JP2004122092A - 液体浄化装置 - Google Patents

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JP2004122092A JP2002323163A JP2002323163A JP2004122092A JP 2004122092 A JP2004122092 A JP 2004122092A JP 2002323163 A JP2002323163 A JP 2002323163A JP 2002323163 A JP2002323163 A JP 2002323163A JP 2004122092 A JP2004122092 A JP 2004122092A
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岡上 公彦
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Abstract

【課題】錯体となった重金属イオンは、キレート樹脂・イオン交換樹脂等でも除去できず、錯体となった重金属イオンを含有する被浄化液体をリサイクル使用する上での妨げとなっており、その簡単な解決策が求められていた。
【解決手段】
【請求項1】第一のPH調整手段4で、錯体となった重金属イオンを含有する被浄化液体のPH値を4以下の酸性にして後、錯体解離手段13で、硫酸鉄を添加して錯体を解離し、その後、第二のPH調整手段7でPH値を中性以上にして、凝集濾過装置9,10の、少なくとも塩基性硫酸マグネシュウムと水酸化マグネシュウムとの結晶状繊維を集合して構成された吸着剤11の相互間隙に通過させ、錯体が解離された重金属イオンを吸着剤11のOH基と結合させてフロック化し、このフロックを凝集させて、目の粗いフィルタ12で除去する液体浄化装置を提供することを目的とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
この発明は、例えば、キレート剤等により錯体となった重金属イオンを含有する、例えば、メッキ洗浄排水等の被浄化液体を浄化する液体浄化装置に関するものである。
【0002】
図7は、従来のメッキ洗浄排水の浄化システムを示すブロック線図で、図において、流入口1からのシアンを含有するメッキ排水は、シアン処理装置2で処理され、流入口3からの例えばNiを含有する第一中和排水と共に第一のPH調整装置4で、例えば、PH値が9にされた後、凝集沈殿装置5に送り込まれる。
凝集沈殿装置5では凝集剤が投入され、Ni等の重金属イオンを凝集剤と共に凝集沈殿して除去した後、流入口6からの第二中和排水と共に、第二のPH調整装置7に送り込まれ、PH値を中性にした後、排出口8から下水放流していた。
【0003】
従来は上記の如く処理されいたが、含有された重金属イオンを、例えば地下水並に除去出来ないため、リサイクル使用されず下水放流されていた。
【0004】
このため、図8に示すように、図7に示す排出口8からの下水放流水をリサイクル使用すべく、凝集濾過装置9,10で下水放流水を浄化した。
【0005】
図9は、凝集濾過装置9,10の一例を示す側断面図で、図において、少なくとも塩基性硫酸マグネシュウムと水酸化マグネシュウムとの結晶状繊維を集合して構成されたスーパーカット100%からなる吸着剤11と、この吸着剤11の相互間隙に被浄化液体を通過させて、被浄化液体中に混入している重金属イオンと吸着剤11中のOH基とを結合させ、重金属イオンのフロックを形成し、このフロックを凝集して、例えば、公称1μm、絶対値20μmのカートリッジフィルタ12で捕捉しょうとした。
【0006】
しかしながら、この発明に至る図8のシステムでは、例えば、流入口3からの排水中に含まれているNiイオンは、流入口1からの排水中に含まれているキレート剤によって錯体となり、凝集濾過装置9,10の浄化では0.2ppm以下とはならず、そのままではリサイクル使用し得ない。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】
上記の如く、錯体となった重金属イオンは、凝集濾過装置9,10では除去できず、また、キレート樹脂・イオン交換樹脂でも除去できない。
このため、錯体となった重金属イオンを含有する被浄化液体をリサイクル使用するためには、凝集濾過装置9,10で除去できるように錯体を解離する必要がある。
【0008】
この発明は上記の如き従来の要求を満たすためになされたもので、
【請求項1】の発明は、第一のPH調整手段で、錯体となった重金属イオンを含有する被浄化液体のPH値を4以下の酸性にして後、錯体解離手段で、硫酸鉄を添加して錯体を解離し、その後、第二のPH調整手段でPH値を中性以上にして、凝集濾過装置の、少なくとも塩基性硫酸マグネシュウムと水酸化マグネシュウムとの結晶状繊維を集合して構成された吸着剤の相互間隙に通過させ、錯体が解離された重金属イオンを吸着剤のOH基と結合させてフロック化し、このフロックを凝集させて、目の粗いフィルタで除去する液体浄化装置を提供することを目的とする。
【0009】
【発明を解決しょうとする手段】
【請求項1】の発明は、錯体となった重金属イオンを含有する被浄化液体のPH値を4以下の酸性にする第一のPH調整手段と、酸性となった被浄化液体中に硫酸鉄を添加して、錯体を解離する錯体解離手段と、硫酸鉄が添加された被浄化液体のPH値を中性以上の値とする第二のPH調整手段と、PH値が中性以上の値となった被浄化液体を、少なくとも塩基性硫酸マグネシュウムと水酸化マグネシュウムとの結晶状繊維を集合して構成された吸着剤の相互間隙に通過させ、錯体が解離された重金属イオンを吸着剤のOH基と結合させてフロック化し、このフロックを凝集させて、目の粗いフィルタで除去する凝集濾過手段とで実現した。
【0010】
【実施例】
