JP2004115755A - エポキシ樹脂組成物を用いた塗り継ぎ工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特定のエポキシ樹脂組成物を用いることにより、塗り継ぎ性を良好にしたものである。特定のエポキシ樹脂組成物とは、エポキシ樹脂と、エポキシ樹脂を水分の存在下で硬化させるための潜在硬化剤であるケチミン系化合物と、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシランの加水分解縮合物(平均重合度5〜6)、テトラエトキシシランの加水分解縮合物(平均重合度5〜6)などのシラン系化合物とを含有するものである。
【効果】このようなエポキシ樹脂組成物を塗布してエポキシ樹脂層を得ると、エポキシ樹脂層間の密着性を阻害する炭酸塩が、エポキシ樹脂層表面に生成しにくい。これは、炭酸塩が生成する前に、シラン系化合物による膜がエポキシ樹脂層表面に形成されるからである。したがって、エポキシ樹脂の塗り継ぎ性が向上する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート製橋脚、コンクリート製床版、コンクリート製トンネル内壁などの補強又は補修、床や壁などのライニング、及び各種塗装などで採用するエポキシ樹脂の塗り継ぎ工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンクリート製橋脚などを補強又は補修する際、以下のような塗り継ぎ工法が採用されている。すなわち、コンクリート下地面に、液状エポキシ樹脂を塗布して硬化させたプライマー層を形成し、更にプライマー層の上に、液状エポキシ樹脂を何層も塗り重ねてゆくと共に、必要により炭素繊維シートなどの補強材やビニロン製コンクリート片剥落防止用ネットなどの補修材を挿入する、塗り継ぎ工法が採用されている。また、床や壁などに耐久性、防塵性或いは耐薬品性などを与えるため、床などの表面に液状エポキシ樹脂を塗布して硬化させたプライマー層を形成し、更にプライマー層の上に液状エポキシ樹脂を一層又は二層以上塗り重ねてゆく、塗り継ぎ工法が採用されている。このような塗り継ぎ工法においては、液状エポキシ樹脂が硬化した後、この硬化した層上に、更に液状エポキシ樹脂を塗り継いでゆく。
【0003】
しかるに、このような塗り継ぎ工法において、硬化したエポキシ樹脂層間の密着性が悪く、層間剥離を起こしやすいという欠点があった。特に、塗り継ぎを低温下で行うと、この欠点が顕著になるということがあった。層間剥離を起こすと、硬化したエポキシ樹脂層が剥離してゆき、橋脚の補強や床のライニングなどといった初期の目的が達成できなくなる。
【0004】
硬化したエポキシ樹脂層間の密着性が悪くなる原因は、エポキシ樹脂の硬化剤であるアミンが、空気中の二酸化炭素と反応し、エポキシ樹脂層表面に炭酸塩を生成するためである(たとえば、特許文献1及び特許文献2を参照。)。すなわち、液状エポキシ樹脂を塗布し硬化させてエポキシ樹脂層を形成させると、このエポキシ樹脂層表面に炭酸塩の層が形成されるのである。そして、この炭酸塩で被覆されたエポキシ樹脂層の上に、液状エポキシ樹脂を塗布し硬化させても、両エポキシ樹脂層の間には炭酸塩が介在していることになり、両エポキシ樹脂層の密着性が不十分となるのである。
【0005】
このような欠点を解決するため、特許文献1では、エポキシ樹脂の硬化剤であるアミンとして、キシリレンジアミンの変性物と脂肪アミンとの混合物を使用することが提案されている。また、特許文献2では、アミンを中和しうる有機酸をエポキシ樹脂中に含有させておくことが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−104738号公報(第2頁第1欄)
【特許文献2】
特開平8−311392号公報(第2頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明も、特許文献1及び2と同様に、硬化したエポキシ樹脂層表面に炭酸塩が生成するのを防止することを目的としている。しかしながら、この目的達成ために、特許文献1及び2とは異なる手段を採用している。すなわち、エポキシ樹脂の硬化剤としてケチミン系化合物を使用すると共に、エポキシ樹脂組成物中に特定のシラン系化合物を配合するという手段を採用している。このような組成を持つエポキシ樹脂組成物は、ケチミン系化合物が加水分解してアミンを生成し、このアミンが空気中の二酸化炭素と反応して炭酸塩を生成するよりも前に、特定のシラン系化合物が空気中の水分で加水分解して、エポキシ樹脂組成物表面にシラン系の膜を形成し、この膜によって炭酸塩のエポキシ樹脂表面での生成が防止されるという機能を持つ。本発明は、このような機能を利用したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、エポキシ樹脂組成物を塗り継いで多層のエポキシ樹脂硬化層を設ける塗り継ぎ工法において、前記エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂と、該エポキシ樹脂を水分の存在下で硬化させるための潜在性硬化剤であるケチミン系化合物と、下記一般式(1)で表される官能基を有するシラン系化合物とを含有することを特徴とするエポキシ樹脂組成物を用いた塗り継ぎ工法に関するものである。
