JP2004115708A - インクジェット用顔料インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット用顔料インク及びインクジェット記録方法 Download PDF

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飯島 裕隆
Kenichi Okubo
大久保 賢一
Tsutomu Iwamoto
岩本 勉
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Abstract

【課題】本発明の目的は、インク保存性、吐出安定性が良好で、かつ形成した画像の光沢性に優れたインクジェット用顔料インク及びインクジェット記録方法を提供することにある。
【解決手段】インクジェット用顔料インクにおいて、少なくとも2種のポリマー(A、B)を含有し、2種のポリマー(A、B)の重量平均分子量が、ポリマーA>ポリマーBであるときに、2種のポリマーの酸価が、ポリマーA≦ポリマーBであり、白金プレート法による静的表面張力値が40mN/m以下であり、かつ最大泡圧法による動的表面張力値が50mN/m以下であることを特徴とするインクジェット用顔料インク。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット用顔料インク及びインクジェット記録方法に関し、詳しくはインク保存性、吐出安定性が良好で、かつ形成した画像の光沢性に優れたインクジェット用顔料インク及びインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラあるいはコンピュータの普及に伴い、それらの画像を紙面等に記録するためのハードコピー画像記録技術が急速に発達している。これらのハードコピーの究極の目標は、その画質をいかに銀塩写真に近づけるかにあり、特に、色再現性、色濃度、質感、解像度、光沢性、耐光性等を銀塩写真に近づけることである。
【0003】
この様なハードコピー記録方法としては、銀塩写真によって画像を表示したディスプレーを直接撮影するものの他にも、昇華型感熱転写方式、インクジェット方式、静電記録方式等、多種多様な記録方法が実用化されている。
【0004】
上記各記録方式の中でも、インクジェット記録方法は、比較的簡単な装置で高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。広範囲の分野でインクジェット記録方法を採用したプリンタが製造されており、またその使用用途に応じてインクの種類も多岐に及んでいる。
【0005】
インクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録装置は、複数のノズルを備えた記録ヘッドを左右に往復動させながら、インク滴を飛翔(吐出)させ、普通紙または特殊コート紙等の記録媒体の移動と相俟って、記録媒体上に画像データに従った画像(パターン)を形成するように構成した装置である。
【0006】
上記インクジェット記録方法では、電子写真方式や溶融熱転写方式に比較して記録速度が遅いことが欠点であった。これを解決する方法として、1ノズル当たりの駆動周波数を増加する方法や、1色当たりのノズル数を増やす試みが行われ、記録速度は飛躍的に高まってきている。
【0007】
一方、従来よりインクジェット記録媒体(以下、単に記録媒体ともいう)へのインクの浸透性を改善して、光沢度を高める目的で、インクの表面張力を低くする試みがなされている。上記表面張力の調整は、主に静的な表面張力に着目して行われてきたが、現在のように印字速度の高速化に伴い、静的な表面張力値だけで論議することだけでは不十分で、動的な表面張力の調整が重要な要因となってきている。
【0008】
一般に、動的表面張力の調整は、例えば、低分子量の界面活性剤やそれ自身が低い表面張力能を有する水溶性有機溶剤の添加等により行われている。特に、液面の拡張、収縮速度が速い系における動的表面張力を、十分に低下させる方法としては、比較的疎水性を有する界面活性剤を用いること、あるいは上記の低分子量の界面活性剤やそれ自身が低い表面張力能を有する水溶性有機溶剤の添加を多くする方法が採られているのが一般的である。
【0009】
しかしながら、上記の方法を用いて動的表面張力の調整を行うと、インク保存時の粘度の上昇や顔料粒子径の増大等の分散安定性の低下を招く結果となり、また、低分子量の界面活性剤を多量に用いることにより、界面活性剤が表面にブリードしやすくなり、得られる画像の耐水性が低下するという問題を抱えている。
【0010】
上記課題に対して、インク中にポリマーを用いる方法が知られている。例えば、特定のアクリル樹脂を用いて、顔料の保存安定性、分散安定性を改良する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、これらの方法では、インク溶剤量を多くすると、ゲル化等により定着不良を引き起こす問題があった。
【0011】
また、塩基性化合物を用いて中和されたカルボキシル基を有するポリマーを用いて分散した顔料の水性分散体が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、上記ポリマーを用いても、界面活性剤、水溶性有機溶剤、その他の種々の添加剤を含有する顔料インクにおいては、顔料粒子の一次粒径の凝集を避けることができず、インク保存中の粘度上昇や顔料粒子の凝集を引き起こし、その結果、形成された画像の光沢度も低下し、所望のインク安定性を有するレベルまで至っていないのが現状である。
【0012】
