JP2004119661A - 積層型電子部品 - Google Patents

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JP2004119661A JP2002280494A JP2002280494A JP2004119661A JP 2004119661 A JP2004119661 A JP 2004119661A JP 2002280494 A JP2002280494 A JP 2002280494A JP 2002280494 A JP2002280494 A JP 2002280494A JP 2004119661 A JP2004119661 A JP 2004119661A
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Norihiro Ochii
落井 紀宏
Jun Sasaki
佐々木 純
Norio Nakajima
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Abstract

【課題】積層体の第1の主面側に搭載部品が実装され、この搭載部品を覆うように金属カバーが装着されるとき、金属カバーの装着のため、搭載部品の実装可能な面積が狭められることがないようにする。
【解決手段】積層体23の側面26に接合用電極34を形成し、他方、金属カバー29に脚部33を設け、脚部33が接合用電極34に導電性接合材35を用いて接合されることによって、金属カバー29を積層体23に固定する。接合用電極34は、積層体23の、外部端子電極30が設けられた第2の主面25にまで届かず、外部端子電極30に対して積層体23の外表面上では電気的に直接接続されないようにする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、金属カバーが装着された多層セラミック基板のような積層型電子部品に関するもので、特に、金属カバーによって覆われた状態で搭載部品を実装すべき面上での搭載部品の実装可能領域を広げるための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、この発明にとって興味ある従来の積層型電子部品1を断面をもって示す正面図である(たとえば、特許文献1参照)。図5に示した積層型電子部品1は、多層セラミック基板を構成している。
【0003】
積層型電子部品1は、たとえばセラミック層をもって構成される電気絶縁性の複数の絶縁層2を厚み方向に積層した構造を有する積層体3を備えている。積層体3は、絶縁層2の延びる方向に延びかつ互いに対向する第1および第2の主面4および5ならびにこれら第1および第2の主面4および5間を連結する側面6を有している。
【0004】
また、積層型電子部品1は、積層体3の第1の主面4上に設けられるいくつかの外部導体膜7および8を備えるとともに、同じく第1の主面4上に実装されるいくつかの搭載部品9、ならびに搭載部品9を覆うように積層体3に装着される金属カバー10を備えている。
【0005】
上述の外部導体膜7および8は、一般的には、この積層型電子部品1において必要とする配線を与えるためのものである。さらに、外部導体膜7にあっては、たとえば表面実装部品としてのチップ状電子部品のような搭載部品9を電気的に接続するためのランドを与えている。また、外部導体膜8にあっては、金属カバー10を、積層体3に対して機械的に固定しかつこの外部導体膜8に対して電気的に接続するための半田11を付与するためのランドとして機能している。金属カバー10は、その端縁部12が外部導体膜8に対向するようにたとえば内側へ折り曲げられ、この端縁部12が外部導体膜8に半田11を介して半田付けされる。なお、図5では、上述の半田11に関して、端縁部12と外部導体膜8との間の間隙に付与されるものの図示は省略されている。
【0006】
積層型電子部品1は、また、積層体3の第2の主面5上に設けられるいくつかの外部端子電極13を備えている。外部端子電極13は、たとえばランドグリッドアレイタイプの端子によって構成される。外部端子電極13は、この積層型電子部品1を適宜の実装基板(図示せず。)上に実装しようとするとき、実装基板上の導電ランドに電気的に接続されるものである。
【0007】
