JP2004118128A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像距離を一定に保ち、高品質な印刷物を安定的に得ることのできる印刷機の現像装置を供給する。
【解決手段】現像ローラ40Aと回転中心を同心に設けたギャップリング41Aを現像時に感光体ドラム1に押し当てることによって現像距離を正確に保ち、感光体ドラム1の熱膨張や印刷機の持っている機械的な誤差の影響を少なくすることができる。また、ギャップリング41Aに付着した液体トナーをスクレーパ21Aにより掻き取るので、常に正確な現像距離が維持できる。
【選択図】 図1
【解決手段】現像ローラ40Aと回転中心を同心に設けたギャップリング41Aを現像時に感光体ドラム1に押し当てることによって現像距離を正確に保ち、感光体ドラム1の熱膨張や印刷機の持っている機械的な誤差の影響を少なくすることができる。また、ギャップリング41Aに付着した液体トナーをスクレーパ21Aにより掻き取るので、常に正確な現像距離が維持できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機の現像装置に係り、より一層詳細には感光体に形成した静電潜像に、液体トナーを供給して画像を形成する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の現像装置9を有している印刷機の構造を示す側面図である(例えば、特許文献1参照)。帯電器2により帯電された感光体としての感光体ドラム1の表面に、描画データに基づいて露光器であるレーザ描画装置3のレーザにより露光走査して静電潜像を作成する。作成された静電潜像は現像装置9で液体トナー6を供給することにより現像される。
【0003】
液体トナー6は、溶剤に樹脂と顔料を混ぜた後、正または負に帯電されるように電気的な特性が与えられ、現像装置9が有しているトナータンクである現像桶5に収容されている。また、現像桶5には現像ローラ4が設置され、この現像ローラ4の下面が液体トナー6に浸っている。
【0004】
現像装置9はプロセスカラー4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の液体トナー6がそれぞれ収容された4つの現像桶5を具備し、移動台7の上に設置されている。感光体1に形成する各色静電潜像に対応して現像桶5が移動台7により水平移動し、その現像桶5に設置されている現像ローラ4が感光体ドラム1の最下面に対して現像ローラ4の最上面が所定間隔だけ離れた位置(これを現像位置と呼ぶ)に停止する。
【0005】
現像ローラ4の回転により、現像桶5内の液体トナー6が現像ローラ4に付着して現像ローラ4の周囲に層を作り、感光体ドラム1の表面に供給される。この液体トナー6は、電気的な特性を有しているため、感光体ドラム1上の同じく電気的な特性を有する静電潜像に引張られてすなわち電気泳動によって移動し、静電潜像に静電吸着して画像を形成する。感光体ドラム1に形成された画像は、ブロア8で風を送り乾燥させる。
【0006】
この帯電、露光、現像、乾燥を各色について繰り返し行い、感光体ドラム1の表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色を順々に重ねてカラー画像を形成した後、感光体ドラム1にオフセットドラム10を押し当て、回転させることによって画像は、オフセットドラム10に転写される。オフセットドラム10の表面は画像が転写しやすいようにオフセットドラム10内に設置された電気式ヒータで120℃程度になるように暖められている。
【0007】
その後、オフセットドラム10とバックアップ体としてのバックアップドラム11の間に印刷用紙12を挟んでこれらオフセットドラム10およびバックアップドラム11を回転させることによりオフセットドラム10上の画像は、印刷用紙12に転写され、印刷は終了となる。
【特許文献1】
特開2002−229339号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
現像位置では感光体ドラム1の最下面と現像ローラ4の最上面の距離(これを現像距離と呼ぶ)を正確に数10μmに保たなければならない。そのために高精度の位置決め装置が必要となる。また、感光体ドラム1や現像ローラ4の形状や機械の組み立てに対して厳しい精度が要求される。高精度にするために、印刷機は高価なものとなってしまう。