一般式(1):
【化4】
(但し、R1,R2,R3は、アルキル基を表す。)
【0009】
本発明で使用するエポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂と、エポキシ樹脂を水分の存在下で硬化させるための潜在性硬化剤であるケチミン系化合物と、一般式(1)で表される官能基を有するシラン系化合物とを含有するものである。用いるエポキシ樹脂としては、従来の塗り継ぎ工法に用いられているものであれば、どのようなものでも用いることができる。具体的には、ビフェニール、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビスフェノールS等とエピクロルヒドリンを反応させて得られるビフェニル型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂等や、これらを水添化あるいは臭素化したエポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ウレタン結合を有するウレタン変性エポキシ樹脂、メタキシレンジアミンやヒダントインなどをエポキシ化した含窒素エポキシ樹脂、ポリブタジエンあるいはNBRを含有するゴム変性エポキシ樹脂等があげられる。
【0010】
エポキシ樹脂を硬化させるための潜在性硬化剤として用いられるケチミン系化合物も、従来公知のものを用いればよい。ケチミン系化合物は、ポリアミンとケトンとを脱水縮合した化合物であり、水分と接触すると、加水分解して当初のポリアミンとケトンとに戻るものである。したがって、エポキシ樹脂組成物中に配合しておくと、エポキシ樹脂組成物が水分と接触しなければ、エポキシ樹脂が硬化することはないが、たとえば空気中の水分と接触すると、ケチミン系化合物からポリアミンが生成し、これがエポキシ樹脂の硬化剤として働くというものである。本発明において、アミンが用いられずにケチミン系化合物が用いられる理由は、以下のとおりである。すなわち、アミンの場合は、直接空気中の二酸化炭素と反応して炭酸塩を生成するが、ケチミン系化合物の場合は、空気中の水分と接触してアミンが生成した後に、空気中の二酸化炭素と反応して炭酸塩を生成するためである。つまり、アミンを用いると、炭酸塩の生成が早期に行われるため、シラン系化合物による膜形成の前に炭酸塩が生成してしまう可能性が高く、一方、ケチミン系化合物の場合は炭酸塩の生成が遅いため、炭酸塩の生成前にシラン系化合物による膜形成がなされる可能性が高くなるからである。ケチミン系化合物の代表例としては、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンと、ジエチルケトン,ジプロピルケトン,メチルイソブチルケトン,メチルエチルケトンなどのジアルキルケトンとの脱水縮合物が挙げられる。また、メタキシリレンジアミンとジエチルケトンとの脱水縮合物や、ノルボルナンジアミンとジエチルケトンとの脱水縮合物なども挙げられる。
【0011】
本発明で用いるシラン系化合物は、少なくとも下記一般式(1)で表される官能基を持つものである。
一般式(1):
【化5】
(但し、R1,R2,R3は、アルキル基を表す。)
すなわち、珪素原子に四個の酸素原子が結合しており、そのうちの少なくとも三個はアルコキシ基の形になっている官能基を含む化合物を、シラン系化合物として用いるのである。このように、珪素原子に四個の酸素原子が結合している基は、水分と接触すると速やかに加水分解し、脱アルコールが生じてシラノール化合物となり、それらが縮合され、ケチミン系化合物が加水分解した後に更に空気中の水分と反応して炭酸塩を生成するより前に、ポリシロキサン結合を有するシラン系の膜を形成するのである。たとえば、珪素原子に三個の酸素原子しか結合しておらず、残りの一個に炭素原子が結合しているようなシラン系化合物の場合は、加水分解の速度が遅く、ケチミン系化合物が加水分解した後に更に空気中の水分と反応して炭酸塩を生成するより前に、シラン系の膜を形成しがたいので、本発明では使用することができない。
【0012】
本発明において、下記一般式(2)で表されるシラン系化合物を用いるのが好ましい。これらのシラン系化合物は、テトラアルコキシシラン又はこの加水分解縮合物である。たとえば、テトラメトキシシラン又はこの加水分解縮合物や、テトラエトキシシラン又はこの加水分解縮合物である。このようなシラン系化合物は、一般的に、加水分解の速度が速いからである。
一般式(2):
【化6】
(但し、R1,R2,R3,R4は、アルキル基を表す。nは1以上の整数を表す。)
また、R1,R2,R3,R4が各々エチル基であるシラン系化合物、すなわち、テトラエトキシシラン又はこの加水分解縮合物を用いるのが、最も好ましい。この理由は、加水分解の速度が適度に速く、作業性の点で優れているからである。すなわち、テトラメトキシシラン又はこの加水分解縮合物であるシラン系化合物は、夏場などの気温が高い時や梅雨などの湿度の高い時などにおいて、加水分解の速度が速すぎて、エポキシ樹脂組成物の塗布工程中に膜形成が生じる場合がある。したがって、シラン系化合物の加水分解速度としては、適度の速度、たとえば20〜30分以上で膜形成が生じるものを採用するのが、最も好ましいのである。
