JP2004122841A - インストルメントパネルの成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造やメンテナンスの容易化を図ることが可能であり、かつエアバッグドア部を有するインストルメントパネルを適切に樹脂成形することができる成形装置を提供する。
【解決手段】エアバッグドア部10を有するインストルメントパネル1を樹脂成形するためのキャビティ20を形成可能な第1および第2の型2A,2Bと、キャビティ20内への進退が可能に一定方向N1に往復動可能に設けられた溝形成刃3とを備えており、第1の型2Aには、溝形成刃3を配置させるための孔部25が形成され、溝形成刃3が往復動する一定方向N1が、第1および第2の型2A,2Bの型開き方向Ndに対して斜めに傾いた方向とされているインストルメントパネルの成形装置Aであって、第1の型2Aの孔部25が形成されている部分は、第1の型2Aの他の部分27とは別体のブロック26として形成され、かつ他の部分27に対して取り外し可能に組み付けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、自動車の車室内の前面部分に設けられるインストルメントパネルを樹脂成形するための装置、とくにエアバッグドア部を備えたタイプのインストルメントパネルを樹脂成形するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の助手席用のエアバッグ装置は、インストルメントパネルの内側に設けられるのが一般的であり、このような場合の構造としては、種々のものがある(たとえば、特許文献1,2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−39254号公報
【特許文献2】
特開2001−47959号公報
【0004】
図8および図9は、インストルメントパネルの構造の一例を示している。図示された構造においては、インストルメントパネル1の内側にエアバッグ装置8が固定して配されており、インストルメントパネル1のうち、エアバッグ装置8の正面部分がエアバッグドア部10となっている。このエアバッグドア部10は、インストルメントパネル1の他の部分と一体的に繋がっている。インストルメントパネル1の裏面には、エアバッグドア部10をインストルメントパネル1の他の部分から分離させるための複数の破断用溝11が形成されている。これら複数の破断用溝11としては、たとえばインストルメントパネル1の横方向(長手方向)に延びる3条の破断用溝11(11a〜11c)と、これら3条の破断用溝11(11a〜11c)の両端部を互いに繋ぐようにして縦方向に延びる2条の破断用溝11(11d,11e)とがある。このような構成によれば、エアバッグ装置8が作動してエアバッグ(図示略)が膨張展開したときには、上記複数条の破断用溝11a〜11eの形成部分が破断し、図9の仮想線で示すように、エアバッグドア部10は破断用溝11bの部分において分断した2つのプレート状となって開く。その結果、上記エアバッグがインストルメントパネル1の外面側に出現する。
【0005】
エアバッグドア部10は、複数のリテーナ80を介してエアバッグ装置8の筐体に連結されている。各リテーナ80は、折り曲げ可能な比較的薄肉の金属板からなり、エアバッグドア部10の裏面に形成された複数のリブ13に対してたとえば超音波融着手段などを利用して接合されている。このような構成によれば、エアバッグドア部10を各リテーナ80に支持させたまま開かせることができ、エアバッグドア部10が車室内に飛散することが防止される。
【0006】
従来において、上記したインストルメントパネル1を樹脂成形する場合には、たとえば図10に示すような成形装置が用いられている。
【0007】
この従来の成形装置は、インストルメントパネル1を成形するためのキャビティ70を形成可能な第1および第2の型7A,7Bと、複数の溝形成刃39とを備えている。各溝形成刃39の先端部は、キャビティ70内に進入しており、このことによってインストルメントパネル1には複数条の破断用溝11を形成可能である。複数の溝形成刃39のそれぞれはプレート状であり、かつ平面視矩形状に繋がっている。このため、第1の型7Aは、複数の溝形成刃39によって囲まれた2つのコア71を有している。これらのコア71は、第1の型7Aの他の部分とは別体に形成されており、第1の型7Aに形成された孔部79内に各溝形成刃39とともに配されて支持されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の成形装置においては、次のような不具合を生じる場合があった。
【0009】
