JP2004118077A - 撮像光学系装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】少なくとも像側のレンズが非球面とされた2枚構成のレンズ系と、電子撮像面が光軸を含む断面において凹面とされた撮像素子とを備え、所定の条件式を満足することで、特に像面湾曲を良好に補正し得るようにし、撮像素子を含めた系のコンパクト化および低廉化を図る。
【構成】物体側より順に、両面が非球面とされた両凸レンズよりなる第1レンズL1と、両面が非球面とされた負メニスカスレンズよりなる第2レンズL2と、撮像面1aが断面凹面形状をなすCCD1とからなり、物体からの光束を、上記第1レンズL1および第2レンズL2によって、CCD1の撮像面1a上に効率良く集束させるようにしたものである。また、次の条件式を満足する。−1.0>RC/f’>−3.0 …(1)、ただし、f’ …レンズ系全体の焦点距離、RC …電子撮像面の曲率半径である。
【選択図】 図1
【構成】物体側より順に、両面が非球面とされた両凸レンズよりなる第1レンズL1と、両面が非球面とされた負メニスカスレンズよりなる第2レンズL2と、撮像面1aが断面凹面形状をなすCCD1とからなり、物体からの光束を、上記第1レンズL1および第2レンズL2によって、CCD1の撮像面1a上に効率良く集束させるようにしたものである。また、次の条件式を満足する。−1.0>RC/f’>−3.0 …(1)、ただし、f’ …レンズ系全体の焦点距離、RC …電子撮像面の曲率半径である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ、PCや携帯端末等に搭載される電子撮像素子を備えた撮像光学系装置に関し、詳しくは、安価かつ小型で実用上十分な性能を有する2枚レンズ構成の撮像光学系装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、撮像レンズの一技術分野として、簡易なデジタルカメラや、PC用Webカメラ、携帯端末などの比較的薄型の機器に搭載される画像読取用のレンズモジュールとしては、全長が短くコンパクトで、安価であることが要求されている。
このような要求を満足するため、従来は撮像レンズを1枚のレンズで構成することも行われていた。このような用途に用いられるレンズモジュールはCCD等の電気的撮像素子も小型で解像度の低いものであったため、撮像素子のイメージサイズが小さく、レンズ系自体も少ない枚数で小型化することが可能とされた。
【0003】
しかしながら、近年では、撮像素子の高解像化および大型化が進んだため、レンズ1枚による構成では発生する収差が大きくなりすぎ、十分な光学性能が得られなくなっている。
そこで、高解像化および拡大化が進んだ撮像素子に見合う全長の短いレンズ系を開発する必要が生じてきており、このような問題に対処するために、例えば、非球面を有するプラスチックレンズを用いた2枚構成のCCD用レンズが知られている(下記特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、上記公報記載の技術においては、撮像素子を含めた系のコンパクト化および低廉化の面で必ずしも十分ではなかった。また、光学性能の面でも、特に像面湾曲の点で必ずしも満足いくものとはされていなかった。
【0005】
また、特にPCや携帯端末等の画像読取用としては小型サイズの撮像素子が使用され、一般に、撮像素子の構造上、主光線を撮像面に対して15°程度以内の角度で入射させることが要求されており、このため、撮像レンズと撮像面の距離を大きくとらざるを得ず、撮像素子を含めた系のコンパクト化が阻害されていた。
【0006】
【特許文献1】特開平9−304695号公報
【特許文献2】特開平8−334684号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような公報記載の従来技術においては、撮像素子の撮像面は平面であることが前提とされており、このことが上記撮像素子の構造からくる特有の問題を解決することを一層難しくさせている。
本願発明者は、この点に着目し、撮像素子の撮像面を所定の凹面形状とすることで上述した問題解決の糸口が見出せるのではないかという考えを有するに至った。実際、近年の撮像素子の技術進歩は目覚しく、撮像面が曲面形状を有する撮像素子の実用化は近い将来可能になると考えられる。
【0008】
