JP2004116119A - 温水洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明では、温水洗浄装置の座蓋回動部間軸心部に照明を設ける事によって使用者が覚醒の抑制を目的としてトイレ室内の照明を点灯させずに用を足す場合においても、使用者の覚醒を促す事無く便座もしくは便器ボール内、更には便器洗浄レバーやペーパーホルダー、温水洗浄装置本体の操作部、リモコンなどの位置の確認や操作を容易に行えるようにし、これによって使用者が安全且つ衛生的に用を足す事が出来るようにする事を目的とする。
【解決手段】便座と便蓋と機能部を収納したケースにて構成される温水洗浄装置において、前記便座乃至は便蓋は前記ケースと回転自在に連結された座蓋回動部間軸心部とで構成され、前記座蓋回動部間軸心部に照明手段を搭載した事を特徴とする。さらに座蓋回動部間軸心部は、前記便蓋が閉状態、開状態、前記便座が閉状態、開状態の少なくとも1つ以上状態において、外部に露出している事を特徴とする温水洗浄装置。
【選択図】 図1
【解決手段】便座と便蓋と機能部を収納したケースにて構成される温水洗浄装置において、前記便座乃至は便蓋は前記ケースと回転自在に連結された座蓋回動部間軸心部とで構成され、前記座蓋回動部間軸心部に照明手段を搭載した事を特徴とする。さらに座蓋回動部間軸心部は、前記便蓋が閉状態、開状態、前記便座が閉状態、開状態の少なくとも1つ以上状態において、外部に露出している事を特徴とする温水洗浄装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トイレ室の便器に搭載して使用される便座装置の照明に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の便座装置には、図5に示すようなものがある(例えば特開平1−223232号公報。)。同図において便器本体1は、トイレ室床面上に載置される指示台2と、指示台2外周上部の照明器具3と、指示台2に指示される便鉢4とからなる。この便鉢4は、排泄物を受けるボール部41と、ボール部41の上端部に設けられた便座43とを備えており、更にボール部41の上端周囲からはスカート部45が垂設されている。そしてこのスカート部45のすそ部から床面までの間に設けられた隙間より光が漏れる構造を成している。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−223232号公報
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
使用者が夜間などの就寝中の便意によって半覚醒状態いわゆる寝ぼけた状態にある場合、使用者の判断力は正常時よりも低下している事が予想される。更に使用者によっては再び就寝する事を前提に、トイレ室内の照明の明るさによる完全な覚醒を避けるため、敢えて照明を点灯させずに用を足す場合が考えられる。従来の温水洗浄装置においては、使用者の覚醒を抑制するという点を考慮し、温水洗浄装置の照明の照度を低く設定したり、照明の光が使用者の視覚を直接刺激しないように照明の設置箇所が工夫されいる。例えば照明が便器のスカート部のような目立たない位置に設置してあるため、照明が照らす対象箇所もトイレ室内の床や部屋の隅である場合が多い。しかしこの場合、温水洗浄装置の照明だけでは逆に暗すぎるために、使用者がトイレ室内の室内灯を点灯させずに便器本体を視認するのは困難であることが考えられる。更に使用者が寝ぼけ状態にある場合においては、トイレの室内灯を消灯し従来の温水洗浄装置の明るさのみで便座および便器のボウル部を確認することは容易ではなく、用を足すに至っては困難を極めることが予想される。例えば男性が立った状態で小便をする場合においては便器ボウル部内への正確な排泄が難しいため、小便が飛散し便器本体周辺の床や壁を汚すことが考えられる。更に便蓋および便座の開閉確認が出来ないまま用を足す事も考えられる。また小便が直接温水洗浄装置本体にかかった場合には温水洗浄装置の故障を招く恐れもある。つまり従来の温水洗浄装置は寝ぼけ状態にある使用者が本来用を足すという目的を容易に遂行するものではない。
