JP2004118531A - 車両情報送受信装置及び車両情報受信装置 - Google Patents

車両情報送受信装置及び車両情報受信装置 Download PDF

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Tetsuo Morimoto
森本 哲郎
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Abstract

【課題】情報を収集し道路渋滞情報を作成する基地が存在しなくても、車両において運転者が道路渋滞情報を取得できることを目的とする。
【解決手段】自車両の位置を検出し位置情報として出力する位置検出装置と、自車両の車両ID情報を保持する情報蓄積装置と、前記位置情報と前記車両ID情報とを含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、前記車両情報を複数の他車両に向けて同時に発信する情報送信装置と、他車両からの車両情報を受信する情報受信装置と、前記自車両の位置情報と前記他車両の車両情報から他車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置と、前記表示情報を表示する位置表示装置とで構成したもので、これにより、道路渋滞情報を作成する基地が存在しなくても、他車両の状況を表示画面上で把握するとともに、道路情報を取得できるという効果が得られる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は、車両間の位置情報の交換によって情報利用者が渋滞のような交通状況をリアルタイムに把握する車両情報送受信装置及び車両情報受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路渋滞情報を収集し、その情報を道路上の車両に通知することは、車両に対して迂回路を選択しやすくし、道路渋滞を緩和する効果がある。従来技術には、道路にテレビカメラなど車両をモニターする装置を設置し、その車両検出装置によって単位時間当たりの通過台数を計測するものがある。また、ヘリコプタなどを用いて上空より道路渋滞情報の収集が行われたりしている。
【0003】
収集された道路渋滞情報は、例えばVICS (Vehicle Information and Communication System)によって提供されており、VICS対応機能を搭載したカーナビゲーションシステムでは車両内で渋滞情報を運転者が知ることができる。
【0004】
しかし、これらの技術には次のような課題がある。
【0005】
道路に車両検出装置を設置する場合、設置した道路の情報しか収集できないという問題がある。運転者にとって知りたい道路の情報が得られるとは限らない。また、すべての道路に車両検出装置を設置することは、設置コスト、メンテナンスコストなどを考えても現実的とは言えない。ヘリコプタなどを用いた道路渋滞情報の収集は、ある時間の道路の状態でしかなく、時々刻々と変化する道路状況に対応することができない。
【0006】
上記課題を解決するために、たとえば、特許文献1の例では、車両に速度センサー、車両位置検出装置、無線装置を搭載し、車両から速度情報および位置情報を基地に送信し、基地において車両から送信された情報を受信し、統計的に演算処理を行う道路渋滞情報収集装置が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平07−29098号公報(P.2〜P.3、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし開示されている方法では、基地で車両からの情報を収集し、交通状況を示す情報を作成し、その情報を公開するまで、情報利用者は交通状況を知ることができない。つまり、リアルタイムに交通状況を把握できないという課題と、基地で対応していない道路では交通状況をあらわす情報が作成されないという課題がある。
【0009】
本発明は、車両が発信した情報を直接受信し、車両の相対的な位置情報を表示することによって、情報利用者が情報利用者の周辺の交通状況をリアルタイムに把握することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、位置情報を検出する位置検出装置と、車両ID情報と位置情報とを含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、作成した車両情報を送信する情報送信装置と、他車両から送信された車両情報を受信する情報受信装置と、自車両の位置情報と受信した他車両の車両情報から他車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置と、作成された表示情報を表示する位置表示装置とを具備することによって、情報利用者に他車両の相対的な位置を表示するように構成したものである。
【0011】
これにより、情報利用者が情報利用者の周辺の交通状況をリアルタイムに把握できるという効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、自車両の位置を検出し位置情報として出力する位置検出装置と、自車両の車両ID情報を保持する情報蓄積装置と、前記位置情報と前記車両ID情報とを含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、前記車両情報を複数の他車両に向けて同時に発信する情報送信装置と、他車両からの車両情報を受信する情報受信装置と、前記自車両の位置情報と前記他車両の車両情報から他車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置と、前記表示情報を表示する位置表示装置とを具備する車両情報送受信装置であり、車両の運転者を含む情報利用者が位置表示装置に表示された他車両の相対位置情報から交通状況をリアルタイムに把握することができるという作用を有する。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の車両情報送受信装置において、自車両の速度を検出し速度情報として出力する速度検出装置と、自車両の進行方向を検出し進行方向情報として出力する進行方向検出装置と、前記速度情報と前記進行方向情報とを含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、時刻情報を出力する時刻計測装置と、受信した他車両の車両情報に含まれる速度情報および進行方向情報を利用して時間経過にあわせた他車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置とを具備するものであり、時々刻々と変化する他車両の位置情報を車両からの車両情報を受信しなくても受信側で予測しながら位置表示装置に表示することができ、車両の運転者を含む情報利用者が交通状況をリアルタイムに把握できるという作用を有する。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の車両情報送受信装置において、時刻情報を出力する時刻計測装置と、前記位置情報と前記時刻情報から速度情報と進行方向情報を作成し前記速度情報と前記進行方向情報を含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、受信した他車両の車両情報に含まれる速度情報および進行方向情報を利用して時間経過にあわせた他車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置とを具備するものであり、時々刻々と変化する他車両の位置情報を車両からの車両情報を受信しなくても受信側で予測しながら位置表示装置に表示することができ、車両の運転者を含む情報利用者が交通状況をリアルタイムに把握できるという作用を有する。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の車両情報送受信装置において、自車両の進行方向を検出し進行方向情報として出力する進行方向検出装置と、自車両の形状情報を保持する情報蓄積装置と、前記進行方向検出装置と前記形状情報を含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、受信した他車両の車両情報に含まれる進行方向情報および形状情報を利用して他車両の相対位置に車両の形状情報と進行方向を加えた表示情報を作成する情報処理装置とを具備するものであり、車両の運転者を含む情報利用者は他車両の位置と車両の形状をあわせて認識できるため、現実に近い表示情報によって交通状況をリアルタイムに把握できるという作用を有する。