JP2004120445A - カメラ機能付き携帯電話 - Google Patents
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Abstract
【目的】カメラ付き携帯電話1が鞄等の中にあり,すぐに応答できないことを発呼者に知らせる。
【構成】着信があると,カメラ装置21により一定周期で撮像が繰り返され,映像信号が得られる。また,呼出音スピーカ15から呼び出し音が出力される。映像信号レベルが所定レベル以下であり,かつ呼出音が一定周波数以下であると,携帯電話1が鞄等の中にあると判断される。携帯電話1が鞄等の中にあり,取り出し中であることを示すメッセージが発呼者に送信される。携帯電話1の持ち主の状況が発呼者に知らせることができる。
【選択図】 図3
【構成】着信があると,カメラ装置21により一定周期で撮像が繰り返され,映像信号が得られる。また,呼出音スピーカ15から呼び出し音が出力される。映像信号レベルが所定レベル以下であり,かつ呼出音が一定周波数以下であると,携帯電話1が鞄等の中にあると判断される。携帯電話1が鞄等の中にあり,取り出し中であることを示すメッセージが発呼者に送信される。携帯電話1の持ち主の状況が発呼者に知らせることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【技術分野】
この発明は,カメラ付き携帯電話およびその制御方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
携帯電話の自動着信については様々な手法がある(例えば,特許文献1)。しかしながら,携帯電話は,鞄やポケットの中に入っていることが多い。携帯電話が鞄やポケットの中に入っているときに呼出音がなっても携帯電話の持ち主は気づかないことがある。発呼者は何故応答されないのか分からない。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−173768号公報
【0004】
【発明の開示】
この発明は,応答しない理由を発呼者に知らせることを目的とする。
【0005】
この発明によるカメラ付き携帯電話は,被写体を撮像し,被写体像を表す映像信号を出力するカメラ装置,呼出音を出力する呼出音装置,着信に応じて呼出音が出力されるように上記呼出音装置を制御する呼出音装置制御手段,着信に応じて被写体の撮像を繰り返すように上記カメラ装置を制御するカメラ装置制御手段,上記呼出音装置制御手段による制御にもとづいて出力される呼出音が所定の音であり,かつ上記カメラ装置制御手段による制御にもとづく撮影により上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが第1の所定レベル以下であるかどうかを判定する第1の判定手段,および上記第1の判定手段により,上記呼出音が所定の音であり,かつ上記映像信号のレベルが第1の所定レベル以下であると判定されたことに応じて通話モードを自動応答モードに切り換える第1の切換制御手段を備えていることを特徴とする。
【0006】
この発明は,上記カメラ機能付き携帯電話に適した制御方法も提供している。すなわち,この方法は,被写体を撮像し,被写体像を表す映像信号を出力するカメラ装置および呼出音を出力する呼び出し音装置を備えたカメラ付き携帯電話において,着信に応じて,呼出音が出力されるように上記呼出音装置を制御し,かつ被写体の撮像を繰り返すように上記カメラ装置を制御し,上記着信に応じた制御にもとづいて出力される呼出音が所定の音であり,かつ上記着信に応じた制御にもとづく撮像により上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが所定レベル以下であるかどうかを判定し,上記呼出音が所定の音であり,かつ上記映像信号のレベルが所定レベル以下であると判定されたことに応じて通話モードを自動応答モードにきり替えるものである。
【0007】
この発明によると,着信があると呼出音が出力される。また,着信に応じて撮像が繰り返される。呼出音が所定の音であり,かつ撮像により得られた映像信号レベルが所定レベル以下かどうかが判定される。カメラ付き携帯電話が鞄やポケットの中にあると,呼出音は所定の音となり(例えば,携帯電話が鞄やポケットの中にあるときの呼出音の周波数よりも低い周波数の音となる),かつ撮像により得られた映像信号のレベルは所定レベル以下となることが多い。
【0008】
この発明によると,呼出音が所定の音であり,かつ撮像により得られた映像信号レベルが所定レベル以下と判定されると,カメラ付き携帯電話は鞄やポケットの中にあると判断され通常の通話モードが自動応答モードに切り換えられる。自動応答モードにおいて,携帯電話が鞄やポケットの中にあることが発呼者に知らせられる。発呼者は携帯電話を取り出すために応答に時間がかかっていることがわかる。発呼者は呼出を止めずに相手が電話に応答するまで待つようになる。鞄やポケットなどの中から携帯電話の取り出しに時間がかかる場合であっても通話ができるようになる。
