JP2004118357A - 証券営業店事務支援方法 - Google Patents

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Yoshinori Fukuda
福田 佳准
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Abstract

【課題】証券会社の営業店の事務処理に携わる人員やコストを削減することが可能な証券営業店事務支援方法を提供すること
【解決手段】小型店事務集中部署320において営業220で受付けた書類に関する事務入力や集中センタ311への書類送付を行うようにし、小型店事務集中部署320は、複数の小型店における事務を集中して行うようにする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、証券会社の営業店の事務処理に携わる人員やコストを削減するための証券営業店事務支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
証券会社は顧客からの取引申し込みを受けるための営業店として店舗を構え、その店舗には顧客に対面する営業員および事務処理を行う事務員を配置していることが多い。
【0003】
そして、証券取引に関する様々な規制に違反したり、取引に関する手続に不備が生じたりしないように、営業員が行う業務と事務員が行う業務とを区別し、顧客から申込を受けた証券取引が安全に行われるように業務を分担している。また、一部の業務をアウトソーシングしている場合もある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002―149979号公報(第2図)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、営業員および事務員をすべての営業店に配置しておくためには、設備や人員といったリソースをそれぞれ必要とするので、不採算となってしまう店舗もあった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、証券会社の営業店の事務処理に携わる人員やコストを削減することが可能な証券営業店事務支援方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、証券営業店に事務処理人員を配置しない小型店において受付けた取引申込に関する事務処理を支援する方法であって、前記取引申込を受付けた証券営業店の営業員が当該受付けにかかる事務処理の指示を、前記証券営業店の事務処理を行う小型店事務支援部署と電気的に接続されたシステムに入力する段階と、前記入力した取引申込に関する書類を前記小型店事務支援部署に送付する段階と、前記小型店事務支援部署において、複数の前記小型店から入力された前記指示に基づく事務を集中処理する段階とを備えたことを特徴とする。
【0008】
この方法によれば、小型店事務集中部署において複数の小型店の営業員が受付けた書類に関する事務を集中して行うので、事務効率が向上するとともに、各営業店に事務人員を設置しなくてよくなるので、処理の合理化および効率化につながり、人的コストや不動産コストなどの固定費用の削減も可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
[1.証券事務処理の概要]
まず、図1を参照しながら、証券会社における事務処理の流れに沿って本実施形態の概要について説明する。
【0011】
顧客100が証券会社の営業店200に赴いて取引の申込を行うと、営業店200において受付けた申込に関連する書類は、バックオフィス300に送付されて保管などの処理がなされる。
【0012】
営業店200の機能としては、図1の営業店Aおよび営業店Bのように、通常は、顧客の応対を行う営業機能210と、事務処理を行う事務機能220とを備えている。このように営業機能210と事務機能220とを分離しているのは、事務処理の効率化の他に、営業員の不正行為を未然に防止する目的がある。
【0013】
事務担当者は、営業店200において顧客100から受付けた取引申込に関する書類の仕分けや伝票起票などの事務処理を行って、バックオフィス300に送付する。
【0014】
バックオフィス300には、この証券会社のシステムを管理するシステムセンタ301、事務処理を集中的に行う事務センタ310が設けられており、事務センタ310には、契約書類等の集中管理を行う集中センタ311および、有価証券の保管を行う証券センタ312が設けられている。
【0015】
ところで、営業店Aや営業店Bのように、各営業店に事務220を設けることは、そのための設備や人員などのリソースを各々必要とするので、あまり取引量の多くはない営業店においては不採算となってしまう恐れがある。
【0016】
そこで、本実施形態では、営業店Bや営業店Dのように営業店200内に事務220を設けない営業店(以下、小型店という)の事務を集中して行う小型店事務集中部署320が設けている。
【0017】
[2.システム構成]
次に、上述したような事務処理を実現するための証券会社のシステム構成について説明する。
【0018】
(1)ネットワーク構成
図2は、本実施形態における証券会社のネットワーク構成を示す図である。
【0019】
この図に示すように、システムセンタ301が管理する事務システムJSは、集中センタ311、証券センタ312、および小型店事務集中部署320に設置された事務専用端末JCにネットワークで接続されており、各事務専用端末JCから事務入力を行うことができるようになっている。
【0020】
本実施形態では、小型店には事務220を設けないことによってコスト削減を行っているので、事務専用端末JCは小型店には設置されない。
【0021】
一方、この証券会社の社内ネットワークに接続されている社内ネットワーク端末PCは、営業210、集中センタ311、証券センタ312、および小型店事務集中部署320のいずれにも設置されており、この社内ネットワークには、システムセンタ301で管理する小型店支援システム400が接続されている。
【0022】
営業210には事務専用端末JCは設置されていないが、社内ネットワークPCから小型店支援システム400にアクセスして、営業210において事務処理に必要な事項を入力できるようになっている。
【0023】
(2)小型店支援システム
図3に、小型店支援システム400の構成を機能ブロック図として示した。
【0024】
この小型店支援システム400は、営業210において顧客100から取引申込について受付けたデータを入力する受付データ入力部410と、この受付データに基づいて小型店事務集中部署320において事務処理を行うための出力を行う受付データ出力部420と、必要に応じて受付データの参照を行うための受付データ参照部430と、受付データを記憶する受付データベース440と、受付データベース440への入出力を管理する受付データ管理部450とを備えている。
