JP2004121504A - シャワー装置 - Google Patents

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Shinji Hiramoto
平本 紳二
Hidehiro Takano
高野 秀弘
Yuji Nakatsuka
中塚 祐次
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Noritz Corp
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Abstract

【課題】シャワー用の循環配管内部の残水を、浴槽の水を排水する際に生じる負圧を利用して積極的、且つ十分に抜く。
【解決手段】浴槽2の湯水が循環する循環配管6と、循環した浴槽2の湯水を使用者に噴出するノズル7とを備えたシャワー装置1において、接続配管31で排水部17と循環配管6とを接続し、浴槽2の排水部17に接続配管31を開口し、ここに閉塞蓋33を設け、浴槽2の湯水を、排水部17の排水口18から排水する際に生じる負圧及び接続配管31内の水圧により、閉塞蓋33を開いて循環配管、ポンプ等の内部の残水を接続配管31から排水部17へ排水する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、浴槽の湯水をポンプで循環配管を通して送流し、シャワー用の湯水として利用するシャワー装置に関し、特に、入浴後等に浴槽の湯水を排水する際に、シャワー用の循環配管内の残水を排出することのできる排水部を備えたシャワー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴槽の湯水をポンプでシャワー用の給水管を通して給水し、半身浴シャワーや肩当て用シャワーの湯水として利用するシャワー装置は知られている。このようなシャワー装置において、使用後、シャワー用の給水管内に水が残っている(残水がある)と、次のような問題がある。
(1)次に使用する際に使用者に残水の冷たさによる不愉快感を与える。
(2)浴槽内の湯水をシャワー用に循環して使用するから、残水を長い間、管内に放置すると、上水用の配管に較べて雑菌が繁殖しやすく、衛生上から好ましくない。
(3)寒冷地では、残水が凍結して配管の破裂や通水不能等の原因となる。
【0003】
このような問題を解決する技術として、浴槽の水を循環ポンプで、シャワー給水管を通して、肩当て用ノズルに給水して入浴者の肩に向けてシャワー水として噴射する肩当て用シャワー装置において、循環ポンプの回転数により浴槽内の水の有無を検知し、浴槽内の水がないのを検知したときに肩用開閉弁を開きシャワー給水管の水も抜き、配管内に水を残さないようにする発明は公知である(特許文献1参照。)。
【0004】
さらに、図7(a)、(b)は、二つの従来例を示し、半身浴用のシャワー装置である。図7(a)のシャワー装置50では、シャワー使用開始の際の冷水の不愉快感をなくすために、シャワー用の湯水を送る循環配管52に、三方弁53を介して、浴槽2に連通する湯戻し管54が接続されている。この三方弁53を制御装置55で制御して切り替え、ポンプ51を運転することで、循環配管52内の残水を湯戻し管54を通して浴槽2に戻すものである。
【0005】
図7(b)に示すシャワー装置56は、ポンプ51に連通し、シャワー用の湯水を送る循環配管52の最下部に三方弁57を設けている。シャワーを使用するためにポンプ51の運転を開始する直前又は浴槽2から湯水を排水部58を通して排水する際に、制御装置55で三方弁57を制御して、循環配管52と排水路59を連通し、循環配管52内の水を抜く構成を示すものである。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−178139(段落0010、図3参照。)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1及び図7(b)に示す従来例は、シャワー装置におけるシャワー用の循環配管内の残水を抜くことのできる手段は開示されているが、いずれも残水の自重を利用するもので、積極的に残水を管内から吸い取って排水しようというものではないので、必ずしも残水を十分抜き取ることはできない。
【0008】
