JP2004122674A - 放熱性塗装金属板 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器等の放熱を目的として好適に使用できる放熱性塗装金属板を提供する。
【解決手段】金属製基板1の表面側に膜厚1〜50μmの黒色系の樹脂塗膜層2を形成し、裏面側に、Ni粉末を配合した導電性樹脂塗膜層3を膜厚1〜50μmとなるように形成する。導電性樹脂塗膜層3には、黒色系着色顔料として、少なくとも黒鉛を塗料中0.01〜5重量%配合している。また、導電性樹脂塗膜層3には、平均粒径45μm以下のCu粒子が塗料中5〜20重量%配合される。
【選択図】 図1
【解決手段】金属製基板1の表面側に膜厚1〜50μmの黒色系の樹脂塗膜層2を形成し、裏面側に、Ni粉末を配合した導電性樹脂塗膜層3を膜厚1〜50μmとなるように形成する。導電性樹脂塗膜層3には、黒色系着色顔料として、少なくとも黒鉛を塗料中0.01〜5重量%配合している。また、導電性樹脂塗膜層3には、平均粒径45μm以下のCu粒子が塗料中5〜20重量%配合される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器類等の放熱を目的として好適に使用できる放熱性塗装金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器類等の放熱手段としては、一般にファンやフィン等が採用されていた。最近では、CPUなどを内蔵した電子機器類の軽量化、小型化に伴い、電子機器の筐体の内部に、CPU等の動作時に発熱する発熱素子の熱を筐体外部に放出するためのヒートパイプを収容したもの(例えば、特許文献1参照。)、また電子機器類の金属板製筐体の表面に、樹脂ビーズ又は無機の粉末を混入した塗膜や、樹脂、ゴム、布あるいは紙製のシート状材料からなる放熱用材料を被着したものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−251080号公報(第2〜6頁、図3〜8)
【特許文献2】
特開平11−26979号公報(第2〜4頁、図1〜3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、電子機器類の筐体の内部にヒートパイプを収容する放熱手段では電子機器の組立てや構造の複雑化を招く。また、金属板製筐体の表面に塗膜やシート状の放熱用材料を被着する放熱手段では、電子機器類の組立て、構造の簡素化を図れるものの、金属板製筐体の表面からだけの熱放出であるため放熱効果を充分に上げることができず、また放熱用塗膜を採用する場合においては膜厚50〜150μmとされるが、この膜厚では厚すぎるため、塗装作業性が悪くなるし、一般に熱が放出しにくくなる。
【0005】
本発明の目的は、電子機器類の金属板製筐体等の素材に用いられる塗装金属板それ自体に有効な吸熱性、放熱性を持たせることにより電子機器類の放熱のための構造の簡素化、組立ての容易化を図れる放熱性塗装金属板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の放熱性塗装金属板は、金属製基板の表面側に、膜厚1〜50μmの樹脂塗膜層を形成しており、前記金属製基板の裏面側に、Ni粉末を配合した導電性樹脂塗膜層を膜厚1〜50μmとなるように形成し、該導電性樹脂塗膜層には、黒色系着色顔料として、少なくとも黒鉛を塗料中0.01〜5重量%配合していることに特徴を有するものである。
【0007】
一つの好適な態様として、本発明による放熱性塗装金属板は、上記導電性樹脂塗膜層に、平均粒径45μm以下のCu粒子を塗料中5〜20重量%配合する。また、上記表面側の樹脂塗膜層の着色は黒色系とする。
