JP2004122788A - 平坦な針金とじ部材プレフォームを取り扱う装置および方法 - Google Patents

平坦な針金とじ部材プレフォームを取り扱う装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 異なる厚さの刷本や冊子を櫛型針金とじによってフレキシブルに製本する装置において、針金とじ部材プレフォームをシート状の被印刷体のパイルまで迅速、再現可能、かつ確実に運び、次いで、この針金とじ部材プレフォームをシート状の被印刷体のパイルの穴に差し込むことを可能にする装置を提供する。
【解決手段】 この装置は平坦な針金とじ部材プレフォームを受け取る搬送ユニット20を有している。この装置はさらに、シート状の被印刷体のパイルの穴列に平坦な針金とじ部材プレフォームを差し込むための、差込モジュール100を備える差込ユニット80を有している。
【選択図】 図1

Description

 本発明は、針金とじ部材の半製品である平坦な針金とじ部材プレフォーム(Drahtbindeelementvorformen)を取り扱う装置および方法に関するものである。このような針金とじ部材は、通常、櫛形針金とじ(Drahtkammbindung)によって、特にいわゆるWire−OTM針金とじ(登録商標)によって、複数のシート状の被印刷体からなる冊子を緩やかに結合するために製本装置で用いられる。
 Wire−O針金とじ部材とは、ループ長さLと、ループ間隔Aと、針金直径Dとを有する、互いに平行に間隔をおいたループ状針金Sを意味している。これが適切な閉じ装置によってWire−Oリングに成形される。
 針金とじ部材は、ループ間隔やループ長さに関わる、冊子の厚さや判型といった製本のさまざまな要求事項を考慮に入れるために、このような製本装置用として、予備成形されてカセットに収納された状態で供給されるのが普通である。ループ間隔、ループ長さ、ループ数などのさまざまなパラメータを有する針金とじ部材を製造する装置は、従来技術に属している。しかしながら従来、このようなパラメータを変更するには、針金とじ部材を製造する装置へ大々的に介入して、編成替えをする必要がある。
 特許文献1より、備蓄部から連続的に引き出された針金が往復運動で曲げられることによって波形の構造物へと成形され、次いで、この波形の針金構造物が波の平面に対して横向きに、C字型の形状になるように曲げられる、刷本等のための針金とじを製作する方法が公知である。曲げる作業には、直径が決まっている成形ロールが用いられるので、変更が不可能なループ間隔とループ長さを有する針金とじ部材しか製造することができない。
 さまざまなサイズのいわゆるWire−OTM針金とじ部材が用いられる、冊子を製造するための製本装置は、たとえば特許文献2および特許文献3から公知である。同様に、さまざまな製本方法についての概要が非特許文献1に記載されている。
 上に挙げた特許文献2,3の製本装置は、さまざまなループ間隔とループ長さを有する、予備成形されたWire−O針金とじ部材の処理が可能になるように構成されている。
 一般に、前述した装置では、判型や厚さが異なる冊子を綴じるために、そのために必要となる針金とじ部材を、すでに成形されたとじ部材の備蓄の形態で、たとえばロール材料として、あるいはとじ長さに合わせて裁断された部材として、製本装置に供給しなければならないという欠点がある。このように判型や厚さの異なる冊子を製本できるようにするには、それだけでかなりの数の備蓄が必要である。したがって、必要となる針金とじ部材の複数のカートリッジが供給されるのが普通であり、カートリッジの交換は手作業で、または自動的に行うことができる。とはいえ、このようなカートリッジは、予め曲げられた針金とじ部材の形状が三次元であるために、広いスペースを要する。しかも、このようなカートリッジは経済的な先行投資であり、予め曲げられたすべての針金とじ部材が、後に実際に使われるという保証はない。
 このような針金とじ部材は、製本方法が進行していく過程で、冊子を構成するシート状の被印刷体の穴列に差し込まれる。このように備蓄された針金とじ部材の自動的な取扱は、備蓄される針金とじ部材が著しく長いことや、その曲がって垂れている特性、および、3つの次元すべてで寸法の許容誤差が大きいことなどによって一般に普及しておらず、このことは特に、製本されるべき冊子の穴列に針金とじ部材を差し込む工程について当てはまる。このような差込は、市販されている多くの装置ではいまだに手作業で行われており、このことは、部数が多い場合には不経済である。そのうえ、予め曲げられた針金とじ部材を購入した場合、輸送の障害によって変形している場合がしばしばあり、本来そのために意図されている機械は限定された程度までしか変形を許容できないので、このように変形した針金とじ部材は手作業でしか取り付けることができない。
 さらに、製作されるべき冊子の判型を切り替えるときには、搬送と加工に適している装置が、さまざまな針金とじ部材の要求に合わせて調節される。このようなセットアップ作業は、搬送・製本装置の高いコストのかかる構造を必要とし、1つの判型の厚さの冊子を大量に製作する場合にしか、製本方法が経済的にならない。したがって、小部数のものは不経済にしか製作できず、機械調節が行われる結果、比較的高い時間コストを要する。
 現代のデジタル印刷が可能にする手段を用いて、個人向けの書籍や、極端なケースでは1部だけというきわめて小部数の書籍を製作する需要、可能性が育ちつつあり、これは「ブックオンデマンド」と呼ばれている。
 このように個人向けの書籍や小部数を製作する装置は特許文献4から公知であり、非特許文献2にも同じく記載されている。このように少ない部数にこそ、確実かつ低コストに本を製本することが必要である。
 特に、冊子の厚さに合わせた針金とじ部材の調節に相当する、針金ループのループ長さSの調節によって、ならびに、冊子の背の長さに合わせた針金とじ部材の調節に相当する、針金とじ部材の内部のループの数の調節によって、このような個々の本の寸法に合わせて、針金とじ部材を製本の直前に個別に調節して製作する装置では、針金とじ部材プレフォームを取り扱うことが必要であり、すなわち、このような針金とじ部材プレフォームを、針金とじ部材プレフォームを供給するユニットからシート状の被印刷体のパイルまで運び、次いで、針金とじ部材プレフォームをシート状の被印刷体の穴に差し込むことが必要である。