又、図7(a)に示す従来例は、シャワー使用開始に際して、冷たい残水を排除するにはよいが、入浴後等に際して浴槽の水を排水する場合、シャワー用の循環配管内の残水を抜く手段としては適していない。
【0009】
本発明は、浴槽の湯水をポンプで循環させ入浴者の身体に噴射するシャワー装置において、シャワー用の循環配管内の残水があると生じる上記(1)〜(3)の問題点を解決することを目的とし、入浴後等に際して浴槽の水を排水する際に、シャワー用の循環配管内の残水を積極的、且つ十分に抜くことのできる排水部を備えたシャワー装置を実現するものである。
【0010】
本発明者等は、浴槽の水を排水する際に排水されていく水が生じるエネルギーを、シャワー用の循環配管内の残水の排水に効果的に利用するという斬新な発想を想到するに至った。そして、本発明は、この発想を具現化することを課題とするものである。
【0011】
さらに、本発明では、入浴後、浴槽の水を排水し、シャワー用の循環配管内の残水を抜く際に、上水を利用して、シャワー用の循環配管内を殺菌し、洗浄する構成を実現することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、浴槽の湯水を排水する排水口を有する排水部と、浴槽の湯水が循環する循環配管と、循環した浴槽の湯水を使用者に噴出する噴出部とを備えたシャワー装置において、前記排水部と前記循環配管を接続する接続配管を備ええたことを特徴とするシャワー装置を提供する。
【0013】
前記接続配管と前記排水部との接続口を閉塞する閉塞蓋を備えた構成としてもよい。
【0014】
前記排水部は前記排水口を閉塞する排水蓋を備え、前記排水蓋が閉塞された状態では、前記閉塞蓋も閉塞するように、前記排水蓋と前記閉塞蓋が接触可能である構成としてもよい。
【0015】
前記排水蓋が開口して浴槽の湯水を排水するときに、前記閉塞蓋も開口して前記循環配管内の湯水が排水されるように形成されている構成としてもよい。
【0016】
前記排水蓋と前記閉塞蓋の接触する位置の位置ずれを防止する嵌合部を備えた構成としてもよい。
【0017】
前記循環配管に上水を流入する上水配管を備えた構成としてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るシャワー装置の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。
【0019】
(実施例1)
図1〜4は、本発明に係るシャワー装置の実施例1を説明する図である。この実施例1は、本発明に係るシャワー装置を、半身浴用のシャワー装置に適用した例である。図1(a)、(b)、及び図2(a)は、この実施例1のシャワー装置1を使用者(入浴者)が使用している状態でその全体構成を説明する図である。
【0020】
図1(a)、(b)、及び図2(a)において、このシャワー装置1は、浴槽2の後壁部3(図2(a)参照。)に設けられた吸い込み口4と、後壁部3の外側に設けられ、浴槽の吸い込み口4に連通し、浴槽2内の湯水を循環させるポンプ5と、ポンプ5に接続された循環配管6と、循環配管6に接続される噴出部(具体的な構成は「ノズル」であり、以下、ノズルとして説明する。)7とを備えている。
【0021】
循環配管6は、ポンプ5に接続された湯水送出管8と、湯水送出管8に三方弁9を介して接続されており上方に伸びた湯水供給管10と、この湯水供給管10の上端で左右に分岐しさらにその左右端で夫々浴槽の長手方向前方に水平に伸びる左右分岐管11と、この左右分岐管11よりやや下方において湯水供給管10から分岐して浴槽の長手方向前方に伸びる中央分岐管12と、から構成される。
【0022】
三方弁9には、湯水送出管8、湯水供給管10及び排水路13が接続されており、三方弁の選択的開閉動作により、湯水送出管8と湯水供給管10が連通又は閉じられ、湯水供給管10と排水路13とが閉じられる。
【0023】
ポンプ5の運転動作(開始・停止、強弱の調整)及び三方弁9の開閉動作を制御するために、制御装置14が設けられている。浴槽2のフランジ部15に設けた図示しないスイッチ(防水用のフランジスイッチ)、或いはリモコン操作スイッチ等を操作することにより、制御装置14に操作信号が入力され、制御装置14の出力信号でポンプ5の運転動作及び三方弁9の選択的な開閉動作を制御できる構成となっている。
【0024】
