JP2004122893A - レジスタにおけるバレルのロック機構 - Google Patents

レジスタにおけるバレルのロック機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2004122893A
JP2004122893A JP2002288657A JP2002288657A JP2004122893A JP 2004122893 A JP2004122893 A JP 2004122893A JP 2002288657 A JP2002288657 A JP 2002288657A JP 2002288657 A JP2002288657 A JP 2002288657A JP 2004122893 A JP2004122893 A JP 2004122893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrel
bezel
pin
opening
outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002288657A
Other languages
English (en)
Inventor
Munehisa Okada
岡田 宗久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Plastics Co Ltd
Original Assignee
Howa Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Plastics Co Ltd filed Critical Howa Plastics Co Ltd
Priority to JP2002288657A priority Critical patent/JP2004122893A/ja
Publication of JP2004122893A publication Critical patent/JP2004122893A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車室内に送風される空気を遮蔽する場合、バレルを車室内への空気遮蔽位置に留めた状態でロックするとともに、ロック状態を把握できるようにすること。
【解決手段】ベゼル3内に回動可能に装着するバレル5には、上フレーム61の端部に凸部611を設けてピン部612を配置する。一方、ベゼル3のバレル支持部33にピン部612と係合可能な位置に先端部を円弧状に形成する突起部332を配置する。車室内への空気を遮蔽する際、操作ノブ8によって回動するバレル5とともに移動するピン部612が突起部332に当接した後、ピン部612が突起部332の先端外周面に沿ってピン部612を僅かに撓ませながら移動して突起部332と係合する。この状態でバレル5がベゼル3にロックされる。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベゼル内に回動可能に装着するバレルを有して車両室内の送風流路を形成するレジスタにおけるバレルのロック機構に関し、さらに、バレルの回動終了時におけるロック状態を感触できるように構成されたレジスタにおけるバレルのロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のごとく、車両のレジスタは、車両室内への空気吹出し装置として車両に装着され、空気を送風するためにダクトに接続されたリテーナを有し、リテーナの前部には、車両内に取付けるために配置されるとともに意匠用ケースとしてのベゼルが装着されている。リテーナ内に送風された空気は、出口部付近に配置された複数の調節羽根(横ブレード又は縦ブレード)によって上下方向と左右方向に風向きが調節されて送風される。これによって、搭乗者の希望する位置に合わせて送風することができて快適感を与えることが可能となる。
【0003】
一方、バレルがブレードを内蔵してバレルユニットとして構成されているレジスタは、送風口からの風向きを調整するために、バレルユニットはベゼルに対して上下方向に回動可能に構成されている(例えば、特許文献1参照)。これによると、ベゼル内に収納されているバレルユニットには、横ブレードを一体成形で形成するとともに縦ブレードを左右方向に回動可能に装着して、さらにダンパプレートがバレルユニットに協働するようにして開閉可能に構成している。このレジスタにおいては、横方向における風向き調整は、縦ブレードに取り付けられた操作ノブを左右方向に回動することによって行われ、上下方向の風向き調整は、バレルユニット自体を上下方向に回動することによって行われていた。この際、バレルユニットの操作は、ベゼルの開口部から指を挿入してバレルユニットの横ブレードに当てて上下させることによって行われていた。