顔料インクにおいて、顔料分散剤として用いるポリマーには、主に分散進行性、すなわち顔料粒子を所望とする粒径まで微細化する能力と、分散安定性、すなわち分散した後の顔料微粒子の凝集を防止する能力が必要とされている。しかしながら、ポリマーの選択に際しては、分散進行性に優れたポリマーが、分散安定性、あるいは保存安定性も良好であるとは限らない。特に、上述の動的表面張力を低い値に調整する場合には、比較的疎水性を有している界面活性剤、あるいは水溶性有機溶剤が多量に存在するような顔料インク系においては、分散安定性を維持することが困難であり、自ずと使用できるポリマーの範囲も非常に限定されているのが現状であり、低い動的表面張力を達成して高速印字性を付与させることと、インクの分散安定性や保存安定性、形成した画像の光沢性とを、同時に満足させることが困難となっているのが現状である。
【0013】
【特許文献1】
特開平10−158562号公報(特許請求の範囲)
【0014】
【特許文献2】
特開平9−31360号公報(特許請求の範囲)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、インク保存性、吐出安定性が良好で、かつ形成した画像の光沢性に優れたインクジェット用顔料インク及びインクジェット記録方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
【0017】
1.インクジェット用顔料インクにおいて、少なくとも2種のポリマー(A、B)を含有し、2種のポリマー(A、B)の重量平均分子量が、ポリマーA>ポリマーBであるときに、2種のポリマーの酸価が、ポリマーA≦ポリマーBであり、白金プレート法による静的表面張力値が40mN/m以下であり、かつ最大泡圧法による動的表面張力値が50mN/m以下であることを特徴とするインクジェット用顔料インク。
【0018】
2.前記ポリマーA及びBのガラス転移温度(Tg)が、共に50℃以上、150℃以下であることを特徴とする前記1項に記載のインクジェット用顔料インク。
【0019】
3.前記1または2項に記載のインクジェット用顔料インクを、30μm以下のノズル径より、10μl以下のインク液滴として、記録媒体上に吐出して画像記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
【0020】
4.前記記録媒体が、JIS Z8741に規定される60度鏡面光沢度が30%以上であることを特徴とする前記3項記載のインクジェット記録方法。
【0021】
5.前記記録媒体が、空隙型のインク吸収層を有していることを特徴とする前記3または4項に記載のインクジェット記録方法。
【0022】
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討を進めた結果、インクジェット用顔料インク(以下、単にインクともいう)が、少なくとも2種のポリマーを含有し、該ポリマーの重量平均分子量が、ポリマーA<ポリマーBであるときに、各ポリマーの酸価が、ポリマーA≦ポリマーBであるような条件を満足し、かつインクの物性として、白金プレート法による静的表面張力値を40mN/m以下、かつ最大泡圧法による動的表面張力値を50mN/m以下とすることにより、インクの分散安定性、保存安定性が向上し、特に、保存安定性が飛躍的に向上し、その結果、高速印字系においても安定した出射性を得ると共に、顔料粒子の凝集が低減され、高い光沢性を有するインクジェット画像が得られることを見出し、本発明に至った次第である。
【0023】
更に、本発明の上記効果は、ポリマーA及びポリマーBのガラス転移点(Tg)が、共に、50℃以上、150℃以下であるポリマーを使用したインクジェット用顔料インクであるときに、より一層の効果を発揮することを見出したものである。
【0024】
以下、本発明の詳細について説明する。
本発明では、インクジェット用顔料インクとして、公知のポリマーを含有させることができるが、少なくとも2種のポリマーを含有し、該ポリマーの重量平均分子量が、ポリマーA<ポリマーBであるときに、各ポリマーの酸価が、ポリマーA≦ポリマーBであるような条件を満足し、かつインクの物性として、白金プレート法による静的表面張力値を40mN/m以下、かつ最大泡圧法による動的表面張力値を50mN/m以下とすることが特徴である。
【0025】
重量平均分子量としては5,000〜300,000の範囲であり、好ましくは8,000〜100,000の範囲である。重量平均分子量が5,000以上であれば、インクジェット用顔料インクを調製した際に、良好な保存安定性を得ることができ、一方300,000以下であれば、水への適度な溶解性を有し、インクの保存時の良好な粘度安定性を得ることができ、その結果安定した出射性を達成することができる。
【0026】
上記重量平均分子量は、例えば、GPC(ゲルパーミッションクロマトグラフィー法)に従って測定することができる。
【0027】
また、ポリマーは、酸価が50〜300KOHmg/gであることが好ましく、80〜250KOHmg/gであることがより好ましい。また、ガラス転移点(Tg)は、50℃以上であることが好ましい。
【0028】
上記の酸価は、JIS−K−3504で規定される方法に従って測定して求めることができ、また、ガラス転移点はDSC法に従って測定して求めることができる。
【0029】
本発明のインクジェット用顔料インクにおいては、白金プレート法による静的表面張力値が40mN/m以下であり、かつ最大泡圧法による動的表面張力値が50mN/m以下であることが一つの特徴である。
【0030】
一般に、溶液の表面張力は、新たな面が形成されてから平行に達するまでには一定の時間を要する。インクジェット用顔料インクにおいては、インク液滴が、インク母液から噴射されて、新たな表面を形成する際、例えば、比表面積が拡張される際には、表面層において、インク中に含まれる界面活性剤の配向速度、界面活性剤の種類の違いによる表面配向強度や溶剤の蒸発等により時間経過により表面張力は変化しており、この様な非平衡状態の表面張力を、動的表面張力として測定可能であり、本発明でも定義する。
【0031】
動的表面張力の測定方法としては、公知の方法により測定することができ、例えば、メニスカス法、滴下法、γ/A曲線法、振動ジェット法、最大泡圧法、カーテンコーター法(ジャーナル・オブ・フルーイッド・メカニズム J.Fluid Mech.(1981),vol.112.p443〜458)等が挙げられるが、本発明では最大泡圧法を用いて測定した動的表面張力値で表す。