積層体3の内部には、いくつかの内部導体膜14が絶縁層2間の特定の界面に沿って設けられるとともに、いくつかのビアホール導体15が特定の絶縁層2を貫通して設けられている。ビアホール導体15は、その上下にある内部導体膜14、外部導体膜7もしくは8または外部端子電極13に対する電気的接続を達成し、積層体3の内部において立体的な配線を実現するためのものである。積層体3の内部に配置された内部導体膜14およびビアホール導体15は、単なる配線を与えるもののほか、たとえばコンデンサやインダクタのような受動素子を構成するものもある。
【0008】
図5に示すように、金属カバー10は、外部導体膜8およびビアホール導体15、または外部導体膜8、ビアホール導体15および内部導体膜14を介して、特定の外部端子電極13に電気的に接続されている。したがって、これら特定の外部端子電極13が、実装基板のグラウンド電位に電気的に接続される場合、金属カバー10には、グラウンド電位が与えられる。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−267453号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した金属カバー10の積層体3に対する装着構造に注目すると、まず、外部導体膜8の面積分だけ、積層体3の第1の主面4上での搭載部品9のための実装可能な面積が小さくなり、また、外部導体膜8以外の外部導体膜7を配置可能な面積が小さくなるという問題に遭遇する。したがって、これら実装可能な面積あるいは配置可能な面積をある程度以上に確保するためには、積層体3の平面寸法を大きくしなければならず、その結果、積層型電子部品1の大型化を招いてしまう。
【0011】
また、金属カバー10は、その加工上の問題から、折り曲げられた端縁部12の面積をそれほど小さくできず、また、外部導体膜8と端縁部12との間での必要な接合強度の確保のためにも、外部導体膜8および端縁部12の各面積をそれほど小さくできない。したがって、外部導体膜8および端縁部12の各面積は、積層体3の平面寸法の大小に関わらず、ある程度以上必要ということになり、積層体3の平面寸法がより小さくなるほど、前述した搭載部品9のための実装可能な面積あるいは外部導体膜7のための配置可能な面積に対する制約の問題がより深刻になってくる。
【0012】
そこで、この発明の目的は、上述のような問題を解決し得る、積層型電子部品を提供しようとすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明は、適宜の実装基板上に実装される積層型電子部品に向けられるものである。
【0014】
この発明に係る積層型電子部品は、電気絶縁性の複数の絶縁層を厚み方向に積層した構造を有するとともに、絶縁層の延びる方向に延びかつ互いに対向する第1および第2の主面ならびにこれら第1および第2の主面間を連結する側面を有する、積層体を備えている。この積層体の内部には、内部導体膜が絶縁層間の特定の界面に沿って設けられるとともに、ビアホール導体が特定の絶縁層を貫通して設けられている。
【0015】
また、この発明に係る積層型電子部品は、積層体の第1の主面上に設けられる、外部導体膜と、外部導体膜に電気的に接続されながら、積層体の第1の主面上に実装される、搭載部品と、搭載部品を覆うように積層体に装着される、金属カバーと、積層体の第2の主面上に設けられ、かつ実装基板に対して電気的に接続される、外部端子電極とを備えている。
【0016】
このような積層型電子部品において、この発明では、前述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
【0017】
すなわち、積層体の側面には、第2の主面にまで届かず、かつ外部端子電極に対して積層体の外表面上では電気的に直接接続されない状態で、接合用電極が設けられる。
【0018】
前述した金属カバーは、積層体側に向く開口を有する器状をなし、かつ、積層体の側面に沿って延びる脚部を有している。そして、この金属カバーは、脚部が接合用電極に半田または導電性接着剤のような導電性接合材を用いて接合されることによって、積層体に固定される。
【0019】
この発明において、接合用電極は、前述したように、積層体の第2の主面にまで届かないように設けられるばかりでなく、第1の主面にまでも届かないように設けられることが好ましいが、第1の主面にまで届くように設けられていてもよい。
【0020】
接合用電極は、積層体の側面上に導電性ペーストを付与し焼き付けることによって形成されたものであっても、ビアホール導体を分割して得られたものであってもよい。
【0021】
