JP2004115389A - 蓄光粉を含む爪装飾用塗料 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来になく貯蔵安定性に優れ、安定して蓄光性に優れたマニキュアを可能とする爪装飾用塗料を提供する。
【解決手段】粒径が1〜15μmの畜光粉を、0.1〜0.3重量%含有する塗料で、前記畜光粉がEuを主賦活剤とするアルカリ土類金属のアルミン酸塩よりなる蓄光性蛍光体からなるものとした。蓄光粉の粒径が5〜8μmであるのが好ましく、蓄光粉の比重が3〜4であるのがよい。
なお、樹脂分に対する蓄光粉の重量比率は100:0.5〜3.0程度であるのが好ましい。
【選択図】 なし
【解決手段】粒径が1〜15μmの畜光粉を、0.1〜0.3重量%含有する塗料で、前記畜光粉がEuを主賦活剤とするアルカリ土類金属のアルミン酸塩よりなる蓄光性蛍光体からなるものとした。蓄光粉の粒径が5〜8μmであるのが好ましく、蓄光粉の比重が3〜4であるのがよい。
なお、樹脂分に対する蓄光粉の重量比率は100:0.5〜3.0程度であるのが好ましい。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯蔵安定性に優れ、夜間に美しく輝くマニキュアを形成できる塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネイルカラーに用いられる塗料組成物に、その意匠性を高めるため、金属粉やパール粉、蛍光、蓄光塗料等を任意に混合できることが、特許文献1に記載されており、また特許文献2には、接着性バインダー層上に、顔料系カラー地色層、蓄光インク層、フォトクロミックスインク層の3層からなるネイルマニキュア用インクが開示されている。
【0003】
しかし、無機粉末である蓄光粉を使用したのでは、貯蔵安定性に欠け、また、通常の蓄光粉は、放射性物質を含有している場合が多いため、安全性に問題があり、しかも、市販の蓄光粉では、初期発光輝度や経時残光時間に優れた製品を得ることができず、夜間に美しく輝くマニキュアを形成できる塗料として実用化できるものではなかった。
【0004】
【特許文献1】特開2001−270810号公報
【特許文献2】登録実用新案第3034028号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来になく貯蔵安定性に優れ、安定して蓄光性に優れたマニキュアを可能とする爪装飾用塗料を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
我々は、爪装飾用の塗料に、粒径が1〜15μmの特殊な畜光粉を、0.1〜0.3重量%含有させることにより、前記課題を解決した。
即ち、本発明では、前記畜光粉として、Euを主賦活剤とするアルカリ土類金属のアルミン酸塩よりなる蓄光性蛍光体からなることを特徴とする。
【0007】
蓄光粉の粒径は5〜8μmであるのが好ましく、また、蓄光粉の比重が3〜4、特に3.5〜3.8であるのが好ましい。
【0008】
塗料に含まれる樹脂としては、通常のマニキュア液等に使用されるもの、例えばニトロセルロースやアルキッド樹脂等がいずれも使用できる。
【0009】
樹脂分に対する蓄光粉の割合は、固形分重量比率で、100:0.5〜3.0、特に100:1.6〜1.8程度であるのが好ましい。
【0010】
なお、塗料の粘度は、B型粘度計、3号ローター使用、回転数12、温度20℃で、0.5〜1.5Pa・s程度でよく、通常0.7〜0.9Pa・sであるのが扱い易い。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を示すが、これにより本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
実施例1
粒子径7μmで比重3.6の蓄光粉〔エルティーアイ株式会社の蓄光性機能セラミックPG(G)(B):化学式(Sr,Eu,Dy)O−(Al),Oで示されるもの〕を使用し、下記配合の塗料を作成して、マニキュアと同様に手の爪に塗布し、乾燥した。
【0012】
比較例1
蓄光粉の添加量を0.32重量部とした以外は実施例1と同様の配合で溶液を作成し、マニキュアと同様に手の爪に塗布し、乾燥した。
【0013】
比較例2
蓄光粉の粒子径を20μmとした以外は実施例1と同様の配合で溶液を作成し、マニキュアと同様に手の爪に塗布し、乾燥した。
【0014】
実施例及び比較例で得た塗料の安定性、塗布適性及び初期輝度について、試験した。その結果を表1に示す。
なお、物性の評価は次の基準に従ったものである。
〔塗料の安定性〕
塗料作成後、温度20℃、湿度65%の条件下に24時間放置し、塗料の分離状態を判定する。
◎:全く分離しない。
○:一部分離しかけている。
△:一部が分離している。
×:全体が分離している。
〔初期輝度〕
◎:6,000ミリカンデラ以上
○:4,000〜5,999ミリカンデラ
△:2,000〜3,999ミリカンデラ
×:1,999ミリカンテラ以下
〔塗布適性〕
◎:問題なく爪に塗れる
○:やや問題あるが爪に塗れる
△:工夫しても爪に塗りにくい
×:うまく爪に塗れない
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】
本発明の製品は次のような効果を有する。
1.従来品は放置しておくと塗料が分離するため、再使用する際に、容器を振り、均一に攪拌しなければ使用できなかったが、本発明品は、分離しないため、攪拌の必要がなく、直ぐ使用できる。
2.通常の蓄光粉は、放射性物質を含有しているが場合が多いが、本発明品は、放射性物質を使用していないので、人体に対して安全である。
3.通常の製品は、初期発光輝度も低く、経時残光時間も短いが、本発明品は、初期発光輝度が高く、経時残光時間も長い。
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯蔵安定性に優れ、夜間に美しく輝くマニキュアを形成できる塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネイルカラーに用いられる塗料組成物に、その意匠性を高めるため、金属粉やパール粉、蛍光、蓄光塗料等を任意に混合できることが、特許文献1に記載されており、また特許文献2には、接着性バインダー層上に、顔料系カラー地色層、蓄光インク層、フォトクロミックスインク層の3層からなるネイルマニキュア用インクが開示されている。
【0003】
しかし、無機粉末である蓄光粉を使用したのでは、貯蔵安定性に欠け、また、通常の蓄光粉は、放射性物質を含有している場合が多いため、安全性に問題があり、しかも、市販の蓄光粉では、初期発光輝度や経時残光時間に優れた製品を得ることができず、夜間に美しく輝くマニキュアを形成できる塗料として実用化できるものではなかった。
