JP2004114259A - カッターボディ本体、カッターボディ、スローアウェイ式回転工具、及びそのクランプ方法 - Google Patents
カッターボディ本体、カッターボディ、スローアウェイ式回転工具、及びそのクランプ方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】寸法管理や製造が容易であり、しかも、作業工程や部品点数が少なくて済むカッターボディ本体、カッターボディ、スローアウェイ式回転工具、及びそのクランプ方法を提供すること。
【解決手段】チップ装着用ネジ23の寸法が、チップ9をカートリッジ11に固定した場合に、チップ装着用ネジ23の先端がカートリッジ底部29から突出するようにされている。一方、カートリッジ底部が着座するカッターボディ本体3の着座部31には、カートリッジを第1の凹部に取り付ける際に、チップ装着用ネジの先端が嵌入する係止穴39が設けられている。この係止穴は、チップ装着用ネジの軸方向に伸びるとともにチップ装着用ネジより径の大きなバカ穴である。
【選択図】図3
【解決手段】チップ装着用ネジ23の寸法が、チップ9をカートリッジ11に固定した場合に、チップ装着用ネジ23の先端がカートリッジ底部29から突出するようにされている。一方、カートリッジ底部が着座するカッターボディ本体3の着座部31には、カートリッジを第1の凹部に取り付ける際に、チップ装着用ネジの先端が嵌入する係止穴39が設けられている。この係止穴は、チップ装着用ネジの軸方向に伸びるとともにチップ装着用ネジより径の大きなバカ穴である。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば回転工具の先端側の外周にスローアウェイチップを固定して切削等の加工を行う際に用いられる、カッターボディ本体、カッターボディ、スローアウェイチップ式回転工具(例えばフライスカッター)、及びそのクランプ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高速回転にて、フライス工具(フライスカッター)などの回転工具を使用する場合には、回転運動に伴う大きな遠心力が発生する。そして、回転速度が上昇すると、遠心力が大きくなるため、工具に装備された部品(例えばスローアウェイチップやスローアウェイチップを固定するカートリッジ)などの飛散が重要な問題となる。
【0003】
そこで、従来より、この対策として、くさびを利用してスローアウェイチップを固定する方法が提案されている。つまり、スローアウェイチップの上下面をテーパ状に加工するとともに、このテーパ面に当接してくさびを配置している。これにより、くさびが緩んだ場合でも、スローアウェイチップのテーパ面はくさびのテーパ面に係止されるので、スローアウェイチップの飛び出しが防止される(特許文献1参照)。
【0004】
また、これとは別の技術として、(通常用いられる)カートリッジ装着ネジやスローアウェイ装着ネジ以外に、カッターボディ本体にスローアウェイチップに向かって斜め方向に伸びるネジ穴を設け、このネジ穴に飛び出し防止用のネジを配置してスローアウェイチップを係止することにより、カートリッジ等の飛び出しを防止するものがある(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−305512号公報 (第3〜4頁、図4)
【特許文献2】
特開2002−113609号公報 (第3〜4頁、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した特許文献1、2の技術には、下記の問題があるので、必ずしも充分ではない。
例えば前記特許文献1の技術では、スローアウェイチップの上下面を平行にせずに、斜めに加工するために、その加工が大変であり、寸法管理や製造上で問題があった。
【0007】