そこで本発明では、温水洗浄装置の座蓋回動部間軸心部に照明を設ける事によって使用者が覚醒の抑制を目的としてトイレ室内の照明を点灯させずに用を足す場合においても、使用者の覚醒を促す事無く便座もしくは便器ボール内、更には便器洗浄レバーやペーパーホルダー、温水洗浄装置本体の操作部、リモコンなどの位置の確認や操作を容易に行えるようにし、これによって使用者が安全且つ衛生的に用を足す事が出来るようにする事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明における温水洗浄装置は、便座と便蓋と機能部を収納したケースにて構成される温水洗浄装置において、便座乃至は便蓋はケースと回転自在に連結された座蓋回動部間軸心部とで構成され、座蓋回動部間軸心部に照明手段を搭載した事を特徴とする。これにより、トイレ室内の照明が消灯した状態においてもトイレ室内全体が適度な照度で照らされるため、使用者は便座もしくは便器ボール内や便器洗浄レバー、ペーパーホルダー、温水洗浄装置本体の操作部、リモコン等を容易に確認する事が出来、更に安全且つ衛生的に用を足す事が出来る。また使用者が夜間などの寝ぼけ状態にある場合においても覚醒を促す事無く確実にそれらの位置を確認する事が出来る。
【0006】
請求項2記載の発明における温水洗浄装置は、座蓋回動部間軸心部は、便蓋が閉状態、開状態、便座が閉状態、開状態の少なくとも1つ以上状態において、外部に露出している事を特徴とする。これにより、図3に示すように座蓋回動部間軸心部に設けられた照明による光8−1は便座・便蓋それぞれの開閉状態によらず常に便座若しくは便器ボール内を照らし出し、スポット光のように便器ボール内の各部を照らすための他の照明が不要で、便座・便蓋の開閉に伴って他の照明に切り替える必要が無く簡単な構成とする事が出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2において、便器1の上部には便座手段である温水洗浄便座2が搭載されている。この温水洗浄便座2は、本体3、便蓋4、便座5、本体3の温水洗浄機能部を制御する電装部6等から構成されている。また本体3には便蓋4と便座5を開閉させるための回動部7が設けられており、この左右の回動部7の間には照明8が設けられている。
【0008】
これらの照明手段は、本体3の温水洗浄機能部の電装部6の制御と独立して照明制御部9で制御される。すなわち、温水洗浄便座2の制御用の表示ランプを点灯・消灯させるなどの制御は、照明8の制御と独立して行われる。
【0009】
本体3には、トイレ室10への使用者の入室を検出する使用者入室検出手段である焦電センサで構成された入室検出センサ11、温水洗浄便座2の周辺の明るさを検出するフォトダイオードで構成された周辺照度センサ12、便座5への使用者の着座を検出する着座検出手段である着座センサ13を有している。この着座センサ13の人体検出手段は反射型の光電測距センサにより構成されている。また本体3内に、回動軸7の周囲に回動する便蓋4と便座5の開閉状態を検出する開閉検出手段である便蓋開閉センサ14と便座開閉センサ15を有している。
【0010】
本体3へは、電源16から温水洗浄便座機能部の電装部6、照明制御部9、照明8へ給電が、水道17から温水洗浄便座2の機能部へ給水が行われる。更に本体3の外郭には、リモコン18の発信部19からの信号を受ける受信部20や、本体用のお尻洗浄スイッチ21、ビデ洗浄スイッチ22、電源スイッチ23、またこれらの表示ランプ24が設けられている。尚、25はトイレ室10内を照明する一般照明である。
【0011】
図4のリモコンの表面構成図にリモコン18の詳細を示す。リモコン18の表面に洗浄の開始を指示するリモコン用のお尻洗浄スイッチ26、やわらか洗浄スイッチ27、ビデ洗浄スイッチ28、乾燥スイッチ29、これらを停止する停止スイッチ30が並んでいる。
【0012】
照明スイッチとして、照明8の開始・停止を指示する照明スイッチ31が設けられており、また照明手段の照度を調節する照明強スイッチ32と照明弱スイッチ33が併設してある。また、自動照明の開始、停止を指示する自動照明スイッチ34、センサ切替スイッチ35、色切替スイッチ36が設けられている。
【0013】