ドイツ特許出願公開明細書2847700A1 欧州特許出願0095243 欧州特許出願0095245 米国特許明細書5,465,213 H.Kipphan著"Handbuch der Printmedien"(印刷メディアハンドブック)、Springer Verlag(2000)、p.861以下 H.Kipphan著"Handbuch der Printmedien"(印刷メディアハンドブック)、Springer Verlag(2000)、p.989,999以下
 本発明の目的は、異なる厚さの刷本や冊子を櫛形針金とじによってフレキシブルに製本する装置において、針金とじ部材プレフォームをシート状の被印刷体のパイルまで迅速、再現可能、かつ確実に運び、次いで、この針金とじ部材プレフォームをシート状の被印刷体のパイルの穴に差し込むことを可能にする、平坦な針金とじ部材プレフォームを取り扱う装置を供給することである。
 この目的は、請求項1の特徴を備える装置によって達成され、および、請求項17の特徴を備える方法によって達成される。その他の特徴は従属請求項に記載されている。
 針金とじ部材プレフォームを供給するユニットは、本発明による装置の針金とじ部材プレフォームをカートリッジから供給するユニットであってよい。あるいは、針金とじ部材プレフォームを供給するユニットは、針金とじ部材プレフォームをその直前に製作するユニットであってもよい。
 差込ユニットは、平坦な針金とじ部材プレフォームをシート状の被印刷体のパイルの穴列に差し込むために、ちょうど1つの差込モジュールを含んでいるのが好ましい。このことは特に、針金とじ部材プレフォームが、シート状の被印刷体のパイルで差し込まれるべき穴と等しい数の針金ループを含んでいる場合に、有利である。これに代わる利用法では、シート状の被印刷体のパイルにある穴の数よりも少ない数の針金ループを有する、針金とじ部材プレフォームを用いることができる。この場合には、複数の針金とじ部材プレフォームを、場合によっては互いに異なる間隔をおいて、シート状の被印刷体のパイルの穴列へ相並んで差し込むことができる。この場合、差込ユニットは、同期して、または非同期で作動する、複数の並列の差込モジュールを含んでいてよい。複数の針金とじ部材プレフォームを、シート状の被印刷体のパイルの穴へ順々に差し込んでいき、適切な手段により、個々の針金とじ部材プレフォームをシート状の被印刷体のパイルの穴に割り当てて差し込むことも、同様に考えられる。そのために、差込ユニットの運動またはパイルの運動のいずれかにより、差込ユニットとパイルの間を穴列の方向に相対運動させることが意図されていてよい。
 本発明による装置の有利な発展態様では、搬送ユニットはエンドレスの搬送ベルトを有している。この搬送ベルトはプラスチックからなり、柔軟かつ磨耗が少ないのが好ましい。櫛形針金とじによって、異なる厚さの刷本や冊子をフレキシブルに製本する装置では、ループ長さLが異なる針金とじ部材プレフォームが処理される。搬送ベルトの幅は、ループ長さLがもっとも短い針金とじ部材プレフォームが、一方の針金底部と他方の針金ループ先端で側方に突き出るように、針金とじ部材プレフォームのループ長さLに合わせるのが好ましく、この場合、針金ループ先端の側方への突き出しは必ずしも必要ではない。これに代えて、弾性作用のある小型の針金ホルダを備えるリンクチェーンも、搬送部材として考えられる。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、針金底部が所定の間隔で搬送ベルトの範囲外に位置する。それにより、搬送ベルトの上にある針金とじ部材プレフォームが、差込ユニットによって確実に引き取られることを保証することができる。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、搬送ユニットのベルトが、その幾何学形状によって針金ループの揃えを促進する歯を有している。この場合、針金ループは、歯と実質的に平行に搬送ベルトの上に位置するように揃えられる。針金ループは、シート状の被印刷体のパイルにある平行な穴に差し込まれるので、針金ループを互いに平行に揃えることは特別に重要である。さらに、平行な揃えによって、針金ループと搬送ベルトとの間で十分に広い接触が成立する。歯は、針金ループを歯と歯の間の中間スペースに誘導する交互の面取りを有しているのが好ましく、それにより、針金とじ部材プレフォームを供給するユニットから針金とじ部材プレフォームを引き取っている間に、針金ループの揃えが改善される。歯は、針金ループの幅に実質的に相当する相互間隔を有している。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、エンドレスの搬送ベルトの内部に、平坦な針金とじ部材プレフォームを搬送ベルトに引き寄せる磁石が配置されている。このことは、搬送ベルトへの針金ループの付着性がいっそう向上することにつながる。磁石によって引き起こされる、搬送ベルトへの針金ループの付着力は、針金とじ部材プレフォームの針金ループを、たとえ針金とじ部材プレフォームが変形していても搬送ベルト上で確実に保持できる程度の大きさに選択される。この場合の変形とは、針金とじ部材プレフォームの形状が、針金とじ部材プレフォームの理想形状と異なっていることを意味する。このような変形は、たとえば、針金底部が曲線形状を描いている場合に認められる。このような曲線形状は、針金とじ部材プレフォームの個々の曲げ部位の角度誤差の集積によって引き起こされる。そのために、針金ループ先端が互いに引き離されるか、または近寄せられる。他方、このような変形は、針金とじ部材プレフォームが捩れている場合もあり、すなわち、針金とじ部材プレフォームの螺旋状の変形の場合もある。この種の変形は、針金とじ部材プレフォームをカセットへ収納することによって、あるいは、針金とじ部材プレフォームの製造自体によって生じる可能性がある。