【0009】
着信から第1の所定時間の間に上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが第2のレベル以上となったかどうかを判定する第2の判定手段,および上記第2の判定手段により上記映像信号のレベルが第2のレベル以上となったと判定されたことにより通話モードに切り換える第2の切換制御手段を備えることが好ましい。
【0010】
映像信号レベルが第2のレベル以上となるときには,カメラ付き携帯電話が鞄やポケットなどの中から取り出され,暗い場所にあった携帯電話が通話のために明るい場所に出されたと考えられる。このために通話モードに設定される。
【0011】
上記第2の判定手段により上記映像信号レベルが第2のレベル以上とならないことにより,応答準備中メッセージを発呼者に送信する第1の送信手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0012】
映像信号レベルが第2のレベル以上にならないときは,カメラ付き携帯電話依然として鞄やポケットの中にあると考えられる。このために通話モードにはならずに未だ応答準備中である旨のメッセージが発呼者に送信される。
【0013】
着信から上記第1の所定時間の経過後上記第2の所定時間の間に上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが第3のレベル未満であるかどうかを判定する第3の判定手段,および上記第3の判定手段により上記映像信号のレベルが第3のレベル未満であると判定されたことにより通話不可を示すメッセージを発呼者に送信する第2の送信手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0014】
映像信号レベルが第3のレベル未満であると依然としてカメラ付き携帯電話は鞄やポケットの中にあり,携帯電話の持ち主は着信があったことに気づいていない,または携帯電話の近くにいないと考えられる。さらに呼出音を出力してもカメラ付き携帯電話の持ち主は気づかないと考えられ,通話不可のメッセージが発呼者に送信される。発呼者は相手が電話に応答できない状態であることが分かる。
【0015】
第1のレベルと第2のレベルと第3のレベルとは同じものでもよい。
【0016】
【実施例の説明】
図1は,この発明の実施例を示すものでカメラ付き携帯電話の斜視図である。
【0017】
カメラ付き携帯電話1は,第1の半体2と第2の半体10とを備えている。第1の半体2と第2の半体10とは丁番6によって折り曲げ自在に連結されている。
【0018】
第1の半体2の内側には,その上部に通話用スピーカ4が設けられている。通話用スピーカ4の下にはメイン表示画面5が形成されている。
【0019】
第1の半体2の上部からはアンテナ3が突出している。
【0020】
第2の半体10の内側のほぼ全面にわたってテン・キーパッド13が設けられている。このテン・キーパッド13の左上には終了ボタン11が設けられている。テン・キーパッド13の右上には開始ボタン12が設けられている。さらに,テン・キーパッド13の下にはマイクロフォン14が設けられている。
【0021】
図2は,カメラ付き携帯電話1を折り曲げた状態を示している。この図において図1に示すものと同一物については同一符号を付して説明を省略する。
【0022】
第1の半体2の外側には少し上部にサブ表示画面7が形成されている。サブ表示画面7の右下にはカメラ・レンズ8が露出している。後述するカメラ装置によって撮像された画像がメイン表示画面5およびサブ表示画面7に表示される。
【0023】
また,第2の半体10の外側には呼出音を出力するための呼出音用スピーカが設けられている。
【0024】
図3は,カメラ付き携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。
【0025】
カメラ付き携帯電話1の全体の動作は制御回路20によって統括される。
【0026】
制御回路20には,上述したカメラ・レンズ8によって結像した被写体像を表す画像データを出力するカメラ装置21が接続されている。また,後述するように所定のメッセージを示すデータその他のデータを記憶する記憶回路22が制御回路20に接続されている。さらに,制御回路20には,上述したメイン表示画面5をもつメイン表示装置24およびサブ表示画面7をもつサブ表示装置25が接続されている。また,制御回路20には上述した,終了ボタン11,開始ボタン12,テン・キーパッド13等を含む操作ボタン26からの信号が入力する。