接合用電極は、特定の内部導体膜と電気的に接続されることが好ましい。この場合、接合用電極に電気的に接続された特定の内部導体膜は、特定のビアホール導体を介して特定の外部端子電極に電気的に接続されることがより好ましく、さらには、接合用電極に電気的に接続された特定の外部端子電極は、実装基板のグラウンド電位に電気的に接続されるものであることがなお好ましい。
【0022】
この発明において、積層体の側面には、第1の主面から第2の主面にまで延びる切欠きが設けられ、接合用電極は、この切欠きの内面に沿って設けられていてもよい。この場合、金属カバーの脚部は、切欠き内に位置された状態で、接合用電極に導電性接合材を用いて接合されていることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1の実施形態による積層型電子部品21を示すもので、(1)は、積層型電子部品21を断面をもって示す正面図であり、(2)は、積層型電子部品21の底面図である。図1に示した積層型電子部品11は、多層セラミック基板を構成している。
【0024】
積層型電子部品21は、たとえばセラミック層をもって構成される電気絶縁性の複数の絶縁層22を厚み方向に積層した構造を有する積層体23を備えている。積層体23は、絶縁層22の延びる方向に延びかつ互いに対向する第1および第2の主面24および25ならびにこれら第1および第2の主面24および25間を連結する側面26を有している。
【0025】
また、積層型電子部品21は、積層体23の第1の主面24上に設けられるいくつかの外部導体膜27を備え、さらに、積層体23の第1の主面24上に実装されるいくつかの搭載部品28と、搭載部品28を覆うように積層体23に装着される金属カバー29とを備えている。
【0026】
外部導体膜27は、この積層型電子部品21において必要とする配線を与えたり、たとえば表面実装部品としてのチップ状電子部品のような搭載部品28の端子を電気的に接続するための導電ランドを与えたりするものである。この実施形態では、金属カバー29を接合するための外部導体膜が設けられていない。
【0027】
積層型電子部品21は、また、積層体23の第2の主面25上に設けられるいくつかの外部端子電極30を備えている。外部端子電極30は、この実施形態では、ランドグリッドアレイタイプの端子を構成している。外部端子電極30は、この積層型電子部品21を適宜の実装基板(図示せず。)上に実装する際、実装基板上に設けられた導電ランドに半田付けされることによって電気的に接続されるものである。
【0028】
積層体23の内部には、いくつかの内部導体膜31が絶縁層22間の特定の界面に沿って設けられるとともに、いくつかのビアホール導体32が特定の絶縁層22を貫通して設けられている。これら内部導体膜31およびビアホール導体32は、積層体23の内部において配線を与えるものであるが、たとえばコンデンサやインダクタのような受動素子を構成するものもある。
【0029】
金属カバー29は、積層体23側に向く開口を有する器状をなし、かつ、積層体23の側面26に沿って延びるいくつかの脚部33を有している。他方、積層体23の側面26には、第2の主面25にまで届かず、かつ外部端子電極30のいずれに対しても積層体23の外表面上では電気的に接続されない状態で、接合用電極34が設けられている。金属カバー29は、その脚部33が接合用電極34に半田または導電性接着剤のような導電性接合材35を用いて接合され、それによって、積層体23に固定されている。なお、図1では、上述の導電性接合材35に関して、金属カバー29の脚部33と接合用電極34との間の間隙に付与されるものの図示は省略されている。
【0030】
この実施形態では、接合用電極34は、積層体23の第1の主面24にまでも届かないように設けられている。また、接合用電極34は、積層体23の側面26上に導電性ペーストを付与し焼き付けることによって形成されたものである。
なお、接合用電極34は、第1の主面24上で延びる部分を備えない限り、第1の主面24にまで届くように設けられてもよい。
【0031】
接合用電極34は、図1(1)に示すように、積層体23の側面26上において、特定の内部導体膜31と電気的に接続されていることが好ましい。また、この接合用電極34に電気的に接続された特定の内部導体膜31は、図1(1)に示すように、特定のビアホール導体32を介して特定の外部端子電極30に電気的に接続されていることが好ましい。
【0032】
