JP2004001525A - シート状の印刷物をループ状のワイヤ綴じエレメントによってルーズに綴じるための装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート状の印刷物のパイルの、その都度異なるパイル厚に、装置を改造することなく適合させることができるようなワイヤ綴じエレメントを曲げるための方法および装置を提供する。
【解決手段】シート状の印刷物11を、小冊子10を形成するために、ループ状のワイヤ綴じエレメント41によってルーズに綴じるための装置であって、2つのC型成形機50,50′が設けられており、該C型成形機は、最初は扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントを、ほぼ連続的に円弧状のC型41cに曲げるように支承されていて、2つのO型成形機60,60′が設けられており、該O型成形機が、C型41cに曲げられたループ状のワイヤ綴じエレメントを閉じられた形状41oに曲げる。
【選択図】 図1
【解決手段】シート状の印刷物11を、小冊子10を形成するために、ループ状のワイヤ綴じエレメント41によってルーズに綴じるための装置であって、2つのC型成形機50,50′が設けられており、該C型成形機は、最初は扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントを、ほぼ連続的に円弧状のC型41cに曲げるように支承されていて、2つのO型成形機60,60′が設けられており、該O型成形機が、C型41cに曲げられたループ状のワイヤ綴じエレメントを閉じられた形状41oに曲げる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤコーム綴じにおいて使用されるワイヤ綴じエレメントを曲げるための装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
種々様々な大きさのいわゆるワイヤO型TM綴じエレメント(登録商標)を使用する小冊子を製造するための方法は、例えば、欧州特許出願第0095243号明細書および欧州特許出願第0095245号明細書により公知である。
【0003】
ワイヤO型綴じエレメントは、図2aに示したようにループ長さLと、ループ間隔Aと、ワイヤ直径Dとを備えた、互いに間隔をおいて平行に配置されたワイヤループとして規定されていて、適当な閉鎖装置によって、1つのワイヤOリングに成形される。
【0004】
上記特許出願のための綴じ装置は、この場合、種々異なるループ間隔とループ長さとを有する、予め成形されたワイヤO型綴じエレメントの加工が可能であるように形成されている。予め成形されたワイヤO型綴じエレメントは、この場合、側方から見てC型またはω型構造の、それぞれ2つの互いに接続する半円形を形成するワイヤループから成っている。C型またはω型の構造は、シート状の印刷物の孔が、ワイヤ綴じエレメントに通されてから閉じられ、これにより円形のリング綴じが形成される。ω型の構造は、ワイヤ綴じエレメントのループの真ん中にビードが形成される場合に生じる。このようなビードにより、予め成形されたワイヤO型綴じエレメントの閉鎖過程が容易にされる。
【0005】
一般的に上記装置の欠点は、種々異なるサイズおよび厚さの小冊子を綴じるためには、このために必要なワイヤ綴じエレメントが、既に成形された綴じエレメントストックとして、例えば、ロール材料として、または、綴じ長さに裁断されたエレメントとして、綴じ装置に供給されなければならないことである。このような種々様々なサイズおよび厚さの小冊子を綴じるために、予めかなりの数のストックが必要である。
【0006】
さらに、制作したい小冊子のサイズが変更された場合、搬送および処理を行う装置を、種々異なるワイヤ綴じエレメントの要求に合わせなければならない。このような設備の変更には、搬送装置と綴じ装置をコストをかけて構成する必要があるので、このような綴じ方法は、1つのサイズおよび厚さの小冊子を多数制作する場合にだけ経済的である。従って発行部数が少ないと、制作は非経済的であり、機械を適応させるのに比較的長い時間が必要となる。
【0007】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第2847700号明細書により、メモ帳等のワイヤ綴じの製造法が公知である。この公知の方法では、ストックから継続的に引き出されるワイヤを、往復曲げすることにより、1つの波形の製品へと成形し、この場合、波形のワイヤ製品を次いで、波の平面に対して横方向でC型の形状に曲げる。曲げるために、所定の直径を有した成形ローラが使用され、これにより、変更可能なループ間隔および長さを有したワイヤ綴じエレメントだけが製造可能である。
【0008】
必要に応じた、その都度の綴じたい小冊子の紙判および厚さに応じた綴じ方法で直接にワイヤ綴じエレメントを製造することができる、種々異なるサイズおよび厚さの小冊子をワイヤコーム綴じによって製作するための装置によって、ワイヤコームのそれぞれのワイヤループを、1つのリングを形成するように一緒に曲げ合わせなければならない。この場合、形成されたリングの半径は、シート状の印刷物のパイル厚に、ひいては、その都度のワイヤループ長さに依存していることが考慮される。
【0009】
【特許文献1】
欧州特許出願第0095243号明細書
【特許文献2】
欧州特許出願第0095245号明細書
【特許文献3】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第2847700号明細書
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、シート状の印刷物のパイルの、その都度異なるパイル厚に、装置を改造することなく適合させることができるようなワイヤ綴じエレメントを曲げるための方法および装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題は、請求項1記載の特徴を有する装置および請求項18記載の方法により解決される。本発明のさらなる特徴は、それ以外の請求項に記載されている。
【0012】
【発明の効果】
扁平でループ状のワイヤ綴じエレメントを、連続的に円弧状のC字型に曲げることにより、ワイヤ綴じエレメントの特に美しい外観が得られる。
【0013】
本発明による装置の有利な構成では、装置を改造することなしに種々異なる長さのループを曲げることができる。
【0014】
有利には、C型成形機が、クランプ側面と、突起とを有していて、該突起には突起側面が設けられており、該突起側面と前記クランプ側面とが、ループ状のワイヤ綴じエレメントをクランプするために協働する。この場合、有利には、C型成形の際のループ状のワイヤ綴じエレメントのクランプは、C型成形機の曲げ運動によってのみ行われる。これにより、とりわけ、ワイヤの表面が保護される。さらに、ワイヤ綴じエレメントをクランプするために必要とされる付加的な可動部分は必要ない。
【0015】
本発明の有利な構成では、C型成形機が、小冊子の内側の扁平なループ状ワイヤ綴じエレメントをセンタリングするためのセンタリングエレメントを有している。扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントは、手動で、または進入装置によって自動的に、シート状の印刷物に設けられた孔に差し込まれる。C型成形機およびO型成形機が、ワイヤ綴じエレメントを、最良で美しいO型に曲げ合わせるように把持することを保証するために、ワイヤ綴じエレメントが曲げ過程の初期に正確に位置決めされると有利である。本発明によればこれは、C型成形機の、ワイヤ綴じエレメントのループに対応される漏斗状部材とセンタリングエレメントの列によって得られる。
【0016】
有利な構成では、C型成形機がそれぞれ、回転運動のための駆動装置と、X方向およびY方向の運動のための駆動装置と、C型成形機の運動を制御するための制御装置とを有している。この場合、有利には、前記制御装置が、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントがC型に曲げられる際に、C型成形機の駆動装置を、個々のC型成形機の運動の旋回点が、ループ状のワイヤ綴じエレメントの内側に位置するように制御する。これにより、曲げる際のワイヤ綴じエレメントをクランプし、この場合、固定的な位置に保持するトルクは一定に保たれ、ループ方向に関して縦方向の付加的な力は生じない。このような付加的な力が生じると、クランプの内側でループをずらす恐れがある。これにより、ループが着脱の際に変形され、ワイヤが引っ掻かれるようなことは回避される。
【0017】
特に有利には、曲げ過程の際の両C型成形機の運動が、互いに同期的に行われるならば、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントをO型に曲げることができる。これにより、付加的な横方向の力は回避され、O型のワイヤ綴じエレメントはより円形にされる。
【0018】
本発明の装置の有利な構成では、O型成形機が、ループ状のワイヤ綴じエレメントのループ方向に対して垂直に突起を有しており、該突起が、ループ状のワイヤ綴じエレメントの2つのループの間隔よりも短い。O型成形機は、シート状の印刷物を安定化させて、扁平なワイヤ綴じエレメントをシート状の印刷物に通すのを容易にするために働き、このために孔の下側に配置されている。一方で開かれたO型成形機の突起により、その後の時点で、即ち、ワイヤ綴じエレメントがC字型に引き続き曲げられる際に、O型成形機を、ワイヤ綴じエレメントのループの平面に挿入することができ、これにより、引き続き行われる横方向の運動により、ワイヤ綴じエレメントのループが把持される。
【0019】
有利には、O型成形機がそれぞれ、回転運動のための駆動装置と、X方向およびY方向の運動のための駆動装置と、O型成形機の運動を制御するための制御装置とを有している。この場合、前記制御装置が、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントがO型に曲げられる際にO型成形機の駆動装置を、両O型成形機の旋回点が、ループ状のワイヤ綴じエレメントの内側に位置するように制御する。
【0020】
有利には、曲げ過程の際の両O型成形機の運動が、互いに同期的に行われる。
【0021】