【0027】
制御回路20には,さらに音声データ処理回路27が接続されている。この音声データ処理回路27に,上述したマイクロフォン14,通話用スピーカ4および呼出音用スピーカ15が接続されている。
【0028】
他の携帯電話等と通話,データ通信等するためにカメラ付き携帯電話1には無線回路23が含まれている。この無線回路23に上述したアンテナ3が接続されている。発呼データ,他の携帯電話等から送信された音声データ等がアンテナ3を介して無線回路23に入力する。入力した音声データ等が無線回路23において復調等されて制御回路20に入力する。
【0029】
制御回路20に発呼データが入力した場合には,その発呼データは,音声データ処理回路27を介して呼出音用スピーカ15に与えられる。すると,呼出音用スピーカ15から呼び出し音が出力される。アンテナ3によって受信した音声データが制御回路20に入力すると,その音声データは音声データ処理回路27に入力し,アナログ音声信号に変換される。アナログ音声信号が通話用スピーカ4に入力し,通話用スピーカ4から相手の声が出力される。
【0030】
マイクロフォン14に音声が入力すると,音声信号がマイクロフォン14から音声データ処理回路27に入力する。音声データ処理回路27において音声信号からディジタル音声データに変換されて制御回路20に入力する。音声データが無線回路23において変調され,アンテナ3を介して通話相手の電話に送信される。
【0031】
図4および図5は,この実施例によるカメラ付き携帯電話1に着信があった場合の処理手順を示すフローチャートである。
【0032】
この実施例によるカメラ付き携帯電話1においては,着信があるとカメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中等にあるかどうかが判断される。カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあるかどうかの判断は呼出音スピーカ15から出力される呼び出し音およびカメラ装置21から出力される映像信号にもとづいて行われる。カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあると判断されると,自動応答モードとなり,カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあるためにすぐには応答できない旨のメッセージが発呼者に送信される。さらに詳しくは,以下の説明によって明らかとなろう。
【0033】
着信があると,上述したように呼出音用スピーカ15から呼び出し音が出力される。また,カメラ装置21によって一定周期で撮像が繰り返される(ステップ31)。カメラ装置21から出力された映像信号が制御回路20に入力する。映像信号レベルが所定レベル以上かどうかが判断される(ステップ32)。
【0034】
カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあると,回りが暗いのでカメラ装置21によって撮像した場合に,撮像により得られた映像信号レベルは低い。このために撮像により得られた映像信号レベルが所定レベルより低ければ鞄やポケットの中にある可能性がある。しかしながら,夜や室内の暗い場所にカメラ付き携帯電話1が置かれていた場合にもカメラ装置21から出力される映像信号レベルが低くなる可能性がある。カメラ付き携帯電話1がそのような場所に置かれていた場合と鞄やポケットの中にある場合とが区別できないことがある。このためにこの実施例におけるカメラ付き携帯電話1においては着信があった場合には,呼出音がマイクロフォン14によって検出される。マイクロフォン14によって検出された呼出音の周波数が一定周波数未満であれば,カメラ付き携帯電話1は鞄やポケットの中にあると判断される。マイクロフォン14によって検出された呼出音が一定周波数以上であれば,カメラ付き携帯電話1は鞄やポケットの中には無いと判断される。カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあると呼出音の音がこもり,一定周波数未満の音となるからである。
【0035】
カメラ装置21から出力される映像信号レベルが所定レベル以上であるか(ステップ32でYES),一定の周波数以上の呼出音が検出されると(ステップ33でYES),カメラ付き携帯電話1は,鞄やポケットの中には無いと判断される。カメラ付き携帯電話1を鞄やポケットの中から取り出す必要がないので通常の通話モード(通常の呼出音に応じてオフ・フック・ボタン11が押されることにより通話が行われるモード)に設定される(ステップ34)。
【0036】