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項2または3記載の車両情報送受信装置において、自車両の形状情報を保持する情報蓄積装置と、前記形状情報を含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、受信した他車両の車両情報に含まれる速度情報と進行方向情報を利用して時間経過にあわせた他車両の相対位置を算出し、車両情報に含まれる形状情報と進行方向情報を利用して他車両の相対位置に車両の形状情報と進行方向を加えた表示情報を作成する情報処理装置とを具備するものであり、時々刻々と変化する他車両の位置情報を車両からの車両情報を受信しなくても、受信側で予測しながら位置表示装置に表示することができ、かつ車両の運転者を含む情報利用者は他車両の予測位置と車両の形状をあわせて認識できるため、現実に近い表示情報によって交通状況をリアルタイムに把握できるという作用を有する。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項4または5記載の車両情報送受信装置において、自車両の車種情報と自車両以外の車種情報とその車種情報に関連する形状情報とを保持する情報蓄積装置と、自車両の前記車種情報を含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、受信した他車両の車両情報に含まれる車種情報を利用して、もし前記情報蓄積装置に受信した車種情報に関連した形状情報が保存されている場合には前記情報蓄積装置に保存されている形状情報を用いて表示情報を作成する情報処理装置とを具備するものであり、受信側であらかじめ位置表示装置に表示する形状情報を保持している場合には、送受信される形状情報より詳細な形状情報を高速に表示することができ、車両の運転者を含む情報利用者が交通状況をリアルタイムに把握しやすくなるという作用を有する。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両情報送受信装置において、自車両のサービス情報を保持する情報蓄積装置と、前記サービス情報を含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、受信した他車両の車両情報に含まれるサービス情報を加えた表示情報を作成する情報処理装置とを具備するものであり、車両の運転者を含む情報利用者は他車両の相対位置とあわせてその車両のサービス情報を知ることができ、詳細な交通状況をリアルタイムに把握できるという作用を有する。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の車両情報送受信装置において、地図情報を保持する情報蓄積装置と、受信した他車両の車両情報と前記地図情報とを合わせた表示情報を作成する情報処理装置とを具備するものであり、他車両の位置と地図情報とを重ねて表示することによって、車両の運転者を含む情報利用者は道路のどこに他車両が存在するのか認識しやすくなり、交通状況をリアルタイムに把握しやすくなるという作用を有する。
【0020】
請求項9に記載の発明は、自端末の位置を検出し位置情報として出力する位置検出装置と、車両からの車両情報を受信する情報受信装置と、前記自端末の位置情報と前記車両情報から車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置と、前記表示情報を表示する位置表示装置とを具備する車両情報受信装置であり、情報利用者が位置表示装置に表示された車両の相対位置情報から交通状況をリアルタイムに把握することができるという作用を有する。
【0021】
請求項10に記載の発明は、請求項9記載の車両情報受信装置において、時刻情報を出力する時刻計測装置と、受信した車両情報に速度情報および進行方向情報が含まれる場合は、前記速度情報および前記進行方向情報を利用して時間経過にあわせた車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置とを具備するものであり、時々刻々と変化する車両の位置情報を車両からの車両情報を受信しなくても受信側で予測しながら位置表示装置に表示することができ、情報利用者が交通状況をリアルタイムに把握できるという作用を有する。
【0022】
請求項11に記載の発明は、請求項9記載の車両情報受信装置において、受信した車両情報に進行方向情報および形状情報が含まれる場合、前記進行方向情報および前記形状情報を利用して車両の相対位置に車両の形状情報と進行方向を加えた表示情報を作成する情報処理装置を具備するものであり、情報利用者は車両の位置と車両の形状をあわせて認識できるため、現実に近い表示情報によって交通状況をリアルタイムに把握できるという作用を有する。
【0023】
請求項12に記載の発明は、請求項10記載の車両情報受信装置において、受信した車両情報に速度情報と進行方向情報が含まれる場合、前記速度情報と前記進行方向情報を利用して時間経過にあわせた車両の相対位置を算出し、車両情報に含まれる形状情報と進行方向情報を利用して車両の相対位置に車両の形状情報と進行方向を加えた表示情報を作成する情報処理装置を具備するものであり、時々刻々と変化する車両の位置情報を車両からの車両情報を受信しなくても、受信側で予測しながら位置表示装置に表示することができ、かつ情報利用者は車両の予測位置と車両の形状をあわせて認識できるため、現実に近い交通状況をリアルタイムに把握できるという作用を有する。
【0024】
請求項13に記載の発明は、請求項11または12記載の車両情報受信装置において、車両の車種情報とその車種情報に関連する形状情報とを保持する情報蓄積装置と、受信した車両情報に車種情報が含まれる場合でかつ前記情報蓄積装置に受信した前記車両情報に含まれた前記車種情報に関連した形状情報が保存されている場合には、前記情報蓄積装置に保存されている形状情報を用いて表示情報を作成する情報処理装置とを具備するものであり、受信側であらかじめ位置表示装置に表示する形状情報を保持している場合には、送受信される形状情報より詳細な形状情報を高速に表示することができ、情報利用者が交通状況をリアルタイムに把握できるという作用を有する。
【0025】
請求項14に記載の発明は、請求項9乃至13のいずれかに記載の車両情報受信装置において、受信した車両情報にサービス情報が含まれる場合、前記サービス情報を加えた表示情報を作成する情報処理装置を具備するものであり、情報利用者は車両の相対位置とあわせてその車両のサービス情報を知ることができ、詳細な交通状況をリアルタイムに把握できるという作用を有する。
【0026】
請求項15に記載の発明は、請求項9乃至14のいずれかに記載の車両情報受信装置において、地図情報を保持する情報蓄積装置と、受信した車両情報と前記地図情報とを合わせた表示情報を作成する情報処理装置とを具備するものであり、車両の位置情報と地図情報とを重ねて表示することによって、情報利用者は道路のどこに車両が存在するのか認識しやすくなり、交通状況をリアルタイムに把握できるという作用を有する。
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0028】
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1における車両情報送受信装置の構成図を示し、以下に説明する。
【0029】
図1において、11はGPS(global Positioning System)などを利用して自車両の位置を検出する位置検出装置、12は送信情報作成装置13が送信する車両情報を作成するために必要とする自車両の車両情報や、情報処理装置16が表示情報を作成するために必要とする情報及び地図情報を保存している情報蓄積装置、13は位置検出装置11からの位置情報、情報蓄積装置12からの自車両の車両情報、速度検出装置18からの速度情報、進行方向検出装置19からの進行方向情報、時刻計測装置20からの時刻情報の全部または一部を用いて送信用の車両情報を作成する送信情報作成装置、14は送信情報作成装置13が作成した車両情報を他車両に向けて送信する情報送信装置、15は他車両が送信した車両情報を受信する情報受信装置、16は情報受信装置15が受信した他車両の車両情報、位置検出装置11からの位置情報、情報蓄積装置12からの蓄積情報の全部または一部を用いて他車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置、17は情報処理装置16が作成した表示情報を表示する位置表示装置、18は自車両の速度を検出し速度情報を作成する速度検出装置、19は自車両の進行方向を検出し進行方向情報を作成する進行方向検出装置、20は時刻情報を作成する時刻計測装置である。
【0030】
図2は車両情報送受信装置100によって送受信される車両情報の例を示している。図2において、51は自車両が送信する車両情報である。52、53、54はそれぞれ車両A、車両B、車両Cが送信する車両情報である。
【0031】