【0004】
さらに、別の形態のレジスタにおいては、例えば、車輌の側部のピラーに装着されているレジスタは、縦方向に長尺状に形成され、ベゼルの開口部の横幅が狭く形成されている。このタイプのレジスタでは、縦長状に配置されることから、横ブレードは複数配置されているものの、縦ブレードにおいては、複数の縦ブレードを配置して左右の風向きを調整する構造体の装着スペースがないことから縦ブレード自体を構成することがなく、またダンパプレートも配置されていない。従って、上下方向の風向き調整も構造体の装着スペースが取れないことから、指をバレルの一部に掛けて調整するようにしていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−177378号公報(明細書2〜3頁、図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のいずれのレジスタにおいても、車室内への送風を遮蔽する際、バレルの回動終了位置を感知することができない。つまり、レジスタには、バレルの回動終了をロックする機構が構成されていないことから、操作者は、感覚によってバレルを所定の角度を回動するだけになっていた。
【0007】
従って、空気の送風を遮蔽する場合に、バレルの遮蔽位置でロックすることができないことから、空気が強風であればバレルを遮蔽した位置から送風位置に回動して車室内に空気を送風することとなっていた。
【0008】
この発明は、上述の課題を鑑みて、バレルがベゼルに対して回動するように構成されたレジスタにおいて、操作性を向上して、容易に風向きを調整できるとともに、車室内への送風を遮蔽する際に、遮蔽位置に移動したバレルをロックすると同時にロックしたことを感知できるレジスタにおけるバレルのロック機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るレジスタにおけるバレルのロック機構は、上記の課題を解決するために、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、車室内に装着されて吹出し開口部を有するベゼルと、該ベゼル内に配置されて風向き方向を調節可能なバレルと、該バレル内に回動可能に装着される複数のブレードとを備え、前記バレルが前記ベゼル内で回動可能に構成されるレジスタにおけるバレルのロック機構であって、
前記バレルが送風方向に沿って開口部を有する筒状に形成されるとともに、
前記バレルが、前記出口側開口部を前記ベゼルの吹出し開口部と一致する位置から、前記出口側開口部を前記ベゼルの吹出し開口部と直交する位置に移動する際に、前記バレルが、前記出口側開口部を前記ベゼルの吹出し開口部と直交する位置でロックされるロック手段を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項2記載の発明のレジスタのように、前記ロック手段が、前記バレルに配置されるピン部と、前記ベゼルに形成される係合突起部とを備え、前記ピン部が回動する際に、前記係合突起部に係合可能に配置されていればよい。
【0011】
また、請求項3記載の発明のレジスタのように、前記ロック手段が、前記ベゼルに配置されるピン部と、前記バレルに形成される係合突起部とを備え、前記係合突起部が前記操作ノブによって回動する際に、前記ピン部に係合可能に配置されていてもよい。
【0012】
さらに、請求項4記載の発明のレジスタのように、前記係合突起部が、円弧状の先端部を有して形成され、前記ピン部が前記係合突起部の先端部に沿って係合可能に移動されていればなおよい。
【0013】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、このレジスタから車室内に空気を送風する場合は、バレルの出口側開口部をベゼルの吹出し開口部に一致するようにした後、バレルを指で横方向に回動するように所定角度範囲内で操作することによって、風向きの左右方向を調整し、複数のブレードを指で縦方向に回動することによって、風向きの上下方向を調整する。
【0014】