付加的に、O型成形機が、Z方向での運動のためのそれぞれ1つの駆動装置と、Z方向での運動を制御するための制御手段とを有している。これにより、上述した、O型成形機の突起をループ平面に挿入する過程は自動的に行われる。
【0022】
O型成形の際のループ状のワイヤ綴じエレメントのクランプも、有利には、O型成形機の曲げ運動によってのみ行われる。
【0023】
本発明による装置の特に有利な構成では、制御装置が、C型成形機の運動のための速度プロフィールと、O型成形機の運動のための速度プロフィールとを、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントの種々異なるループ長さのために規定しており、これによりループ状のワイヤ綴じエレメントが、適当な直径を有したO型に曲げ合わされる。この場合、速度プロフィールの規定は、所定ののループ長さ、またはセンサにより検出されるループ長さに基づく速度プロフィールの算出を含んでいる。他方では、C型成形機もしくはO型成形機の運動に関係するループ長さは、本発明による装置に前置された、またはより上位の装置及び/又は制御装置から伝えられる。別の手段では、C型成形機もしくはO型成形機の運動のための速度プロフィールを基準表に記録し、読みとるだけでよい。有利には、速度プロフィールは、C型成形機もしくはO型成形機の駆動のための制御信号に変換される。このようにして、同じ工具、即ち、本発明によるC型成形機もしくはO型成形機は、種々様々なループ長さ、ひいては種々異なる厚さの小冊子を綴じることができる。
【0024】
C型成形機もしくはO型成形機の運動は有利には、ループ状のワイヤ綴じエレメントが、C型成形機及び/又はO型成形機によって、ループ状のワイヤ綴じエレメントが、負荷軽減された際に、所望の形状となるように過剰に曲げられるように行われる。ワイヤを曲げる際に、ます最初に、ワイヤの弾性的な領域が克服され、これによりワイヤの永続的な変形が得られる。永続的に変形されている場合でも、ワイヤは、弾性的な範囲に相応して曲げ戻される。従って、所望の曲げ形状を得るためには、予想される曲げ戻しに相応に、所望の形状以上に曲げなければならない。
【0025】
本発明の装置の有利な構成では、両O型成形機が、少なくともワイヤ綴じエレメントの個々のループのために、それぞれ個々の曲げエレメントを有しており、該曲げエレメントがO型成形機に交換可能に固定されている。この場合、O型成形機ごとの曲げエレメントの数は少なくとも、シート状の印刷物の、処理したい最大のサイズをルーズに綴じるために使用されるループの数と同じである。O型成形機は、比較的複雑なジオメトリを有する部分であるので、構造は同じである個々の曲げエレメントに分割することにより、製造の手間、ひいては部材コストが減じられる。個々の曲げエレメントが損傷された場合には、例えば突起が折れた場合には、その個所の曲げエレメントだけを交換すればよいという利点が得られる。これにより、工具交換のためのコストが著しく減じられる。選択的には全ての曲げエレメントが、バー上に配置されていてもよく、この場合、各バーは、複数の個々の曲げエレメントを支持している、例えば4つまたは6つである。曲げエレメントは従ってバー形式であって、このような構成では、それぞれのO型成形機に交換可能に固定されている。
【0026】
本発明の思想の別の側面に応じて、課題を解決するために、複数の孔が設けられたシート状の印刷物から成る小冊子を、少なくとも1つのループ状のワイヤ綴じエレメントによってルーズに綴じるための方法は、次のようなステップで行う、即ち、(イ)最初は扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントを、シート状の印刷物の孔に通して設け、(ロ)前記扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントを、2つのC型成形機によって、連続的に円弧状のC型に曲げ、(ハ)C型のループ状ワイヤ綴じエレメントを、2つのO型成形機によって、綴じられたO型に曲げる、ステップで行う。
【0027】
有利には、扁平なループ状ワイヤ綴じエレメントのループ長さとは無関係に実行することができる。
【0028】
本発明の方法の特に有利な実施例では、ワイヤコーム綴じのためのワイヤ綴じエレメントの全てのワイヤループにおいて曲げ工程を同時に行うことができる。ワイヤコーム綴じのためのワイヤ綴じエレメントの全てワイヤループを平行して曲げることによりワイヤ綴じエレメントの処理は著しく加速される。さらに、ワイヤ綴じエレメントに沿った全ての円弧が、同じ曲線を有していることが保証される。これにより、湾曲されたワイヤコームを有した完全なワイヤコーム綴じでは、美しい外観と、特に、このように製造されたワイヤコーム綴じを有した小冊子のページがめくられる際に良好な機能性が得られる。本発明の方法の範囲内には、ワイヤ綴じエレメントに沿って分割されたO型成形機もしくはC型成形機を使用することも入っており、これにより、例えば、この場合に生じる力を減じるためにワイヤ綴じエレメントの全てのワイヤループの半分または1/3をその都度、曲げればよい。曲げビームの別の分割も考えられる。
【0029】
本発明の有利な方法は、以下に図面につき詳しく説明する。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に図面につき本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0031】
図1には本発明の装置の全体的な構成が示されている。そのうち、説明を簡潔にするために、本発明で重要な構成部分だけを示し、説明する。一般的に公知の、装置を運転するために必要なその他の駆動手段及び/又はガイド手段ならびに電気的・電子的なスイッチ回路は図示していない、もしくは、一般的な形式でしか説明していない。
【0032】
本発明による装置は、主として、一対のC型成形機50,50′と、一対のO型成形機とから成っている。前記C型成形機50,50′は一緒に、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント41を一時的にC型41cに曲げ、O型成形機は、C型41cに曲げられたループ状のワイヤ綴じエレメント41を、閉じられたO型41oに曲げ、これによりシート状の印刷物11をルーズに綴じて小冊子10を形成する。
【0033】
複数の孔12を備えたシート状の印刷物11のパイルは、挟持装置70において挟み込まれる。前記複数の孔12は、外縁部で揃えられて、互いに重ねられた状態で、扁平なワイヤ綴じエレメント41のループSのためのほぼ直線的な貫通部を形成する。シート状の印刷物は、本発明の装置が、より上位のシステムに属している場合には特に、例えば挟持装置70によって送ることができる。別の実施例では、挟持装置70は、その実施例が、小冊子10をルーズに綴じるための卓上装置である場合には特に、本発明の装置の固定的な構成部分である。
【0034】
C型成形機50,50′はそれぞれ軸51,51′に取り付けられていて、それぞれの軸51,51′を中心として、図1の矢印で示したように旋回運動を行うように駆動され、ガイドされ、制御されている。当業者には公知の、両C型成形機50,50′のためのステップモータ、ガイド、制御装置(図示せず)が付加的に設けられている。これによりC型成形機50,50′は、X方向およびY方向で同様に制御可能に摺動可能である。ステップモータを使用することにより、C型成形機50,50′の運動の制御と実行において特に大きな柔軟性が得られる。同じことがO型成形機60,60′にも当てはまる。
【0035】
O型成形機60,60′も、それぞれの軸61,61′を中心とした旋回運動、並びにX方向もしくはY方向に沿った運動のための、当業者には公知の相応の駆動装置、ガイド装置、制御装置(図示せず)を有している。さらに、O型成形機60,60′をZ方向で動かすことができるO型成形機60,60′のための駆動装置、ガイド装置、制御装置が設けられている。ここで使用されるデカルト座標は、図1に座標十字で示されている。
【0036】
C型成形機50,50′は、ループ状のワイヤ綴じエレメント41をセンタリングし把持することのできるジオメトリを有している。このために、ループ状のワイヤ綴じエレメント41を把持もしくはクランプするための突起52が設けられていて、かつセンタリングエレメント53,53′と漏斗状センタリング装置54,54′とが設けられている。
【0037】
O型成形機60,60′も、C型41cのループ状のワイヤ綴じエレメント41をクランプし曲げるために突起62,62′を有しており、これについては後で詳しく説明する。
【0038】
C型成形機50,50′は互いに、もしくはO型成形機60,60′は互いに、鏡像対称的であること以外は構成は殆ど変わらないが、以下では、特に本発明による方法を説明するために、第1のC型成形機50および第2のC型成形機50′ならびに第1のO型成形機60および第2のO型成形機60′と記載する。この場合、第1のC型成形機50もしくは第1のO型成形機60は、それぞれ、シート状の印刷物11の、ループ状のワイヤ綴じエレメント41のベース側41kが位置している側に配置されていることを特徴としている。これにより、第2のC型成形機50′もしくは第2のO型成形機60′はそれぞれ、シート状の印刷物11の、ループ状のワイヤ綴じエレメント41のループSの先端41sが位置している側に配置されていることを特徴とする。
【0039】
図2aには、4つのループSを有したループ状のワイヤ綴じエレメント41が示されている。これらのループSは、先端41sと先端41sとの間の間隔Aと、ワイヤ直径Dと、ループ長さLと、ループSの総数Nを有している。さらに、符号41kによって、ワイヤ綴じエレメント41のベース側が、符号41sによってワイヤ綴じエレメント41のループ先端が示されている。間隔Aは、この場合、シート状の印刷物11に設けられた孔12の間隔A′に相当する(図4b参照)。しかしながら、シート状の印刷物11の孔の総数N′は、次に説明するように、必ずしもワイヤ綴じエレメント41のループSの総数Nに相当するものではなく、むしろループSの有利な総数Nのために最大限を成している。
【0040】
ループ長さLは、閉じられたO型41oのワイヤ綴じエレメント41の直径を規定し、シート状の印刷物11の総数に応じて形成することができる。O型41oに曲げられるワイヤ綴じエレメント41の直径は、綴じられた小冊子10が、美しい外観であって、めくり易く、重ね易いように選択される。図2bには、C型41cのループ状ワイヤ綴じエレメント41が示されている。C型41cのループ状のワイヤ綴じエレメント41は、中間製品であるので、ワイヤO綴じ製品を形成するために類似の形状のものが追加購入されても良い。しかしながら、本発明による装置ならびに本発明による方法では、先行技術とは異なり、ワイヤ綴じエレメント41がC型41cである際に既に、綴じようとする小冊子がループの内側に存在している。