ノズル7は、左右分岐管11の先端に夫々に接続された左右の胸用ノズルと、中央分岐管12の先端に接続された背中用ノズルである。左右の胸用ノズルは、使用者Pの胸に湯水を噴射することができ、背中用ノズル左右の肩、首等に湯水を噴射することができる。
【0025】
以上のような構成のシャワー装置1において、特に本発明の特徴は次の構成にある。浴槽2の底部16には、浴槽2の湯水を排水する排水部17が設けられている。この排水部17の構成は、図2(a)及びその要部拡大図である図2(b)、(c)に示すとともに、排水部17を構成する細部構成を図3に示す。これらの図に示すように、排水部17は、浴槽2の排水口18及びこの排水口18を閉じたり開いたりする排水蓋19を有する。
【0026】
排水部17は、排水口18に連通する排水筒20を有する。この実施例1では、排水筒20は浴槽2と一体に形成しているが、浴槽2とは別体に形成し、排水口18に連通するように浴槽2の底部16に取り付ける構成であってもよい。排水筒20の先端(下端)は、排水管21に接続されている。
【0027】
排水蓋19は、図2(b)、(c)及び図3(a)に示すように、蓋部22と、この蓋部22の下面から下方に伸びる杆部23とから一体に形成されている。蓋部22は、排水口18の開閉を行うものであり、杆部23は、排水蓋19の排水筒20内に上下動可能に装入されており、排水口18を開く時には上方に移動して浴槽2内にその一部が突出する。
【0028】
杆部23の下面に排水管21内を延びる操作ケーブル24を取付け、図示しない操作機構(例えば、電磁的な駆動装置で、排水管21からシールを介して外部側方へ取り出した操作ケーブル24をその軸方向に往復動作させる機構)で操作するものであるが、このような操作機構自体は、本発明の要旨ではないので、ここでは説明は省く。なお、排水蓋19の操作は、使用者が蓋部22を摘んで上下動させて開閉する手動式であってもよい。
【0029】
図3(a)に示すように、排水蓋19の杆部23の後部側面にはカム面25が形成されている。このカム面25は、全体的には、杆部23の上部から下部に向かって杆部23の水平断面積が小さくなるようなテーパ面から構成されており、このテーパ面の上部と下部に夫々ならだかな上部凹曲面26と下部凹曲面27が形成されている。
【0030】
排水筒20の基端(上端)の後方側(図2(b)、(c)中の左側)の側面には、浴槽2の底部16から連続的に形成された厚肉部28を有する。この厚肉部28から後方に突出する接続筒29が形成されており、この接続筒29の基端(図2(b)、(c)中の右端)には、排水筒20に開口する接続口30が形成されている。接続筒29の先端には、接続配管31の一端が接続されており、この接続配管31の他端は、ポンプ5に接続された湯水送出管8に接続されている。
【0031】
図3(c)及びそのA−A断面図である図3(d)に示すように、排水筒20の厚肉部28には、接続筒29の長手方向かつその頂部に沿って断面T字型のキー溝(嵌合部)32が形成されている。このキー溝32は、接続筒29の頂部に開口するとともに、接続口30に開口するように形成されている。
【0032】
排水筒20に開口する接続口30を開閉する閉塞蓋33が設けられている。この閉塞蓋33は、図3(e)とそのB−B断面図である図3(f)に示すように、キー34と、このキー34の先端に一体又は別体に設けられた蓋部35とから構成される。キー34は、その断面がT字型に形成されており、図2(b)、(c)及び、図2(b)のA−A断面図である図3(b)に示すように、厚肉部28のキー溝32内に水平方向に摺動可能に装入されている。
【0033】
閉塞蓋33の蓋部35は、排水蓋19の杆部23のカム面25に当接するように配置されている。図2(b)に示すように、排水蓋19が排水口18を閉じている状態では、閉塞蓋33の蓋部35は、カム面25の上部凹曲面26に当接するように構成されている。
【0034】
図2(c)に示すように、排水蓋19が排水口18を開いている状態では、閉塞蓋33のキー34は排水筒20内に突出し、閉塞蓋33の蓋部35は、カム面25の下部凹曲面27に当接するように構成されている。この状態では、接続口30が開いた状態であり、循環配管6内の水が接続配管31を通して接続口30から排水筒20乃至排水管21に排水される。
【0035】
(作用)
