JP2004121778A - 金属の装飾方法及び金属装飾製品 - Google Patents

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JP2004121778A
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sintered
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Kazutoshi Shimo
下 和稔
Junko Maekawa
前川 淳子
Atsushi Fujimaru
藤丸 篤
Tomoaki Kasukawa
粕川 知昭
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Aida Chemical Industries Co Ltd
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Aida Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

【課題】例えば指輪、ブローチなどのアクセサリーや装飾品を作製するに際して好適に利用でき、金属焼結体の基体に対して、その装飾効果を高めるために装飾パーツを容易に取り付けた金属装飾品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】金属粉末、金属合金粉末から選ばれる一種以上の粉末80〜93wt%、有機系バインダ0.022〜6.5wt%と残部水とからなる粘土組成物により、装飾製品の母体を作り、母体に穴をあけた後に、焼成を行い、得られた金属焼結体の穴に、細線を通し、ビーズを装飾すことを特徴とする。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば指輪、ブローチなどのアクセサリーや装飾品を作製するに際して好適に利用でき、金属焼結体の基体に対して、その装飾効果を高めるために装飾パーツを容易に取り付けた金属装飾品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
既に市販されている貴金属粉末を含有する粘土組成物は、その成形の容易性によりペンダントトップ、指輪、ブローチ、ピアス等で種々の形状、デザインに造形、焼成されて貴金属製品として使用されている。
指輪、ブローチなどのアクセサリーや装飾品を作製する際に、その装飾効果を高めるために異なる色彩を有する宝石等の装飾物を一体化させる手法が広く用いられている。
例えば特開平10−212506号公報に示される方法では、純金属又は合金の一種以上からなる金属粉末と有機系バインダと水を混練してなる粘土組成物を所望の形状に造形して乾燥若しくは焼結した後、得られた乾燥造形体若しくは焼結造形体に、装飾物又は金属パーツ等を微量の粘土組成物を用いて固定した後、焼結させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記方法では、微量の粘土組成物を用いて宝石等の装飾物を固定するために、装飾物を立体に積み上げるには、下に位置する装飾物を粘土組成物で覆わなくてはならなく、装飾効果が損なわれるものであった。
また、金属パーツ等で固定する場合も、同様に、装飾物の一部を覆うため、装飾効果が損なわれるものであった。
さらに、カルチャーセンター等において、成形の容易性により、前記、貴金属粉末を含有する粘土組成物を用いた、装飾品の作り方を指導しているところも増えている。そこで、これらの金属焼結体に立体的な装飾することにも容易に適用できる方法が希求されていた。
一方、細線を用いて装飾パーツを取り付けて指輪やブローチなどのアクセサリーや装飾品を作製するに際して、金属土台が、市販されている。これらは、鋳造などにより、形状が一定のものを量産する方法であって、到底カルチャー教室で適用できるような技術ではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記に鑑み提案されたもので、金属粉末、金属合金粉末から選ばれる一種以上の粉末80〜93wt%、有機系バインダ0.022〜6.5wt%と残部水とからなる粘土組成物により、装飾製品の母体を作り、母体に穴をあけた後に、焼成を行い、得られた金属焼結体の穴に、細線を通し、ビーズを装飾すことを特徴とする金属装飾製品に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明に用いる粘土組成物を構成する有機系バインダーとしては、デンプン0.02〜3.0wt%と水溶性セルロース系樹脂0.2〜3.0wt%とフェニルプロパンを骨格とする構成単位体が縮合してなる網状高分子0〜0.5wt%を用いることにより、充分な可塑性(造形性、造膜性)を得ることができる。
【0006】
水溶性セルロース系樹脂の配合は、生地割れを防止する効果及び粘土が手に付着することを防止する効果を果たし、その配合量が前記範囲より少ないと、十分な可塑性が得られず、前記範囲より多いと、乾燥時の変形が起こるため、亀裂やひび割れ等の損傷が生じてしまい、さらに粘土が手に付着し易くなると共に収縮率も増大してしまう。この水溶性セルロース系樹脂としては、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が用いられる。
デンプンの配合は、乾燥時の強度を向上する効果を果たし、その配合量が前記範囲より多いと、乾燥時の変形が起こるため、亀裂やひび割れ等の損傷が生じてしまい、収縮率も増大してしまい、前記範囲より少ないと、基体に穴をあけるときに、基体全体に、ひびや割れ等が生じてしまう。