以下この発明の一実施例を図について説明する。図1は、この発明の一実施例を示すブロック線図である。図において、流入口1からのシアンを含有するメッキ排水は、シアン処理装置2で処理され図2の写真の如く薄い茶褐色となり、流入口3からの例えばNiを含有する第一中和排水と、流入口6からの第二中和排水と共に第一のPH調整装置4に送り込まれ、例えばPH値が2に調整され、図3の写真の如く無色透明になる。
図3の写真3に示すPH2に調整された被浄化液体は、錯体解離装置13において、例えば、Niの錯体、0.2ppmと同程度の、例えば、硫酸第二鉄が投入攪拌され、Niの錯体を解離し、図4の写真に示す如く無色透明状態を維持する。
【0011】
錯体が解離された重金属イオンを含有する図4の写真に示す被浄化液体は、第二のPH調整装置7で、例えばPH9にされ、図5の写真に示す如く濃茶褐色となり、凝集濾過装置9,10に送り込まれ、凝集濾過装置9,10が内蔵する、図9に示す吸着剤11のOH基と重金属イオンとを結合させ、重金属イオンをフロック化し、このフロック化した重金属イオンを凝集して、図9に示すカートリッジフィルタ12で除去し、図6に示す写真の如く無色透明状態とする。
【0012】
なお、凝集濾過装置9,10は塩素が除去出来ないため、被浄化液体をリサイクル使用し続けると、塩素濃度が徐々に高くなる。
このため、凝集濾過装置10の出口からの浄化液体の一部、例えば、1/10を調整弁15を介してイオン交換樹脂16に通して浄化液体中の塩素を除去し、この塩素が除去されたイオン交換樹脂16からの1/10の浄化液体と、調整弁17を介した凝集濾過装置10からの9/10の浄化液体とを混合し、この混合された浄化液体の、例えば、電気伝導度を導電率計18で測定し、浄化液体の電気伝導度が常に一定値以下となるように、即ち、常に地下水レベルになるように、導電率計18からの電気信号で調整弁15を調整し、流出口19からの浄化水をリサイクル使用する。
【0013】
なお、第一のPH調整装置4では、被浄化液体のPH値を2に調整する例を説明したが、PH値は4以下の酸性であれば問題はない。
また、錯体解離装置13で、硫酸第二鉄を投入攪拌する例を説明したが、例えば、硫酸第一鉄等、重金属イオンの錯体を解離するものであれば何でも良い。
またその投入量は、重金属イオンの錯体の濃度と同量を投入する例を説明したが、濃度の0.5〜2倍程度の濃度が適量である。
なお、複数の重金属イオンの錯体がある場合には、それらの合計の濃度に対して、0.5〜2倍程度の濃度が適量である。
【0014】
さらに、第二のPH調整装置7では、PH値を9にする例を説明したが、これは凝集濾過装置9,10の吸着剤11の溶解を防止のが目的であり、中性以上であれば問題はない。
さらにまた、凝集濾過装置9,10の何れか一方を省略しても問題はない。
さらにまた、導電率計18により流出口19からの浄化水を、常に、例えば地下水並に保つ例を説明したが、重金属イオン濃度計等であっても問題はない。
さらにまた、凝集濾過装置9,10で浄化された浄化水は、PH値が9.3程度になるため、中性にする必要がある場合には、PH調整装置を凝集濾過装置9,10の後に設ければよい。
【発明の効果】
以上のように、
【請求項1】の発明によれば、錯体となった重金属イオンを含有する被浄化液体のPH値を4以下の酸性にする第一のPH調整手段と、酸性となった被浄化液体中に硫酸鉄を添加して、錯体を解離する錯体解離手段と、硫酸鉄が添加された被浄化液体のPH値を中性以上の値とする第二のPH調整手段と、PH値が中性以上の値となった被浄化液体を、少なくとも塩基性硫酸マグネシュウムと水酸化マグネシュウムとの結晶状繊維を集合して構成された吸着剤の相互間隙に通過させ、錯体が解離された重金属イオンを吸着剤のOH基と結合させてフロック化し、このフロックを凝集させて、目の粗いフィルタで除去しているため、錯体となった重金属イオンの除去も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る液体浄化装置の一実施例を示すブロック線図である。
【図2】図1に示すシアン処理装置からの被浄化液体の写真である。
【図3】図1に示す第一のPH調整装置でPH調整された被浄化液体の写真である。
【図4】図1に示す錯体解離装置で錯体が解離された被浄化液体の写真である。
【図5】図1に示す第二のPH調整装置でPH調整された被浄化液体の写真である。
【図6】図1に示す凝集濾過装置で浄化された被浄化液体の写真である。
【図7】従来の液体浄化装置を示すブロック線図である。
【図8】本件発明に至る液体浄化装置を示すブロック線図である。
【図9】図1並びに図8に示す凝集濾過装置の一例を示す側断面図である。
【符号の説明】
4:第一のPH調整装置
7:第二のPH調整装置
9,10:凝集濾過装置
11:吸着剤
12:カートリッジフィルタ
13:錯体解離装置

Claims (1)

  1. 錯体となった重金属イオンを含有する被浄化液体のPH値を4以下の酸性にする第一のPH調整手段と、
    酸性となった被浄化液体中に硫酸鉄を添加して、錯体を解離する錯体解離手段と、
    硫酸鉄が添加された被浄化液体のPH値を中性以上の値とする第二のPH調整手段と、
    及び、PH値が中性以上となった被浄化液体を、少なくとも塩基性硫酸マグネシュウムと水酸化マグネシュウムとの結晶状繊維を集合して構成された吸着剤の相互間隙に通過させ、錯体が解離された重金属イオンを吸着剤のOH基と結合させてフロック化し、このフロックを凝集させて、目の粗いフィルタで除去する凝集濾過手段とを備えたことを特徴とする液体浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007057521A1 (en) * 2005-11-18 2007-05-24 Kemira Oyj Method for removing substances from aqueous solution

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