【0032】
本発明においては、動的表面張力値が50mN/mであることが特徴であるが、好ましくは10〜40mN/m、更に好ましくは10〜30mN/mである。
【0033】
また、静的表面張力の測定方法については、一般的な界面化学、コロイド化学の参考書等において述べられているが、例えば、新実験化学講座第18巻(界面とコロイド)、日本化学会編、丸善株式会社発行:P.68〜117を参照することができ、具体的には、輪環法(デュヌーイ法)、白金プレート法(ウィルヘルミー法)を用いて求めることができるが、本発明においては、白金プレート法により測定した静的表面張力値で表す。
【0034】
本発明においては、静的表面張力値が40mN/m以下であることが特徴であるが、好ましくは20〜35mN/m、更に好ましくは20〜30mN/mである。
【0035】
インクジェット用顔料インクの動的表面張力値及び静的表面張力値を、本発明で規定する値に調整する手段として、特に制限はないが、後述する一般式(1)及び(2)で表される繰り返し単位を有するポリマーを用いることがきわめて有効である。更には、比較的疎水性を有する界面活性剤を用いること、あるいは自身が低い表面張力能を有する水溶性有機溶剤等を用いることも好ましい。
【0036】
本発明で用いられるポリマーを構成する単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸モノブチル、マレイン酸モノブチル、アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、アシッドホスホオキシプロピルメタクリレート、3−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロピルメタクリレート、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−スルホエチルメタクリレート等が挙げられる。
【0037】
疎水性モノマーとしては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、2−メチルスチレン、t−ブチルスチレンもしくはクロルスチレンの如き、各種のスチレン系単量体(芳香族ビニルモノマー)類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−アミル、アクリル酸イソアミル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸デシルもしくはアクリル酸ドデシルの如き、各種のアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−アミル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸デシルもしくはメタクリル酸ドデシルの如き、各種のメタクリル酸エステル類;アクリル酸ヒドロキシエチルもしくはメタクリル酸ヒドロキシプロピルの如き、各種のヒドロキシル基(水酸基)含有モノマー類;またはN−メチロール(メタ)アクリルアミドもしくはN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドの如き、各種のN−置換(メタ)アクリル系単量体類等が挙げられる。
【0038】
これらの単量体に適当な重合開始剤を加え、一定時間重合させる方法で、本発明に用いるポリマーにすることができる。
【0039】
本発明で好ましく用いられるポリマーとしては、下記一般式(1)及び(2)の反復単位で表されるポリマーが挙げられる。
【0040】
【化1】
Figure 2004115708
【0041】
式中、Yは、HまたはCHを表し、Rxは、炭素数1〜9の直鎖または分岐のアルキル基を表し、a,b及びcは各々質量割合を表し、
aは、0.05〜0.40
bは、0.10〜0.40
cは、0.20〜0.85
a+b+c=1.00
によって構成される。
【0042】
【化2】
Figure 2004115708
【0043】
式中、Yは、HまたはCHを表し、Rxは、炭素数9以下の直鎖または分岐のアルキル基を表し、Ryは、炭素数10〜30の直鎖または分岐のアルキル基を表し、d、e、f及びgは各々質量割合を表し、
dは、0.05〜0.30
eは、0.05〜0.40
f+gは、0.30〜0.90
d+e+f+g=1.00
によって構成される。
【0044】
更に、一般式(1)の化合物は、下記の一般式(3)で表される反復単位で構成される。
【0045】
【化3】
Figure 2004115708
【0046】
式中、Yは、HまたはCHを表し、Rxは、炭素数1〜9の直鎖または分岐のアルキル基を表し、Mは、最終的に用いる塩基剤によって変わり、アルカリ金属、アンモニウム、アミン基等を表し、a,b及びcは各々質量割合を表し、
aは、0.05〜0.40、好ましくは0.10〜0.30であり、
bは、0.10〜0.40、好ましくは0.20〜0.30であり、
cは、0.20〜0.85、好ましくは0.40〜0.70であり、
a+b+c=1.00
によって構成される。
【0047】
更に、一般式(2)の化合物は、下記の一般式(4)で表される反復単位で構成される。
【0048】
【化4】
Figure 2004115708
【0049】
式中、Yは、HまたはCHを表し、Rxは、炭素数1〜9の直鎖または分岐のアルキル基を表し、Ryは、炭素数10〜30の直鎖または分岐のアルキル基を表し、Mは、最終的に用いる塩基剤によって変わり、アルカリ金属、アンモニウム、アミン基等を表し、d、e、f及びgは各々質量割合を表し、
dは、0.05〜0.30、好ましくは0.10〜0.20であり、
eは、0.05〜0.40、好ましくは0.10〜0.30であり、
