JP2004114921A - キャリーバッグ - Google Patents

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JP2004114921A JP2002283788A JP2002283788A JP2004114921A JP 2004114921 A JP2004114921 A JP 2004114921A JP 2002283788 A JP2002283788 A JP 2002283788A JP 2002283788 A JP2002283788 A JP 2002283788A JP 2004114921 A JP2004114921 A JP 2004114921A
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Kazuhiro Fujii
藤井 和浩
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Abstract

【課題】キャリーバッグにおいて、キャリーバッグを容易に持ち運びできるようにする。さらに、キャリーバッグの移動・運搬を円滑に行えるようにする。
【解決手段】キャリーバッグは、物品を運搬可能なキャリーバッグであって、第1フレーム部材と、第2フレーム部材と、第1ロック部材と、第1および第2キャスター部とを備えている。第1フレーム部材は、物品を積載可能な積載部および操舵用のハンドル部を有している。第2フレーム部材は、第1フレーム部材に折りたたみ状態と使用状態とに開閉自在に連結され、乗車可能な乗車部を有している。第1ロック部材は、使用状態で第1フレーム部材に対して第2フレーム部材をロックする。第1および第2キャスター部は、走行用の車輪および車輪をフレーム部材に装着するための固定部を有し、第1および第2フレーム部材の少なくともいずれかに走行方向に間隔を隔てて装着されている。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャリーバッグ、特に、物品を運搬可能なキャリーバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
キャリーバッグは、物品を移動時に容易に運搬できるようにしたものである。従来のキャリーバッグは、物品の積載部と、ハンドルと、物品の積載部に装着される車輪とを有している。このキャリーバッグを移動・運搬するために、ハンドルを走行方向へと引っ張ると、物品の積載部の下面に取り付けられた車輪が路面上で回転し、物品を容易に持ち運びすることができる。(たとえば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2002−199922号公報(第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のキャリーバックでは、キャリーバックの物品の重量が重くなると、車輪によって移動時や運搬時の労力が軽減されるものの、キャリーバッグを引いて移動するには重すぎて、キャリーバックを容易に持ち運びできなくなるおそれがある。また、キャリーバッグとともに移動しながら走行方向を変えて曲がろうとすると、車輪の設置位置や設置方法によっては、走行方向の変化に円滑に追随できなくなるときがある。
【0005】
本発明の課題は、キャリーバッグにおいて、キャリーバッグを容易に持ち運びできるようにすることにある。
本発明の別の課題は、キャリーバッグの移動・運搬を円滑に行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るキャリーバッグは、物品を運搬可能なキャリーバッグであって、第1フレーム部材と、第2フレーム部材と、第1ロック部材と、第1および第2キャスター部とを備えている。第1フレーム部材は、物品を積載可能な積載部および操舵用のハンドル部を有している。第2フレーム部材は、第1フレーム部材に折りたたみ状態と使用状態とに開閉自在に連結され、乗車可能な乗車部を有している。第1ロック部材は、使用状態で第1フレーム部材に対して第2フレーム部材をロックする。第1および第2キャスター部は、走行用の車輪および車輪を両フレーム部材のいずれかに装着するための固定部を有し、第1および第2フレーム部材の少なくともいずれかに走行方向に間隔を隔てて装着されている。
【0007】