【0009】
またオフセットドラム10の表面は120℃程度に暖められているので、オフセットドラム10と転写時に接触し、感光体ドラム1は伝熱により暖められ、熱膨張で感光体ドラム1の直径が大きくなり、現像距離が変化してしまう。現像距離は数10μmなので、数μmの変化でも大きなものとなる。この距離が正しく保てないと、現像条件が変化してしまい、印刷物の品質も一定に保てなくなる。
【0010】
本発明は、現像距離を一定に保ち、高品質な印刷物を安定的に得ることのできる印刷機の現像装置を供給することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、次の構成を採用する。請求項1に記載の現像装置は、静電潜像を形成した感光体に、回転する現像ローラで液体トナーを供給して現像を行う印刷機の現像装置において、前記現像ローラの両端部に、現像ローラより直径が大きく、現像ローラの回転中心と同心かつ回転自在に取り付けられたギャップリングと、このギャップリングの円周面を前記感光体の非現像部の円周面に押し当てる押し当て装置と、を具備したことを特徴とする現像装置である。
【0012】
この発明によれば、前記現像ローラの両端に、現像ローラより直径が大きく、現像ローラの回転中心と同心かつ回転自在に取り付けられたギャップリングを具備していて、押し当て装置で前記ギャップリングの円周面を前記感光体円周面に押し当てることにより、現像装置の位置決めを行うことができ、現像距離を常に一定に保つことができる。
【0013】
請求項2に記載の現像装置は、前記ギャップリングの円周面に接触するように設置され、前記ギャップリングの円周面に付着した前記液体トナーを掻き取るスクレーパを具備したことを特徴とする請求項1に記載の現像装置である。この発明によれば、前記ギャップリングにはスクレーパを具備していて、前記ギャップリングに付着した前記液体トナーを掻き取ることができ、前記ギャップリングを介して行われる前記現像ローラの位置決めを常に正確に行うことができる。
【0014】
請求項3に記載の現像装置は、前記ギャップリングは、前記現像ローラとともに前記液体トナーを貯えるトナータンクに収容され、前記スクレーパで掻き取った前記液体トナーをトナータンクへ回収するように設置されていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置である。この発明によれば前記スクレーパで掻き取った前記液体トナーをトナータンクに回収することができるので、トナーを効率的に使うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明による現像装置90の側面図である。印刷機の感光体ドラム1も表示し、現像時の状態を示している。現像桶50A〜50Dの中には液体トナーが入っていて、現像ローラ40A〜40D、ギャップリング41A〜41Dが設置されている。また現像桶50A〜50Dは押し当て装置であるエアシリンダ45A〜45Dを介して移動台7に取り付けられている。現像桶50A〜50Dにはガイドが設けられていて、エアシリンダ45A〜45Dをそれぞれ動作させると、真っ直ぐ上方に現像桶50A〜50Dを移動させることができる。スクレーパ21A〜21Dはギャップリング41A〜41Dの円周面に接触するように、現像桶50A〜50Dの壁面に取り付けられている。
【0016】
図2は本発明の現像装置に用いられる現像ローラ40Aの構造を示す。現像ローラ40Aは現像桶50Aに設置されているが、他の現像ローラ40B、40C、40Dも同じ構造である。現像ローラ40Aの両側にギャップリング41Aが設けられている。、ギャップリング41Aの半径は現像ローラ40Aの半径に比べて数10μm大きくなっている。現像ローラ40Aは回転軸43Aに固定されているが、ギャップリング41Aは回転軸43Aにベアリング42Aを介して回転自在に取り付けられている。
【0017】
図3は、現像装置90の正面図で、感光体ドラム1も一緒に表示し、図1と同様に現像桶50Aに入っている液体トナーで現像している状態を示している。また、感光体ドラム1の画像を生成する範囲を現像部15、画像を生成しない部分を非現像部16とする。現像時にはエアシリンダ45Aが延びて現像桶50Aを持ち上げ、ギャップリング41Aの円周表面を感光体ドラム1の非現像部16の表面に押し当てる。押し当てる場所は非現像部16なので印刷に影響を与えない。ギャップリング41Aの半径は現像ローラ40Aより数10μm大きく作成されていて、この距離が現像距離となる。