なお、銀塩フイルムを用いたカメラの中には、フイルムを湾曲させて像面湾曲を良化したものも知られている(上記特許文献2参照)。しかし、このような銀塩フイルムを用いた場合には、フイルムに入射する光束の入射角に制限がないことから、結像レンズからの出射角には制限がない状態とされる。また、媒体としての銀塩フイルムのサイズは結像レンズのサイズに比べると大きい。したがって、このような銀塩フイルムを用いた場合の従来技術は、本発明を完成するにあたって直接的に参考となるものではない。
【0009】
本発明は上述した事情に鑑みなされたもので、将来の撮像素子に対応した構成を有し、光学性能、特に像面湾曲を良好に補正することができ、撮像素子を含めた系のコンパクト化および低廉化を十分に満足し得る撮像光学系装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る撮像光学系装置は、上述した目的を達成するため、
電子撮像面が光軸を含む断面において凹状に形成された撮像素子と、
物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ、および少なくとも1面を非球面とされた第2レンズを配列され、物体の像を前記電子撮像面上に形成するレンズ系とからなり、
下記条件式(1)を満足するように構成されてなることを特徴とするものである。
−1.0>RC/f’>−3.0 …(1)
ただし、
f’ …レンズ系全体の焦点距離
RC …電子撮像面の曲率半径
【0011】
また、前記電子撮像面を円筒面とし、前記条件式(1)に示される該電子撮像面の曲率半径RCが円筒の軸に垂直な断面内での曲率半径を表すように構成することが好ましい。
【0012】
さらに、前記第2レンズの像側の面を非球面とし、その非球面が中心から周辺に向かうにしたがって正の屈折力が弱くなる形状とするように構成することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る撮像光学系装置について図面を参照しつつ説明する。図1に示す実施形態(実施例1のものを代表させて示している)の撮像光学系装置は、物体側より順に、両面が非球面とされた両凸レンズよりなる第1レンズL1と、両面が非球面とされ、像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第2レンズL2と、電子撮像面1aが断面凹面形状をなす撮像素子(以下CCDと称する)1とからなり、物体からの光束を、上記第1レンズL1および第2レンズL2によって、CCD1の撮像面1a上に効率良く集束させるようにしたものである。
【0014】
なお、上記非球面のうち上記第2レンズL2の像面側の面における非球面は、中心から周辺に向かうにしたがって正の屈折力が弱くなる形状とされている。
【0015】
また、第2レンズL2とCCD1との間にはCCD1のカバーガラス2が配されている。
【0016】
上記第1レンズL1および上記第2レンズL2各々の両面の非球面形状は、下記非球面式で表される。
【0017】
【数1】
【0018】
さらに、この撮像光学系装置は、下記条件式(1)を満足している。
−1.0>RC/f’>−3.0 …(1)
ただし、
f’ …レンズ系全体の焦点距離
RC …電子撮像面の曲率半径
【0019】
また、上記電子撮像面1aが円筒面とされていることが望ましく、この場合には、上記条件式(1)に示される該電子撮像面の曲率半径RCは円筒の軸に垂直な断面内での曲率半径を表す。
【0020】
次に本実施形態による作用効果を説明する。
すなわち、第1レンズL1を正レンズとするとともに、第2レンズL2を少なくとも1面が非球面となるレンズとすることで、良好な光学性能を確保しつつレンズ系の全長を短縮化することができ、特に小型のデジタルカメラの撮像レンズ、あるいはPCや携帯端末などの画像読取用のレンズとして好適なものとすることができる。
【0021】
また、第2レンズL2を、負メニスカスレンズとするとともに、像側の面は周辺に向かうにしたがい正の屈折力が弱くなる非球面とすることで、光学性能、特に像面湾曲およびディストーションをより良好なものとすることができる。
【0022】
また、図1に示すように、CCD1の撮像面1aの光軸を含む断面が凹面とされており、撮像面1aにおける入射光束の最大入射角を小さく維持することができる。
これにより、第2レンズL2と撮像面1aとの距離を短くすることができ、CCD1を含めた系のコンパクト化を図ることができる。
また、像面湾曲を良好なものとすることができる。すなわち、このような簡易な構成のレンズ系では、通常、像面湾曲補正(ペッツバール補正)を行なうことが難しい。しかし、撮像面1aの光軸を含む断面形状を所定の凹面とすることにより、ペッツバールの像面に一致させることができる。