図2の車両情報51では、41は情報蓄積装置12に保存されている自車両の車両ID情報、42は位置検出装置11が生成した位置情報、43は速度検出装置18が作成した速度情報、44は進行方向検出装置19が作成した進行方向情報、45は情報蓄積装置12に保存されている自車両の形状情報、46は情報蓄積装置12に保存されている自車両の車種を特定するのに利用する車種情報、47は情報蓄積装置12に保存されている自車両が提供しているサービスを示すサービス情報である。なお、速度情報43と進行方向情報44は、上記に示したように速度検出装置18と進行方向検出装置19によって生成されるだけではなく、位置検出装置11からの位置情報と時刻計測装置20からの時刻情報を用いて送信情報作成装置13が生成することも可能である。
【0032】
各車両の車両情報は、車両ID情報41、位置情報42、速度情報43、進行方向情報44、形状情報45、車種情報46、サービス情報47の全部または一部から構成される。
【0033】
各車両は、それぞれが車両情報を付近にいる全車両に向けてブロードキャストする。図3は、一台の車両、ここでは自車両31が、同時に複数の車両、ここでは車両A、B、C(32〜34)に向けて自車両31の車両情報51を発信している様子を示している。
【0034】
自車両31が車両情報を発信するのと同様に、他車両も車両情報を発信する。各車両は対等な関係である。図4は、自車両31および他車両である車両A32、車両B33、車両C34がそれぞれ車両情報を発信し、また同時に各車両が他車両の車両情報を受信している様子を示している。
【0035】
各車両は定期的に車両情報をブロードキャストし、受信側では他車両の車両情報を受信し、車両情報に含まれる位置情報を利用して、他車両の位置の変化を知る。
【0036】
上記のように構成された車両情報送受信装置100の動作について説明する。
【0037】
最初に車両情報送受信装置100の車両情報を送信する送信動作について説明する。自車両31に搭載された車両情報送受信装置100の送信情報作成装置13は、情報蓄積装置12から車両ID情報41を取り出して保持しておく。情報蓄積装置12に保存してある車両ID情報41は、車両固有の値であり、車両ごとに異なる値を持つ。この情報は受信側で受信した車両情報がどの車両の情報であるか識別するために利用する。複数の車両がそれぞれ定期的に車両情報を送信するため、車両の位置変化などを把握するためには、受信した車両情報がどの車両に属する情報か識別できなければならない。車両ID情報41は、車両を一意に識別するための情報であり、数字からなる一意な番号であってもよい。しかし数字に限定するものではない。たとえば、自動車の登録時に割り当てられるナンバープレート(自動車登録番号標)に記載された文字列であってもよい。
【0038】
位置検出装置11は、GPSなどを利用して、自車両31の経度情報、緯度情報、高度情報からなる位置情報42を作成する。自車両の位置を把握する手段は、GPS以外の手段であっても構わない。
【0039】
送信情報作成装置13は、一定時間おきに位置検出装置11から位置情報42を取得し、車両ID情報41と位置情報42からなる車両情報51を作成し、情報送信装置14に渡す。情報送信装置14は車両情報51をブロードキャストにより自車両の周辺にいる車両A〜C(32〜34)に送信する。
【0040】
次に、車両が他車両の車両情報を受信する動作について、自車両31が他車両32〜34からの車両情報を受信する例をもちいて説明する。
【0041】
車両情報送受信装置100の情報受信装置15は、他車両32〜34が定期的にブロードキャストするそれぞれの車両情報52〜54を受信する。情報受信装置15は、受信した車両情報52〜54を情報処理装置16に渡す。
【0042】
情報処理装置16は、受信した車両情報52〜54に含まれる位置情報と、位置検出装置11から取得した位置情報を用いて、他車両の自車両からみた相対位置を算出する。そして、その相対位置を位置表示装置17に表示できるように表示情報を作成する。
【0043】
図5に位置表示装置17に他車両を表示した例を示す。自車両31を中心に他車両が「○」印で表示されている例である。
【0044】
情報処理装置16は、複数の車両から送信された車両情報を処理し、複数の車両の存在が表示される表示情報を作成する。受信した車両情報には車両を識別するための車両ID情報が含まれるため、情報処理装置16は同じ車両ID情報の車両情報に含まれる位置情報が変化したことによって、車両の変化を知ることができる。車両処理装置16は、古い位置情報を表示情報から削除し、新しい位置情報の表示情報を作成して、作成した表示情報を位置表示装置17に渡す。この処理によって最新の位置情報が反映された表示情報が位置表示装置17に渡され、位置表示装置によって表示される。
【0045】
以上のように、自車両31または他車両32〜34からの車両情報の送信または受信は、一定時間ごとに行われ、車両情報が更新されるごとに他車両32〜34との相対位置を計算し、他車両32〜34との相対位置を基に、相対位置を表示するものである。
【0046】
車両の運転者など情報利用者は、自車両31の周りの表示された他車両32〜34を表示画面上に見ることで、複数車両の状況を知ることができ、自車両31の周りの道路渋滞などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0047】
図5に示した例は、表示範囲を狭くした例であり、交差点などの交通状況を把握することができる。特に、見通しの悪い交差点などでは他車両の存在を認識できるため、他車両の存在を意識した運転が可能となる。このように交通状況をリアルタイムに把握した運転が可能となる。
【0048】
図5に示した例より表示範囲を広くした場合、例えば図10と同じくらい広くした場合、情報利用者は、他車両の状況から交通状況を把握することができ、それによって渋滞発生箇所やすいている箇所を類推できる。この情報を利用することで、走行する経路を選択することができ、渋滞に巻き込まれずにすむ可能性が大きくなる。
【0049】
以上は車両情報として、車両ID情報41と位置情報42が利用された場合の説明である。
【0050】
次に、車両情報送受信装置100が、車両情報51として、車両ID情報41、位置情報42に、速度情報43と進行方向情報44を加えた情報を送受信する場合について説明する。
【0051】
送信情報作成装置13は、情報蓄積装置12から車両ID情報41を、位置検出装置11から位置情報42を、速度検出装置18から速度情報43を、進行方向検出装置19から進行方向情報44を取り出し、車両情報を定期的に作成し、生成した車両情報を情報送信装置14に渡す。情報送信装置14は車両情報をすべての車両が受信できるようにブロードキャストする。
【0052】
速度検出装置18は、車両の速度メータ等から速度情報43を検出する。
【0053】
進行方向検出装置19は、方位磁針等を用いて車両の前面が向いている方位を測定し、その方位情報を進行方向情報として検出する。方位の検出方法は、方位磁針以外であっても構わない。
【0054】
車両情報送受信装置は、速度検出装置18を構成要素として持たなくても速度情報43を送信情報作成装置13によって生成することができる。送信情報作成装置13は、位置検出装置11から位置情報41を、同時に時刻計測装置20から時刻情報を取り出す。一定時間経過後、新しい位置情報41と時刻情報を取り出す。この2つの情報より一定時間経過する間に移動した距離を算出し、そこから平均移動速度を算出することができる。送信情報作成装置13は、この平均移動速度を速度情報43として使用することができる。
【0055】
車両情報送受信装置100は、進行方向検出装置19を構成要素として持たなくても進行方向情報44を送信情報作成装置13によって生成することができる。送信情報作成装置13は、位置検出装置11から位置情報41を取り出す。一定時間経過後、新しい位置情報41を取り出す。2つの位置情報から一定時間の間に移動した方向を算出することができる。送信情報作成装置13は、この方向情報を進行方向情報44として使用することができる。
【0056】
車両情報送受信装置100は、速度検出装置18、進行方向検出装置19を具備する場合であっても、上記に説明したような位置情報の変化から速度情報43や進行方向情報44を送信情報作成装置13において生成する方法を用いてもよい。
【0057】
次に、受信側の動作を説明する。
【0058】
各車両から送信された車両情報は、情報受信装置15によって受信され、情報処理装置16に渡される。情報処理装置16では車両ID情報41と位置情報42を用いて、表示情報を作成し、その表示情報は位置表示装置17に渡され、表示される。
【0059】