【0008】
【作用】
上記構成の放熱性塗装金属板は、金属製基板の裏面側の導電性樹脂塗膜層を黒色系としてあるので、この放熱性塗装金属板が電子機器類の筐体などの素材に用いられた場合、その筐体の内部に収容配置される発熱素子等から放出される内部高温熱を前記導電性樹脂塗膜層で良好に吸収することになる。
【0009】
金属製基板の裏面側の導電性樹脂塗膜層は導電性を有するNi粉末を配合してあるので、アース特性を有する。さらに、導電性樹脂塗膜層には、黒色系着色顔料として、良導電性の黒鉛を0.01〜5重量%配合しているので、アース特性を更に高めることができる。
この場合、Ni粉末は導電性を高めるために多量に配合すると、この放熱性塗装金属板にレベラー加工等をするときNi粉末がレベラー加工用ロール等に脱落付着するので、これを防止するためにNi粉末の配合量には限界がある。そこで、Ni粉末を適量配合した導電性樹脂塗膜層に、更に黒色系着色顔料として黒鉛を配合するのであるが、これによりNi粉末を多量に配合することなくして導電性を高めることができる。ただし、黒鉛を多量に配合するといわゆる鉛筆現象が生じて他の物を汚すので、黒鉛の配合量は、適度の導電性を確保しながら鉛筆現象を防ぐうえで塗料中0.01〜5重量%とすることが好ましい。
【0010】
金属製基板の表面側の樹脂塗膜層の膜厚は、1μm未満では不塗装など塗装作業性が悪くなり、50μmを超えると放熱しにくくなると共に塗装作業性が悪くなるので、1〜50μmが好ましい。
【0011】
導電性樹脂塗膜層には更に熱伝導率の高いCu粒子をも配合しておくと、吸収した熱を金属製基板によく伝導するため放熱性が向上する。
Cu粒子は熱膨張率が高いので導電性樹脂塗膜層への熱歪みに影響することがあるが、熱膨張率の低いNi粉末を充填配合しているので、導電性樹脂塗膜層への熱歪みの影響をなくするために熱膨張率の高いCu粒子を少なめに配合しても熱伝導効果が得られる。
Cu粒子の平均粒径は、45μmを超えると塗装作業性が劣るので、45μm以下が塗装作業性を高めるうえで好ましい。Cu粒子の配合量は、塗料中5重量%未満では熱伝導性が劣り、20重量%を超えると塗料の流動性を阻害することになるため、5〜20重量%が好ましい。
【0012】
導電性樹脂塗膜層の膜厚は1〜50μmとする。導電性樹脂塗膜層にCu粒子を配合する場合、導電性樹脂塗膜層の膜厚が1μm未満ではCu粒子の熱伝導性が劣り、50μmを超えると塗装作業性および塗膜の加工性が劣るため、1〜50μmが好ましい。
【0013】
金属製基板の表面側の樹脂塗膜層を黒色系にすると、熱輻射率が高くなり、高温側の金属製基板の熱を吸収し外部へ効率よく放出することになる。また、隠蔽性も高くなり塗膜厚を薄くできて熱の透過性が高くなり放熱性が良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の放熱性塗装金属板の好適な実施形態を説明する。
【0015】
本発明に係る放熱性塗装金属板は、図1にその断面構造を示すように、金属製基板1の表面側に所定膜厚の樹脂塗膜層2を形成し、裏面側に所定膜厚の導電性樹脂塗膜層3を形成する。
【0016】
金属製基板1には、Znめっき鋼板、5重量%Al−Zn合金めっき鋼板、55重量%Al−Zn合金めっき鋼板、ステンレス鋼板等を用いる。
【0017】
金属製基板1の表面側の樹脂塗膜層2の樹脂塗料にはエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等を用いる。樹脂塗膜層2の膜厚は、薄すぎると不塗装など塗装作業性が悪くなるので1μm以上とし、厚くしすぎると放熱しにくくなるとともに塗装作業性が悪くなるので50μm以下とする。より好ましくは1〜25μm膜厚とする。