【0018】
感光体ドラム1は回転しているので、ギャップリング41Aは感光体ドラム1に押し当てられて感光体ドラム1に連れ回りをする。ギャップリング41Aは回転軸43Aにベアリング42Aを介して回転自在に取り付けられているので、回転軸に固定されている現像ローラ40Aは感光体ドラム1とは別速度で回転することができる。
【0019】
現像ローラ40Aが回転して表面に液体トナーの層を作り、感光体ドラム1の表面に液体トナーが供給される。この液体トナーは電気的な特性を有しているので電気泳動によって感光体ドラム1上の静電潜像に静電吸着して画像を形成する。この間、現像距離はギャップリング41Aと現像ローラ40Aの半径の差に常に保たれ、安定した画像が形成される。
【0020】
またオフセットドラムの表面は120℃程度に暖められているので、転写時にオフセットドラムと接触して感光体ドラム1は伝熱により暖められ、熱膨張で感光体ドラム1の直径が大きくなるが、ギャップリング41Aで位置決めを行えば、現像距離を精度よく保つことができる。感光体ドラム1や現像ローラ40Aの回転中心が偏心している場合でもギャップリング41Aでの位置決め方法は、これらの与える影響を少なくすることができる。位置決め機構も従来の制御より簡素化することができる。
【0021】
本実施形態で、ギャップリング41Aは現像桶50Aの内部に設けられていて、液体トナーに浸されている。現像桶50Aの外にギャップリング41Aを設置すると現像ローラ40Aとギャップリング41Aとの間の距離が大きくなったり、この間に軸受けが必要となったりするので、現像距離の位置決め精度が落ちてしまう。
【0022】
また感光体ドラム1の幅が大きくなり、印刷機も大きくなってしまうので、本実施形態は現像ローラ40Aとギャップリング41Aを近接させた構成にしている。ギャップリング41Aが現像桶50A内にあり、液体トナーに浸されていると、ギャップリング41A表面にも液体トナーが付着する。このためスクレーパ21Aでギャップリング41Aの表面についた液体トナーを掻き取り、付着しないようにする。
【0023】
ギャップリング41Aを感光体ドラム1に押し当てると、ギャップリング41Aは感光体ドラム1に連れ回りするが、スクレーパ21Aでギャップリング41Aの表面に付着した液体トナーを掻きとると、ギャップリング41Aと感光体ドラム1の間に液体トナーの固形分が挟まるのを防ぎ、常に現像距離を精度よく維持することができる。スクレーパ21Aで掻き取った液体トナーは、現像桶50Aの中に落ちる構造であるので、液体トナーを効率よく使用することができる。
【0024】
ここでは押し当て装置はエアシリンダ45Aを用いたがバネ機構を用いてもよい。また移動台7や回転軸43Aを持ち上げて感光体ドラム1にギャップリング41Aを押し当ててもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明の現像装置は現像ローラと回転中心を同心に設けたギャップリングを現像時に感光体ドラムに押し当てることによって現像距離を正確に保ち、感光体ドラムの熱膨張や印刷機の持っている機械的な誤差の影響を少なくすることができる。また、ギャップリングに付着した液体トナーをスクレーパにより掻き取るので、常に正確な現像距離が維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の現像装置と感光体ドラムの現像時の位置を示す側面図である。
【図2】図1の現像装置が有する現像ローラの図である。
【図3】図1の現像装置と感光体ドラムの現像時の位置を示す正面図である。
【図4】従来の印刷機を示す側面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
21A、21B、21C、21D スクレーパ
40A、40B、40C、40D 現像ローラ
41A、41B、41C、41D ギャップリング
45A、45B、45C、45D エアシリンダ
50A、50B、50C、50D 現像桶
7 移動台