 さらに、磁石の保持力は、少なくとも、針金ループが搬送ベルトの上で運ばれるとき、著しい加速力と減速力を受けている間に滑らない程度の大きさである。著しい加速力と減速力は、針金とじ部材プレフォームが針金ループごとに搬送ユニットに収容されることによって発生する。搬送ユニットは、針金とじ部材プレフォームを供給する装置のサイクルで、常に1つの増加分だけ搬送ベルトを前進運動させる。
 このことは、特に、針金とじ部材プレフォームを供給するユニットが、針金ループを予め個別に製造する場合に必要である。厚さが異なる冊子を製本する装置の経済的な運転を保証できるようにするには、通常、高い動作周波数が必要であり、このことは、針金ループが搬送ベルト上で相応に急に加速されたり、再び減速されなくてはならないという結論につながる。
 その反面、磁石の保持力は、搬送ユニットに後続する差込ユニットが、針金とじ部材プレフォームを搬送ユニットから取り外せるように十分小さくなければならない。このことは特に、磁石が永久磁石である場合に必要である。これに代わる実施形態では、磁石は、制御部によってオン・オフが可能な電磁石である。永久磁石は安価であり、電流供給部も、その他の制御のための電子装置も必要ないので、永久磁石のほうが電磁石よりも好ましい。それ以外にも、磁石の保持力は、磁石の磁気化、搬送ベルトの幅、搬送ベルト上での針金ループに対する磁石システムの間隔などによって、最善に調整することができる。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、搬送ユニットが、平坦な針金とじ部材プレフォームを針金ループごとに搬送ベルトの上に誘導する星形車を有している。それにより、特に搬送ベルトの入口領域にある円形部を橋渡しすることができる。星形車がこの部位で、針金とじ部材プレフォームを供給するユニットの方向へ、搬送ベルトよりも突き出しているからである。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、搬送ユニットの入口領域に、搬送ベルトに対する針金底部の所定の側方の間隔を得るために、針金底部を側方で揃える針金底部リンク(Drahtbaseskulisse)が設けられる。このような針金とじ部材プレフォームの正確な側方の見当合せは、次の工程、特に差込ユニットによる引取と差込を、再現可能に保証できるようにするために重要である。さらに、針金ループはその製造に基づいて、所定の経路からのある程度の誤差を伴いつつ、平坦な針金とじ部材プレフォームを供給する装置から出てくる。したがって、針金底部リンクは、リンク内部の揃えセグメントのほうへ針金底部を誘導する漏斗型導入部を有しているのが好ましい。この漏斗型導入部は、針金とじ部材プレフォームの最初の針金ループを搬送ユニットによって捕捉したい場合に、特に有利であることが判明している。
 本発明の装置が、針金とじ部材プレフォームをその前に直接製作してループごとに本発明の装置へと送るユニットから、針金とじ部材プレフォームを引き取る実施形態では、本発明の装置の搬送ベルトは、最初の両方のループの製造中には停止しており、3番目の針金ループのときに初めて、先行するユニットの作業サイクルと同期して運動する。このことが好ましい理由は、針金とじ部材プレフォームの先頭部が星形車に引っ掛かることがなく、一番上の歯で正しい間隔に保持されるので、それにより、製造上の理由で各針金ループの間隔が広すぎても星形車によって正しく捕捉されて、搬送ベルトの中間スペースに押し込まれるからである。製造上の理由により、各針金ループの間の狭すぎる間隔よりも、各針金ループの間の広すぎる間隔のほうが頻繁に生じるのが通常である。上に述べた方式と異なり、星形車が最初のループの製造と同期してすぐに運動すると、挿通させるのが著しく困難になるはずである。針金とじ部材プレフォームの最初の針金ループが搬送ベルトに載った後、それ以降は、針金とじ部材プレフォームの2番目およびそれ以後の針金ループが搬送ユニットによってすでに保持され、したがって、所定の経路からほとんど外れないのが通常である。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、差込ユニットがレーキプレートを有しており、このレーキプレートは、規則的な間隔をおいた垂直方向のレーキフィンガを有しており、各レーキフィンガの間隔は針金ループ間隔に実質的に一致している。差込ユニットが単一の部分で構成されている場合、レーキプレートのレーキフィンガの数は、シート状の被印刷体のパイルに設けられる穴の最大数に対応しており、すなわち、シート状の被印刷体のパイルの処理できる最大の判型に合せて設計される。多部分からなる差込ユニットの場合、レーキプレートは、少なくとも、処理されるべき最長の針金とじ部材プレフォームが有している針金底部セグメントと同じ数のレーキフィンガを有している。
 本発明による装置の別の有利な実施形態では、レーキフィンガの中央部が針金底部セグメントの中央部と実質的に一致するようにレーキフィンガが針金底部セグメントに割り当てられるように、搬送ユニットが平坦な針金とじ部材プレフォームを差込ユニットに近づける。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、差込ユニットが、針金底部セグメントに割り当てられた、互いに一直線上に並ぶ刻み目を有するプリズムプレートを有している。レーキフィンガと、プリズムプレートのプリズムは、針金とじ部材プレフォームの針金底部セグメントの3点支持を可能にする。互いに一直線上に並ぶ刻み目は、針金とじ部材プレフォームがそれ以後に差込ユニットによって取り扱われる平面を規定する。