【0018】
また樹脂塗膜層2は黒色系に着色することが高温側の金属製基板1の熱を吸収し外部へ効率よく放熱することになるし、また隠蔽性が高くなり塗膜厚を薄くできて熱輻射率が高くなり放熱性が良くなるが、この黒色系着色顔料としてはカーボンブラック等を配合する。
【0019】
樹脂塗膜層2はNi粉末配合の導電性塗膜としこれに更に導電性に優れる黒鉛を配合すれば、アース機能が高まる。なお、樹脂塗膜層2には更に熱輻射セラミックス等の熱放射性材料を混入すれば、放熱効果がより一層高まる。
【0020】
金属製基板1の裏面側の導電性樹脂塗膜層3の塗料樹脂には、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等を用いる。
【0021】
導電性樹脂塗膜層3にはNi粉末を配合して導電性、アース特性を付与する。さらに、導電性樹脂塗膜層には、黒色系着色顔料として導電性の良い黒鉛を配合するが、その他カーボンブラック等を配合してもよい。 導電性樹脂塗膜層3をNi粉末入りの導電性塗膜としてあるのに加え導電性のある着色顔料である黒鉛を配合すると、導電性樹脂塗膜層3のアース機能を更に高めることができる。
【0022】
Ni粉末及び黒鉛の配合に際し、Ni粉末を多量に配合すると、この放熱性塗装金属板にレベラー加工等を加えるときNi粉末がレベラー加工用ロール等に脱落付着するし、また黒鉛を多量に配合すると鉛筆現象が生じて他の物を汚すことになるので、Ni粉末の配合量は塗料中3〜20重量%、より好ましくは4〜12重量%とし、黒鉛の配合量は塗料中0.01〜5重量%、より好ましくは0.03〜2重量%とする。
【0023】
導電性樹脂塗膜層3には更にCu粒子を配合することが、吸収した熱を金属製基板1によく伝導する点で望ましい。Cu粒子の熱伝導率は、およそ360W/m°Cである。Cu粒子の平均粒径は45μm以下でないと塗装作業性が劣る。Cu粒子の配合量は5〜20重量%とする。5重量%未満では熱伝導性が劣り、20重量%を超えると塗料の流動性を阻害することになるからである。
【0024】
導電性樹脂塗膜層3の膜厚は、1〜50μm、より好ましくは1〜25μmとする。導電性樹脂塗膜層3にCu粒子を配合する場合、導電性樹脂塗膜層3の膜厚が1μm未満ではCu粒子の熱伝導性が劣り、50μmを超えてもCu粒子が塗膜の底部に集まり熱伝導性が劣るからである。
【0025】
次に、上記構成の放熱性塗装金属板の製造方法の一例を図2を参照にして説明する。
ロール状に巻かれた長尺の55%Al−Znめっき鋼板等の金属製基板1の一端を引き出して前処理部10に導き、この前処理部10において金属製基板1に対し脱脂、洗浄、クロメート処理等の所定の表面処理を施す。次いで、前処理された金属製基板1を第1塗装部11及び裏面塗装部12に順次導いて金属製基板1の表面側に樹脂塗膜層2を、裏面側に導電性樹脂塗膜層3をそれぞれ塗布し、第1焼付炉13において板温220°C位で焼付け乾燥する。必要に応じて、更に第2塗装部14で上塗り層を塗布し、第2焼付炉15で焼付け乾燥して上塗り層を形成する。最後にロール状に巻き取る。
【0026】
上記構成の放熱性塗装金属板は、例えば、CPU等を内蔵した電子機器類の金属板製筐体の素材などに好適に用いられる。
【0027】
【実施例】
実施例1
厚さ0.5mmの亜鉛めっき鋼板による金属製基板1を表面処理し、この金属製基板1の表面側にカーボンブラック入りのポリエステル系樹脂からなる黒色系の樹脂塗膜層2を塗膜厚10μmとなるように塗装焼付けし、裏面側に塗膜厚4μmの黒色系の導電性樹脂塗膜層3を塗装焼付けした。導電性樹脂塗膜層3にはポリエステル系樹脂の塗料中にNi粉末を8重量%、Cu粒子を10重量%、黒鉛を1重量%それぞれ配合した。