以上の構成から成る実施例1のシャワー装置1の作用を説明する。使用者Pが、図1(a)、(b)、図2(a)に示すように、浴槽2内に座り、上述したフランジスイッチ又はリモコンスイッチを操作して制御装置14がポンプ5の動作を制御して、その運転を開始する。
【0036】
すると、ポンプ5は、浴槽2内の湯水を、吸い込み口4から吸い込み、湯水送出管8、三方弁9を通して、湯水供給管10に送る。そして、湯水供給管10から左右分岐管11及び中央分岐管12を通して、湯水を左右の胸用ノズル7及び背中用ノズル7に供給する。
【0037】
そして、左右の胸用ノズル7及び背中用ノズル7から、使用者Pの肩、胸、腕、腹、首、背中等の部位に湯水36が噴出され、浴槽2内に戻る。浴槽2内の湯水36は、ポンプ5及び循環配管6によって、循環利用される。
【0038】
このシャワー装置1では、ノズル7から湯水24を扇状に幅を広げ、且つ薄い膜状で使用者Pの肩、胸、腕、腹、首、背中等、上半身の広い範囲に、同時に湯水36を噴出することができるから、使用者Pは十分な温熱感が得られるとともに、冬季でも快適に、しかも全身浴より静水圧が少なく体に負担の少ない状態の半身浴を可能とする。
【0039】
ところで、シャワー装置1の使用を開始する際に、循環配管6内に残水があると、使用者はその残水を浴び、残水の冷えで不愉快に感じる。これを防止するために、本発明の三方弁9は、次のような作用をする。即ち、シャワー装置1の使用を開始する際に、使用者がフランジスイッチ或いはリモコンスイッチを操作して制御装置14により、ポンプ5を動作する操作を行う。
【0040】
すると、ポンプ5による湯水のノズル7への供給動作に先だって、制御装置14が三方弁9を制御し、湯水供給管10と排水路13を連通するように動作し、湯水供給管10、左右分岐管11及び中央分岐管12内に残っている残水を、落下させて排水路13から排水するようにする。
【0041】
又、入浴後、浴槽2内の湯水を排水する際にも、制御装置14で三方弁9を制御し、湯水供給管10、左右分岐管11及び中央分岐管12内に残っている冷水を、落下させて排水路13から排水するようにしてもよい。
【0042】
しかしながら、上記のとおり、湯水の自重による排水では、湯水供給管10、左右分岐管11及び中央分岐管12内に残っている残水を、十分排水することはできない。さらに、湯水送出管8内に残っている残水を十分排水する必要がある。そこで、このシャワー装置1によると、排水部17は、次のような作用を行い、循環配管6内に残っている残水を十分排水することができる。
【0043】
今、浴槽2内に湯水満たされるように、浴槽2の排水口18が排水蓋19によって図2(b)に示すように閉じられており、しかも三方弁9が湯水送出管8と湯水供給管10を連通するような状態に制御されている場合には、閉塞蓋33の蓋部35は、排水蓋19の杆部23のカム面25の上部凹曲面26に当接しており、閉塞蓋33は接続口30を閉じている。この状態では、循環配管6内の残水は、接続配管31内に流入しているが、接続口30から排水筒20内に流れ出ることはない。
【0044】
入浴後等において、浴槽2の湯水を排水口18から排水させるために排水蓋19を図2(c)に示すように自動的又は手動により上昇させると、排水口18が開き、浴槽2の湯水が排水口18から排水筒20を通って排水管21へ流出する。湯水が排水筒20を通って流出すると、排水筒20内に負圧が生じる。さらに、閉塞蓋33の蓋部35は、排水蓋19の杆部23のカム面25の上部凹曲面26との当接が解除され可動状態となる。
【0045】
すると、閉塞蓋33の蓋部35は、排水筒20内の負圧により排水筒20内に吸い込まれる力が作用するとともに、循環配管6から接続配管31内に流入した残水の圧力により排水筒20方向へ押されて、閉塞蓋33のキー34が、キー溝32内で排水筒20方向(図2(b)、(c)中の右方)にスムース移動する。そして、最終的に、閉塞蓋33の蓋部35は、図2(c)(この図の要部拡大図を左上に示す。)に示すように、カム面25の下部凹曲面27と当接した状態となる。
【0046】
これにより、接続口30が開いて、循環配管6内の残水は、接続配管31、接続筒29を通して排水される。特に、浴槽2内の湯水が排水筒20を流れ出る際に負圧が生じるので、循環配管6内の残水は、自重に加えて、排水筒20内の負圧により接続配管31から排水筒20内に吸い込まれるような効果が生じ、十分排水される。
【0047】