次にこれらの実施の形態について説明する。使用者が用便のためトイレ室10に入室するとする。予めリモコン18で自動照明スイッチ34が操作され、自動照明モードが選択されていると、使用者の入室を入室検出センサ11が検出し、周辺照度センサ12で検出される周辺の明るさが所定値以下である場合は、自動照明制御部35を介して照明8が点灯される。周辺照度センサ12で検出される明るさのしきい値の設定は、照明8の点灯時の明るさにより影響を受けない値に設定されており、照明8が点灯しても照度を落としたり、また消灯したりするなどのハンチングを起こさない範囲に設定されている。これらの動作により、トイレ室10に入った使用者は、覚醒防止の目的でトイレ室10の一般照明25を点灯しないまま用を足す場合でも、照明8により便器1につまずいてけがをしたり、便器1の正確な位置が分からなく座り間違えたりすること無く使用が出来る。また、男子小用の場合でも照明8により小便を便器1の外に洩らしてしまうことが防止できる。また便座5に座る場合でも、照明8により、座る位置を的確に捉えるため、排泄や洗浄に適した位置が確認でき確実に使用できる。
【0014】
ここで便蓋4および便座5が共に全開状態の場合は便座開閉センサ15がこれを検出し照明8の色を変化させる。また便蓋4が全開状態の場合は便蓋開閉センサ14がこれを検出し照明8の色を変化させる。つまり便蓋4および便座5が共に全開状態の場合と、便蓋4のみ全開状態の場合と、便蓋4および便座5が共に全閉状態の場合はそれぞれ照明8の色が異なるため、使用者が寝ぼけ状態にあっても照明8の色で便蓋4および便座5の開閉状態を認識することが可能であり、例えば大便時に寝ぼけて便器1もしくは便蓋4に座ったり、小便時に便蓋4もしくは便座5の上に用を足すことを回避することが出来る。
【0015】
使用者が便座5に着座した場合、着座センサ13がこれを検出し照明8の照度を下げる。使用者が用を足し便座5から離座すると、照明8の照度は回復する。
【0016】
尚、照明8は以上のように自動照明スイッチ34に連動し、自動的に動作することも出来るし、照明スイッチ31によって手動で操作することも出来る。またセンサ切替スイッチ35によって照明8の制御手段を個別に動作させることも出来る。また色切替スイッチ36によって各制御手段選択時の照明8の色を使用者の好みに応じて設定することも出来るし、照明強スイッチ32、照明弱スイッチ33によって照明8の照度を任意に設定することも出来る。
【0017】
使用者が用便を終了しトイレ室10から退出すると、自動照明モードが選択されている場合は照明8は自動的に消灯する。また手動モードの場合は照明スイッチ31を再び操作することにより消灯が行われる。
【0018】
尚、便座手段は上記実施の形態で示した温水洗浄便座2以外にも、暖房便座、また便器一体型洗浄便座など、各種の手段が有り得る。
【0019】
また、電源としては商用電源、電池電源、便座手段に関連して発電した電源、また商用電源を便座手段内で変圧したり整流した二次電源などがあり得、また便座手段の電装部の制御に従属した部位以外から得られる電力は全てこの電源の定義の内に含まれるものである。
【0020】
また、使用者入室検出手段としては、焦電センサをもって構成したが、これ以外にもトイレ室10のドアノブにつけた機械的なスイッチであったり、出入り口を通過する人を光センサで検出したり、床に取りつけた重量センサであったり、また取り付け位置も、温水洗浄便座2の本体3以外のトイレ室10内の任意箇所に取り付けたりする各種の方法がありえる。
【0021】
また、周辺照度検出手段は上記実施の形態では温水洗浄便座2の本体3に備えているものであるが、本体3以外に設けたり、フォトダイオード以外のフォトトランジスタや光電管であっても良い。
【0022】
【発明の効果】
以上を説明したように本発明における温水洗浄装置は、便座と便蓋と機能部を収納したケースにて構成される温水洗浄装置において、便座乃至は便蓋はケースと回転自在に連結された座蓋回動部間軸心部とで構成され、座蓋回動部間軸心部に照明手段を搭載した事を特徴とする。これにより、トイレ室内の照明が消灯した状態においてもトイレ室内全体を適度な照度で照らすことが可能であり、使用者は便座もしくは便器ボール内や便器洗浄レバー、ペーパーホルダー、温水洗浄装置本体の操作部、リモコン等を容易に確認する事が出来、更に安全且つ衛生的に用を足す事が出来る。また使用者が夜間などの寝ぼけ状態にある場合においても覚醒を促す事無く確実にそれらの位置を確認する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の便座装置の斜視図である。