また、前記特許文献2の技術では、カッターボディ本体にネジ穴を開けなければならず、また、飛び出し防止用のネジを別途用いなければならないので、作業工程及び部品点数が増加するという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、寸法管理や製造が容易であり、しかも、作業工程や部品点数が少なくて済むカッターボディ本体、カッターボディ、スローアウェイ式回転工具、及びそのクランプ方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)前記目的を達成するための請求項1の発明は、ネジによりスローアウェイチップをカートリッジに固定するとともに、前記カートリッジをカッターボディ本体に固定するスローアウェイ式回転工具のカッターボディ本体であって、前記カートリッジのスローアウェイチップ装着面と反対側の底部(カートリッジ底部)が当接する、前記カートリッジ本体の着座部に、前記ネジの先端が嵌入可能な穴を設けたことを特徴とする。
【0009】
本発明では、カートリッジ底部が当接するカートリッジ本体の着座部に、ネジ(例えばチップ固定用ネジ)の先端が嵌入可能な穴(例えば係止穴)を設けているので、スローアウェイ式回転工具の回転作動中に、カートリッジを固定するための例えばカートリッジ固定用ネジが緩んだり脱落した場合でも、例えばチップ固定用ネジの先端が例えば係止穴に係止することにより、カートリッジやスローアウェイチップの飛び出しを防止することができる。
【0010】
また、従来の様に、スローアウェイチップの上下面を斜めに加工する必要がないため、その加工が容易であり、寸法管理や製造上好適である。更に、従来の様に、カッターボディ本体にネジ穴を開けて飛び出し防止用のネジを取り付ける必要がないので、作業工程及び部品点数が増加することがないという利点がある。
【0011】
(2)請求項2の発明では、前記穴は、前記カートリッジを貫く前記ネジの先端が嵌入して、前記カートリッジの脱落を防止する係止穴であることを特徴とする。
本発明は、ネジや穴等の特徴を例示したものであり、カートリッジの固定が緩んだ場合でも、カートリッジを貫いたネジが係止穴に係止することにより、カートリッジの脱落を防止することができる。
【0012】
(3)請求項3の発明では、前記穴は、貫通穴又は止まり穴(貫通していない穴:いわゆるめくら穴)であることを特徴とする。
本発明は、穴の形状の特徴を例示したものである。
(4)請求項4の発明では、前記穴は、(前記ネジが螺合する)ネジ穴、前記ネジの先端の外径と同様な内径を有する(ネジ穴でない)穴、又は前記ネジの先端の外径より大きな内径を有する穴であることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載のカッターボディ本体。
【0013】
本発明は、穴の形状の特徴を例示したものである。尚、ネジの外径と穴の内径との間にクリアランスがある穴(いわゆるバカ穴)の方が、カートリッジを固定する際の位置の微調整が可能であるので好適である。
(5)請求項5の発明(カッターボディ)では、前記請求項1〜4のいずれかに記載のカッターボディ本体に、前記カートリッジを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明は、カッターボディの構成を示したものである。つまり、上述したカッターボディ本体にカートリッジを備えたものがカッターボディであり、本発明のカッターボディを用いることにより、前記各請求項の発明と同様な効果を奏する。
【0015】
(6)請求項6の発明(スローアウェイ式回転工具)は、前記請求項5に記載のカッターボディに、前記スローアウェイチップを備えたことを特徴とする。
本発明は、スローアウェイ式回転工具の構成を示したものである。つまり、上述したカッターボディにスローアウェイチップを備えたものがスローアウェイ式回転工具(例えばフライスカッター)あり、本発明のスローアウェイ式回転工具を用いることにより、前記請求項5の発明と同様な効果を奏する。
【0016】
(7)請求項7の発明は、ネジによりスローアウェイチップをカートリッジに固定するとともに、前記カートリッジをカッターボディ本体に固定するスローアウェイ式回転工具のプランプ方法であって、前記カートリッジに前記ネジが貫通するネジ穴を設けるとともに、前記カートリッジのスローアウェイチップ装着面と反対側の底部が当接する、前記カートリッジ本体の着座部に、前記ネジの先端が嵌入可能な穴を設け、前記ネジによりスローアウェイチップを前記カートリッジに固定するとともに、前記ネジが前記カートリッジを貫いてその先端がカートリッジの底部より突出するようにして、前記ネジの先端を前記カッターボディ本体に設けた穴に嵌入させることを特徴とする。