【0041】
図3には、完全にO型41oに曲げられた1つのワイヤ綴じエレメント41を有した、最終的に綴じられた小冊子10が示されている。このワイヤ綴じエレメント41は連続した綴じ部を有している。図4aには、複数のワイヤ綴じエレメント41′から成る個別綴じが示されている。ワイヤ綴じエレメント41′は、それぞれ唯1つだけのループを有しており、印刷物の各孔12のために、厳密に1つのワイヤ綴じエレメント41′が使用される。図4bには、複数の、例えば複数のループを有したワイヤ綴じエレメント41′から成るワイヤコーム綴じが示されている。これらのワイヤ綴じエレメント41′は互いに間隔をおいて配置されているので、孔12は空いたまま残される。上記の可能性のその他の各種組み合わせは当業者には明らかであろう。
【0042】
図5には、扁平なループ状ワイヤ綴じエレメント41のセンタリング装置の細部が示されている。これは1つには、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント41の先端41sが挿入される漏斗状センタリング装置54,54′である。また1つには、楔形のセンタリングエレメント53(図6参照)であって、この楔形のセンタリングエレメント53は、ワイヤ綴じエレメント41のベース側41kで、ループSの端部の間に進入し、これによりベース側41kでループSの位置を固定する。この場合、ループSの脚の間に挿入されるセンタリングエレメント53の区分の幅は、主として、ループSの脚が互いに平行に位置するように規定されている。これにより同時に、ループSの互いの平行性が補助される。
【0043】
図5〜図7に示したように、ループ状のワイヤ綴じエレメント41の把持およびクランプのために働く突起52,52′は、ワイヤ綴じエレメント41の全てのループSのために連続的な成形材である。この突起52,52´自体は可動なその他の構成部分は有していない。この突起52,52′におけるワイヤ綴じエレメント41の位置は、図7に示したように、クランプによってのみ位置固定されている。この場合、C型成形機50,50′の回転によりクランプが行われる。連続的な成形材の突起52,52′を備えたこのような構成により、C型成形機50,50′の特に大きな安定性がこの領域で得られる。さらに製造コストは比較的僅かである。
【0044】
ワイヤ綴じエレメント41のクランプの原理は、図8に詳しく示されている。図8には第1のC型成形機が挿入位置で示されている。下方の突起側面56と、これに向かい合って位置するクランプ側面55とは、ワイヤ綴じエレメント41にまだ接触していない。第1のC型成形機50は、O型成形機60,60′またはコーム装置(図示せず)によって保持された扁平なワイヤ綴じエレメントへと接近する際に、この挿入位置に位置している。第2のC型成形機50′は、図8では既にクランプ位置で示されている。このために第2のC型成形機50′は、旋回点P1′(図10参照)を中心として、挿入位置に対して相対的に反時計回りで旋回する。この場合、第2のC型成形機50′の下方の突起側面56′とクランプ側面55′とがまず最初に、扁平なワイヤ綴じエレメント41と接触し、この場合、逆時計回りのその後の旋回の際に、側面55′,56′とワイヤ綴じエレメントとの間に十分な圧力が形成され、これによりワイヤ綴じエレメント41がもはや滑脱し得ないようになるまで旋回する。
【0045】
図9には、O型成形機60,60′の構成が概略的に示されている。O型成形機60,60′は、複数の個々の曲げエレメント64,64′を有していて、これらの曲げエレメント64,64′は、個々のO型成形機60,60′に設けられたそれぞれの溝66,66′に沿って固定することができる。各曲げエレメント64,64′は、平らな下面を備えたフック状の突起62,62′をそれぞれ有している。このフック状の突起62,62′は、一方では曲げエレメント64,64′の曲げエレメント本体に結合されている。この場合、曲げエレメント64,64´のフック状の突起62,62′は第1のO型成形機60に鏡像対称的に配置されているので、両O型成形機60,60′の全ての突起は同じ方向に向けられている。
【0046】
突起62,62′の長さは、ワイヤ綴じエレメント41のループ形状に合わせられている。一方では突起62,62′は、内側では、ループSの幅よりも長く、それぞれのループは突起62,62′によって確実に把持することができる。突起62,62′は他方では、全長が、2つのループSの間の間隔よりも短い。
【0047】
上述したように、O型成形機60,60′はZ方向での付加的な駆動装置を備えている。O型成形機60,60′のY方向およびZ方向での運動を組み合わせることにより、突起62,62′は、まず最初に、本発明による装置に挿入されたワイヤ綴じエレメント41のループSの間から浮上し、Z方向でループ上を運動し、次いで上述したC型成形機50,50′の運動と同様に、O型成形機60,60′の回転により、ワイヤ綴じエレメント41がクランプされ、曲げられる。
【0048】
X−Y平面におけるクランプと曲げ機構とは、この場合、上述したように運動する。C型成形機50,50′もしくはO型成形機60,60′の回転による、ワイヤ綴じエレメント41のクランプがこの場合、シート状の印刷物11への回転運動の際に、またはシート状の印刷物11から離れる回転運動の際に行われる。
【0049】
図10には、ワイヤ綴じエレメントの内側に旋回点P1,P1′,P2,P2′の位置が概略的に示されている。この場合、図10には、旋回点は、確かに、扁平なワイヤ綴じエレメント41に基づき図示されているが、O型成形機60,60′の、内側に位置する旋回点P2,P2′は、図2bのようにワイヤ綴じエレメント41がC型に曲げられた状態であっても、C型のワイヤ綴じエレメント41の扁平な区分に位置していることが示されている。
【0050】
O型成形機60,60′の突起62,62′は、ループSのクランプ位置では反対側に斜面67,67′を有している。この斜面67,67′は、ループの間への曲げエレメント64,64′の進入を容易にする。
【0051】
以下に図11−1〜図11−17につき、本発明による方法を実施する際の、本発明による装置の運動の経過を詳しく説明する。この場合、運動の経過は、C型成形機50,50′もしくはO型成形機60,60′の運動を行わせる、種々様々な形式の、当業者には公知のステップモータ(図示せず)のための、背景技術により公知の制御装置(図示せず)によって制御される。この場合、このために必要な速度プロフィールは例えば計算することができ、または表から読みとることができる。個々の駆動装置の運動の速度プロフィールは、特に、ループ状のワイヤ綴じエレメント41のループ長さLに依存している。
【0052】
図11−1では、本発明による装置は基本位置に位置している。整合された複数の孔12を備えたシート状の印刷物11のパイルは、挟持装置70で挟まれ、これにより、シート状の印刷物11の複数の孔12は、ワイヤ綴じエレメント41のための進入平面に位置する。C型成形機50,50′は、進入平面の上方に位置しており、O型成形機60、60′は、進入平面の下方に位置している。これらの成形機は、綴じようとする小冊子10の厚さに応じて互いに間隔をおいて位置しており、挟持装置70がシート状の印刷物11を下方から、所定の位置へと旋回させる場合には特に、その位置で、シート状の印刷物11のための拡開防止装置として作用する。これにより個々に拡開するシート状の印刷物11は揃えられている。
【0053】
シート状の印刷物11が、所定の位置に位置すると、図11−2に示したように第2のC型成形機50′が下方に向かって、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント41のためのセンタリング位置へと移動する。第2のC型成形機50′の漏斗状センタリング装置65′が、シート状の印刷物11の孔12と整合している場合に、第2のC型成形機50′はセンタリング位置に位置している。O型成形機60,60′は、進入平面の下方で、シート状の印刷物11が揃えられるまでX方向で互いに接近する。次いで、扁平なワイヤ綴じエレメント41は、シート状の印刷物11の複数の孔12に通され進入する。ループ状のワイヤ綴じエレメント41は、先端41sに当接するまで、第2のC型成形機50′の漏斗状センタリングエレメント65′内に進入する。有利には、ワイヤ綴じエレメント41は、進入装置によってこの位置で保持されるが、ワイヤ綴じエレメント41を手動で進入させることも可能である。
【0054】
この場合、上述し、図4aおよび図4bに示したように、複数のワイヤ綴じエレメント41,41′,41″であってもよい。単純にするために、以下では常に、個別のワイヤ綴じエレメント41について説明するが、複数のワイヤ綴じエレメント41,41′,41″であって、本発明による方法には何ら違いはない。
【0055】
図11−3に示した次のステップでは、O型成形機60,60′が、Y方向で上昇され、ワイヤ綴じエレメント41のループSの間に進入する。次いで、O型成形機60,60′はX方向で、制作すべきC型41cのための正しい係合点に向かう。この制作すべきC型41cは、特にループ長さSに依存しており、これによりさらに、制作されるO型の直径と、ひいては綴じるべき小冊子10の厚さとに依存している。次いで、O型成形機60,60′の突起62,62′がZ方向でループSの上方で、突起62,62´がループSを幅に応じてカバーするまで移動する。
【0056】
図11−4に示したように、次いでO型成形機60,60′がワイヤ綴じエレメント41を、仮の旋回点(図示せず)を中心として小冊子10に向かって旋回することにより挟持する。この時点までは、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント41は、第2のC型成形機50′の漏斗状センタリング装置65′に先端41sで当接している。ワイヤ綴じエレメント41がこの位置でO型成形機60,60′によってクランプされるとすぐに、進入装置が離されてもい。または、ワイヤ綴じエレメント41は他の形式で開放されてもよい。何故ならば、ワイヤ綴じエレメント41は、本発明による方法の残りのために、ワイヤ綴じエレメント41の正確な位置でのセンタリングの他に、本発明による装置の内側では、常に、C型成形機50,50′またはO型成形機60,60′によって正確な位置で固定されているからである。