【0025】
受付データ管理部450には、いずれの営業210における受付であるかを管理する営業店管理部451および、受付に伴う業務処理を管理する業務処理管理部452が設けられている。これらの機能によって、小型店事務集中部署320では複数の小型店を識別して事務処理を集中的に行うことができるようになっている。
【0026】
[3.処理フロー]
図4に事務処理のフローを示した。
【0027】
まず、顧客100が営業210に取引の申込を行うと(S1)、営業210において申込を受付ける(S2)。このとき営業210では、顧客100から申込に必要な書類を顧客100から受け取り、その内容に不備がないかを確認する(S3)。ここで、書類に不備がある場合には(S3;NG)顧客100に返却して再度記入等を促す。書類に不備がなかった場合には(S3;OK)、顧客100からの取引申込に伴って書類を受付けた旨の入力を社内ネットワーク端末PCから小型店支援システム400に入力する(S4)。ここで入力された受付データは、小型店事務集中部署320に設置されている社内ネットワーク端末PCから出力される(S5)。小型店事務集中部署320では、この受付データに基づいて事務専用端末JCに事務入力する(S6)。
【0028】
前記ステップS3の確認工程において、受付けた書類に不備がなかった場合、営業210では受付データを入力した後に、当該書類をバックオフィス300に送付する(S7)。このとき、受付けた書類のうち有価証券本券については、翌日に証券センタ312に送付され(S8)、証券センタ312では、有価証券の入庫に関する入力を事務専用端末JCに行う(S9)。
【0029】
一方、受付けたその他の書類については、翌日に小型店事務集中部署320に送付され(S10)、小型店事務集中部署320では、書類の受入に関する入力を事務専用端末JCに行い(S11)、その書類を集中センタ311に送付する(S12)。
【0030】
集中センタ311では、送付された書類に不備がないかを確認し(S13)、不備がなかった場合には(S13;OK)その書類に関する入力を事務専用端末JCに行い(S14)、顧客100から取引申込のあった翌々日からその書類を保管する(S15)。
【0031】
一方、書類に不備があった場合には(S13;NG)、顧客100から取引申込のあった翌々々日に、不備書類である旨の指摘とともに集中センタ311から営業210に書類が送付され(S16)、営業210にその書類が受入れられる(S17)。
【0032】
このように、小型店事務集中部署320において営業221で受付けた書類に関する事務入力や集中センタ311への書類送付を行うようにすれば、営業店200には事務220を配置して事務専用端末JCを設置する必要がなくなるので、営業210のみを配置した小型店の出店が容易になる。
【0033】
また小型店事務集中部署320は、複数の小型店における事務を集中して行うので、事務効率もよくなるとともに、各営業店200に事務220を設置するよりも人員を削減できるので、処理の合理化および効率化や、異例処理の排除、人的コストや不動産コストの削減が可能となる。
【0034】
[4.変形例]
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で、様々な変形が可能である。
【0035】
上記実施形態では、事務の内容を書類の受け渡しを例として説明したが、その他の事務についても同様に小型店事務集中部署320で処理することが可能である。
【0036】
たとえば、営業店200では現金の取扱を行わないようにするために、すべて振込によって顧客100との受け渡しを行うようにした場合、小型店事務集中部署320では、資金管理業務処理や振込業務処理を営業210の指示入力に基づいて行うようにすればよい。
【0037】
また、図4に示したフローもあくまでも一例であり、図4で翌日扱いとした処理を図とは異なる日に行うようなものがあってもよく、上記例の資金管理業務などは当日に処理するようにしてもよい。
【0038】
なお、上記実施形態で示したバックオフィス300の組織形態も、あくまでも例示であり、他の組織形態である場合や、業務を外部にアウトソースしているような形態であっても構わない。あるいは、営業210は、特定の店舗に常駐していないような形態であってもよく、上記実施形態で説明した指示入力は、インターネットなどを介して入力できるように構成してもよい。
【0039】
また、小型店事務集中部署320のような部署を設けて、証券営業店事務を支援するために用いるシステムや事務に用いるについても、上記実施形態で示した例に限定されるものではなく、営業210と小型店事務集中部署320との間で適切に情報の受け渡しができて、入力内容の権限について適切に切り分けがなされていれば、どのような形式のものを用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、証券会社の営業店の事務処理に携わる人員やコストを削減することが可能な証券営業店事務支援方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】証券事務処理の概要を説明する図である。
【図2】本実施形態におけるネットワーク構成を示す図である。
【図3】小型店支援システムの構成を示す図である。
【図4】営業店事務支援の処理フローを示す図である。
【符号の説明】
JS…事務システム
JC…事務専用端末
PC…社内ネットワーク端末
100…顧客
200…営業店
210…営業
220…事務
300…バックオフィス
301…システムセンタ
310…事務センタ
311…集中センタ
312…証券センタ
320…小型店事務集中部署
400…小型店支援システム
410…受付データ入力部
420…受付データ出力部
430…受付データ参照部
440…受付データベース
450…受付データ管理部
451…営業店管理部
452…業務処理管理部

Claims (1)

  1. 証券営業店に事務処理人員を配置しない小型店において受付けた取引申込に関する事務処理を支援する方法であって、
    前記取引申込を受付けた証券営業店の営業員が当該受付けにかかる事務処理の指示を、前記証券営業店の事務処理を行う小型店事務支援部署と電気的に接続されたシステムに入力する段階と、
    前記入力した取引申込に関する書類を前記小型店事務支援部署に送付する段階と、
    前記小型店事務支援部署において、複数の前記小型店から入力された前記指示に基づく事務を集中処理する段階と
    を備えたことを特徴とする証券営業店事務支援方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014186672A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Nihon Unisys Ltd 金融営業システム

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