 別の有利な実施態様では、搬送ユニットが、差込ユニットによる取扱時に針金ループを所定の仕方で支持する可動の針金ループ支持部材を有している。針金ループ支持部材は、特に、針金ループの長さが大きい場合、つまり頁数の多い本のための針金とじ部材プレフォームの場合に有利である。針金ループ支持部材によって、針金ループ先端が針金底部と同じ高さにあることを保証することができる。このことは、判型に関係なく、つまり針金ループの長さに関係なく、シート状の被印刷体のパイルの穴へ、針金ループ先端を確実に差し込めるようにするために必要である。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、レーキプレートと、プリズムプレートと、針金ループ支持部材とが、1つの差込モジュールをなすように可動に連結されており、この差込モジュールは、差込モジュールが針金とじ部材プレフォームを針金底部と平行に水平方向と垂直方向へ動かせるように、一緒に支持、駆動、制御される。特に、針金底部と平行な針金とじ部材プレフォームの水平方向と垂直方向の運動は、差込モジュールの揺動運動と水平方向運動を重ね合わせることで得られる。この場合、揺動運動の半径は、針金とじ部材プレフォームが搬送ユニットで位置している平面と、シート状の被印刷体のパイルにある穴が位置している平面の間の、克服されるべき高低差に実質的に一致する。揺動運動によって、この高低差を簡単かつ正確なやり方で再現することができる。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、レーキフィンガが、搬送ベルトの上の針金とじ部材プレフォームの針金底部の後側へ、実質的に垂直方向に沈み込み、そして、針金とじ部材プレフォームを後方に向かってプリズムプレートのプリズムの中へ実質的に水平方向に引き込む。このとき針金とじ部材プレフォームは、針金とじ部材プレフォームの損傷や、針金とじ部材プレフォームの外套の損傷をできる限り防ぐために、ループ長さLに比べてわずかな距離だけしか変位しない。レーキフィンガの垂直方向の運動は、差込モジュールにおける揺動運動と水平方向運動を重ね合わせることによって実現される。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、針金ループ支持部材が、針金フィンガとプリズムの間で針金底部が固定された後、針金とじ部材プレフォームのループの中に入り込む。そのために針金ループ支持部材は、針金直径に合わせて調節されていて、針金ループの幅に応じて互いに間隔をおいた3面の固定面を長手方向に有している。このようにして、針金ループの各脚部を3方から支持することができる。このとき針金ループ支持部材の長さは、本発明の装置によって取り扱われるべき針金とじ部材プレフォームの針金ループの、最短の長さに合わせて調節される。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、針金とじ部材プレフォームが搬送ユニットから垂直に持ち上げられる。それにより、針金とじ部材プレフォームを、できるだけ少ない損傷で搬送ユニットから取り外すことができる。
 本発明による装置の別の有利な実施態様では、本装置が、搬送ユニットの前進運動を、先行する装置のサイクル周波数に合わせて調節する制御部を有している。これは、有利な実施態様では、針金とじ部材プレフォームをループごとに供給するユニットと連結された加重歯車列(Summiergetriebe)を備える機械式のステップバイステップ機構である。それにより、動作状態を「停止」させたり、「サイクルごとに搬送」させたり、「サイクルに関係なく高速に搬送」させたりすることが可能である。
 さらに、本発明は、平坦な針金とじ部材プレフォームを取り扱う方法も対象とするものであり、平坦な針金とじ部材プレフォームは、相互の針金ループ間隔と針金ループ長さとを有するとともに針金ループ先端を有する針金ループを有しており、針金ループは直線状の針金底部セグメントによって互いにつながっており、針金とじ部材プレフォームの針金底部セグメントは実質的に互いに一直線上に並んでおり、次の各ステップ、搬送ユニットによって平坦な針金とじ部材プレフォームを受け取る、平坦な針金とじ部材プレフォームを差込ユニットに引き渡す、平坦な針金とじ部材プレフォームを、シート状の被印刷体のパイルの穴列に差し込む、を備えている。
 次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
 図1は、針金とじ部材プレフォームを取り扱う本発明の装置200の全体的構造を示しており、説明を簡単にするために、本発明の要部をなすコンポーネントだけを図示、説明する。一般に周知である、本装置の作動に必要なその他の駆動手段および/または案内手段、制御手段、ボスディスクなどは、概略的にのみ図示するか、もしくは一般的な形でのみ説明する。
 本発明の装置200は搬送ユニット20と差込ユニット80で構成されており、差込ユニット80は差込モジュール100を有している。装置200は、搬送ユニット20の駆動装置31と、揺動運動のための駆動装置110と、水平運動のための駆動装置120と、差込モジュール100の運動のための駆動装置127とを有している。駆動装置31,110,120、および127は制御部140によって制御される。制御部140は、同じく光学スイッチ116,119,126、および27(図5参照)と接続されている。制御部140は、たとえば異なる判型や厚さの冊子を櫛形針金とじによって製本する上位の装置を制御する、図示しない上位の制御部の一部であってよい。制御部140は、針金とじ部材プレフォーム41のループSの数N、針金とじ部材プレフォーム41のループSの長さLに関する情報を、上位の制御部から受け取る。これに代えて、このような情報を図示しないユーザーインターフェースで入力したり、あるいはネットワークを介して、空間的に離れた制御部から送ることもできる。
 搬送ユニット20は、針金とじ部材プレフォーム41を供給する図示しないユニットから、図1の左側に示す入口領域で、針金とじ部材プレフォーム41を引き取る(図6参照)。針金とじ部材プレフォーム41は、搬送ユニット20に続いて、符号Pが付されている矢印に沿って、搬送方向に差込ユニット80まで搬送される。そこで針金とじ部材プレフォーム41は差込ユニット80の差込モジュール100に引き渡され、シート状の被印刷体10のパイルの穴12に差し込まれる(図10(1)から図10(4)参照)。
 図2aには、4つのループSをもつループ状の針金とじ部材41が示されている。ループSは、ループ先端41sからループ先端41sまでの間隔Aを有するとともに、針金直径Dと、ループ長さLと、ループSの数Nとを有している。さらに、符号41kによって、各ループSの間の針金底部セグメントが示されており、符号41sによって、針金とじ部材41のループ先端が示されている。間隔Aは、シート状の被印刷体11にある穴12の間隔A’に対応している(図4b参照)。ただし、シート状の被印刷体にある穴の数N’は、後で説明するように、必ずしもループSの数には対応しておらず、むしろ、針金とじ部材41のループSの有意義な数(sinnvoll Anzahl)Nの最大数である。針金とじ部材プレフォーム41は、視覚的な外観を良くするために、あるいはその他の理由から、色付きのプラスチック材料を有していてよい。