f+gは、0.30〜0.90、好ましくは0.50〜0.80であり、
gは0.05〜0.40であるのが好ましく、0.10〜0.30であるのがより好ましく、
d+e+f+g=1.00
によって構成される。
【0050】
上記化合物は、単量体成分として、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等の炭素数が1〜9のアルキル基を有するアクリル酸エステル、メタクリス酸エステル等の成分;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸のような、α,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸等の酸成分;スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体成分;アクリル酸エステル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル等の炭素数10以上で30以下のアルキル基を有するアクリル酸エステル類、及びメタクリル酸エステル類、及びマレイン酸エステル類等の成分により構成され、各成分の配合比は分散進行性、分散液安定性、Tg、保存安定性等により決定される。
【0051】
前記一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリマーは、顔料粒子分散時の顔料分散剤として使用してもよく、あるいは顔料粒子を分散した後、顔料インクを調製する際に添加してもよいが、一般式(2)で表されるポリマーと併用する際には、前記一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリマーは、分散終了以降に添加することが好ましい。
【0052】
前記一般式(1)または(2)で表される繰り返し単位を有するポリマーは、公知の重合方法、例えば、溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合法、あるいは乳化重合法により得ることができる。
【0053】
以下に、前記一般式(1)または(2)で表される繰り返し単位を有するポリマーの合成方法の概要の一例を示す。
【0054】
例えば、攪拌機、環流冷却装置、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラスコに、有機溶媒を添加し、加熱して温度を60〜150℃の範囲に調整し、窒素ガスを導入しながら、前記一般式(1)または(2)で表される繰り返し単位を有する単量体を含む各単量体及び重合開始剤を1〜5時間かけて滴下する。滴下した後、同じ温度に保ちながら、2〜10時間かけて重合させる。重合させた後、必要に応じて、有機溶媒を減圧下で除去する。
【0055】
上記ポリマーの重合において、使用できる有機溶媒としては、例えば、酢酸エチル、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコール等を挙げることができる。また、重合開始剤としては、例えば、t−ブチルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等の過酸化物、2,2−アゾビスイソブチルニトリル、2,2−アゾビス(2,4−ジメチル)バレロニトリル等のアゾ化合物、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩等を挙げることができる。これらは、単独で使用しても、または2種以上で使用してもよい。
【0056】
以上のようにして得られたポリマーは、それぞれ細かく粉砕して、中和量のアンモニアやトリエタノールアミンのような塩基性溶媒を溶解したpHが6〜10の水に入れて、攪拌混合しながら60〜150℃に加熱して溶解させ、溶液状で用いることもできる。
【0057】
次いで、本発明のインクジェット用顔料インクの調製方法について、その一例を以下に示す。
【0058】
例えば、顔料、イオン交換水及び前記一般式(1)または(2)で表される繰り返し単位を有するポリマーを容器に入れ、混合する。次いで得られた混合物を、分散機、例えば、ビーズミル、ロールミル、超高圧ホモジナイザー等を用いて分散させる。ビーズミルの分散メディアとしては、直径0.2〜1.0mmのジルコニアビーズを用いると、顔料を容易に微細化することができ、その後の濾過操作が容易になり好ましい。分散は、中間分散液の顔料粒子の粒度分布を測定し、体積平均粒径が10〜300nmの範囲になり、かつ体積累計が99%粒径が500nm以下となるまで行う。
【0059】
上記分散工程では、該ポリマーの顔料100質量部に対する添加量としては、10〜150質量部が好ましく、より好ましくは10〜50質量部である。
【0060】
該ポリマーの添加量が10質量%を超えれば、顔料粒子を効果的に微細化することができ、また、150質量%以下であれば、適度な粘度を維持することができる。
【0061】
以上のようにして調製した体積平均粒径が300nm以下で、体積累計99%粒径が500nm以下の中間分散液に、イオン交換水及び本発明に係る前記一般式(1)または(2)で表される繰り返し単位を有するポリマーと、その他水溶性有機溶剤、界面活性剤等の各機能性添加剤を加えた後約30分〜2時間程度混合して、インクジェット用顔料インクを調製することができる。
【0062】
上記インクの顔料分散後から調製工程で用いるポリマーとしては、前記一般式(1)及び(2)で表される繰り返し単位を有するポリマーであることが好ましく、該ポリマーの顔料100質量部に対する添加量としては、10〜150質量部が好ましく、より好ましくは10〜50質量部である。
【0063】
該ポリマーの添加量が10質量%を超えれば、顔料インクの保存安定性を維持することができ、また、150質量%以下であれば、適度な粘度を維持することができる。
【0064】
次いで、本発明のインクジェット用顔料インクの上記項目を除いた構成要素について説明する。