【0028】
実施例2
樹脂塗膜層2の塗膜厚を5μmとした以外は、実施例1と同じである。
【0029】
実施例3
樹脂塗膜層2の着色をシルバーとした以外は、実施例1と同じである。
【0030】
実施例4
樹脂塗膜層2の塗膜厚を5μmとし、樹脂塗膜層2の着色をシルバーとした以外は、実施例1と同じである。
【0031】
実施例5
導電性樹脂塗膜層3にCu粒子を配合しないこと以外は、実施例1と同じである。
【0032】
実施例6
樹脂塗膜層2の着色をシルバーとし、導電性樹脂塗膜層3にCu粒子を配合しないこと以外は、実施例1と同じである。
【0033】
比較例1
厚さ0.5mmの亜鉛めっき鋼板による金属製基板1を表面処理し、この金属製基板1の表面側にカーボンブラック入りのポリエステル系樹脂からなる黒色系の樹脂塗膜層2を塗膜厚26μmとなるように塗装焼付けし、裏面側に無色の塗膜厚8μmの導電性樹脂塗膜層3を塗装焼付けし、導電性樹脂塗膜層3にはポリエステル系樹脂の塗料中にNi粉末のみを12重量%配合し、Cu粒子および黒鉛は全く配合しなかった。
【0034】
比較例2
樹脂塗膜層2の塗膜厚を19μmとし、樹脂塗膜層2の着色をシルバーとし、導電性樹脂塗膜層3の塗膜厚を3μmとした以外は、比較例1と同じである。
【0035】
比較例3
樹脂塗膜層2の塗膜厚を50μmとし、導電性樹脂塗膜層3は塗装しなかった以外は、比較例1と同じである。
【0036】
実施例1〜6、比較例1〜3の各放熱性塗装金属板についての放熱性試験を下記の要領で実施した。
【0037】
図3に放熱性試験装置の断面図を示すように、断熱材よりなる前後左右側面壁20と鋼板製の底面板21で上方開口部22を有する直方体の箱23を作る。箱23の内法寸法は、高さHが100mm、横幅Wが300mm、奥行きが300mmである。箱23の底面板21の下方にはヒーター24を設置する。箱23の内部には温度計25を底面板21より30mm(h)の高さ位置になるよう設置する。
【0038】
かくして、実施例1〜6、比較例1〜3の各放熱性塗装金属板(テストピース)Pを箱23の上方開口部22にセットし、箱23の下方からヒーター24で熱を加え、箱23内の温度を、経時(30分迄)で温度計25にて測定した。なお、テストピースPのサイズは厚0.5×縦230×横230(mm)とした。
箱23内の温度上昇が少ないとき、テストピースPから熱が多く放出されたと評価した。
【0039】
上記放熱性試験の結果は図4の図表に示すとおりである。金属製基板の裏面側にNi粉末及び黒鉛を配合した黒色系の導電性樹脂塗膜層を形成した実施例5,6は、導電性樹脂塗膜層を塗装しない比較例3や導電性樹脂塗膜層を塗装しても該導電性樹脂塗膜層にNi粉末しか配合しない比較例2に比べて、放熱性に優れることがわかる。また、実施例3,4のように導電性樹脂塗膜層には更にCu粒子を配合した方が実施例5,6よりも放熱性に優れ、更には実施例1、2のように金属製基板の表面側の樹脂塗膜層及び裏面側の導電性樹脂塗膜層の着色を共に黒色系とするとともに、導電性樹脂塗膜層にNi粉末、Cu粒子及び黒鉛を配合したものが最も放熱性に優れていることがわかる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、放熱性に優れ、電子機器類等の放熱のための構造に好適に使用できる放熱性塗装金属板を提供できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る放熱性塗装金属板の断面図である。
【図2】放熱性塗装金属板の製造工程図である。
【図3】放熱性試験装置を模式的に示す断面図である。
