JP2004122552A - プリンタ装置およびプリンタ装置のクリーニング方法 - Google Patents
プリンタ装置およびプリンタ装置のクリーニング方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ユーザが目視することなく、効率的なクリーニングを行うこと。
【解決手段】本発明のプリンタ装置(100)は、複数のノズルが設けられ、各ノズル(112)からインクを媒体(150)に吐出するヘッド部(110)と、ヘッド部(110)の各ノズル(112)からインクを媒体に吐出させるように各ノズル(112)を制御する制御部(140)と、各ノズル(112)からインクが媒体(150)に吐出されるか否かを検出する光学センサ(120)と、光学センサ(120)によってインクが媒体(150)に吐出されないと検出されたノズル(112)からインクを吸引することによってノズル(112)をクリーニングするクリーニング部(130)とを備える。
【選択図】 図1A
【解決手段】本発明のプリンタ装置(100)は、複数のノズルが設けられ、各ノズル(112)からインクを媒体(150)に吐出するヘッド部(110)と、ヘッド部(110)の各ノズル(112)からインクを媒体に吐出させるように各ノズル(112)を制御する制御部(140)と、各ノズル(112)からインクが媒体(150)に吐出されるか否かを検出する光学センサ(120)と、光学センサ(120)によってインクが媒体(150)に吐出されないと検出されたノズル(112)からインクを吸引することによってノズル(112)をクリーニングするクリーニング部(130)とを備える。
【選択図】 図1A
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ装置およびプリンタ装置のクリーニング方法に関し、より詳細には、複数のノズルからインクが吐出されているか否かを光学センサによって検出し、インクが吐出されていないと検出されたノズルをクリーニングするプリンタ装置およびプリンタ装置のクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式プリンタ装置は、プリント時の騒音が比較的小さく、高画質な画像を形成できるため、カラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。このようなインクジェット式プリンタ装置は、インクカートリッジから供給されたインクを複数のノズルのそれぞれから媒体に吐出するヘッド部と、媒体をヘッド部に対して相対的に搬送する搬送部とを備えている。形成すべき画像のデータに基づいてヘッド部を媒体上に移動させ、各ノズルから媒体にインクを吐出することによって、画像が形成される。
【0003】
一般に、ヘッド部は、同じノズルから吐出されたインクがお互いに近接しないようにインクを媒体に吐出する。すなわち、媒体上のあるインクの紙送り方向に隣接して配置されたインクは、あるインクを吐出したノズルとは異なるノズルから吐出されている。このようにインクを吐出することによって、1つのノズルから吐出されるインクが媒体上の一部の領域にかたまることなく分散されるので、たとえ、ノズルの出力にバラツキがあっても、ヘッド部によって媒体上に形成される画像への影響も分散される。
【0004】
インクカートリッジが、ブラックだけでなく、イエロー、シアン、マゼンタのインクを含むことによって、ヘッド部は、黒だけでなく、カラーの画像を形成することができる。
【0005】
インクジェット式プリンタ装置のヘッド部は、複数のノズルからインクを媒体に吐出している。
【0006】
インクジェット式プリント装置には、インクが密閉された空間の容積を圧電効果によって変化させて、インクをノズルから吐出するタイプ、または、インクを加熱してインクをノズルから吐出するタイプの2つのタイプがあるが、いずれのタイプのインクジェット式プリント装置もオンデマンドでインクを媒体に吐出することができる。
【0007】
しかしながら、インクジェット式プリンタ装置では、ノズルからインクを吐出することを繰り返すと、ノズルにインクがつまってしまうおそれがある。ノズルにインクがつまってしまうと、インクがつまったノズルからインクが吐出されない。
【0008】
このようにノズルにインクがつまった場合、ノズル全体から多量のインクを吸引するようにノズルをクリーニングしてノズルのつまりを解消することが必要となる。
【0009】
ノズルがつまっているか否かを判断するために、ユーザは、インクジェット式プリンタ装置によって形成された画像の印刷状態を目視する。ノズルがつまっているとユーザが判断する場合、ユーザは、ノズルをクリーニングするように、インクジェット式プリンタ装置に搭載されたクリーニング部に指示する。この指示によって、クリーニング部はノズル全体をクリーニングする。
【0010】
あるいは、ノズルが実際につまっているか否かにかかわらず、定期的にノズル全体をクリーニングするように予め設定されることもある。
【0011】
あるいは、従来のインクジェット式プリンタ装置には、印刷領域の外側に設けられたドット抜け検査部において廃インク受けにインク滴が吐出されるかどうかをインク滴がレーザ光を遮るかどうかによって検出するものもある(例えば、特許文献1参照。)。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−189293号公報(第4−8頁、第1−2、5−6図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザの指示によってクリーニングを開始する場合、ユーザは、ノズルがつまっているか否かを判定するために、媒体にインクが吐出されているか否かを目視する必要がある。特に、このようなインクジェット式プリンタ装置を、ユーザにサービスを提供するための業務用プリンタ装置として使用する場合、実際に印刷しないとノズルがつまっているか否か判断できないため、ノズルがつまった状態で印刷された不適切な画像がユーザに提供されるおそれがある。
【0014】
また、ノズルがつまっているか否かにかかわらず、定期的にノズル全体をクリーニングする場合には、実際にノズルがつまっていなくても、このインクジェット式プリンタ装置はノズル全体をクリーニングしてしまう。クリーニングはインクを多量に消費するため、ノズルがつまっているか否か判断せずにクリーニングを行うことは、無駄が多く、効率がよくない。
【0015】
また、印刷領域の外側に設けられたドット抜け検査部において、ノズルがつまっているか否かを検出するには、ヘッド部をドット抜け検査部に移動させる時間が必要となる。また、ノズルがつまっているか否かを検出するために、ドット抜け検査部を設ける必要があり、そのために、プリンタ装置の容積が大きくなるおそれがある。さらに、廃インク受けにたまったインクを定期的に廃棄する必要がある。
【0016】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、印刷された媒体をユーザが目視する必要がなく、また、効率的にクリーニングを行なうプリンタ装置およびプリンタ装置のクリーニング方法を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のプリンタ装置は、複数のノズルが設けられ、前記各ノズルからインクを媒体に吐出するヘッド部と、前記ヘッド部の各ノズルから前記インクを前記媒体に吐出させるように前記各ノズルを制御する制御部と、前記各ノズルから前記インクが前記媒体に吐出されるか否かを検出する光学センサと、前記光学センサによって前記インクが前記媒体に吐出されないと検出されたノズルから前記インクを吸引することによって前記ノズルをクリーニングするクリーニング部と
を備える。
【0018】
前記各ノズルから前記インクを吐出された媒体を搬送する媒体搬送部をさらに備え、前記制御部は、前記媒体搬送部によって、前記各ノズルから前記インクを吐出された媒体を第1の方向に搬送させてもよい。
【0019】
前記制御部は、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に沿って移動させてもよい。
【0020】
前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向と略直交する第2の方向に沿った直線状に配置され、前記制御部は、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記直線状に配置された複数のノズルのうち少なくとも1つおきに配置されたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しないように制御されたノズルのうち少なくとも1つおきに配置されたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御することを繰り返してもよい。
【0021】
前記制御部は、前記複数のノズルのうち所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しないように制御されたノズルのうち前記所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように制御することを繰り返してもよい。
【0022】
前記光学センサは、前記各ノズルから吐出されるインクをそれぞれ検出するように配置されたイメージセンサであってもよい。
【0023】
前記各ノズルから吐出されたインクの像を結像する光学系を前記光学センサと前記媒体との間にさらに備え、前記光学センサは、前記光学系によって結像されたインクの像を検出されてもよい。
【0024】
前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向と略直交する第2の方向に沿った直線状に配置され、前記制御部は、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクを所定の長さで同時に吐出するように前記各ノズルを制御してもよい。
【0025】
前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記各ノズルが前記インクを所定の長さで同時に吐出するように前記各ノズルを制御し、前記光学センサは、前記制御部が前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクが前記媒体に吐出されているか否かを検出してもよい。
【0026】
前記複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、前記制御部は、前記第1のノズル群から前記第1のインクを、前記第2のノズル群から前記第2のインクを、前記第3のノズル群から前記第3のインクを、前記第4のノズル群から前記第4のインクを、所定の長さで同時に吐出するように制御し、前記光学センサは、前記第1のインク、前記第2のインク、前記第3のインクおよび前記第4のインクが前記媒体に吐出されているか否かを検出してもよい。
【0027】
前記第1のインクはイエローであり、前記第2のインクはマゼンタであり、前記第3のインクはシアンであり、前記第4のインクはブラックであってもよい。
【0028】
前記複数のノズルはマトリクス状に配置され、前記第1のノズル群、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群および前記第4のノズル群のそれぞれのノズルは、前記第1の方向に沿った状態で、前記所定の長さと略等しい間隔だけ離れた直線状に配置されていてもよい。
【0029】
前記ヘッド部の複数のノズルは、前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記各ノズルから前記インクを順次的に吐出するように前記各ノズルを制御し、前記光学センサは、前記制御部が前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に沿って移動させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを検出してもよい。
【0030】
前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクが順次的に吐出するように前記各ノズルを制御し、前記光学センサは、前記制御部は前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを検出してもよい。
【0031】
前記制御部は、前記各ノズルから複数のインクを前記媒体に吐出させ、同じノズルから吐出されたインクがお互いに隣接して配置されるように前記各ノズル、前記ヘッド部および前記媒体搬送部を制御してもよい。
【0032】
前記ヘッド部の複数のノズルが前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御してもよい。
【0033】
前記ヘッド部の複数のノズルが前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、所定のノズルから前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させて、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させながら、前記所定のノズルから前記インクを吐出させることを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御してもよい。
【0034】
前記ヘッド部の複数のノズルが前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御してもよい。
【0035】
前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御してもよい。
【0036】
前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、各ノズル群のノズルは前記第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち、前記直線状に配置された複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御してもよい。
【0037】
前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、前記各ノズル群のノズルは前記第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記所定のノズルが、同じノズル群のノズルのうち、前記直線状に配置された複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御してもよい。
【0038】
本発明のプリンタ装置のクリーニング方法は、ヘッド部に設けられた複数のノズルのそれぞれからインクを媒体に吐出するように前記各ノズルを制御するステップと、光学センサによって、前記各ノズルから前記インクが前記媒体に吐出されるか否かを検出するステップと、前記光学センサによって前記インクが前記媒体に吐出されないと検出されたノズルから前記インクを吸引することによって前記ノズルをクリーニングするステップとを包含する。
【0039】
前記制御するステップは、前記複数のノズルは直線状に配置されており、前記媒体を第1の方向に搬送させながら、前記直線状に配置された複数のノズルのうち少なくとも1つおきに配置されたノズルから同時に前記インクを所定の長さで吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しなように制御されたノズルのうちの少なくとも1つおきに配置されたノズルから同時に前記インクを所定の長さで吐出するように前記各ノズルを制御することを繰り返すステップを含んでもよい。
【0040】
前記制御するステップは、前記複数のノズルのうち所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しないように制御されたノズルのうち前記所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように制御することを繰り返すステップを含んでもよい。
【0041】
前記光学センサは、前記各ノズルから吐出されるインクをそれぞれ検出するように配置されたイメージセンサであってもよい。
【0042】
前記検出するステップは、前記光学センサと前記媒体との間に配置され、前記吐出されたインクの像を結像する光学系を介して、前記結像されたインクの像を前記光学センサによって検出するステップを含んでもよい。
【0043】
前記制御するステップは、前記複数のノズルが第1の方向と略直交する第2の方向に沿った直線状に配置されており、前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから同時に前記インクを所定の長さで吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含んでもよい。
【0044】
前記制御するステップは、前記複数のノズルが第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、前記各ノズルが前記インクを所定の長さで同時に吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含み、前記検出するステップは、前記媒体を前記第1の方向に搬送しながら、前記光学センサによって前記インクが前記媒体に吐出されているか否かを検出するステップを含んでもよい。
【0045】
前記複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、前記制御部するステップは、前記第1のノズル群から前記第1のインクを、前記第2のノズル群から前記第2のインクを、前記第3のノズル群から前記第3のインクを、前記第4のノズル群から前記第4のインクを、所定の長さで同時に吐出するように制御するステップを含み、前記検出するステップは、前記第1のインク、前記第2のインク、前記第3のインクおよび前記第4のインクが前記媒体に吐出されているか否かを検出するステップを含んでもよい。
【0046】
前記第1のインクはイエローであり、前記第2のインクはマゼンタであり、前記第3のインクはシアンであり、前記第4のインクはブラックであってもよい。
【0047】
前記複数のノズルはマトリクス状に配置され、前記第1のノズル群、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群および前記第4のノズル群のそれぞれのノズルは、前記媒体を搬送する第1の方向に沿った状態で、前記所定の長さと略等しい間隔だけ離れた直線状に配置されていてもよい。
【0048】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、前記各ノズルから前記インクを順次的に吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含み、前記検出するステップは、前記媒体を前記第1の方向に移動させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを前記光学センサで検出するステップを含んでもよい。
【0049】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置され、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクが順次的に吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含み、前記検出するステップは、前記媒体を前記第1の方向に移動させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを前記光学センサで検出するステップを含んでもよい。
【0050】
前記制御するステップは、前記各ノズルから複数のインクを前記媒体に吐出させ、同じノズルから吐出されたインクがお互いに隣接して配置されるように制御するステップを含んでもよい。
【0051】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体を前記第1の方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御ステップを含んでもよい。
【0052】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、所定のノズルから前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体を前記第1の方向に搬送させて、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させながら、前記所定のノズルから前記インクを吐出させることを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御するステップを含んでもよい。
【0053】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御するステップを含んでもよい。
【0054】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルは前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記媒体を前記第1の方向に搬送させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御するステップを含んでもよい。
【0055】
前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、各ノズル群のノズルは前記媒体を搬送する第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、前記制御するステップは、前記ヘッド部を前記第1の方向に略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御した後、前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御するステップを含んでもよい。
【0056】
前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、各ノズル群のノズルは前記媒体を搬送する第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、前記制御するステップは、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直行する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記所定のノズルが、同じノズル群のうち、前記直線状に配置された複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御するステップを含んでもよい。
【0057】
【発明の実施の形態】
本明細書において、「主走査方向」と「副走査方向」とは略直交するように配置されている。
【0058】
以下に、本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0059】
(実施の形態1)
図1Aは、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置100を模式的に示すブロック図である。
【0060】
プリンタ装置100は、複数のノズル112が設けられたヘッド部110と、ヘッド部110の各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140と、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120と、光学センサ120による検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0061】
本明細書において、紙150は、媒体の一例である。媒体は、紙150に限定されるものではなく、ノズル112から吐出されたインクが表示される任意のものを含む。
【0062】
プリンタ装置100は、また、静止しているヘッド部110および/または光学センサ120に対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。媒体搬送部160自体が移動することによって紙150を搬送してもよいし、媒体搬送部160自体は移動せずに紙150を搬送するものであってもよい。媒体搬送部160は、図1Aには図示しないが、例えば、紙150を副走査方向に沿って巻き取ることが可能なローラと、ローラによって巻き取られた紙150が上を搬送するように、平坦に設けられたプラテン板とを含む。
【0063】
ヘッド部110および光学センサ120は、図1Aには図示しないが、例えば、主走査方向に沿って平行に配置された二本のガイドレールの間を、モータによって駆動されるベルトを介して主走査方向に往復可能なように設けられている。
【0064】
制御部140は、ヘッド部110および光学センサ120を、静止している紙150に対して主走査方向に往復して移動させるように制御する。制御部140は、また、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に沿って搬送させるように制御する。
【0065】
したがって、制御部140が、ヘッド部110および媒体搬送部160を制御することにより、ヘッド部110のノズル112から紙150の任意の地点にインクを吐出することができる。
【0066】
同様に、制御部140が、光学センサ120および媒体搬送部160を制御することにより、光学センサ120は、紙150の任意の地点に吐出されたインクを検出することができる。
【0067】
ヘッド部110に設けられた複数のノズル112は、所定の印画解像度でインクを吐出できるように、主走査方向に沿って直線状に配置されている。
【0068】
制御部140は、ヘッド部110の各ノズル112からインクを紙150に吐出するように各ノズル112を制御する。このとき、制御部140は、紙150上の画素毎に、各ノズル112からインクを吐出するかどうかを制御する。
【0069】
このように、制御部140がヘッド部110を制御することによって、ヘッド部110は、所望な画像を媒体に形成することができる。本明細書において、画像とは、絵および文字を含み、ノズル112から吐出されたインクによって表示される任意のものを意味する。
【0070】
光学センサ120は、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出する。
【0071】
光学センサ120は、例えば、ユーザが望む画像を形成するように各ノズル112からインクが吐出された後に、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出してもよい。あるいは、光学センサ120は、ノズル112の目詰まりを検査するための目詰まり検査時間において、ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出してもよい。
【0072】