【0065】
本発明のインクジェット用顔料インクは、上記説明したポリマーの他に、顔料、水溶性有機溶媒及び他の添加剤から構成されている。
【0066】
本発明において使用できる顔料としては、従来公知のものを特に制限なく使用でき、水分散性顔料、溶剤分散性顔料等何れも使用可能であり、例えば、不溶性顔料、レーキ顔料等の有機顔料及び、カーボンブラック等を好ましく用いることができる。
【0067】
不溶性顔料としては、特に限定するものではないが、例えば、アゾ、アゾメチン、メチン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、アジン、オキサジン、チアジン、ジオキサジン、チアゾール、フタロシアニン、ジケトピロロピロール等が好ましい。
【0068】
好ましく用いることのできる具体的顔料としては、以下の顔料が挙げられる。マゼンタまたはレッド用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
【0069】
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
【0070】
グリーンまたはシアン用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
【0071】
以上の他にレッド、グリーン、ブルー、中間色が必要とされる場合には以下の顔料を単独あるいは併用して用いることが好ましく、例えば
C.I.Pigment Red209、224、177、194;
C.I.Pigment Orange43;
C.I.Vat Violet3;
C.I.Pigment Violet19、23、37;
C.I.Pigment Green36、7;
C.I.Pigment Blue15:6;
等が用いられる。
【0072】
本発明で用いられる顔料は、分散剤及びその他所望する諸目的に応じて必要な添加物と共に分散機により分散して用いることが好ましい。分散機としては従来公知のボールミル、サンドミル、ラインミル、高圧ホモジナイザー等が使用できる。
【0073】
分散時の添加剤として界面活性剤を用いることもできる。本発明に用いられる界面活性剤としては陽イオン性、陰イオン性、両性、非イオン性のいずれも用いることができる。陽イオン性界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、等が挙げられる。陰イオン性界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、N−アシル−N−メチルグリシン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸塩、アシル化ペプチド、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン、硫酸化油、高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、第2級高級アルコールエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、モノグリサルフェート、脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。非イオン活性剤としては、ポリオキシエチレン2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイド、アセチレングリコール、アセチレンアルコール等が挙げられる。
【0074】
また、インク吐出後のインク液滴のメディア中への浸透を加速するために界面活性剤を使用することが好ましく、そのような界面活性剤としては、インクに対して保存安定性等の悪影響を及ぼさないものであれば限られるものではなく、上記の分散時の添加剤として使用する界面活性剤と同様のものが用いることができる。
【0075】
本発明に係るインクは、水と水溶性有機溶媒を主な液媒体成分とする。水溶性有機溶媒としては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、スルホン酸塩類(例えば1−ブタンスルホン酸ナトリウム塩等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等を挙げることができるが、本発明においては、所望の動的表面張力値を達成するため、水性溶媒の少なくとも1種が、アルキレングリコールモノエーテル類またはアルカンジオール類であることが好ましく、より好ましくは、アルキレングリコールモノエーテル類としては、エチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソルブ)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテルであり、アルカンジオール類としては1,2−ヘキサンジオール、あるいは1,2−ペンタンジオールであり、特に好ましくは、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオールが好ましく、特にそれらの水溶性有機溶媒をインク中に1〜15質量%含有することが好ましい。
【0076】
インク中の上記水溶性有機溶媒の総含有量は、一般にはインク全質量に対して質量%で10〜70%、好ましくは30〜65%、特に40〜60%が好ましい。
【0077】
また、本発明では、インクの多価金属イオンであるカルシウムイオン、マグネシウムイオン及び鉄イオンの総含有量が、10ppm以下であることが好ましく、より好ましくは0.1〜5ppm、特に好ましくは0.1〜1ppmである。
【0078】
インク中の多価金属イオンの含有量を、上記で規定した量とすることにより、高い分散安定性を有するインクを得ることができる。本発明に係る多価金属イオンは、硫酸塩、塩化物、硝酸塩、酢酸塩、有機アンモニウム塩、EDTA塩等に含有されている。
【0079】