【0013】
エポキシ樹脂組成物中の各成分の配合割合は、以下のとおりである。すなわち、ケチミン系化合物の配合割合は、従来公知のエポキシ樹脂組成物と同等程度でよい。具体的には、ケチミン系化合物が加水分解して発生するアミンの活性水素等量が、エポキシ基の等量に比べて、0.5〜2.0倍程度であり、好ましくは0.8〜1.2倍程度がよい。また、シラン系化合物の配合割合は、エポキシ樹脂100質量部に対して、10〜40質量部程度でよい。
【0014】
本発明で使用するエポキシ樹脂組成物中には、従来の塗り継ぎ工法に用いられているエポキシ樹脂組成物の場合と同様に、任意の添加剤が含有されていてもよい。たとえば、炭酸カルシウム,表面処理炭酸カルシウム,珪砂などの充填剤、シリカ微粉末などの揺変剤、カップリング剤,希釈剤,可塑剤などの改質剤、無機系・有機系脱水剤やカルボン酸ビニルエステルなどの安定化剤、顔料などが含有されていてもよい。
【0015】
本発明に係る塗り継ぎ工法に使用するエポキシ樹脂組成物は、塗り継ぎ工法施工時には、エポキシ樹脂とケチミン系化合物とシラン系化合物などが混合されて使用されるものであるが、施工前には1液型として提供されてもよいし、2液型として提供されてもよい。ケチミン系化合物は空気中の水分と接触して硬化触媒の機能を発揮するものであるため、1液型として提供しても問題はない。もちろん、1液型のエポキシ樹脂組成物の場合、収納容器は気密性に優れたものを用いる必要がある。1液型として提供した方が、施工現場での混合工程が不要となるため、好ましいものである。しかし、エポキシ樹脂とケチミン系化合物とを別々に容器に収納して、2液型として提供し、施工時に両者を混合してもよい。2液型としたときは、本発明の作用効果を損なわない範囲において、ケチミン系化合物と共にアミン系化合物を併用しても良い。また、本発明の趣旨から明らかなように、塗り継ぎ工法に使用するエポキシ樹脂組成物であっても、最上層を構成するエポキシ樹脂組成物としては、本発明で用いる特定の組成のエポキシ樹脂組成物を用いる必要はない。なぜなら、最上層の硬化したエポキシ樹脂層には、もはや塗り継ぎがなされないからである。しかしながら、もちろん、最上層を構成するエポキシ樹脂層を形成させる際にも、本発明で用いるエポキシ樹脂組成物を採用しても差し支えない。
【0016】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明は、特定の配合のエポキシ樹脂組成物は、ケチミン系化合物が加水分解してアミンを生成し、このアミンが空気中の二酸化炭素と反応して炭酸塩を生成する前に、特定のシラン系化合物が空気中の水分で加水分解して、シラン系の膜を形成させるという機能を持つことを利用したものとして解釈されるべきである。
【0017】
エポキシ樹脂組成物の調製例1
以下の配合の1液型エポキシ樹脂組成物A1及びB1を準備した。
〔エポキシ樹脂組成物A1〕
エポキシ樹脂
(ジャパンエポキシレジン社製「E828」) 100質量部
炭酸カルシウム(日東粉化社製「NS100」) 80質量部
表面処理炭酸カルシウム
(丸尾カルシウム社製「MS700」) 40質量部
7号珪砂 160質量部
疎水性シリカ微粉末
(日本アエロジル社製「RY200S」) 5質量部
ケチミン系化合物a 40質量部
シラン系化合物
(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」) 20質量部
なお、ケチミン系化合物aとは、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(三菱ガス化学社製)とジエチルケトンの脱水縮合物のことである。また、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)は、テトラエトキシシランよりなるものである。
〔エポキシ樹脂組成物B1〕
エポキシ樹脂
(ジャパンエポキシレジン社製「E828」) 100質量部
疎水性シリカ微粉末
(日本アエロジル社製「RY200S」) 5質量部
ケチミン系化合物a 40質量部
シラン系化合物
(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」) 20質量部
【0018】
エポキシ樹脂組成物の調製例2
〔エポキシ樹脂組成物A2〕
ケチミン系化合物aをケチミン系化合物bに代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A2を得た。ここで、ケチミン系化合物bとは、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(三菱ガス化学社製)とジプロピルケトンの脱水縮合物のことである。
〔エポキシ樹脂組成物B2〕
ケチミン系化合物aをケチミン系化合物bに代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B2を得た。
【0019】
エポキシ樹脂組成物の調製例3
〔エポキシ樹脂組成物A3〕
ケチミン系化合物aをケチミン系化合物cに代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A3を得た。ここで、ケチミン系化合物cとは、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(三菱ガス化学社製)とメチルイソブチルケトンの脱水縮合物のことである。