プリンタ装置100は、例えば、定期的に、または、紙150の使用量が所定の量を越える毎に、ノズル112の目詰まりを検査するように予め設定されている。
【0073】
このように、光学センサ120がノズル112からインクが吐出されているか否かを検出するため、プリンタ装置100では、インクがつまってインクを吐出していないノズルを特定することができる。
【0074】
プリンタ装置100がノズル112の目詰まりを検査した結果、つまったノズルがある場合、プリンタ装置100はクリーニングを行なう。
【0075】
制御部140は、上述したように、ノズル112からインクが吐出されているか否かを光学センサ120に検出させる。複数のノズル112のうち少なくとも1つのノズル112からインクが吐出されていないと光学センサ120によって検出された場合、ヘッド部110はクリーニング部130の方に移動させられ、クリーニング部130においてクリーニングされる。
【0076】
図2は、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置100のクリーニング部130を模式的に示す斜視図である。
【0077】
クリーニング部130は、ヘッド部110を封止するキャップ部210と、キャップ部210に接続されたホース220と、キャップ部210内の空気を吸引する吸引部230とを含む。
【0078】
キャップ部210は中空の箱状に設けられており、このようなキャップ部210をヘッド部110に押し当てることで、ヘッド部110の所定の表面は封止される。この状態で、吸引部230が、ホース220を介してギャップ部210内の空気を吸引することにより、ヘッド部110の所定の表面にあるノズル112からインクが多量に吐出されて、ノズル112はクリーニングされ、ノズル112の目詰まりは解消される。
【0079】
制御部140は、どのノズル112からインクを紙150に吐出するように制御したかを認識し、光学センサ120によって、どのノズル112から吐出されたインクが検出されるかを認識することができるため、どのノズル112からインクが吐出されていないかを認識することができる。
【0080】
制御部140は、インクが吐出されていないノズル112をクリーニングするように、ヘッド部110の所定の表面を封止する。ヘッド部110のクリーニングされる面積は、キャップ部210の中空部分の面積によって決まる。つまったノズル112をクリーニングできるのであれば、キャップ部210の中空部分の面積は、複数のノズル112全体をクリーニングするような面積であってもよいし、複数のノズル112のうちの一部のノズル112をクリーニングするような面積であってもよい。キャップ部210の中空部分の面積は、原理的には、インクがつまったノズル112のみをクリーニングできる面積であればよい。
【0081】
また、つまったノズルの配置に応じてクリーニングに使用するキャップ部210の大きさを変更できるように、クリーニング部130には、異なる大きさの複数のキャップ部210が備え付けられていてもよい。
【0082】
なお、図1Aでは、ヘッド部110および光学センサ120は別々に設けられるように示されているが、ヘッド部110と光学センサ120とは一体的に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出されるように制御された後、すぐに、光学センサ120はインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0083】
また、上述した図1Aでは、各ノズル112から紙150に吐出された後、紙150上のインクを光学センサ120によって検出する形態を説明したが、各ノズル112から紙150に吐出しているインクを光学センサによって検出してもよい。
【0084】
図1Bは、本発明の実施の形態1による別のプリンタ装置100Aを模式的に示すブロック図である。
【0085】
図1Bに示すプリンタ装置100Aは、プリンタ装置100の光学センサ120が、光学センサ120Aに置換されている点を除いて、図1Aのプリンタ装置100と同様の構成をしている。図1Bにおけるプリンタ装置100Aの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する
光学センサ120Aは、複数の光を出射する出射部121Aと、出射部121Aから出射された複数の光のそれぞれを受光するように構成された受光部121Bとを含む。
【0086】
出射部121Aは、ヘッド部110の複数のノズル112の各々に対応して光を出射するように設けられている。制御部140Bは、ノズル112から吐出されたインクと、出射部121Aから出射された光とが衝突するようにヘッド部110および出射部121Aを制御する。
【0087】
ノズル112から吐出されたインクと、出射部121Aから出射された光とが衝突することによって、光は遮断され、受光部121Bは、出射部121Aから出力された光を受光することができない。
【0088】
ノズル112にインクがつまっていて、ノズル112からインクが吐出されない場合、受光部121Bは出射部121Aから出射された光を受光することができる。
【0089】
したがって、受光部121Bが出射部121Aから出射された光を受光するかどうかによって、ノズル112がつまっているかどうかを検出することができる。
【0090】
プリンタ装置100Aでは、ヘッド部110と紙150とが静止した状態でノズル112のつまりを検出することができ、したがって、ノズル112から吐出される紙150の量を少なくすることができる。
【0091】
また、この場合も、光学センサ120Aは、ヘッド部110と一体的に設けられてもよいし、光学センサ120Aは、ヘッド部110と別々に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出された後、すぐに、光学センサ120Aはインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0092】
以下では、ヘッド部がどのようにインクを吐出するかを説明する。
【0093】
図3は、本発明の実施の形態1によるさらに別のプリンタ装置100Bの上面図である。
【0094】
プリンタ装置100Bでは、主走査方向に沿った直線状に配置された複数のノズル112のうち隣接するノズル112が同時にインクを吐出しないように制御されている点で、図1Aに示したプリンタ装置100とは異なる。図3におけるプリンタ装置100Bの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0095】
プリンタ装置100Bは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Aと、ヘッド部110Aの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Aと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Bと、光学センサ120Bによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0096】
プリンタ装置100Bは、また、静止しているヘッド部110Aおよび/または光学センサ120Bに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0097】
プリンタ装置100Bでは、複数のノズル112は、所定の印画解像度でインクを吐出できるように、主走査方向に沿って直線状に配置されている。
【0098】
光学センサ120Bは、各ノズル112から吐出されたインクがどのノズル112から吐出されたものであるかを識別して検出できるように設けられている。光学センサ120Bは、CCDまたはCMOSなどのラインイメージセンサであってもよい。また、光学センサ120Bは、主走査方向に沿って配置された複数のノズル112から吐出されたインクを検出するため、光学センサ120Bの長手方向は、前記主走査方向と平行になっている。
【0099】
制御部140Aは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に沿って所定の速度で搬送させながら、ヘッド部110Aの複数のノズル112のうち少なくとも1つおきに配置されたノズル112から同時にインクを吐出し、かつ、隣接するノズル112から同時にインクを吐出しないように制御する。より好ましくは、制御部140Aは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、複数のノズル112のうち所定の数ずつ離れたノズル112からインクを所定の長さで紙150に同時に吐出するように各ノズル112を制御した後、インクを吐出するように制御されていないノズル112のうち所定の数ずつ離れたノズル112からインクを所定の長さで紙150に同時に吐出するように制御する。ここでは、所定の数は4である。制御部140Aは、全てのノズル112からインクを媒体に吐出するように制御するまで繰り返すように各ノズル112を制御する。
【0100】
このように、制御部140Aが、所定の数ずつ離れたノズル112からインクを同時に吐出させることを、全てのノズル112に対して行うことで、隣接するノズル112は同時にインクを吐出しないため、光学センサ120Bの解像度が悪くても、どのノズル112からインクが吐出されていないかを特定することができる。
【0101】
プリンタ装置100Bでは、複数のノズル112の間の間隔が狭く、ヘッド部110Aの解像度がよくても、複数のノズル112のうち隣接するノズル112は同時にインクを吐出しないため、光学センサ120Bは、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを確実に検出することができる。
【0102】
プリンタ装置100は、また、紙150上に吐出されたインクの像を結像するレンズをさらに備えていてもよい。
【0103】
図4は、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置100Bにおいて、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122が配置されることを模式的に示す側面図である。
【0104】
レンズ122は、紙150よりも光学センサ120Bに近い位置に配置され、紙150上に吐出されたインクの像を結像して光学センサ120Bに入力する。インクの像を縮小するように結像するレンズ122を設けると、光学センサ120Bは、レンズ122を設けない場合と比べて、紙150上のより広い領域の像を検出することができる。
【0105】
このように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122が配置されていることにより、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0106】
なお、上記説明では、複数のノズル112のうち4つずつ離れたノズル112から同時にインクを吐出する形態を説明したが、プリンタ装置100Bにおいて、同時にインクを吐出するノズル112の離れた数は4に限定されず、同時にインクを吐出するノズル112の離れた数は2以上の任意の数であればよい。
【0107】
また、上述したプリンタ装置100Bでは、隣接するノズル112が同時にインクを吐出しないため、光学センサ120Bの分解能はそれほど高くなくてもよい。
【0108】
なお、ヘッド部には、ノズルの大きさを変更させることによってドットの大きさを変更するドット変調可能タイプと、ドットの大きさを変更できないドット変調不可能タイプがあるが、いずれのタイプであっても、ヘッド部は、紙150の全体にインクを吐出可能であることが必要であるため、ドット変調可能タイプの最大ドットおよびドット変調不可能タイプのドットの大きさを、隣接するノズルから吐出されたインクのドットが紙150上でお互いに接するように設計する必要がある。
【0109】
図3に示されるヘッド部110Aは、ドット変調不可能タイプであっても、ドット変調可能タイプであっても、制御部140Bは、隣接するノズル112が同時にインクを吐出しないようにヘッド部110Aを制御するため、隣接するノズル112から吐出されたインクを光学センサ120Bが誤って検出することを防ぐことができる。
【0110】
図5は、本発明の実施の形態1によるさらに別のプリンタ装置100Cの上面図である。プリンタ装置100Cでは、隣接するノズルが同時にインクを吐出するように制御されている点で、図3に示したプリンタ装置100Bとは異なる。図5におけるプリンタ装置100Cの構成要素のうち、図3で示したプリンタ装置100Bと同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0111】
プリンタ装置100Cは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Aと、ヘッド部110Aの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Cと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Bと、光学センサ120Bによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0112】
プリンタ装置100Cは、また、静止しているヘッド部110Aおよび/または光学センサ120Bに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0113】
プリンタ装置100Cに示されるように、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、制御部140Cは、各ノズル112からインクを同時に吐出するように制御することによって、目詰まり検出のために紙150を使用する面積は小さくなる。たたし、この場合、光学センサ120Bの解像度は、どのノズル112からインクが吐出されていないかを特定することができるような解像度である必要がある。
【0114】
なお、プリンタ装置100Cにおいても、図4を参照して説明したように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられていてもよい。レンズ122が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0115】
図5に示されるヘッド部110Aがドット変調可能タイプである場合、制御部140Cは、隣接するノズル112から吐出されたインクのドットがお互いに接しないようにドット変調で小さなドットを記録した後、各ノズル112から同時にインクを吐出するようにヘッド部110Aを制御すれば、光学センサ120Bは、どのノズル112からインクが吐出されていないかを検出することができる。
【0116】
また、図5に示すように各ノズル112から同時にインクを吐出するように制御すると、ノズル112の目詰まりを検出するために使用する紙150の量を少なくすることができる。
【0117】
このように、本実施の形態によれば、図3および図5を参照して説明したように、制御部は、直線状に配置された複数のノズル112のうち隣接するノズル112から同時にインクを吐出しないように各ノズル112を制御してもよく、複数のノズル112のすべてから同時にインクを吐出するように制御してもよい。
【0118】
したがって、制御部は、光学センサ120Bの解像度と、紙150の有効利用性に応じて、どのようにノズル112からインクを吐出するように制御するかを変更してもよい。
【0119】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2によるプリンタ装置100Dの上面図である。
【0120】
図6におけるプリンタ装置100Dの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0121】
プリンタ装置100Dは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Bと、ヘッド部110Bの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Dと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Cと、光学センサ120Cによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0122】
プリンタ装置100Dは、また、静止しているヘッド部110Bおよび/または光学センサ120Cに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0123】
プリンタ装置100Dでは、光学センサ120Cの解像度はそれほど要求されておらず、所定の間隔で、副走査方向に沿って直線状に配置された複数のノズル112から吐出されたインクが判別可能であればよい。光学センサ120Cは、例えば、フォトダイオードである。
【0124】
プリンタ装置100Dは、また、光学センサ120Cと紙150との間に配置されるレンズ124をさらに備える。
【0125】
図7は、本発明の実施の形態2によるプリンタ装置において、光学センサ120Cと紙150との間にレンズ124が配置されていることを模式的に示す側面図である。
【0126】
レンズ124は、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができる。
【0127】
ヘッド部110Bでは、各ノズル112が副走査方向に沿った直線状に配置されている。
【0128】
制御部140Dは、ヘッド部110を主走査方向に所定の長さだけ移動させるとともに、複数のノズル112から同時にインクを吐出させる。その後、媒体搬送部160は紙150を副走査方向に搬送し、光学センサ120Cは、複数のノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを順次的に検出する。
【0129】
ノズル112からインクが吐出されていないと光学センサ120Cが検出する場合、制御部140Dはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130はインクを吐出しなかったノズル112をクリーニングする。
【0130】
このように、プリンタ装置100Dでは、紙150の一部を使用して、短時間でノズル112の目詰まりを検出することができる。
【0131】
また、図7では、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Cは別々に設けられるように示されているが、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Cは一体的に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出された後、すぐに、光学センサ120Cはインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0132】
このように、実施の形態2によれば、ヘッド部110Bの幅の紙150のみが消費され、短時間で各ノズル112にインクがつまっているか否かを検出することができる。
【0133】
(実施の形態3)
図8Aは、本発明の実施の形態3によるプリンタ装置100Eの上面図である。
【0134】
図8Aにおけるプリンタ装置100Eの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0135】
プリンタ装置100Eは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Cと、ヘッド部110Cの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Eと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Dと、光学センサ120Dによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0136】
プリンタ装置100Eは、また、静止しているヘッド部110Cおよび/または光学センサ120Dに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0137】
プリンタ装置100Eは、カラープリンタであり、ヘッド部110Cは、カラーの画像を紙150上に形成できるように設計されている。
【0138】
ヘッド部110Cでは、複数のノズル112がマトリクス状に配置されている。複数のノズル112は、イエロー(Y)のインクを吐出する複数のノズルを含むイエローノズル群114Aと、マゼンタ(M)のインクを吐出する複数のノズルを含むマゼンタノズル群114Bと、シアン(C)のインクを吐出する複数のノズルを含むシアンノズル群114Cと、ブラック(K)のインクを吐出する複数のノズルを含むブラックノズル群114Dとを含む。
【0139】
イエローノズル群114A、マゼンタノズル群114B、シアンノズル群114C、ブラックノズル群114Dのそれぞれのノズル112は、副走査方向と平行な直線状に配置されている。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを吐出するノズル112は、副走査方向と平行な直線状にそれぞれ配置されている。
【0140】
光学センサ120Dは、4つの光学センサ部126を含む。4つの光学センサ部126はそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを検出するように設けられている。
【0141】
プリンタ装置100Dは、また、各光学センサ部126と紙150との間に配置され、複数のレンズ124をさらに備えている。
【0142】
レンズ124と光学センサ部126の配置は、光学センサ120Cが光学センサ部126に代わった点を除いて、図7に示した側面図と同様である。
【0143】
図8Bは、本発明の実施の形態3によるプリンタ装置100Eにおいて、光学センサ部126にカラーフィルタ128が設けられることを模式的に示す側面図である。
【0144】
イエローノズル群114Aから吐出されたイエローのインクを検出する光学センサ部126には、青の波長の光を通過するカラーフィルタ128が設けられており、マゼンタノズル群114Bから吐出されたマゼンタのインクを検出する光学センサ部126には、緑の波長の光を通過するカラーフィルタ128が設けられており、シアンノズル群114Cから吐出されたシアンのインクを検出する光学センサ部126には、赤の波長の光を通過するカラーフィルタ128が設けられており、ブラックノズル群114Dから吐出されたブラックのインクを検出する光学センサ部126には、赤外線カットのカラーフィルタ128が設けられている。
【0145】
このように、各光学センサ部126の前に対応するカラーフィルタ128を設けることによって、光学センサ部126のそれぞれは、異なるノズル群114A、114B、114C、114Dのノズル112から異なる色のインクが吐出されているかどうかを正確に検出することができる。
【0146】
再び、図8Aを参照すると、プリンタ装置100Eにおいて、制御部140Eは、ヘッド部110Cを副走査方向に所定の距離だけ移動させるとともに、各ノズル112からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを同時に所定の長さで吐出させる。制御部140Eは、光学センサ126の位置に合わせて、イエローノズル群114A、マゼンタノズル群114B、シアンノズル群114C、ブラックノズル群114Dのそれぞれのノズル112からインクを吐出するようにヘッド部110Cを制御する。
【0147】
その後、制御部140Eは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させることによって、光学センサ120Dの光学センサ部126は、複数のノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを順次的に検出する。
【0148】
ノズル112からインクが吐出されていないと光学センサ120Dが検出する場合、制御部140はヘッド部110Cをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130はインクを吐出しなかったノズル112をクリーニングする。
【0149】
このとき、インクが吐出されていないと光学センサ120Dによって検出されたノズル112が、例えば、イエローのインクを吐出するノズル112である場合、クリーニング部130はイエローのインクを吐出するノズル112全体をクリーニングする。あるいは、クリーニング部130は、インクが吐出されていないと光学センサ120Dによって検出されたノズル112のみをクリーニングしてもよい。
【0150】
このように、プリンタ装置100Eが、複数のノズル112から異なる色のインクを吐出するカラープリンタである場合でも、紙150の一部を使用して、短時間でノズル112の目詰まりを検出することができる。
【0151】
また、イエローノズル群114A、マゼンタノズル群114B、シアンノズル群114Cおよびブラックノズル群114Dはそれぞれ、各ノズル112からインクが吐出された所定の長さと略等しい間隔だけ離れた直線状に配置されていることによって、各ノズル112から吐出されたインクが重なることなく、それにより、光学センサ120Dは、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを確実に検出することができる。
【0152】
また、図8Aでは、ヘッド部110Cおよび光学センサ120Dは別々に設けられるように示されているが、ヘッド部110Cと光学センサ120Dは一体的に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出された後、すぐに、光学センサ120Dはインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0153】
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4によるプリンタ装置100Fの上面図である。
【0154】
図9におけるプリンタ装置100Fの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0155】
プリンタ装置100Fは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Bと、ヘッド部110Bの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Fと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Bと、光学センサ120Bによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0156】
プリンタ装置100Fは、また、静止しているヘッド部110Bおよび/または光学センサ120Bに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0157】