本発明のインクでは、上記説明した以外に、必要に応じて、出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができ、例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、特開昭57−74193号、同57−87988号及び同62−261476号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57−87989号、同60−72785号、同61−146591号、特開平1−95091号及び同3−13376号等に記載されている退色防止剤、特開昭59−42993号、同59−52689号、同62−280069号、同61−242871号及び特開平4−219266号等に記載されている蛍光増白剤等を挙げることができる。
【0080】
次いで、本発明で用いることのできる記録媒体について説明する。
本発明で用いられる記録媒体としては、普通紙、コート紙、インク液を吸収して膨潤するインク受容層を設けた膨潤型インクジェット用記録紙、多孔質のインク受容層を持った空隙型インクジェット用記録紙、また基紙の代わりにポリエチレンテレフタレートフィルム等の樹脂支持体を用いたものも用いることができるが、本発明においては、空隙型の多孔質インク吸収層を有する記録媒体を用いることが好ましく、この組み合わせにより本発明の効果を最も発揮することができる。
【0081】
膨潤型としては、水溶性バインダーを用い、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド等を単独もしくは併用して塗布し、これをインク吸収層としたものである。
【0082】
空隙型としては、微粒子及び水溶性バインダーを混合して塗布したもので、特に光沢性のあるものが好ましい。微粒子としては、アルミナもしくはシリカが好ましく、特に粒径0.1μm以下のシリカを用いたものが好ましい。水溶性バインダーとしては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド等を単独もしくは併用したものが好ましい。
【0083】
上記の2タイプの内、連続高速プリントに適応するには、記録媒体のインク吸収速度が速い方が適しており、この点から、本発明においては、空隙型を特に好ましく用いることができる。
【0084】
以下、空隙型インク吸収層について、更に詳しく説明する。
空隙層は、主に親水性バインダーと無機微粒子の軟凝集により形成されるものである。従来より、皮膜中に空隙を形成する方法は種々知られており、例えば、2種以上のポリマーを含有する均一な塗布液を支持体上に塗布し、乾燥過程でこれらのポリマーを互いに相分離させて空隙を形成する方法、固体微粒子及び親水性または疎水性樹脂を含有する塗布液を支持体上に塗布し、乾燥後に、インクジェット記録用紙を水あるいは適当な有機溶媒を含有する液に浸漬し、固体微粒子を溶解させて空隙を作製する方法、皮膜形成時に発泡する性質を有する化合物を含有する塗布液を塗布後、乾燥過程でこの化合物を発泡させて皮膜中に空隙を形成する方法、多孔質固体微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布し、多孔質微粒子中や微粒子間に空隙を形成する方法、親水性バインダーに対して、概ね等量以上の容積を有する固体微粒子及びまたは微粒子油滴と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布し、固体微粒子の間に空隙を形成する方法等が知られている。本発明においては、空隙層に、平均粒径が100nm以下の各種無機固体微粒子を含有させることによって形成されることが、特に好ましい。
【0085】
記録媒体の支持体としては、非吸水性支持体であることが好ましい。本発明に用いられる非吸水性支持体としては、プラスチック樹脂フィルム支持体、あるいは紙の両面をプラスチック樹脂フィルムで被覆した支持体が挙げられる。プラスチック樹脂フィルム支持体としては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィルム、セルローストリアセテートフィルム、ポリスチレンフィルムあるいはこれらの積層したフィルム支持体等が挙げられる。これらのプラスチック樹脂フィルムは、透明または半透明なものも使用できる。
【0086】
本発明においては、プリント時のコックリング(しわ)が発生しない非吸水性支持体が好ましく、特に好ましい支持体は、紙の両面をプラスチック樹脂で被覆した支持体であり、最も好ましいのは紙の両面をポリオレフィン樹脂で被覆した支持体である。
【0087】
本発明で用いる記録媒体において、その表面のJIS Z8741に規定される60度鏡面光沢度が30%以上であることが好ましい。本発明で規定する60度鏡面光沢度の測定で用いることのできる装置としては、精密光沢計GM−26D、True Gross GM−26DPRO、変角光沢計GM−3D(以上、村上色彩技術研究所製)、VG−2000(日本電色工業社製)、デジタル変角光沢計(スガ試験機株式会社製)等を挙げることができる。
【0088】
本発明の画像形成方法で用いることのできるインクジェットヘッドとしては、オンデマンド方式でもコンティニュアス方式でも構わない。また、吐出方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(R)型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御型、スリットジェット型等)及び放電方式(例えば、スパークジェット型等)等を具体的な例として挙げることができるが、いずれの吐出方式を用いても構わない。
【0089】
本発明においては、本発明のインクジェット用顔料インクを、30μm以下のノズル径より、10μl以下のインク液滴として、記録媒体上に吐出して画像記録することが特徴である。本発明のインクジェット用顔料インクを、上記で規定する条件で吐出、印字することにより、高画質のインクジェット画像を得ることができる。