【0057】
次いで、図11−5に示したように、第1のC型成形機50が、Y方向でセンタリング位置へと動かされる。第1のC型成形機50は、楔状のセンタリングエレメント53が、ワイヤ綴じエレメント41のベース側41kで、ワイヤ綴じエレメント41のループSの脚の中間室内に進入する場合に、センタリング位置に位置している。
【0058】
センタリングは、図11−6に示したように、O型成形機60,60′が短時間、ワイヤ綴じエレメント41のクランプを解除し、これによりワイヤ綴じエレメント41のベース側41kが、第1のC型成形機50のこのために設けられたセンタリングエレメント53において正確に位置するまでワイヤ綴じエレメント41の移動と調整とが行われることにより助成される。次いで、ワイヤ綴じエレメント41は再びO型成形機60,60′によって堅固にクランプされる。
【0059】
次いで、C型成形機50,50′は、図11−7に示したように曲げ工程に入り、この曲げ工程では、両C型成形機50,50′が、図8に第1のC型成形機50に関して示した進入位置へと移動する。これに続いて、図11−8に示したように、C型成形機50,50′は、図8で第2のC型成形機50′に関して示したような、ワイヤ綴じエレメント41のクランプ位置へと旋回される。
【0060】
次いで、図11−9に示したように、C型成形機50,50′の曲げ過程が、第1のC型成形機50が、定置の旋回点P1(図10参照)を中心として旋回し、第2のC型成形機50′が定置の旋回点P1′を中心として旋回することにより始まる。この場合、ワイヤ綴じエレメント41は、ワイヤの弾性的な戻しばね運動を補償するために過剰に曲げられる。
【0061】
次いで、図11−10に示したように、O型成形機60,60′が、今やC型41cのワイヤ綴じエレメント41のクランプを解除し、旋回点P2,P2′に対応して曲げ位置に到り、ここで再びワイヤ綴じエレメント41をクランプする(図11−11参照)。旋回点P2,P2′の位置はやはり、ワイヤ綴じエレメント41のループのループ長さLに依存しており、制御装置(図示せず)によって規定される。
【0062】
次いで、C型成形機50,50′は、図11−12に示した位置へ戻される。この場合、両C型成形機50,50′は、逆方向ではあるがワイヤ綴じエレメント41を曲げる際と同じカーブを描き、C型41cに曲げられたワイヤ綴じエレメント41が緊張のない状態となるまで運動する。次いで、C型成形機50,50′は、クランプ側面55,55′もしくは突起側面56,56′によるクランプを解除するために、旋回点P1,P1′を中心として旋回する。
【0063】
次いで、C型成形機50,50′は、C型41cのワイヤ綴じエレメント41から離れて、図11−13に示したように、進入平面の上方の休止位置へと移動する。この場合、休止位置は、O型成形の際に、C型成形機50,50′がO型成形機60,60′の運動空間の外側に位置するように選択されている。
【0064】
次いで、O型成形機60,60′は、この時点ではC型41cのワイヤ綴じエレメント41を、図11−14に示したような閉じられたO型となるように曲げる。この場合、C型成形の場合と同様にワイヤ綴じエレメント41は、ワイヤの弾性的な戻りばね運動を補償するために過剰に曲げられる。これにより、ワイヤ綴じエレメント41は、緊張が解かれた状態で所望の形状となる。
【0065】
次いでO型成形機60,60′は、図11−15に示した位置へ戻される。この場合、O型成形機60,60′は、逆方向ではあるが、ワイヤ綴じエレメント41を曲げる際と同じカーブを描き、O型41oに曲げられたワイヤ綴じエレメント41が、緊張が解除された状態で得られるようになる。次いで、O型成形機60,60′が、旋回点P2,P2′を中心として回転し、曲げエレメント64,64′によるクランプを解除する。
【0066】
次いで、O型成形機60,60′は、まず最初に、Z方向でループSの間の中間室へと運動し、次いでY方向でワイヤ綴じエレメント41から離れる。最後に、O型成形機60,60′は水平位置へと旋回し、いまや綴じられた小冊子10への係合を解放する(図11−16参照)。
【0067】
最後に小冊子は、図11−17に示したように、本発明による装置から外へ出されるか、または手動で引き抜かれる。
【0068】
方法と運動経過の説明からわかるように、C型成形機50,50′とO型成形機60,60′とは、実際にはループ長さSには無関係で、そのために設けられたガイド上での運動のための手段によってしか制限されていない。ワイヤ綴じエレメント41のループ長さLへの適合は、C型成形機50,50′もしくはO型成形機60,60′の位置および運動曲線を介して行われる。ループ長さLの下限は、O型成形機60,60′の突起62,62′の大きさである。この突起62,62′は、O型41oに閉じられたワイヤ綴じエレメント41の内側で、本の背と一緒に位置しなければならない。しかし小冊子10のシート状の印刷物11は綴じられた状態でも、まだ動けるようになっていなければならないので、このことは技術的に実際に、綴じたい小冊子10のサイズには何の制限も与えていない。
【0069】
本発明を有利な実施例につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、妥当性の範囲内で、変更および改良を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の実施例の構成を示す基本的な図である。
【図2a】扁平なループ状ワイヤ綴じエレメントを示す図である。
【図2b】C型のループ状ワイヤ綴じエレメントを示す図である。
【図3】1つの連続的なO型に曲げられたループ状ワイヤ綴じエレメントによって綴じられた小冊子の実施例を示す図である。
【図4a】複数の個別のワイヤ綴じエレメントによって綴じられた小冊子の実施例を示す図である。
【図4b】複数の互いに間隔をおいて配置された個別のワイヤ綴じエレメントによって綴じられた小冊子の実施例を示す図である。
【図5】ワイヤ綴じエレメントの先端をセンタリングする際のC型成形機を概略的に示す図である。
【図6】ワイヤ綴じエレメントのベース側をセンタリングする際のC型成形機を概略的に示す図である。
【図7】突起に挿入されたワイヤ綴じエレメントを有したC型成形機を概略的に示す図である。
【図8】C型成形機の挿入もしくはクランプ位置を示す基本的な図である。
【図9】O型成形機を概略的に示す図である。
【図10】ループ状ワイヤ綴じエレメントの内側におけるC型成形機およびO型成形機の旋回点を概略的に示す図である。
【図11】本発明による方法の経過を概略的に示す図である。
【符号の説明】
10 小冊子、 11 シート状印刷物、 12 孔、 41 ワイヤ綴じエレメント、 41´ 個別のワイヤ綴じエレメント、 41c C型、 41oO型、 41k ベース側、 41s 先端、 50 第1のC型成形機、 50´ 第2のC型成形機、 51,51´ 軸、 52,52´ 突起、 53,53´ センタリングエレメント、 54,54´ 漏斗状センタリング装置、 55,55´ クランプ側面、 56,56´ 突起側面、 60 第1のO型成形機、 60´ 第2のO型成形機、 61,61´ 軸、 62,62´ 突起、 64,64´ 曲げエレメント、 66,66´ 溝、 67,67´ 斜面、 70 挟持装置 A,A´ 間隔、 D ワイヤ直径、 S ループ、 L ループ長さ、 N ループの総数、 P1,P1´ C型成形機の旋回点、 P2,P2´ O型成形機の旋回点、
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤコーム綴じにおいて使用されるワイヤ綴じエレメントを曲げるための装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
種々様々な大きさのいわゆるワイヤO型TM綴じエレメント(登録商標)を使用する小冊子を製造するための方法は、例えば、欧州特許出願第0095243号明細書および欧州特許出願第0095245号明細書により公知である。
【0003】
ワイヤO型綴じエレメントは、図2aに示したようにループ長さLと、ループ間隔Aと、ワイヤ直径Dとを備えた、互いに間隔をおいて平行に配置されたワイヤループとして規定されていて、適当な閉鎖装置によって、1つのワイヤOリングに成形される。
【0004】
上記特許出願のための綴じ装置は、この場合、種々異なるループ間隔とループ長さとを有する、予め成形されたワイヤO型綴じエレメントの加工が可能であるように形成されている。予め成形されたワイヤO型綴じエレメントは、この場合、側方から見てC型またはω型構造の、それぞれ2つの互いに接続する半円形を形成するワイヤループから成っている。C型またはω型の構造は、シート状の印刷物の孔が、ワイヤ綴じエレメントに通されてから閉じられ、これにより円形のリング綴じが形成される。ω型の構造は、ワイヤ綴じエレメントのループの真ん中にビードが形成される場合に生じる。このようなビードにより、予め成形されたワイヤO型綴じエレメントの閉鎖過程が容易にされる。
【0005】
一般的に上記装置の欠点は、種々異なるサイズおよび厚さの小冊子を綴じるためには、このために必要なワイヤ綴じエレメントが、既に成形された綴じエレメントストックとして、例えば、ロール材料として、または、綴じ長さに裁断されたエレメントとして、綴じ装置に供給されなければならないことである。このような種々様々なサイズおよび厚さの小冊子を綴じるために、予めかなりの数のストックが必要である。
【0006】
さらに、制作したい小冊子のサイズが変更された場合、搬送および処理を行う装置を、種々異なるワイヤ綴じエレメントの要求に合わせなければならない。このような設備の変更には、搬送装置と綴じ装置をコストをかけて構成する必要があるので、このような綴じ方法は、1つのサイズおよび厚さの小冊子を多数制作する場合にだけ経済的である。従って発行部数が少ないと、制作は非経済的であり、機械を適応させるのに比較的長い時間が必要となる。