車両情報に速度情報43と進行方向情報44が含まれる場合、情報処理装置16は次の車両情報を受信する間の車両の予測位置を算出することができる。情報処理装置16は車両情報を受信して表示情報を作成した際に、時刻情報を時刻計測装置20より取り出し、次の車両情報を受信する前に表示情報を作成する際に、新しく時刻情報を時刻計測装置20から取り出し、経過時間を算出し、その経過時間に相当する移動位置を算出し、作成する表示情報に反映する。
【0060】
図6に、情報処理装置16が予想位置を算出して表示情報を作成し、その表示情報を位置表示装置に表示した例を示した。
【0061】
受信側にとって予想位置を表示するときに参考にしやすい速度情報43および進行方向情報44は、瞬間的な速度や進行方向ではなく、ある一定時間の平均的な速度や進行方向である場合が多い。そのため、送信する車両情報に速度情報43および進行方向情報44を加える場合は、受信側の予想位置算出に配慮して、送信情報作成装置13で算出した速度情報43や進行方向情報44を用いてもよい。
【0062】
以上のように自車両31または他車両32〜34からの車両情報の送信または受信は、一定時間ごとに行われ、車両情報が更新されるごとに他車両との相対位置を計算し、他車両との相対位置を基に、相対位置を表示することに加え、車両情報を受信する前であっても、速度情報と進行方向情報から他車両の移動位置を予測し表示したものである。
【0063】
車両の運転者など情報利用者は、自車両の周りの表示された他車両の相対的な位置と予想位置を表示画面上に見ることで、複数車両の状況を知ることができ、自車両の周りに発生している道路渋滞などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0064】
図6に示した例は、表示範囲を狭くした例であり、交差点などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0065】
図6に示した例より表示範囲を広くした場合、例えば図10と同じくらい広くした場合、情報利用者は、他車両の状況から交通状況をリアルタイムに把握することができ、それによって渋滞発生箇所やすいている箇所を類推できる。
【0066】
次に、車両情報送受信装置が、車両ID情報41、位置情報42に、形状情報45と進行方向情報44を加えた車両情報を送受信する場合について説明する。
【0067】
車両の形状情報45は、車の幅と長さの情報である。なお、形状情報45に高さ情報を含めてもよい。
【0068】
最初に送信側の動作を説明する。送信情報作成装置13は、情報蓄積装置12から車両ID情報41と形状情報45を取り寄せる。この情報は変化しないため、一度取り寄せれば後は同じ値を使用することができる。
【0069】
送信情報作成装置13は、定期的に車両情報を作成する際、位置検出装置11から位置情報42を、進行方向検出装置19から進行方向情報44を取り出し、先の車両ID情報41と形状情報45とあわせて車両情報を作成する。送信情報作成装置13は作成した車両情報を情報送信装置14に渡し、情報送信装置14が車両情報をブロードキャストする。
【0070】
車両情報を作成するときに使用する進行方向情報44は、進行方向検出装置19から取り寄せなくてもかまわない。先に説明したように送信情報作成装置13において算出した情報を使用してもかまわない。
【0071】
次に受信側の動作を説明する。各車両から送信された車両情報は、情報受信装置15によって受信され、情報処理装置16に渡される。情報処理装置16では車両ID情報41と位置情報42を用いて、相対位置情報を算出する。
【0072】
車両情報に形状情報45と進行方向情報44が含まれる場合、情報処理装置16は、これらの情報を利用して表示情報を作成し、作成された表示情報が位置表示装置17に表示される。図7は、形状情報45と進行方向情報44を反映した場合の位置表示装置17の表示例を示したもので、自車両31および他車両34と35が普通乗用車、他車両32が小型車の場合の例である。
【0073】
以上のように自車両31または他車両32〜34からの車両情報の送信または受信は、一定時間ごとに行われ、車両情報が更新されるごとに他車両との相対位置を計算し、他車両との相対位置と他車両の形状および進行方向を基に、位置表示装置に相対位置情報とともに車両形状を表示したものである。
【0074】
車両の運転者など情報利用者は、自車両の周りの表示された他車両の相対的な位置と車両形状を表示画面上に見ることで、複数車両の状況を知ることができ、自車両の周りに発生している道路渋滞などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0075】
図7に示した例は、表示範囲を狭くした例であり、交差点などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0076】
図7に示した例より表示範囲を広くした場合、例えば図10と同じくらい広くした場合、情報利用者は、他車両の状況から交通状況をリアルタイムに把握することができ、それによって渋滞発生箇所やすいている箇所を類推できる。
【0077】
形状情報を表示することによって情報利用者は、大型車か小型車であるかがわかり、実際の道路状態にあった交通状況を運転者は類推することができる。
【0078】
例えば、よく発生する右直事故と呼ばれる事故は、右折待ちの運転者からは大型の直進車両の陰にオートバイなどの小型車両が隠れていて、大型の直進車両の通過後に右折しようとして陰に隠れていた小型車両と衝突するというものである。本発明によれば、陰に隠れていた小型車両も右折待ちの運転者から認識することが可能となるため、衝突や接触の発生を抑える効果がある。
【0079】
また、たとえば、オートバイなどの小型車両が車両の後方の死角から車両を追い抜くことがあるが、追い抜かれる車両の運転者が小型車両に気付かずにハンドルを切った場合、接触事故が発生する可能性がある。このような場合においても、本発明によれば、死角に隠れていた小型車両を運転者が認識することが可能となるため、衝突や接触の発生を抑える効果がある。
【0080】
次に、車両送受信装置が、車両情報として、車両ID情報41、位置情報42に、速度情報43と進行方向情報44および形状情報45を加えた情報を送受信する場合について説明する。
【0081】
最初に送信側の動作を説明する。送信情報作成装置13は、情報蓄積装置12から車両ID情報41と形状情報45を、位置検出装置11から位置情報42を、速度検出装置18から速度情報43を、進行方向検出装置19から進行方向情報44を取り出し、車両情報を定期的に作成し、生成した車両情報を情報送信装置14に渡す。情報送信装置14は車両情報をすべての車両が受信できるようにブロードキャストする。
【0082】
車両情報を作成するときに使用する速度情報43や進行方向情報44は、速度検出装置18や進行方向検出装置19から取り寄せなくてもかまわない。先に説明したように送信情報作成装置13において算出した情報を使用してもかまわない。
【0083】
次に受信側の動作を説明する。各車両から送信された車両情報は、情報受信装置15によって受信され、情報処理装置16に渡される。情報処理装置16では車両ID情報41と位置情報42を用いて、他車両の相対位置が算出される。
【0084】
車両情報に形状情報45と進行方向情報44が含まれる場合、情報処理装置16は、これらの情報を利用して表示情報を作成し、作成された表示情報が位置表示装置17に表示される。
【0085】
さらに車両情報に速度情報43と進行方向情報44が含まれる場合、情報処理装置16は次の車両情報を受信する間の車両の予測位置を算出することができる。情報処理装置16は車両の予測位置に形状情報45と進行方向情報44を利用して予測位置に車両形状を加えた表示情報を作成し、作成された表示情報が位置表示装置17に表示される。
【0086】
図8に、情報処理装置16が速度情報を用いた予測位置表示と車両形状を反映した表示情報を作成し、位置表示装置17に表示した例を示す。
【0087】
以上のように自車両31または他車両32〜34からの車両情報の送信または受信は、一定時間ごとに行われ、車両情報が更新されるごとに他車両との相対位置を計算し、他車両との相対位置と他車両の形状および進行方向を基に、位置表示装置に相対位置情報とともに車両形状を表示することに加え、車両情報を受信する前であっても、速度情報と進行方向情報から他車両の移動位置を予測し車両形状とあわせて表示したものである。
【0088】
車両の運転者など情報利用者は、自車両の周りの表示された他車両の相対的な位置と予想位置を車両形状とあわせて表示画面上に見ることで、複数車両の状況を知ることができ、自車両の周りに発生している道路渋滞などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0089】
図8に示した例は、表示範囲を狭くした例であり、交差点などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0090】