 ループ長さLは、針金とじ部材41を閉じてO形にしたときの直径を規定するものであり、シート状の被印刷体11の枚数に応じて決めることができる。O形に曲げられた針金とじ部材41の直径は、製本された冊子10が美しい外観をもち、容易にめくることができ、容易に積み重ねることができるように選択される。
 図3には、連続するバインダーを有する、製本が完成した冊子10が示されている。図4aには、それぞれ1つのループしか有しておらず、印刷物の各々の穴12についてちょうど1つの針金とじ部材41’が用いられる、個別のバインダーが示されている。図4bには、穴12が塞がれないまま残るように互いに間隔をおいた、たとえば複数のループをもつ複数の針金とじ部材41’からなる櫛形針金とじが示されている。当業者にとっては、ここに挙げた方式の、上記以外のあらゆる組み合わせが自明である。
 図5には、搬送ユニット20のコンポーネントが分解図で示されている。エンドレスの搬送ベルト21が、前側のベルトロール29と後側のベルトロール30を介して、ばね28で張力をかけられている。搬送ベルト21は電動モータ31によって駆動される。搬送ベルト21の内部には磁石ユニット32が配置されている。図示した実施形態では、磁石ユニット32は永久磁石である。磁石ユニット32の永久磁石は、一方では、針金とじ部材プレフォーム41を搬送ベルト21の上で滑らないように保持するのに十分な保持力を生成できる程度に大きく、他方では、差込ユニット80が針金とじ部材プレフォーム41を搬送ベルト21から取り外すことができるように十分に小さい磁気を有している。搬送ユニット20の入口領域には、ベルトロール29と同軸に星形車23が取り付けられるとともに、揃えセグメント26としてのレジスタ溝26を有する針金底部リンク24が取り付けられている。
 図6は、搬送ユニット20の入口領域の拡大図を示している。搬送ベルト21はその表面にボス22を有している(図5参照)。ボス22は交互に面取りを有しており、針金ループSの間隔Dに応じて互いに間隔をおいている。ボス22の面取りは、図示しない先行するユニットから針金ループSを引き取るときに、針金ループSの嵌め込みを補助する役目を果たす。搬送ベルト21の側方には、針金とじ部材プレフォーム41の針金底部41kを側方からレジスタ溝26に向かって押し出す針金底部リンクが配置されている。レジスタ溝26は、入口領域で漏斗型導入部25に向かって拡張している。この漏斗型導入部25は、針金とじ部材プレフォーム41が変形しているために、搬送ベルト21によって形成される平面の範囲外にある、新たに供給された針金とじ部材プレフォーム41の最初の針金底部セグメント41kを、レジスタ溝26へと誘導する。
 針金ループSは、まず星形車23の歯によって捕捉され、搬送方向Pに、搬送ベルト21に向かって搬送ベルト21のボス22同士の間へと誘導される。このとき、星形車23の歯の面取りは、搬送ベルトのボス22の面取りとちょうど重なり合う。星形車23の位置は、制御部140に位置情報を転送する光学スイッチ27によって監視される。
 図7に見られるように、円運動の駆動装置110は、シャフト111を介して、第3の歯車114と係合する第2の歯車113と係合する第1の歯車112を駆動する。第3の歯車114の位置は、制御部140と接続された光学スイッチ116によって監視される。駆動装置110によって平行四辺形プレート133を揺動運動させることができる。
 平行四辺形プレート133にはキャリッジ117が取り付けられている。キャリッジ117の位置は、平行四辺形プレート133に取り付けられたラグがキャリッジ117の位置に応じて中へ突入する光学スイッチ119によって監視される。キャリッジ117の水平方向運動は、2つのピニオンラック115によって駆動される。駆動モータ120は定置であり、2つが連結器131のヒンジ点に着座する中間歯車を介して、ラック115のピニオンに作用する。それにより、平行四辺形プレート133の揺動運動によって、キャリッジ117の水平方向運動の調節運動が行われることはない。
 図9には、揺動運動の動作方法が概略的に再度示されている。第1の連結器131と第2の連結器132が平行四辺形プレート133およびハウジング130と連結されている。平行四辺形プレート133の揺動運動、およびこれに伴う、差込モジュール100を支持するキャリッジ117の揺動運動は、第1の連結器131と第2の連結器132が、図9に示すように、差込をするための最終位置でそれぞれの死点の後方に位置するようになっている。第2の連結器132に対して第1の連結器131が平行に運動することで、揺動運動をするときの平行四辺形プレート133の水平方向の向きが保たれる。
 キャリッジ117が後退揺動すると、キャリッジ117はまず死点を超えるまでは持ち上げられ、それから再び降下する。キャリッジ117の前進運動により、揺動運動によって引き起こされるキャリッジ117の後退運動の一部が補償されると、差込モジュール100は、制御が適宜行われれば純粋に垂直方向の運動、すなわち、連結器131,132の死点に達するまでのキャリッジ117の上昇と、連結器131,132がさらに揺動することによる最終的な降下とが行われる。キャリッジ117の揺動運動と繰出しの組み合わせによって生成されるこの行程は、ちょうど、針金とじ部材プレフォーム41の平面よりも上にレーキフィンガ82を持ち上げるだけの大きさであるのが好ましい。
 キャリッジ117の上には、カム歯車(Zahnkurvenrad)121と係合する、差込モジュール127を「開く」、「閉じる」、および「センタリング」させる運動のための駆動装置が取り付けられている。カム歯車121の位置は、制御部と接続された光学スイッチ126によって監視される。ばね125によってロッド案内部123のストッパ124に押圧される推進ロッド122が、同じくカム歯車121と係合している。ロッド案内部123はレーキプレート81と連結されている。