【図4】実施例1〜6、比較例1〜3についての放熱性試験の結果を示す図表である。
【符号の説明】
1 金属製基板
2 樹脂塗膜層
3 導電性樹脂塗膜層
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器類等の放熱を目的として好適に使用できる放熱性塗装金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器類等の放熱手段としては、一般にファンやフィン等が採用されていた。最近では、CPUなどを内蔵した電子機器類の軽量化、小型化に伴い、電子機器の筐体の内部に、CPU等の動作時に発熱する発熱素子の熱を筐体外部に放出するためのヒートパイプを収容したもの(例えば、特許文献1参照。)、また電子機器類の金属板製筐体の表面に、樹脂ビーズ又は無機の粉末を混入した塗膜や、樹脂、ゴム、布あるいは紙製のシート状材料からなる放熱用材料を被着したものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−251080号公報(第2〜6頁、図3〜8)
【特許文献2】
特開平11−26979号公報(第2〜4頁、図1〜3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、電子機器類の筐体の内部にヒートパイプを収容する放熱手段では電子機器の組立てや構造の複雑化を招く。また、金属板製筐体の表面に塗膜やシート状の放熱用材料を被着する放熱手段では、電子機器類の組立て、構造の簡素化を図れるものの、金属板製筐体の表面からだけの熱放出であるため放熱効果を充分に上げることができず、また放熱用塗膜を採用する場合においては膜厚50〜150μmとされるが、この膜厚では厚すぎるため、塗装作業性が悪くなるし、一般に熱が放出しにくくなる。
【0005】
本発明の目的は、電子機器類の金属板製筐体等の素材に用いられる塗装金属板それ自体に有効な吸熱性、放熱性を持たせることにより電子機器類の放熱のための構造の簡素化、組立ての容易化を図れる放熱性塗装金属板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の放熱性塗装金属板は、金属製基板の表面側に、膜厚1〜50μmの樹脂塗膜層を形成しており、前記金属製基板の裏面側に、Ni粉末を配合した導電性樹脂塗膜層を膜厚1〜50μmとなるように形成し、該導電性樹脂塗膜層には、黒色系着色顔料として、少なくとも黒鉛を塗料中0.01〜5重量%配合していることに特徴を有するものである。
【0007】
一つの好適な態様として、本発明による放熱性塗装金属板は、上記導電性樹脂塗膜層に、平均粒径45μm以下のCu粒子を塗料中5〜20重量%配合する。また、上記表面側の樹脂塗膜層の着色は黒色系とする。
【0008】
【作用】
上記構成の放熱性塗装金属板は、金属製基板の裏面側の導電性樹脂塗膜層を黒色系としてあるので、この放熱性塗装金属板が電子機器類の筐体などの素材に用いられた場合、その筐体の内部に収容配置される発熱素子等から放出される内部高温熱を前記導電性樹脂塗膜層で良好に吸収することになる。
【0009】
金属製基板の裏面側の導電性樹脂塗膜層は導電性を有するNi粉末を配合してあるので、アース特性を有する。さらに、導電性樹脂塗膜層には、黒色系着色顔料として、良導電性の黒鉛を0.01〜5重量%配合しているので、アース特性を更に高めることができる。