溝形成刃39については、たとえば図10の仮想線に示すように往復動シリンダ78に連結させるなどして、キャビティ70と対向する矢印Na方向に往復動自在とすることが好ましい。このようにすれば、たとえばキャビティ70内に樹脂が充填されるときには溝形成刃39をキャビティ70内から退出させておくことによって、溝形成刃39が樹脂の流れを阻害しないようにすることが可能である。
【0010】
上記したような成形装置においては、エアバッグドア部10がインストルメントパネル1の傾斜部分に形成されるのに対し、第1および第2の型7A,7Bの型開き方向がたとえば矢印Nbで示す水平方向であることにより、溝形成刃3の往復動方向である矢印Na方向が、上記型開き方向に対して斜めに傾いた方向となる場合がある。その一方、第1の型7Aを切削具やその他の工具を利用して加工製作する場合には、上記型開き方向あるいはこれと直交する方向からの加工は比較的容易に行なうことができるものの、それらとは異なる方向からの加工は難しくなる傾向が強い。したがって、上記従来の成形装置においては、溝形成刃3の往復動方向に傾く孔部79を精度良く加工するのに苦慮し、その加工コストが高価となる場合があった。また、成形装置を多数回にわたって繰り返し使用した場合には、たとえば溝形成刃39の交換などのメンテナンスの必要も生じるが、そのようなメンテナンスも容易に行なうことができるようにすることが望まれる。
【0011】
本願発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、製造やメンテナンスの容易化を図ることが可能であり、かつエアバッグドア部を有するインストルメントパネルを適切に樹脂成形することができるインストルメントパネルの成形装置を提供することをその課題としている。
【0012】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0013】
本願発明によって提供されるインストルメントパネルの成形装置は、エアバッグドア部を有するインストルメントパネルを樹脂成形するためのキャビティを形成可能な第1および第2の型と、上記キャビティ内への進退が可能に一定方向に往復動可能に設けられ、かつ上記キャビティ内に先端部が進入することによって上記インストルメントパネルに上記エアバッグドア部の破断用溝を形成可能な溝形成刃とを備えているとともに、上記第1の型には、上記溝形成刃を配置させるための孔部が形成されており、上記溝形成刃が往復動する上記一定方向が、上記第1および第2の型の型開き方向に対して斜めに傾いた方向とされている、インストルメントパネルの成形装置であって、上記第1の型の上記孔部が形成されている部分は、上記第1の型の他の部分とは別体のブロックとして形成され、かつ上記他の部分に対して取り外し可能に組み付けられていることを特徴としている。
【0014】
本願発明においては、上記第1の型の上記孔部が形成されている部分が、上記第1の型の他の部分とは別体のブロックとして形成されているために、第1の型を製作する場合には、上記ブロックの各部を第1の型の他の部分とは別工程で加工することができる。したがって、上記孔部の加工は、上記ブロックをその加工に適するような角度または姿勢に設定して行なうことによって容易化され、第1の型全体の製造を容易にし、製造コストを低減することができる。また、上記溝形成刃やその周辺部分のメンテナンスなどは、上記ブロックを上記第1の型の他の部分から取り外して行なうことが可能となり、その作業も容易化される。さらに、ブロックの一部分が磨耗あるいは損傷などを生じたときには、たとえばこのブロックのみを交換して対応することが可能であり、第1の型全体を交換するといった必要も無くなるため、このようなことからもメンテナンスの容易化が図られる。
【0015】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記溝形成刃を上記一定方向に往復動自在とする往復動手段を有しており、かつこの往復動手段は、上記ブロックの外部に設けられているとともに、上記孔部内に進入して往復動自在な往復ロッドを有しており、上記往復ロッドと上記溝形成刃とは取り外し可能に連結されている。このような構成によれば、上記往復ロッドと上記溝形成刃との連結を解除すると、上記往復動手段と上記溝形成刃とがいわゆる縁切り状態となるために、上記ブロックを上記往復動手段からの制約を受けないようにして上記第1の型の他の部分から離すことができる。したがって、メンテナンスなどに際して一層便利となる。