フェニルプロパンを骨格とする構成単位体が縮合してなる網状高分子の配合は、保水性の向上及び粘土が手に付着することを防止する効果を果たし、その配合量が前記範囲より多いと、乾燥時の変形が起こるため、亀裂やひび割れ等の損傷が生じてしまい、収縮率も増大してしまう。
【0007】
本発明に用いる粘土組成物を構成する金属粉末、金属合金粉末から選ばれる一種以上の粉末は、平均粒径20μmの粒子で、アトマイズ粉、還元粉など製造方法は特に指定はないが、粒子が球状に近い形状であることが好適に使用される。また金属種としては、装飾効果を高めるため、主にAu、Ag、Pt、Pd、Rh、Ru、Ir、Os等の純貴金属粉、或いはこれらの元素の一種以上を主成分とする貴金属合金粉を用いることが多いが、特にこれらに限定されるものではない。
【0008】
さらに、貴金属粉末と有機系バインダーと共に混合される水は、必要量加えるものとし、水が少なすぎると、粘土として造形が困難なほど硬くなり、多すぎるとコシが弱く保形性が無くなり造形が困難になる。
【0009】
本発明では、前述の粉末、即ち平均粒径20μmで、球形に近い形状の貴金属粉末等の粉末を80〜93wt%を用い、且つ前述の有機系バインダーを前記特定の割合にて配合した粘土組成物を使用することにより、焼成した場合に収縮を適度に規制することができ、長さでおよそ7〜10%程度の収縮とすることができる。尚、焼成は、用いた貴金属粉末等の粉末の融点(mp)からそれより250℃低い温度範囲〔(mp−250℃)〜mp〕にて5〜90分加熱する。
幾つかの好適な条件を示したが、亀裂やひび割れ等が起こらないように、必要に応じて適宜に条件を選択して適用すれば良い。
【0010】
本発明に用いる装飾用パーツは、特に限定されるものではなが、色ガラスやプラスチック、天然の貴石や半貴石、真珠、琥珀等の天然素材、および金属、貴金属を用いることが多い。
また、細線は、テグス、ワイヤー等どのようなものでも良く、上記装飾パーツと同様に素材の制限は全く無い。取付方法についても何等制限はなく、例えばビーズ装飾といった技術及び素材を流用しても良い。或いは予め細線の先端に装飾パーツを接着などにより固着しておき、細線を耐熱性メッシュ部分に結びつけるなどして固着するようにしても良い。そして、取り付けも容易であれば、取り外しも容易であるため、適宜に交換して異なる装飾性を楽しむようにしても良い。
【0011】
【実施例】
[実施例1]
平均粒径20μmの純Ag粉末92wt%、メチルセルロース0.4wt%、デンプン0.4wt%、水7.2wt%を混練して銀粘土組成物を調製した。銀粘土組成物をひも状に伸ばし、輪を作製し、80℃の乾燥器内に30分入れ乾燥させた。乾燥させた銀粘土組成物の輪の上に、平らに延ばした銀粘土組成物を貼り付け、80℃の乾燥器内に30分入れ乾燥させた。
平らな銀粘土組成物を貼り付けた部分にピンバイスで複数の穴をあけた。ひも状にのばした銀粘土組成物でアーチ状のパーツを制作し、チェーンを通すための部分に接着し、80℃の乾燥器内に30分入れ乾燥させたのち、870℃の電気炉で10分間焼成した。
ステンレスブラシ、磨きヘラを用いて光沢を出した。そして、テグスに色ガラスビーズを通し、バランス良く銀焼結品に取り付けていき、銀製のビーズ装飾ペンダントトップを得た。
[実施例2]
平均粒径20μmの純Ag粉末92wt%、メチルセルロース0.4wt%、デンプン0.4wt%、水7.2wt%を混練して銀粘土組成物を調製した。銀粘土組成物をひも状に伸ばし、輪を作製し、80℃の乾燥器内に30分入れ乾燥させた。乾燥させた銀粘土組成物の輪の上に、平らに延ばした銀粘土組成物を貼り付け、80℃の乾燥器内に30分入れ乾燥させた。
乾燥させた銀粘土の輪の上に、平らに延ばした銀粘土を貼り付け、先ほどと同じ条件で、乾燥させた。平らな銀粘土を貼り付けた部分にピンバイスで複数の穴をあけた。ひも状にのばした銀粘土を指が通るように輪にし、複数の穴をあけた造形物と接着した。
先ほどと同じ条件で乾燥し、870℃の電気炉で10分間焼成した。ステンレスブラシ、仕上げヘラを用いて光沢を出し、テグスに色ガラスビーズを通し、バランス良く銀焼結品に取り付けていき、ビーズをリングトップとした銀製リングを得た。

Claims (2)

  1. 金属粉末、金属合金粉末から選ばれる一種以上の粉末80〜93wt%、有機系バインダ0.022〜6.5wt%と残部水とからなる粘土組成物により、装飾製品の基体を作製し、基体上部に穴をあけた後に、焼成を行い、得られた金属焼結体の穴に、細線を用いて装飾パーツを取り付けてなることを特徴とする金属装飾製品。
  2. 金属粉末、金属合金粉末から選ばれる一種以上の粉末80〜93wt%、有機系バインダ0.022〜6.5wt%と残部水とからなる粘土組成物により、装飾製品の基体を作製し、基体上部に穴をあけた後に、焼成を行い、得られた金属焼結体の穴に、細線を用いて装飾パーツを取り付けてなることを特徴とする金属装飾製品の製造方法
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100908837B1 (ko) 2007-11-13 2009-07-21 홍미화 장식용 점토 장신구 제조방법
RU2687342C2 (ru) * 2015-05-04 2019-05-13 Те Свотч Груп Рисерч Энд Дивелопмент Лтд Способ установки декоративного элемента на основание и указанное основание

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