90 現像装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機の現像装置に係り、より一層詳細には感光体に形成した静電潜像に、液体トナーを供給して画像を形成する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の現像装置9を有している印刷機の構造を示す側面図である(例えば、特許文献1参照)。帯電器2により帯電された感光体としての感光体ドラム1の表面に、描画データに基づいて露光器であるレーザ描画装置3のレーザにより露光走査して静電潜像を作成する。作成された静電潜像は現像装置9で液体トナー6を供給することにより現像される。
【0003】
液体トナー6は、溶剤に樹脂と顔料を混ぜた後、正または負に帯電されるように電気的な特性が与えられ、現像装置9が有しているトナータンクである現像桶5に収容されている。また、現像桶5には現像ローラ4が設置され、この現像ローラ4の下面が液体トナー6に浸っている。
【0004】
現像装置9はプロセスカラー4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の液体トナー6がそれぞれ収容された4つの現像桶5を具備し、移動台7の上に設置されている。感光体1に形成する各色静電潜像に対応して現像桶5が移動台7により水平移動し、その現像桶5に設置されている現像ローラ4が感光体ドラム1の最下面に対して現像ローラ4の最上面が所定間隔だけ離れた位置(これを現像位置と呼ぶ)に停止する。
【0005】
現像ローラ4の回転により、現像桶5内の液体トナー6が現像ローラ4に付着して現像ローラ4の周囲に層を作り、感光体ドラム1の表面に供給される。この液体トナー6は、電気的な特性を有しているため、感光体ドラム1上の同じく電気的な特性を有する静電潜像に引張られてすなわち電気泳動によって移動し、静電潜像に静電吸着して画像を形成する。感光体ドラム1に形成された画像は、ブロア8で風を送り乾燥させる。
【0006】
この帯電、露光、現像、乾燥を各色について繰り返し行い、感光体ドラム1の表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色を順々に重ねてカラー画像を形成した後、感光体ドラム1にオフセットドラム10を押し当て、回転させることによって画像は、オフセットドラム10に転写される。オフセットドラム10の表面は画像が転写しやすいようにオフセットドラム10内に設置された電気式ヒータで120℃程度になるように暖められている。
【0007】
その後、オフセットドラム10とバックアップ体としてのバックアップドラム11の間に印刷用紙12を挟んでこれらオフセットドラム10およびバックアップドラム11を回転させることによりオフセットドラム10上の画像は、印刷用紙12に転写され、印刷は終了となる。
【特許文献1】
特開2002−229339号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
現像位置では感光体ドラム1の最下面と現像ローラ4の最上面の距離(これを現像距離と呼ぶ)を正確に数10μmに保たなければならない。そのために高精度の位置決め装置が必要となる。また、感光体ドラム1や現像ローラ4の形状や機械の組み立てに対して厳しい精度が要求される。高精度にするために、印刷機は高価なものとなってしまう。
【0009】
またオフセットドラム10の表面は120℃程度に暖められているので、オフセットドラム10と転写時に接触し、感光体ドラム1は伝熱により暖められ、熱膨張で感光体ドラム1の直径が大きくなり、現像距離が変化してしまう。現像距離は数10μmなので、数μmの変化でも大きなものとなる。この距離が正しく保てないと、現像条件が変化してしまい、印刷物の品質も一定に保てなくなる。
【0010】
本発明は、現像距離を一定に保ち、高品質な印刷物を安定的に得ることのできる印刷機の現像装置を供給することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、次の構成を採用する。請求項1に記載の現像装置は、静電潜像を形成した感光体に、回転する現像ローラで液体トナーを供給して現像を行う印刷機の現像装置において、前記現像ローラの両端部に、現像ローラより直径が大きく、現像ローラの回転中心と同心かつ回転自在に取り付けられたギャップリングと、このギャップリングの円周面を前記感光体の非現像部の円周面に押し当てる押し当て装置と、を具備したことを特徴とする現像装置である。
【0012】
この発明によれば、前記現像ローラの両端に、現像ローラより直径が大きく、現像ローラの回転中心と同心かつ回転自在に取り付けられたギャップリングを具備していて、押し当て装置で前記ギャップリングの円周面を前記感光体円周面に押し当てることにより、現像装置の位置決めを行うことができ、現像距離を常に一定に保つことができる。