制御部140Fは、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112から順次的に所定の長さでインクを吐出させる。
【0158】
制御部140Fは、全てのノズル112からインクを吐出するようにヘッド部110Bを制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させることによって、光学センサ120Bは、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを順次的に検出する。光学センサ120Bは、媒体搬送部160が紙150を副走査方向に沿って1回搬送することによって、全てのノズル112からインクが吐出されているか否かを検出する。
【0159】
ノズル112からインクが吐出されていないと光学センサ120Bが検出する場合、制御部140Fはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130はインクを吐出しなかったノズル112をクリーニングする。
【0160】
このように、制御部140Fは、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら、各ノズル112から順次的にインクを吐出するように各ノズル112を制御することによって、異なるノズル112から吐出されたインクが副走査方向に沿って並ぶことはない。したがって、光学センサ120Bの副走査方向における解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Bは、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを確実に検出することができる。
【0161】
光学センサ120Bの大きさは、媒体搬送部160が紙150を副走査方向に沿って1回搬送することによって、全てのノズル112からインクが吐出されているか否かを検出するできるような大きさであることが望ましい。
【0162】
あるいは、実施の形態4でも、実施の形態1のように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0163】
また、実施の形態4でも、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ124(図7)を設けることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0164】
また、図9では、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Bは別々に設けられるように示されているが、ヘッド部110Bと光学センサ120Bは一体的に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出された後、すぐに、光学センサ120Bはインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0165】
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5によるプリンタ装置100Gの上面図である。
【0166】
図10におけるプリンタ装置100Gの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0167】
プリンタ装置100Gは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Bと、ヘッド部110Bの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Fと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Bと、光学センサ120Bによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0168】
プリンタ装置100Gは、また、静止しているヘッド部110Bおよび/または光学センサ120Bに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0169】
ヘッド部110Bにおいて、複数のノズル112は、副走査方向に沿った直線状に配置されている。
【0170】
制御部140Gは、ヘッド部110を主走査方向に沿って移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112から順次的に所定の長さでインクを吐出させる。
【0171】
ここで、副走査方向に沿った直線状に配置された複数のノズル112の間隔がLであり、隣接するノズル112からインクを吐出させる吐出開始点の距離がWであるとすると、制御部140Gは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向にLだけ搬送する間に、ヘッド部110Bを主走査方向にWだけ移動させれば、制御部140Gは、ヘッド部110Bおよび媒体搬送部160をそれぞれ一定の速度で移動および搬送させることができる。
【0172】
制御部140Gが、このように、ヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することによって、各ノズル112から吐出されたインクは、主走査方向に沿って一列に配置される。
【0173】
制御部140は、全てのノズル112からインクが吐出されるように各ノズル112を制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。光学センサ120Bは、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する。光学センサ120Bは、媒体搬送部160が1回副走査方向に搬送することによって、全てのノズル112から吐出されたインクを検出できる。
【0174】
ノズル112からインクが吐出されていないと光学センサ120Bが検出する場合、制御部140Gはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130はインクを吐出しなかったノズル112をクリーニングする。
【0175】
このように、制御部140Gは、ヘッド部110Bを主走査方向に沿って移動させながら、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させ、各ノズル112から順次的にインクを吐出させることによって、目詰まり検出のために紙150を使用する領域を小さくすることができる。
【0176】
光学センサ120Bの大きさは、媒体搬送部160が紙150を副走査方向に沿って1回搬送することによって、全てのノズル112からインクが吐出されているか否かを検出するできるような大きさであってもよい。
【0177】
あるいは、実施の形態5でも、実施の形態1のように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0178】
また、実施の形態5でも、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ124(図7)を設けることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0179】
また、図10では、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Bは別々に設けられるように示されているが、ヘッド部110Bと光学センサ120Bは一体的に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出された後、すぐに、光学センサ120Bはインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0180】
(実施の形態6)
図11は、本発明の実施の形態6によるプリンタ装置100Hの上面図である。
【0181】
図11におけるプリンタ装置100Hの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0182】
プリンタ装置100Hは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Bと、ヘッド部110Bの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Gと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Cと、光学センサ120Cによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。ここで、光学センサ120Cは、ヘッド部110Bと一体的に設けられている。
【0183】
プリンタ装置100Hは、また、静止しているヘッド部110Bおよび/または光学センサ120Cに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0184】
ヘッド部110Bにおいて、複数のノズル112は、副走査方向に沿った直線状に配置されている。
【0185】
制御部140Hは、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112から所定の長さで順番にインクを吐出させる。
【0186】
次いで、制御部140Hは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させ、ヘッド部110Bを主走査方向の反対方向に移動させる。
【0187】
このとき、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる距離は、副走査方向に沿った直線状に配置された複数のノズル112の間の距離よりも短い。
【0188】
次いで、制御部140Hは、始めにインクを吐出した地点からわずかにずれた地点から、先ほど同様に、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら、各ノズル112から所定の長さで順番にインクを吐出させる。
【0189】
制御部140Hは、上述した形態で、各ノズル112からインクを紙150に8回吐出するように制御する。
【0190】
次いで、制御部140Hは、光学センサ120Cを紙150上に移動させ、紙150に吐出されたインクを検出させる。
【0191】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Cが検出した場合、制御部140Hはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0192】
制御部140Hは、このように、同じノズル112から吐出されたインクが副走査方向に隣接して配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。
【0193】
上述したように、制御部140Hは、1つのノズル112から吐出されたインクがまとまって配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御するため、光学センサ120Cの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Cは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができる。また、光学センサ120Cと紙150との間にレンズを設けなくても、光学センサ120Cは、インクが紙150に吐出されているかどうかを検出することができる。
【0194】
紙150にインクが吐出されているかどうかを光学センサ120Cが検出するのは、ヘッド部110Bの各ノズル112がインクを吐出している最中であってもよく、または、制御部140Hが各ノズル112からインクを吐出するように制御し終わった後でもよい。
【0195】
また、この場合でも、実施の形態1のように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができるが、レンズ122は、副走査方向に沿った広い領域の像を光学センサ120Cに結像することが望ましい。
【0196】
上記説明では、制御部140Hが各ノズル112から順番にインクを吐出するようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを複数回繰り返す形態を説明した。しかしながら、実施の形態6は、これに限定されない。制御部140Hは、1つのノズル112からインクを複数回吐出するようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを、順番に各ノズルに繰り返してもよい。
【0197】
この場合の形態を以下に説明する。
【0198】
制御部140Hは、複数のノズル112が直線状に配置されたヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112からインクを吐出させる。その後、制御部140Hは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させ、次いで、ヘッド部110Bを主走査方向と反対方向に移動させるとともに、所定の1つのノズル112からインクを吐出させる。
【0199】
制御部140Hは、再び、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。
【0200】
次いで、制御部140Hは、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら所定の1つのノズル112からインクを吐出させた後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させ、次いで、ヘッド部110Bを主走査方向と反対方向に移動させるとともに、所定の1つのノズル112からインクを吐出させる。
【0201】
制御部140Hは、同様に1つのノズル112からインクを紙150に8回吐出させて1つのノズル112の吐出を完了させる。
【0202】
次いで、制御部140Hは、インクを8回吐出するように制御したノズル112に隣接する別のノズル112からも同様に、インクを8回吐出するように制御する。制御部140Hは、このように、全てのノズル112からインクを吐出させるように各ノズル112を制御する。
【0203】
各ノズル112からインクを吐出されるように制御された後、制御部140Hは、光学センサ120Cを紙150上に移動させ、紙150に吐出されたインクを検出させる。または、光学センサ120Cは、制御部140Hが各ノズル112からインクを吐出するように制御している途中に、ノズル112からインクが紙150に吐出されているかどうかを検出してもよい。
【0204】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Cが検出した場合、制御部140はヘッド部110をクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0205】
制御部140Hは、このように、同じノズル112から吐出されたインクが副走査方向に隣接して配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。
【0206】
なお、制御部140Hが1つのノズル112からインクを吐出する際に、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる距離は、直線状に配置された複数のノズル112のうち隣接するノズル112との距離よりも短い。
【0207】
上述したように、制御部140Hは、1つのノズル112から吐出されたインクがまとまって配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御するため、光学センサ120Cの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Cは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【0208】
なお、上述した説明では、1つのノズル112から8回インクを吐出する形態を説明したが、1つのノズル112からインクを吐出する回数は8に限定されるものではなく、任意の複数の数であればよい。
【0209】
なお、実施の形態6でも、実施の形態1のように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができる。
【0210】
また、実施の形態6でも、光学センサ120Cと紙150との間にレンズ124(図7)を設けることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができる。
【0211】
また、図11では、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Cは一体的に設けられるように示されているが、ヘッド部110Bと光学センサ120Cは、別々に設けられてもよい。
【0212】
(実施の形態7)
図12は、本発明の実施の形態7によるプリンタ装置100Iの上面図である。
【0213】
図12におけるプリンタ装置100Iの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0214】
プリンタ装置100Iは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Bと、ヘッド部110Bの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Iと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Cと、光学センサ120Cによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。ここで、光学センサ120Cは、ヘッド部110Bと一体的に設けられている。
【0215】
プリンタ装置100Iは、また、静止しているヘッド部110Bおよび/または光学センサ120Cに対して、紙150を副走査方向に沿って往復して搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0216】
ヘッド部110には、複数のノズル112が副走査方向に沿った直線状に配置されている。
【0217】
制御部140Iは、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112から順番に所定の長さでインクを吐出させる。
【0218】
ここで、副走査方向に沿った直線状に配置された複数のノズル112の間隔がLであり、隣接するノズル112からインクを吐出させる吐出開始点の距離がWであるとすると、制御部140Iは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向にLだけ搬送する間に、ヘッド部110Bを主走査方向にWだけ移動させれば、制御部140Gは、ヘッド部110Bおよび媒体搬送部160をそれぞれ一定の速度で移動および搬送させることができる。
【0219】
次いで、制御部140Iは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向の反対方向に搬送させ、ヘッド部110Bを主走査方向の反対方向に移動させる。
【0220】
次いで、制御部140Iは、始めにインクを吐出した地点からわずかにずれた地点から、先ほど同様に、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、各ノズル112から所定の長さで順番にインクを吐出させる。
【0221】
制御部140Iは、上述した形態で、1つのノズル112からインクを紙150に8回吐出させる。
【0222】
次いで、制御部140Iは、光学センサ120Cを紙150上に移動させ、紙150に吐出されたインクを検出させる。
【0223】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Cが検出した場合、制御部140Iはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0224】
上述したように、制御部140Iは、同じノズル112から吐出されたインクがまとまって配置され、異なるノズル112から吐出されたインクが主走査方向に沿って配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。したがって、光学センサ120Cの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Cは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができ、さらに、制御部140Iは、光学センサ120Cを副走査方向に移動させることなく、光学センサ120Cを主走査方向に沿って移動させるだけで、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができる。また、光学センサ120Cと紙150との間にレンズを設けなくても、光学センサ120Cは、インクが紙150に吐出されているかどうかを検出することができる。
【0225】
紙150にインクが吐出されているかどうかを光学センサ120Cが検出するのは、ヘッド部110Bの各ノズル112がインクを吐出している最中であってもよく、または、制御部140Iが各ノズル112からインクを吐出するように制御し終わった後でもよい。
【0226】
また、この場合でも、実施の形態1のように、光学センサ120Cと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができるが、レンズ122は、副走査方向に沿った広い領域の像を光学センサ120Cに結像することが望ましい。
【0227】
上記説明では、制御部140Iが各ノズル112から順番にインクを吐出するようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを複数回繰り返す形態を説明した。しかしながら、実施の形態7は、これに限定されない。制御部140Iは、1つのノズル112からインクを複数回吐出するようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを、順番に各ノズルに繰り返してもよい。
【0228】
この場合の形態を以下に説明する。
【0229】
制御部140Iは、ヘッド部110を主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112からインクを吐出するように制御する。制御部140Iは、そのノズル112が所定の長さのインクを吐出するように制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。次いで、制御部140Iは、ヘッド部110Bを主走査方向と反対の方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、同じノズル112からインクを吐出するように制御する。
【0230】
制御部140Iは、再び、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。
【0231】
次いで、制御部140Iは、再び、ヘッド部110を主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、1つの所定のノズル112からインクを所定の長さで吐出するように制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。次いで、制御部140Iは、ヘッド部110Bを主走査方向と反対の方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、同じノズル112からインクを吐出するように制御する。
【0232】
制御部140Iは、1つのノズル112からインクを紙150に8回吐出させて1つのノズル112の吐出を完了させる。
【0233】
次いで、制御部140は、媒体搬送部160に紙150を副走査方向の反対の方向に搬送させるとともに、各ノズル112からインクを吐出させることなく、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させる。
【0234】
次いで、制御部140Iは、インクを8回吐出するように制御したノズル112に隣接する別のノズル112からも同様に、インクを8回吐出するように制御する。
【0235】
制御部140Iは、このように、全てのノズル112からインクを吐出させるように各ノズル112を制御する。
【0236】
制御部140Iが、各ノズル112からインクを吐出するように制御した後、制御部140Iは、光学センサ120Cを紙150上に移動させ、紙150に吐出されたインクを検出させる。または、光学センサ120Cは、制御部140Iが各ノズル112からインクを吐出するように制御している途中に、ノズル112からインクが紙150に吐出されているかどうかを検出してもよい。
【0237】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Cが検出した場合、制御部140Iはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0238】
制御部140Iは、このように、同じノズル112から吐出されたインクが隣接して配置され、異なるノズル112から吐出されたインクが主走査方向に沿って配置されるように、ヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。
【0239】
上述したように、制御部140Iは、同じノズル112から吐出されたインクがまとまって配置され、異なるノズル112から吐出されたインクが主走査方向に沿って配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。したがって、光学センサ120Cの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Cは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができ、さらに、制御部140Iは、光学センサ120Cを副走査方向に移動させることなく、光学センサ120Cを主走査方向に沿って移動させるだけで、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【0240】
なお、上述した説明では、1つのノズル112から8回インクを吐出する形態を説明したが、1つのノズル112からインクを吐出する回数は8に限定されるものではなく、任意の複数の数であればよい。
【0241】
なお、実施の形態7でも、実施の形態1のように、光学センサ120Cと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができる。
【0242】
また、実施の形態7でも、光学センサ120Cと紙150との間にレンズ124(図7)を設けることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができる。
【0243】