このようにして、接合用電極34に電気的に接続された特定の外部端子電極30が、実装基板のグラウンド電位に電気的に接続されると、金属ケース29にグラウンド電位を与えることができる。したがって、金属カバー29に対して、搭載部品28を機械的に保護する機能だけでなく、積層型電子部品21が高周波用途に向けられるものである場合には、他の電子部品との間で高周波信号の輻射やノイズ干渉を防ぐ機能を与えることができる。
【0033】
なお、上述したような利点を特に望まないならば、金属カバー29は、グラウンド電位に接続されなくてもよい。この場合、接合用電極34は、いずれの内部導体膜31とも電気的に接続されず、単に、金属カバー29を、導電性接合材35によって、機械的に固定するためだけのものとして用いられてもよい。
【0034】
積層型電子部品21は、また、図1(2)に示されているように、積層体23の側面26上に設けられるいくつかの側面電極36を備えていてもよい。これら側面電極36は、上述した接合用電極34の場合と同様、積層体23の第2の主面25にまで届かず、かつ外部端子電極30のいずれに対しても積層体23の外表面上では電気的に直接接続されない状態で設けられる。側面電極36は、ビアホール導体32の場合と同様、図示しないが、異なる絶縁層23の間での電気的接続を達成するために設けられる。側面電極36は、導電性ペーストを付与し焼き付けることによって形成されても、あるいは、ビアホール導体を分割することによって形成されてもよい。なお、後者の場合には、側面電極36は、側面26と面一の状態となるので、図1(2)では図示されない状態となる。
【0035】
図2は、この発明の第2の実施形態による積層型電子部品41を示す底面図であり、図1(2)に対応している。図2において、図1に示した要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0036】
図2に示した積層型電子部品41は、積層体23の第2の主面25上に設けられる外部端子電極42が、ボールグリッドアレイタイプの端子を構成している。
この実施形態は、外部端子電極の形態については、種々のものを適用できることを示すことに意義がある。
【0037】
図3は、この発明の第3の実施形態による積層型電子部品51を断面図をもって示す正面図であり、図1(1)に対応している。図3において、図1に示した要素に相当する参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0038】
図3に示した積層型電子部品51は、接合用電極52が、ビアホール導体を分割して得られたものであることを特徴としている。すなわち、接合用電極52を与えるビアホール導体は、分割されることによって、積層体23の側面26に露出した状態とされ、それによって、接合用電極52を与えるようにされる。
【0039】
たとえば、積層体23を得るため、複数の積層体23が集合したマザー積層体が用意され、このマザー積層体を所定の分割線に沿って分割することによって、複数の積層体23を取り出すようにされる場合、分割線の位置にビアホール導体を設けておけば、分割線に沿う分割に伴って、このビアホール導体が分割される。その結果、ビアホール導体の分割された部分が、積層体23の側面26に露出した状態となり、このビアホール導体の一部によって、接合用電極52を与えることができる。
【0040】
この実施形態においても、金属カバー29は、その脚部33が接合用電極52に導電性接合材35を用いて接合されることによって、積層体23に固定されている。なお、図3においても、上述の導電性接合材35に関して、金属カバー29の脚部33と接合用電極52との間の間隙に付与されるものの図示は省略されている。
【0041】
また、接合用電極52は、特定の内部導体膜31と電気的に接続され、この特定の内部導体膜31は、特定のビアホール導体32を介して特定の外部端子電極30に電気的に接続されている。したがって、上述の外部端子電極30が、実装基板のグラウンド電位に電気的に接続されれば、金属カバー29にグラウンド電位を与えることができる。
【0042】
なお、図3では、接合用電極52が、積層体23の第1の主面24にまで届くように設けられている。しかしながら、接合用電極52は、その断面積を極めて小さくすることができるので、積層体23の第1の主面24上において、搭載部品28の実装可能な面積および外部導体膜27の配置可能な面積を実質的に狭めないようにすることができる。
【0043】
なお、接合用電極52は、積層体23の第1の主面24にまで届かないように設けられてもよい。
【0044】