一方、車室内に送風する空気を遮蔽する場合、バレルを横方向に大きく回動すると、バレルの出口側開口部はベゼルの吹出し開口部から徐々に離れて、ベゼルの吹出し開口部とほぼ直交する方向に向かう。この際、バレルとベゼルとの間にロック機構が設けられていることから、バレルの出口側開口部がベゼルの吹出し開口部とほぼ直交する位置でロックすることができる。従って、ダクトからレジスタ側に送風された空気は、レジスタの側部に遮蔽されてベゼルの吹出し開口部から車室内に送風されることはなく遮蔽される。
【0015】
しかも、車室内に送風された空気を遮蔽する場合には、バレルの車室内への空気遮蔽位置において、ロックされた状態にあることから、バレルは、ダクトから送風された強風によって、バレルの出口側開口部がベゼルの吹出し開口部と一致する方向には回動されずに、その位置で留まることができる。この際、ロック手段によってロックされることを操作者自身に伝達されることから、操作者自身がロック状態を把握することができて、操作を終了することができる。
【0016】
又、請求項2記載の発明によれば、操作者が、バレルを大きく回動すると、バレルの回動に伴って、バレルに配置されているピン部がベゼルに形成された係合突起部に向かって徐々に移動され、その後、ピン部が係合突起部に係合する。この状態でロック機構が作用されると、バレルの出口側開口部はベゼルの吹出し開口部とほぼ直交する位置においてロックされる。従って、バレルは、ダクトから送風された強風によって、バレルの出口側開口部がベゼルの吹出し開口部と一致する方向には回動されずにその位置で留まることができる。
【0017】
しかも、バレルのピン部がベゼルの係合突起部に当接して係合する際に、ピン部には係合突起部との衝突によって生じる反力が付加されることから、バレルに当てている指にその感触が伝達されることとなって操作者自身がロックされたことを感知することができる。
【0018】
又、請求項3記載の発明によれば、操作者が、バレルを大きく回動すると、バレルの回動に伴って、バレルに形成されている係合突起部がベゼルに形成されたピン部に向かって徐々に移動され、その後、係合突起部がピン部に係合する。この状態でロック機構が作用されると、バレルの出口側開口部はベゼルの吹出し開口部とほぼ直交する位置においてロックされる。従って、バレルは、ダクトから送風された強風によって、バレルの出口側開口部がベゼルの吹出し開口部と一致する方向には回動されずにその位置で留まることができる。
【0019】
しかも、請求項2記載の発明の同様に、ピン部には係合突起部との衝突によって生じる反力が付加されることから、バレルに当てている指にその感触が伝達されることとなって操作者自身がロックされたことを感知することができて請求項2記載の発明と同様の効果を達成することができる。
【0020】
さらに、請求項4記載の発明によれば、請求項2記載の発明に示すように、移動するピン部、あるいは請求項3記載の発明に示すように移動する係合突起部が、待機している係合突起部あるいはピン部に当接すると、ピン部は相対的に係合突起部の円弧状に形成された先端部に沿って移動することとなり、この際、ピン部あるいは係合突起部が僅かに撓みながら移動され、ピン部が係合突起部の先端部を越えると、ピン部あるいは係合突起部の撓みが解消して元に復帰することとなる。この動きが、バレルのフレーム部を通じて操作している指に伝達することとなって、操作者自身にロック状態を把握することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明にあたっては、レジスタの送風方向の流出側、つまりベゼルの出口開口部側を前部とし、送風方向における流入側、つまりレジスタに連結するダクト側を後部という。さらに、実施形態のレジスタは、車室内の側部側に配置されるピラーに装着されるものであり、縦長状に配置されるとともに送風吹出し口は狭く形成されている。しかし、本発明のレジスタは、勿論、これに限定するものではなくインストルメントパネルに装着されるレジスタにも応用できるものである。
【0022】
実施形態のレジスタ1は、図1〜3に示すように、縦長板状に形成されて平面視において湾曲状となすフレーム部31とフレーム部31の中央部に縦方向に長孔状に形成された吹出し開口部32とを備えたベゼル3と、複数の羽根部91を有する横ブレード9を装着可能に形成するバレル5と、を備えて構成されている。
【0023】
ベゼル3のフレーム部31は、ピラーに意匠ケースとして装着されるものであり、吹出し開口部32の上下端にそれぞれ後方に向かって突出する板状のバレル支持部33・33を有し、各バレル支持部33・33にはバレルを回動支持するためのブッシュ孔34・34が形成されている。
【0024】