【図2】同便座装置の斜視図である。
【図3】本発明の便座装置の照明が照らす方向を示した図である。
【図4】本発明のリモコンの正面図である。
【図5】従来の便座装置を示す図である。
【符号の説明】
1:便器
2:温水洗浄便座
3:本体
4:便蓋
5:便座
6:電装部
7:回動部
8:照明
8−1:照明光
9:照明制御部
10:トイレ室
11:入室検出センサ
12:周辺照度センサ
13:着座センサ
14:便蓋開閉センサ
15:便座開閉センサ
16:電源
17:水道
18:リモコン
19:発信部
20:受信部
21:お尻洗浄スイッチ(本体)
22:ビデ洗浄スイッチ(本体)
23:電源スイッチ(本体)
24:表示ランプ
25:一般照明
26:お尻洗浄スイッチ
27:やわらか洗浄スイッチ
28:ビデ洗浄
29:乾燥スイッチ
30:停止スイッチ
31:照明スイッチ
32:照明強スイッチ
33:照明弱スイッチ
34:自動照明スイッチ
35:センサ切替スイッチ
36:色切替スイッチ
37:便器本体
38:支持台
39:照明器具
40:便鉢
41:ボール部
42:便座
43:スカート部
【発明の属する技術分野】
本発明は、トイレ室の便器に搭載して使用される便座装置の照明に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の便座装置には、図5に示すようなものがある(例えば特開平1−223232号公報。)。同図において便器本体1は、トイレ室床面上に載置される指示台2と、指示台2外周上部の照明器具3と、指示台2に指示される便鉢4とからなる。この便鉢4は、排泄物を受けるボール部41と、ボール部41の上端部に設けられた便座43とを備えており、更にボール部41の上端周囲からはスカート部45が垂設されている。そしてこのスカート部45のすそ部から床面までの間に設けられた隙間より光が漏れる構造を成している。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−223232号公報
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
使用者が夜間などの就寝中の便意によって半覚醒状態いわゆる寝ぼけた状態にある場合、使用者の判断力は正常時よりも低下している事が予想される。更に使用者によっては再び就寝する事を前提に、トイレ室内の照明の明るさによる完全な覚醒を避けるため、敢えて照明を点灯させずに用を足す場合が考えられる。従来の温水洗浄装置においては、使用者の覚醒を抑制するという点を考慮し、温水洗浄装置の照明の照度を低く設定したり、照明の光が使用者の視覚を直接刺激しないように照明の設置箇所が工夫されいる。例えば照明が便器のスカート部のような目立たない位置に設置してあるため、照明が照らす対象箇所もトイレ室内の床や部屋の隅である場合が多い。しかしこの場合、温水洗浄装置の照明だけでは逆に暗すぎるために、使用者がトイレ室内の室内灯を点灯させずに便器本体を視認するのは困難であることが考えられる。更に使用者が寝ぼけ状態にある場合においては、トイレの室内灯を消灯し従来の温水洗浄装置の明るさのみで便座および便器のボウル部を確認することは容易ではなく、用を足すに至っては困難を極めることが予想される。例えば男性が立った状態で小便をする場合においては便器ボウル部内への正確な排泄が難しいため、小便が飛散し便器本体周辺の床や壁を汚すことが考えられる。更に便蓋および便座の開閉確認が出来ないまま用を足す事も考えられる。また小便が直接温水洗浄装置本体にかかった場合には温水洗浄装置の故障を招く恐れもある。つまり従来の温水洗浄装置は寝ぼけ状態にある使用者が本来用を足すという目的を容易に遂行するものではない。