〔エポキシ樹脂組成物B3〕
ケチミン系化合物aをケチミン系化合物cに代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B3を得た。
【0020】
エポキシ樹脂組成物の調製例4
〔エポキシ樹脂組成物A4〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8114」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A4を得た。ここで、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8114」)は、テトラメトキシシランよりなるものである。
〔エポキシ樹脂組成物B4〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8114」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B4を得た。
【0021】
エポキシ樹脂組成物の調製例5
〔エポキシ樹脂組成物A5〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(三菱化学社製「MS−51」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A5を得た。ここで、シラン系化合物(三菱化学社製「MS−51」)は、下記構造式よりなるものである。
【化7】
(但し、nは1以上の整数であり、その平均値は5〜6の範囲内である。)
〔エポキシ樹脂組成物B5〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(三菱化学社製「MS−51」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B5を得た。
【0022】
エポキシ樹脂組成物の調製例6
〔エポキシ樹脂組成物A6〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(信越シリコーン社製「X−40−9238」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A6を得た。ここで、シラン系化合物(信越シリコーン社製「X−40−9238」)は、上記一般式(3)で表されるものであり、nが5〜6のものである。
〔エポキシ樹脂組成物B6〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(信越シリコーン社製「X−40−9238」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B6を得た。
【0023】
エポキシ樹脂組成物の調製例7
〔エポキシ樹脂組成物A7〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(三菱化学社製「MSEP2」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A7を得た。ここで、シラン系化合物(三菱化学社製「MSEP2」)は、下記構造式よりなるものである。
【化8】
〔エポキシ樹脂組成物B7〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(三菱化学社製「MSEP2」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B7を得た。
【0024】
エポキシ樹脂組成物の調製例8
〔エポキシ樹脂組成物A8〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(日東化成社製「U−303」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A8を得た。ここで、シラン系化合物(日東化成社製「U−303」)は、下記構造式よりなるものである。
【化9】
〔エポキシ樹脂組成物B8〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(日東化成社製「U−303」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B8を得た。
【0025】
エポキシ樹脂組成物の調製例9
〔エポキシ樹脂組成物A9〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)の使用質量部を、20質量部から30質量部に変更する他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A9を得た。
〔エポキシ樹脂組成物B9〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)の使用質量部を、20質量部から30質量部に変更する他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B9を得た。