バレル5は、前部に出口側開口部51、後部に入口側開口部52を有して縦長枠状に形成されるフレーム部6と、上フレーム部61と下フレーム部62とに外方に向かって突出して配置される回動軸部7・7と、出口側開口部51を横架して側フレーム部63・64に一体的に固着する2組の操作ノブ8・8と、を備えて形成されている。
【0025】
それぞれの側フレーム部63・64には、縦方向に複数の小孔631・641を形成して横ブレード9を上下方向に回動可能に支持するとともに、複数の小孔631・641間に、側フレーム部63・64の後端から前方に向かって延設する小溝632・642が形成されている。
【0026】
各回動軸部7は、ベゼル3のブッシュ孔34に係合するブッシュ10に回動可能に嵌合される。ブッシュ10は、軟質のエラストマで成形されるとともに、回動軸部7とブッシュ10との嵌合状態は、止まりばめあるいは僅かな締りばめ程度にして、バレル5の回動操作時に適度な操作荷重を付与することが望ましい。
【0027】
操作ノブ8は、側フレーム部63の先端部と側フレーム64の後端部と一体的に連接して出口側開口部51側に円弧状に突出する操作部82・82を有する薄板81・81を、2枚1組として出口側開口部51の上下に2組配置させるとともに、各薄板81の円弧状の操作部82には、短手方向に多数の歯部を有するセレーションが形成されている。
【0028】
さらに詳細に説明すれば、図4に示すように、操作ノブ8における操作部82を、バレル5の回転中心に対して、側フレーム63の先端位置から側フレーム64の後端位置まで延設して約180°となるように形成する。一方、側フレーム64の先端部に、側フレーム64の先端から前方に突出するストッパ部643を形成するとともに、後端部に側フレーム64の後端から後方に突出する第2ストッパ部644を形成し、ストッパ部643をベゼル3の吹出し開口部32の両端に当接可能に形成する。
【0029】
つまりストッパ部643は、操作ノブ8の操作部82において、その略中央位置に形成されることとなる。これによって、バレル5はストッパ部643を中心にして左右両方向に約90°づつ、回動できるように調整され、いずれかの方向に回動しても、セレーションを形成した操作部82が、吹出し開口部32内に現れることとなって、指で容易に操作することができる。
【0030】
操作ノブ8・8は出口側開口部51を3等分するようにバランスよく配置すれば、円弧状の操作部82を含めて見栄えを向上することから好ましい。
【0031】
なお、側フレーム部63・64に形成された小溝632・642は、側フレーム部63・64に可撓性を持たせることができ、横ブレード9を装着する際に、側フレーム部63・64を撓ませることによって、小孔631・641に横ブレード9を装着することができるように形成されている。
【0032】
横ブレード9は、複数の羽根部91を縦方向に並設させるとともに各羽根部91には、両側端部に、前述の側フレーム63・64に形成された小孔631・641に回動可能に嵌合する軸部92が羽根部91から突出するように形成されている。
【0033】
さらに、中央部の1枚の羽根部91Aには、羽根部91を回動するためのノブ93が装着されるとともに、各羽根部91の一方の端部には、回動中心となる軸部92に対して偏心した位置において軸部94が形成され、各軸部94に嵌合する連結ロッド95が、すべての羽根部91を連結して同時に回動できるように配置されている。
【0034】
なお、中央部の羽根部91Aの軸部92Aには、ブッシュ96が嵌合される。ブッシュ96は、軟質のエラストマで成形され、バレル5の側フレーム部63に形成された小孔631Aに係合されている。ブッシュ96と羽根部91Aの軸部92Aとの嵌合は、止まりばめあるいは僅かな締まりばめ程度にして、横ブレード9の回動操作時に適度な操作荷重を付与することが望ましい。
【0035】
上記のように、ベゼル3を縦長状にピラーに装着することによって、バレル5は横ブレード9を縦方向に回動可能にした状態で装着し、ベゼル3に横方向に回動可能に装着されることとなる。また、ベゼル3の吹出し開口部32内には、バレル5の操作部8が出入可能に配置されることとなる。そして、操作ノブ8を指で左右方向に操作することによって、空気の吹出しを左右方向に調整し、ノブ93を上下方向に操作することによって空気の吹出しを上下方向に調整することとなる。
【0036】
さらに、このレジスタ1では、図5に示すように、バレル5をベゼル3に対して回動する際の、回動終了端において、バレル5をベゼル3にロックするとともにロックした状態を手で感触できるように構成する。
【0037】