また、図12では、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Cは一体的に設けられるように示されているが、ヘッド部110Bと光学センサ120Cは、別々に設けられてもよい。
【0244】
(実施の形態8)
図13は、本発明の実施の形態8によるプリンタ装置100Jの上面図である。
【0245】
図13におけるプリンタ装置100Jの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0246】
プリンタ装置100Jは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Cと、ヘッド部110Cの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Jと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Dと、光学センサ120Dによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。ここで、光学センサ120Dは、ヘッド部110Bと一体的に設けられている。
【0247】
プリンタ装置100Jは、また、静止しているヘッド部110Cおよび/または光学センサ120Dに対して、紙150を副走査方向に沿って往復して搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0248】
ヘッド部110Cでは、複数のノズル112がマトリクス状に配置されている。複数のノズル112は、イエロー(Y)のインクを吐出する複数のノズルを含むイエローノズル群114Aと、マゼンタ(M)のインクを吐出する複数のノズルを含むマゼンタノズル群114Bと、シアン(C)のインクを吐出する複数のノズルを含むシアンノズル群114Cと、ブラック(K)のインクを吐出する複数のノズルを含むブラックノズル群114Dとを含む。
【0249】
イエローノズル群114A、マゼンタノズル群114B、シアンノズル群114C、ブラックノズル群114Dのそれぞれのノズル112は、副走査方向と平行な直線状に配置されている。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを吐出するノズル112は、副走査方向と平行な直線状にそれぞれ配置されている。
【0250】
光学センサ120Dは、例えば、フォトダイオードである。
【0251】
ヘッド部110Cがカラーのインクを吐出する場合においても、1つのタイプの光学センサ120Dによって、ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することもできる。
【0252】
制御部140Jは、複数のノズル112を直線状に配置したヘッド部110Cを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112から所定の長さで順番にインクを吐出させる。
【0253】
具体的には、イエローのインクを吐出するノズル112のうち最も端に配置されたノズル112から副走査方向に沿って配置されたイエローのノズル112に対して順番にインクを吐出するように制御し始める。
【0254】
イエローのノズル112からインクを吐出するように制御することが終了すると、次いで、マゼンタのインクを吐出するノズル112のうち最も端に配置されたノズル112から順番にインクを吐出するように制御し始め、これを、シアンのインクおよびブラックのインクと繰り返す。
【0255】
ここで、副走査方向に沿った直線状に配置された複数のノズル112の間隔がLであり、隣接するノズル112からインクを吐出させる吐出開始点の距離がWであるとすると、制御部140Jは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向にLだけ搬送する間に、ヘッド部110Cを主走査方向にWだけ移動させれば、制御部140Jは、ヘッド部110Cおよび媒体搬送部160をそれぞれ一定の速度で移動および搬送させることができる。
【0256】
次いで、制御部140Jは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向の反対方向に搬送させ、ヘッド部110Cを主走査方向の反対方向に移動させる。
【0257】
次いで、制御部140Jは、始めにインクを吐出した地点からわずかにずれた地点から、先ほど同様に、ヘッド部110Cを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、先ほど同じ順番に、各ノズル112から所定の長さでインクを吐出させる。
【0258】
制御部140Jは、上述した形態で、1つのノズル112からインクを紙150に8回吐出させる。
【0259】
次いで、制御部140Jは、光学センサ120Dを紙150上に移動させ、紙150に吐出されたインクを検出させる。
【0260】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Dが検出した場合、制御部140Jはヘッド部110Cをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0261】
上述したように、制御部140Hは、同じノズル112から吐出されたインクがまとまって配置され、異なるノズル112から吐出されたインクが主走査方向に沿って配置されるようにヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。したがって、光学センサ120Dの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Dは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができ、さらに、制御部140Jは、光学センサ120Dを副走査方向に移動させることなく、光学センサ120Dを主走査方向に沿って移動させるだけで、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができる。また、光学センサ120Dと紙150との間にレンズを設けなくても、光学センサ120Dは、インクが紙150に吐出されているかどうかを検出することができる。
【0262】
紙150にインクが吐出されているかどうかを光学センサ120Dが検出するのは、ヘッド部110Cの各ノズル112がインクを吐出している最中であってもよく、または、制御部140Jが各ノズル112からインクを吐出するように制御し終わった後でもよい。
【0263】
また、この場合でも、実施の形態1のように、光学センサ120Dと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Dに結像することができるが、レンズ122は、副走査方向に沿った広い領域の像を光学センサ120Dに結像することが望ましい。
【0264】
上記説明では、制御部140Jが各ノズル112から順番にインクを吐出するようにヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを複数回繰り返す形態を説明した。しかしながら、実施の形態8は、これに限定されない。制御部140Jは、1つのノズル112からインクを複数回吐出するようにヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを、順番に各ノズルに繰り返してもよい。
【0265】
この場合の形態を以下に説明する。
【0266】
制御部140Jは、複数のノズル112が直線状に配置されたヘッド部110Cを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、イエローのインクを吐出する1つの所定のノズル112からインクを吐出するように制御する。制御部140Jは、そのノズル112から所定の長さのインクを紙150に吐出するように制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。次いで、制御部140Jは、ヘッド部110Bを主走査方向と反対方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、同じノズル112からインクを吐出するように制御する。
【0267】
制御部140Jは、再び、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。
【0268】
制御部140Jは、再び、ヘッド部110Cを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、同じノズル112からインクを所定の長さで吐出するように制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。次いで、制御部140Jは、ヘッド部110Bを主走査方向と反対方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、同じノズル112からインクを吐出するように制御する。
【0269】
制御部140Jは、1つのノズル112からインクを紙150に8回吐出させて1つのノズル112の吐出を完了させる。
【0270】
次いで、制御部140は、媒体搬送部160に紙150を副走査方向の反対方向に搬送させるとともに、各ノズル112からインクを吐出させることなく、ヘッド部110Bを副走査方向に移動させる。
【0271】
次いで、制御部140Jは、インクを8回吐出するように制御したノズル112に隣接するイエローのインクを吐出する別のノズル112からも同様に、インクを8回吐出するように制御する。
【0272】
制御部140Jは、このように、イエローのインクを吐出する全てのノズル112からイエローのインクを吐出するように各ノズル112を制御する。
【0273】
次いで、制御部140Jは、イエローのインクを吐出させたのと同様に、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを吐出する全てのノズル112から各ノズル112を制御する。
【0274】
制御部140Jが、上述したように各ノズル112からインクを吐出するようにヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられたノズル112および媒体搬送部160を制御した後、制御部140Jは、光学センサ120Dを紙150上に移動させ、紙150上に吐出されたインクを検出させる。または、光学センサ120Dは、制御部140Jが各ノズル112からインクを吐出するように制御している途中に、ノズル112からインクが紙150に吐出されているかどうかを検出してもよい。
【0275】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Dが検出した場合、制御部140Jはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0276】
制御部140Jは、このように、同じノズル112から吐出されたインクが隣接して配置され、異なるノズル112から吐出された同じ色のインクおよび異なる色のインクが主走査方向に沿って配置されるように、ヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。
【0277】
上述したように、制御部140Jは、同じノズル112から吐出されたインクがまとまって配置され、異なるノズル112から吐出された同じ色のインクおよび異なる色のインクが主走査方向に沿って配置されるようにヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。したがって、光学センサ120Dの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Dは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができ、さらに、制御部140Jは、光学センサ120Dを副走査方向に沿って移動させることなく、光学センサ120Dを主走査方向に沿って移動させるだけで、各ノズル112から同じ色のインクおよび異なる色のインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【0278】
なお、上述した説明では、1つのノズル112から8回インクを吐出する形態を説明したが、1つのノズル112からインクを吐出する回数は8に限定されるものではなく、任意の複数の数であればよい。
【0279】
なお、実施の形態8でも、実施の形態1のように、光学センサ120Dと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Dに結像することができる。
【0280】
プリンタ装置100Jは、また、光学センサ120Dと紙150との間に配置され、選択された波長の光を通過する1つまたは複数のカラーフィルタ128(図8B参照)をさらに備えていてもよい。
【0281】
また、図13では、ヘッド部110Cおよび光学センサ120Dは一体的に設けられるように示されているが、ヘッド部110Cと光学センサ120Dは、別々に設けられてもよい。
【0282】
【発明の効果】
本発明によれば、ヘッド部に設けられた複数のノズルのそれぞれからインクが媒体に吐出されるか否かを光学センサによって検出し、検出の結果に基づいてクリーニングを行うため、ユーザがノズルがつまっているかどうか目視して確認する必要もなく、また、ノズルがつまっていないのにクリーニングを行うような非効率な動作を行なうことを防ぐことができる。また、通常の印刷とは異なる領域にヘッド部を移動させて、ノズルの目詰まりを検出する必要もなくなる。また、光学センサによってどのノズルからインクが吐出されていないかを検出するため、インクがつまっているノズルのみをクリーニングすることもできる。
【0283】
また、本発明によれば、直線状に配置された複数のノズルのうち、少なくとも1つおきに配置されたノズルから同時にインクを吐出するように制御することによって、光学センサの解像度がそれほどよくない場合でも、光学センサはどのノズルからインクが吐出されていないかどうかを特定することができる。
【0284】
また、本発明によれば、複数のノズルから同時にインクを吐出するように制御することによって、ノズルの目詰まり検出のために使用する媒体の領域を減らすことができる。
【0285】
また、本発明によれば、ヘッド部が異なる色を吐出するカラープリンタ装置である場合でも、適用可能である。
【0286】
また、本発明によれば、ヘッド部を主走査方向に移動させながら、各ノズルから順番にインクを吐出するように制御すれば、光学センサの副走査方向における解像度がよくなくても、光学センサは確実にどのノズルからインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【0287】
また、本発明によれば、ヘッド部を主走査方向に移動させるとともに媒体搬送部によって媒体を副走査方向に搬送させながら、各ノズルからインクが順番に吐出するように各ノズルを制御することによって、各ノズルから吐出されたインクを主走査方向に配置することができ、それにより、光学センサを一度主走査方向に移動させるだけで、各ノズルからインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【0288】
また、本発明によれば、各ノズルから複数のインクを媒体に吐出させ、同じノズルから吐出されたインクがお互いに隣接して配置するように制御することによって、光学センサの解像度がそれほどよくなくても、光学センサは確実に各ノズルからインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】図1Aは、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置を模式的に示すブロック図である。
【図1B】図1Bは、本発明の実施の形態1による別のプリンタ装置を模式的に示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置のクリーニング部を模式的に示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態1によるさらに別のプリンタ装置の上面図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置において、光学センサと紙との間にレンズが配置されることを模式的に示す側面図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態1によるさらに別のプリンタ装置の上面図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態2によるプリンタ装置の上面図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態2によるプリンタ装置において、光学センサと紙との間にレンズが配置されることを模式的に示す側面図である。
【図8A】図8Aは、本発明の実施の形態3によるプリンタ装置の上面図である。
【図8B】図8Bは、本発明の実施の形態2によるプリンタ装置において、光学センサにカラーフィルタが設けられることを模式的に示す側面図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態4によるプリンタ装置の上面図である。
【図10】図10は、本発明の実施の形態5によるプリンタ装置の上面図である。
【図11】図11は、本発明の実施の形態6によるプリンタ装置の上面図である。
【図12】図12は、本発明の実施の形態7によるプリンタ装置の上面図である。
【図13】図13は、本発明の実施の形態8によるプリンタ装置の上面図である。
【符号の説明】
100 プリンタ装置
110 ヘッド部
112 ノズル
120 光学センサ
130 クリーニング部
140 制御部
150 紙
160 媒体搬送部
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ装置およびプリンタ装置のクリーニング方法に関し、より詳細には、複数のノズルからインクが吐出されているか否かを光学センサによって検出し、インクが吐出されていないと検出されたノズルをクリーニングするプリンタ装置およびプリンタ装置のクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式プリンタ装置は、プリント時の騒音が比較的小さく、高画質な画像を形成できるため、カラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。このようなインクジェット式プリンタ装置は、インクカートリッジから供給されたインクを複数のノズルのそれぞれから媒体に吐出するヘッド部と、媒体をヘッド部に対して相対的に搬送する搬送部とを備えている。形成すべき画像のデータに基づいてヘッド部を媒体上に移動させ、各ノズルから媒体にインクを吐出することによって、画像が形成される。
【0003】
一般に、ヘッド部は、同じノズルから吐出されたインクがお互いに近接しないようにインクを媒体に吐出する。すなわち、媒体上のあるインクの紙送り方向に隣接して配置されたインクは、あるインクを吐出したノズルとは異なるノズルから吐出されている。このようにインクを吐出することによって、1つのノズルから吐出されるインクが媒体上の一部の領域にかたまることなく分散されるので、たとえ、ノズルの出力にバラツキがあっても、ヘッド部によって媒体上に形成される画像への影響も分散される。
【0004】
インクカートリッジが、ブラックだけでなく、イエロー、シアン、マゼンタのインクを含むことによって、ヘッド部は、黒だけでなく、カラーの画像を形成することができる。
【0005】
インクジェット式プリンタ装置のヘッド部は、複数のノズルからインクを媒体に吐出している。
【0006】
インクジェット式プリント装置には、インクが密閉された空間の容積を圧電効果によって変化させて、インクをノズルから吐出するタイプ、または、インクを加熱してインクをノズルから吐出するタイプの2つのタイプがあるが、いずれのタイプのインクジェット式プリント装置もオンデマンドでインクを媒体に吐出することができる。
【0007】
しかしながら、インクジェット式プリンタ装置では、ノズルからインクを吐出することを繰り返すと、ノズルにインクがつまってしまうおそれがある。ノズルにインクがつまってしまうと、インクがつまったノズルからインクが吐出されない。
【0008】
このようにノズルにインクがつまった場合、ノズル全体から多量のインクを吸引するようにノズルをクリーニングしてノズルのつまりを解消することが必要となる。
【0009】
ノズルがつまっているか否かを判断するために、ユーザは、インクジェット式プリンタ装置によって形成された画像の印刷状態を目視する。ノズルがつまっているとユーザが判断する場合、ユーザは、ノズルをクリーニングするように、インクジェット式プリンタ装置に搭載されたクリーニング部に指示する。この指示によって、クリーニング部はノズル全体をクリーニングする。
【0010】
あるいは、ノズルが実際につまっているか否かにかかわらず、定期的にノズル全体をクリーニングするように予め設定されることもある。
【0011】
あるいは、従来のインクジェット式プリンタ装置には、印刷領域の外側に設けられたドット抜け検査部において廃インク受けにインク滴が吐出されるかどうかをインク滴がレーザ光を遮るかどうかによって検出するものもある(例えば、特許文献1参照。)。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−189293号公報(第4−8頁、第1−2、5−6図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザの指示によってクリーニングを開始する場合、ユーザは、ノズルがつまっているか否かを判定するために、媒体にインクが吐出されているか否かを目視する必要がある。特に、このようなインクジェット式プリンタ装置を、ユーザにサービスを提供するための業務用プリンタ装置として使用する場合、実際に印刷しないとノズルがつまっているか否か判断できないため、ノズルがつまった状態で印刷された不適切な画像がユーザに提供されるおそれがある。
【0014】
また、ノズルがつまっているか否かにかかわらず、定期的にノズル全体をクリーニングする場合には、実際にノズルがつまっていなくても、このインクジェット式プリンタ装置はノズル全体をクリーニングしてしまう。クリーニングはインクを多量に消費するため、ノズルがつまっているか否か判断せずにクリーニングを行うことは、無駄が多く、効率がよくない。
【0015】
また、印刷領域の外側に設けられたドット抜け検査部において、ノズルがつまっているか否かを検出するには、ヘッド部をドット抜け検査部に移動させる時間が必要となる。また、ノズルがつまっているか否かを検出するために、ドット抜け検査部を設ける必要があり、そのために、プリンタ装置の容積が大きくなるおそれがある。さらに、廃インク受けにたまったインクを定期的に廃棄する必要がある。
【0016】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、印刷された媒体をユーザが目視する必要がなく、また、効率的にクリーニングを行なうプリンタ装置およびプリンタ装置のクリーニング方法を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のプリンタ装置は、複数のノズルが設けられ、前記各ノズルからインクを媒体に吐出するヘッド部と、前記ヘッド部の各ノズルから前記インクを前記媒体に吐出させるように前記各ノズルを制御する制御部と、前記各ノズルから前記インクが前記媒体に吐出されるか否かを検出する光学センサと、前記光学センサによって前記インクが前記媒体に吐出されないと検出されたノズルから前記インクを吸引することによって前記ノズルをクリーニングするクリーニング部と
を備える。
【0018】
前記各ノズルから前記インクを吐出された媒体を搬送する媒体搬送部をさらに備え、前記制御部は、前記媒体搬送部によって、前記各ノズルから前記インクを吐出された媒体を第1の方向に搬送させてもよい。
【0019】
前記制御部は、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に沿って移動させてもよい。
【0020】
前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向と略直交する第2の方向に沿った直線状に配置され、前記制御部は、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記直線状に配置された複数のノズルのうち少なくとも1つおきに配置されたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しないように制御されたノズルのうち少なくとも1つおきに配置されたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御することを繰り返してもよい。
【0021】
前記制御部は、前記複数のノズルのうち所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しないように制御されたノズルのうち前記所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように制御することを繰り返してもよい。
【0022】
前記光学センサは、前記各ノズルから吐出されるインクをそれぞれ検出するように配置されたイメージセンサであってもよい。
【0023】
前記各ノズルから吐出されたインクの像を結像する光学系を前記光学センサと前記媒体との間にさらに備え、前記光学センサは、前記光学系によって結像されたインクの像を検出されてもよい。
【0024】
前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向と略直交する第2の方向に沿った直線状に配置され、前記制御部は、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクを所定の長さで同時に吐出するように前記各ノズルを制御してもよい。
【0025】
前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記各ノズルが前記インクを所定の長さで同時に吐出するように前記各ノズルを制御し、前記光学センサは、前記制御部が前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクが前記媒体に吐出されているか否かを検出してもよい。
【0026】
前記複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、前記制御部は、前記第1のノズル群から前記第1のインクを、前記第2のノズル群から前記第2のインクを、前記第3のノズル群から前記第3のインクを、前記第4のノズル群から前記第4のインクを、所定の長さで同時に吐出するように制御し、前記光学センサは、前記第1のインク、前記第2のインク、前記第3のインクおよび前記第4のインクが前記媒体に吐出されているか否かを検出してもよい。
【0027】
前記第1のインクはイエローであり、前記第2のインクはマゼンタであり、前記第3のインクはシアンであり、前記第4のインクはブラックであってもよい。