【0007】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第2847700号明細書により、メモ帳等のワイヤ綴じの製造法が公知である。この公知の方法では、ストックから継続的に引き出されるワイヤを、往復曲げすることにより、1つの波形の製品へと成形し、この場合、波形のワイヤ製品を次いで、波の平面に対して横方向でC型の形状に曲げる。曲げるために、所定の直径を有した成形ローラが使用され、これにより、変更可能なループ間隔および長さを有したワイヤ綴じエレメントだけが製造可能である。
【0008】
必要に応じた、その都度の綴じたい小冊子の紙判および厚さに応じた綴じ方法で直接にワイヤ綴じエレメントを製造することができる、種々異なるサイズおよび厚さの小冊子をワイヤコーム綴じによって製作するための装置によって、ワイヤコームのそれぞれのワイヤループを、1つのリングを形成するように一緒に曲げ合わせなければならない。この場合、形成されたリングの半径は、シート状の印刷物のパイル厚に、ひいては、その都度のワイヤループ長さに依存していることが考慮される。
【0009】
【特許文献1】
欧州特許出願第0095243号明細書
【特許文献2】
欧州特許出願第0095245号明細書
【特許文献3】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第2847700号明細書
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、シート状の印刷物のパイルの、その都度異なるパイル厚に、装置を改造することなく適合させることができるようなワイヤ綴じエレメントを曲げるための方法および装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題は、請求項1記載の特徴を有する装置および請求項18記載の方法により解決される。本発明のさらなる特徴は、それ以外の請求項に記載されている。
【0012】
【発明の効果】
扁平でループ状のワイヤ綴じエレメントを、連続的に円弧状のC字型に曲げることにより、ワイヤ綴じエレメントの特に美しい外観が得られる。
【0013】
本発明による装置の有利な構成では、装置を改造することなしに種々異なる長さのループを曲げることができる。
【0014】
有利には、C型成形機が、クランプ側面と、突起とを有していて、該突起には突起側面が設けられており、該突起側面と前記クランプ側面とが、ループ状のワイヤ綴じエレメントをクランプするために協働する。この場合、有利には、C型成形の際のループ状のワイヤ綴じエレメントのクランプは、C型成形機の曲げ運動によってのみ行われる。これにより、とりわけ、ワイヤの表面が保護される。さらに、ワイヤ綴じエレメントをクランプするために必要とされる付加的な可動部分は必要ない。
【0015】
本発明の有利な構成では、C型成形機が、小冊子の内側の扁平なループ状ワイヤ綴じエレメントをセンタリングするためのセンタリングエレメントを有している。扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントは、手動で、または進入装置によって自動的に、シート状の印刷物に設けられた孔に差し込まれる。C型成形機およびO型成形機が、ワイヤ綴じエレメントを、最良で美しいO型に曲げ合わせるように把持することを保証するために、ワイヤ綴じエレメントが曲げ過程の初期に正確に位置決めされると有利である。本発明によればこれは、C型成形機の、ワイヤ綴じエレメントのループに対応される漏斗状部材とセンタリングエレメントの列によって得られる。
【0016】
有利な構成では、C型成形機がそれぞれ、回転運動のための駆動装置と、X方向およびY方向の運動のための駆動装置と、C型成形機の運動を制御するための制御装置とを有している。この場合、有利には、前記制御装置が、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントがC型に曲げられる際に、C型成形機の駆動装置を、個々のC型成形機の運動の旋回点が、ループ状のワイヤ綴じエレメントの内側に位置するように制御する。これにより、曲げる際のワイヤ綴じエレメントをクランプし、この場合、固定的な位置に保持するトルクは一定に保たれ、ループ方向に関して縦方向の付加的な力は生じない。このような付加的な力が生じると、クランプの内側でループをずらす恐れがある。これにより、ループが着脱の際に変形され、ワイヤが引っ掻かれるようなことは回避される。
【0017】
特に有利には、曲げ過程の際の両C型成形機の運動が、互いに同期的に行われるならば、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントをO型に曲げることができる。これにより、付加的な横方向の力は回避され、O型のワイヤ綴じエレメントはより円形にされる。
【0018】
本発明の装置の有利な構成では、O型成形機が、ループ状のワイヤ綴じエレメントのループ方向に対して垂直に突起を有しており、該突起が、ループ状のワイヤ綴じエレメントの2つのループの間隔よりも短い。O型成形機は、シート状の印刷物を安定化させて、扁平なワイヤ綴じエレメントをシート状の印刷物に通すのを容易にするために働き、このために孔の下側に配置されている。一方で開かれたO型成形機の突起により、その後の時点で、即ち、ワイヤ綴じエレメントがC字型に引き続き曲げられる際に、O型成形機を、ワイヤ綴じエレメントのループの平面に挿入することができ、これにより、引き続き行われる横方向の運動により、ワイヤ綴じエレメントのループが把持される。
【0019】
有利には、O型成形機がそれぞれ、回転運動のための駆動装置と、X方向およびY方向の運動のための駆動装置と、O型成形機の運動を制御するための制御装置とを有している。この場合、前記制御装置が、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントがO型に曲げられる際にO型成形機の駆動装置を、両O型成形機の旋回点が、ループ状のワイヤ綴じエレメントの内側に位置するように制御する。
【0020】
有利には、曲げ過程の際の両O型成形機の運動が、互いに同期的に行われる。
【0021】
付加的に、O型成形機が、Z方向での運動のためのそれぞれ1つの駆動装置と、Z方向での運動を制御するための制御手段とを有している。これにより、上述した、O型成形機の突起をループ平面に挿入する過程は自動的に行われる。
【0022】
O型成形の際のループ状のワイヤ綴じエレメントのクランプも、有利には、O型成形機の曲げ運動によってのみ行われる。
【0023】
本発明による装置の特に有利な構成では、制御装置が、C型成形機の運動のための速度プロフィールと、O型成形機の運動のための速度プロフィールとを、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントの種々異なるループ長さのために規定しており、これによりループ状のワイヤ綴じエレメントが、適当な直径を有したO型に曲げ合わされる。この場合、速度プロフィールの規定は、所定ののループ長さ、またはセンサにより検出されるループ長さに基づく速度プロフィールの算出を含んでいる。他方では、C型成形機もしくはO型成形機の運動に関係するループ長さは、本発明による装置に前置された、またはより上位の装置及び/又は制御装置から伝えられる。別の手段では、C型成形機もしくはO型成形機の運動のための速度プロフィールを基準表に記録し、読みとるだけでよい。有利には、速度プロフィールは、C型成形機もしくはO型成形機の駆動のための制御信号に変換される。このようにして、同じ工具、即ち、本発明によるC型成形機もしくはO型成形機は、種々様々なループ長さ、ひいては種々異なる厚さの小冊子を綴じることができる。
【0024】
C型成形機もしくはO型成形機の運動は有利には、ループ状のワイヤ綴じエレメントが、C型成形機及び/又はO型成形機によって、ループ状のワイヤ綴じエレメントが、負荷軽減された際に、所望の形状となるように過剰に曲げられるように行われる。ワイヤを曲げる際に、ます最初に、ワイヤの弾性的な領域が克服され、これによりワイヤの永続的な変形が得られる。永続的に変形されている場合でも、ワイヤは、弾性的な範囲に相応して曲げ戻される。従って、所望の曲げ形状を得るためには、予想される曲げ戻しに相応に、所望の形状以上に曲げなければならない。
【0025】
本発明の装置の有利な構成では、両O型成形機が、少なくともワイヤ綴じエレメントの個々のループのために、それぞれ個々の曲げエレメントを有しており、該曲げエレメントがO型成形機に交換可能に固定されている。この場合、O型成形機ごとの曲げエレメントの数は少なくとも、シート状の印刷物の、処理したい最大のサイズをルーズに綴じるために使用されるループの数と同じである。O型成形機は、比較的複雑なジオメトリを有する部分であるので、構造は同じである個々の曲げエレメントに分割することにより、製造の手間、ひいては部材コストが減じられる。個々の曲げエレメントが損傷された場合には、例えば突起が折れた場合には、その個所の曲げエレメントだけを交換すればよいという利点が得られる。これにより、工具交換のためのコストが著しく減じられる。選択的には全ての曲げエレメントが、バー上に配置されていてもよく、この場合、各バーは、複数の個々の曲げエレメントを支持している、例えば4つまたは6つである。曲げエレメントは従ってバー形式であって、このような構成では、それぞれのO型成形機に交換可能に固定されている。
【0026】
本発明の思想の別の側面に応じて、課題を解決するために、複数の孔が設けられたシート状の印刷物から成る小冊子を、少なくとも1つのループ状のワイヤ綴じエレメントによってルーズに綴じるための方法は、次のようなステップで行う、即ち、(イ)最初は扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントを、シート状の印刷物の孔に通して設け、(ロ)前記扁平なループ状のワイヤ綴じエレメントを、2つのC型成形機によって、連続的に円弧状のC型に曲げ、(ハ)C型のループ状ワイヤ綴じエレメントを、2つのO型成形機によって、綴じられたO型に曲げる、ステップで行う。
【0027】
有利には、扁平なループ状ワイヤ綴じエレメントのループ長さとは無関係に実行することができる。
【0028】