このキャリーバッグでは、乗車部を有する第2フレーム部材が、折りたたみ状態と使用状態とを取り得るように、第1フレーム部材に開閉自在に連結される。そして、車輪を有する第1および第2キャスター部は、第1および第2フレーム部材の少なくともいずれかに走行方向に間隔を隔てて装着される。このとき、第1ロック部材を用いて第2フレーム部材を使用状態にすると、第2フレーム部材は第1フレーム部材に対してロックされる。そして、第2フレーム部材の乗車部に乗車して、走行方向へとキャリーバックを押し進めると、走行方向に車輪が回転する。
【0008】
ここでは、乗車部を有する第2フレーム部材が、折りたたみ状態と使用状態とを取り得るように開閉自在に第1フレーム部材に連結され、第1および第2キャスター部が、第1および第2キャスター部の少なくともいずれかに走行方向に間隔を隔てて装着されている。このため、第2フレーム部材を使用状態にし乗車部に乗車すると、キャリーバックの移動・運搬を円滑に行うことができる。また、第2フレーム部材を折りたたんだ状態にしても、第1および第2キャスター部のいずれかを使用することによって、キャリーバックを容易に持ち運びすることができる。
【0009】
発明2に係るキャリーバッグは、請求項1に記載のキャリーバックにおいて、第1フレーム部材および第2フレーム部材のいずれかに取り付けられ、折りたたみ状態で両フレーム部材をロックする第2ロック部材をさらに備えている。
この場合、両フレーム部材が第2ロック部材によってロックされるので、折りたたみ状態でキャリーバックを移動・運搬したとしても、第2フレーム部材が移動の妨げにならず、キャリーバックを容易に運搬することができる。
【0010】
発明3に係るキャリーバッグは、請求項1又は2に記載のキャリーバックにおいて、第1フレーム部材が、積載部の物品を自立可能に支持するためのスタンドを有している。
この場合、第1フレーム部材がスタンドを有しているので、キャリーバッグの静止時に、積載部の物品を安定して自立させることができ、物品のくずれ等を防止することができる
発明4に係るキャリーバッグは、請求項1から3のいずれかに記載のキャリーバックにおいて、第2フレーム部材が、折りたたみ状態時に第1フレーム部材へと収納され、使用状態時に第1フレーム部材から離れて維持されている。
【0011】
この場合、第2フレーム部材が、折りたたみ状態時に第1フレーム部材へと収納され、使用状態時に第1フレーム部材から離れて維持されているので、折りたたみ状態時では第1フレーム部材と第2フレーム部材との一体化を図ることができ、使用状態時では第2フレーム部材の乗車部を安定した状態で維持できる。
発明5に係るキャリーバッグは、請求項1から4のいずれかに記載のキャリーバックにおいて、第1ロック部材が、第1連結部材と、第2連結部材と、ヒンジ部と、付勢部材と、係止部材とを有している。第1連結部材は第1フレーム部材に、第2連結部材は第2フレーム部材に、第1端が揺動自在に取り付けられている。ヒンジ部は、第1および第2連結部材の第2端に設けられ、両連結部材を互いに折りたたみ可能に連結している。付勢部材は、ヒンジ部に内蔵され、第1および第2連結部材を使用状態で開く方向に付勢している。係止部材は、第1および第2連結部材のいずれかの第2端に設けられ、両連結部材を使用状態で係止している。
【0012】
この場合、第2フレーム部材の使用状態では、ヒンジ部に連結された両連結部材は、開く方向に付勢され、係止部材によって係止される。このため、第2フレーム部材を折りたたみ状態から使用状態へと変更するとき、ヒンジ部を付勢する力によって両連結部材を開くことができ、第2フレーム部材を容易に使用可能な状態にすることができる。
【0013】
発明6に係るキャリーバッグは、請求項1から5のいずれかに記載のキャリーバックにおいて、第1および第2キャスター部が、第2フレーム部材の両端部にそれぞれ装着されている。
この場合、第1および第2キャスター部が、第2フレーム部材の両端部に装着されているので、第2フレーム部材の乗車部を路面に対して安定に維持することができ、キャリーバックを円滑に移動・運搬することができる。
【0014】
発明7に係るキャリーバッグは、請求項1から5のいずれかに記載のキャリーバックにおいて、第1および第2キャスター部が、第1フレーム部材と第2フレーム部材とにそれぞれ装着されている。
この場合、第1および第2キャスター部が、第1フレーム部材と第2フレーム部材とにそれぞれ装着されているので、第1フレーム部材の積載部に物品を載せたときの荷重と、第2フレーム部材の乗車部に乗車したときの荷重とが、第1および第2キャスター部にそれぞれ配分され、キャリーバック全体のバランスを効果的に保つことができる。