【0016】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の型は、上記エアバッグドア部の片面を成形するためのコアを含み、かつこのコアが上記孔部内に配されている構成を有しているとともに、上記ブロックの外部に設けられた駆動源と、上記孔部内に設けられ、かつ上記駆動源の駆動力によって上記コアを上記一定方向に往復動させる動作が可能な動作機構部とをさらに備えており、上記駆動源と上記動作機構部とは取り外し可能に連結されている。このような構成によれば、上記コアを上記一定方向に往復動させることができるために、たとえばインストルメントパネルの樹脂成形後に上記コアを上記エアバッグドア部から離反させた状態でインストルメントパネル全体を第1の型から取り出すといった作業が可能となる。これは、後述する実施形態の説明の内容から理解されるように、インストルメントパネルの破断用溝の形成箇所に損傷などを生じさせないようにするのに好適である。また、上記動作機構部と上記駆動源との連結を解除すれば、上記ブロックを上記駆動源からの制約を受けないようにして上記第1の型の他の部分から離すことが可能となり、やはりメンテナンスなどを行なうのに一層便利となる。
【0017】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記キャビティ内において上記インストルメントパネルが成形されたときに上記エアバッグドア部の上記片面に当接する支持部材をさらに具備しており、かつ上記コアが上記エアバッグドア部から離反するときには、上記支持部材によって上記エアバッグドア部を支持可能な構成とされている。このような構成によれば、上記コアを上記エアバッグドア部から離反させるときに、上記エアバッグドア部が上記コアに引きずられて移動することが上記支持部材によって阻止される。このことにより、上記インストルメントパネルの破断用溝の形成箇所が不当に折れ曲がるようなことを防止し、上記エアバッグドア部と上記コアとを適切に離反させることが可能となる。
【0018】
本願発明のその他の特徴および利点については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0020】
図1〜図7は、本願発明に係るインストルメントパネルの成形装置の一例を示している。本実施形態のインストルメントパネルの成形装置Aは、図8および図9を参照して先に説明したインストルメントパネル1を樹脂成形するためのものである。したがって、インストルメントパネル1の各部については、従来技術で用いた符号と同一の符号を用いて説明する。
【0021】
図1によく表われているように、本実施形態のインストルメントパネルの成形装置Aは、第1および第2の型2A,2Bからなる金型と、複数の溝形成刃3と、2つの往復動シリンダ5A,5Bとを具備している。
【0022】
第1および第2の型2A,2Bは、たとえば第2の型2Bが矢印Ndで示す水平または略水平方向に往復動自在であることにより型締めおよび型開き動作がなされるものであり、型締め時には、インストルメントパネル1を成形するためのキャビティ20を形成可能である。第1の型2Aは、複数の溝形成刃3やその他の後述する部材を内部に収容するための孔部25を有しており、かつこの孔部25が形成されているブロック26と、このブロック26を支持する本体部27とに区分されている。
【0023】
ブロック26は、インストルメントパネル1のエアバッグドア部10の周辺部分の片面を成形可能な面26aを有しており、本体部27とは別体に形成されている。本体部27は、インストルメントパネル1の他の部分の片面を成形可能な面27aを有しており、ブロック26を嵌合させて組み付け可能な凹部27bを有している。この凹部27bは、鉛直方向に起立した壁面27cと水平面27dとによって規定されており、ブロック26の側面26cおよび底面26dは、それら壁面27cおよび水平面27dに接触するようにして本体部27に対して取り外し可能に組み付けられている。この組み付け手段としては、たとえばボルト止め手段(図示略)を採用することができる。
【0024】
第1の型2Aは、エアバッグドア部10の片面を成形するための可動型としての2つのコア21a,21bも有している。これらのコア21a,21bは、ブロック26および本体部27とは別体に形成され、かつ周囲は複数の溝形成刃3によって囲まれている。
【0025】
複数の溝形成刃3は、キャビティ20内にそれらの先端部が進入するように配置されることによりインストルメントパネル1に複数の破断用溝11を形成するためのものである。これら複数の溝形成刃3は、上記従来技術のものと同様に、金属製のプレート状であり、かつ複数の破断用溝11の形状に対応した平面視矩形状に繋がっている。これら複数の溝形成刃3の基端部どうしは、連結部材30を介して繋がっている。
【0026】