図8に示した例より表示範囲を広くした場合、例えば図10と同じくらい広くした場合、情報利用者は、他車両の状況から交通状況をリアルタイムに把握することができ、それによって渋滞発生箇所やすいている箇所を類推できる。
【0091】
これらによって運転者は道路状況を把握しやすくなり、運転時に必要な判断材料を容易に得ることができるようになる。例えば、他車両な障害物などの陰から出てくる車両への対応や、後方の死角から出てくる車両などへの対応が、車両の存在を認識できる分だけ容易になる。
【0092】
次に、車両情報送受信装置が、車両情報に車種情報46を加えて送受信する場合について説明する。
【0093】
車種情報46とは、車種を一意に識別する番号または文字列を指す。例えば車種情報46だけから、A社製のBという名前の自動車であることが判別できるような情報である。車両ID情報41は、車両を一意に識別するための情報のため、同じ車両ID情報をもつ車両は2つと存在しない。一方、車種情報46は同じA社製でBという名前の車両ならば同じ値となる。
【0094】
最初に送信時の動作を説明する。送信情報作成装置13は、情報蓄積装置12から車種情報46を取り出し、取り出した車種情報46を加えた車両情報を作成し、情報送信装置14に渡し、情報送信装置14が車両情報をブロードキャストする。送信する車両情報に車両ID情報41や位置情報42が含まれることは先に説明した場合と同様である。速度情報43や形状情報45や進行方向情報44は含まれてもよい。
【0095】
次に受信側の動作を説明する。各車両の車両情報は情報受信装置15で受信され、情報処理装置16に渡される。情報処理装置16が車種情報46を扱うことができる場合、情報処理装置16は、受信した車種情報46と関連する形状情報が情報蓄積装置12に保存されていないか調べる。保存されている場合は、情報蓄積装置12から形状情報を取り出し、表示情報を作成する。
【0096】
情報蓄積装置12に保存されている形状情報は、送受信される形状情報より詳細な情報である。例えば表示処理しやすいようにすでに加工されたビットマップ形式の画像情報などである。送受信される形状情報45をもとに表示する場合、四角の形状を表示する程度しかできないが、車種情報46をもとに情報蓄積装置12に保存された形状情報を取り寄せ、表示情報を作成する場合には、車両の窓や屋根の形状など、より車両を認識しやすく表示することができる。
【0097】
また、保存された形状情報を情報蓄積装置12から取り寄せる処理は一度行えばその後の表示情報作成のときには同じ情報が利用できるため、表示情報を作成しやすく保存された形状情報を利用するほうが情報処理装置16において高速に表示情報を作成できるという効果もある。
【0098】
受信した車両情報に含まれる車種情報46が、情報蓄積装置12に保存されている車種情報と形状情報の中に無い場合、情報処理装置16は車種情報46を用いずに表示情報を作成する。受信した車両情報に形状情報45と進行方向情報44が含まれている場合には、先に説明した場合と同様に受信した形状情報をもとに情報処理装置16で表示情報を作成し、その表示情報を位置表示装置17に表示する。
【0099】
以上のように自車両31または他車両32〜34からの車両情報の送信または受信は、一定時間ごとに行われ、車両情報が更新されるごとに他車両との相対位置を計算し、他車両との相対位置と他車両の形状および進行方向を基に、位置表示装置に相対位置情報とともに車両形状を表示する。その表示する車両形状は送受信される形状情報にくらべ詳細な情報であり、かつ表示情報を高速に作成することができる。また、速度情報43も車両情報に含まれている場合には、車両情報を受信する前であっても、速度情報と進行方向情報から他車両の移動位置を予測し車両形状とあわせて表示することができる。
【0100】
車両の運転者など情報利用者は、自車両の周りの表示された他車両の相対的な位置と車両形状とをあわせて表示画面上に見ることで、複数車両の状況を知ることができ、自車両の周りに発生している道路渋滞などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0101】
次に、車両情報送受信装置が、車両情報にサービス情報47を加えて送受信する場合について説明する。
【0102】
サービス情報とは、車両に付属する付加的な情報である。例えば、その車両が救急車であること、消防車であること、パトカーであること、バスであること、タクシーであることなどを示す。また事故車両であることや、病人を搬送していることなどの情報であってもよい。サービス情報には、受信側の表示装置に車両の位置情報とともに表示したい情報が使用される。
【0103】
送信時の動作を説明する。送信情報作成装置13は、情報蓄積装置12からサービス情報47を取り出し、取り出したサービス情報47を加えた車両情報を作成し、情報送信装置14に渡し、情報送信装置14が車両情報をブロードキャストする。送信する車両情報に車両ID情報41や位置情報42が含まれることは先に説明した場合と同様である。速度情報43や形状情報45や進行方向情報44や車種情報46は含まれてもよい。
【0104】
次に受信側の動作を説明する。各車両の車両情報は情報受信装置15で受信され、情報処理装置16に渡される。車両情報に車両ID情報41、位置情報42に加えて、速度情報43や進行方向情報44や形状情報45や車種情報46が含まれる場合は、先に説明したのと同様の処理を情報処理装置16が行い、表示情報を作成し、位置表示装置17によって表示される。
【0105】
受信した車両情報にサービス情報が含まれる場合、情報処理装置16は車両の相対位置を表示するのに加えてサービス情報も見ることができるように表示情報を作成する。位置表示装置17には他車両の位置表示に加えてサービス情報も同時に表示される。
【0106】
例として、緊急車両がサービス情報を発信する場合について説明する。
【0107】
救急車、消防車、パトカーなどは緊急の事態が発生した場合、サイレンを鳴らしながら走行する。他の車両は緊急車両が走行しやすいように道を空けることが求められる。通常の場合、他の車両は道路の脇に移動し、道路の真中を空ける。しかしその行動が常に適切とは限らない。また、交差点近くではサイレンの音は聞こえても、どこからサイレンが聞こえてきているのかわからず、緊急車両がどこをどのように走っているのかわからないため、どのように行動してよいかわかりにくいときがある。
【0108】
このようなとき緊急車両が車両情報送受信装置を用いて、緊急車両であることを示すサービス情報を含む車両情報をブロードキャストしながら走行し、他車両がその車両情報を情報受信装置15によって受信し、その車両情報を情報処理装置16によって処理して表示情報を作成し、位置表示装置17にサービス情報とともに車両の位置情報を表示することによって、情報利用者は緊急車両がどこを走行しているのか知ることができ、その緊急車両の走行を妨害しないように車両を運転することが容易になる。
【0109】
緊急用車両の存在をサイレンによって知覚することも重要であるが、それに加えて車両情報送受信装置を用いることによって、運転者に協力を要請する方法も考えられる。本発明の場合、サイレンの音が聞こえない運転者に対しても緊急用車両の存在を通知できるという特徴もある。
【0110】
また、サービス情報の場合、必要なときに必要な情報を発信することが可能である。緊急車両であっても通常走行の場合は、一般車両と同様に車両情報を発信し、緊急時のときのみサービス情報として必要な情報を発信するという使い方が可能である。
【0111】
また例えば、巡回中のパトカーは、存在をアピールして一般車両に交通安全を意識させることが目的である。そのためサービス情報として巡回中パトカーであることを発信しながら走行すれば、一般車両の運転者に対する交通安全の意識づけを効果的に行うことができる。
【0112】
緊急車両以外であっても、他車両にサービス情報を通知することによって、車両運転者に交通状況を把握させることが望ましい場合がある。公共の交通機関であるバスなどの走行を優先するように、他車両の運転者に協力を求める場合や、緊急車両でなくても病院に急ぐ患者を運んでいる車両が他車両の運転者に道を譲るように協力を求める場合などが考えられる。
【0113】
以上のように自車両31または他車両32〜34からの車両情報の送信または受信は、一定時間ごとに行われ、車両情報が更新されるごとに他車両との相対位置を計算し、他車両との相対位置をサービス情報とともに表示する。
【0114】
車両の運転者など情報利用者は、自車両の周りの表示された他車両の相対的な位置とサービス情報とをあわせて表示画面上に見ることで、複数車両の状況を知ることができ、自車両の周りに発生している緊急状態などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0115】
次に、車両情報送受信装置が、地図情報をあわせて位置表示装置17に表示する場合について説明する。