【0023】
また、この撮像面1aは、光学性能上はパラボラ形状とすることが望ましいが、少なくとも撮像画面の長手方向に曲面となるように形成されていれば、この撮像面1aを円筒面としても、それ程大きな光学性能の劣化は生じない。これは、撮像面1aの画面垂直方向では、撮像面全上下幅の6割程度しか使用しないことによる。
【0024】
また、撮像面1aの形状を円筒面とすることにより、連続して形成された円筒面状の撮像面を有するCCD1を所定間隔毎に切断し、同時に複数個のCCD1を製作することが可能となるので、製造性を向上させることができる。
【0025】
また、レンズ材料としては、少なくとも第2レンズL2をプラスチック材で構成することにより、コストの低減を図ることができ、また非球面を形成する際の製造性を向上させることができる。
【0026】
さらに、第1レンズL1のレンズ材料を、プラスチック材とすれば、よりコストの低減を図ることができ、また非球面を形成する際の製造性をより向上させることができる。一方、この第1レンズL1のレンズ材料をガラス材とすれば、屈折力の大きいレンズの温度特性を良好とすることができ、レンズ系全体の、温度変化に対する屈折力の変化を小さなものとすることができる。
【0027】
また、本実施形態の撮像光学系装置においては、上述した条件式(1)を満足しているので以下のような作用効果を奏することができる。
すなわち、条件式(1)は、レンズ系全体の焦点距離f´と撮像面1aの曲率半径RCの比を規定するもので、この上限を上回ると像面湾曲の補正が不足し、一方、その下限を下回ると像面湾曲の補正が過剰となり過ぎ好ましくない。したがって、この条件式(1)を満足することにより像面湾曲を良好なものとすることができる。
【0028】
なお、本発明の撮像光学系装置としては種々の態様の変更が可能である。例えば各レンズの曲率半径、レンズ間隔(もしくはレンズ厚)および非球面の形状等を適宜変更することが可能であり、例えば、第2レンズL2は負レンズとすることも可能である。
【0029】
【実施例】
<実施例1>
実施例1に係る概略構成を図2に示す。この撮像光学系装置の構成は、略実施形態において説明した通りである。なお、本実施例では、第2レンズL2が、光軸近傍において物体側に凹面を有する負のメニスカスレンズとされている。また、第1レンズL1および第2レンズL2のいずれのレンズ面にも非球面が形成されている。この撮像光学系装置の各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面間隔という)D(mm)、各レンズのd線における、屈折率Nおよびアッベ数νの値を表1に示す。なお表中の数字は、物体側からの順番を表すものである。また、表2には、各非球面について、上記非球面式に示される非球面の各定数K、A4、A6、A8、A10の値を示す。また、実施例1における、レンズ全系の焦点距離f´は、3.88mmに設定されている。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
また、表1の下段に示すように、本実施例においては、上記条件式(1)を満足したものとなっている。
【0033】
図3は実施例1の撮像光学系装置の諸収差(球面収差、非点収差、およびディストーション)を示す収差図である。なお、非点収差図には、サジタル像面およびタンジェンシャル像面に対する収差が示されている。この収差図においてωは半画角を示す。これらの収差図から明らかなように、実施例1の撮像光学系装置によれば、各収差を良好に補正することができる。
【0034】
<実施例2>
実施例2に係る撮像光学系装置の概略構成を図3に示す。この撮像光学系装置の構成も図2に示す実施例1のものと略同様であり、対応する図面の説明において同一の要素については同一の符号を付し、重複する説明については省略する。なお、本実施例では、第2レンズL2が、光軸近傍において物体側に平面を向けた負のメニスカスレンズとされている。また、第1レンズL1および第2レンズL2のいずれのレンズ面にも非球面が形成されている。
【0035】
この撮像光学系装置の各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における、屈折率Nおよびアッベ数νの値を表3に示す。なお表中の数字は、物体側からの順番を表すものである。また、表4には、各非球面について、上記非球面式に示される非球面の各定数K、A4、A6、A8、A10の値を示す。また、実施例2における、レンズ全系の焦点距離fは、3.60mmに設定されている。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