映像信号レベルが所定レベル未満であり(ステップ32でNO),かつ一定の周波数以上の呼出音が検出されなければ(ステップ33でNO),カメラ付き携帯電話1は鞄やポケットの中にあると判断される。すると,着信から一定時間内に所定レベルの映像信号が得られたどうかが判断される(ステップ35)。
【0037】
着信から一定時間内に所定レベルの映像信号が得られると(ステップ35でYES),鞄やポケットの中にあったカメラ付き携帯電話1が取り出されたと考えられる。このために通話モードに設定される(ステップ40)。着信から一定時間内に所定レベルの映像信号が得られなければ(ステップ35でNO),カメラ付き携帯電話1は未だに鞄やポケットの中にあると判断されるこのために自動応答モードに設定される(ステップ36)。すると,カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあり,取り出している最中であることを示すメッセージ・データ(応答準備中のメッセージ・データ)が発呼者に送信される(ステップ37)。発呼者はメッセージを聞く(または見る)ことにより,カメラ付き携帯電話1の持ち主の状況が分かることとなる。可能であれば,さらに待つこととなろう。メッセージ・データは記憶回路22内に記憶されているのはいうまでもない。メッセージの送信中もカメラ付き携帯電話1の持ち主を呼び出すために,呼び出し音は呼出音スピーカから出力される。
【0038】
メッセージの送信後さらに一定時間内に所定レベル以上の映像信号が得られたかどうかが確認される(ステップ38)。所定レベルの映像信号が得られると(ステップ38でYES),カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中から取り出されたと判断されるので通話モードとされる(ステップ40)。所定レベルの映像信号が得られなければ(ステップ38でNO),通話不可のメッセージが発呼者に送信される(ステップ39)。発呼者は呼出を停止することとなろう。
【0039】
上述した回路はハードウエアにより構成されているがソフトウエアにより構成されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラ付き携帯電話の斜視図である。
【図2】カメラ付き携帯電話を折り曲げた状態を示している。
【図3】カメラ付き携帯電話の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】カメラ付き携帯電話の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】カメラ付き携帯電話の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ付き携帯電話
3 アンテナ
8 カメラ・レンズ
14 マイクロフォン
15 呼出音用スピーカ
20 制御回路
21 カメラ装置
22 記憶回路
27 音声データ処理回路
【技術分野】
この発明は,カメラ付き携帯電話およびその制御方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
携帯電話の自動着信については様々な手法がある(例えば,特許文献1)。しかしながら,携帯電話は,鞄やポケットの中に入っていることが多い。携帯電話が鞄やポケットの中に入っているときに呼出音がなっても携帯電話の持ち主は気づかないことがある。発呼者は何故応答されないのか分からない。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−173768号公報
【0004】
【発明の開示】
この発明は,応答しない理由を発呼者に知らせることを目的とする。
【0005】
この発明によるカメラ付き携帯電話は,被写体を撮像し,被写体像を表す映像信号を出力するカメラ装置,呼出音を出力する呼出音装置,着信に応じて呼出音が出力されるように上記呼出音装置を制御する呼出音装置制御手段,着信に応じて被写体の撮像を繰り返すように上記カメラ装置を制御するカメラ装置制御手段,上記呼出音装置制御手段による制御にもとづいて出力される呼出音が所定の音であり,かつ上記カメラ装置制御手段による制御にもとづく撮影により上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが第1の所定レベル以下であるかどうかを判定する第1の判定手段,および上記第1の判定手段により,上記呼出音が所定の音であり,かつ上記映像信号のレベルが第1の所定レベル以下であると判定されたことに応じて通話モードを自動応答モードに切り換える第1の切換制御手段を備えていることを特徴とする。
【0006】