【0015】
発明8に係るキャリーバッグは、請求項1から7のいずれかに記載のキャリーバックにおいて、第1および第2キャスター部のいずれか一方は、折りたたみ状態および使用状態ともに車輪が路面に接触し、第1および第2キャスター部のいずれか他方は、折りたたみ状態時に車輪が路面から離れている。
この場合、第1および第2キャスター部のいずれか一方は、折りたたみ状態および使用状態ともに車輪が路面に接触し、第1および第2キャスター部のいずれか他方は、折りたたみ状態時に車輪が路面から離れているので、第2フレーム部材を使用するしないにかかわらずキャスター機能は常に利用することができる。特に、第2フレーム部材が折りたたまれるような場合は、キャリーバックを移動・運搬するために必要となる車輪のみが利用可能になる。
【0016】
発明9に係るキャリーバッグは、請求項1から8のいずれかに記載のキャリーバックにおいて、第1キャスター部が、2つの車輪が両端に装着されるステアリング部と、ステアリング部を制御するために固定部に装着されたガイド部とを有している。
この場合、第1キャスター部が、ステアリング部と、ステアリング部を制御するためのガイド部とを有しているので、乗車部上で曲がろうとする方向側に体重移動することで、ガイド部を中心にステアリング部が機能し、キャリーバッグは容易に走行方向を変えることができる。
【0017】
発明10に係るキャリーバッグは、請求項1から9のいずれかに記載のキャリーバックにおいて、第2キャスター部が、2つの車輪が両端に装着されるステアリング部と、ステアリング部を制御するために固定部に装着されたガイド部とを有している。
この場合、第2キャスター部が、ステアリング部と、ステアリング部を制御するためのガイド部とを有している。このため、第2キャスター部にのみステアリング部を有する場合、乗車部上で曲がろうとする方向側に体重移動することで、ガイド部を中心にステアリング部が機能し、キャリーバッグは容易に走行方向を変えることができる。また、第1および第2キャスター部にステアリング部を有する場合、乗車部上で曲がろうとする方向側に体重移動すると、乗車部から前後のガイド部に伝達される荷重配分に応じて、第1および第2キャスター部のステアリング部が動作し、キャリーバッグは円滑に走行方向を変えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
〔構成〕
図1に、本発明の第1実施形態によるキャリーバッグを示す。
キャリーバッグは、物品を運搬可能なキャリーバッグであって、図1および図2に示すように、第1フレーム部材1と、第2フレーム部材2と、第1ロック部材3と、第1および第2キャスター部4,5とを備えている。
【0019】
第1フレーム部材1は、図1に示すように、物品を積載可能な積載部6および操舵用のハンドル部7を有している。積載部6は、第1フレーム部材1の下部に相当する部分に設けられ、第1フレーム部材1を自立させたときに路面に対して水平になるように配置されている。積載部6の下面にはスタンド8が取り付けられ、自立時に積載部6上の物品を支持することが可能となっている。ハンドル部7は、図3に示すように、物品を保持する物品保持部分9と逆U字型のハンドル部分10とからなっている。物品保持部分9とハンドル部分10との間には、第1フレーム部材1の変形防止用の変形規制部材11が取り付けられている。変形規制部材11の下方には第2ロック部材12が設けられ、この第2ロック部材12によって第1および第2フレーム部材1,2はロック可能となっている。積載部6とハンドル部7とで形成される隅角部13には、第1フレーム部材1と第2フレーム部材2とを連結するための第2ヒンジ部14が設けられている。隅角部13の上方には、斜材15が積載部6とハンドル部7とに架け渡されている。
【0020】
第2フレーム部材2は、図2に示すように、乗車可能な乗車部16を有し、第2ヒンジ部14を介して第1フレーム部材1に折りたたみ状態と使用状態とに開閉自在に連結されている。第2フレーム部材2は、折りたたみ状態時に第1フレーム部材1へと収納され、使用状態時に第1フレーム部材1から離れて路面に対して水平になるように配置される。
【0021】