【0090】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されない。なお、実施例中に記載の「%」及び「部」は、特に断りのない限り「質量%」及び「質量部」を示す。
【0091】
実施例1
《ポリマー1〜7の調製》
攪拌機、環流冷却装置、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラスコに、酢酸エチル400部を添加し、加熱して温度を80℃に調整し、窒素ガスを導入しながら、表1に記載の組成比率からなる単量体及び重合開始剤としてt−ブチルパーオキサイド1〜3部を2時間かけて滴下した。滴下した後、80℃に保ちながら、2時間かけて共重合させた後、酢酸エチルを減圧下で除去してポリマー1〜7を調製した。
【0092】
【表1】
Figure 2004115708
【0093】
実施例2
〔顔料インク1の調製:本発明〕
以下の素材を容器内で1時間混合した後に、ビーズミル(アシザワ製:LMZ−2)に仕込み、5時間分散して体積平均粒子径95nmである分散中間体を製造した。
【0094】
(分散処方)
カーボンブラック(デグサ製:Printex35)       30部
ポリマー1                          25部
イオン交換水                         45部
更に該分散中間体を下記の処方で混合、希釈して分散液を得た。
【0095】
(分散液処方)
分散中間体                         100部
ポリマー3                          15部
イオン交換水                         85部
この分散液を用いて以下の配合で混合した後に濾過、脱気を行ない顔料インク1を得た。
【0096】
(顔料インク処方)
分散液                            20部
エチレングリコール                      20部
グリセリン                          10部
トリエチレングリコールモノブチルエーテル           12部
オルフィンE1010(日信化学製)             1.0部
プロキセルGXL(アビシア製)               0.1部
イオン交換水                         40部
上記インクを後述の評価項目に従い評価した。
【0097】
実施例3
〔顔料インク2の調製:本発明〕
実施例2のポリマー3をポリマー4に代えた他は実施例2と同様にして顔料インク2を調製した。このインクについて、後述の評価項目に従い評価した。
【0098】
〔顔料インク3の調製:本発明〕
実施例2のポリマー3をポリマー5に代えた他は実施例2と同様にして顔料インク3を調製した。このインクについて、後述の評価項目に従い評価した。
【0099】
〔顔料インク4の調製:本発明〕
実施例2のポリマー1をポリマー2に代えた他は実施例2と同様にして顔料インク4を調製した。このインクについて、後述の評価項目に従い評価した。
【0100】
〔顔料インク5の調製:本発明〕
実施例2のカーボンブラックをシアニンブルー(東洋インキ製:FG−7351)に代えた他は、実施例2と同様にして分散液を調製した。この分散液を用いて下記の配合で顔料インク5を調製した。
【0101】
(顔料インク処方)
分散液                            12部
エチレングリコール                      15部
グリセリン                          20部
1,2−ヘキサンジオール                   12部
ペレックスOT−P(花王製)                0.9部
プロキセルGXL(アビシア製)               0.1部
イオン交換水                         40部
上記インクを後述の評価項目に従い評価した。
【0102】
〔顔料インク6の調製:本発明〕
実施例2の顔料インク処方を以下のように代えた他は同様にして、顔料インク6を調製した。このインクを後述の評価項目に従い評価した。
【0103】
(顔料インク処方)
分散液                            20部
トリエチレングリコール                    15部
1,2−ヘキサンジオール                   10部
ジエチレングリコールモノブチルエーテル             3部
プルロニックL62(旭電化製)               0.8部
尿素                            0.2部
プロキセルGXL(アビシア製)               0.1部
イオン交換水                         50部
〔顔料インク7の調製:本発明〕
顔料インク5のインク処方を以下のように代えた他は同様にして、顔料インク7を調製した。このインクを後述の評価項目に従い評価した。
【0104】
(インク処方)
分散液                            12部
ジエチレングリコール                     10部
1,2−ヘキサンジオール                   10部
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル            5部
オルフィンE1010(日信化学製)               2部
プロキセルGXL(アビシア製)               0.2部
水酸化ナトリウム                      0.1部
イオン交換水                         60部
〔顔料インク8の調製:比較例〕