浴槽2内の湯水が排出された後に、排水蓋19を排水筒20内に押し込むように下降させると、排水蓋19により排水口18が閉じられるとともに、閉塞蓋33は、排水蓋19の杆部23のカム面25により押圧され、キー34がキー溝32内を排水筒20から接続筒29の方向(図2(b)、(c)中の左方)に移動し、最終的に閉塞蓋33の蓋部35は上部凹曲面26に当接し、閉塞蓋33は接続口30を閉じる。
【0048】
この実施例1では、閉塞蓋33は、T字型のキー34がキー溝32内に支持され、かつ案内されて水平に摺動するので、閉塞蓋33は、下方にずれたりすることがないし、その移動もスムースに行われ、移動中のがたつきによるひっかり等が生じることがない。
【0049】
(実施例1の変形例)
図4(a)、(c)は、実施例1の排水部の変形例を示す図であり、図4(b)、(d)は、夫々図4(a)、(c)のA−A、B−B断面図を示す。この変形例の排水部37は、実施例1と同様に、厚肉部28及び接続筒29を有する排水筒20を有する。
【0050】
しかし、この変形例では、実施例1のような閉塞蓋33及びキー溝32が設けられていない。その代わりに、この変形例の排水部37は、排水蓋38の杆部39にガイド体41が設けられている。ガイド体41には、接続口30を閉塞する閉塞用蓋部40が設けられている。
【0051】
ガイド体41は、図4(a)〜(d)に示すように、その外周に沿って複数のガイド部42と閉塞用蓋部40を有するとともに、杆部39の軸方向に伸びる複数の排水溝(凹溝)42’が形成されている。複数のガイド部42と閉塞用蓋部40の外周を包絡する線は、排水筒20の内面よりやや小さい直径を有する。
【0052】
要するにガイド体41は、全体としてスプライン軸の形状をしており、その複数の凸条が、複数のガイド部42と、一つの閉塞用蓋部40として機能する。閉塞用蓋部40は、接続口30の周縁に当接し、接続口30を閉塞可能である。
【0053】
このような構成により、ガイド体41のガイド部42と閉塞用蓋部40は、排水筒20内を摺接して、杆部39が排水筒20内をスムースに摺動するためのガイドとして機能するとともに、その閉塞用蓋部40が接続口30の周面に当接して接続口30を閉じたり、あるいは開いたりする。
【0054】
このような構成の排水部37によれば、図4(a)に示すように、排水蓋38が排水口18を閉じる位置にある時には、ガイド体41の閉塞用蓋部40は、接続口30を閉塞し、循環配管6及び接続配管31からの残水は排水筒20に排出されない。
【0055】
図4(c)に示すように、排水蓋38が排水口18を開いている位置にある時には、ガイド体41の閉塞用蓋部40は、接続口30を開いた位置にある。この状態では、循環配管6及び接続配管31からの残水が接続口30から排水筒20内に排出される。この変形例においても、浴槽2の湯水が排水溝42’内を流れて排水筒20を通過する際に負圧が生じ、循環配管6及び接続配管31からの残水が排水筒20内に吸引されるようにして効果的に排出される。
【0056】
(実施例2)
図5(a)及びその要部拡大図である図5(b)は、本発明に係るシャワー装置の実施例2を説明する図である。この実施例2は、実施例1と同様に本発明に係るシャワー装置を、半身浴用のシャワー装置に適用した例である。この実施例2のシャワー装置43の構成は、全体的には実施例1とほぼ同様であり、実施例1と同じ構造の排水部17を設けている。以下、実施例1と異なる実施例2の特徴的な構成を中心に説明する。
【0057】
実施例2のシャワー装置43の特徴は、循環配管6の湯水送出管8と接続配管31とを第1の開閉弁44を介して接続するとともに、ポンプ5に接続されたポンプ用排水管45と接続配管31とを第2の開閉弁46を介して接続する構成である。これら第1及び第2の開閉弁44、46は、夫々図示しない操作ボタンにより操作されて制御装置14によってその開閉が制御される構成である。ポンプ用排水管45は、ポンプ5内の残水を排出するものであり、ポンプ5の最下部(ポンプの底部)に接続されている。
【0058】
以上のような構成による実施例2によると、半身浴用のシャワー装置43を使用する際は、制御装置14により第1及び第2の開閉弁44、46が制御されて閉じられるので、ポンプ5により送られる湯水は、接続配管31内に流入しない。従って、シャワー装置43の使用時には、湯水が接続配管31から排水筒20内に流れ出るようなことはない。
