JP2007099558A - 宝石を装着した陶磁器又は陶器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】陶磁器又は陶器の本体の表面に宝石を装着させてその装飾効果を高め、陶磁器又は陶器の商品価値を高めると共に、これを量産することのできる宝石を装着した陶磁器又は陶器の製造方法を提供する。
【解決手段】本体1の表面の所望の箇所に宝石取付け用窪み3を形成した状態で所定形状に成形して量産した本体1を素焼きし、素焼きした後に本体1に形成された上記宝石取付け用窪み3に宝石2を接着剤4を使用して取り付け、本体1の表面に釉薬5を塗り、その後本焼きして製造される。
【選択図】 図1
【解決手段】本体1の表面の所望の箇所に宝石取付け用窪み3を形成した状態で所定形状に成形して量産した本体1を素焼きし、素焼きした後に本体1に形成された上記宝石取付け用窪み3に宝石2を接着剤4を使用して取り付け、本体1の表面に釉薬5を塗り、その後本焼きして製造される。
【選択図】 図1
Description
この発明は、陶磁器又は陶器に宝石を装着して装飾効果を高めて、陶磁器又は陶器の商品価値を高めるようにした宝石を装着した陶磁器又は陶器の製造方法に関するものである。
陶磁器又は陶器の側面部分に宝石を装着して装飾効果を高めて、陶磁器又は陶器の商品価値を高めるようにしたものとして、特開平05−309636の「宝石をはめ込んだ陶磁器、及びその製造方法」が特許出願されている。
この特開平05−309636の発明は、本体中に宝石(合成宝石を含む)をはめ込んで作られる陶磁器からなる(請求項1)。また、その製造方法は、宝石の表面にろうを塗り、粘土にはめ込んで焼き上げて陶磁器を製造する方法(請求項2)からなり、或いは、素焼きした陶磁器の宝石の部分にろう又は撥水剤を塗り、釉薬を作品本体にかけて焼き上げ、陶磁器を完成させる製造方法(請求項3)からなる。
特開平05−309636
この特開平05−309636の発明は、本体中に宝石(合成宝石を含む)をはめ込んで作られる陶磁器からなる(請求項1)。また、その製造方法は、宝石の表面にろうを塗り、粘土にはめ込んで焼き上げて陶磁器を製造する方法(請求項2)からなり、或いは、素焼きした陶磁器の宝石の部分にろう又は撥水剤を塗り、釉薬を作品本体にかけて焼き上げ、陶磁器を完成させる製造方法(請求項3)からなる。
しかしながら、前記の特開平05−309636の発明は、粘土中に宝石をはめ込むため、即ち、1個づつ粘土から器本体を造り、粘土が硬くなる前に宝石を埋め込む必要があり、大量生産つまり量産が困難である。
また、宝石の表面に撥水剤やろうを塗るのは手間がかかり大変である。又この作業中に誤って宝石の表面以外のその周囲に撥水剤やろうが付着すると、これらが付着している部分には釉薬が付かないことになり、本焼き後の出来が悪くなるという問題もある。
また、宝石の表面に撥水剤やろうを塗るのは手間がかかり大変である。又この作業中に誤って宝石の表面以外のその周囲に撥水剤やろうが付着すると、これらが付着している部分には釉薬が付かないことになり、本焼き後の出来が悪くなるという問題もある。
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、陶磁器又は陶器の本体の表面に宝石を装着させてその装飾効果を高め、陶磁器又は陶器の商品価値を高めると共に、これを量産することのできる宝石を装着した陶磁器又は陶器の製造方法を提供することにある。
以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、所定形状に成形して量産した本体を素焼きし、素焼きした後に本体表面の所望の箇所に宝石を接着剤を使用して取り付け、本体表面に釉薬を塗り、その後本焼きして製造される手段よりなるものである。
また、請求項2の発明は、本体表面の所望の箇所に宝石取付け用窪みを形成した状態で所定形状に成形して量産した本体を素焼きし、素焼きした後に本体に形成された上記宝石取付け用窪みに宝石を接着剤を使用して取り付け、本体表面に釉薬を塗り、その後本焼きして製造される手段よりなるものである。