また、表3の下段に示すように、本実施例においては、上記条件式(1)を満足したものとなっている。
【0039】
図5は実施例2の撮像光学系装置の諸収差(球面収差、非点収差、およびディストーション)を示す収差図である。なお、非点収差図には、サジタル像面およびタンジェンシャル像面に対する収差が示されている。この収差図においてωは半画角を示す。これらの収差図から明らかなように、実施例2の撮像光学系装置によれば、各収差を良好に補正することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る撮像光学系装置は、第1レンズを正レンズとするとともに、第2レンズを少なくとも1面が非球面となるレンズとすることで、良好な光学性能を確保しつつレンズ系の全長を短縮化することができ、特に小型のデジタルカメラの撮像レンズ、あるいはPCや携帯端末などの画像読取用のレンズとして好適なものとすることができる。
【0041】
また、第2レンズを、負メニスカスレンズとするとともに、像側の面は周辺に向かうにしたがい正の屈折力が弱くなる非球面とすることで、光学性能、特に像面湾曲およびディストーションをより良好なものとすることができる。
【0042】
また、撮像素子の電子撮像面の光軸を含む断面が凹面とされており、撮像面1aにおける入射光束の最大入射角を小さく維持することができることから、第2レンズと電子撮像面との距離を短くすることができ撮像素子を含めた系のコンパクト化を図ることが可能となるとともに、像面湾曲を良好なものとすることが可能である。
【0043】
さらに、全体の焦点距離f´と撮像面の曲率半径RCの比を規定する所定の条件式を満足するように構成しているので像面湾曲をさらに良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る撮像光学系装置のレンズ構成および光線軌跡を示す概略図
【図2】実施例1に係る撮像光学系装置のレンズ構成を示す図
【図3】実施例2に係る撮像光学系装置のレンズ構成を示す図
【図4】実施例1の撮像光学系装置の諸収差(球面収差、非点収差、およびディストーション)を示す収差図
【図5】実施例2の撮像光学系装置の諸収差(球面収差、非点収差、およびディストーション)を示す収差図
【符号の説明】
L1〜L2 レンズ
R1〜R6 レンズ面(光学部材面)の曲率半径
D1〜D5 軸上面間隔
X 光軸
1 撮像素子(CCD)
1a 電子撮像面
2 カバーガラス
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ、PCや携帯端末等に搭載される電子撮像素子を備えた撮像光学系装置に関し、詳しくは、安価かつ小型で実用上十分な性能を有する2枚レンズ構成の撮像光学系装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、撮像レンズの一技術分野として、簡易なデジタルカメラや、PC用Webカメラ、携帯端末などの比較的薄型の機器に搭載される画像読取用のレンズモジュールとしては、全長が短くコンパクトで、安価であることが要求されている。
このような要求を満足するため、従来は撮像レンズを1枚のレンズで構成することも行われていた。このような用途に用いられるレンズモジュールはCCD等の電気的撮像素子も小型で解像度の低いものであったため、撮像素子のイメージサイズが小さく、レンズ系自体も少ない枚数で小型化することが可能とされた。
【0003】
しかしながら、近年では、撮像素子の高解像化および大型化が進んだため、レンズ1枚による構成では発生する収差が大きくなりすぎ、十分な光学性能が得られなくなっている。
そこで、高解像化および拡大化が進んだ撮像素子に見合う全長の短いレンズ系を開発する必要が生じてきており、このような問題に対処するために、例えば、非球面を有するプラスチックレンズを用いた2枚構成のCCD用レンズが知られている(下記特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、上記公報記載の技術においては、撮像素子を含めた系のコンパクト化および低廉化の面で必ずしも十分ではなかった。また、光学性能の面でも、特に像面湾曲の点で必ずしも満足いくものとはされていなかった。
【0005】
また、特にPCや携帯端末等の画像読取用としては小型サイズの撮像素子が使用され、一般に、撮像素子の構造上、主光線を撮像面に対して15°程度以内の角度で入射させることが要求されており、このため、撮像レンズと撮像面の距離を大きくとらざるを得ず、撮像素子を含めた系のコンパクト化が阻害されていた。