【0059】
そして、入浴後等に浴槽2の湯水を排水部17から排出する時には、制御装置14により第1及び第2の開閉弁44、46が制御されて開かれ、循環配管6及びポンプ5内の残水がポンプ用排水管45を通して接続配管31内に流入する。
【0060】
そして、実施例1で説明したように(実施例2の排水部17は実施例1と同じであるから、図2(b)、(c)を参照する。)、浴槽2の湯水が排水部17の排水筒20を流れ出る際に排水筒20内に負圧が生じ、接続口30の閉塞蓋33を開き、循環配管6、ポンプ5及び接続配管31内の残水を排水筒20内に排出して、排水管21を通して排水することができる。
【0061】
(実施例3)
図6(a)及びその要部拡大図である図6(b)は、本発明に係るシャワー装置の実施例3を説明する図である。この実施例3は、実施例1と同様に本発明に係るシャワー装置を、半身浴用のシャワー装置に適用した例である。この実施例3のシャワー装置47の構成は、全体的には実施例1とほぼ同様であり、実施例1と同じ構造の排水部17を設けている。以下、実施例3について、実施例1と異なる特徴的な構成を中心に説明する。
【0062】
実施例3のシャワー装置47の特徴は、循環配管6の湯水供給管10の途中に上水を供給する上水配管48が、上水配管用開閉弁49を介して接続されている構成である。上水配管用開閉弁49は、夫々図示しない操作ボタンにより操作され、或いは排水蓋19の開閉動作と連動して、制御装置14によってその開閉が制御される。入浴後に浴槽2の湯水を排出する時には、上水配管用開閉弁49が開かれる構成とされている。
【0063】
さらに、この実施例3のシャワー装置47では、ポンプ5内の残水を排出するために、実施例2と同様にポンプ5の底部(最下部)にポンプ用排水管45が接続されている。ポンプ用排水管45は、直接、接続配管31に接続されている。
【0064】
このような構成による実施例3によると、このシャワー装置47を使用する際には、制御装置14により上水用開閉弁49が閉じられており、実施例1と同様のシャワー装置47の使用時における動作が行われる。
【0065】
そして、入浴後に浴槽2の湯水を排水部17から排出する時には、実施例1と同様に(実施例3の排水部17は実施例1と同じであるから、図2(b)、(c)を参照する。)、排水筒20を湯水が流れ出る際に排水筒20内に負圧が生じ、接続口30の閉塞蓋33を開き、循環配管6及び接続配管31から残水を排出する。ポンプ5内の残水もポンプ用排水管45を通って接続配管31内に流れ込み、接続口30から排水筒20内に排出される。
【0066】
さらに、制御装置により上水配管用開閉弁49が制御されて開かれるので、上水が湯水供給管10に流入し、湯水供給管10から三方弁9、湯水送出管8及び接続配管31を通して流れ、排水筒20から排水管21へ排出される。又、供給された上水の一部は、湯水供給管10から左右分岐管11及び中央分岐管12を通って、左右の胸用ノズル7及び背中用ノズル7から浴槽2内に噴出され、排水部17から排出される。
【0067】
このように実施例3では、入浴後に浴槽2の湯水を排水部17から排出する時に、排水部17に生じる負圧を利用して、循環配管6、接続配管31及びポンプ5等から残水を排出するとともに、上水を循環配管6に供給して、循環配管6内に流して、その内部を積極的に塩素殺菌し、洗浄することができる。
【0068】
以上、本発明に係るシャワー装置の実施形態を半身浴シャワー装置の実施例1〜3に基づいて説明したが、本発明は特にこのような実施例1〜3に限定されることなく、通常のシャワー装置にも適用することは当然であり、その他、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】
以上の構成から成る本発明に係るシャワー装置によると次のような効果が生じる。
(1)浴槽の水を排水する際に、流出されていく水が生じるエネルギーを、シャワー用の循環配管、ポンプ等の内部の残水を排水するために効果的に利用することができるから、残水を積極的且つ十分に抜くことができる。
(2)入浴後、浴槽の水を排水し、シャワー用の循環配管内の残水を抜く際に、上水を利用して、シャワー用の循環配管内を殺菌し、洗浄することができ、衛生上の効果も大きい。