【0026】
エポキシ樹脂組成物の調製例10
〔エポキシ樹脂組成物A10〕
調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同一のものを、エポキシ樹脂組成物A10とした。
〔エポキシ樹脂組成物B10〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を使用しない他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B10を得た。
【0027】
エポキシ樹脂組成物の比較調製例11
〔エポキシ樹脂組成物A11〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を使用しない他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A11を得た。
〔エポキシ樹脂組成物B11〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を使用しない他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B11を得た。
【0028】
エポキシ樹脂組成物の比較調製例12
〔エポキシ樹脂組成物A12〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8123」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A12を得た。ここで、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8123」)は、トリエトキシモノメチルシランよりなるものである。
〔エポキシ樹脂組成物B12〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8123」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B12を得た。
【0029】
エポキシ樹脂組成物の比較調製例13
〔エポキシ樹脂組成物A13〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8122」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A13を得た。ここで、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8122」は、ジエトキシジメチルシランよりなるものである。
〔エポキシ樹脂組成物B13〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8122」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B13を得た。
【0030】
エポキシ樹脂組成物の比較調製例14
〔エポキシ樹脂組成物A14〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8121」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A14を得た。ここで、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8121」)は、モノエトキシトリメチルシランよりなるものである。
〔エポキシ樹脂組成物B14〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8121」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B14を得た。
【0031】
エポキシ樹脂組成物の比較調製例15
〔エポキシ樹脂組成物A15〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(信越シリコーン社製「KBM403」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A15を得た。ここで、シラン系化合物(信越シリコーン社製「KBM403」)は、下記構造式よりなるものである。
【化10】
〔エポキシ樹脂組成物B15〕
シラン系化合物(GE東芝シリコーン社製「TSL−8124」)を、シラン系化合物(信越シリコーン社製「KBM403」)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B15を得た。
【0032】
エポキシ樹脂組成物の比較調製例16
〔エポキシ樹脂組成物A16〕
ケチミン系化合物aを1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(三菱化学社製)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物A1と同様にして、エポキシ樹脂組成物A16を得た。
〔エポキシ樹脂組成物B16〕