この場合、Ni粉末は導電性を高めるために多量に配合すると、この放熱性塗装金属板にレベラー加工等をするときNi粉末がレベラー加工用ロール等に脱落付着するので、これを防止するためにNi粉末の配合量には限界がある。そこで、Ni粉末を適量配合した導電性樹脂塗膜層に、更に黒色系着色顔料として黒鉛を配合するのであるが、これによりNi粉末を多量に配合することなくして導電性を高めることができる。ただし、黒鉛を多量に配合するといわゆる鉛筆現象が生じて他の物を汚すので、黒鉛の配合量は、適度の導電性を確保しながら鉛筆現象を防ぐうえで塗料中0.01〜5重量%とすることが好ましい。
【0010】
金属製基板の表面側の樹脂塗膜層の膜厚は、1μm未満では不塗装など塗装作業性が悪くなり、50μmを超えると放熱しにくくなると共に塗装作業性が悪くなるので、1〜50μmが好ましい。
【0011】
導電性樹脂塗膜層には更に熱伝導率の高いCu粒子をも配合しておくと、吸収した熱を金属製基板によく伝導するため放熱性が向上する。
Cu粒子は熱膨張率が高いので導電性樹脂塗膜層への熱歪みに影響することがあるが、熱膨張率の低いNi粉末を充填配合しているので、導電性樹脂塗膜層への熱歪みの影響をなくするために熱膨張率の高いCu粒子を少なめに配合しても熱伝導効果が得られる。
Cu粒子の平均粒径は、45μmを超えると塗装作業性が劣るので、45μm以下が塗装作業性を高めるうえで好ましい。Cu粒子の配合量は、塗料中5重量%未満では熱伝導性が劣り、20重量%を超えると塗料の流動性を阻害することになるため、5〜20重量%が好ましい。
【0012】
導電性樹脂塗膜層の膜厚は1〜50μmとする。導電性樹脂塗膜層にCu粒子を配合する場合、導電性樹脂塗膜層の膜厚が1μm未満ではCu粒子の熱伝導性が劣り、50μmを超えると塗装作業性および塗膜の加工性が劣るため、1〜50μmが好ましい。
【0013】
金属製基板の表面側の樹脂塗膜層を黒色系にすると、熱輻射率が高くなり、高温側の金属製基板の熱を吸収し外部へ効率よく放出することになる。また、隠蔽性も高くなり塗膜厚を薄くできて熱の透過性が高くなり放熱性が良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の放熱性塗装金属板の好適な実施形態を説明する。
【0015】
本発明に係る放熱性塗装金属板は、図1にその断面構造を示すように、金属製基板1の表面側に所定膜厚の樹脂塗膜層2を形成し、裏面側に所定膜厚の導電性樹脂塗膜層3を形成する。
【0016】
金属製基板1には、Znめっき鋼板、5重量%Al−Zn合金めっき鋼板、55重量%Al−Zn合金めっき鋼板、ステンレス鋼板等を用いる。
【0017】
金属製基板1の表面側の樹脂塗膜層2の樹脂塗料にはエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等を用いる。樹脂塗膜層2の膜厚は、薄すぎると不塗装など塗装作業性が悪くなるので1μm以上とし、厚くしすぎると放熱しにくくなるとともに塗装作業性が悪くなるので50μm以下とする。より好ましくは1〜25μm膜厚とする。
【0018】
また樹脂塗膜層2は黒色系に着色することが高温側の金属製基板1の熱を吸収し外部へ効率よく放熱することになるし、また隠蔽性が高くなり塗膜厚を薄くできて熱輻射率が高くなり放熱性が良くなるが、この黒色系着色顔料としてはカーボンブラック等を配合する。
【0019】
樹脂塗膜層2はNi粉末配合の導電性塗膜としこれに更に導電性に優れる黒鉛を配合すれば、アース機能が高まる。なお、樹脂塗膜層2には更に熱輻射セラミックス等の熱放射性材料を混入すれば、放熱効果がより一層高まる。
【0020】
金属製基板1の裏面側の導電性樹脂塗膜層3の塗料樹脂には、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等を用いる。
【0021】