第1ロック部材3は、図2に示すように、第1連結部材17と、第2連結部材18と、第1ヒンジ部19と、付勢部材と、係止部材21とを有している。第1連結部材17は第1フレーム部材1に、第2連結部材18は第2フレーム部材2に、両連結部材17,18の第1端が揺動自在に取り付けられている。第1ヒンジ部19は、第1および第2連結部材17,18の第2端に設けられ、両連結部材17,18を互いに折りたたみ可能に連結している。また、第1ヒンジ部19は、付勢部材を内蔵しており、第2フレーム部材2を使用するときに第1および第2連結部材17,18を開く方向に付勢する。さらに、付勢された第1および第2連結部材17,18が、係止部材21によって係止され、開いた状態でロックされる。
【0022】
第1および第2キャスター部4,5は、図1,図2および図4に示すように、走行用の車輪22a,22b,23および固定部24,25を有し、第2フレーム部材2の両端部に間隔を隔てて装着されている。固定部24,25は、車輪22a,22b,23を第2フレーム部材2に装着するためのものである。第1キャスター部4は、第2フレーム部材2の第2ヒンジ部14側の第1端部に設置され、折りたたみ状態および使用状態ともに車輪22a,22bが路面に接触している。第2キャスター部5は、第2フレーム部材2の第1端部とは逆側の第2端部に設置され、第2フレーム部材2の使用状態では車輪23が路面に接触しており、第2フレーム部材2の折りたたみ状態では車輪23が路面から離れている。
【0023】
第1キャスター部4には、図4および図5に示すように、ステアリング部26およびガイド部27が設けられている。ステアリング部26は側方視でT字型に形成され、T字でいう縦線の下端部分が第1端部となっている。この縦線に対して、T字でいう横線の左端部分が第2端部、T字でいう横線の右端部分が第3端部となっている。このステアリング部26は、第1端部が車輪軸28に、第2端部が固定部24に、第3端部がガイド部27に、それぞれ取り付けられている。ここでは、第2端部に相当する部分がステアリング軸29となっている。また、ステアリング部26では、走行方向に対して左右両端に、2つの車輪22a,22bが装着されている。ガイド部27は、保持部材30と固定ボルト31とを有している。保持部材30は、ステアリング部26の第3端を挟持しており、固定ボルト31によって固定部24に装着されている。
【0024】
〔キャリーバックの動作〕
以上のようなキャリーバックを利用する場合、物品が積載部6に積載された状態で、第2フレーム部材2が折りたたまれる場合と使用される場合のように、キャリーバックの利用方法を選択することができる。
第2フレーム部材2が使用状態から折りたたまれる場合、まず、第1ロック部材3の第1および第2連結部材17,18が第1ヒンジ部19において折りたたまれ、第2フレーム部材2が第1フレーム部材1に収納される。そして、第2フレーム部材2が、第2ロック部材12によって第1フレーム部材1にロックされる。このとき、第2フレーム部材1に設けられた第1キャスター部4の車輪22a,22bは路面に接地し、第2キャスター部5の車輪23は路面から離れた状態で維持される。次に、ハンドル部分10を持って第1フレーム部材1を傾け、ハンドル部分10を押し出すと、第1キャスター部4の車輪22a,22bが回転し、キャリーバックは移動し始める。移動中に曲がろうとする方向側に第1フレーム部材1を傾けると、第1キャスター部1において、ガイド部27が支持点となって、ステアリング部26のステアリング軸29が回転する。このステアリング軸29の回転によって、体重移動した側の車輪22aが、反対側の車輪22bに対して相対的に後方へと移動させられる。このように、曲がろうとする方向側に第1フレーム部材1を傾けることで、ステアリング機構が働き、キャリーバックの走行方向が変えられる。最後に、キャリーバックを静止させ自立させると、第1フレーム部材1の積載部6に取り付けられたスタンド8が路面に接触して、積載部6が路面に対して水平に維持される。
【0025】
一方、第2フレーム部材2が使用される場合、まず、第2フレーム部材2が、第1フレーム部材1から離れて、路面に対して水平になるまで開かれる。このとき、第1ロック部材3では、第1および第2連結部材17,18の第2端が、第1ヒンジ部19に内蔵された付勢部材によって付勢される。そして、第1および第2連結部材17,18の中心軸の方向が一致したときに、両連結部材17,18は係止部材21によってロックされる。次に、第2フレーム部材2の乗車部16に乗車し、ハンドル部分10を持って足で路面を蹴りだすと、第1および第2キャスター部4,5の車輪22a,22b,23が回転し、キャリーバックは移動し始める。移動中に乗車部16上で曲がろうとする方向側に体重移動すると、第1キャスター部4において、ガイド部27が支持点となって、ステアリング部26のステアリング軸29が回転する。このステアリング軸29の回転によって、体重移動した側の車輪22aが、反対側の車輪22bに対して相対的に後方へと移動させられる。このように、第2フレーム部材2が使用される場合、乗車部16上で曲がろうとする方向側に体重移動することで、ステアリング機構が働き、キャリーバックの走行方向が変えられる。このとき、ガイド部27の保持部材30は、ダンパーおよびスタビライザーの役目を果たし、路面からの振動を吸収するだけでなく、固定ボルト31の締め付け度合によってステアリング軸29の回転し易さを変化させる。