【0004】
【特許文献1】特開2001−270810号公報
【特許文献2】登録実用新案第3034028号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来になく貯蔵安定性に優れ、安定して蓄光性に優れたマニキュアを可能とする爪装飾用塗料を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
我々は、爪装飾用の塗料に、粒径が1〜15μmの特殊な畜光粉を、0.1〜0.3重量%含有させることにより、前記課題を解決した。
即ち、本発明では、前記畜光粉として、Euを主賦活剤とするアルカリ土類金属のアルミン酸塩よりなる蓄光性蛍光体からなることを特徴とする。
【0007】
蓄光粉の粒径は5〜8μmであるのが好ましく、また、蓄光粉の比重が3〜4、特に3.5〜3.8であるのが好ましい。
【0008】
塗料に含まれる樹脂としては、通常のマニキュア液等に使用されるもの、例えばニトロセルロースやアルキッド樹脂等がいずれも使用できる。
【0009】
樹脂分に対する蓄光粉の割合は、固形分重量比率で、100:0.5〜3.0、特に100:1.6〜1.8程度であるのが好ましい。
【0010】
なお、塗料の粘度は、B型粘度計、3号ローター使用、回転数12、温度20℃で、0.5〜1.5Pa・s程度でよく、通常0.7〜0.9Pa・sであるのが扱い易い。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を示すが、これにより本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
実施例1
粒子径7μmで比重3.6の蓄光粉〔エルティーアイ株式会社の蓄光性機能セラミックPG(G)(B):化学式(Sr,Eu,Dy)O−(Al),Oで示されるもの〕を使用し、下記配合の塗料を作成して、マニキュアと同様に手の爪に塗布し、乾燥した。
【0012】
比較例1
蓄光粉の添加量を0.32重量部とした以外は実施例1と同様の配合で溶液を作成し、マニキュアと同様に手の爪に塗布し、乾燥した。
【0013】
比較例2
蓄光粉の粒子径を20μmとした以外は実施例1と同様の配合で溶液を作成し、マニキュアと同様に手の爪に塗布し、乾燥した。
【0014】
実施例及び比較例で得た塗料の安定性、塗布適性及び初期輝度について、試験した。その結果を表1に示す。
なお、物性の評価は次の基準に従ったものである。
〔塗料の安定性〕
塗料作成後、温度20℃、湿度65%の条件下に24時間放置し、塗料の分離状態を判定する。
◎:全く分離しない。
○:一部分離しかけている。
△:一部が分離している。
×:全体が分離している。
〔初期輝度〕
◎:6,000ミリカンデラ以上
○:4,000〜5,999ミリカンデラ
△:2,000〜3,999ミリカンデラ
×:1,999ミリカンテラ以下
〔塗布適性〕
◎:問題なく爪に塗れる
○:やや問題あるが爪に塗れる
△:工夫しても爪に塗りにくい
×:うまく爪に塗れない
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】
本発明の製品は次のような効果を有する。
1.従来品は放置しておくと塗料が分離するため、再使用する際に、容器を振り、均一に攪拌しなければ使用できなかったが、本発明品は、分離しないため、攪拌の必要がなく、直ぐ使用できる。
2.通常の蓄光粉は、放射性物質を含有しているが場合が多いが、本発明品は、放射性物質を使用していないので、人体に対して安全である。
3.通常の製品は、初期発光輝度も低く、経時残光時間も短いが、本発明品は、初期発光輝度が高く、経時残光時間も長い。
Claims (4)
- 粒径が1〜15μmの畜光粉を、0.1〜0.3重量%含有するものであって、前記畜光粉がEuを主賦活剤とするアルカリ土類金属のアルミン酸塩よりなる蓄光性蛍光体からなることを特徴とする蓄光粉を含む爪装飾用塗料。
- 蓄光粉の粒径が5〜8μmであることを特徴とする請求項1の塗料。
- 蓄光粉の比重が3〜4であることを特徴とする請求項1又は2の塗料。
- 樹脂分に対する蓄光粉の重量比率が100:0.5〜3.0であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項の塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002277539A JP2004115389A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 蓄光粉を含む爪装飾用塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002277539A JP2004115389A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 蓄光粉を含む爪装飾用塗料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004115389A true JP2004115389A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32273107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002277539A Pending JP2004115389A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 蓄光粉を含む爪装飾用塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004115389A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014005256A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Sakai Chem Ind Co Ltd | 化粧料 |
-
2002
- 2002-09-24 JP JP2002277539A patent/JP2004115389A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014005256A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Sakai Chem Ind Co Ltd | 化粧料 |
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