往復動シリンダ5Aは、たとえば油圧式のシリンダであり、複数の溝形成刃3を矢印N1で示す方向に往復動させるためのものである。この往復動シリンダ5Aは、本体部27に設けられた孔部27e内に配されており、この孔部27eから孔部25内に進入して上記矢印N1方向に往復動自在な往復ロッド50aを有している。この往復ロッド50aの先端部は連結部材30に対して取り外し可能に連結されており、複数の溝形成刃3はこの往復ロッド50aに伴って往復動自在である。それら複数の溝形成刃3が往復動するときには、孔部25の内周壁面をその往復動のガイド面として役立たせることが可能となっている。往復ロッド50aの先端部と連結部材30とを取り外し可能に連結するための手段としては、たとえばこれらの部材に雄ネジおよび雌ネジを設けることによりこれらを螺合連結させる手段を用いることができる。また、他の手段としては、たとえば往復ロッド50aと連結部材30とに係合手段を設けておき、往復ロッド50aを適当な角度だけ回転させることによりそれらの抜け止めが図られた係合とそのような係合の解除とを切り替え自在にするといった手段を採用することもできる。
【0027】
往復動シリンダ5Bは、往復動シリンダ5Aと同様な油圧式のものであり、図2によく表われているように、本体部27に設けられた孔部27f内に配されている。この往復動シリンダ5Bの往復ロッド50bは、孔部27fから孔部25内に進入し、上記矢印N1方向と直交する矢印N2方向に往復動自在である。孔部25内には、この往復ロッド50bの往復動作によってコア21a,21bを第1の方向N1に昇降させる動作機構部Bが設けられている。
【0028】
動作機構部Bは、孔部25の底面25a上に配された駆動ブロック51と、この駆動ブロック51上に載せられた従動ブロック52とを有している。コア21a,21bは、複数の連結杆59を介して従動ブロック52に連結支持されている。駆動ブロック51には、往復ロッド50bの先端部が取り外し可能に連結されている。この連結手段としても、上記した往復ロッド50aと連結部材30との連結手段と同様な手段を採用することができる。
【0029】
駆動ブロック51と従動ブロック52との対向面部分は階段状に形成され、かつこれらの部分には、複数のカム面55a,55bと、複数の圧接面56a,56bとが設けられている。カム面55a,55bは、矢印N2方向に対してたとえば45度程度の角度で傾斜した平面である。したがって、これらのカム面55a,55bを当接させ合うようにして駆動ブロック51を矢印N2方向に移動させれば、従動ブロック52およびコア21a,21bを矢印N1方向において昇降させることが可能である。圧接面56a,56bは、第2の方向に対する傾斜角がゼロまたは略ゼロの平面である。従動ブロック52を昇降させることなくコア21a,21bを一定高さに維持させておくときには、これら圧接面56a,56bどうしを接触させる。
【0030】
図4に示すように、この成形装置Aにおいては、エアバッグドア部10の片面12に当接する複数の支持ロッド4も備えている。各支持ロッド4は、コア21a,21bと連結部材30とを貫通しており、上記した駆動ブロック51や従動ブロック52の動作の支障にならないようにブロック26の孔部25内に固定して設けられている。これら複数の支持ロッド4は、後述するように、インストルメントパネル1の成形後においてコア21a,21bを下降させるときにエアバッグドア部10を支持する役割を果たす。コア21a,21bには、複数のリブ13を形成するための複数の凹部22が設けられており、その配列はたとえば図3に示すようになっている。複数の支持ロッド4の配列も、同図に示すようになっている。
【0031】
次に、インストルメントパネルの成形装置Aの作用について説明する。
【0032】
まず、図1および図2に示すように、第1および第2の型2A,2Bにより形成されたキャビティ20内に樹脂を充填することにより、インストルメントパネル1を成形する。ただし、樹脂の充填時には、往復動シリンダ5Aを駆動させることにより各溝形成刃3を下降させておき、その先端部がキャビティ20内に進入しないようにしておく。このようにすれば、樹脂の流れが各溝形成刃3によって妨げられることを防止することができ、キャビティ20の全域に上記樹脂がまんべんなく、かつ迅速に行き渡ることとなる。各溝形成刃3は、上記樹脂の充填後であって、上記樹脂が硬化する前の段階に上昇させる。このことにより、インストルメントパネル1には複数の破断用溝11を形成することができる。
【0033】