つまり、バレル5の上フレーム部61において、上フレーム部61の入口側開口部52側の端面に凸部611を側フレーム部63付近に形成する。そして凸部611には凸部611を挿通するピン部612を上方に突出するように配置する。
【0038】
一方、バレル5の上フレーム部61に対向するベゼル3のバレル支持部33には、バレル5のピン部612が収納される収納凹部331と、ピン部612が係合して先端部を通過可能な突起部332が形成されている。
【0039】
バレル5の凸部611と、ベゼル3の収納凹部331及び突起部332との関係は、バレル5の出口側開口部51がベゼル3の吹出し開口部32と一致しているときに、バレル5のピン部612がベゼル3の収納凹部331に収納され、バレル5が回動して側フレーム部64がベゼル3の吹出し開口部32を塞ぐ位置に到達するときに、バレル5のピン部612がベゼル3の突起部332と係合する位置になるようにそれぞれ形成されている。
【0040】
なお、ベゼル3の突起部332は、先端部を円弧状に形成して、バレル5のピン部612がベゼル3の突起部332の先端部に当接する際に、バレル5のピン部612を僅かに押圧してピン部612を僅かに撓ませた後、突起部332の先端部に沿って移動できるように形成されている。そして、ピン部612が突起部332を越えるとピン部612は元の状態に復帰して突起部332の裏面部に係合してロックされることとなる。
【0041】
次に、上記のように構成されたレジスタ1の作用について、主に、図4〜5に基づいて説明する。
【0042】
前述のように、レジスタ1はベゼル3の吹出し開口部32を縦長状に配置して車輌の側部のピラーに装着されている。図示しない送風装置から送風された空気を車室内に吹出す場合には、ベゼル3の吹出し開口部32に合わせてバレル5の出口側開口部51を移動させる。そして、ベゼル3の吹出し開口部32内に指を挿入して操作ノブ8の操作部82を、バレル5の出口側開口部52を所定の位置に向けるように左右方向に回動させる。さらに横ブレード9のノブ93(図1参照)を上下方向に回動させて羽根部91を所定の位置に向けるように調整する。
【0043】
操作ノブ8を操作する際、バレル5の出口側開口部51がベゼル3の吹出し開口部32に一致しているときには、図4(a)に示すように、操作ノブ8の操作部82は、一端(図中、左端)が、ベゼル3の吹出し開口部32の一端とほぼ同位置にあり、他端が、バレル3の回転中心に対して180°ずれた位置、つまり、図中、吹出し開口部32の右端から後方の位置にある。そして、バレル5の側フレーム64から吹出し開口部32側に向かって突出するストッパ部643が、吹出し開口部32の右端の壁部に当接した状態にある。
【0044】
さらに、図5(a)に示すように、バレル5のピン部612は、ベゼル3のバレル支持部32に形成された収納凹部331に係合して収納された状態にある。
【0045】
次に、レジスタ1から車室内に送風する空気を閉鎖する場合、指をベゼル3の吹出し開口部内に挿入して、操作部82を、図4(a)中、時計方向に約90°回動させ、バレル5を回動する。すると、図4(b)に示すように、バレル5の出口側開口部51はベゼル3の吹出し開口部32から離隔して吹出し開口部32と直交する位置に達するとともに、側フレーム部64がベゼル3の吹出し開口部32に移動することとなって、側フレーム部64で吹出し開口部32を塞ぐこととなる。
【0046】
バレル5の回動は、バレル5に形成されたストッパ部643が、ベゼル3の吹出し開口部32の左端壁部に当接し、同時に第2ストッパ部644が吹出し開口部32の右端壁部の裏面側に当接することによって、その動きが規制されて停止する。このストッパ部643が吹出し開口部32の左端壁部に当接する直前に、図5(b)に示すように、バレル5のピン部612がベゼル3の突起部332に係合して、円弧状に形成された突起部332の先端面に沿って移動する。この際、ピン部612は、突起部332に押圧されて僅かに撓みながら移動して、突起部の先端部を越えると弾性力によって復帰して突起部332の裏面部に移動して突起部332と係合する。そして、この突起部332で押圧されてピン部612が僅かに撓むことによって、操作部82を操作している指にその感触が伝達されて、操作ノブ8がロックすることを把握することができる。
【0047】
上記のように、実施形態のレジスタによれば、次のような効果を達成することができる。すなわち、バレル5に出口側開口部51を横架するように2組の操作ノブ8を設けることによって、バレル5の出口側開口部51が指の入りにくい狭く形成されたレジスタ1であっても、バレル5自体を回動する操作ノブ8が、出口側開口部側51に突出するように形成されていることから、指を操作ノブ8の操作部82に容易に当てることができて、極めて容易に操作することができ、操作荷重を小さくして風向きを調整することができる。