この発明は,上記カメラ機能付き携帯電話に適した制御方法も提供している。すなわち,この方法は,被写体を撮像し,被写体像を表す映像信号を出力するカメラ装置および呼出音を出力する呼び出し音装置を備えたカメラ付き携帯電話において,着信に応じて,呼出音が出力されるように上記呼出音装置を制御し,かつ被写体の撮像を繰り返すように上記カメラ装置を制御し,上記着信に応じた制御にもとづいて出力される呼出音が所定の音であり,かつ上記着信に応じた制御にもとづく撮像により上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが所定レベル以下であるかどうかを判定し,上記呼出音が所定の音であり,かつ上記映像信号のレベルが所定レベル以下であると判定されたことに応じて通話モードを自動応答モードにきり替えるものである。
【0007】
この発明によると,着信があると呼出音が出力される。また,着信に応じて撮像が繰り返される。呼出音が所定の音であり,かつ撮像により得られた映像信号レベルが所定レベル以下かどうかが判定される。カメラ付き携帯電話が鞄やポケットの中にあると,呼出音は所定の音となり(例えば,携帯電話が鞄やポケットの中にあるときの呼出音の周波数よりも低い周波数の音となる),かつ撮像により得られた映像信号のレベルは所定レベル以下となることが多い。
【0008】
この発明によると,呼出音が所定の音であり,かつ撮像により得られた映像信号レベルが所定レベル以下と判定されると,カメラ付き携帯電話は鞄やポケットの中にあると判断され通常の通話モードが自動応答モードに切り換えられる。自動応答モードにおいて,携帯電話が鞄やポケットの中にあることが発呼者に知らせられる。発呼者は携帯電話を取り出すために応答に時間がかかっていることがわかる。発呼者は呼出を止めずに相手が電話に応答するまで待つようになる。鞄やポケットなどの中から携帯電話の取り出しに時間がかかる場合であっても通話ができるようになる。
【0009】
着信から第1の所定時間の間に上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが第2のレベル以上となったかどうかを判定する第2の判定手段,および上記第2の判定手段により上記映像信号のレベルが第2のレベル以上となったと判定されたことにより通話モードに切り換える第2の切換制御手段を備えることが好ましい。
【0010】
映像信号レベルが第2のレベル以上となるときには,カメラ付き携帯電話が鞄やポケットなどの中から取り出され,暗い場所にあった携帯電話が通話のために明るい場所に出されたと考えられる。このために通話モードに設定される。
【0011】
上記第2の判定手段により上記映像信号レベルが第2のレベル以上とならないことにより,応答準備中メッセージを発呼者に送信する第1の送信手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0012】
映像信号レベルが第2のレベル以上にならないときは,カメラ付き携帯電話依然として鞄やポケットの中にあると考えられる。このために通話モードにはならずに未だ応答準備中である旨のメッセージが発呼者に送信される。
【0013】
着信から上記第1の所定時間の経過後上記第2の所定時間の間に上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが第3のレベル未満であるかどうかを判定する第3の判定手段,および上記第3の判定手段により上記映像信号のレベルが第3のレベル未満であると判定されたことにより通話不可を示すメッセージを発呼者に送信する第2の送信手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0014】
映像信号レベルが第3のレベル未満であると依然としてカメラ付き携帯電話は鞄やポケットの中にあり,携帯電話の持ち主は着信があったことに気づいていない,または携帯電話の近くにいないと考えられる。さらに呼出音を出力してもカメラ付き携帯電話の持ち主は気づかないと考えられ,通話不可のメッセージが発呼者に送信される。発呼者は相手が電話に応答できない状態であることが分かる。
【0015】
第1のレベルと第2のレベルと第3のレベルとは同じものでもよい。
【0016】
【実施例の説明】
図1は,この発明の実施例を示すものでカメラ付き携帯電話の斜視図である。
【0017】
カメラ付き携帯電話1は,第1の半体2と第2の半体10とを備えている。第1の半体2と第2の半体10とは丁番6によって折り曲げ自在に連結されている。
【0018】
第1の半体2の内側には,その上部に通話用スピーカ4が設けられている。通話用スピーカ4の下にはメイン表示画面5が形成されている。
【0019】
第1の半体2の上部からはアンテナ3が突出している。
【0020】
第2の半体10の内側のほぼ全面にわたってテン・キーパッド13が設けられている。このテン・キーパッド13の左上には終了ボタン11が設けられている。テン・キーパッド13の右上には開始ボタン12が設けられている。さらに,テン・キーパッド13の下にはマイクロフォン14が設けられている。