本発明の方法の特に有利な実施例では、ワイヤコーム綴じのためのワイヤ綴じエレメントの全てのワイヤループにおいて曲げ工程を同時に行うことができる。ワイヤコーム綴じのためのワイヤ綴じエレメントの全てワイヤループを平行して曲げることによりワイヤ綴じエレメントの処理は著しく加速される。さらに、ワイヤ綴じエレメントに沿った全ての円弧が、同じ曲線を有していることが保証される。これにより、湾曲されたワイヤコームを有した完全なワイヤコーム綴じでは、美しい外観と、特に、このように製造されたワイヤコーム綴じを有した小冊子のページがめくられる際に良好な機能性が得られる。本発明の方法の範囲内には、ワイヤ綴じエレメントに沿って分割されたO型成形機もしくはC型成形機を使用することも入っており、これにより、例えば、この場合に生じる力を減じるためにワイヤ綴じエレメントの全てのワイヤループの半分または1/3をその都度、曲げればよい。曲げビームの別の分割も考えられる。
【0029】
本発明の有利な方法は、以下に図面につき詳しく説明する。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に図面につき本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0031】
図1には本発明の装置の全体的な構成が示されている。そのうち、説明を簡潔にするために、本発明で重要な構成部分だけを示し、説明する。一般的に公知の、装置を運転するために必要なその他の駆動手段及び/又はガイド手段ならびに電気的・電子的なスイッチ回路は図示していない、もしくは、一般的な形式でしか説明していない。
【0032】
本発明による装置は、主として、一対のC型成形機50,50′と、一対のO型成形機とから成っている。前記C型成形機50,50′は一緒に、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント41を一時的にC型41cに曲げ、O型成形機は、C型41cに曲げられたループ状のワイヤ綴じエレメント41を、閉じられたO型41oに曲げ、これによりシート状の印刷物11をルーズに綴じて小冊子10を形成する。
【0033】
複数の孔12を備えたシート状の印刷物11のパイルは、挟持装置70において挟み込まれる。前記複数の孔12は、外縁部で揃えられて、互いに重ねられた状態で、扁平なワイヤ綴じエレメント41のループSのためのほぼ直線的な貫通部を形成する。シート状の印刷物は、本発明の装置が、より上位のシステムに属している場合には特に、例えば挟持装置70によって送ることができる。別の実施例では、挟持装置70は、その実施例が、小冊子10をルーズに綴じるための卓上装置である場合には特に、本発明の装置の固定的な構成部分である。
【0034】
C型成形機50,50′はそれぞれ軸51,51′に取り付けられていて、それぞれの軸51,51′を中心として、図1の矢印で示したように旋回運動を行うように駆動され、ガイドされ、制御されている。当業者には公知の、両C型成形機50,50′のためのステップモータ、ガイド、制御装置(図示せず)が付加的に設けられている。これによりC型成形機50,50′は、X方向およびY方向で同様に制御可能に摺動可能である。ステップモータを使用することにより、C型成形機50,50′の運動の制御と実行において特に大きな柔軟性が得られる。同じことがO型成形機60,60′にも当てはまる。
【0035】
O型成形機60,60′も、それぞれの軸61,61′を中心とした旋回運動、並びにX方向もしくはY方向に沿った運動のための、当業者には公知の相応の駆動装置、ガイド装置、制御装置(図示せず)を有している。さらに、O型成形機60,60′をZ方向で動かすことができるO型成形機60,60′のための駆動装置、ガイド装置、制御装置が設けられている。ここで使用されるデカルト座標は、図1に座標十字で示されている。
【0036】
C型成形機50,50′は、ループ状のワイヤ綴じエレメント41をセンタリングし把持することのできるジオメトリを有している。このために、ループ状のワイヤ綴じエレメント41を把持もしくはクランプするための突起52が設けられていて、かつセンタリングエレメント53,53′と漏斗状センタリング装置54,54′とが設けられている。
【0037】
O型成形機60,60′も、C型41cのループ状のワイヤ綴じエレメント41をクランプし曲げるために突起62,62′を有しており、これについては後で詳しく説明する。
【0038】
C型成形機50,50′は互いに、もしくはO型成形機60,60′は互いに、鏡像対称的であること以外は構成は殆ど変わらないが、以下では、特に本発明による方法を説明するために、第1のC型成形機50および第2のC型成形機50′ならびに第1のO型成形機60および第2のO型成形機60′と記載する。この場合、第1のC型成形機50もしくは第1のO型成形機60は、それぞれ、シート状の印刷物11の、ループ状のワイヤ綴じエレメント41のベース側41kが位置している側に配置されていることを特徴としている。これにより、第2のC型成形機50′もしくは第2のO型成形機60′はそれぞれ、シート状の印刷物11の、ループ状のワイヤ綴じエレメント41のループSの先端41sが位置している側に配置されていることを特徴とする。
【0039】
図2aには、4つのループSを有したループ状のワイヤ綴じエレメント41が示されている。これらのループSは、先端41sと先端41sとの間の間隔Aと、ワイヤ直径Dと、ループ長さLと、ループSの総数Nを有している。さらに、符号41kによって、ワイヤ綴じエレメント41のベース側が、符号41sによってワイヤ綴じエレメント41のループ先端が示されている。間隔Aは、この場合、シート状の印刷物11に設けられた孔12の間隔A′に相当する(図4b参照)。しかしながら、シート状の印刷物11の孔の総数N′は、次に説明するように、必ずしもワイヤ綴じエレメント41のループSの総数Nに相当するものではなく、むしろループSの有利な総数Nのために最大限を成している。
【0040】
ループ長さLは、閉じられたO型41oのワイヤ綴じエレメント41の直径を規定し、シート状の印刷物11の総数に応じて形成することができる。O型41oに曲げられるワイヤ綴じエレメント41の直径は、綴じられた小冊子10が、美しい外観であって、めくり易く、重ね易いように選択される。図2bには、C型41cのループ状ワイヤ綴じエレメント41が示されている。C型41cのループ状のワイヤ綴じエレメント41は、中間製品であるので、ワイヤO綴じ製品を形成するために類似の形状のものが追加購入されても良い。しかしながら、本発明による装置ならびに本発明による方法では、先行技術とは異なり、ワイヤ綴じエレメント41がC型41cである際に既に、綴じようとする小冊子がループの内側に存在している。
【0041】
図3には、完全にO型41oに曲げられた1つのワイヤ綴じエレメント41を有した、最終的に綴じられた小冊子10が示されている。このワイヤ綴じエレメント41は連続した綴じ部を有している。図4aには、複数のワイヤ綴じエレメント41′から成る個別綴じが示されている。ワイヤ綴じエレメント41′は、それぞれ唯1つだけのループを有しており、印刷物の各孔12のために、厳密に1つのワイヤ綴じエレメント41′が使用される。図4bには、複数の、例えば複数のループを有したワイヤ綴じエレメント41′から成るワイヤコーム綴じが示されている。これらのワイヤ綴じエレメント41′は互いに間隔をおいて配置されているので、孔12は空いたまま残される。上記の可能性のその他の各種組み合わせは当業者には明らかであろう。
【0042】
図5には、扁平なループ状ワイヤ綴じエレメント41のセンタリング装置の細部が示されている。これは1つには、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント41の先端41sが挿入される漏斗状センタリング装置54,54′である。また1つには、楔形のセンタリングエレメント53(図6参照)であって、この楔形のセンタリングエレメント53は、ワイヤ綴じエレメント41のベース側41kで、ループSの端部の間に進入し、これによりベース側41kでループSの位置を固定する。この場合、ループSの脚の間に挿入されるセンタリングエレメント53の区分の幅は、主として、ループSの脚が互いに平行に位置するように規定されている。これにより同時に、ループSの互いの平行性が補助される。
【0043】
図5〜図7に示したように、ループ状のワイヤ綴じエレメント41の把持およびクランプのために働く突起52,52′は、ワイヤ綴じエレメント41の全てのループSのために連続的な成形材である。この突起52,52´自体は可動なその他の構成部分は有していない。この突起52,52′におけるワイヤ綴じエレメント41の位置は、図7に示したように、クランプによってのみ位置固定されている。この場合、C型成形機50,50′の回転によりクランプが行われる。連続的な成形材の突起52,52′を備えたこのような構成により、C型成形機50,50′の特に大きな安定性がこの領域で得られる。さらに製造コストは比較的僅かである。
【0044】
ワイヤ綴じエレメント41のクランプの原理は、図8に詳しく示されている。図8には第1のC型成形機が挿入位置で示されている。下方の突起側面56と、これに向かい合って位置するクランプ側面55とは、ワイヤ綴じエレメント41にまだ接触していない。第1のC型成形機50は、O型成形機60,60′またはコーム装置(図示せず)によって保持された扁平なワイヤ綴じエレメントへと接近する際に、この挿入位置に位置している。第2のC型成形機50′は、図8では既にクランプ位置で示されている。このために第2のC型成形機50′は、旋回点P1′(図10参照)を中心として、挿入位置に対して相対的に反時計回りで旋回する。この場合、第2のC型成形機50′の下方の突起側面56′とクランプ側面55′とがまず最初に、扁平なワイヤ綴じエレメント41と接触し、この場合、逆時計回りのその後の旋回の際に、側面55′,56′とワイヤ綴じエレメントとの間に十分な圧力が形成され、これによりワイヤ綴じエレメント41がもはや滑脱し得ないようになるまで旋回する。
【0045】
図9には、O型成形機60,60′の構成が概略的に示されている。O型成形機60,60′は、複数の個々の曲げエレメント64,64′を有していて、これらの曲げエレメント64,64′は、個々のO型成形機60,60′に設けられたそれぞれの溝66,66′に沿って固定することができる。各曲げエレメント64,64′は、平らな下面を備えたフック状の突起62,62′をそれぞれ有している。このフック状の突起62,62′は、一方では曲げエレメント64,64′の曲げエレメント本体に結合されている。この場合、曲げエレメント64,64´のフック状の突起62,62′は第1のO型成形機60に鏡像対称的に配置されているので、両O型成形機60,60′の全ての突起は同じ方向に向けられている。
【0046】