【0116】
先に説明したように相対的な位置情報だけであっても位置表示装置17に表示されていれば、その表示装置を見た利用者は交通状況を把握することができる。
【0117】
それに加えて情報受信側に地図情報があわせて表示されれば、より交通状況の把握が容易になる。
【0118】
車両情報送受信装置は、位置検出装置11によって位置情報を取得できるため、自身が地図上のどこに居るのか把握することができる。さらに、他車両の位置情報も受信してわかっているため、それぞれの車両の位置と地図上の位置を合わせることが可能である。
【0119】
受信側の動作を説明する。情報蓄積装置12に地図情報が保存されている場合、情報処理装置16は位置検出装置11から取り出した位置情報42をもとに、表示情報を作成するのに必要な地図情報を情報蓄積装置12から取り寄せる。
【0120】
他車両の相対位置は、先に説明した場合と同様で、情報受信装置15によって他車両の車両情報を受信し、その車両情報を情報処理装置16が処理することによって算出される。この算出した相対位置、車両形状、予測位置などの情報と、情報蓄積装置12から取り出した地図情報とをあわせて表示情報を作成し、その表示情報を位置表示装置に表示する。
【0121】
他車両の情報と地図情報を重ねて表示することによって、運転者は交通状況を把握しやすくなるという効果がある。図9と図10に地図情報と他車両の位置情報を重ねた例を示す。図9は、地図情報として交差点付近を表示したもので、その道路上1501を自車両31と、他車両32〜34を重ねて表示した例である。
【0122】
図10は、表示範囲を広げた場合で、渋滞情報など広範囲の道路状況を把握したい場合の表示方法として有効である。
【0123】
表示範囲が円の場合1502と四角形の場合1503を挙げたが、どちらであってもよく限定するものではない。
【0124】
以上説明したように、車両が自車両の車両情報を発信するのは、他車両に対して情報を提供するためである。送信側のメリットとしては、他車両の運転者に存在を認識してもらうとともに交通状況を把握してもらい、それによって道路走行時に発生する衝突などを回避しやすくなることが挙げられる。例えば、見通しの悪い交差点において、自車両が相手車両の運転者から視認しにくい位置にあったとしても、本発明の装置によって存在を認識し、それによって衝突や接触を回避する可能性が大きくなる。このとき、衝突や接触を回避するため、ある距離以下に近づいたときに警報や表示画面を点滅させる等により運転者に注意を促すことは有効である。また、ある距離以下に近づいたときだけではなく、速度情報や進行方向情報、車両の形状情報を利用して他車両の動きを予測してもよい。
【0125】
送信側のメリットよりも受信側のメリットのほうが大きい。他車両の車両情報を受信することによって、車両の運転者はより多くの情報を得ることができる。例えば、見通しの悪い交差点において、視認しにくい位置にある車両を認識し、接触などを回避することが可能となる。また、自車両の後方やミラーの死角となる位置の車両の存在を認識できるため、他車両との衝突や接触を避けるように運転することができる。
【0126】
また他車両の車両情報を受信することによって、運転者は交通状況を把握し、例えば道路の渋滞情報を類推することができる。例として、複数の車両が列になって止まっている様子が位置表示装置17に表示されている場合は、そこで渋滞が発生していると類推できるだろう。運転者は交通状況を把握できるため、渋滞を避けて迂回路を選択することが可能となる。迂回する車両が増えれば、それだけ渋滞緩和に効果があるといえる。
【0127】
このように車両情報送受信装置によって、情報利用者は交通状況をリアルタイムで把握することができ、その状況にあわせた行動をとることが可能となる。
【0128】
本発明では、交通状況を把握するために車両が車両情報を発信することを利用しているが、すべての車両が車両情報を発信するとは想定していない。車両情報送受信装置を搭載していない車両が存在すると考えるからである。本発明の方法では、すべての車両の車両情報を取得することができなくても、一部の車両の動きから渋滞などの交通状況を把握することが可能である。
【0129】
本発明の特徴は、自車両の周りの交通状況を運転者が把握できるようになることである。
【0130】
運転者が自車両の交通状況を把握することによって、さらに協調的な交通状況が形成されることが期待できる。
【0131】
例えば、自車両が渋滞の発端になっていることを運転者が把握しやすくなることによって、渋滞の発生が減少するという効果が期待される。よく見る例では、右折待ちの車両の後ろに直進車両を含む長い列ができる場合がある。右折待ちレーンの無い場合で右折待ちしている自車両が渋滞を発生させていることを位置表示装置17で認識できれば、一旦直進してからUターンするなど、運転者が適切な対応をとると期待できる。また、渋滞を発生させている右折待ち車両に道を譲る他車両の存在も期待できる。このように、本発明の車両情報送受信装置によれば、自車両を中心とした交通状況を情報利用者が把握することができるようになり、さらに、運転者が適切な行動をとることが期待できるようになる。
【0132】
(実施の形態2)
実施の形態1では、車両情報の送信と受信の両方の機能を持つ場合について説明したが、実施の形態2では受信機能だけをもつ車両情報受信装置の構成について説明する。図11は、図1と比較して、送信情報作成装置と情報送信装置がない構成となっており、他は図1とほぼ同様である。
【0133】
図11および図2を用いて、車両情報を受信する車両情報受信装置110の動作について説明する。
【0134】
車両情報の受信機能だけをもつ車両情報受信装置110の場合、自ら車両情報を発することはなく、他車両から発信された車両情報を情報受信装置15で受信し、情報受信装置15が受信した車両情報を情報処理装置16に渡し、情報処理装置16で受信した車両情報をもとに表示情報を作成し、作成された表示情報を位置表示装置17によって表示する。
【0135】
車両情報受信装置110は、実施の形態1で説明したような道路状況の把握に加え、携帯可能な端末などに搭載することが考えられる。
【0136】
まず、車両情報受信装置が、車両ID情報41と位置情報42を含む車両情報を受信処理する場合について説明する。
【0137】
車両情報受信装置は、情報受信装置15によって、各車両32〜34が定期的にブロードキャストする車両情報52〜54を受信する。情報受信装置15は、受信した車両情報を情報処理装置16に渡す。
【0138】
情報処理装置16は、受信した車両情報に含まれる位置情報と、位置検出装置11から取得した位置情報を用いて、他車両の自車両からみた相対位置を算出する。そして、その相対位置を位置表示装置17に表示できるように表示情報を作成する。
【0139】
情報処理装置16は、複数の車両から送信された車両情報を処理し、複数の車両の存在が表示される表示情報を作成する。受信した車両情報には車両を識別するための車両ID情報が含まれるため、情報処理装置16は同じ車両ID情報の車両情報に含まれる位置情報が変化したことによって、車両の変化を知ることができる。車両処理装置16は、古い位置情報を表示情報から削除し、新しい位置情報の表示情報を作成して、作成した表示情報を位置表示装置17に渡す。この処理によって最新の位置情報が反映された表示情報が位置表示装置17に渡され、位置表示装置によって表示される。
【0140】
以上のように、車両32〜34から一定時間ごとに車両情報が発信され、車両情報受信装置は、情報処理装置16において各車両情報が更新されるごとに車両との相対位置を計算し、表示情報を作成し、位置表示装置17において表示する。
【0141】
情報利用者は、端末の周りの表示された車両を表示画面上に見ることで、複数車両の状況を知ることができ、端末の周りに発生している道路渋滞などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0142】
次に、車両情報受信装置が、車両情報として、車両ID情報41、位置情報42に、速度情報43と進行方向情報44を加えた情報を受信処理する場合について説明する。
【0143】
各車両から送信された車両情報は、情報受信装置15によって受信され、情報処理装置16に渡される。情報処理装置16では車両ID情報41と位置情報42を用いて、表示情報を作成し、その表示情報は位置表示装置17に渡され、表示される。
【0144】
車両情報に速度情報43と進行方向情報44が含まれる場合、情報処理装置16は次の車両情報を受信する間の車両の予測位置を算出することができる。情報処理装置16は車両情報を受信して表示情報を作成した際に、時刻情報を時刻計測装置20より取り出し、次の車両情報を受信する前に表示情報を作成する際に、新しく時刻情報を時刻計測装置20から取り出し、経過時間を算出し、その経過時間に相当する移動位置を算出し、作成する表示情報に反映する。
