ | 砂地における緑化促進工法 |
KR100679866B1 (ko) | 2005-08-10 | 2007-02-07 | (주) 에이엔에스건축사사무소 | 건축공사용 흙막이 시설물 |
KR101126860B1 (ko) * | 2009-10-29 | 2012-03-23 | 주식회사 중원지.엘.비 | 하니컴 형상을 갖는 토사방지용 조경생육구조 |
JP2012165682A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Daikure Co Ltd | 法面安定化用或いはサンゴ、海藻類の増養殖用構造物 |
CN102640652A (zh) * | 2012-05-09 | 2012-08-22 | 南京工业大学 | 一种无土草坪及其制备方法 |
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