図4は、この発明の第4の実施形態による積層型電子部品61の一部を示す斜視図である。図4において、図1に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0045】
図4には、積層型電子部品61に備える積層体23の側面26の一部が示されている。側面26には、第1の主面24から第2の主面25にまで延びる切欠き62が設けられている。そして、接合用電極63は、この切欠き62の内面に沿って設けられている。
【0046】
他方、金属カバー29は、その脚部33が切欠き62内に位置され、その状態で、接合用電極63に導電性接合材35を用いて接合されている。
【0047】
この実施形態によれば、金属カバー29の装着によって積層型電子部品61の平面寸法が増大することを防止できるとともに、金属カバー29に対して安定かつ強固な装着状態を与えることができる。
【0048】
図4に示した接合用電極63は、導電性ペーストを付与し焼き付けることによって形成することも可能であるが、どちらかと言えば、ビアホール導体を分割することによって形成する方が、より容易に形成することができる。
【0049】
以上、この発明を、図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他、種々の変形例が可能である。
【0050】
たとえば、図示した積層体23における内部構造は、図面の煩雑化を避けるため、簡略化されて図示されていると理解すべきである。実際には、より多数の絶縁層22が積層されていたり、より多数の内部導体膜31およびビアホール導体32が設けられていたり、より多数の搭載部品28が実装されていたり、あるいは、他の電子部品を収容するためのキャビティが設けられていたりすることがある。
【0051】
また、図示した積層型電子部品21等は、多層セラミック基板を構成するものであったが、たとえば、積層体において、コンデンサ、インダクタ、フィルタ等を構成し、これに搭載部品として、別の素子が実装されて複合化された積層型セラミック電子部品を構成するものであっても、あるいは、セラミック電子部品以外の積層型電子部品であっても、この発明を適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、積層体に金属カバーを装着するにあたって、積層体の側面に接合用電極を形成し、金属カバーには、積層体の側面に沿って延びる脚部を設け、この脚部が接合用電極に導電性接合材を用いて接合されることによって、金属カバーを積層体に固定するようにしているので、金属カバーを接合するための外部導体膜を、積層体の、搭載部品が実装される第1の主面上に設けておく必要がない。
【0053】
したがって、上述の金属カバーを接合するための外部導体膜の形成によって、積層体の第1の主面が狭められることがなく、そのため、この第1の主面上に実装される搭載部品の実装可能な面積や配線または搭載部品の実装のための外部導体膜の配置可能な面積が狭められることがなく、搭載部品および外部導体膜の配置に関する設計の自由度が増し、また、積層体ひいては積層型電子部品の小型化に寄与させることができる。
【0054】
また、上述のように、積層体の第1の主面における搭載部品の実装可能な面積や外部導体膜の配置可能な面積を広げることができるので、積層体の主面上に構成される素子同士の距離を十分に確保することができ、そのため、素子相互間の干渉も生じにくくなる。その結果、積層型電子部品の電気的特性を向上させることができる。
【0055】
また、この発明によれば、接合用電極は、積層体の外部端子電極が設けられる第2の主面にまで届かないように形成され、かつ外部端子電極に対して積層体の外表面上では電気的に直接接続されないように設けられているので、外部端子電極のみによって、この積層型電子部品を実装するための実装基板との電気的接続を達成する設計とすることができ、また、外部端子電極に対する半田付けに際して、不所望な電気的短絡を生じさせにくくすることができる。
【0056】
この発明において、接合用電極が、積層体の内部に設けられた内部導体膜と電気的に接続され、この内部導体膜が、特定のビアホール導体を介して特定の外部端子電極に電気的に接続され、この外部端子電極が、実装基板のグラウンド電位に電気的に接続されるものである場合、金属カバーを、グラウンド電位に保つことができる。したがって、積層型電子部品が高周波用途に向けられる場合には、他の電子部品との間での高周波信号の輻射やノイズ干渉を有利に防ぐことができる。
【0057】