【0017】
本発明では、前記請求項1の発明と同様に、カートリッジ底部が当接するカートリッジ本体の着座部に、ネジ(例えばチップ固定用ネジ)の先端が嵌入可能な穴(例えば係止穴)を設けているので、スローアウェイ式回転工具の回転作動中に、カートリッジを固定するための例えばカートリッジ固定用ネジが緩んだり脱落した場合でも、例えばチップ固定用ネジの先端が例えば係止穴に係止することにより、カートリッジやスローアウェイチップの飛び出しを防止することができる。
【0018】
また、従来の様に、スローアウェイチップの上下面を斜めに加工する必要なないため、その加工が容易であり、寸法管理や製造上好適である。更に、従来の様に、カッターボディ本体にネジ穴を開けて飛び出し防止用のネジを取り付ける必要がないので、作業工程及び部品点数が増加することがないという利点がある。
【0019】
(8)請求項8の発明では、前記ネジ(例えばチップ固定用ネジ)とは異なるネジ(例えばカートリッジ固定用ネジ)により、前記カートリッジを前記カッターボディ本体に固定することを特徴とする。
本発明は、カートリッジの固定方法を例示したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のカッターボディ本体、カッターボディ、スローアウェイ式回転工具、及びそのクランプ方法の実施の形態の例(実施例)について、図面に基づいて説明する。
【0021】
ここでは、スローアウェイ式回転工具として、フライスカッターを例に挙げる。
(実施例)
a)まず、本実施例のフライスカッターについて説明する。
【0022】
図1に示す様に、本実施例のフライスカッター1は、略円柱状の合金鋼製(JIS SCM435)のカッターボディ本体3を有し、その先端側(同図手前側)の外周に沿って、5箇所に切削部5が設けられたものである。
つまり、カッターボディ本体3の先端側の外周に沿って、5箇所に凹状の取付部7が設けられ、この取付部7内に、超硬製のスローアウェイチップ(以下チップと記す)9、チップ9を取り付けるための合金鋼製(JIS SCM435)のカートリッジ11等の部材が配置されて、切削部5が構成されている。
【0023】
前記取付部7は、図2に示す様に、軸方向に長い第1の凹部13と、第1の凹部13の先端側から周方向に伸びる第2の凹部15とから構成されている。尚、図2では、一カ所の取付部7に切削部5が取り付けられた状態を示している。
前記第1の凹部13は、(フライスカッター1の軸方向に沿った)左右の壁面が略平行で(軸方向と垂直の)断面がU字状の溝であり、その上方(図2の手前側)より、カートリッジ固定用ネジ17によって、チップ9が取り付けられたカートリッジ11が固定されている。また、この第1の凹部13には、カートリッジ11の後端側(図2の上側)に、カートリッジ11の前後方向(図2の上下方向)の微調整を行う調整用ネジ19が取り付けられている。
【0024】
前記カートリッジ11は、前記図1に示す様に、略四角柱状の部材であり、このカートリッジ11は、上述した第1の凹部13の壁面に沿って、フライスカッター1の径方向(矢印A方向)に移動して配置されることにより、第1の凹部13内に装着される。
【0025】
また、前記カートリッジ11には、図3に示す様に、カッターボディ本体3に対して径方向(図3の紙面方向)に、カートリッジ固定用ネジ17が嵌挿される貫通孔21が形成され、更に、カッターボディ本体3に対して接線方向(図3の左右方向)に、チップ9を固定するためのチップ装着用ネジ23が螺合するチップ装着用ネジ穴25が形成されている。
【0026】
前記カートリッジ11の先端側(図3の下側)の側面には、チップ9を装着するための略四角形の切欠であるチップ座27が形成してあり、チップ座27と逆の側方(図3の右側)に位置する底部(カートリッジ底部)29は、カッターボディ本体3の第1の凹部13の側面(着座部)31に当接している。
【0027】
図4に示す様に、前記チップ9は、略四角板状であり、その先端側の角部には、ダイアモンド製の刃先チップ33が接合されている。また、チップ9の中央には、チップ装着用ネジ23が嵌挿される貫通穴35が形成されている。尚、貫通穴25の表面側の開口部37はテーパ状となっている。