【0006】
【特許文献1】特開平9−304695号公報
【特許文献2】特開平8−334684号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような公報記載の従来技術においては、撮像素子の撮像面は平面であることが前提とされており、このことが上記撮像素子の構造からくる特有の問題を解決することを一層難しくさせている。
本願発明者は、この点に着目し、撮像素子の撮像面を所定の凹面形状とすることで上述した問題解決の糸口が見出せるのではないかという考えを有するに至った。実際、近年の撮像素子の技術進歩は目覚しく、撮像面が曲面形状を有する撮像素子の実用化は近い将来可能になると考えられる。
【0008】
なお、銀塩フイルムを用いたカメラの中には、フイルムを湾曲させて像面湾曲を良化したものも知られている(上記特許文献2参照)。しかし、このような銀塩フイルムを用いた場合には、フイルムに入射する光束の入射角に制限がないことから、結像レンズからの出射角には制限がない状態とされる。また、媒体としての銀塩フイルムのサイズは結像レンズのサイズに比べると大きい。したがって、このような銀塩フイルムを用いた場合の従来技術は、本発明を完成するにあたって直接的に参考となるものではない。
【0009】
本発明は上述した事情に鑑みなされたもので、将来の撮像素子に対応した構成を有し、光学性能、特に像面湾曲を良好に補正することができ、撮像素子を含めた系のコンパクト化および低廉化を十分に満足し得る撮像光学系装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る撮像光学系装置は、上述した目的を達成するため、
電子撮像面が光軸を含む断面において凹状に形成された撮像素子と、
物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ、および少なくとも1面を非球面とされた第2レンズを配列され、物体の像を前記電子撮像面上に形成するレンズ系とからなり、
下記条件式(1)を満足するように構成されてなることを特徴とするものである。
−1.0>RC/f’>−3.0 …(1)
ただし、
f’ …レンズ系全体の焦点距離
RC …電子撮像面の曲率半径
【0011】
また、前記電子撮像面を円筒面とし、前記条件式(1)に示される該電子撮像面の曲率半径RCが円筒の軸に垂直な断面内での曲率半径を表すように構成することが好ましい。
【0012】
さらに、前記第2レンズの像側の面を非球面とし、その非球面が中心から周辺に向かうにしたがって正の屈折力が弱くなる形状とするように構成することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る撮像光学系装置について図面を参照しつつ説明する。図1に示す実施形態(実施例1のものを代表させて示している)の撮像光学系装置は、物体側より順に、両面が非球面とされた両凸レンズよりなる第1レンズL1と、両面が非球面とされ、像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第2レンズL2と、電子撮像面1aが断面凹面形状をなす撮像素子(以下CCDと称する)1とからなり、物体からの光束を、上記第1レンズL1および第2レンズL2によって、CCD1の撮像面1a上に効率良く集束させるようにしたものである。
【0014】
なお、上記非球面のうち上記第2レンズL2の像面側の面における非球面は、中心から周辺に向かうにしたがって正の屈折力が弱くなる形状とされている。
【0015】
また、第2レンズL2とCCD1との間にはCCD1のカバーガラス2が配されている。
【0016】
上記第1レンズL1および上記第2レンズL2各々の両面の非球面形状は、下記非球面式で表される。
【0017】
【数1】
【0018】
さらに、この撮像光学系装置は、下記条件式(1)を満足している。
−1.0>RC/f’>−3.0 …(1)
ただし、
f’ …レンズ系全体の焦点距離
RC …電子撮像面の曲率半径
【0019】
また、上記電子撮像面1aが円筒面とされていることが望ましく、この場合には、上記条件式(1)に示される該電子撮像面の曲率半径RCは円筒の軸に垂直な断面内での曲率半径を表す。
【0020】
次に本実施形態による作用効果を説明する。
すなわち、第1レンズL1を正レンズとするとともに、第2レンズL2を少なくとも1面が非球面となるレンズとすることで、良好な光学性能を確保しつつレンズ系の全長を短縮化することができ、特に小型のデジタルカメラの撮像レンズ、あるいはPCや携帯端末などの画像読取用のレンズとして好適なものとすることができる。