そこで本発明では、温水洗浄装置の座蓋回動部間軸心部に照明を設ける事によって使用者が覚醒の抑制を目的としてトイレ室内の照明を点灯させずに用を足す場合においても、使用者の覚醒を促す事無く便座もしくは便器ボール内、更には便器洗浄レバーやペーパーホルダー、温水洗浄装置本体の操作部、リモコンなどの位置の確認や操作を容易に行えるようにし、これによって使用者が安全且つ衛生的に用を足す事が出来るようにする事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明における温水洗浄装置は、便座と便蓋と機能部を収納したケースにて構成される温水洗浄装置において、便座乃至は便蓋はケースと回転自在に連結された座蓋回動部間軸心部とで構成され、座蓋回動部間軸心部に照明手段を搭載した事を特徴とする。これにより、トイレ室内の照明が消灯した状態においてもトイレ室内全体が適度な照度で照らされるため、使用者は便座もしくは便器ボール内や便器洗浄レバー、ペーパーホルダー、温水洗浄装置本体の操作部、リモコン等を容易に確認する事が出来、更に安全且つ衛生的に用を足す事が出来る。また使用者が夜間などの寝ぼけ状態にある場合においても覚醒を促す事無く確実にそれらの位置を確認する事が出来る。
【0006】
請求項2記載の発明における温水洗浄装置は、座蓋回動部間軸心部は、便蓋が閉状態、開状態、便座が閉状態、開状態の少なくとも1つ以上状態において、外部に露出している事を特徴とする。これにより、図3に示すように座蓋回動部間軸心部に設けられた照明による光8−1は便座・便蓋それぞれの開閉状態によらず常に便座若しくは便器ボール内を照らし出し、スポット光のように便器ボール内の各部を照らすための他の照明が不要で、便座・便蓋の開閉に伴って他の照明に切り替える必要が無く簡単な構成とする事が出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2において、便器1の上部には便座手段である温水洗浄便座2が搭載されている。この温水洗浄便座2は、本体3、便蓋4、便座5、本体3の温水洗浄機能部を制御する電装部6等から構成されている。また本体3には便蓋4と便座5を開閉させるための回動部7が設けられており、この左右の回動部7の間には照明8が設けられている。
【0008】
これらの照明手段は、本体3の温水洗浄機能部の電装部6の制御と独立して照明制御部9で制御される。すなわち、温水洗浄便座2の制御用の表示ランプを点灯・消灯させるなどの制御は、照明8の制御と独立して行われる。
【0009】
本体3には、トイレ室10への使用者の入室を検出する使用者入室検出手段である焦電センサで構成された入室検出センサ11、温水洗浄便座2の周辺の明るさを検出するフォトダイオードで構成された周辺照度センサ12、便座5への使用者の着座を検出する着座検出手段である着座センサ13を有している。この着座センサ13の人体検出手段は反射型の光電測距センサにより構成されている。また本体3内に、回動軸7の周囲に回動する便蓋4と便座5の開閉状態を検出する開閉検出手段である便蓋開閉センサ14と便座開閉センサ15を有している。
【0010】
本体3へは、電源16から温水洗浄便座機能部の電装部6、照明制御部9、照明8へ給電が、水道17から温水洗浄便座2の機能部へ給水が行われる。更に本体3の外郭には、リモコン18の発信部19からの信号を受ける受信部20や、本体用のお尻洗浄スイッチ21、ビデ洗浄スイッチ22、電源スイッチ23、またこれらの表示ランプ24が設けられている。尚、25はトイレ室10内を照明する一般照明である。
【0011】
図4のリモコンの表面構成図にリモコン18の詳細を示す。リモコン18の表面に洗浄の開始を指示するリモコン用のお尻洗浄スイッチ26、やわらか洗浄スイッチ27、ビデ洗浄スイッチ28、乾燥スイッチ29、これらを停止する停止スイッチ30が並んでいる。
【0012】
照明スイッチとして、照明8の開始・停止を指示する照明スイッチ31が設けられており、また照明手段の照度を調節する照明強スイッチ32と照明弱スイッチ33が併設してある。また、自動照明の開始、停止を指示する自動照明スイッチ34、センサ切替スイッチ35、色切替スイッチ36が設けられている。
【0013】