【0028】
前記複数のノズルはマトリクス状に配置され、前記第1のノズル群、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群および前記第4のノズル群のそれぞれのノズルは、前記第1の方向に沿った状態で、前記所定の長さと略等しい間隔だけ離れた直線状に配置されていてもよい。
【0029】
前記ヘッド部の複数のノズルは、前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記各ノズルから前記インクを順次的に吐出するように前記各ノズルを制御し、前記光学センサは、前記制御部が前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に沿って移動させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを検出してもよい。
【0030】
前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクが順次的に吐出するように前記各ノズルを制御し、前記光学センサは、前記制御部は前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを検出してもよい。
【0031】
前記制御部は、前記各ノズルから複数のインクを前記媒体に吐出させ、同じノズルから吐出されたインクがお互いに隣接して配置されるように前記各ノズル、前記ヘッド部および前記媒体搬送部を制御してもよい。
【0032】
前記ヘッド部の複数のノズルが前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御してもよい。
【0033】
前記ヘッド部の複数のノズルが前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、所定のノズルから前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させて、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させながら、前記所定のノズルから前記インクを吐出させることを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御してもよい。
【0034】
前記ヘッド部の複数のノズルが前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御してもよい。
【0035】
前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御してもよい。
【0036】
前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、各ノズル群のノズルは前記第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち、前記直線状に配置された複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御してもよい。
【0037】
前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、前記各ノズル群のノズルは前記第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記所定のノズルが、同じノズル群のノズルのうち、前記直線状に配置された複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御してもよい。
【0038】
本発明のプリンタ装置のクリーニング方法は、ヘッド部に設けられた複数のノズルのそれぞれからインクを媒体に吐出するように前記各ノズルを制御するステップと、光学センサによって、前記各ノズルから前記インクが前記媒体に吐出されるか否かを検出するステップと、前記光学センサによって前記インクが前記媒体に吐出されないと検出されたノズルから前記インクを吸引することによって前記ノズルをクリーニングするステップとを包含する。
【0039】
前記制御するステップは、前記複数のノズルは直線状に配置されており、前記媒体を第1の方向に搬送させながら、前記直線状に配置された複数のノズルのうち少なくとも1つおきに配置されたノズルから同時に前記インクを所定の長さで吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しなように制御されたノズルのうちの少なくとも1つおきに配置されたノズルから同時に前記インクを所定の長さで吐出するように前記各ノズルを制御することを繰り返すステップを含んでもよい。
【0040】
前記制御するステップは、前記複数のノズルのうち所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しないように制御されたノズルのうち前記所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように制御することを繰り返すステップを含んでもよい。
【0041】
前記光学センサは、前記各ノズルから吐出されるインクをそれぞれ検出するように配置されたイメージセンサであってもよい。
【0042】
前記検出するステップは、前記光学センサと前記媒体との間に配置され、前記吐出されたインクの像を結像する光学系を介して、前記結像されたインクの像を前記光学センサによって検出するステップを含んでもよい。
【0043】
前記制御するステップは、前記複数のノズルが第1の方向と略直交する第2の方向に沿った直線状に配置されており、前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから同時に前記インクを所定の長さで吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含んでもよい。
【0044】
前記制御するステップは、前記複数のノズルが第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、前記各ノズルが前記インクを所定の長さで同時に吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含み、前記検出するステップは、前記媒体を前記第1の方向に搬送しながら、前記光学センサによって前記インクが前記媒体に吐出されているか否かを検出するステップを含んでもよい。
【0045】
前記複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、前記制御部するステップは、前記第1のノズル群から前記第1のインクを、前記第2のノズル群から前記第2のインクを、前記第3のノズル群から前記第3のインクを、前記第4のノズル群から前記第4のインクを、所定の長さで同時に吐出するように制御するステップを含み、前記検出するステップは、前記第1のインク、前記第2のインク、前記第3のインクおよび前記第4のインクが前記媒体に吐出されているか否かを検出するステップを含んでもよい。
【0046】
前記第1のインクはイエローであり、前記第2のインクはマゼンタであり、前記第3のインクはシアンであり、前記第4のインクはブラックであってもよい。
【0047】
前記複数のノズルはマトリクス状に配置され、前記第1のノズル群、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群および前記第4のノズル群のそれぞれのノズルは、前記媒体を搬送する第1の方向に沿った状態で、前記所定の長さと略等しい間隔だけ離れた直線状に配置されていてもよい。
【0048】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、前記各ノズルから前記インクを順次的に吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含み、前記検出するステップは、前記媒体を前記第1の方向に移動させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを前記光学センサで検出するステップを含んでもよい。
【0049】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置され、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクが順次的に吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含み、前記検出するステップは、前記媒体を前記第1の方向に移動させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを前記光学センサで検出するステップを含んでもよい。
【0050】
前記制御するステップは、前記各ノズルから複数のインクを前記媒体に吐出させ、同じノズルから吐出されたインクがお互いに隣接して配置されるように制御するステップを含んでもよい。
【0051】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体を前記第1の方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御ステップを含んでもよい。
【0052】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、所定のノズルから前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体を前記第1の方向に搬送させて、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させながら、前記所定のノズルから前記インクを吐出させることを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御するステップを含んでもよい。
【0053】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御するステップを含んでもよい。
【0054】
前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルは前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記媒体を前記第1の方向に搬送させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御するステップを含んでもよい。
【0055】
前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、各ノズル群のノズルは前記媒体を搬送する第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、前記制御するステップは、前記ヘッド部を前記第1の方向に略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御した後、前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御するステップを含んでもよい。
【0056】
前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、各ノズル群のノズルは前記媒体を搬送する第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、前記制御するステップは、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直行する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記所定のノズルが、同じノズル群のうち、前記直線状に配置された複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御するステップを含んでもよい。
【0057】
【発明の実施の形態】
本明細書において、「主走査方向」と「副走査方向」とは略直交するように配置されている。
【0058】
以下に、本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0059】
(実施の形態1)
図1Aは、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置100を模式的に示すブロック図である。
【0060】
プリンタ装置100は、複数のノズル112が設けられたヘッド部110と、ヘッド部110の各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140と、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120と、光学センサ120による検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0061】
本明細書において、紙150は、媒体の一例である。媒体は、紙150に限定されるものではなく、ノズル112から吐出されたインクが表示される任意のものを含む。
【0062】
プリンタ装置100は、また、静止しているヘッド部110および/または光学センサ120に対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。媒体搬送部160自体が移動することによって紙150を搬送してもよいし、媒体搬送部160自体は移動せずに紙150を搬送するものであってもよい。媒体搬送部160は、図1Aには図示しないが、例えば、紙150を副走査方向に沿って巻き取ることが可能なローラと、ローラによって巻き取られた紙150が上を搬送するように、平坦に設けられたプラテン板とを含む。
【0063】
ヘッド部110および光学センサ120は、図1Aには図示しないが、例えば、主走査方向に沿って平行に配置された二本のガイドレールの間を、モータによって駆動されるベルトを介して主走査方向に往復可能なように設けられている。
【0064】
制御部140は、ヘッド部110および光学センサ120を、静止している紙150に対して主走査方向に往復して移動させるように制御する。制御部140は、また、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に沿って搬送させるように制御する。
【0065】
したがって、制御部140が、ヘッド部110および媒体搬送部160を制御することにより、ヘッド部110のノズル112から紙150の任意の地点にインクを吐出することができる。
【0066】
同様に、制御部140が、光学センサ120および媒体搬送部160を制御することにより、光学センサ120は、紙150の任意の地点に吐出されたインクを検出することができる。
【0067】
ヘッド部110に設けられた複数のノズル112は、所定の印画解像度でインクを吐出できるように、主走査方向に沿って直線状に配置されている。
【0068】
制御部140は、ヘッド部110の各ノズル112からインクを紙150に吐出するように各ノズル112を制御する。このとき、制御部140は、紙150上の画素毎に、各ノズル112からインクを吐出するかどうかを制御する。
【0069】
このように、制御部140がヘッド部110を制御することによって、ヘッド部110は、所望な画像を媒体に形成することができる。本明細書において、画像とは、絵および文字を含み、ノズル112から吐出されたインクによって表示される任意のものを意味する。
【0070】
光学センサ120は、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出する。
【0071】
光学センサ120は、例えば、ユーザが望む画像を形成するように各ノズル112からインクが吐出された後に、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出してもよい。あるいは、光学センサ120は、ノズル112の目詰まりを検査するための目詰まり検査時間において、ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出してもよい。
【0072】
プリンタ装置100は、例えば、定期的に、または、紙150の使用量が所定の量を越える毎に、ノズル112の目詰まりを検査するように予め設定されている。
【0073】
このように、光学センサ120がノズル112からインクが吐出されているか否かを検出するため、プリンタ装置100では、インクがつまってインクを吐出していないノズルを特定することができる。
【0074】
プリンタ装置100がノズル112の目詰まりを検査した結果、つまったノズルがある場合、プリンタ装置100はクリーニングを行なう。
【0075】
制御部140は、上述したように、ノズル112からインクが吐出されているか否かを光学センサ120に検出させる。複数のノズル112のうち少なくとも1つのノズル112からインクが吐出されていないと光学センサ120によって検出された場合、ヘッド部110はクリーニング部130の方に移動させられ、クリーニング部130においてクリーニングされる。
【0076】
図2は、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置100のクリーニング部130を模式的に示す斜視図である。
【0077】
クリーニング部130は、ヘッド部110を封止するキャップ部210と、キャップ部210に接続されたホース220と、キャップ部210内の空気を吸引する吸引部230とを含む。
【0078】
キャップ部210は中空の箱状に設けられており、このようなキャップ部210をヘッド部110に押し当てることで、ヘッド部110の所定の表面は封止される。この状態で、吸引部230が、ホース220を介してギャップ部210内の空気を吸引することにより、ヘッド部110の所定の表面にあるノズル112からインクが多量に吐出されて、ノズル112はクリーニングされ、ノズル112の目詰まりは解消される。
【0079】
制御部140は、どのノズル112からインクを紙150に吐出するように制御したかを認識し、光学センサ120によって、どのノズル112から吐出されたインクが検出されるかを認識することができるため、どのノズル112からインクが吐出されていないかを認識することができる。
【0080】
制御部140は、インクが吐出されていないノズル112をクリーニングするように、ヘッド部110の所定の表面を封止する。ヘッド部110のクリーニングされる面積は、キャップ部210の中空部分の面積によって決まる。つまったノズル112をクリーニングできるのであれば、キャップ部210の中空部分の面積は、複数のノズル112全体をクリーニングするような面積であってもよいし、複数のノズル112のうちの一部のノズル112をクリーニングするような面積であってもよい。キャップ部210の中空部分の面積は、原理的には、インクがつまったノズル112のみをクリーニングできる面積であればよい。
【0081】
また、つまったノズルの配置に応じてクリーニングに使用するキャップ部210の大きさを変更できるように、クリーニング部130には、異なる大きさの複数のキャップ部210が備え付けられていてもよい。
【0082】
なお、図1Aでは、ヘッド部110および光学センサ120は別々に設けられるように示されているが、ヘッド部110と光学センサ120とは一体的に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出されるように制御された後、すぐに、光学センサ120はインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0083】
また、上述した図1Aでは、各ノズル112から紙150に吐出された後、紙150上のインクを光学センサ120によって検出する形態を説明したが、各ノズル112から紙150に吐出しているインクを光学センサによって検出してもよい。
【0084】
図1Bは、本発明の実施の形態1による別のプリンタ装置100Aを模式的に示すブロック図である。
【0085】
図1Bに示すプリンタ装置100Aは、プリンタ装置100の光学センサ120が、光学センサ120Aに置換されている点を除いて、図1Aのプリンタ装置100と同様の構成をしている。図1Bにおけるプリンタ装置100Aの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する
光学センサ120Aは、複数の光を出射する出射部121Aと、出射部121Aから出射された複数の光のそれぞれを受光するように構成された受光部121Bとを含む。
【0086】
出射部121Aは、ヘッド部110の複数のノズル112の各々に対応して光を出射するように設けられている。制御部140Bは、ノズル112から吐出されたインクと、出射部121Aから出射された光とが衝突するようにヘッド部110および出射部121Aを制御する。
【0087】
ノズル112から吐出されたインクと、出射部121Aから出射された光とが衝突することによって、光は遮断され、受光部121Bは、出射部121Aから出力された光を受光することができない。
【0088】
ノズル112にインクがつまっていて、ノズル112からインクが吐出されない場合、受光部121Bは出射部121Aから出射された光を受光することができる。
【0089】
したがって、受光部121Bが出射部121Aから出射された光を受光するかどうかによって、ノズル112がつまっているかどうかを検出することができる。
【0090】
プリンタ装置100Aでは、ヘッド部110と紙150とが静止した状態でノズル112のつまりを検出することができ、したがって、ノズル112から吐出される紙150の量を少なくすることができる。
【0091】
また、この場合も、光学センサ120Aは、ヘッド部110と一体的に設けられてもよいし、光学センサ120Aは、ヘッド部110と別々に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出された後、すぐに、光学センサ120Aはインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0092】
以下では、ヘッド部がどのようにインクを吐出するかを説明する。
【0093】
図3は、本発明の実施の形態1によるさらに別のプリンタ装置100Bの上面図である。
【0094】
プリンタ装置100Bでは、主走査方向に沿った直線状に配置された複数のノズル112のうち隣接するノズル112が同時にインクを吐出しないように制御されている点で、図1Aに示したプリンタ装置100とは異なる。図3におけるプリンタ装置100Bの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0095】
プリンタ装置100Bは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Aと、ヘッド部110Aの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Aと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Bと、光学センサ120Bによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0096】
プリンタ装置100Bは、また、静止しているヘッド部110Aおよび/または光学センサ120Bに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0097】
プリンタ装置100Bでは、複数のノズル112は、所定の印画解像度でインクを吐出できるように、主走査方向に沿って直線状に配置されている。
【0098】
光学センサ120Bは、各ノズル112から吐出されたインクがどのノズル112から吐出されたものであるかを識別して検出できるように設けられている。光学センサ120Bは、CCDまたはCMOSなどのラインイメージセンサであってもよい。また、光学センサ120Bは、主走査方向に沿って配置された複数のノズル112から吐出されたインクを検出するため、光学センサ120Bの長手方向は、前記主走査方向と平行になっている。
【0099】
制御部140Aは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に沿って所定の速度で搬送させながら、ヘッド部110Aの複数のノズル112のうち少なくとも1つおきに配置されたノズル112から同時にインクを吐出し、かつ、隣接するノズル112から同時にインクを吐出しないように制御する。より好ましくは、制御部140Aは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、複数のノズル112のうち所定の数ずつ離れたノズル112からインクを所定の長さで紙150に同時に吐出するように各ノズル112を制御した後、インクを吐出するように制御されていないノズル112のうち所定の数ずつ離れたノズル112からインクを所定の長さで紙150に同時に吐出するように制御する。ここでは、所定の数は4である。制御部140Aは、全てのノズル112からインクを媒体に吐出するように制御するまで繰り返すように各ノズル112を制御する。
【0100】
このように、制御部140Aが、所定の数ずつ離れたノズル112からインクを同時に吐出させることを、全てのノズル112に対して行うことで、隣接するノズル112は同時にインクを吐出しないため、光学センサ120Bの解像度が悪くても、どのノズル112からインクが吐出されていないかを特定することができる。
【0101】
プリンタ装置100Bでは、複数のノズル112の間の間隔が狭く、ヘッド部110Aの解像度がよくても、複数のノズル112のうち隣接するノズル112は同時にインクを吐出しないため、光学センサ120Bは、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを確実に検出することができる。
【0102】
プリンタ装置100は、また、紙150上に吐出されたインクの像を結像するレンズをさらに備えていてもよい。
【0103】
図4は、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置100Bにおいて、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122が配置されることを模式的に示す側面図である。
【0104】
レンズ122は、紙150よりも光学センサ120Bに近い位置に配置され、紙150上に吐出されたインクの像を結像して光学センサ120Bに入力する。インクの像を縮小するように結像するレンズ122を設けると、光学センサ120Bは、レンズ122を設けない場合と比べて、紙150上のより広い領域の像を検出することができる。
【0105】
このように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122が配置されていることにより、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0106】
なお、上記説明では、複数のノズル112のうち4つずつ離れたノズル112から同時にインクを吐出する形態を説明したが、プリンタ装置100Bにおいて、同時にインクを吐出するノズル112の離れた数は4に限定されず、同時にインクを吐出するノズル112の離れた数は2以上の任意の数であればよい。