 図8aには、差込モジュール100のコンポーネントが分解図で示されている。ラック115はプリズムプレート83に取り付けられている。プリズムプレート83は、開いている端部に櫛状の構造部を有しており、この櫛状の構造部の歯の先端には、互いに一直線上に並ぶ刻み目84が設けられている。これらの刻み目84は、それぞれ個々のループの針金底部セグメント41kに対する支持構造部としての役目をする。プリズムプレート83の上側には、レーキプレート81が長孔に可動に取り付けられている。レーキプレート81はN+1個のレーキフィンガ82を有しており、個数Nは、本発明の装置200で取り扱われるべき針金とじ部材プレフォーム41の針金ループSの最大数Nである。プリズムプレート83とレーキプレート81は、レーキフィンガ82が、プリズムプレート83にある刻み目84の中央にそれぞれ割り当てられるように、相互に配置されている。プリズムプレート83の刻み目84は、針金とじ部材プレフォーム41の針金底部セグメント41kの確実な把持を保証するために、レーキフィンガ82が刻み目84の頂点に十分に接近できることを可能にするために、中央部に垂直方向の溝85を有している。刻み目84の側面は、針金底部セグメント41kに対するセンタリング手段としての役目を果たす。
 プリズムプレート83の下側では、支持プレート87が、長孔91によってプリズムプレート83と可動に連結されている。支持プレート87は、開いている端部に同じく櫛状の構造部を有しており、プリズムプレート83と支持プレート87は、溝88がプリズムプレート83の櫛状構造部の間隙86の中央下側に位置するように、側方で互いに揃えられている。支持プレート87の溝88に針金ループ支持部材90が挿入される。
 針金ループ支持部材90は図8bに拡大図で示されている。それによれば針金ループ支持部材90は、支持プレート87とプリズムプレート83の間の位置決めによって、2つの針金底部セグメント41kの間のちょうど中央に位置決めされる楔92を前側に有している。楔92は、針金底部セグメント41kを針金底部41に沿って揃える役目を果たす。針金ループ支持部材90は、T字片95によって支持プレート87の溝88に差し込まれ、T字片95の横桁96によって、垂直方向にスライドしないよう止められる。針金ループ支持部材90は、針金ループSを3つの側で固定するために、中央に関して鏡面対称にそれぞれ3つの固定面94を有している。針金ループ支持部材90が支持プレート87の溝88に挿入された後、針金ループ支持部材90は、固定プレート89によって支持プレート87へ滑らないように取り付けられている。
 適切な手段により、支持プレート87を針金ループ支持部材90とともに、長孔91に沿ってプリズムプレート83の間隙86内をスライドさせることができる。この時点で、すでに針金底部41kがプリズムプレート83の刻み目84の中に位置していて、そこでレーキフィンガ82によって保持されていれば、針金ループ支持部材90は針金ループSに押し込まれる。
 次に、本発明の装置200の動作について、新たに供給される針金とじ部材プレフォーム41を例にとって説明する。まず、針金とじ部材プレフォーム41を供給するユニットが、完成した2つの針金ループSを周期的に供給する。この時間のあいだ、搬送ユニット20は停止状態にとどまっている。最初の両方の針金ループSが、針金とじ部材プレフォーム41を供給するユニットと搬送ユニット20の間の中間スペースを橋渡しして、星形車23の第1の歯に当るとすぐに、針金とじ部材プレフォーム41の最初の針金ループSが星型歯車23によって捕捉されて、搬送ベルト21の上のボス22同士の間で誘導される。漏斗型導入部25は、最初の両方の針金ループSが、針金とじ部材プレフォーム41を供給するユニットから運び出されると、すぐにこれらを捕捉する。漏斗の側方にある図示しない磁石が、針金底部41kがまだ搬送ベルト21の磁石によって捕捉されてスライドしないよう固定される前に、これを側方の漏斗壁とリンク壁26に向かって引き付けることによって、針金底部41kの直線状の揃えを促進する。これ以後、星型歯車23によって、後続するすべての針金ループSが順々に搬送ベルト21の上のボス22の間へと誘導され、そこで磁石ユニット32の保持力により固定される。搬送ベルト21の上のボス22は、搬送中に針金ループSが側方へ変位するのを防止して、針金ループSの平行な揃えを保証する。
 星形車23が針金ループSを搬送ベルト21の上に載せると、星形車23と搬送ベルト21はただちに停止し、次の針金ループSを待ち受ける。針金とじ部材プレフォーム41の最後の針金ループSが搬送ベルト21の上に載せられるまで、針金ループSが星形車23によって搬送ベルト21の上に載せられるこのプロセスが周期的に繰り返される。針金とじ部材プレフォーム41の最後の針金ループSが供給されると、有利な実施形態では、すなわち、針金とじ部材プレフォーム41を供給するユニットが、針金とじ部材プレフォームを41その前に直接成形するユニットである実施形態では、最後の針金ループSの後で針金がすぐに切断されなくてはならない。これは、針金とじ部材プレフォーム41を直接成形するユニットで行うのが好ましい。
 針金とじ部材プレフォーム41の最後の針金ループSが搬送ベルト21の上に載ると、高速の送りによって、針金とじ部材プレフォーム41が差込ユニット80へただちに搬送される。差込ユニット80は、この瞬間にはプリズムプレート83の刻み目84から間隔をおいているレーキプレート81のレーキフィンガ82が、搬送ベルト21と針金底部セグメント41kの間の中間スペースに沈み込むまで、差込モジュール100を降下させる。レーキプレート81の後退運動により、レーキフィンガ82が針金底部セグメント41kと接触し、これと一緒にプリズムプレート83の刻み目84に押し込まれる。次いで、針金ループ支持部材90が針金ループSに差し込まれ、それによって針金ループSは、針金ループSを垂直方向へ搬送ベルト21から持ち上げることが可能なようにしっかりと固定される。針金とじ部材プレフォーム41が搬送ベルト21から持ち上げられるたとき、搬送ユニット20は、次の針金とじ部材プレフォーム41を受け取る準備が整っている。