【0028】
従って、チップ装着用ネジ23をチップ9の貫通穴35に通して、カートリッジ11のチップ装着用ネジ穴25に螺合させることにより、チップ9をカートリッジ11に固定することができる。
特に本実施例では、前記図3に示す様に、チップ装着用ネジ23として、チップ9をカートリッジ11に固定した場合に、チップ装着用ネジ23の先端がカートリッジ底部29から(例えば1.5mm)突出する寸法のもの(ネジ部分の外径4.0mm×長さ12.0mm)が用いられている。
【0029】
一方、カートリッジ底部29が着座するカッターボディ本体3の着座部(即ち第1の凹部13の側壁に設けられた着座部)31には、前記チップ装着用ネジ23の先端が嵌入する係止穴39が設けられている。つまり、この係止穴39は、カートリッジ11を第1の凹部13に取り付ける際に、チップ9を締め付けたチップ装着用ネジ23の先端が嵌入する穴、即ち、内径5.0mm×深さ2.5mmのチップ装着用ネジ23より径の大きな穴(いわゆるバカ穴)であり、チップ装着用ネジ23の軸方向に形成されている。
【0030】
また、前記第2凹部15は、チップ9及びカートリッジ11をカッターボディ本体3に取り付ける場合に、ネジ締めの支障とならないように大きく切り欠かれている。つまり、チップ装着用ネジ23によりチップ9を固定する際に、ドライバ(図示せず)によって外側からネジ締めを行うために、チップ装着用ネジ23の軸方向(フライスカッター1の接線方向)の外側の空間を確保できるように、カッターボディ本体3が大きく切り欠かれている。
【0031】
b)次に、チップ9の取付方法について説明する。
図4に示す様に、まず、カートリッジ11のチップ座27にチップ9を配置し、チップ装着用ネジ23をチップ9の貫通穴35に通すとともに、チップ装着用ネジ23をチップ装着用ネジ穴25に螺合させる。このとき、チップ装着用ネジ23の先端は、カートリッジ底部29より突出しないようにする。
【0032】
次に、チップ9が係止されたカートリッジ11を、第1の凹部13内に配置すし、カートリッジ11の貫通穴21にカートリッジ固定用ネジ17を通し、カートリッジ固定用ネジ17をカートリッジ固定用ネジ穴41に螺合させて締め付ける。これにより、カートリッジ11をカッターボディ本体3に固定する。
【0033】
それとともに、調整ネジ19を締めて、カートリッジ11の軸方向の位置を決める。
次に、ドライバを用いて、第2の凹部15側(即ち接線方向)からチップ装着用ネジ23を締めつけて、チップ9をカートリッジ11に押圧固定(クランプ)する。このとき、チップ装着用ネジ23の先端は、カートリッジ底部29より突出して、カッターボディ本体3の着座部31の係止穴39に嵌入する。
【0034】
これにより、チップ9及びカートリッジ11が、カッターボディ本体3に固定される。
c)次に、上述した本実施例の効果について説明する。
本実施例では、チップ9をカートリッジ11に固定するためのチップ固定用ネジ23の先端が、カートリッジ底部29より突出するように構成するとともに、カッターボディ本体3の着座部31に、(カートリッジ底部29より突出した)チップ固定用ネジ23の先端が嵌入する係止穴39を設けている。
【0035】
そのため、チップ9及びカートリッジ11をカッターボディ本体3に固定したときには、チップ固定用ネジ23の先端が係止穴39に嵌入した状態となっている。
従って、このチップ9及びカートリッジ11をカッターボディ本体3に取り付けたフライスカッター1を回転作動させた場合に、例えばカートリッジ固定用ネジ17が緩んだり脱落して、カートリッジ11が第1の凹部13の壁面に沿って径方向にずれたときでも、チップ固定用ネジ23の先端が係止穴39に引っかかるので、チップ9やカートリッジ11の飛び出しを防止することができる。
【0036】
つまり、チップ装着用ネジ23の先端は、カートリッジ11等に遠心力が加わる状態となっても、その遠心力に抗してカートリッジ11等の脱落を防止する方向に(ここでは遠心力の方向とほぼ垂直に)係止穴39に嵌入されているので、カートリッジ11等の飛び出しを防止することができる。
【0037】
また、このカートリッジ11の飛び出しの防止には、従来より用いられているチップ固定用ネジ23(但し寸法は多少長くカートリッジ底部29より突出するもの)を用いれば良いので、作業工程や部品点数が増加することがないという利点がある。