【0048】
また、バレル5の出口側開口部51はベゼル3の吹出し開口部32とほぼ直交する位置においてロックされることから、ダクト側からの強風があってもバレルをその位置に留めることができるとともに、ロック機構によって操作者自身にロック状態を把握することができる。
【0049】
つまり、操作者が、操作ノブ8の操作部82を大きく回動すると、バレル5の回動に伴って、バレル5に配置されているピン部612がベゼル3に形成された突起部332に向かって徐々に移動され、その後、ピン部612が突起部332に当接すると、ピン部612は突起部332の円弧状に形成された先端部に沿って移動することとなり、この際、ピン部612が僅かに撓みながら移動され、ピン部612が突起部332の先端部を越えると、ピン部612の撓みが解消して元に復帰してピン部612が突起部332に係合することとなる。
【0050】
従って、バレル5の出口側開口部51はベゼル3の吹出し開口部32とほぼ直交する位置においてロックされ、バレル5は、ダクトから送風された強風によって、バレル5の出口側開口部が51ベゼルの吹出し開口部32と一致する方向には回動されずにその位置で留まることができる。
【0051】
しかも、バレル5のピン部612がベゼル3の突起部332に当接して係合する際に、ピン部612には突起部332との衝突によって生じる反力が付加されることから、操作ノブ8に当てている指にその感触が伝達されることとなって操作者自身がロックされたことを感知することができる。
【0052】
なお、本発明のレジスタは、上記の形態に限定するものではない。例えば、ベゼル3の収納凹部331に収納されたり、又、突起部332に係合されたりするピン部612を、バレル5の下フレーム62に配置して、収納凹部331と突起部332を、下フレーム部62に配置したピン部612に対向するように形成しても上記形態と同様の効果を達成することとなる。
【0053】
又、図6に示すように、バレル5をベゼル3に対して回動する際の、回動終了端において、バレル5をベゼル3にロックする構成を、前述の形態と逆にすることもできる。
【0054】
つまり、バレル5の上フレーム部61(あるいは下フレーム部62)において、上フレーム部61(あるいは下フレーム部62)の入口側開口部52側の端面に突起部613を側フレーム部63付近に形成する。
【0055】
一方、バレル5の上フレーム部61(あるいは下フレーム部62)に対向するベゼル3のバレル支持部33には、凹部333とピン部335を挿通した凸部334とを形成し、ピン部335が、バレル5の側フレーム部64にストッパ部643と反対側に形成する第2ストッパ部644に当接可能に配置するとともに、バレル5の突起部613に係合可能に配置する。
【0056】
バレル5の突起部613と、ベゼル3のピン部335との関係は、バレル5の出口側開口部51がベゼル3の吹出し開口部32と一致しているときに、ベゼル3のピン部335がバレル5の第2ストッパ部644に当接され、バレル5が回動して側フレーム部64がベゼル3の吹出し開口部32を塞ぐ位置に到達するときに、ベゼル3のピン部335がバレル5の突起部613と係合する位置になるようにそれぞれ形成されている。ベゼル3の凹部333は、バレル支持部33における凸部334と反対側の一部に形成されている。
【0057】
なお、バレル5の突起部613は、先端を円弧状に形成して、ベゼル3のピン部335がバレル5の突起部613の先端部に係合する際に、ベゼル3のピン部335を僅かに押圧してピン部335を僅かに撓ませるようにして突起部613の先端に沿って移動できるように形成されている。そして、ピン部335が突起部613の先端部を越えるとピン部335は元の状態に復帰して突起部613の裏面部に係合してロックされることとなる。
【0058】
次にこの形態における作用を説明する。操作ノブ81を操作する際、バレル5の出口側開口部51がベゼル3の吹出し開口部32に一致しているときには、図6(a)に示すように、操作ノブ8の操作部82は、一端(図中、左端)が、ベゼル3の吹出し開口部32の一端とほぼ同位置にあり、他端が、バレル3の回転中心に対して180°ずれた位置、つまり、図中、吹出し開口部32の右端から後方の位置にある。そして、バレル5の側フレーム64から吹出し開口部32側に向かって突出するストッパ部643が、吹出し開口部32の右端の壁部に当接した状態にある。さらに、ベゼル3のピン部335は、バレル5の第2ストッパ部644に当接した状態にある。