 差込のその後の運動経過について、図10(1)から図10(4)を参照して説明する。図10(1)では、本発明の装置は基本位置にある。揃った穴12を有するシート状の被印刷体11のパイルがクランプ70に挟み込まれており、その結果、シート状の被印刷体11の穴12は、針金とじ部材プレフォーム41の差込平面に位置している。C型フォーマー50,50’が差込平面よりも上にあり、O型フォーマー60,60’が差込平面よりも下にあり、製本されるべき刷本10の厚さに応じて間隔をおいており、それにより、特にクランプ70がシート状の被印刷体11を、下方から意図されている位置へと揺動させたとき、O型フォーマー60,60’は、占めている位置で、シート状の被印刷体11が扇形に広がるのを防ぐように作用する。それにより、個々の広がったシート状の枚葉紙11が揃えられる。
 シート状の被印刷体11が意図されている位置にあるとき、図10(2)に示すように、第2のC型フォーマー50’は、平坦なループ状の針金とじ部材41に対するセンタリング位置へと下方に向かって移動する。第2のC型フォーマー50’のセンタリング漏斗54’が、シート状の被印刷体11の穴12と一直線上に並ぶように揃ったときに、第2のC型フォーマーはセンタリング位置にある。
 O型フォーマー60,60’は、シート状の被印刷体11が揃えられるまで、X方向の噛み合い平面よりも下側で当っている。次いで、平坦な針金とじ部材プレフォーム41が、シート状の被印刷体11の穴12に差し込まれる。このとき、針金ループ支持部材90は、針金とじ部材プレフォーム41の針金ループSの長さLに応じて、プリズムプレート83の間隙86の中へ後退する(図11aと図11bを参照)。平坦な針金とじ部材プレフォーム41は、先端41sが突き当たるまで、第2のC型フォーマ50’のセンタリング漏斗54’に押し込まれる。この位置のとき、平坦な針金とじ部材プレフォーム41は、さらに差込ユニット100によってこの位置で固定される。
 これとは異なり、上に説明して図4aと図4bに示したように、平坦な針金とじ部材プレフォーム41は複数であってもよい。以下においては、便宜上、単一の平坦な針金とじ部材プレフォーム41を常に前提としているが、複数の平坦な針金とじ部材プレフォーム41も、本発明の装置および本発明の方法にとって相違点にはならない。
 次のステップでは、図10(3)に示すように、O型フォーマー60,60’がY方向へ上昇して、平坦な針金とじ部材プレフォーム41のループSの間を通り抜ける。次いで、O型フォーマー60,60’はX方向に、針金とじ部材41’’の最初に完成されるべきC型形状のための正しい作用位置に到着する。この最初に完成されるべきC型形状は、特にループ長さSに応じて決まり、したがって、最終的には、完成したO型形状の直径、および製本されるべき冊子10の厚さに応じて決まる。次いでO型フォーマー60,60’は、ラグ62,62’がループSを幅に応じて覆うまで、Z方向にラグ62,62’とともにループSの上を移動する。
 次いで、図10(4)に示すように、O型フォーマー60,60’が図示しない一時的な回転点を中心として冊子10に向かって回転することによって、針金とじ部材41を挟み込む。この時点まで、平坦な針金とじ部材プレフォーム41は、第2のC型フォーマーのセンタリング漏斗54’に先端41sが突き当たっている。針金とじ部材プレフォーム41がこの位置でO型フォーマー60,60’によって挟み込まれると、すぐに差込ユニット100は針金底部を放す。O型フォーマー60,60’の後の移動のために、針金とじ部材41’’がC型フォーマー50,50’またはO型フォーマー60,60’によって正しい位置に固定されるからである。
本発明の装置を示す概略図である。 針金とじ部材プレフォームの一部を示す概略図である。 単一の針金とじ部材で結合された冊子を示す概略図である。 個別の針金とじ部材で結合された冊子を示す概略図である。 複数の針金とじ部材で結合された冊子を示す概略図である。 本発明の装置の搬送ユニットを示す概略的な分解図である。 本発明の装置の搬送ユニットの入口領域を示す概略図である。 本発明の装置の差込ユニットを示す概略図である。 本発明の装置の差込ユニットの差込モジュールを示す概略的な分解図である。 針金ループ支持部材を示す拡大図である。 差込ユニットを示す簡略化した概略図である。 シート状の被印刷体のパイルの穴に針金とじ部材プレフォームを差し込む工程を示す概略図である。 短い針金とじ部材プレフォームの差込を示す概略図である。 長い針金とじ部材プレフォームの差込を示す概略図である。
符号の説明
 10 冊子
 11 シート状の被印刷体
 12 穴
 20 搬送ユニット
 21 搬送ベルト
 22 ボス
 23 星形車
 24 針金底部リンク
 25 漏斗型導入部
 26 レジスタ溝
 27 光学スイッチ
 28 ばね
 29 前側のベルトロール
 30 後側のベルトロール
 31 搬送ユニットの駆動装置
 32 磁石ユニット
 41 針金とじ部材プレフォーム
 41’  針金とじ部材
 41s ループ先端
 41k 針金底部セグメント
 50,50’ C型フォーマー
 54’ センタリング漏斗
 60,60’ O型フォーマー
 62,62’ ラグ
 70 クランプ
 80 差込ユニット
 81 レーキプレート
 82 レーキフィンガ
 83 プリズムプレート
 84 刻み目
 86 間隙
 87 支持プレート
 88 溝
 89 固定プレート
 90 針金ループ支持部材
 91 長孔
 92 楔
 94 固定面
 95 T字片
 96 横桁
 100 差込モジュール
 110 揺動運動の駆動装置
 111 シャフト
 112 第1の歯車
 113 第2の歯車
 114 第3の歯車
 115 ラック
 116 光学スイッチ
 117 キャリッジ
 119 光学スイッチ
 120 水平運動の駆動装置
 121 カム歯車
 122 推進ロッド
 123 ロッド案内部
 124 ストッパ
 125 ばね
 126 光学スイッチ
 127 差込モジュールの運動の駆動装置
 130 ハウジング
 131 連結器
 132 連結器
 133 平行四辺形プレート
 140 制御部
 200 本発明の装置
 A ループ先端41Sの間隔
 A' 穴12の間隔