実施例2のインク処方で、トリエチレングリコールモノブチルエーテルを1,5−ペンタンジオールに、またオルフィンE1010をエマルゲン920(花王製)に代えた他は実施例2と同様に顔料インク8を調製した。得られたインクを後述の評価項目に従い評価した。
【0105】
〔顔料インク9の調製:比較例〕
顔料インク5のインク処方で、1,2−ヘキサンジオール12部に代えてトリエチレングリコール10部に、ペレックスOT−P0.9部に代えてレベノールWX(花王製)0.1部にする他は、顔料インク5と同様にして顔料インク9を調製した。得られたインクを後述の評価項目に従い評価した。
【0106】
〔顔料インク10の調製:比較例〕
実施例2のポリマー1をポリマー3に代えて同様の条件で分散を行ったが、5時間分散しても所望の分散度が得られなかった。
【0107】
〔顔料インク11の調製:比較例〕
実施例2のポリマー3を添加する代わりに、同割合のイオン交換水を添加した他は実施例2と同様に分散液、顔料インク11を調製した。得られたインクは後述の評価項目に従い評価した。
【0108】
〔顔料インク12の調製:比較例〕
実施例2のポリマー3をポリマー1に代える他は、実施例2と同様に分散液、顔料インク12を調製した。得られたインクは後述の評価項目に従い評価した。
【0109】
〔顔料インク13の調製:比較例〕
実施例2のポリマー1をポリマー2に、ポリマー3をポリマー6に代えて実施例2と同様に分散液、顔料インク13を調製した。得られたインクは後述の評価項目に従い評価した。
【0110】
〔顔料インク14の調製:比較例〕
実施例2のポリマー1をポリマー7に、ポリマー3をポリマー4に代えて実施例2と同様に分散液、顔料インク14を調製した。得られたインクは後述の評価項目に従い評価した。
【0111】
《顔料インクの各特性値の測定》
(a):静的表面張力測定
表面張力計(協和界面科学製:CBVP−Z)を使用し、インク温度25℃の時の白金プレート法による表面張力値を測定した。
【0112】
(b):動的表面張力測定
動的表面張力計(ケム・ダインリサーチ製:センサダイン6000)を使用し、インク温度25℃、気泡発生速度が1秒間に7気泡の時の表面張力値を求めた。(気泡速度が丁度1秒7気泡にならない場合にはその前後の気泡速度の表面張力値を測定し、その値を線形に近似して求めた。)
(c):インク保存性
振動式粘度計(山一電機製:VM1G−L)を用いて調製直後と密栓した瓶中で60℃1ヶ月保存後のインクに対する、各々25℃での粘度を測定し、以下の式より粘度変化率を算出した。
【0113】
60℃1ヶ月保存後の粘度/調製直後の粘度×100(%)
◎:粘度変化率が100±5%以内である
○:粘度変化率が100±10%以内である
△:粘度変化率が100±15%以内である
×:粘度変化率が90%以下、または110%以上である
(d):インク出射性
調製したインクをノズル径:25μm、ノズル数512ノズルのピエゾ型インクジェットヘッドより駆動周波数34kHz、液滴量7μl、液滴速度8m/secの条件で出射させた。連続して10分間出射を行ったときの出射の状態を観察した。
【0114】
◎:全く変化がみられない
△:出射方向が曲がるノズルが1から3ノズルみられる
×:曲がりを生じるノズルが4ノズル以上、または1ノズル以上で目詰まりが発生した
(e):光沢
前記ヘッドを使用したインクジェットプリンタを使用し、空隙型インクジェット光沢紙「コニカフォトライクQPペーパー」(コニカ製)に反射濃度1.0±0.05の濃度になるように印字した。
【0115】
印字領域の光沢を写像性測定器(スガ試験機製:ICM−1)により、くさび2mmでのC値を求めた。
【0116】
◎:C値が90%以上
○:C値80%以上、90%未満
△:C値60%以上、80%未満
×:C値が60%未満
以上により得られた各測定結果及び評価結果を表2に示す。
【0117】
【表2】
Figure 2004115708
【0118】
表2より明らかなように、本発明に係る重量平均分子量及び酸価の条件を満たすポリマーを用い、かつ静的表面張力値が40mN/m以下で、動的表面張力値が50mN/m以下である顔料インクは、比較の顔料インクに対し、インク保存性、出射安定性が良好で、かつ形成された印字画像の光沢性に優れていることが分かる。
【0119】
【発明の効果】
本発明により、インク保存性、吐出安定性が良好で、かつ形成した画像の光沢性に優れたインクジェット用顔料インク及びインクジェット記録方法を提供することができた。

Claims (5)

  1. インクジェット用顔料インクにおいて、少なくとも2種のポリマー(A、B)を含有し、2種のポリマー(A、B)の重量平均分子量が、ポリマーA>ポリマーBであるときに、2種のポリマーの酸価が、ポリマーA≦ポリマーBであり、白金プレート法による静的表面張力値が40mN/m以下であり、かつ最大泡圧法による動的表面張力値が50mN/m以下であることを特徴とするインクジェット用顔料インク。
  2. 前記ポリマーA及びBのガラス転移温度(Tg)が、共に50℃以上、150℃以下であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用顔料インク。
  3. 請求項1または2に記載のインクジェット用顔料インクを、30μm以下のノズル径より、10μl以下のインク液滴として、記録媒体上に吐出して画像記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
  4. 前記記録媒体が、JIS Z8741に規定される60度鏡面光沢度が30%以上であることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録方法。
  5. 前記記録媒体が、空隙型のインク吸収層を有していることを特徴とする請求項3または4に記載のインクジェット記録方法。
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