【0107】
また、上述したプリンタ装置100Bでは、隣接するノズル112が同時にインクを吐出しないため、光学センサ120Bの分解能はそれほど高くなくてもよい。
【0108】
なお、ヘッド部には、ノズルの大きさを変更させることによってドットの大きさを変更するドット変調可能タイプと、ドットの大きさを変更できないドット変調不可能タイプがあるが、いずれのタイプであっても、ヘッド部は、紙150の全体にインクを吐出可能であることが必要であるため、ドット変調可能タイプの最大ドットおよびドット変調不可能タイプのドットの大きさを、隣接するノズルから吐出されたインクのドットが紙150上でお互いに接するように設計する必要がある。
【0109】
図3に示されるヘッド部110Aは、ドット変調不可能タイプであっても、ドット変調可能タイプであっても、制御部140Bは、隣接するノズル112が同時にインクを吐出しないようにヘッド部110Aを制御するため、隣接するノズル112から吐出されたインクを光学センサ120Bが誤って検出することを防ぐことができる。
【0110】
図5は、本発明の実施の形態1によるさらに別のプリンタ装置100Cの上面図である。プリンタ装置100Cでは、隣接するノズルが同時にインクを吐出するように制御されている点で、図3に示したプリンタ装置100Bとは異なる。図5におけるプリンタ装置100Cの構成要素のうち、図3で示したプリンタ装置100Bと同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0111】
プリンタ装置100Cは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Aと、ヘッド部110Aの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Cと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Bと、光学センサ120Bによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0112】
プリンタ装置100Cは、また、静止しているヘッド部110Aおよび/または光学センサ120Bに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0113】
プリンタ装置100Cに示されるように、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、制御部140Cは、各ノズル112からインクを同時に吐出するように制御することによって、目詰まり検出のために紙150を使用する面積は小さくなる。たたし、この場合、光学センサ120Bの解像度は、どのノズル112からインクが吐出されていないかを特定することができるような解像度である必要がある。
【0114】
なお、プリンタ装置100Cにおいても、図4を参照して説明したように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられていてもよい。レンズ122が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0115】
図5に示されるヘッド部110Aがドット変調可能タイプである場合、制御部140Cは、隣接するノズル112から吐出されたインクのドットがお互いに接しないようにドット変調で小さなドットを記録した後、各ノズル112から同時にインクを吐出するようにヘッド部110Aを制御すれば、光学センサ120Bは、どのノズル112からインクが吐出されていないかを検出することができる。
【0116】
また、図5に示すように各ノズル112から同時にインクを吐出するように制御すると、ノズル112の目詰まりを検出するために使用する紙150の量を少なくすることができる。
【0117】
このように、本実施の形態によれば、図3および図5を参照して説明したように、制御部は、直線状に配置された複数のノズル112のうち隣接するノズル112から同時にインクを吐出しないように各ノズル112を制御してもよく、複数のノズル112のすべてから同時にインクを吐出するように制御してもよい。
【0118】
したがって、制御部は、光学センサ120Bの解像度と、紙150の有効利用性に応じて、どのようにノズル112からインクを吐出するように制御するかを変更してもよい。
【0119】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2によるプリンタ装置100Dの上面図である。
【0120】
図6におけるプリンタ装置100Dの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0121】
プリンタ装置100Dは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Bと、ヘッド部110Bの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Dと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Cと、光学センサ120Cによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0122】
プリンタ装置100Dは、また、静止しているヘッド部110Bおよび/または光学センサ120Cに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0123】
プリンタ装置100Dでは、光学センサ120Cの解像度はそれほど要求されておらず、所定の間隔で、副走査方向に沿って直線状に配置された複数のノズル112から吐出されたインクが判別可能であればよい。光学センサ120Cは、例えば、フォトダイオードである。
【0124】
プリンタ装置100Dは、また、光学センサ120Cと紙150との間に配置されるレンズ124をさらに備える。
【0125】
図7は、本発明の実施の形態2によるプリンタ装置において、光学センサ120Cと紙150との間にレンズ124が配置されていることを模式的に示す側面図である。
【0126】
レンズ124は、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができる。
【0127】
ヘッド部110Bでは、各ノズル112が副走査方向に沿った直線状に配置されている。
【0128】
制御部140Dは、ヘッド部110を主走査方向に所定の長さだけ移動させるとともに、複数のノズル112から同時にインクを吐出させる。その後、媒体搬送部160は紙150を副走査方向に搬送し、光学センサ120Cは、複数のノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを順次的に検出する。
【0129】
ノズル112からインクが吐出されていないと光学センサ120Cが検出する場合、制御部140Dはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130はインクを吐出しなかったノズル112をクリーニングする。
【0130】
このように、プリンタ装置100Dでは、紙150の一部を使用して、短時間でノズル112の目詰まりを検出することができる。
【0131】
また、図7では、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Cは別々に設けられるように示されているが、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Cは一体的に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出された後、すぐに、光学センサ120Cはインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0132】
このように、実施の形態2によれば、ヘッド部110Bの幅の紙150のみが消費され、短時間で各ノズル112にインクがつまっているか否かを検出することができる。
【0133】
(実施の形態3)
図8Aは、本発明の実施の形態3によるプリンタ装置100Eの上面図である。
【0134】
図8Aにおけるプリンタ装置100Eの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0135】
プリンタ装置100Eは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Cと、ヘッド部110Cの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Eと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Dと、光学センサ120Dによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0136】
プリンタ装置100Eは、また、静止しているヘッド部110Cおよび/または光学センサ120Dに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0137】
プリンタ装置100Eは、カラープリンタであり、ヘッド部110Cは、カラーの画像を紙150上に形成できるように設計されている。
【0138】
ヘッド部110Cでは、複数のノズル112がマトリクス状に配置されている。複数のノズル112は、イエロー(Y)のインクを吐出する複数のノズルを含むイエローノズル群114Aと、マゼンタ(M)のインクを吐出する複数のノズルを含むマゼンタノズル群114Bと、シアン(C)のインクを吐出する複数のノズルを含むシアンノズル群114Cと、ブラック(K)のインクを吐出する複数のノズルを含むブラックノズル群114Dとを含む。
【0139】
イエローノズル群114A、マゼンタノズル群114B、シアンノズル群114C、ブラックノズル群114Dのそれぞれのノズル112は、副走査方向と平行な直線状に配置されている。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを吐出するノズル112は、副走査方向と平行な直線状にそれぞれ配置されている。
【0140】
光学センサ120Dは、4つの光学センサ部126を含む。4つの光学センサ部126はそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを検出するように設けられている。
【0141】
プリンタ装置100Dは、また、各光学センサ部126と紙150との間に配置され、複数のレンズ124をさらに備えている。
【0142】
レンズ124と光学センサ部126の配置は、光学センサ120Cが光学センサ部126に代わった点を除いて、図7に示した側面図と同様である。
【0143】
図8Bは、本発明の実施の形態3によるプリンタ装置100Eにおいて、光学センサ部126にカラーフィルタ128が設けられることを模式的に示す側面図である。
【0144】
イエローノズル群114Aから吐出されたイエローのインクを検出する光学センサ部126には、青の波長の光を通過するカラーフィルタ128が設けられており、マゼンタノズル群114Bから吐出されたマゼンタのインクを検出する光学センサ部126には、緑の波長の光を通過するカラーフィルタ128が設けられており、シアンノズル群114Cから吐出されたシアンのインクを検出する光学センサ部126には、赤の波長の光を通過するカラーフィルタ128が設けられており、ブラックノズル群114Dから吐出されたブラックのインクを検出する光学センサ部126には、赤外線カットのカラーフィルタ128が設けられている。
【0145】
このように、各光学センサ部126の前に対応するカラーフィルタ128を設けることによって、光学センサ部126のそれぞれは、異なるノズル群114A、114B、114C、114Dのノズル112から異なる色のインクが吐出されているかどうかを正確に検出することができる。
【0146】
再び、図8Aを参照すると、プリンタ装置100Eにおいて、制御部140Eは、ヘッド部110Cを副走査方向に所定の距離だけ移動させるとともに、各ノズル112からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを同時に所定の長さで吐出させる。制御部140Eは、光学センサ126の位置に合わせて、イエローノズル群114A、マゼンタノズル群114B、シアンノズル群114C、ブラックノズル群114Dのそれぞれのノズル112からインクを吐出するようにヘッド部110Cを制御する。
【0147】
その後、制御部140Eは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させることによって、光学センサ120Dの光学センサ部126は、複数のノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを順次的に検出する。
【0148】
ノズル112からインクが吐出されていないと光学センサ120Dが検出する場合、制御部140はヘッド部110Cをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130はインクを吐出しなかったノズル112をクリーニングする。
【0149】
このとき、インクが吐出されていないと光学センサ120Dによって検出されたノズル112が、例えば、イエローのインクを吐出するノズル112である場合、クリーニング部130はイエローのインクを吐出するノズル112全体をクリーニングする。あるいは、クリーニング部130は、インクが吐出されていないと光学センサ120Dによって検出されたノズル112のみをクリーニングしてもよい。
【0150】
このように、プリンタ装置100Eが、複数のノズル112から異なる色のインクを吐出するカラープリンタである場合でも、紙150の一部を使用して、短時間でノズル112の目詰まりを検出することができる。
【0151】
また、イエローノズル群114A、マゼンタノズル群114B、シアンノズル群114Cおよびブラックノズル群114Dはそれぞれ、各ノズル112からインクが吐出された所定の長さと略等しい間隔だけ離れた直線状に配置されていることによって、各ノズル112から吐出されたインクが重なることなく、それにより、光学センサ120Dは、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを確実に検出することができる。
【0152】
また、図8Aでは、ヘッド部110Cおよび光学センサ120Dは別々に設けられるように示されているが、ヘッド部110Cと光学センサ120Dは一体的に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出された後、すぐに、光学センサ120Dはインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0153】
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4によるプリンタ装置100Fの上面図である。
【0154】
図9におけるプリンタ装置100Fの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0155】
プリンタ装置100Fは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Bと、ヘッド部110Bの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Fと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Bと、光学センサ120Bによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0156】
プリンタ装置100Fは、また、静止しているヘッド部110Bおよび/または光学センサ120Bに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0157】
制御部140Fは、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112から順次的に所定の長さでインクを吐出させる。
【0158】
制御部140Fは、全てのノズル112からインクを吐出するようにヘッド部110Bを制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させることによって、光学センサ120Bは、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを順次的に検出する。光学センサ120Bは、媒体搬送部160が紙150を副走査方向に沿って1回搬送することによって、全てのノズル112からインクが吐出されているか否かを検出する。
【0159】
ノズル112からインクが吐出されていないと光学センサ120Bが検出する場合、制御部140Fはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130はインクを吐出しなかったノズル112をクリーニングする。
【0160】
このように、制御部140Fは、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら、各ノズル112から順次的にインクを吐出するように各ノズル112を制御することによって、異なるノズル112から吐出されたインクが副走査方向に沿って並ぶことはない。したがって、光学センサ120Bの副走査方向における解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Bは、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを確実に検出することができる。
【0161】
光学センサ120Bの大きさは、媒体搬送部160が紙150を副走査方向に沿って1回搬送することによって、全てのノズル112からインクが吐出されているか否かを検出するできるような大きさであることが望ましい。
【0162】
あるいは、実施の形態4でも、実施の形態1のように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0163】
また、実施の形態4でも、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ124(図7)を設けることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0164】
また、図9では、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Bは別々に設けられるように示されているが、ヘッド部110Bと光学センサ120Bは一体的に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出された後、すぐに、光学センサ120Bはインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0165】
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5によるプリンタ装置100Gの上面図である。
【0166】
図10におけるプリンタ装置100Gの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0167】
プリンタ装置100Gは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Bと、ヘッド部110Bの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Fと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Bと、光学センサ120Bによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。
【0168】
プリンタ装置100Gは、また、静止しているヘッド部110Bおよび/または光学センサ120Bに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0169】
ヘッド部110Bにおいて、複数のノズル112は、副走査方向に沿った直線状に配置されている。
【0170】
制御部140Gは、ヘッド部110を主走査方向に沿って移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112から順次的に所定の長さでインクを吐出させる。
【0171】
ここで、副走査方向に沿った直線状に配置された複数のノズル112の間隔がLであり、隣接するノズル112からインクを吐出させる吐出開始点の距離がWであるとすると、制御部140Gは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向にLだけ搬送する間に、ヘッド部110Bを主走査方向にWだけ移動させれば、制御部140Gは、ヘッド部110Bおよび媒体搬送部160をそれぞれ一定の速度で移動および搬送させることができる。
【0172】
制御部140Gが、このように、ヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することによって、各ノズル112から吐出されたインクは、主走査方向に沿って一列に配置される。
【0173】
制御部140は、全てのノズル112からインクが吐出されるように各ノズル112を制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。光学センサ120Bは、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する。光学センサ120Bは、媒体搬送部160が1回副走査方向に搬送することによって、全てのノズル112から吐出されたインクを検出できる。
【0174】
ノズル112からインクが吐出されていないと光学センサ120Bが検出する場合、制御部140Gはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130はインクを吐出しなかったノズル112をクリーニングする。
【0175】
このように、制御部140Gは、ヘッド部110Bを主走査方向に沿って移動させながら、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させ、各ノズル112から順次的にインクを吐出させることによって、目詰まり検出のために紙150を使用する領域を小さくすることができる。
【0176】
光学センサ120Bの大きさは、媒体搬送部160が紙150を副走査方向に沿って1回搬送することによって、全てのノズル112からインクが吐出されているか否かを検出するできるような大きさであってもよい。
【0177】
あるいは、実施の形態5でも、実施の形態1のように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0178】
また、実施の形態5でも、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ124(図7)を設けることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Bに結像することができる。
【0179】
また、図10では、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Bは別々に設けられるように示されているが、ヘッド部110Bと光学センサ120Bは一体的に設けられてもよい。これにより、画像を形成するためにノズル112からインクが吐出された後、すぐに、光学センサ120Bはインクが適切に吐出されているか否かを検出することができる。
【0180】
(実施の形態6)
図11は、本発明の実施の形態6によるプリンタ装置100Hの上面図である。
【0181】
図11におけるプリンタ装置100Hの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0182】
プリンタ装置100Hは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Bと、ヘッド部110Bの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Gと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Cと、光学センサ120Cによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。ここで、光学センサ120Cは、ヘッド部110Bと一体的に設けられている。
【0183】
プリンタ装置100Hは、また、静止しているヘッド部110Bおよび/または光学センサ120Cに対して、紙150を副走査方向に沿って搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0184】
ヘッド部110Bにおいて、複数のノズル112は、副走査方向に沿った直線状に配置されている。
【0185】
制御部140Hは、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112から所定の長さで順番にインクを吐出させる。
【0186】
次いで、制御部140Hは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させ、ヘッド部110Bを主走査方向の反対方向に移動させる。
【0187】
このとき、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる距離は、副走査方向に沿った直線状に配置された複数のノズル112の間の距離よりも短い。
【0188】
次いで、制御部140Hは、始めにインクを吐出した地点からわずかにずれた地点から、先ほど同様に、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら、各ノズル112から所定の長さで順番にインクを吐出させる。
【0189】
制御部140Hは、上述した形態で、各ノズル112からインクを紙150に8回吐出するように制御する。
【0190】
次いで、制御部140Hは、光学センサ120Cを紙150上に移動させ、紙150に吐出されたインクを検出させる。
【0191】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Cが検出した場合、制御部140Hはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0192】
制御部140Hは、このように、同じノズル112から吐出されたインクが副走査方向に隣接して配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。
【0193】