【0021】
図2は,カメラ付き携帯電話1を折り曲げた状態を示している。この図において図1に示すものと同一物については同一符号を付して説明を省略する。
【0022】
第1の半体2の外側には少し上部にサブ表示画面7が形成されている。サブ表示画面7の右下にはカメラ・レンズ8が露出している。後述するカメラ装置によって撮像された画像がメイン表示画面5およびサブ表示画面7に表示される。
【0023】
また,第2の半体10の外側には呼出音を出力するための呼出音用スピーカが設けられている。
【0024】
図3は,カメラ付き携帯電話1の電気的構成を示すブロック図である。
【0025】
カメラ付き携帯電話1の全体の動作は制御回路20によって統括される。
【0026】
制御回路20には,上述したカメラ・レンズ8によって結像した被写体像を表す画像データを出力するカメラ装置21が接続されている。また,後述するように所定のメッセージを示すデータその他のデータを記憶する記憶回路22が制御回路20に接続されている。さらに,制御回路20には,上述したメイン表示画面5をもつメイン表示装置24およびサブ表示画面7をもつサブ表示装置25が接続されている。また,制御回路20には上述した,終了ボタン11,開始ボタン12,テン・キーパッド13等を含む操作ボタン26からの信号が入力する。
【0027】
制御回路20には,さらに音声データ処理回路27が接続されている。この音声データ処理回路27に,上述したマイクロフォン14,通話用スピーカ4および呼出音用スピーカ15が接続されている。
【0028】
他の携帯電話等と通話,データ通信等するためにカメラ付き携帯電話1には無線回路23が含まれている。この無線回路23に上述したアンテナ3が接続されている。発呼データ,他の携帯電話等から送信された音声データ等がアンテナ3を介して無線回路23に入力する。入力した音声データ等が無線回路23において復調等されて制御回路20に入力する。
【0029】
制御回路20に発呼データが入力した場合には,その発呼データは,音声データ処理回路27を介して呼出音用スピーカ15に与えられる。すると,呼出音用スピーカ15から呼び出し音が出力される。アンテナ3によって受信した音声データが制御回路20に入力すると,その音声データは音声データ処理回路27に入力し,アナログ音声信号に変換される。アナログ音声信号が通話用スピーカ4に入力し,通話用スピーカ4から相手の声が出力される。
【0030】
マイクロフォン14に音声が入力すると,音声信号がマイクロフォン14から音声データ処理回路27に入力する。音声データ処理回路27において音声信号からディジタル音声データに変換されて制御回路20に入力する。音声データが無線回路23において変調され,アンテナ3を介して通話相手の電話に送信される。
【0031】
図4および図5は,この実施例によるカメラ付き携帯電話1に着信があった場合の処理手順を示すフローチャートである。
【0032】
この実施例によるカメラ付き携帯電話1においては,着信があるとカメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中等にあるかどうかが判断される。カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあるかどうかの判断は呼出音スピーカ15から出力される呼び出し音およびカメラ装置21から出力される映像信号にもとづいて行われる。カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあると判断されると,自動応答モードとなり,カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあるためにすぐには応答できない旨のメッセージが発呼者に送信される。さらに詳しくは,以下の説明によって明らかとなろう。
【0033】
着信があると,上述したように呼出音用スピーカ15から呼び出し音が出力される。また,カメラ装置21によって一定周期で撮像が繰り返される(ステップ31)。カメラ装置21から出力された映像信号が制御回路20に入力する。映像信号レベルが所定レベル以上かどうかが判断される(ステップ32)。
【0034】
カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあると,回りが暗いのでカメラ装置21によって撮像した場合に,撮像により得られた映像信号レベルは低い。このために撮像により得られた映像信号レベルが所定レベルより低ければ鞄やポケットの中にある可能性がある。しかしながら,夜や室内の暗い場所にカメラ付き携帯電話1が置かれていた場合にもカメラ装置21から出力される映像信号レベルが低くなる可能性がある。カメラ付き携帯電話1がそのような場所に置かれていた場合と鞄やポケットの中にある場合とが区別できないことがある。このためにこの実施例におけるカメラ付き携帯電話1においては着信があった場合には,呼出音がマイクロフォン14によって検出される。マイクロフォン14によって検出された呼出音の周波数が一定周波数未満であれば,カメラ付き携帯電話1は鞄やポケットの中にあると判断される。マイクロフォン14によって検出された呼出音が一定周波数以上であれば,カメラ付き携帯電話1は鞄やポケットの中には無いと判断される。カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあると呼出音の音がこもり,一定周波数未満の音となるからである。
【0035】
カメラ装置21から出力される映像信号レベルが所定レベル以上であるか(ステップ32でYES),一定の周波数以上の呼出音が検出されると(ステップ33でYES),カメラ付き携帯電話1は,鞄やポケットの中には無いと判断される。カメラ付き携帯電話1を鞄やポケットの中から取り出す必要がないので通常の通話モード(通常の呼出音に応じてオフ・フック・ボタン11が押されることにより通話が行われるモード)に設定される(ステップ34)。
【0036】
映像信号レベルが所定レベル未満であり(ステップ32でNO),かつ一定の周波数以上の呼出音が検出されなければ(ステップ33でNO),カメラ付き携帯電話1は鞄やポケットの中にあると判断される。すると,着信から一定時間内に所定レベルの映像信号が得られたどうかが判断される(ステップ35)。
【0037】
着信から一定時間内に所定レベルの映像信号が得られると(ステップ35でYES),鞄やポケットの中にあったカメラ付き携帯電話1が取り出されたと考えられる。このために通話モードに設定される(ステップ40)。着信から一定時間内に所定レベルの映像信号が得られなければ(ステップ35でNO),カメラ付き携帯電話1は未だに鞄やポケットの中にあると判断されるこのために自動応答モードに設定される(ステップ36)。すると,カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中にあり,取り出している最中であることを示すメッセージ・データ(応答準備中のメッセージ・データ)が発呼者に送信される(ステップ37)。発呼者はメッセージを聞く(または見る)ことにより,カメラ付き携帯電話1の持ち主の状況が分かることとなる。可能であれば,さらに待つこととなろう。メッセージ・データは記憶回路22内に記憶されているのはいうまでもない。メッセージの送信中もカメラ付き携帯電話1の持ち主を呼び出すために,呼び出し音は呼出音スピーカから出力される。
【0038】
メッセージの送信後さらに一定時間内に所定レベル以上の映像信号が得られたかどうかが確認される(ステップ38)。所定レベルの映像信号が得られると(ステップ38でYES),カメラ付き携帯電話1が鞄やポケットの中から取り出されたと判断されるので通話モードとされる(ステップ40)。所定レベルの映像信号が得られなければ(ステップ38でNO),通話不可のメッセージが発呼者に送信される(ステップ39)。発呼者は呼出を停止することとなろう。
【0039】
上述した回路はハードウエアにより構成されているがソフトウエアにより構成されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラ付き携帯電話の斜視図である。
【図2】カメラ付き携帯電話を折り曲げた状態を示している。
【図3】カメラ付き携帯電話の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】カメラ付き携帯電話の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】カメラ付き携帯電話の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ付き携帯電話
3 アンテナ
8 カメラ・レンズ
14 マイクロフォン
15 呼出音用スピーカ
20 制御回路
21 カメラ装置
22 記憶回路
27 音声データ処理回路
Claims (5)
- 被写体を撮像し,被写体像を表す映像信号を出力するカメラ装置,
呼出音を出力する呼出音装置,
着信に応じて呼出音が出力されるように上記呼出音装置を制御する呼出音装置制御手段,
着信に応じて被写体の撮像を繰り返すように上記カメラ装置を制御するカメラ装置制御手段,
上記呼出音装置制御手段による制御にもとづいて出力される呼出音が所定の音であり,かつ上記カメラ装置制御手段による制御にもとづく撮影により上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが第1の所定レベル以下であるかどうかを判定する第1の判定手段,および