ここで、請求項1及び請求項2の好ましい態様として、接着剤は、釉薬と水性のり剤との混合からなる。
以上の記載より明らかなように、請求項1〜請求項2の発明に係る宝石を装着した陶磁器又は陶器の製造方法によれば、陶磁器又は陶器の本体の表面に宝石を装着させることができ、宝石の装着により陶磁器又は陶器の装飾効果を高めて、陶磁器又は陶器の商品価値を高めることができるのは勿論のこと、しかも、これを量産することができ、製造コストが高くなるのを防ぐことができる。
また、請求項2によれば、本体表面の所望の箇所に宝石取付け用窪みが形成されているので、宝石の取り付けが容易となり、しかも、取り付け後の宝石は宝石取付け用窪みから簡単に外れることもない。
また、請求項3によれば、接着剤は釉薬と水性のり剤との混合からなるので、油性のり剤を使用する場合に比べて、溶剤が不要でその取り扱いも容易であり、吸引を防ぐマスクなども不要にでき、作業環境も優れている。
以下、図面に記載の発明を実施するための最良の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
ここで、図1は陶磁器又は陶器の本体の表面に宝石取付け用窪みが形成された焼き物の断面図、図2は陶磁器又は陶器の本体の表面に宝石取付け用窪みが形成されていない焼き物の断面図である。
ここで、図1は陶磁器又は陶器の本体の表面に宝石取付け用窪みが形成された焼き物の断面図、図2は陶磁器又は陶器の本体の表面に宝石取付け用窪みが形成されていない焼き物の断面図である。
図1、図2において、陶磁器又は陶器は、例えば茶碗、湯飲み、皿、花瓶などの各種の焼き物からなり、本体1の所望の目立つ箇所の表面に宝石2が装着されている。陶磁器又は陶器は、本体1にこの宝石2が装着されることにより、装飾性を高めて、その商品価値を高めている。なお、陶磁器は原料に陶石を使用したものであり、陶器は原料に陶土を使用したものである。
本体1に装着する宝石2には天然の宝石の他に人工的に造られた合成宝石も含まれる。宝石2は、本体1の素焼きの後に装着されて本焼きされるため、高温でも焼失しないものになる。天然の宝石及び合成宝石は高温に耐えて、熱変形することもない。
前記したように、宝石2は、陶磁器又は陶器の本体1の素焼きの後、つまり本体1は素焼きによって一定の強度を有してその取り扱い中に簡単に破損しにくい状態になった後に、本体1に装着されるため、その取り付け作業も容易となり、量産作業が可能となる。
陶磁器又は陶器の本体1の生地の成形は、例えば鋳込み法や機械ロクロ法など方法を用いて行われ、量産することが可能となる。
鋳込み法は、鋳型の中に液状の陶磁器用の粘土又は陶器用の粘土を入れ、一定時間経過後に鋳型の中の未だ乾燥していない液状部分を排出する。鋳型の内周面には乾燥し始めた粘土が付着して鋳型の内部形状に対応する形状に成形される。そして一定時間乾燥させた後、鋳型から本体1を取り出す。
機械ロクロ法は、型内部の底の方に陶磁器用の柔らかい粘土又は陶器用の柔らかい粘土を入れ、上側から柔らかい粘土を押し付けて型枠内の内周面に密着させて型枠の対応する形状に成形させた後に型から本体1を取り出す。
図1に示すように、一定の形状に形成された陶磁器又は陶器の本体1の生地には所望の箇所に宝石取付け用窪み3が形成されている。宝石取付け用窪み3は、宝石が取り付け易くするための窪みであるが、図2に示すように、一定の形状に形成された本体1の生地に宝石取付け用窪み3を必要に応じて形成しないこともある。
このようにして、鋳込み法や機械ロクロ法も用いて所定形状に成形した量産した陶磁器又は陶器の本体1を乾燥させ、その後に素焼きを行う。
素焼きした後に、図1の上記宝石取付け用窪み3が形成された陶磁器又は陶器の本体1にあっては、形成された宝石取付け用窪み3に接着剤4を筆などを使って塗り、接着剤4を付着させたその表面に宝石2を押し付けて固着させて、宝石2を宝石取付け用窪み3に取り付ける。接着剤4は、宝石2と宝石取付け用窪み3との隙間をうめる役目を果たし、又宝石2を固定させる役目を果たす。