ケチミン系化合物aを1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(三菱化学社製)に代えた他は、調製例1のエポキシ樹脂組成物B1と同様にして、エポキシ樹脂組成物B16を得た。
なお、このエポキシ樹脂組成物A16及びB16のみは、1液型とせずに、施工前に混合して調製した。
【0033】
実施例1〜10及び比較例1〜6
エポキシ樹脂組成物の調製例1〜10及びエポキシ樹脂組成物の比較調製例11〜16を用いて、以下に示すような塗り継ぎを行った。なお、調製例1のものが実施例1で、調製例2のものが実施例2であり、以下順に、調製例10のものが実施例10である。また、比較調製例11のものが比較例1で、比較調製例12のものが比較例2であり、以下順に、比較調製例16のものが比較例6である。まず、表面をサンドブラストで研磨した幅2.5cmで長さ10cmの鋼板を16枚準備した。各鋼板の端付近で全幅に亙って2.5cm×2.5cmの大きさで、各調製例のエポキシ樹脂組成物A1、A2、A3、・・・を、各々の鋼板に塗布した。塗布厚さは、0.25mmとした。そして、10℃で90%RH雰囲気下で48時間養生し、エポキシ樹脂組成物A1、A2、A3、・・・を硬化させた。その後、この硬化した各エポキシ樹脂層の上に、エポキシ樹脂組成物B1、B2、B3、・・・を、各々A1層、A2層、A3層、・・・に対応するようにして、塗布し、直ちに幅2.5cmで長さ10cmのカーボンシートの端部を接着し、エポキシ樹脂組成物B1、B2、B3、・・・を硬化させた。その後、28日間養生して、図1に示す如き試験体を得た。
【0034】
試験体を、図1の矢印方向に、引張速度5mm/minで引っ張り、剪断試験を行って剪断強度(N/mm2)と、剪断破壊時の状態を評価した。剪断破壊時の状態については、90%以上がエポキシ樹脂A1層、A2層、A3層、・・・の凝集破壊、又はエポキシ樹脂B1層、B2層、B3層、・・・の凝集破壊、又はカーボンシートの破壊であれば「○」と評価し、10%以上がエポキシ樹脂A1層、A2層、A3層、・・・とエポキシ樹脂B1層、B2層、B3層、・・・との界面剥離であれば「×」と評価した。この結果を表1に示した。
【0035】
【0036】
表1の結果から明らかなように、特定のシラン系化合物とケチミン系化合物とを併用したエポキシ樹脂組成物を用いて塗り継ぎを行った実施例1〜10に係る方法で得られた試験体は、剪断強度も高く、破壊時においても界面剥離が生じにくかった。これに対して、特定のシラン系化合物を使用していない比較例1、特定のシラン系化合物に代えて他のシラン系化合物を使用した比較例2〜5、及び特定のシラン系化合物を使用しているがケチミン系化合物に代えてアミン系化合物を使用した比較例6に係る方法で得られた試験体は、いずれも剪断強度が低く、破壊時において界面剥離の生じやすいものであった。したがって、実施例1〜10に係る方法を用いれば、塗り継ぎ性の向上を図ることができる。また、実施例10に係る方法では、塗り継がれるエポキシ樹脂A10層のみに特定のシラン系化合物を配合し、塗り継いだエポキシ樹脂B10層には特定のシラン系化合物は配合されていないが、良好な塗り継ぎ性が得られる。したがって、少なくとも塗り継がれるエポキシ樹脂層に、特定のシラン系化合物が配合されていれば良いことが分かる。なお、実施例1〜3のものは実施例4のものに比べて、また実施例6のものは実施例5のものに比べて、塗布したエポキシ樹脂組成物表面において、シラン系の膜が形成する速度が適度に遅く、塗り直しなどを行いやすく、作業性の点で優れていた。
【0037】
【作用】
本発明は、以下のような作用によって、塗布されたエポキシ樹脂層表面に炭酸塩が生成するのを防止するものである。すなわち、エポキシ樹脂組成物中に配合された特定のシラン系化合物が、空気中の水分と接触することによって、エポキシ樹脂層表面にシラン系の膜を形成し、この膜によってエポキシ樹脂層表面での炭酸塩の生成を防止するものである。そして、エポキシ樹脂の硬化触媒としてケチミン系化合物を使用しているので、これはアミンの場合のように直接空気中の二酸化炭素と反応して炭酸塩を生成するものではなく、いったん加水分解したのち空気中の二酸化炭素と反応して炭酸塩が生成するので、炭酸塩の生成速度が遅くなる。したがって、本発明に用いるエポキシ樹脂組成物を用いれば、エポキシ樹脂表面に、炭酸塩が生成するよりも速くシラン系の膜が形成されるので、エポキシ樹脂表面に炭酸塩が生成するのが防止されるのである。
【0038】
【発明の効果】
したがって、特定のシラン系化合物とケチミン系化合物が併用されたエポキシ樹脂組成物を用いて、塗り継ぎを行うと、塗り継がれる硬化したエポキシ樹脂層表面には炭酸塩の生成が少ないため、塗り継いだエポキシ樹脂組成物の密着性が向上する。よって、塗り継いで得られたエポキシ樹脂層間が剥離しにくいという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び比較例で、剪断強度を測定するために作成した試験体の模式的側面図である。
Claims (4)
- エポキシ樹脂組成物として1液型のものを用いる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の塗り継ぎ工法。
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