【0013】
請求項2に記載の現像装置は、前記ギャップリングの円周面に接触するように設置され、前記ギャップリングの円周面に付着した前記液体トナーを掻き取るスクレーパを具備したことを特徴とする請求項1に記載の現像装置である。この発明によれば、前記ギャップリングにはスクレーパを具備していて、前記ギャップリングに付着した前記液体トナーを掻き取ることができ、前記ギャップリングを介して行われる前記現像ローラの位置決めを常に正確に行うことができる。
【0014】
請求項3に記載の現像装置は、前記ギャップリングは、前記現像ローラとともに前記液体トナーを貯えるトナータンクに収容され、前記スクレーパで掻き取った前記液体トナーをトナータンクへ回収するように設置されていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置である。この発明によれば前記スクレーパで掻き取った前記液体トナーをトナータンクに回収することができるので、トナーを効率的に使うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明による現像装置90の側面図である。印刷機の感光体ドラム1も表示し、現像時の状態を示している。現像桶50A〜50Dの中には液体トナーが入っていて、現像ローラ40A〜40D、ギャップリング41A〜41Dが設置されている。また現像桶50A〜50Dは押し当て装置であるエアシリンダ45A〜45Dを介して移動台7に取り付けられている。現像桶50A〜50Dにはガイドが設けられていて、エアシリンダ45A〜45Dをそれぞれ動作させると、真っ直ぐ上方に現像桶50A〜50Dを移動させることができる。スクレーパ21A〜21Dはギャップリング41A〜41Dの円周面に接触するように、現像桶50A〜50Dの壁面に取り付けられている。
【0016】
図2は本発明の現像装置に用いられる現像ローラ40Aの構造を示す。現像ローラ40Aは現像桶50Aに設置されているが、他の現像ローラ40B、40C、40Dも同じ構造である。現像ローラ40Aの両側にギャップリング41Aが設けられている。、ギャップリング41Aの半径は現像ローラ40Aの半径に比べて数10μm大きくなっている。現像ローラ40Aは回転軸43Aに固定されているが、ギャップリング41Aは回転軸43Aにベアリング42Aを介して回転自在に取り付けられている。
【0017】
図3は、現像装置90の正面図で、感光体ドラム1も一緒に表示し、図1と同様に現像桶50Aに入っている液体トナーで現像している状態を示している。また、感光体ドラム1の画像を生成する範囲を現像部15、画像を生成しない部分を非現像部16とする。現像時にはエアシリンダ45Aが延びて現像桶50Aを持ち上げ、ギャップリング41Aの円周表面を感光体ドラム1の非現像部16の表面に押し当てる。押し当てる場所は非現像部16なので印刷に影響を与えない。ギャップリング41Aの半径は現像ローラ40Aより数10μm大きく作成されていて、この距離が現像距離となる。
【0018】
感光体ドラム1は回転しているので、ギャップリング41Aは感光体ドラム1に押し当てられて感光体ドラム1に連れ回りをする。ギャップリング41Aは回転軸43Aにベアリング42Aを介して回転自在に取り付けられているので、回転軸に固定されている現像ローラ40Aは感光体ドラム1とは別速度で回転することができる。
【0019】
現像ローラ40Aが回転して表面に液体トナーの層を作り、感光体ドラム1の表面に液体トナーが供給される。この液体トナーは電気的な特性を有しているので電気泳動によって感光体ドラム1上の静電潜像に静電吸着して画像を形成する。この間、現像距離はギャップリング41Aと現像ローラ40Aの半径の差に常に保たれ、安定した画像が形成される。
【0020】
またオフセットドラムの表面は120℃程度に暖められているので、転写時にオフセットドラムと接触して感光体ドラム1は伝熱により暖められ、熱膨張で感光体ドラム1の直径が大きくなるが、ギャップリング41Aで位置決めを行えば、現像距離を精度よく保つことができる。感光体ドラム1や現像ローラ40Aの回転中心が偏心している場合でもギャップリング41Aでの位置決め方法は、これらの与える影響を少なくすることができる。位置決め機構も従来の制御より簡素化することができる。
【0021】