【0038】
更に、従来のように、チップ9の両側を斜めに加工する必要が無いので、チップ9の寸法管理や製造が容易である。
その上、第2の凹部15は、(装着後の)チップ固定用ネジ23の軸方向の空間を開けるように切り欠かれているので、チップ固定用ネジ23を締め付けたり緩めたりすることが容易であるとともに、ドリル等による係止穴39の形成も容易である。
【0039】
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば、前記実施例では、係止穴として、貫通しない止まり穴を用いたが、貫通穴を設けてよい。
【0040】
また、係止穴として、チップ固定用ネジより径の大きな穴ではなく、チップ固定用ネジの外径と同様な内径寸法を係止穴を設けてよく、更には、チップ固定用ネジと螺合するネジ穴を設けてもよい。
(2)前記実施例では、チップとして、刃先にダイヤモンド刃が接合されたものを例に挙げたが、それに限らず、刃先が超硬質工具材料又は該超硬質工具材料の表面にダイヤモンドを被覆したもの等を採用できる。
【0041】
(3)前記実施例では、カッターボディ本体に、チップ及びチップを取り付けるための部材(カートリッジ)を装着したフライスカッターについて述べたが、フライスカッターからチップを除いたカッターボディに関しても、チップ以外は、前記実施例のフライスカッターの構成と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のフライスカッターを軸方向からみた正面図である。
【図2】本実施例のフライスカッターの平面図である。
【図3】本実施例のフライスカッターの要部を破断して拡大して示す説明図である。
【図4】本実施例のフライスカッターの切削部等を構成する各部材を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…フライスカッター
3…カッターボディ本体
5…切削部
7…取付部
9…スローアウェイチップ
11…カートリッジ
17…カートリッジ固定用ネジ
23…チップ装着用ネジ
25…チップ装着用ネジ穴
29…カートリッジ底部
31…着座部
39…係止穴
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば回転工具の先端側の外周にスローアウェイチップを固定して切削等の加工を行う際に用いられる、カッターボディ本体、カッターボディ、スローアウェイチップ式回転工具(例えばフライスカッター)、及びそのクランプ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高速回転にて、フライス工具(フライスカッター)などの回転工具を使用する場合には、回転運動に伴う大きな遠心力が発生する。そして、回転速度が上昇すると、遠心力が大きくなるため、工具に装備された部品(例えばスローアウェイチップやスローアウェイチップを固定するカートリッジ)などの飛散が重要な問題となる。
【0003】
そこで、従来より、この対策として、くさびを利用してスローアウェイチップを固定する方法が提案されている。つまり、スローアウェイチップの上下面をテーパ状に加工するとともに、このテーパ面に当接してくさびを配置している。これにより、くさびが緩んだ場合でも、スローアウェイチップのテーパ面はくさびのテーパ面に係止されるので、スローアウェイチップの飛び出しが防止される(特許文献1参照)。
【0004】
また、これとは別の技術として、(通常用いられる)カートリッジ装着ネジやスローアウェイ装着ネジ以外に、カッターボディ本体にスローアウェイチップに向かって斜め方向に伸びるネジ穴を設け、このネジ穴に飛び出し防止用のネジを配置してスローアウェイチップを係止することにより、カートリッジ等の飛び出しを防止するものがある(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−305512号公報 (第3〜4頁、図4)
【特許文献2】
特開2002−113609号公報 (第3〜4頁、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した特許文献1、2の技術には、下記の問題があるので、必ずしも充分ではない。