【0059】
次に、レジスタ1から車室内に送風する空気を遮蔽する場合、指をベゼル3の吹出し開口部32内に挿入して、操作部82を、図6(a)中、時計方向に約90°回動させ、バレル5を回動する。すると、図6(b)に示すように、バレル5の出口側開口部51はベゼル3の吹出し開口部32から離隔して吹出し開口部32と直交する位置に達するとともに、側フレーム部64がベゼル3の吹出し開口部32側に移動することとなって、側フレーム部64で吹出し開口部32を塞ぐこととなる。
【0060】
バレル5の回動は、バレル5に形成されたストッパ部643がベゼル3の吹出し開口部32の左端壁部に当接し、第2ストッパ部644が吹出し開口部32の右端壁部の裏面側に当接ことによって、その動きが規制されて停止する。このストッパ部643が吹出し開口部32の左端壁部に当接する直前に、図6(b)に示すように、ベゼル3のピン部335がバレル5の突起部613に係合して、円弧状に形成された突起部613の先端面に沿って移動する。
【0061】
この際、ピン部335は、突起部613に押圧されて僅かに撓みながら移動して、突起部613の先端部を越えると弾性力によって復帰して突起部613の裏面部に係合する。そして、この突起部613で押圧されてピン部335が僅かに撓むことによって、操作部82を操作している指にその感触が伝達されて、操作ノブ8がロックすることを把握することができる。
【0062】
従って、この形態においても、操作ノブ8の操作部82による操作完了を確実に行なうことができるとともに、指でロック状態を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態によるレジスタを示す斜視図である。
【図2】図1におけるレジスタの横ブレードを除いた状態を示す斜視図である。
【図3】図1における分解斜視図である。
【図4】図1における操作ノブを操作する際のストッパ部を示す作用図である。
【図5】図1における操作ノブを操作する際のロック部を示す作用図である。
【図6】図5における別の形態のレジスタを示す作用図である。
【符号の説明】
1 レジスタ
3 ベゼル
32 吹出し開口部
33 バレル支持部
331 収納凹部
332 突起部
5 バレル
51 出口側開口部
6 フレーム部
61 上フレーム部
62 下フレーム部
63 側フレーム部
64 側フレーム部
611 凸部
612 ピン部
643 ストッパ部
644 第2ストッパ部
8 操作ノブ
81 操作部
9 横ブレード

Claims (4)

  1. 車室内に装着されて吹出し開口部を有するベゼルと、該ベゼル内に配置されて風向き方向を調節可能なバレルと、該バレル内に回動可能に装着される複数のブレードとを備え、前記バレルが前記ベゼル内で回動可能に構成されるレジスタにおけるバレルのロック機構であって、
    前記バレルが送風方向に沿って開口部を有する筒状に形成されるとともに、
    前記バレルが、出口側開口部を前記ベゼルの吹出し開口部と一致する位置から、前記出口側開口部を前記ベゼルの吹出し開口部と直交する位置に移動する際に、前記バレルが、前記出口側開口部を前記ベゼルの吹出し開口部と直交する位置でロックされるロック手段を備えていることを特徴とするレジスタにおけるバレルのロック機構。
  2. 前記ロック手段が、前記バレルに配置されるピン部と、前記ベゼルに形成される係合突起部とを備え、前記ピン部が回動する際に、前記ピン部が前記係合突起部に係合可能に配置されていることを特徴とする請求項1記載のレジスタにおけるバレルのロック機構。
  3. 前記ロック手段が、前記ベゼルに配置されるピン部と、前記バレルに形成される係合突起部とを備え、前記係合突起部が前記操作ノブによって回動する際に、前記係合突起部が前記ピン部に係合可能に配置されていることを特徴とする請求項1記載のレジスタにおけるバレルのロック機構。
  4. 前記係合突起部が、円弧状の先端部を有して形成され、前記ピン部が前記係合突起部の先端部に沿って係合可能に移動されることを特徴とする請求項2又は3記載のレジスタにおけるバレルのロック機構。