導電性樹脂塗膜層3にはNi粉末を配合して導電性、アース特性を付与する。さらに、導電性樹脂塗膜層には、黒色系着色顔料として導電性の良い黒鉛を配合するが、その他カーボンブラック等を配合してもよい。 導電性樹脂塗膜層3をNi粉末入りの導電性塗膜としてあるのに加え導電性のある着色顔料である黒鉛を配合すると、導電性樹脂塗膜層3のアース機能を更に高めることができる。
【0022】
Ni粉末及び黒鉛の配合に際し、Ni粉末を多量に配合すると、この放熱性塗装金属板にレベラー加工等を加えるときNi粉末がレベラー加工用ロール等に脱落付着するし、また黒鉛を多量に配合すると鉛筆現象が生じて他の物を汚すことになるので、Ni粉末の配合量は塗料中3〜20重量%、より好ましくは4〜12重量%とし、黒鉛の配合量は塗料中0.01〜5重量%、より好ましくは0.03〜2重量%とする。
【0023】
導電性樹脂塗膜層3には更にCu粒子を配合することが、吸収した熱を金属製基板1によく伝導する点で望ましい。Cu粒子の熱伝導率は、およそ360W/m°Cである。Cu粒子の平均粒径は45μm以下でないと塗装作業性が劣る。Cu粒子の配合量は5〜20重量%とする。5重量%未満では熱伝導性が劣り、20重量%を超えると塗料の流動性を阻害することになるからである。
【0024】
導電性樹脂塗膜層3の膜厚は、1〜50μm、より好ましくは1〜25μmとする。導電性樹脂塗膜層3にCu粒子を配合する場合、導電性樹脂塗膜層3の膜厚が1μm未満ではCu粒子の熱伝導性が劣り、50μmを超えてもCu粒子が塗膜の底部に集まり熱伝導性が劣るからである。
【0025】
次に、上記構成の放熱性塗装金属板の製造方法の一例を図2を参照にして説明する。
ロール状に巻かれた長尺の55%Al−Znめっき鋼板等の金属製基板1の一端を引き出して前処理部10に導き、この前処理部10において金属製基板1に対し脱脂、洗浄、クロメート処理等の所定の表面処理を施す。次いで、前処理された金属製基板1を第1塗装部11及び裏面塗装部12に順次導いて金属製基板1の表面側に樹脂塗膜層2を、裏面側に導電性樹脂塗膜層3をそれぞれ塗布し、第1焼付炉13において板温220°C位で焼付け乾燥する。必要に応じて、更に第2塗装部14で上塗り層を塗布し、第2焼付炉15で焼付け乾燥して上塗り層を形成する。最後にロール状に巻き取る。
【0026】
上記構成の放熱性塗装金属板は、例えば、CPU等を内蔵した電子機器類の金属板製筐体の素材などに好適に用いられる。
【0027】
【実施例】
実施例1
厚さ0.5mmの亜鉛めっき鋼板による金属製基板1を表面処理し、この金属製基板1の表面側にカーボンブラック入りのポリエステル系樹脂からなる黒色系の樹脂塗膜層2を塗膜厚10μmとなるように塗装焼付けし、裏面側に塗膜厚4μmの黒色系の導電性樹脂塗膜層3を塗装焼付けした。導電性樹脂塗膜層3にはポリエステル系樹脂の塗料中にNi粉末を8重量%、Cu粒子を10重量%、黒鉛を1重量%それぞれ配合した。
【0028】
実施例2
樹脂塗膜層2の塗膜厚を5μmとした以外は、実施例1と同じである。
【0029】
実施例3
樹脂塗膜層2の着色をシルバーとした以外は、実施例1と同じである。
【0030】
実施例4
樹脂塗膜層2の塗膜厚を5μmとし、樹脂塗膜層2の着色をシルバーとした以外は、実施例1と同じである。
【0031】
実施例5
導電性樹脂塗膜層3にCu粒子を配合しないこと以外は、実施例1と同じである。
【0032】
実施例6
樹脂塗膜層2の着色をシルバーとし、導電性樹脂塗膜層3にCu粒子を配合しないこと以外は、実施例1と同じである。
【0033】
比較例1