【0145】
以上のように車両情報受信装置は、車両32〜34から一定時間ごとに発信される車両情報を受信し、車両情報が更新されるごとに他車両との相対位置を計算し、各車両との相対位置を基に、相対位置を表示することに加え、車両情報を受信する前であっても、速度情報と進行方向情報から他車両の移動位置を予測し表示する。
【0146】
情報利用者は、端末の周りの表示された各車両の相対的な位置と予想位置を表示画面上に見ることで、各車両の状況を知ることができ、端末の周りに発生している道路渋滞などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0147】
次に、車両情報受信装置が、車両情報として、車両ID情報41、位置情報42に、形状情報45と進行方向情報44を加えた情報を受信処理する場合について説明する。
【0148】
各車両から送信された車両情報は、情報受信装置15によって受信され、情報処理装置16に渡される。情報処理装置16では車両ID情報41と位置情報42を用いて、相対位置情報を算出する。
【0149】
車両情報に形状情報45と進行方向情報44が含まれる場合、情報処理装置16は、これらの情報を利用して表示情報を作成し、作成された表示情報が位置表示装置17に表示される。
【0150】
以上のように車両32〜34からの車両情報の受信は、一定時間ごとに行われ、車両情報が更新されるごとに他車両との相対位置を計算し、他車両との相対位置と他車両の形状および進行方向を基に、位置表示装置に相対位置情報とともに車両形状を表示する。
【0151】
情報利用者は、端末の周りの表示された各車両の相対的な位置と車両形状を表示画面上に見ることで、複数車両の状況を知ることができ、自車両の周りに発生している道路渋滞などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0152】
形状情報を表示することによって情報利用者は、大型車か小型車であるかがわかり、実際の道路状態にあった交通状況を運転者は類推することができる。
【0153】
次に、車両情報受信装置が、車両情報として、車両ID情報41、位置情報42に、速度情報43と進行方向情報44および形状情報45を加えた情報を受信処理する場合について説明する。
【0154】
各車両から送信された車両情報は、情報受信装置15によって受信され、情報処理装置16に渡される。情報処理装置16では車両ID情報41と位置情報42を用いて、他車両の相対位置が算出される。
【0155】
車両情報に形状情報45と進行方向情報44が含まれる場合、情報処理装置16は、これらの情報を利用して表示情報を作成し、作成された表示情報が位置表示装置17に表示される。
【0156】
さらに車両情報に速度情報43と進行方向情報44が含まれる場合、情報処理装置16は次の車両情報を受信する間の車両の予測位置を算出することができる。情報処理装置16は車両の予測位置に形状情報45と進行方向情報44を利用して予測位置に車両形状を加えた表示情報を作成し、作成された表示情報が位置表示装置17に表示される。
【0157】
以上のように車両32〜34からの車両情報の受信は、一定時間ごとに行われ、車両情報が更新されるごとに各車両との相対位置を計算し、各車両との相対位置と車両形状および進行方向を基に、位置表示装置に相対位置情報とともに車両形状を表示することに加え、車両情報を受信する前であっても、速度情報と進行方向情報から他車両の移動位置を予測し車両形状とあわせて表示したものである。
【0158】
情報利用者は、端末の周りの表示された各車両の相対的な位置と予想位置を車両形状とあわせて表示画面上に見ることで、複数車両の状況を知ることができ、自車両の周りに発生している道路渋滞などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0159】
次に、車両情報受信装置が、車種情報46を含む車両情報を受信処理する場合について説明する。
【0160】
各車両から送信された車両情報は情報受信装置15で受信され、情報処理装置16に渡される。情報処理装置16が車種情報46を扱うことができる場合、情報処理装置16は、受信した車種情報46と関連する形状情報が情報蓄積装置12に保存されていないか調べる。保存されている場合は、情報蓄積装置12から形状情報を取り出し、表示情報を作成する。
【0161】
情報蓄積装置12に保存されている形状情報は、送受信される形状情報より詳細な情報である。例えば表示処理しやすいようにすでに加工されたビットマップ形式の画像情報などである。送受信される形状情報45をもとに表示する場合、四角の形状を表示する程度しかできないが、車種情報46をもとに情報蓄積装置12に保存された形状情報を取り寄せ、表示情報を作成する場合には、車両の窓や屋根の形状など、より車両を認識しやすく表示することができる。
【0162】
また、保存された形状情報を情報蓄積装置12から取り寄せる処理は一度行えばその後の表示情報作成のときには同じ情報が利用できるため、表示情報を作成しやすく保存された形状情報を利用するほうが情報処理装置16において高速に表示情報を作成できるという効果もある。
【0163】
受信した車両情報に含まれる車種情報46が、情報蓄積装置12に保存されている車種情報と形状情報の中に無い場合、情報処理装置16は車種情報46を用いずに表示情報を作成する。受信した車両情報に形状情報45と進行方向情報が含まれている場合には、先に説明した場合と同様に受信した形状情報をもとに情報処理装置16で表示情報を作成し、その表示情報を位置表示装置17に表示する。
【0164】
以上のように車両32〜34から一定時間ごとに発信される車両情報を受信し、車両情報が更新されるごとに他車両との相対位置を計算し、他車両との相対位置と他車両の形状および進行方向を基に、位置表示装置に相対位置情報とともに車両形状を表示する。その表示する車両形状は送受信される形状情報にくらべ詳細な情報であり、かつ表示情報を高速に作成することができる。また、速度情報43も車両情報に含まれている場合には、車両情報を受信する前であっても、速度情報と進行方向情報から他車両の移動位置を予測し車両形状とあわせて表示することができる。
【0165】
情報利用者は、端末の周りの表示された各車両の相対的な位置と車両形状とをあわせて表示画面上に見ることで、複数車両の状況を知ることができ、端末の周りに発生している道路渋滞などの交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0166】
次に、車両情報受信装置が、サービス情報47を含む車両情報を受信処理する場合について説明する。
【0167】
車両情報受信装置は、各車両から送信された車両情報を情報受信装置15で受信し、情報処理装置16に渡す。車両情報に車両ID情報41、位置情報42に加えて、速度情報43や進行方向情報44や形状情報45や車種情報46が含まれる場合は、先に説明したのと同様の処理を情報処理装置16が行い、表示情報を作成し、位置表示装置17によって表示される。
【0168】
受信した車両情報にサービス情報が含まれる場合、情報処理装置16は車両の相対位置を表示するのに加えてサービス情報も見ることができるように表示情報を作成する。位置表示装置17には他車両の位置表示に加えてサービス情報も同時に表示される。
【0169】
例として、バスやタクシーがサービス情報を発信する場合について説明する。
【0170】
情報利用者は、車両情報受信装置に表示された車両がバスやタクシーであるとわかるため、バスを待つかどうか、タクシーを待つかどうかを判断する一つの材料とすることができる。
【0171】
以上のように車両32〜34から一定時間ごとに送信される車両情報を受信し、車両情報が更新されるごとに他車両との相対位置を計算し、他車両との相対位置をサービス情報とともに表示する。
【0172】
情報利用者は、端末の周りの表示された各車両の相対的な位置とサービス情報とをあわせて表示画面上に見ることで、複数車両の状況を知ることができ、自車両の周りに発生している交通状況をリアルタイムに把握することができる。
【0173】
次に、車両情報受信装置が、地図情報をあわせて位置表示装置17に表示する場合について説明する。
【0174】
先に説明したように相対的な位置情報だけであっても位置表示装置17に表示されていれば、その表示装置を見た利用者は交通状況を把握することができる。
【0175】
それに加えて情報受信側に地図情報があわせて表示されれば、位置検出装置11によって位置情報がわかり、自身が地図上のどこに居るのか把握することができる。さらに、他車両の位置情報も受信してわかっているため、それぞれの車両の位置と地図上の位置を合わせることが可能である。
【0176】
情報蓄積装置12に地図情報が保存されている場合、情報処理装置16は位置検出装置11から取り出した位置情報42をもとに、表示情報を作成するのに必要な地図情報を情報蓄積装置12から取り寄せる。