突起62,62′の長さは、ワイヤ綴じエレメント41のループ形状に合わせられている。一方では突起62,62′は、内側では、ループSの幅よりも長く、それぞれのループは突起62,62′によって確実に把持することができる。突起62,62′は他方では、全長が、2つのループSの間の間隔よりも短い。
【0047】
上述したように、O型成形機60,60′はZ方向での付加的な駆動装置を備えている。O型成形機60,60′のY方向およびZ方向での運動を組み合わせることにより、突起62,62′は、まず最初に、本発明による装置に挿入されたワイヤ綴じエレメント41のループSの間から浮上し、Z方向でループ上を運動し、次いで上述したC型成形機50,50′の運動と同様に、O型成形機60,60′の回転により、ワイヤ綴じエレメント41がクランプされ、曲げられる。
【0048】
X−Y平面におけるクランプと曲げ機構とは、この場合、上述したように運動する。C型成形機50,50′もしくはO型成形機60,60′の回転による、ワイヤ綴じエレメント41のクランプがこの場合、シート状の印刷物11への回転運動の際に、またはシート状の印刷物11から離れる回転運動の際に行われる。
【0049】
図10には、ワイヤ綴じエレメントの内側に旋回点P1,P1′,P2,P2′の位置が概略的に示されている。この場合、図10には、旋回点は、確かに、扁平なワイヤ綴じエレメント41に基づき図示されているが、O型成形機60,60′の、内側に位置する旋回点P2,P2′は、図2bのようにワイヤ綴じエレメント41がC型に曲げられた状態であっても、C型のワイヤ綴じエレメント41の扁平な区分に位置していることが示されている。
【0050】
O型成形機60,60′の突起62,62′は、ループSのクランプ位置では反対側に斜面67,67′を有している。この斜面67,67′は、ループの間への曲げエレメント64,64′の進入を容易にする。
【0051】
以下に図11−1〜図11−17につき、本発明による方法を実施する際の、本発明による装置の運動の経過を詳しく説明する。この場合、運動の経過は、C型成形機50,50′もしくはO型成形機60,60′の運動を行わせる、種々様々な形式の、当業者には公知のステップモータ(図示せず)のための、背景技術により公知の制御装置(図示せず)によって制御される。この場合、このために必要な速度プロフィールは例えば計算することができ、または表から読みとることができる。個々の駆動装置の運動の速度プロフィールは、特に、ループ状のワイヤ綴じエレメント41のループ長さLに依存している。
【0052】
図11−1では、本発明による装置は基本位置に位置している。整合された複数の孔12を備えたシート状の印刷物11のパイルは、挟持装置70で挟まれ、これにより、シート状の印刷物11の複数の孔12は、ワイヤ綴じエレメント41のための進入平面に位置する。C型成形機50,50′は、進入平面の上方に位置しており、O型成形機60、60′は、進入平面の下方に位置している。これらの成形機は、綴じようとする小冊子10の厚さに応じて互いに間隔をおいて位置しており、挟持装置70がシート状の印刷物11を下方から、所定の位置へと旋回させる場合には特に、その位置で、シート状の印刷物11のための拡開防止装置として作用する。これにより個々に拡開するシート状の印刷物11は揃えられている。
【0053】
シート状の印刷物11が、所定の位置に位置すると、図11−2に示したように第2のC型成形機50′が下方に向かって、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント41のためのセンタリング位置へと移動する。第2のC型成形機50′の漏斗状センタリング装置65′が、シート状の印刷物11の孔12と整合している場合に、第2のC型成形機50′はセンタリング位置に位置している。O型成形機60,60′は、進入平面の下方で、シート状の印刷物11が揃えられるまでX方向で互いに接近する。次いで、扁平なワイヤ綴じエレメント41は、シート状の印刷物11の複数の孔12に通され進入する。ループ状のワイヤ綴じエレメント41は、先端41sに当接するまで、第2のC型成形機50′の漏斗状センタリングエレメント65′内に進入する。有利には、ワイヤ綴じエレメント41は、進入装置によってこの位置で保持されるが、ワイヤ綴じエレメント41を手動で進入させることも可能である。
【0054】
この場合、上述し、図4aおよび図4bに示したように、複数のワイヤ綴じエレメント41,41′,41″であってもよい。単純にするために、以下では常に、個別のワイヤ綴じエレメント41について説明するが、複数のワイヤ綴じエレメント41,41′,41″であって、本発明による方法には何ら違いはない。
【0055】
図11−3に示した次のステップでは、O型成形機60,60′が、Y方向で上昇され、ワイヤ綴じエレメント41のループSの間に進入する。次いで、O型成形機60,60′はX方向で、制作すべきC型41cのための正しい係合点に向かう。この制作すべきC型41cは、特にループ長さSに依存しており、これによりさらに、制作されるO型の直径と、ひいては綴じるべき小冊子10の厚さとに依存している。次いで、O型成形機60,60′の突起62,62′がZ方向でループSの上方で、突起62,62´がループSを幅に応じてカバーするまで移動する。
【0056】
図11−4に示したように、次いでO型成形機60,60′がワイヤ綴じエレメント41を、仮の旋回点(図示せず)を中心として小冊子10に向かって旋回することにより挟持する。この時点までは、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント41は、第2のC型成形機50′の漏斗状センタリング装置65′に先端41sで当接している。ワイヤ綴じエレメント41がこの位置でO型成形機60,60′によってクランプされるとすぐに、進入装置が離されてもい。または、ワイヤ綴じエレメント41は他の形式で開放されてもよい。何故ならば、ワイヤ綴じエレメント41は、本発明による方法の残りのために、ワイヤ綴じエレメント41の正確な位置でのセンタリングの他に、本発明による装置の内側では、常に、C型成形機50,50′またはO型成形機60,60′によって正確な位置で固定されているからである。
【0057】
次いで、図11−5に示したように、第1のC型成形機50が、Y方向でセンタリング位置へと動かされる。第1のC型成形機50は、楔状のセンタリングエレメント53が、ワイヤ綴じエレメント41のベース側41kで、ワイヤ綴じエレメント41のループSの脚の中間室内に進入する場合に、センタリング位置に位置している。
【0058】
センタリングは、図11−6に示したように、O型成形機60,60′が短時間、ワイヤ綴じエレメント41のクランプを解除し、これによりワイヤ綴じエレメント41のベース側41kが、第1のC型成形機50のこのために設けられたセンタリングエレメント53において正確に位置するまでワイヤ綴じエレメント41の移動と調整とが行われることにより助成される。次いで、ワイヤ綴じエレメント41は再びO型成形機60,60′によって堅固にクランプされる。
【0059】
次いで、C型成形機50,50′は、図11−7に示したように曲げ工程に入り、この曲げ工程では、両C型成形機50,50′が、図8に第1のC型成形機50に関して示した進入位置へと移動する。これに続いて、図11−8に示したように、C型成形機50,50′は、図8で第2のC型成形機50′に関して示したような、ワイヤ綴じエレメント41のクランプ位置へと旋回される。
【0060】
次いで、図11−9に示したように、C型成形機50,50′の曲げ過程が、第1のC型成形機50が、定置の旋回点P1(図10参照)を中心として旋回し、第2のC型成形機50′が定置の旋回点P1′を中心として旋回することにより始まる。この場合、ワイヤ綴じエレメント41は、ワイヤの弾性的な戻しばね運動を補償するために過剰に曲げられる。
【0061】
次いで、図11−10に示したように、O型成形機60,60′が、今やC型41cのワイヤ綴じエレメント41のクランプを解除し、旋回点P2,P2′に対応して曲げ位置に到り、ここで再びワイヤ綴じエレメント41をクランプする(図11−11参照)。旋回点P2,P2′の位置はやはり、ワイヤ綴じエレメント41のループのループ長さLに依存しており、制御装置(図示せず)によって規定される。
【0062】
次いで、C型成形機50,50′は、図11−12に示した位置へ戻される。この場合、両C型成形機50,50′は、逆方向ではあるがワイヤ綴じエレメント41を曲げる際と同じカーブを描き、C型41cに曲げられたワイヤ綴じエレメント41が緊張のない状態となるまで運動する。次いで、C型成形機50,50′は、クランプ側面55,55′もしくは突起側面56,56′によるクランプを解除するために、旋回点P1,P1′を中心として旋回する。
【0063】
次いで、C型成形機50,50′は、C型41cのワイヤ綴じエレメント41から離れて、図11−13に示したように、進入平面の上方の休止位置へと移動する。この場合、休止位置は、O型成形の際に、C型成形機50,50′がO型成形機60,60′の運動空間の外側に位置するように選択されている。
【0064】
次いで、O型成形機60,60′は、この時点ではC型41cのワイヤ綴じエレメント41を、図11−14に示したような閉じられたO型となるように曲げる。この場合、C型成形の場合と同様にワイヤ綴じエレメント41は、ワイヤの弾性的な戻りばね運動を補償するために過剰に曲げられる。これにより、ワイヤ綴じエレメント41は、緊張が解かれた状態で所望の形状となる。
【0065】
次いでO型成形機60,60′は、図11−15に示した位置へ戻される。この場合、O型成形機60,60′は、逆方向ではあるが、ワイヤ綴じエレメント41を曲げる際と同じカーブを描き、O型41oに曲げられたワイヤ綴じエレメント41が、緊張が解除された状態で得られるようになる。次いで、O型成形機60,60′が、旋回点P2,P2′を中心として回転し、曲げエレメント64,64′によるクランプを解除する。
【0066】
次いで、O型成形機60,60′は、まず最初に、Z方向でループSの間の中間室へと運動し、次いでY方向でワイヤ綴じエレメント41から離れる。最後に、O型成形機60,60′は水平位置へと旋回し、いまや綴じられた小冊子10への係合を解放する(図11−16参照)。
【0067】
最後に小冊子は、図11−17に示したように、本発明による装置から外へ出されるか、または手動で引き抜かれる。
【0068】