【0026】
このように、本実施形態のキャリーバックでは、利用状況に応じて第2フレーム部材2を折りたたみ状態と使用状態とに使い分けることができるので、物品の重量が重くなったとしても、第2フレーム部材2を使用状態にして乗車部16に乗車することによって、キャリーバックを容易に持ち運びすることができる。また、第1キャスター部1においては、ステアリング部26がキャリーバックの走行方向を変化させ、ガイド部27が走行中のキャリーバックを安定させるので、キャリーバッグが走行方向の変化に円滑に追随することができる。
【0027】
〔第2実施形態〕
〔構成〕
図6に、本発明の第2実施形態によるキャリーバックを示す。
キャリーバッグは、物品を運搬可能なキャリーバッグであって、図6および図7に示すように、第1フレーム部材101と、第2フレーム部材102と、第1ロック部材103と、第1および第2キャスター部104,105とを備えている。第2実施形態では、第2キャスター部105を除いた構成は、第1実施形態と同一である。ここでは、第2キャスター部105と第1キャスター部104との関係を示すために両キャスター部104,105のみ構成の説明を行い、両キャスター部104,105以外の部分は構成の説明を省略する。
【0028】
第1および第2キャスター部104,105は、図6,図7,図8に示すように、走行用の車輪122a,122b,123a,123bおよび固定部124,125を有し、第2フレーム部材102の両端部に間隔を隔てて装着されている。固定部124,125は、車輪122a,122b,123a,123bを第2フレーム部材102に装着するためのものである。第1キャスター部104は、第2フレーム部材102の第1ヒンジ部114側の第1端部に設置され、折りたたみ状態および使用状態ともに車輪122a,122bが路面に接触している。第2キャスター部105は、第2フレーム部材102の第1端部とは逆側の第2端部に設置され、第2フレーム部材102の使用状態では車輪123a,123bが路面に接触しており、第2フレーム部材102の折りたたみ状態では車輪123a,123bが路面から離れている。
【0029】
第1および第2キャスター部104,105には、図9に示すように、ステアリング部126a,126bおよびガイド部127a,127bが設けられている。両キャスター部104,105のステアリング部126a,126bはそれぞれが第2フレーム部材102の両端側に配置され、両キャスター部104,105のガイド部127a,127bはそれぞれが内側に配置される。ステアリング部126a,126bは側方視でT字型に形成され、T字でいう縦線の下端部分が第1端部となっている。ステアリング部126aでは、縦線に対して、T字でいう横線の左端部分が第2端部、T字でいう横線の右端部分が第3端部となっている。また、ステアリング部126bでは、縦線に対して、T字でいう横線の左端部分が第3端部、T字でいう横線の右端部分が第2端部となっている。このステアリング部126a,126bは、第1端部が車輪軸128a,128bに、第2端部が固定部124,125に、第3端部がガイド部127a,127bに、それぞれ取り付けられている。ここでは、第2端に相当する部分がステアリング軸129a,129bとなっている。また、ステアリング部126a,126bでは、走行方向に対して左右両端に、2つの車輪122a,122b,123a,123bが装着されている。ガイド部127a,127bは、保持部材130a,130bと固定ボルト131a,131bとを有している。保持部材130a,130bは、ステアリング部126a,126bの第3端を挟持しており、固定ボルト131a,131bによって固定部124,125に装着されている。
【0030】
〔キャリーバックの動作〕
以上のようなキャリーバックを利用する場合も、第1実施形態と同様に、物品が積載部106に積載された状態で、第2フレーム部材102が折りたたまれる場合と使用される場合のように、キャリーバックの利用方法を選択することができる。