上記した樹脂成形時においては、駆動ブロック51および従動ブロック52の圧接面56a,56bどうしを当接させて従動ブロック52の下降を阻止しておく。圧接面56aは矢印N2方向に対して傾斜のない面、あるいは傾斜が殆ど無い面であるために、圧接面56aにおいては、従動ブロック52から受ける押圧力Fに矢印N2方向の大きな分力が発生しないようにし、この押圧力Fの全部または略全部を孔部25の底面25aに負担させることが可能となる。このことにより、上記押圧力Fが往復動シリンダ5Bに直接作用することが回避され、往復動シリンダ5Bの負担軽減によりこの往復動シリンダ5Bの小型化を図ることができる。
【0034】
インストルメントパネル1の樹脂成形が完了した後に、このインストルメントパネル1を取り出すには、第2の型2Bを矢印Ndの水平方向に移動させて金型を開いてから、往復動シリンダ5Bを駆動させることにより、図5に示すように、コア21a,21bを第1の方向N1において下降させる。このようにすれば、次のような利点が得られる。すなわち、コア21a,21bの凹部22とリブ13とは樹脂成形時に嵌合していることによりこれらの密着力が強いために、図示されていない押出ピンなどを利用していきなりインストルメントパネル1のエアバッグドア部10以外の部分を上方に押圧したのでは、エアバッグドア部10がコア21a,21bに密着したままインストルメントパネル1の他の部分が押し出される虞れがある。このような事態が生じると、インストルメントパネル1の破断用溝11の形成部分が折れ曲がって損傷する。これに対し、上記したようにコア21a,21bを先に下降させておけば、そのような虞れを回避することが可能である。コア21a,21bの下降時には、図6に示すように、複数の支持ロッド4がエアバッグドア部10に当接していることにより、このエアバッグドア部10がコア21a,21bに伴って下降することが阻止される。したがって、破断用溝11の形成部分に大きな応力を発生させることなく、コア21a,21bをエアバッグドア部10から適切に離反させることが可能である。
【0035】
上記したコア21a,21bの下降動作は、駆動ブロック51を図5の矢印N2b方向に後退させて、従動ブロック52を下降させることにより行なう。従動ブロック52の下降動作自体は重力により行なわれるために、コア21a,21bとインストルメントパネル1の片面12との密着力が強いときには、従動ブロック52を重力によって下降させることが困難となる場合がある。したがって、駆動ブロック51が一定量だけ矢印N2b方向に後退したときに従動ブロック52に強制的な下降力を生じさせるための補助手段を設けることが好ましい。樹脂成形を再度繰り返して行なう場合には、コア21a,21bを再度上昇させるが、この上昇動作は、駆動ブロック51を矢印N2a方向に適当量だけ前進させることにより的確に行なわせることが可能である。
【0036】
図7に示すように、第1の型2Aのブロック26については、本体部27から取り外すことができる。連結部材30と往復ロッド50aとの連結、および駆動ブロック51と往復ロッド50bとの連結も解除することができる。このため、それら往復ロッド50a,50bによる制約を受けるようなことなく、ブロック26を自在に取り扱うことが可能となり、ブロック26の修理などに際して便利となる。また、ブロック26の孔部25内に組み込まれているコア21a,21b、複数の溝形成刃3、駆動ブロック51、および従動ブロック52は、いずれも可動部材であるため、磨耗などに起因してこれらの交換を行なわねばならない場合が生じるが、これらの交換作業などについてもブロック26を本体部27から取り外したときに行なうことができる。その結果、第1の型2Aのメンテナンスの合理化ならびに容易化が図られる。本実施形態とは異なり、たとえば第1の型2Aの全体が一体化されている場合には、ブロック26に相当する部分に破損を生じたときに第1の型2Aの全体の取り替え、あるいは補修を行なう必要が生じ、無駄が多くなる。これに対し、本実施形態の成形装置Aにおいては、ブロック26の交換または補修を行なうだけでよいため、上記のような無駄もなくすことができる。
【0037】
第1の型2Aを製造する場合には、ブロック26を本体部27とは別個に製作してから本体部27に組み付ければよい。したがって、製造も容易化される。とくに、ブロック26に孔部25を形成する場合には、この孔部25を鉛直方向や水平方向に対して斜めに傾いた方向に形成する必要がなくなる。すなわち、ブロック26を図7に示した姿勢から適当な角度だけ傾かせることにより、孔部25については、たとえば鉛直方向にその中心線が延びるように形成することが可能となり、その加工は容易となる。
【0038】
本願発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本願発明に係るインストルメントパネルの成形装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0039】