 L ループSの長さ
 N ループSの改
 N' 穴12の改
 P 搬送方向
 S ループ

Claims (17)

  1.  平坦な針金とじ部材プレフォーム(41)が、相互の針金ループ間隔(A)および針金ループ長さ(L)を有するとともに針金ループ先端(41s)を有する針金ループ(S)を有しており、これら針金ループ(S)は直線状の針金底部セグメント(41k)によって相互につながっており、前記針金とじ部材プレフォーム(41)の針金底部セグメント(41k)は実質的に互いに一直線上に並んでいる、針金とじ部材プレフォーム(41)を取り扱う装置において、
     前記装置が前記平坦な針金とじ部材プレフォーム(41)を受け取る少なくとも1つの搬送ユニット(20)を有しており、さらに前記装置は、シート状の被印刷体(10)のパイルの穴列(12)に前記平坦な針金とじ部材プレフォーム(41)を差し込むために、少なくとも1つの差込モジュール(100)を備える差込ユニット(80)を有していることを特徴とする、針金とじ部材プレフォームを取り扱う装置。
  2.  前記搬送ユニット(20)がエンドレスの搬送ベルト(21)を有している、請求項1に記載の装置。
  3.  前記搬送ユニット(20)の前記搬送ベルト(21)が、その幾何学形状によって針金ループ(S)の揃えを助けるボス(22)を有している、請求項2に記載の装置。
  4.  エンドレスの前記搬送ベルト(21)の内部に、前記平坦な針金とじ部材プレフォーム(41)を前記搬送ベルト(21)に引き寄せる磁石(32)が配置されている、請求項2から3までのいずれか1項に記載の装置。
  5.  前記搬送ユニット(20)が、前記平坦な針金とじ部材プレフォーム(41)を針金ループごとに前記搬送ベルト(21)の上に誘導する星形車(23)を有している、請求項1から4までのいずれか1項に記載の装置。
  6.  前記搬送ユニット(20)の入口領域に、前記搬送ベルト(21)に対する前記針金底部(41k)の所定の側方の間隔を得るために、前記針金底部(41k)を側方で揃える針金底部リンク(24)が設けられている、請求項1から5までのいずれか1項に記載の装置。
  7.  前記差込ユニット(80)がレーキプレート(81)を有しており、前記レーキプレート(81)は、一定間隔をおいた垂直方向のレーキフィンガ(82)を有しており、該レーキフィンガ(82)の間隔は前記針金ループ間隔(A)に実質的に一致している、請求項1から6までのいずれか1項に記載の装置。
  8.  前記レーキフィンガ(82)の中央部が前記針金底部セグメント(41k)の中央部と実質的に一致するように前記レーキフィンガ(82)が前記針金底部セグメント(41k)に割り当てられるように、前記搬送ユニット(20)が前記平坦な針金とじ部材プレフォーム(41)を前記差込ユニット(80)に近づける、請求項7に記載の装置。
  9.  前記差込ユニット(80)が、前記針金底部セグメント(41k)に割り当てられ、互いに一直線上に並ぶ刻み目(84)を有するプリズムプレート(83)を有している、請求項6から8までのいずれか1項に記載の装置。
  10.  前記差込ユニット(80)が、前記差込ユニット(80)による取扱時に針金ループ(S)を所定の仕方で支持する可動の針金ループ支持部材(90)を有している、請求項6から9までのいずれか1項に記載の装置。
  11.  レーキプレート(81)と、プリズムプレート(83)と、針金ループ支持部材(90)とを備える、請求項6から10までのいずれか1項に記載の装置において、前記レーキプレート(81)と、前記プリズムプレート(83)と、前記針金ループ支持部材(90)とが1つの差込モジュール(100)をなすように可動に連結されており、この差込モジュール(100)は、前記差込モジュール(100)が前記針金とじ部材プレフォーム(41)を前記針金底部(41k)と平行に、水平方向と垂直方向へ動かせるように一緒に支持、駆動、制御される装置。
  12.  前記針金底部(41k)と平行な、前記針金とじ部材プレフォーム(41)の水平方向と垂直方向の運動が、前記差込モジュール(100)の重ね合わされた揺動運動と水平運動によって生じる、請求項11に記載の装置。
  13.  前記レーキフィンガ(82)が、前記針金底部セグメント(41k)の後側へ実質的に垂直方向に沈み込み、そして、前記針金とじ部材プレフォーム(41)を後方に向かって前記プリズムプレート(83)の前記刻み目(84)の中へ実質的に水平方向に引き込む、請求項11から12までのいずれか1項に記載の装置。
  14.  前記針金ループ支持部材(90)が、前記刻み目(84)に前記針金底部(41k)が固定された後、前記針金とじ部材プレフォーム(41)の針金ループ(S)の中に入り込む、請求項10に記載の装置。
  15.  前記針金とじ部材プレフォーム(41)が前記搬送ユニット(20)から垂直に持ち上げられる、請求項1から14までのいずれか1項に記載の装置。
  16.  前記装置が、前記搬送ユニット(20)の前進運動を、先行する装置の動作周波数に合わせて調節する制御部(140)を有している、請求項1から15までのいずれか1項に記載の装置。
  17.  平坦な針金とじ部材プレフォーム(41)は、相互の針金ループ間隔(A)および針金ループ長さ(L)を有するとともに針金ループ先端(41s)を有する針金ループ(S)を有しており、これら針金ループ(S)は直線状の針金底部セグメント(41k)によって相互につながっており、前記針金とじ部材プレフォーム(41)の針金底部セグメント(41k)は実質的に互いに一直線上に並んでいる、平坦な針金とじ部材プレフォーム(41)を取り扱う方法であって、
     搬送ユニット(20)によって前記平坦な針金とじ部材プレフォーム(41)を受け取るステップと、
     前記平坦な針金とじ部材プレフォーム(41)を差込ユニット(80)に引き渡すステップと、
     前記平坦な針金とじ部材プレフォーム(41)を、シート状の被印刷体(10)のパイルの穴列(12)に差し込むステップとを有する、平坦な針金とじ部材プレフォームを取り扱う方法。
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