方法と運動経過の説明からわかるように、C型成形機50,50′とO型成形機60,60′とは、実際にはループ長さSには無関係で、そのために設けられたガイド上での運動のための手段によってしか制限されていない。ワイヤ綴じエレメント41のループ長さLへの適合は、C型成形機50,50′もしくはO型成形機60,60′の位置および運動曲線を介して行われる。ループ長さLの下限は、O型成形機60,60′の突起62,62′の大きさである。この突起62,62′は、O型41oに閉じられたワイヤ綴じエレメント41の内側で、本の背と一緒に位置しなければならない。しかし小冊子10のシート状の印刷物11は綴じられた状態でも、まだ動けるようになっていなければならないので、このことは技術的に実際に、綴じたい小冊子10のサイズには何の制限も与えていない。
【0069】
本発明を有利な実施例につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、妥当性の範囲内で、変更および改良を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の実施例の構成を示す基本的な図である。
【図2a】扁平なループ状ワイヤ綴じエレメントを示す図である。
【図2b】C型のループ状ワイヤ綴じエレメントを示す図である。
【図3】1つの連続的なO型に曲げられたループ状ワイヤ綴じエレメントによって綴じられた小冊子の実施例を示す図である。
【図4a】複数の個別のワイヤ綴じエレメントによって綴じられた小冊子の実施例を示す図である。
【図4b】複数の互いに間隔をおいて配置された個別のワイヤ綴じエレメントによって綴じられた小冊子の実施例を示す図である。
【図5】ワイヤ綴じエレメントの先端をセンタリングする際のC型成形機を概略的に示す図である。
【図6】ワイヤ綴じエレメントのベース側をセンタリングする際のC型成形機を概略的に示す図である。
【図7】突起に挿入されたワイヤ綴じエレメントを有したC型成形機を概略的に示す図である。
【図8】C型成形機の挿入もしくはクランプ位置を示す基本的な図である。
【図9】O型成形機を概略的に示す図である。
【図10】ループ状ワイヤ綴じエレメントの内側におけるC型成形機およびO型成形機の旋回点を概略的に示す図である。
【図11】本発明による方法の経過を概略的に示す図である。
【符号の説明】
10 小冊子、 11 シート状印刷物、 12 孔、 41 ワイヤ綴じエレメント、 41´ 個別のワイヤ綴じエレメント、 41c C型、 41oO型、 41k ベース側、 41s 先端、 50 第1のC型成形機、 50´ 第2のC型成形機、 51,51´ 軸、 52,52´ 突起、 53,53´ センタリングエレメント、 54,54´ 漏斗状センタリング装置、 55,55´ クランプ側面、 56,56´ 突起側面、 60 第1のO型成形機、 60´ 第2のO型成形機、 61,61´ 軸、 62,62´ 突起、 64,64´ 曲げエレメント、 66,66´ 溝、 67,67´ 斜面、 70 挟持装置 A,A´ 間隔、 D ワイヤ直径、 S ループ、 L ループ長さ、 N ループの総数、 P1,P1´ C型成形機の旋回点、 P2,P2´ O型成形機の旋回点、
Claims (23)
- シート状の印刷物(11)を、小冊子(10)を形成するために、ループ状のワイヤ綴じエレメント(41)によってルーズに綴じるための装置であって、2つのC型成形機(50,50′)が設けられており、該C型成形機(50,50′)は、最初は扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント(41)を、ほぼ連続的に円弧状のC型(41c)に曲げるように支承されていて、2つのO型成形機(60,60′)が設けられており、該O型成形機(60,60′)が、C型(41c)に曲げられたループ状のワイヤ綴じエレメント(41)を閉じられた形状(41o)に曲げることを特徴とする、シート状の印刷物(11)をループ状のワイヤ綴じエレメント(41)によってルーズに綴じるための装置。
- 装置を改造することなしに、種々異なる長さのループ(S)を曲げることができる、請求項1記載の装置。
- C型成形機(50,50′)が、クランプ側面(55,55′)と、突起(52,52′)とを有していて、該突起(52,52′)には突起側面(56,56′)が設けられており、該突起側面(56,56′)と前記クランプ側面(55,55′)とが、ループ状のワイヤ綴じエレメント(41)をクランプするために協働する、請求項1または2記載の装置。
- C型成形の際のループ状のワイヤ綴じエレメント(41)のクランプは、C型成形機(50,50′)の曲げ運動によってのみ行われる、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
- C型成形機(50,50′)が、小冊子(10)の内側の扁平なループ状ワイヤ綴じエレメント(41)をセンタリングするためのセンタリングエレメント(53,53′)を有している、請求項1から4までのいずれか1項記載の装置。
- C型成形機(50,50′)がそれぞれ、回転運動のための駆動装置と、X方向およびY方向の運動のための駆動装置と、C型成形機(50,50′)の運動を制御するための制御装置とを有している、請求項1から5までのいずれか1項記載の装置。
- 前記制御装置が、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント(41)がC型(41c)に曲げられる際に、C型成形機(50,50′)の駆動装置を、個々のC型成形機(50,50′)の運動の旋回点が、ループ状のワイヤ綴じエレメント(41)の内側に位置するように制御する、請求項6記載の装置。
- 曲げ過程の際の両C型成形機(50,50′)の運動が、互いに同期的に行われる、請求項1から7までのいずれか1項記載の装置。
- O型成形機(60,60′)が、ループ状のワイヤ綴じエレメント(41)のループ方向に対して垂直に突起(62,62′)を有しており、該突起(62,62′)が、ループ状のワイヤ綴じエレメント(41)の2つのループ(S)の間隔よりも短い、請求項1から8までのいずれか1項記載の装置。
- O型成形機(60,60′)がそれぞれ、回転運動のための駆動装置と、X方向およびY方向の運動のための駆動装置と、O型成形機(60,60′)の運動を制御するための制御装置とを有している、請求項1から5までのいずれか1項記載の装置。
- 前記制御装置が、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント(41)がO型(41o)に曲げられる際にO型成形機(60,60′)の駆動装置を、両O型成形機(60,60′)の旋回点が、ループ状のワイヤ綴じエレメント(41)の内側に位置するように制御する、請求項10記載の装置。
- 曲げ過程の際の両O型成形機(60,60′)の運動が、互いに同期的に行われる、請求項1から11までのいずれか1項記載の装置。
- O型成形機(60,60′)が、Z方向での運動のためのそれぞれ1つの駆動装置と、Z方向での運動を制御するための制御手段とを有している、請求項1から12までのいずれか1項記載の装置。
- O型成形の際のループ状のワイヤ綴じエレメント(41)のクランプが、O型成形機(60,60′)の曲げ運動によってのみ行われる、請求項1から13までのいずれか1項記載の装置。
- 制御装置が、C型成形機(50,50′)の運動のための速度プロフィールと、O型成形機(60,60′)の運動のための速度プロフィールとを、扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント(41)の種々異なるループ長さ(L)のために規定しており、これによりループ状のワイヤ綴じエレメント(41)が、適当な直径を有したO型(41o)に曲げ合わされる、請求項1から14までのいずれか1項記載の装置。
- ループ状のワイヤ綴じエレメント(41)が、C型成形機(50,50′)及び/又はO型成形機(60,60′)によって、ループ状のワイヤ綴じエレメント(41)が、負荷軽減された際に、所望の形状となるように過剰に曲げられている、請求項1から15までのいずれか1項記載の装置。
- 両O型成形機(60,60′)が、少なくともワイヤ綴じエレメント(41)の個々のループのために、それぞれ個々の曲げエレメント(64,64′)を有しており、該曲げエレメント(64,64′)がO型成形機(60,60′)に交換可能に固定されている、請求項1から16までのいずれか1項記載の装置。
- 複数の孔(12)が設けられたシート状の印刷物(11)から成る小冊子(10)を、少なくとも1つのループ状のワイヤ綴じエレメント(41)によってルーズに綴じるための方法であって、次のようなステップで行う、即ち、
(イ)最初は扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント(41)を、シート状の印刷物(11)の孔(12)に通して設け、
(ロ)前記扁平なループ状のワイヤ綴じエレメント(41)を、2つのC型成形機(50,50′)によって、連続的に円弧状のC型(41c)に曲げ、
(ハ)C型(41c)のループ状ワイヤ綴じエレメント(41)を、2つのO型成形機(60,60′)によって、綴じられたO型(41o)に曲げる、ステップで行うことを特徴とする、シート状の印刷物から成る小冊子をルーズに綴じるための方法。 - 扁平なループ状ワイヤ綴じエレメント(41)のループ長さ(L)とは無関係に実行することができる、請求項18記載の方法。
- C型成形の際に、ループ状ワイヤ綴じエレメント(41)のクランプを、C型成形機(50,50′)の曲げ運動によってのみ行う、請求項18または19記載の方法。
- O型成形の際に、ループ状ワイヤ綴じエレメント(41)のクランプをO型成形機(60,60′)の曲げ運動によってのみ行う、請求項18から20までのいずれか1項記載の方法。
- ループ状ワイヤ綴じエレメント(41)をC型及び/又はO型に曲げる際に、旋回点がループ状ワイヤ綴じエレメント(41)の内側に位置している、請求項18から21までのいずれか1項記載の方法。
- ループ状ワイヤ綴じエレメント(41)をO型に曲げる際に、旋回点がループ状ワイヤ綴じエレメント(41)の内側に位置している、請求項18から22までのいずれか1項記載の方法。
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