上述したように、制御部140Hは、1つのノズル112から吐出されたインクがまとまって配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御するため、光学センサ120Cの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Cは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができる。また、光学センサ120Cと紙150との間にレンズを設けなくても、光学センサ120Cは、インクが紙150に吐出されているかどうかを検出することができる。
【0194】
紙150にインクが吐出されているかどうかを光学センサ120Cが検出するのは、ヘッド部110Bの各ノズル112がインクを吐出している最中であってもよく、または、制御部140Hが各ノズル112からインクを吐出するように制御し終わった後でもよい。
【0195】
また、この場合でも、実施の形態1のように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができるが、レンズ122は、副走査方向に沿った広い領域の像を光学センサ120Cに結像することが望ましい。
【0196】
上記説明では、制御部140Hが各ノズル112から順番にインクを吐出するようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを複数回繰り返す形態を説明した。しかしながら、実施の形態6は、これに限定されない。制御部140Hは、1つのノズル112からインクを複数回吐出するようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを、順番に各ノズルに繰り返してもよい。
【0197】
この場合の形態を以下に説明する。
【0198】
制御部140Hは、複数のノズル112が直線状に配置されたヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112からインクを吐出させる。その後、制御部140Hは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させ、次いで、ヘッド部110Bを主走査方向と反対方向に移動させるとともに、所定の1つのノズル112からインクを吐出させる。
【0199】
制御部140Hは、再び、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。
【0200】
次いで、制御部140Hは、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させながら所定の1つのノズル112からインクを吐出させた後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させ、次いで、ヘッド部110Bを主走査方向と反対方向に移動させるとともに、所定の1つのノズル112からインクを吐出させる。
【0201】
制御部140Hは、同様に1つのノズル112からインクを紙150に8回吐出させて1つのノズル112の吐出を完了させる。
【0202】
次いで、制御部140Hは、インクを8回吐出するように制御したノズル112に隣接する別のノズル112からも同様に、インクを8回吐出するように制御する。制御部140Hは、このように、全てのノズル112からインクを吐出させるように各ノズル112を制御する。
【0203】
各ノズル112からインクを吐出されるように制御された後、制御部140Hは、光学センサ120Cを紙150上に移動させ、紙150に吐出されたインクを検出させる。または、光学センサ120Cは、制御部140Hが各ノズル112からインクを吐出するように制御している途中に、ノズル112からインクが紙150に吐出されているかどうかを検出してもよい。
【0204】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Cが検出した場合、制御部140はヘッド部110をクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0205】
制御部140Hは、このように、同じノズル112から吐出されたインクが副走査方向に隣接して配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。
【0206】
なお、制御部140Hが1つのノズル112からインクを吐出する際に、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる距離は、直線状に配置された複数のノズル112のうち隣接するノズル112との距離よりも短い。
【0207】
上述したように、制御部140Hは、1つのノズル112から吐出されたインクがまとまって配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御するため、光学センサ120Cの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Cは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【0208】
なお、上述した説明では、1つのノズル112から8回インクを吐出する形態を説明したが、1つのノズル112からインクを吐出する回数は8に限定されるものではなく、任意の複数の数であればよい。
【0209】
なお、実施の形態6でも、実施の形態1のように、光学センサ120Bと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができる。
【0210】
また、実施の形態6でも、光学センサ120Cと紙150との間にレンズ124(図7)を設けることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができる。
【0211】
また、図11では、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Cは一体的に設けられるように示されているが、ヘッド部110Bと光学センサ120Cは、別々に設けられてもよい。
【0212】
(実施の形態7)
図12は、本発明の実施の形態7によるプリンタ装置100Iの上面図である。
【0213】
図12におけるプリンタ装置100Iの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0214】
プリンタ装置100Iは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Bと、ヘッド部110Bの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Iと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Cと、光学センサ120Cによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。ここで、光学センサ120Cは、ヘッド部110Bと一体的に設けられている。
【0215】
プリンタ装置100Iは、また、静止しているヘッド部110Bおよび/または光学センサ120Cに対して、紙150を副走査方向に沿って往復して搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0216】
ヘッド部110には、複数のノズル112が副走査方向に沿った直線状に配置されている。
【0217】
制御部140Iは、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112から順番に所定の長さでインクを吐出させる。
【0218】
ここで、副走査方向に沿った直線状に配置された複数のノズル112の間隔がLであり、隣接するノズル112からインクを吐出させる吐出開始点の距離がWであるとすると、制御部140Iは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向にLだけ搬送する間に、ヘッド部110Bを主走査方向にWだけ移動させれば、制御部140Gは、ヘッド部110Bおよび媒体搬送部160をそれぞれ一定の速度で移動および搬送させることができる。
【0219】
次いで、制御部140Iは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向の反対方向に搬送させ、ヘッド部110Bを主走査方向の反対方向に移動させる。
【0220】
次いで、制御部140Iは、始めにインクを吐出した地点からわずかにずれた地点から、先ほど同様に、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、各ノズル112から所定の長さで順番にインクを吐出させる。
【0221】
制御部140Iは、上述した形態で、1つのノズル112からインクを紙150に8回吐出させる。
【0222】
次いで、制御部140Iは、光学センサ120Cを紙150上に移動させ、紙150に吐出されたインクを検出させる。
【0223】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Cが検出した場合、制御部140Iはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0224】
上述したように、制御部140Iは、同じノズル112から吐出されたインクがまとまって配置され、異なるノズル112から吐出されたインクが主走査方向に沿って配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。したがって、光学センサ120Cの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Cは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができ、さらに、制御部140Iは、光学センサ120Cを副走査方向に移動させることなく、光学センサ120Cを主走査方向に沿って移動させるだけで、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができる。また、光学センサ120Cと紙150との間にレンズを設けなくても、光学センサ120Cは、インクが紙150に吐出されているかどうかを検出することができる。
【0225】
紙150にインクが吐出されているかどうかを光学センサ120Cが検出するのは、ヘッド部110Bの各ノズル112がインクを吐出している最中であってもよく、または、制御部140Iが各ノズル112からインクを吐出するように制御し終わった後でもよい。
【0226】
また、この場合でも、実施の形態1のように、光学センサ120Cと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができるが、レンズ122は、副走査方向に沿った広い領域の像を光学センサ120Cに結像することが望ましい。
【0227】
上記説明では、制御部140Iが各ノズル112から順番にインクを吐出するようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを複数回繰り返す形態を説明した。しかしながら、実施の形態7は、これに限定されない。制御部140Iは、1つのノズル112からインクを複数回吐出するようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを、順番に各ノズルに繰り返してもよい。
【0228】
この場合の形態を以下に説明する。
【0229】
制御部140Iは、ヘッド部110を主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112からインクを吐出するように制御する。制御部140Iは、そのノズル112が所定の長さのインクを吐出するように制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。次いで、制御部140Iは、ヘッド部110Bを主走査方向と反対の方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、同じノズル112からインクを吐出するように制御する。
【0230】
制御部140Iは、再び、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。
【0231】
次いで、制御部140Iは、再び、ヘッド部110を主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、1つの所定のノズル112からインクを所定の長さで吐出するように制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。次いで、制御部140Iは、ヘッド部110Bを主走査方向と反対の方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、同じノズル112からインクを吐出するように制御する。
【0232】
制御部140Iは、1つのノズル112からインクを紙150に8回吐出させて1つのノズル112の吐出を完了させる。
【0233】
次いで、制御部140は、媒体搬送部160に紙150を副走査方向の反対の方向に搬送させるとともに、各ノズル112からインクを吐出させることなく、ヘッド部110Bを主走査方向に移動させる。
【0234】
次いで、制御部140Iは、インクを8回吐出するように制御したノズル112に隣接する別のノズル112からも同様に、インクを8回吐出するように制御する。
【0235】
制御部140Iは、このように、全てのノズル112からインクを吐出させるように各ノズル112を制御する。
【0236】
制御部140Iが、各ノズル112からインクを吐出するように制御した後、制御部140Iは、光学センサ120Cを紙150上に移動させ、紙150に吐出されたインクを検出させる。または、光学センサ120Cは、制御部140Iが各ノズル112からインクを吐出するように制御している途中に、ノズル112からインクが紙150に吐出されているかどうかを検出してもよい。
【0237】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Cが検出した場合、制御部140Iはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0238】
制御部140Iは、このように、同じノズル112から吐出されたインクが隣接して配置され、異なるノズル112から吐出されたインクが主走査方向に沿って配置されるように、ヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。
【0239】
上述したように、制御部140Iは、同じノズル112から吐出されたインクがまとまって配置され、異なるノズル112から吐出されたインクが主走査方向に沿って配置されるようにヘッド部110B、ヘッド部110Bに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。したがって、光学センサ120Cの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Cは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができ、さらに、制御部140Iは、光学センサ120Cを副走査方向に移動させることなく、光学センサ120Cを主走査方向に沿って移動させるだけで、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【0240】
なお、上述した説明では、1つのノズル112から8回インクを吐出する形態を説明したが、1つのノズル112からインクを吐出する回数は8に限定されるものではなく、任意の複数の数であればよい。
【0241】
なお、実施の形態7でも、実施の形態1のように、光学センサ120Cと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができる。
【0242】
また、実施の形態7でも、光学センサ120Cと紙150との間にレンズ124(図7)を設けることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Cに結像することができる。
【0243】
また、図12では、ヘッド部110Bおよび光学センサ120Cは一体的に設けられるように示されているが、ヘッド部110Bと光学センサ120Cは、別々に設けられてもよい。
【0244】
(実施の形態8)
図13は、本発明の実施の形態8によるプリンタ装置100Jの上面図である。
【0245】
図13におけるプリンタ装置100Jの構成要素のうち、図1Aで示したプリンタ装置100と同じものは、同じ参照符号で示し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0246】
プリンタ装置100Jは、複数のノズル112が設けられたヘッド部110Cと、ヘッド部110Cの各ノズル112からインクを紙150に吐出させるように各ノズル112を制御する制御器140Jと、各ノズル112からインクが紙150に吐出されているか否かを検出する光学センサ120Dと、光学センサ120Dによる検出に基づいて、インクが吐出されていないと検出されたノズル112をクリーニングするクリーニング部130とを備える。ここで、光学センサ120Dは、ヘッド部110Bと一体的に設けられている。
【0247】
プリンタ装置100Jは、また、静止しているヘッド部110Cおよび/または光学センサ120Dに対して、紙150を副走査方向に沿って往復して搬送可能な媒体搬送部160をさらに備える。
【0248】
ヘッド部110Cでは、複数のノズル112がマトリクス状に配置されている。複数のノズル112は、イエロー(Y)のインクを吐出する複数のノズルを含むイエローノズル群114Aと、マゼンタ(M)のインクを吐出する複数のノズルを含むマゼンタノズル群114Bと、シアン(C)のインクを吐出する複数のノズルを含むシアンノズル群114Cと、ブラック(K)のインクを吐出する複数のノズルを含むブラックノズル群114Dとを含む。
【0249】
イエローノズル群114A、マゼンタノズル群114B、シアンノズル群114C、ブラックノズル群114Dのそれぞれのノズル112は、副走査方向と平行な直線状に配置されている。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを吐出するノズル112は、副走査方向と平行な直線状にそれぞれ配置されている。
【0250】
光学センサ120Dは、例えば、フォトダイオードである。
【0251】
ヘッド部110Cがカラーのインクを吐出する場合においても、1つのタイプの光学センサ120Dによって、ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することもできる。
【0252】
制御部140Jは、複数のノズル112を直線状に配置したヘッド部110Cを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、直線状に配置された複数のノズル112のうちの端のノズル112から所定の長さで順番にインクを吐出させる。
【0253】
具体的には、イエローのインクを吐出するノズル112のうち最も端に配置されたノズル112から副走査方向に沿って配置されたイエローのノズル112に対して順番にインクを吐出するように制御し始める。
【0254】
イエローのノズル112からインクを吐出するように制御することが終了すると、次いで、マゼンタのインクを吐出するノズル112のうち最も端に配置されたノズル112から順番にインクを吐出するように制御し始め、これを、シアンのインクおよびブラックのインクと繰り返す。
【0255】
ここで、副走査方向に沿った直線状に配置された複数のノズル112の間隔がLであり、隣接するノズル112からインクを吐出させる吐出開始点の距離がWであるとすると、制御部140Jは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向にLだけ搬送する間に、ヘッド部110Cを主走査方向にWだけ移動させれば、制御部140Jは、ヘッド部110Cおよび媒体搬送部160をそれぞれ一定の速度で移動および搬送させることができる。
【0256】
次いで、制御部140Jは、媒体搬送部160に紙150を副走査方向の反対方向に搬送させ、ヘッド部110Cを主走査方向の反対方向に移動させる。
【0257】
次いで、制御部140Jは、始めにインクを吐出した地点からわずかにずれた地点から、先ほど同様に、ヘッド部110Cを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、先ほど同じ順番に、各ノズル112から所定の長さでインクを吐出させる。
【0258】
制御部140Jは、上述した形態で、1つのノズル112からインクを紙150に8回吐出させる。
【0259】
次いで、制御部140Jは、光学センサ120Dを紙150上に移動させ、紙150に吐出されたインクを検出させる。
【0260】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Dが検出した場合、制御部140Jはヘッド部110Cをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0261】
上述したように、制御部140Hは、同じノズル112から吐出されたインクがまとまって配置され、異なるノズル112から吐出されたインクが主走査方向に沿って配置されるようにヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。したがって、光学センサ120Dの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Dは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができ、さらに、制御部140Jは、光学センサ120Dを副走査方向に移動させることなく、光学センサ120Dを主走査方向に沿って移動させるだけで、各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができる。また、光学センサ120Dと紙150との間にレンズを設けなくても、光学センサ120Dは、インクが紙150に吐出されているかどうかを検出することができる。
【0262】
紙150にインクが吐出されているかどうかを光学センサ120Dが検出するのは、ヘッド部110Cの各ノズル112がインクを吐出している最中であってもよく、または、制御部140Jが各ノズル112からインクを吐出するように制御し終わった後でもよい。
【0263】
また、この場合でも、実施の形態1のように、光学センサ120Dと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Dに結像することができるが、レンズ122は、副走査方向に沿った広い領域の像を光学センサ120Dに結像することが望ましい。
【0264】
上記説明では、制御部140Jが各ノズル112から順番にインクを吐出するようにヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを複数回繰り返す形態を説明した。しかしながら、実施の形態8は、これに限定されない。制御部140Jは、1つのノズル112からインクを複数回吐出するようにヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御することを、順番に各ノズルに繰り返してもよい。
【0265】
この場合の形態を以下に説明する。
【0266】
制御部140Jは、複数のノズル112が直線状に配置されたヘッド部110Cを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、イエローのインクを吐出する1つの所定のノズル112からインクを吐出するように制御する。制御部140Jは、そのノズル112から所定の長さのインクを紙150に吐出するように制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。次いで、制御部140Jは、ヘッド部110Bを主走査方向と反対方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、同じノズル112からインクを吐出するように制御する。
【0267】
制御部140Jは、再び、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。
【0268】
制御部140Jは、再び、ヘッド部110Cを主走査方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、同じノズル112からインクを所定の長さで吐出するように制御した後、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させる。次いで、制御部140Jは、ヘッド部110Bを主走査方向と反対方向に移動させるとともに、媒体搬送部160に紙150を副走査方向に搬送させながら、同じノズル112からインクを吐出するように制御する。
【0269】
制御部140Jは、1つのノズル112からインクを紙150に8回吐出させて1つのノズル112の吐出を完了させる。
【0270】
次いで、制御部140は、媒体搬送部160に紙150を副走査方向の反対方向に搬送させるとともに、各ノズル112からインクを吐出させることなく、ヘッド部110Bを副走査方向に移動させる。
【0271】
次いで、制御部140Jは、インクを8回吐出するように制御したノズル112に隣接するイエローのインクを吐出する別のノズル112からも同様に、インクを8回吐出するように制御する。
【0272】
制御部140Jは、このように、イエローのインクを吐出する全てのノズル112からイエローのインクを吐出するように各ノズル112を制御する。
【0273】
次いで、制御部140Jは、イエローのインクを吐出させたのと同様に、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを吐出する全てのノズル112から各ノズル112を制御する。
【0274】
制御部140Jが、上述したように各ノズル112からインクを吐出するようにヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられたノズル112および媒体搬送部160を制御した後、制御部140Jは、光学センサ120Dを紙150上に移動させ、紙150上に吐出されたインクを検出させる。または、光学センサ120Dは、制御部140Jが各ノズル112からインクを吐出するように制御している途中に、ノズル112からインクが紙150に吐出されているかどうかを検出してもよい。
【0275】
インクが吐出されていないノズル112を光学センサ120Dが検出した場合、制御部140Jはヘッド部110Bをクリーニング部130に移動させ、クリーニング部130は、インクを吐出していないノズル112をクリーニングする。
【0276】
制御部140Jは、このように、同じノズル112から吐出されたインクが隣接して配置され、異なるノズル112から吐出された同じ色のインクおよび異なる色のインクが主走査方向に沿って配置されるように、ヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。