上記第1の判定手段により,上記呼出音が所定の音であり,かつ上記映像信号のレベルが第1の所定レベル以下であると判定されたことに応じて通話モードを自動応答モードに切り換える第1の切換制御手段,
を備えたカメラ機能付き携帯電話。 - 着信から第1の所定時間の間に上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが第2のレベル以上となったかどうかを判定する第2の判定手段,および
上記第2の判定手段により上記映像信号のレベルが第2のレベル以上となったと判定されたことにより通話モードに切り換える第2の切換制御手段,
を備えた請求項1に記載のカメラ機能付き携帯電話。 - 上記第2の判定手段により上記映像信号レベルが第2のレベル以上とならないことにより,応答準備中メッセージを発呼者に送信する第1の送信手段,
をさらに備えた請求項2に記載のカメラ機能付き携帯電話。 - 着信から上記第1の所定時間の経過後上記第2の所定時間の間に上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが第3のレベル未満であるかどうかを判定する第3の判定手段,および
上記第3の判定手段により上記映像信号のレベルが第3のレベル未満であると判定されたことにより通話不可を示すメッセージを発呼者に送信する第2の送信手段,
をさらに備えた請求項2に記載のカメラ機能付き携帯電話。 - 被写体を撮像し,被写体像を表す映像信号を出力するカメラ装置および呼出音を出力する呼び出し音装置を備えたカメラ付き携帯電話において,
着信に応じて,呼出音が出力されるように上記呼出音装置を制御し,かつ被写体の撮像を繰り返すように上記カメラ装置を制御し,
上記着信に応じた制御にもとづいて出力される呼出音が所定の音であり,かつ上記着信に応じた制御にもとづく撮像により上記カメラ装置から出力される映像信号のレベルが所定レベル以下であるかどうかを判定し,
上記呼出音が所定の音であり,かつ上記映像信号のレベルが所定レベル以下であると判定されたことに応じて通話モードを自動応答モードにきり替える,
カメラ付き携帯電話の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002282099A JP2004120445A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | カメラ機能付き携帯電話 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002282099A JP2004120445A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | カメラ機能付き携帯電話 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004120445A true JP2004120445A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32276335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002282099A Pending JP2004120445A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | カメラ機能付き携帯電話 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004120445A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017041246A (ja) * | 2015-08-18 | 2017-02-23 | モトローラ モビリティ エルエルシーMotorola Mobility Llc | 電子デバイスによるハンドバッグ内検出のための方法及び機器 |
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2002
- 2002-09-27 JP JP2002282099A patent/JP2004120445A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017041246A (ja) * | 2015-08-18 | 2017-02-23 | モトローラ モビリティ エルエルシーMotorola Mobility Llc | 電子デバイスによるハンドバッグ内検出のための方法及び機器 |
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