【0031】
第2フレーム部材102が折りたたまれた状態では、曲がろうとする方向側に第1フレーム部材101を傾けることで、キャリーバックの走行方向が変えられる。このキャリーバックを静止させ自立させると、第1フレーム部材101の積載部106に取り付けられたスタンド108が路面に接触して、積載部106が路面に対して水平に維持される。
【0032】
一方、第2フレーム部材102が使用された状態では、第2フレーム部材102の乗車部116に乗車し、ハンドル部分110を持って足で路面を蹴りだすことで、第1および第2キャスター部104,105の車輪122a,122b,123a,123bが回転し、キャリーバックは移動し始める。さらに、移動中に乗車部116上で曲がろうとする方向側に体重移動すると、両キャスター部104,105において、ガイド部127a,127bが支持点となって、ステアリング部126a,126bのステアリング軸129a,129bが回転する。このステアリング軸129a,129bの回転によって、第1キャスター部104では、体重移動した側の車輪122aが反対側の車輪122bに対して相対的に後方へと移動する。このとき、第2キャスター部105では、体重移動した側の車輪123aが反対側の車輪123bに対して相対的に前方へと移動する。このように、乗車部116上で曲がろうとする方向側に体重移動することによって、体重移動した側の両キャスター部104,105の車輪122a,123aは互いに近づき、反対側の車輪122b,123bは互いに離れた状態になる。この逆位相のステアリング機能によって、わずかな体重移動でキャリーバックの走行方向が変えられる。このとき、ガイド部127a,127bの保持部材130a,130bは、ダンパーおよびスタビライザーの役目を果たし、路面からの振動を吸収するだけでなく、固定ボルト131a,131bの締め付け度合によってステアリング軸129a,129bの回転し易さを変化させる。
【0033】
このように、本実施形態のキャリーバックを利用する場合、利用状況に応じて第2フレーム部材102を折りたたみ状態と使用状態とに使い分けることができる。また、物品の重量が重くなった場合、第2フレーム部材102を使用状態にして乗車部116に乗車することによって、キャリーバックを容易に持ち運びすることができる。このとき、逆位相のステアリング機能が働くように、第1および第2キャスター部104,105が配置されているので、キャリーバッグは走行方向の変化により円滑に追随することができる。
【0034】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、第1および第2キャスター部4,5(104,105)を第2フレーム部材2(102)に設置した場合の例を示したが、両キャスター部4,5(104,105)の設置位置は、前記実施形態に限定されず、第2フレーム部材2(102)の折りたたみ状態と使用状態とでキャリーバックを容易に持ち運びすることができれば、どのようなものでも良い。たとえば、図10に示すように、第1キャスター部104bを第1フレーム部材101bの積載部106b下面に設置し、第2キャスター部105bを第2フレーム部材102bの乗車部116b下面に設置しても良い。
【0035】
(b) 前記実施形態では、第1キャスター部4と、第1および第2キャスター部104,105とにステアリング機構を有する場合の例をそれぞれ示したが、キャスター部でのステアリング機構の有無は、前記実施形態に限定されず、第2フレーム部材2,102を折りたたみ状態と使用状態とでキャリーバックの移動・運搬を円滑に行うことができれば、どのようなものでも良い。
【0036】
(c) 前記実施形態では、ステアリング部126a,126bが互いに逆位相になるような第1および第2キャスター部104,105の設置例を示したが、両キャスター部104,105のステアリング部104,105の設置方法は、前記実施形態に限定されず、第2フレーム部材2,102を折りたたみ状態と使用状態とでキャリーバックの移動・運搬を円滑に行うことができれば、どのようなものでも良い。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、キャリーバッグにおいて、キャリーバッグを容易に持ち運びでき、キャリーバッグの移動・運搬を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるキャリーバックの断面図(第2フレーム部材の折りたたみ状態時)