JP2002288657A 2002-10-01 2002-10-01 レジスタにおけるバレルのロック機構 Pending JP2004122893A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002288657A JP2004122893A (ja) 2002-10-01 2002-10-01 レジスタにおけるバレルのロック機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002288657A JP2004122893A (ja) 2002-10-01 2002-10-01 レジスタにおけるバレルのロック機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004122893A true JP2004122893A (ja) 2004-04-22

Family

ID=32281083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002288657A Pending JP2004122893A (ja) 2002-10-01 2002-10-01 レジスタにおけるバレルのロック機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004122893A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02145511U (ja) * 1989-05-16 1990-12-11
JPH0518908U (ja) * 1991-08-26 1993-03-09 日本プラスト株式会社 車輌空調用ダイヤル操作装置
JPH0528766U (ja) * 1991-09-26 1993-04-16 アラコ株式会社 車両用デフロスタ
JPH0930248A (ja) * 1995-07-21 1997-02-04 Mitsubishi Motors Corp 空気吹出しルーバ
JP2000177378A (ja) * 1998-12-18 2000-06-27 Howa Kasei Kk レジスタ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02145511U (ja) * 1989-05-16 1990-12-11
JPH0518908U (ja) * 1991-08-26 1993-03-09 日本プラスト株式会社 車輌空調用ダイヤル操作装置
JPH0528766U (ja) * 1991-09-26 1993-04-16 アラコ株式会社 車両用デフロスタ
JPH0930248A (ja) * 1995-07-21 1997-02-04 Mitsubishi Motors Corp 空気吹出しルーバ
JP2000177378A (ja) * 1998-12-18 2000-06-27 Howa Kasei Kk レジスタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021004480A (ja) 折畳み式ハンドル、及び窓開閉装置
JPH1178702A (ja) グローブボックス構造
US6881139B2 (en) Device for opening or closing car air vents
JP2017043170A (ja) 薄型レジスタ
JP2002147069A (ja) スライドドアのインナハンドル組立体
JP4135783B2 (ja) レジスタ
US4938122A (en) Improved outlet assembly
JP3176136U (ja) レジスタ
JP4562626B2 (ja) 車両のレジスタ構造
JP2008126937A (ja) 空気吹出調整用レジスタ
JP2004122893A (ja) レジスタにおけるバレルのロック機構
JP2018065471A (ja) レジスタ
JP2005008050A (ja) レジスタ
JP3362124B2 (ja) レジスタ
JP2008030566A (ja) 空気吹出調整用レジスタ
JP7091501B1 (ja) 電子機器
JP2003341356A (ja) レジスタにおけるダンパの開閉装置
JP3829691B2 (ja) 風向調整装置
JP2000043632A (ja) カップホルダー付きベント
JP4744038B2 (ja) 風向調整装置
JPH0944098A (ja) 可動式lcdノート型パソコン
JP5028349B2 (ja) レジスタ
JP4721590B2 (ja) 風向調整装置
KR100310654B1 (ko) 자동차의 슬라이드도어 내측핸들 취부구조
JP7408452B2 (ja) ルーフレジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080624