【0177】
他車両の相対位置は、先に説明した場合と同様で、情報受信装置15によって他車両の車両情報を受信し、その車両情報を情報処理装置16が処理することによって算出される。この算出した相対位置、車両形状、予測位置などの情報と、情報蓄積装置12から取り出した地図情報とをあわせて表示情報を作成し、その表示情報を位置表示装置に表示する。
【0178】
他車両の情報と地図情報を重ねて表示することによって、情報利用者は交通状況を把握しやすくなるという効果がある。
【0179】
なお、上記説明では、自車両の位置情報と受信した他車両の車両情報の速度情報及び進行方向情報に基づいて、他車両の予測位置を算出すると説明したが、自車両の速度情報及び進行方向情報と受信した他車両の車両情報の速度情報及び進行方向情報に基づいて、他車両の予測位置を情報処理装置16で算出してもよい。
【0180】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、車両同士が車両の位置情報を含む車両情報を交換することにより、情報利用者が情報利用者の周りの交通状況をリアルタイムに把握できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による車両情報送受信装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態1による送受信する車両情報の例を示す図
【図3】自車両から車両情報をブロードキャストしている図
【図4】各車両がそれぞれ車両情報を送信し、同時に他車両の車両情報を受信している図
【図5】相対表示装置に自車両および他車両の位置情報を表示した例を示す図
【図6】速度情報と進行方向情報をもとに移動予測を行った場合の位置表示装置の表示例を示す図
【図7】形状情報と進行方向情報を利用した場合の位置表示装置の表示例を示す図
【図8】移動予測および形状表示を行った場合の位置表示装置の表示例を示す図
【図9】車両の位置表示と地図情報を重ねた場合の位置表示装置の表示例を示す図
【図10】車両の位置表示と地図情報を重ねた場合の位置表示装置の広範囲表示例を示す図
【図11】本発明の実施の形態2による車両情報受信装置の構成図
【符号の説明】
11 位置検出装置
12 情報蓄積装置
13 送信情報作成装置
14 情報送信装置
15 情報受信装置
16 情報処理装置
17 位置表示装置
18 速度検出装置
19 進行方向検出装置
20 時刻計測装置
31 自車両
32 車両A
33 車両B
34 車両C

Claims (15)

  1. 自車両の位置を検出し位置情報として出力する位置検出装置と、自車両の車両ID情報を保持する情報蓄積装置と、前記位置情報と前記車両ID情報とを含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、前記車両情報を複数の他車両に向けて同時に発信する情報送信装置と、他車両からの車両情報を受信する情報受信装置と、前記自車両の位置情報と前記他車両の車両情報から他車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置と、前記表示情報を表示する位置表示装置とを具備する車両情報送受信装置。
  2. 自車両の速度を検出し速度情報として出力する速度検出装置と、自車両の進行方向を検出し進行方向情報として出力する進行方向検出装置と、前記速度情報と前記進行方向情報とを含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、時刻情報を出力する時刻計測装置と、受信した他車両の車両情報に含まれる速度情報および進行方向情報を利用して時間経過にあわせた他車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置とを具備する請求項1記載の車両情報送受信装置。
  3. 時刻情報を出力する時刻計測装置と、前記位置情報と前記時刻情報から速度情報と進行方向情報を作成し前記速度情報と前記進行方向情報を含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、受信した他車両の車両情報に含まれる速度情報および進行方向情報を利用して時間経過にあわせた他車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置とを具備する請求項1記載の車両情報送受信装置。
  4. 自車両の進行方向を検出し進行方向情報として出力する進行方向検出装置と、自車両の形状情報を保持する情報蓄積装置と、前記進行方向検出装置と前記形状情報を含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、受信した他車両の車両情報に含まれる進行方向情報および形状情報を利用して他車両の相対位置に車両の形状情報と進行方向を加えた表示情報を作成する情報処理装置とを具備する請求項1記載の車両情報送受信装置。
  5. 自車両の形状情報を保持する情報蓄積装置と、前記形状情報を含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、受信した他車両の車両情報に含まれる速度情報と進行方向情報を利用して時間経過にあわせた他車両の相対位置を算出し、車両情報に含まれる形状情報と進行方向情報を利用して他車両の相対位置に車両の形状情報と進行方向を加えた表示情報を作成する情報処理装置とを具備する請求項2または3記載の車両情報送受信装置。
  6. 自車両の車種情報と自車両以外の車種情報とその車種情報に関連する形状情報とを保持する情報蓄積装置と、自車両の前記車種情報を含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、受信した他車両の車両情報に含まれる車種情報を利用して、もし前記情報蓄積装置に受信した車種情報に関連した形状情報が保存されている場合には前記情報蓄積装置に保存されている形状情報を用いて表示情報を作成する情報処理装置とを具備する請求項4または5記載の車両情報送受信装置。
  7. 自車両のサービス情報を保持する情報蓄積装置と、前記サービス情報を含む車両情報を作成する送信情報作成装置と、受信した他車両の車両情報に含まれるサービス情報を加えた表示情報を作成する情報処理装置とを具備する請求項1乃至6のいずれかに記載の車両情報送受信装置。
  8. 地図情報を保持する情報蓄積装置と、受信した他車両の車両情報と前記地図情報とを合わせた表示情報を作成する情報処理装置とを具備する請求項1乃至7のいずれかに記載の車両情報送受信装置。
  9. 自端末の位置を検出し位置情報として出力する位置検出装置と、車両からの車両情報を受信する情報受信装置と、前記自端末の位置情報と前記車両情報から車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置と、前記表示情報を表示する位置表示装置とを具備する車両情報受信装置。
  10. 時刻情報を出力する時刻計測装置と、受信した車両情報に速度情報および進行方向情報が含まれる場合は、前記速度情報および前記進行方向情報を利用して時間経過にあわせた車両の相対位置を算出し表示情報を作成する情報処理装置とを具備する請求項9記載の車両情報受信装置。
  11. 受信した車両情報に進行方向情報および形状情報が含まれる場合、前記進行方向情報および前記形状情報を利用して車両の相対位置に車両の形状情報と進行方向を加えた表示情報を作成する情報処理装置を具備する請求項9記載の車両情報受信装置。
  12. 受信した車両情報に速度情報と進行方向情報が含まれる場合、前記速度情報と前記進行方向情報を利用して時間経過にあわせた車両の相対位置を算出し、車両情報に含まれる形状情報と進行方向情報を利用して車両の相対位置に車両の形状情報と進行方向を加えた表示情報を作成する情報処理装置を具備する請求項10記載の車両情報受信装置。
  13. 車両の車種情報とその車種情報に関連する形状情報とを保持する情報蓄積装置と、受信した車両情報に車種情報が含まれる場合でかつ前記情報蓄積装置に受信した前記車両情報に含まれた前記車種情報に関連した形状情報が保存されている場合には、前記情報蓄積装置に保存されている形状情報を用いて表示情報を作成する情報処理装置とを具備する請求項11または12記載の車両情報受信装置。
  14. 受信した車両情報にサービス情報が含まれる場合、前記サービス情報を加えた表示情報を作成する情報処理装置を具備する請求項9乃至13のいずれかに記載の車両情報受信装置。
  15. 地図情報を保持する情報蓄積装置と、受信した車両情報と前記地図情報とを合わせた表示情報を作成する情報処理装置とを具備する請求項9乃至14のいずれかに記載の車両情報受信装置。
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