【図2】本発明の第1実施形態によるキャリーバックの断面図(第2フレーム部材の使用状態時)
【図3】キャリーバックの背面から見たハンドル部上部の詳細図
【図4】キャリーバックの底面から見たキャスター部の配置図
【図5】ステアリング部の詳細図
【図6】本発明の第2実施形態の図1に相当する図
【図7】本発明の第2実施形態の図2に相当する図
【図8】本発明の第2実施形態の図4に相当する図
【図9】本発明の第2実施形態の図5に相当する図
【図10】本発明の他の実施形態の図2に相当する図
【符号の説明】
1,101 第1フレーム部材
2,102 第2フレーム部材
3,103 第1ロック部材
4,104 第1キャスター部
5,105 第2キャスター部
6,106 積載部
7,107 ハンドル部
8,108 スタンド
12,112 第2ロック部材
14,114 第2ヒンジ部
16,116 乗車部
22a,22b,122a,122b 車輪
23,123a,123b 車輪
26,126a,126b ステアリング部
27,127a,127b ガイド部
29,129a,129b ステアリング軸

Claims (10)

  1. 物品を運搬可能なキャリーバッグであって、
    前記物品を積載可能な積載部および操舵用のハンドル部を有する第1フレーム部材と、
    前記第1フレーム部材に折りたたみ状態と使用状態とに開閉自在に連結され、乗車可能な乗車部を有する第2フレーム部材と、
    前記使用状態で前記第1フレーム部材に対して前記第2フレーム部材をロックする第1ロック部材と、
    走行用の車輪および前記車輪を前記両フレーム部材のいずれかに装着するための固定部を有し、前記第1および第2フレーム部材の少なくともいずれかに走行方向に間隔を隔てて装着される第1および第2キャスター部と、
    を備えたキャリーバッグ。
  2. 前記第1フレーム部材および前記第2フレーム部材のいずれかに取り付けられ、前記折りたたみ状態で前記両フレーム部材をロックする第2ロック部材をさらに備えた、請求項1に記載のキャリーバッグ。
  3. 前記第1フレーム部材は、前記積載部の前記物品を自立可能に支持するためのスタンドを有する、請求項1又は2に記載のキャリーバッグ。
  4. 前記第2フレーム部材は、前記折りたたみ状態時に前記第1フレーム部材へと収納され、前記使用状態時に前記第1フレーム部材から離れて維持される、請求項1から3のいずれかに記載のキャリーバッグ。
  5. 前記第1ロック部材は、
    前記第1フレーム部材に第1端が揺動自在に取り付けられる第1連結部材と、前記第2フレーム部材に第1端が揺動自在に取り付けられる第2連結部材と、前記第1および第2連結部材の第2端に設けられ、前記両連結部材を互いに折りたたみ可能に連結するヒンジ部と、
    前記ヒンジ部に内蔵され、前記第1および第2連結部材を前記使用状態で開く方向に付勢する付勢部材と、
    前記第1および第2連結部材のいずれかの前記第2端に設けられ、前記両連結部材を前記使用状態で係止する係止部材と、
    を有する、請求項1から4のいずれかに記載のキャリーバッグ。
  6. 前記第1および第2キャスター部は、前記第2フレーム部材の両端部にそれぞれ装着される、請求項1から5のいずれかに記載のキャリーバッグ。
  7. 前記第1および第2キャスター部は、前記第1フレーム部材と前記第2フレーム部材とにそれぞれ装着される、請求項1から5のいずれかに記載のキャリーバッグ。
  8. 前記第1および第2キャスター部のいずれか一方は、前記折りたたみ状態および前記使用状態ともに前記車輪が路面に接触し、
    前記第1および第2キャスター部のいずれか他方は、前記折りたたみ状態時に前記車輪が路面から離れている、
    請求項1から7のいずれかに記載のキャリーバッグ。
  9. 前記第1キャスター部は、
    2つの前記車輪が両端に装着されるステアリング部と、
    前記ステアリング部を制御するために前記固定部に装着されたガイド部と、
    を有する、請求項1から8のいずれかに記載のキャリーバッグ。
  10. 前記第2キャスター部は、
    2つの前記車輪が両端に装着されるステアリング部と、
    前記ステアリング部を制御するために前記固定部に装着されたガイド部と、
    を有する、請求項1から9のいずれかに記載のキャリーバッグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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