次にこれらの実施の形態について説明する。使用者が用便のためトイレ室10に入室するとする。予めリモコン18で自動照明スイッチ34が操作され、自動照明モードが選択されていると、使用者の入室を入室検出センサ11が検出し、周辺照度センサ12で検出される周辺の明るさが所定値以下である場合は、自動照明制御部35を介して照明8が点灯される。周辺照度センサ12で検出される明るさのしきい値の設定は、照明8の点灯時の明るさにより影響を受けない値に設定されており、照明8が点灯しても照度を落としたり、また消灯したりするなどのハンチングを起こさない範囲に設定されている。これらの動作により、トイレ室10に入った使用者は、覚醒防止の目的でトイレ室10の一般照明25を点灯しないまま用を足す場合でも、照明8により便器1につまずいてけがをしたり、便器1の正確な位置が分からなく座り間違えたりすること無く使用が出来る。また、男子小用の場合でも照明8により小便を便器1の外に洩らしてしまうことが防止できる。また便座5に座る場合でも、照明8により、座る位置を的確に捉えるため、排泄や洗浄に適した位置が確認でき確実に使用できる。
【0014】
ここで便蓋4および便座5が共に全開状態の場合は便座開閉センサ15がこれを検出し照明8の色を変化させる。また便蓋4が全開状態の場合は便蓋開閉センサ14がこれを検出し照明8の色を変化させる。つまり便蓋4および便座5が共に全開状態の場合と、便蓋4のみ全開状態の場合と、便蓋4および便座5が共に全閉状態の場合はそれぞれ照明8の色が異なるため、使用者が寝ぼけ状態にあっても照明8の色で便蓋4および便座5の開閉状態を認識することが可能であり、例えば大便時に寝ぼけて便器1もしくは便蓋4に座ったり、小便時に便蓋4もしくは便座5の上に用を足すことを回避することが出来る。
【0015】
使用者が便座5に着座した場合、着座センサ13がこれを検出し照明8の照度を下げる。使用者が用を足し便座5から離座すると、照明8の照度は回復する。
【0016】
尚、照明8は以上のように自動照明スイッチ34に連動し、自動的に動作することも出来るし、照明スイッチ31によって手動で操作することも出来る。またセンサ切替スイッチ35によって照明8の制御手段を個別に動作させることも出来る。また色切替スイッチ36によって各制御手段選択時の照明8の色を使用者の好みに応じて設定することも出来るし、照明強スイッチ32、照明弱スイッチ33によって照明8の照度を任意に設定することも出来る。
【0017】
使用者が用便を終了しトイレ室10から退出すると、自動照明モードが選択されている場合は照明8は自動的に消灯する。また手動モードの場合は照明スイッチ31を再び操作することにより消灯が行われる。
【0018】
尚、便座手段は上記実施の形態で示した温水洗浄便座2以外にも、暖房便座、また便器一体型洗浄便座など、各種の手段が有り得る。
【0019】
また、電源としては商用電源、電池電源、便座手段に関連して発電した電源、また商用電源を便座手段内で変圧したり整流した二次電源などがあり得、また便座手段の電装部の制御に従属した部位以外から得られる電力は全てこの電源の定義の内に含まれるものである。
【0020】
また、使用者入室検出手段としては、焦電センサをもって構成したが、これ以外にもトイレ室10のドアノブにつけた機械的なスイッチであったり、出入り口を通過する人を光センサで検出したり、床に取りつけた重量センサであったり、また取り付け位置も、温水洗浄便座2の本体3以外のトイレ室10内の任意箇所に取り付けたりする各種の方法がありえる。
【0021】
また、周辺照度検出手段は上記実施の形態では温水洗浄便座2の本体3に備えているものであるが、本体3以外に設けたり、フォトダイオード以外のフォトトランジスタや光電管であっても良い。
【0022】
【発明の効果】
以上を説明したように本発明における温水洗浄装置は、便座と便蓋と機能部を収納したケースにて構成される温水洗浄装置において、便座乃至は便蓋はケースと回転自在に連結された座蓋回動部間軸心部とで構成され、座蓋回動部間軸心部に照明手段を搭載した事を特徴とする。これにより、トイレ室内の照明が消灯した状態においてもトイレ室内全体を適度な照度で照らすことが可能であり、使用者は便座もしくは便器ボール内や便器洗浄レバー、ペーパーホルダー、温水洗浄装置本体の操作部、リモコン等を容易に確認する事が出来、更に安全且つ衛生的に用を足す事が出来る。また使用者が夜間などの寝ぼけ状態にある場合においても覚醒を促す事無く確実にそれらの位置を確認する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の便座装置の斜視図である。
【図2】同便座装置の斜視図である。
【図3】本発明の便座装置の照明が照らす方向を示した図である。
【図4】本発明のリモコンの正面図である。
【図5】従来の便座装置を示す図である。