【0021】
また、第2レンズL2を、負メニスカスレンズとするとともに、像側の面は周辺に向かうにしたがい正の屈折力が弱くなる非球面とすることで、光学性能、特に像面湾曲およびディストーションをより良好なものとすることができる。
【0022】
また、図1に示すように、CCD1の撮像面1aの光軸を含む断面が凹面とされており、撮像面1aにおける入射光束の最大入射角を小さく維持することができる。
これにより、第2レンズL2と撮像面1aとの距離を短くすることができ、CCD1を含めた系のコンパクト化を図ることができる。
また、像面湾曲を良好なものとすることができる。すなわち、このような簡易な構成のレンズ系では、通常、像面湾曲補正(ペッツバール補正)を行なうことが難しい。しかし、撮像面1aの光軸を含む断面形状を所定の凹面とすることにより、ペッツバールの像面に一致させることができる。
【0023】
また、この撮像面1aは、光学性能上はパラボラ形状とすることが望ましいが、少なくとも撮像画面の長手方向に曲面となるように形成されていれば、この撮像面1aを円筒面としても、それ程大きな光学性能の劣化は生じない。これは、撮像面1aの画面垂直方向では、撮像面全上下幅の6割程度しか使用しないことによる。
【0024】
また、撮像面1aの形状を円筒面とすることにより、連続して形成された円筒面状の撮像面を有するCCD1を所定間隔毎に切断し、同時に複数個のCCD1を製作することが可能となるので、製造性を向上させることができる。
【0025】
また、レンズ材料としては、少なくとも第2レンズL2をプラスチック材で構成することにより、コストの低減を図ることができ、また非球面を形成する際の製造性を向上させることができる。
【0026】
さらに、第1レンズL1のレンズ材料を、プラスチック材とすれば、よりコストの低減を図ることができ、また非球面を形成する際の製造性をより向上させることができる。一方、この第1レンズL1のレンズ材料をガラス材とすれば、屈折力の大きいレンズの温度特性を良好とすることができ、レンズ系全体の、温度変化に対する屈折力の変化を小さなものとすることができる。
【0027】
また、本実施形態の撮像光学系装置においては、上述した条件式(1)を満足しているので以下のような作用効果を奏することができる。
すなわち、条件式(1)は、レンズ系全体の焦点距離f´と撮像面1aの曲率半径RCの比を規定するもので、この上限を上回ると像面湾曲の補正が不足し、一方、その下限を下回ると像面湾曲の補正が過剰となり過ぎ好ましくない。したがって、この条件式(1)を満足することにより像面湾曲を良好なものとすることができる。
【0028】
なお、本発明の撮像光学系装置としては種々の態様の変更が可能である。例えば各レンズの曲率半径、レンズ間隔(もしくはレンズ厚)および非球面の形状等を適宜変更することが可能であり、例えば、第2レンズL2は負レンズとすることも可能である。
【0029】
【実施例】
<実施例1>
実施例1に係る概略構成を図2に示す。この撮像光学系装置の構成は、略実施形態において説明した通りである。なお、本実施例では、第2レンズL2が、光軸近傍において物体側に凹面を有する負のメニスカスレンズとされている。また、第1レンズL1および第2レンズL2のいずれのレンズ面にも非球面が形成されている。この撮像光学系装置の各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面間隔という)D(mm)、各レンズのd線における、屈折率Nおよびアッベ数νの値を表1に示す。なお表中の数字は、物体側からの順番を表すものである。また、表2には、各非球面について、上記非球面式に示される非球面の各定数K、A4、A6、A8、A10の値を示す。また、実施例1における、レンズ全系の焦点距離f´は、3.88mmに設定されている。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
また、表1の下段に示すように、本実施例においては、上記条件式(1)を満足したものとなっている。
【0033】
図3は実施例1の撮像光学系装置の諸収差(球面収差、非点収差、およびディストーション)を示す収差図である。なお、非点収差図には、サジタル像面およびタンジェンシャル像面に対する収差が示されている。この収差図においてωは半画角を示す。これらの収差図から明らかなように、実施例1の撮像光学系装置によれば、各収差を良好に補正することができる。
【0034】
<実施例2>