本実施形態で、ギャップリング41Aは現像桶50Aの内部に設けられていて、液体トナーに浸されている。現像桶50Aの外にギャップリング41Aを設置すると現像ローラ40Aとギャップリング41Aとの間の距離が大きくなったり、この間に軸受けが必要となったりするので、現像距離の位置決め精度が落ちてしまう。
【0022】
また感光体ドラム1の幅が大きくなり、印刷機も大きくなってしまうので、本実施形態は現像ローラ40Aとギャップリング41Aを近接させた構成にしている。ギャップリング41Aが現像桶50A内にあり、液体トナーに浸されていると、ギャップリング41A表面にも液体トナーが付着する。このためスクレーパ21Aでギャップリング41Aの表面についた液体トナーを掻き取り、付着しないようにする。
【0023】
ギャップリング41Aを感光体ドラム1に押し当てると、ギャップリング41Aは感光体ドラム1に連れ回りするが、スクレーパ21Aでギャップリング41Aの表面に付着した液体トナーを掻きとると、ギャップリング41Aと感光体ドラム1の間に液体トナーの固形分が挟まるのを防ぎ、常に現像距離を精度よく維持することができる。スクレーパ21Aで掻き取った液体トナーは、現像桶50Aの中に落ちる構造であるので、液体トナーを効率よく使用することができる。
【0024】
ここでは押し当て装置はエアシリンダ45Aを用いたがバネ機構を用いてもよい。また移動台7や回転軸43Aを持ち上げて感光体ドラム1にギャップリング41Aを押し当ててもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明の現像装置は現像ローラと回転中心を同心に設けたギャップリングを現像時に感光体ドラムに押し当てることによって現像距離を正確に保ち、感光体ドラムの熱膨張や印刷機の持っている機械的な誤差の影響を少なくすることができる。また、ギャップリングに付着した液体トナーをスクレーパにより掻き取るので、常に正確な現像距離が維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の現像装置と感光体ドラムの現像時の位置を示す側面図である。
【図2】図1の現像装置が有する現像ローラの図である。
【図3】図1の現像装置と感光体ドラムの現像時の位置を示す正面図である。
【図4】従来の印刷機を示す側面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
21A、21B、21C、21D スクレーパ
40A、40B、40C、40D 現像ローラ
41A、41B、41C、41D ギャップリング
45A、45B、45C、45D エアシリンダ
50A、50B、50C、50D 現像桶
7 移動台
90 現像装置
Claims (3)
- 静電潜像を形成した感光体に、回転する現像ローラで液体トナーを供給して現像を行う印刷機の現像装置において、前記現像ローラの両端部に、現像ローラより直径が大きく、現像ローラの回転中心と同心かつ回転自在に取り付けられたギャップリングと、このギャップリングの円周面を前記感光体の非現像部の円周面に押し当てる押し当て装置と、を具備したことを特徴とする現像装置。
- 前記ギャップリングの円周面に接触するように設置され、前記ギャップリングの円周面に付着した前記液体トナーを掻き取るスクレーパを具備したことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記ギャップリングは、前記現像ローラとともに前記液体トナーを貯えるトナータンクに収容され、前記スクレーパで掻き取った前記液体トナーをトナータンクへ回収するように設置されていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002284630A JP2004118128A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 現像装置 |
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JP2004118128A true JP2004118128A (ja) | 2004-04-15 |
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2002
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