(3)シャワー用の循環配管内の残水を十分抜くことができるから、残水による問題点である、衛生上の問題や残水の冷たさによる使用者への不愉快感が解消され、又寒冷地における残水の凍結による配管の破裂事故や通水不能も解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャワー装置の実施例1である半身浴シャワー装置を示し、(a)、(b)は使用者が入浴している状態における全体構成を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は正面図を夫々示し、(c)は、(a)のA−A断面図であり、循環配管を説明する図である。
【図2】実施例1を説明する図であり、(a)は使用者が入浴している状態における全体構成を説明する図であり、(b)、(c)は、(a)の要部(排水部)の拡大説明図である。
【図3】(a)は排水蓋の側面図であり、(b)は図2(b)のA−A断面図であり、(c)は排水筒の拡大図であり、(f)は(c)のA−A断面図であり、(e)は閉塞蓋の側面図であり、(f)は(e)のB−B断面図である。
【図4】(a)、(c)は排水部の変形例を説明する図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(d)は(c)のB−B断面図である。
【図5】本発明に係るシャワー装置の実施例2であるシャワー装置を示し、(a)、(b)は使用者が入浴している状態における全体構成を説明する図であり、(b)は(a)の要部拡大図を示す図である。
【図6】本発明に係るシャワー装置の実施例3であるシャワー装置を示し、(a)、(b)は使用者が入浴している状態における全体構成を説明する図であり、(b)は(a)の要部拡大図を示す図である。
【図7】従来例を説明する図であり、(a)、(b)は使用者が入浴している状態の全体構成の側面を示す図である。
【符号の説明】
1 シャワー装置
2 浴槽
3 浴槽の後壁部
4 吸い込み口
5、51 ポンプ
6、52 循環配管
7 ノズル(噴出部)
8 湯水送出管
9、53、57 三方弁
10 湯水供給管
11 左右分岐管
12 中央分岐管
13、59 排水路
14、55 制御装置
15 フランジ部
16 浴槽の底部
17、58 排水部
18 排水口
19、38 排水蓋
20 排水筒
21 排水管
22 排水蓋の蓋部
23、39 排水蓋の杆部
24 操作ケーブル
25 杆部のカム面
26 カム面の上部凹曲面
27 カム面の下部凹曲面
28 厚肉部
29 接続筒
30 接続口
31 接続配管
32 キー溝
33 閉塞蓋
34 キー
35 閉塞蓋の蓋部
36 湯水
37 実施例1の変形例の排水部
40 閉塞用蓋部
41 ガイド体
42 ガイド部
42’排水溝
43 実施例2のシャワー装置
44 第1の開閉弁
45 ポンプ用排水管
46 第2開閉弁
47 実施例3のシャワー装置
48 上水配管
49 上水配管用開閉弁
50、56 従来例のシャワー装置
54 湯戻し管

Claims (6)

  1. 浴槽の湯水を排水する排水口を有する排水部と、浴槽の湯水が循環する循環配管と、循環した浴槽の湯水を使用者に噴出する噴出部とを備えたシャワー装置において、前記排水部と前記循環配管を接続する接続配管を備ええたことを特徴とするシャワー装置。
  2. 請求項1記載のシャワー装置において、前記接続配管と前記排水部との接続口を閉塞する閉塞蓋を備えたことを特徴とするシャワー装置。
  3. 請求項2記載のシャワー装置において、前記排水部は前記排水口を閉塞する排水蓋を備え、前記排水蓋が閉塞された状態では、前記閉塞蓋も閉塞するように、前記排水蓋と前記閉塞蓋が接触可能であることを特徴とするシャワー装置。
  4. 請求項3記載のシャワー装置において、前記排水蓋が開口して浴槽の湯水を排水するときに、前記閉塞蓋も開口して前記循環配管内の湯水が排水されるように形成されていることを特徴とするシャワー装置。
  5. 請求項3又は4記載のシャワー装置において、前記排水蓋と前記閉塞蓋の接触する位置の位置ずれを防止する嵌合部を備えたことを特徴とするシャワー装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のシャワー装置において、前記循環配管に上水を流入する上水配管を備えたことを特徴とするシャワー装置。
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