実施例2に係る撮像光学系装置の概略構成を図3に示す。この撮像光学系装置の構成も図2に示す実施例1のものと略同様であり、対応する図面の説明において同一の要素については同一の符号を付し、重複する説明については省略する。なお、本実施例では、第2レンズL2が、光軸近傍において物体側に平面を向けた負のメニスカスレンズとされている。また、第1レンズL1および第2レンズL2のいずれのレンズ面にも非球面が形成されている。
【0035】
この撮像光学系装置の各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における、屈折率Nおよびアッベ数νの値を表3に示す。なお表中の数字は、物体側からの順番を表すものである。また、表4には、各非球面について、上記非球面式に示される非球面の各定数K、A4、A6、A8、A10の値を示す。また、実施例2における、レンズ全系の焦点距離fは、3.60mmに設定されている。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
また、表3の下段に示すように、本実施例においては、上記条件式(1)を満足したものとなっている。
【0039】
図5は実施例2の撮像光学系装置の諸収差(球面収差、非点収差、およびディストーション)を示す収差図である。なお、非点収差図には、サジタル像面およびタンジェンシャル像面に対する収差が示されている。この収差図においてωは半画角を示す。これらの収差図から明らかなように、実施例2の撮像光学系装置によれば、各収差を良好に補正することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る撮像光学系装置は、第1レンズを正レンズとするとともに、第2レンズを少なくとも1面が非球面となるレンズとすることで、良好な光学性能を確保しつつレンズ系の全長を短縮化することができ、特に小型のデジタルカメラの撮像レンズ、あるいはPCや携帯端末などの画像読取用のレンズとして好適なものとすることができる。
【0041】
また、第2レンズを、負メニスカスレンズとするとともに、像側の面は周辺に向かうにしたがい正の屈折力が弱くなる非球面とすることで、光学性能、特に像面湾曲およびディストーションをより良好なものとすることができる。
【0042】
また、撮像素子の電子撮像面の光軸を含む断面が凹面とされており、撮像面1aにおける入射光束の最大入射角を小さく維持することができることから、第2レンズと電子撮像面との距離を短くすることができ撮像素子を含めた系のコンパクト化を図ることが可能となるとともに、像面湾曲を良好なものとすることが可能である。
【0043】
さらに、全体の焦点距離f´と撮像面の曲率半径RCの比を規定する所定の条件式を満足するように構成しているので像面湾曲をさらに良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る撮像光学系装置のレンズ構成および光線軌跡を示す概略図
【図2】実施例1に係る撮像光学系装置のレンズ構成を示す図
【図3】実施例2に係る撮像光学系装置のレンズ構成を示す図
【図4】実施例1の撮像光学系装置の諸収差(球面収差、非点収差、およびディストーション)を示す収差図
【図5】実施例2の撮像光学系装置の諸収差(球面収差、非点収差、およびディストーション)を示す収差図
【符号の説明】
L1〜L2 レンズ
R1〜R6 レンズ面(光学部材面)の曲率半径
D1〜D5 軸上面間隔
X 光軸
1 撮像素子(CCD)
1a 電子撮像面
2 カバーガラス
Claims (3)
- 電子撮像面が光軸を含む断面において凹状に形成された撮像素子と、
物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ、および少なくとも1面を非球面とされた第2レンズを配列され、物体の像を前記電子撮像面上に形成するレンズ系とからなり、
下記条件式(1)を満足するように構成されてなることを特徴とする撮像光学系装置。
−1.0>RC/f’>−3.0 …(1)
ただし、
f’ …レンズ系全体の焦点距離
RC …電子撮像面の曲率半径 - 前記電子撮像面が円筒面とされ、前記条件式(1)に示される該電子撮像面の曲率半径RCが円筒の軸に垂直な断面内での曲率半径を表すことを特徴とする請求項1記載の撮像光学系装置。
- 前記第2レンズの像側の面が非球面とされており、その非球面が中心から周辺に向かうにしたがって正の屈折力が弱くなる形状とされていることを特徴とする請求項1または2記載の撮像光学系装置。
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