また、積層体の側面に切欠きが設けられ、この切欠きの内面に沿って接合用電極が設けられ、他方、金属カバーの脚部が、切欠き内に位置されながら接合用電極に導電性接合材を用いて接合されると、金属カバーの装着による積層型電子部品の平面寸法の増大を招かず、また、金属カバーを、高い信頼性をもって、積層体に機械的に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による積層型電子部品21を示すもので、(1)は、積層型電子部品21を断面をもって示す正面図であり、(2)は、積層型電子部品21の底面図である。
【図2】この発明の第2の実施形態による積層型電子部品41を示す底面図である。
【図3】この発明の第3の実施形態による積層型電子部品51を断面をもって示す正面図である。
【図4】この発明の第4の実施形態による積層型電子部品61の一部を示す斜視図である。
【図5】この発明にとって興味ある従来の積層型電子部品1を断面をもって示す正面図である。
【符号の説明】
21,41,51,61 積層型電子部品
22 絶縁層
23 積層体
24 第1の主面
25 第2の主面
26 側面
27 外部導体膜
28 搭載部品
29 金属カバー
30,42 外部端子電極
31 内部導体膜
32 ビアホール導体
33 脚部
34,52,63 接合用電極
35 導電性接合材
62 切欠き

Claims (9)

  1. 適宜の実装基板上に実装される積層型電子部品であって、
    電気絶縁性の複数の絶縁層を厚み方向に積層した構造を有するとともに、前記絶縁層の延びる方向に延びかつ互いに対向する第1および第2の主面ならびにこれら第1および第2の主面間を連結する側面を有し、かつ、内部には、内部導体膜が前記絶縁層間の特定の界面に沿って設けられるとともに、ビアホール導体が特定の前記絶縁層を貫通して設けられている、積層体と、
    前記積層体の前記第1の主面上に設けられる、外部導体膜と、
    前記外部導体膜に電気的に接続されながら、前記積層体の前記第1の主面上に実装される、搭載部品と、
    前記搭載部品を覆うように前記積層体に装着される、金属カバーと、
    前記積層体の前記第2の主面上に設けられ、かつ前記実装基板に対して電気的に接続される、外部端子電極と
    を備え、
    前記積層体の前記側面には、前記第2の主面にまで届かず、かつ前記外部端子電極に対して前記積層体の外表面上では電気的に直接接続されない状態で、接合用電極が設けられ、
    前記金属カバーは、前記積層体側に向く開口を有する器状をなし、かつ、前記積層体の前記側面に沿って延びる脚部を有し、
    前記金属カバーは、前記脚部が前記接合用電極に導電性接合材を用いて接合されることによって、前記積層体に固定されている、
    積層型電子部品。
  2. 前記接合用電極は、前記積層体の第1の主面にまで届かないように設けられている、請求項1に記載の積層型電子部品。
  3. 前記接合用電極は、前記積層体の第1の主面にまで届くように設けられている、請求項1に記載の積層型電子部品。
  4. 前記接合用電極は、前記積層体の前記側面上に導電性ペーストを付与し焼き付けることによって形成されたものである、請求項1ないし3のいずれかに記載の積層型電子部品。
  5. 前記接合用電極は、ビアホール導体を分割して得られたものである、請求項1ないし3のいずれかに記載の積層型電子部品。
  6. 前記接合用電極は、特定の前記内部導体膜と電気的に接続されている、請求項1ないし5のいずれかに記載の積層型電子部品。
  7. 前記接合用電極に電気的に接続された前記特定の内部導体膜は、特定の前記ビアホール導体を介して特定の前記外部端子電極に電気的に接続されている、請求項6に記載の積層型電子部品。
  8. 前記接合用電極に電気的に接続された前記特定の外部端子電極は、前記実装基板のグラウンド電位に電気的に接続されるものである、請求項7に記載の積層型電子部品。
  9. 前記積層体の前記側面には、前記第1の主面から前記第2の主面にまで延びる切欠きが設けられ、前記接合用電極は、前記切欠きの内面に沿って設けられ、前記金属カバーの前記脚部は、前記切欠き内に位置された状態で、前記接合用電極に前記導電性接合材を用いて接合されている、請求項1ないし8のいずれかに記載の積層型電子部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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