【符号の説明】
1:便器
2:温水洗浄便座
3:本体
4:便蓋
5:便座
6:電装部
7:回動部
8:照明
8−1:照明光
9:照明制御部
10:トイレ室
11:入室検出センサ
12:周辺照度センサ
13:着座センサ
14:便蓋開閉センサ
15:便座開閉センサ
16:電源
17:水道
18:リモコン
19:発信部
20:受信部
21:お尻洗浄スイッチ(本体)
22:ビデ洗浄スイッチ(本体)
23:電源スイッチ(本体)
24:表示ランプ
25:一般照明
26:お尻洗浄スイッチ
27:やわらか洗浄スイッチ
28:ビデ洗浄
29:乾燥スイッチ
30:停止スイッチ
31:照明スイッチ
32:照明強スイッチ
33:照明弱スイッチ
34:自動照明スイッチ
35:センサ切替スイッチ
36:色切替スイッチ
37:便器本体
38:支持台
39:照明器具
40:便鉢
41:ボール部
42:便座
43:スカート部
Claims (2)
- 便座と便蓋と機能部を収納したケースにて構成される温水洗浄装置において、前記便座乃至は便蓋は前記ケースと回転自在に連結された座蓋回動部間軸心部とで構成され、前記座蓋回動部間軸心部に照明手段を搭載した事を特徴とする温水洗浄装置。
- 請求項1記載の座蓋回動部間軸心部は、前記便蓋が閉状態、開状態、前記便座が閉状態、開状態の少なくとも1つ以上の状態において、外部に露出している事を特徴とする温水洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002280470A JP2004116119A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 温水洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002280470A JP2004116119A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 温水洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004116119A true JP2004116119A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32275168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002280470A Pending JP2004116119A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 温水洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004116119A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007321387A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Toto Ltd | 衛生洗浄装置 |
JP2013227861A (ja) * | 2013-07-10 | 2013-11-07 | Panasonic Corp | 洋風便器装置 |
CN104665698A (zh) * | 2013-11-28 | 2015-06-03 | 松下家电研究开发(杭州)有限公司 | 一种便座装置 |
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2002
- 2002-09-26 JP JP2002280470A patent/JP2004116119A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007321387A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Toto Ltd | 衛生洗浄装置 |
JP2013227861A (ja) * | 2013-07-10 | 2013-11-07 | Panasonic Corp | 洋風便器装置 |
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