また、図2の宝石取付け用窪み3が形成されなかった陶磁器又は陶器の本体1にあっては、所望の箇所に接着剤4を筆などを使って塗り、接着剤4を付着させたその表面に宝石2を押し付けて固着させて、宝石2を取り付ける。接着剤4は、宝石2とこの宝石2が取り付けられる箇所の表面との隙間をうめる役目を果たし、又宝石2を固定させる役目を果たす。
宝石2を取り付けるために使用される接着剤4の成分は、釉薬と水性のり剤とを混合したものからなる。また、釉薬と水性のり剤との好ましい混合は、釉薬が1に対して水性のり剤が約9前後の割合である。水性のり剤の割合が増加すると撥水効果が高まり、釉薬が付着しにくくなる。
接着剤4の成分の一部として水性のり剤を使用する理由は、混合する釉薬をはじかず、又のり剤を溶かすための溶剤も必要ないからである。また人体への影響も油性のり剤に比べて小さいからである。油性のり剤の場合にはこれを溶かす溶剤が必要で手間がかかり、又吸い込まないようにマスクなどを必要として作業環境も面倒となるからである。水性のり剤としては市販ののり剤が使用可能であり、これ以外に例えば御飯粒をつぶしてのり剤としたものでも使用可能である。
陶磁器又は陶器の本体1の表面に宝石2を取り付けた後、本体1の表面に釉薬5を塗る。宝石2の表面は撥水作用があるため、釉薬5は付着しない。釉薬5を塗った後に、本体1の本焼きを行って、宝石2を装着した陶磁器又は陶器の焼き物が完成する。
なお、この発明は上記発明を実施するための最良の形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
1 陶磁器又は陶器の本体
2 宝石
3 宝石取付け用窪み
4 接着剤
5 釉薬
2 宝石
3 宝石取付け用窪み
4 接着剤
5 釉薬
Claims (3)
- 所定形状に成形して量産した本体を素焼きし、素焼きした後に本体表面の所望の箇所に宝石を接着剤を使用して取り付け、本体表面に釉薬を塗り、その後本焼きして製造されることを特徴とする宝石を装着した陶磁器又は陶器の製造方法。
- 本体表面の所望の箇所に宝石取付け用窪みを形成した状態で所定形状に成形して量産した本体を素焼きし、素焼きした後に本体に形成された上記宝石取付け用窪みに宝石を接着剤を使用して取り付け、本体表面に釉薬を塗り、その後本焼きして製造されることを特徴とする宝石を装着した陶磁器又は陶器の製造方法。
- 接着剤は、釉薬と水性のり剤との混合からなる請求項1又は請求項2記載の宝石を装着した陶磁器又は陶器の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2005290750A JP2007099558A (ja) | 2005-10-04 | 2005-10-04 | 宝石を装着した陶磁器又は陶器の製造方法 |
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WO2009071704A2 (en) * | 2007-12-07 | 2009-06-11 | Laurent Grenier De Cardenal | Decorated pieces with gem materials |
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KR101262993B1 (ko) * | 2007-08-20 | 2013-05-10 | 강인구 | 보석 또는 귀금속이 장착된 수석 제조방법 및 이에 의해제조되는 보석 또는 귀금속이 부착된 수석 |
JP2018052796A (ja) * | 2016-09-27 | 2018-04-05 | 智子 藤江 | 陶器や磁器への宝石装飾方法 |
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2005
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