第1および第2の型の具体的な形状やサイズは、成形対象となるインストルメントパネルに対応させて適宜選択できる事項であり、特定されるものではない。第1および第2の型の型開き方向も水平方向に限らない。溝形成刃などを往復動させるための手段としては、油圧式の往復動シリンダに代えて、これとは異なる種類の往復動シリンダやリニアモータなどを用いることもできる。
【0040】
本願発明においては、第1の型のブロックや、このブロックに形成される孔部の具体的な形状およびサイズもとくに限定されない。第1の型は、孔部が形成されたブロックと本体部との2つに分割されているだけではなく、それ以上の数の部分に分割された構成とされていてもかまわない。インストルメントパネルのエアバッグドア部としては、たとえば図8および図9で示した破断用溝11bに相当する溝を有しないものとして構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るインストルメントパネルの成形装置の一例を示す要部断面図である。
【図2】図1に示すインストルメントパネルの成形装置の図1の断面部分とは異なる部分の断面図である。
【図3】図1および図2に示す成形装置の第1の型の要部平面図である。
【図4】図1に示すインストルメントパネルの成形装置の支持ロッドが設けられている部分の要部断面図である。
【図5】図1および図2に示す成形装置の動作を示す要部断面図である。
【図6】図1および図2に示す成形装置の動作を示す要部断面図である。
【図7】図1および図2に示す成形装置のブロックを分離させた状態を示す要部断面図である。
【図8】インストルメントパネルの一例を示す斜視図である。
【図9】図8のIX−IX断面図である。
【図10】従来技術の一例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
A インストルメントパネルの成形装置
1 インストルメントパネル
2A 第1の型
2B 第2の型
3 溝形成刃
4 支持ロッド
5A,5B 往復動シリンダ
11 破断用溝
21a,21b コア
25 孔部
26 ブロック
27 本体部
50a,50b 往復ロッド

Claims (4)

  1. エアバッグドア部を有するインストルメントパネルを樹脂成形するためのキャビティを形成可能な第1および第2の型と、
    上記キャビティ内への進退が可能に一定方向に往復動可能に設けられ、かつ上記キャビティ内に先端部が進入することによって上記インストルメントパネルに上記エアバッグドア部の破断用溝を形成可能な溝形成刃と、を備えているとともに、
    上記第1の型には、上記溝形成刃を配置させるための孔部が形成されており、上記溝形成刃が往復動する上記一定方向が、上記第1および第2の型の型開き方向に対して斜めに傾いた方向とされている、インストルメントパネルの成形装置であって、
    上記第1の型の上記孔部が形成されている部分は、上記第1の型の他の部分とは別体のブロックとして形成され、かつ上記他の部分に対して取り外し可能に組み付けられていることを特徴とする、インストルメントパネルの成形装置。
  2. 上記溝形成刃を上記一定方向に往復動自在とする往復動手段を有しており、かつ、
    この往復動手段は、上記ブロックの外部に設けられているとともに、上記孔部内に進入して往復動自在な往復ロッドを有しており、かつ、
    上記往復ロッドと上記溝形成刃とは取り外し可能に連結されている、請求項1に記載のインストルメントパネルの成形装置。
  3. 上記第1の型は、上記エアバッグドア部の片面を成形するためのコアを含み、かつこのコアが上記孔部内に配されている構成を有しているとともに、
    上記ブロックの外部に設けられた駆動源と、上記孔部内に設けられ、かつ上記駆動源の駆動力によって上記コアを上記一定方向に往復動させる動作が可能な動作機構部とをさらに備えており、かつ、
    上記駆動源と上記動作機構部とは取り外し可能に連結されている、請求項1または2に記載のインストルメントパネルの成形装置。
  4. 上記キャビティ内において上記インストルメントパネルが成形されたときに上記エアバッグドア部の上記片面に当接する支持部材をさらに具備しており、かつ、
    上記コアが上記エアバッグドア部から離反するときには、上記支持部材によって上記エアバッグドア部を支持可能な構成とされている、請求項3に記載のインストルメントパネルの成形装置。
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