厚さ0.5mmの亜鉛めっき鋼板による金属製基板1を表面処理し、この金属製基板1の表面側にカーボンブラック入りのポリエステル系樹脂からなる黒色系の樹脂塗膜層2を塗膜厚26μmとなるように塗装焼付けし、裏面側に無色の塗膜厚8μmの導電性樹脂塗膜層3を塗装焼付けし、導電性樹脂塗膜層3にはポリエステル系樹脂の塗料中にNi粉末のみを12重量%配合し、Cu粒子および黒鉛は全く配合しなかった。
【0034】
比較例2
樹脂塗膜層2の塗膜厚を19μmとし、樹脂塗膜層2の着色をシルバーとし、導電性樹脂塗膜層3の塗膜厚を3μmとした以外は、比較例1と同じである。
【0035】
比較例3
樹脂塗膜層2の塗膜厚を50μmとし、導電性樹脂塗膜層3は塗装しなかった以外は、比較例1と同じである。
【0036】
実施例1〜6、比較例1〜3の各放熱性塗装金属板についての放熱性試験を下記の要領で実施した。
【0037】
図3に放熱性試験装置の断面図を示すように、断熱材よりなる前後左右側面壁20と鋼板製の底面板21で上方開口部22を有する直方体の箱23を作る。箱23の内法寸法は、高さHが100mm、横幅Wが300mm、奥行きが300mmである。箱23の底面板21の下方にはヒーター24を設置する。箱23の内部には温度計25を底面板21より30mm(h)の高さ位置になるよう設置する。
【0038】
かくして、実施例1〜6、比較例1〜3の各放熱性塗装金属板(テストピース)Pを箱23の上方開口部22にセットし、箱23の下方からヒーター24で熱を加え、箱23内の温度を、経時(30分迄)で温度計25にて測定した。なお、テストピースPのサイズは厚0.5×縦230×横230(mm)とした。
箱23内の温度上昇が少ないとき、テストピースPから熱が多く放出されたと評価した。
【0039】
上記放熱性試験の結果は図4の図表に示すとおりである。金属製基板の裏面側にNi粉末及び黒鉛を配合した黒色系の導電性樹脂塗膜層を形成した実施例5,6は、導電性樹脂塗膜層を塗装しない比較例3や導電性樹脂塗膜層を塗装しても該導電性樹脂塗膜層にNi粉末しか配合しない比較例2に比べて、放熱性に優れることがわかる。また、実施例3,4のように導電性樹脂塗膜層には更にCu粒子を配合した方が実施例5,6よりも放熱性に優れ、更には実施例1、2のように金属製基板の表面側の樹脂塗膜層及び裏面側の導電性樹脂塗膜層の着色を共に黒色系とするとともに、導電性樹脂塗膜層にNi粉末、Cu粒子及び黒鉛を配合したものが最も放熱性に優れていることがわかる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、放熱性に優れ、電子機器類等の放熱のための構造に好適に使用できる放熱性塗装金属板を提供できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る放熱性塗装金属板の断面図である。
【図2】放熱性塗装金属板の製造工程図である。
【図3】放熱性試験装置を模式的に示す断面図である。
【図4】実施例1〜6、比較例1〜3についての放熱性試験の結果を示す図表である。
【符号の説明】
1 金属製基板
2 樹脂塗膜層
3 導電性樹脂塗膜層
Claims (3)
- 金属製基板の表面側に、膜厚1〜50μmの樹脂塗膜層を形成しており、
前記金属製基板の裏面側に、Ni粉末を配合した導電性樹脂塗膜層を膜厚1〜50μmとなるように形成し、該導電性樹脂塗膜層には、黒色系着色顔料として、少なくとも黒鉛を塗料中0.01〜5重量%配合していることを特徴とする、放熱性塗装金属板。 - 前記導電性樹脂塗膜層に、平均粒径45μm以下のCu粒子が塗料中5〜20重量%配合されている、請求項1記載の放熱性塗装金属板。
- 前記表面側の樹脂塗膜層の着色を黒色系としている、請求項1又は2記載の放熱性塗装金属板。
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