【0277】
上述したように、制御部140Jは、同じノズル112から吐出されたインクがまとまって配置され、異なるノズル112から吐出された同じ色のインクおよび異なる色のインクが主走査方向に沿って配置されるようにヘッド部110C、ヘッド部110Cに設けられた各ノズル112および媒体搬送部160を制御する。したがって、光学センサ120Dの解像度がそれほどよくなくても、光学センサ120Dは確実に各ノズル112からインクが吐出されているか否かを検出することができ、さらに、制御部140Jは、光学センサ120Dを副走査方向に沿って移動させることなく、光学センサ120Dを主走査方向に沿って移動させるだけで、各ノズル112から同じ色のインクおよび異なる色のインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【0278】
なお、上述した説明では、1つのノズル112から8回インクを吐出する形態を説明したが、1つのノズル112からインクを吐出する回数は8に限定されるものではなく、任意の複数の数であればよい。
【0279】
なお、実施の形態8でも、実施の形態1のように、光学センサ120Dと紙150との間にレンズ122(図4)が設けられることによって、紙150に吐出されたインクの像を光学センサ120Dに結像することができる。
【0280】
プリンタ装置100Jは、また、光学センサ120Dと紙150との間に配置され、選択された波長の光を通過する1つまたは複数のカラーフィルタ128(図8B参照)をさらに備えていてもよい。
【0281】
また、図13では、ヘッド部110Cおよび光学センサ120Dは一体的に設けられるように示されているが、ヘッド部110Cと光学センサ120Dは、別々に設けられてもよい。
【0282】
【発明の効果】
本発明によれば、ヘッド部に設けられた複数のノズルのそれぞれからインクが媒体に吐出されるか否かを光学センサによって検出し、検出の結果に基づいてクリーニングを行うため、ユーザがノズルがつまっているかどうか目視して確認する必要もなく、また、ノズルがつまっていないのにクリーニングを行うような非効率な動作を行なうことを防ぐことができる。また、通常の印刷とは異なる領域にヘッド部を移動させて、ノズルの目詰まりを検出する必要もなくなる。また、光学センサによってどのノズルからインクが吐出されていないかを検出するため、インクがつまっているノズルのみをクリーニングすることもできる。
【0283】
また、本発明によれば、直線状に配置された複数のノズルのうち、少なくとも1つおきに配置されたノズルから同時にインクを吐出するように制御することによって、光学センサの解像度がそれほどよくない場合でも、光学センサはどのノズルからインクが吐出されていないかどうかを特定することができる。
【0284】
また、本発明によれば、複数のノズルから同時にインクを吐出するように制御することによって、ノズルの目詰まり検出のために使用する媒体の領域を減らすことができる。
【0285】
また、本発明によれば、ヘッド部が異なる色を吐出するカラープリンタ装置である場合でも、適用可能である。
【0286】
また、本発明によれば、ヘッド部を主走査方向に移動させながら、各ノズルから順番にインクを吐出するように制御すれば、光学センサの副走査方向における解像度がよくなくても、光学センサは確実にどのノズルからインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【0287】
また、本発明によれば、ヘッド部を主走査方向に移動させるとともに媒体搬送部によって媒体を副走査方向に搬送させながら、各ノズルからインクが順番に吐出するように各ノズルを制御することによって、各ノズルから吐出されたインクを主走査方向に配置することができ、それにより、光学センサを一度主走査方向に移動させるだけで、各ノズルからインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【0288】
また、本発明によれば、各ノズルから複数のインクを媒体に吐出させ、同じノズルから吐出されたインクがお互いに隣接して配置するように制御することによって、光学センサの解像度がそれほどよくなくても、光学センサは確実に各ノズルからインクが吐出されているか否かを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】図1Aは、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置を模式的に示すブロック図である。
【図1B】図1Bは、本発明の実施の形態1による別のプリンタ装置を模式的に示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置のクリーニング部を模式的に示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態1によるさらに別のプリンタ装置の上面図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態1によるプリンタ装置において、光学センサと紙との間にレンズが配置されることを模式的に示す側面図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態1によるさらに別のプリンタ装置の上面図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態2によるプリンタ装置の上面図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態2によるプリンタ装置において、光学センサと紙との間にレンズが配置されることを模式的に示す側面図である。
【図8A】図8Aは、本発明の実施の形態3によるプリンタ装置の上面図である。
【図8B】図8Bは、本発明の実施の形態2によるプリンタ装置において、光学センサにカラーフィルタが設けられることを模式的に示す側面図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態4によるプリンタ装置の上面図である。
【図10】図10は、本発明の実施の形態5によるプリンタ装置の上面図である。
【図11】図11は、本発明の実施の形態6によるプリンタ装置の上面図である。
【図12】図12は、本発明の実施の形態7によるプリンタ装置の上面図である。
【図13】図13は、本発明の実施の形態8によるプリンタ装置の上面図である。
【符号の説明】
100 プリンタ装置
110 ヘッド部
112 ノズル
120 光学センサ
130 クリーニング部
140 制御部
150 紙
160 媒体搬送部
Claims (40)
- 複数のノズルが設けられ、前記各ノズルからインクを媒体に吐出するヘッド部と、
前記ヘッド部の各ノズルから前記インクを前記媒体に吐出させるように前記各ノズルを制御する制御部と、
前記各ノズルから前記インクが前記媒体に吐出されるか否かを検出する光学センサと、
前記光学センサによって前記インクが前記媒体に吐出されないと検出されたノズルから前記インクを吸引することによって前記ノズルをクリーニングするクリーニング部と
を備える、プリンタ装置。 - 前記各ノズルから前記インクを吐出された媒体を搬送する媒体搬送部をさらに備え、
前記制御部は、前記媒体搬送部によって、前記各ノズルから前記インクを吐出された媒体を第1の方向に搬送させる、請求項1に記載のプリンタ装置。 - 前記制御部は、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に沿って移動させる、請求項2に記載のプリンタ装置。
- 前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向と略直交する第2の方向に沿った直線状に配置され、
前記制御部は、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記直線状に配置された複数のノズルのうち少なくとも1つおきに配置されたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しないように制御されたノズルのうち少なくとも1つおきに配置されたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御することを繰り返す、請求項2に記載のプリンタ装置。 - 前記制御部は、前記複数のノズルのうち所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しないように制御されたノズルのうち前記所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように制御することを繰り返す、請求項4に記載のプリンタ装置。
- 前記光学センサは、前記各ノズルから吐出されるインクをそれぞれ検出するように配置されたイメージセンサである、請求項4に記載のプリンタ装置。
- 前記各ノズルから吐出されたインクの像を結像する光学系を前記光学センサと前記媒体との間にさらに備え、
前記光学センサは、前記光学系によって結像されたインクの像を検出する、請求項4に記載のプリンタ装置。 - 前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向と略直交する第2の方向に沿った直線状に配置され、
前記制御部は、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクを所定の長さで同時に吐出するように前記各ノズルを制御する、請求項2に記載のプリンタ装置。 - 前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、
前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記各ノズルが前記インクを所定の長さで同時に吐出するように前記各ノズルを制御し、
前記光学センサは、前記制御部が前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクが前記媒体に吐出されているか否かを検出する、請求項3に記載のプリンタ装置。 - 前記複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、
前記制御部は、前記第1のノズル群から前記第1のインクを、前記第2のノズル群から前記第2のインクを、前記第3のノズル群から前記第3のインクを、前記第4のノズル群から前記第4のインクを、所定の長さで同時に吐出するように制御し、
前記光学センサは、前記第1のインク、前記第2のインク、前記第3のインクおよび前記第4のインクが前記媒体に吐出されているか否かを検出する、請求項2に記載のプリンタ装置。 - 前記第1のインクはイエローであり、前記第2のインクはマゼンタであり、前記第3のインクはシアンであり、前記第4のインクはブラックである、請求項10に記載のプリンタ装置。
- 前記複数のノズルはマトリクス状に配置され、前記第1のノズル群、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群および前記第4のノズル群のそれぞれのノズルは、前記第1の方向に沿った状態で、前記所定の長さと略等しい間隔だけ離れた直線状に配置されている、請求項10に記載のプリンタ装置。
- 前記ヘッド部の複数のノズルは、前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、
前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記各ノズルから前記インクを順次的に吐出するように前記各ノズルを制御し、
前記光学センサは、前記制御部が前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に沿って移動させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを検出する、請求項3に記載のプリンタ装置。 - 前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、
前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクが順次的に吐出するように前記各ノズルを制御し、
前記光学センサは、前記制御部は前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを検出する、請求項3に記載のプリンタ装置。 - 前記制御部は、前記各ノズルから複数のインクを前記媒体に吐出させ、同じノズルから吐出されたインクがお互いに隣接して配置されるように前記各ノズル、前記ヘッド部および前記媒体搬送部を制御する、請求項3に記載のプリンタ装置。
- 前記ヘッド部の複数のノズルが前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、
前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御する、請求項15に記載のプリンタ装置。 - 前記ヘッド部の複数のノズルが前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、
前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、所定のノズルから前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させて、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させながら、前記所定のノズルから前記インクを吐出させることを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御する、請求項15に記載のプリンタ装置。 - 前記ヘッド部の複数のノズルが前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、
前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御する、請求項15に記載のプリンタ装置。 - 前記ヘッド部の複数のノズルは前記第1の方向に沿った直線状に配置されており、
前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御する、請求項15に記載のプリンタ装置。 - 前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、
同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、各ノズル群のノズルは前記第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、
前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち、前記直線状に配置された複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御する、請求項15に記載のプリンタ装置。 - 前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、
同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、前記各ノズル群のノズルは前記第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、
前記制御部は、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体搬送部によって前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記所定のノズルが、同じノズル群のノズルのうち、前記直線状に配置された複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御する、請求項15に記載のプリンタ装置。 - ヘッド部に設けられた複数のノズルのそれぞれからインクを媒体に吐出するように前記各ノズルを制御するステップと、
光学センサによって、前記各ノズルから前記インクが前記媒体に吐出されるか否かを検出するステップと、
前記光学センサによって前記インクが前記媒体に吐出されないと検出されたノズルから前記インクを吸引することによって前記ノズルをクリーニングするステップと
を包含する、プリンタ装置のクリーニング方法。 - 前記制御するステップは、前記複数のノズルは直線状に配置されており、前記媒体を第1の方向に搬送させながら、前記直線状に配置された複数のノズルのうち少なくとも1つおきに配置されたノズルから同時に前記インクを所定の長さで吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しなように制御されたノズルのうちの少なくとも1つおきに配置されたノズルから同時に前記インクを所定の長さで吐出するように前記各ノズルを制御することを繰り返すステップを含む、請求項22に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記制御するステップは、前記複数のノズルのうち所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように前記各ノズルを制御した後、前記インクを吐出しないように制御されたノズルのうち前記所定の数ずつ離れたノズルから前記インクを所定の長さで前記媒体に同時に吐出するように制御することを繰り返すステップを含む、請求項23に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記光学センサは、前記各ノズルから吐出されるインクをそれぞれ検出するように配置されたイメージセンサである、請求項23に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記検出するステップは、前記光学センサと前記媒体との間に配置され、前記吐出されたインクの像を結像する光学系を介して、前記結像されたインクの像を前記光学センサによって検出するステップを含む、請求項22に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記制御するステップは、前記複数のノズルが第1の方向と略直交する第2の方向に沿った直線状に配置されており、前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから同時に前記インクを所定の長さで吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含む、請求項22に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記制御するステップは、前記複数のノズルが第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、前記各ノズルが前記インクを所定の長さで同時に吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含み、
前記検出するステップは、前記媒体を前記第1の方向に搬送しながら、前記光学センサによって前記インクが前記媒体に吐出されているか否かを検出するステップを含む、請求項22に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。 - 前記複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、
前記制御部するステップは、前記第1のノズル群から前記第1のインクを、前記第2のノズル群から前記第2のインクを、前記第3のノズル群から前記第3のインクを、前記第4のノズル群から前記第4のインクを、所定の長さで同時に吐出するように制御するステップを含み、
前記検出するステップは、前記第1のインク、前記第2のインク、前記第3のインクおよび前記第4のインクが前記媒体に吐出されているか否かを検出するステップを含む、請求項22に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。 - 前記第1のインクはイエローであり、前記第2のインクはマゼンタであり、前記第3のインクはシアンであり、前記第4のインクはブラックである、請求項29に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記複数のノズルはマトリクス状に配置され、前記第1のノズル群、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群および前記第4のノズル群のそれぞれのノズルは、前記媒体を搬送する第1の方向に沿った状態で、前記所定の長さと略等しい間隔だけ離れた直線状に配置されている、請求項29に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、前記各ノズルから前記インクを順次的に吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含み、前記検出するステップは、前記媒体を前記第1の方向に移動させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを前記光学センサで検出するステップを含む、請求項22に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置され、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記各ノズルから前記インクが順次的に吐出するように前記各ノズルを制御するステップを含み、
前記検出するステップは、前記媒体を前記第1の方向に移動させながら、前記各ノズルから順次的に吐出されたインクを前記光学センサで検出するステップを含む、請求項22に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。 - 前記制御するステップは、前記各ノズルから複数のインクを前記媒体に吐出させ、同じノズルから吐出されたインクがお互いに隣接して配置されるように制御するステップを含む、請求項22に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体を前記第1の方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御ステップを含む、請求項34に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させながら、所定のノズルから前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体を前記第1の方向に搬送させて、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させながら、前記所定のノズルから前記インクを吐出させることを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御するステップを含む、請求項34に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルが前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御した後、前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出させるように制御するステップを含む、請求項34に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記制御するステップは、前記ヘッド部の複数のノズルは前記媒体を搬送する第1の方向に沿った直線状に配置されており、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記媒体を前記第1の方向に搬送させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記複数のノズルの端から順番に前記所定のノズルとなるように制御するステップを含む、請求項34に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
- 前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、
同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、各ノズル群のノズルは前記媒体を搬送する第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、
前記制御するステップは、前記ヘッド部を前記第1の方向に略直交する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御した後、前記媒体を前記第1の方向と反対方向に搬送させるとともに、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させ、次いで、前記ヘッド部を前記第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記同じノズル群のノズルのうち前記複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御するステップを含む、請求項34に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。 - 前記ヘッド部の複数のノズルは、第1のインクを吐出する複数の第1のノズルを含む第1のノズル群と、第2のインクを吐出する複数の第2のノズルを含む第2のノズル群と、第3のインクを吐出する複数の第3のノズルを含む第3のノズル群と、第4のインクを吐出する複数の第4のノズルを含む第4のノズル群とを含み、
同じノズル群のノズルは1つの直線状に配置され、各ノズル群のノズルは前記媒体を搬送する第1の方向に沿ったそれぞれ異なる直線状に配置されており、
前記制御するステップは、前記ヘッド部を前記第1の方向と略直行する第2の方向に移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出するように制御した後、前記ヘッド部を前記第2の方向に沿って戻るように移動させるとともに前記媒体を前記第1の方向に搬送させながら、前記所定のノズルから前記インクを前記媒体に吐出することを、前記所定のノズルが、同じノズル群のうち、前記直線状に配置された複数のノズルを端から順番に前記インクを吐出するように制御することを、前記第1のノズル群から、前記第2のノズル群、前記第3のノズル群、前記第4のノズル群に対して順番に制御するステップを含む、請求項34に記載のプリンタ装置のクリーニング方法。
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JP2009279777A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 画像記録装置および画像記録装置における前処理剤吐出ノズルの吐出不良検出方法 |
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