例えば前記特許文献1の技術では、スローアウェイチップの上下面を平行にせずに、斜めに加工するために、その加工が大変であり、寸法管理や製造上で問題があった。
【0007】
また、前記特許文献2の技術では、カッターボディ本体にネジ穴を開けなければならず、また、飛び出し防止用のネジを別途用いなければならないので、作業工程及び部品点数が増加するという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、寸法管理や製造が容易であり、しかも、作業工程や部品点数が少なくて済むカッターボディ本体、カッターボディ、スローアウェイ式回転工具、及びそのクランプ方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)前記目的を達成するための請求項1の発明は、ネジによりスローアウェイチップをカートリッジに固定するとともに、前記カートリッジをカッターボディ本体に固定するスローアウェイ式回転工具のカッターボディ本体であって、前記カートリッジのスローアウェイチップ装着面と反対側の底部(カートリッジ底部)が当接する、前記カートリッジ本体の着座部に、前記ネジの先端が嵌入可能な穴を設けたことを特徴とする。
【0009】
本発明では、カートリッジ底部が当接するカートリッジ本体の着座部に、ネジ(例えばチップ固定用ネジ)の先端が嵌入可能な穴(例えば係止穴)を設けているので、スローアウェイ式回転工具の回転作動中に、カートリッジを固定するための例えばカートリッジ固定用ネジが緩んだり脱落した場合でも、例えばチップ固定用ネジの先端が例えば係止穴に係止することにより、カートリッジやスローアウェイチップの飛び出しを防止することができる。
【0010】
また、従来の様に、スローアウェイチップの上下面を斜めに加工する必要がないため、その加工が容易であり、寸法管理や製造上好適である。更に、従来の様に、カッターボディ本体にネジ穴を開けて飛び出し防止用のネジを取り付ける必要がないので、作業工程及び部品点数が増加することがないという利点がある。
【0011】
(2)請求項2の発明では、前記穴は、前記カートリッジを貫く前記ネジの先端が嵌入して、前記カートリッジの脱落を防止する係止穴であることを特徴とする。
本発明は、ネジや穴等の特徴を例示したものであり、カートリッジの固定が緩んだ場合でも、カートリッジを貫いたネジが係止穴に係止することにより、カートリッジの脱落を防止することができる。
【0012】
(3)請求項3の発明では、前記穴は、貫通穴又は止まり穴(貫通していない穴:いわゆるめくら穴)であることを特徴とする。
本発明は、穴の形状の特徴を例示したものである。
(4)請求項4の発明では、前記穴は、(前記ネジが螺合する)ネジ穴、前記ネジの先端の外径と同様な内径を有する(ネジ穴でない)穴、又は前記ネジの先端の外径より大きな内径を有する穴であることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載のカッターボディ本体。
【0013】
本発明は、穴の形状の特徴を例示したものである。尚、ネジの外径と穴の内径との間にクリアランスがある穴(いわゆるバカ穴)の方が、カートリッジを固定する際の位置の微調整が可能であるので好適である。
(5)請求項5の発明(カッターボディ)では、前記請求項1〜4のいずれかに記載のカッターボディ本体に、前記カートリッジを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明は、カッターボディの構成を示したものである。つまり、上述したカッターボディ本体にカートリッジを備えたものがカッターボディであり、本発明のカッターボディを用いることにより、前記各請求項の発明と同様な効果を奏する。
【0015】
(6)請求項6の発明(スローアウェイ式回転工具)は、前記請求項5に記載のカッターボディに、前記スローアウェイチップを備えたことを特徴とする。
本発明は、スローアウェイ式回転工具の構成を示したものである。つまり、上述したカッターボディにスローアウェイチップを備えたものがスローアウェイ式回転工具(例えばフライスカッター)あり、本発明のスローアウェイ式回転工具を用いることにより、前記請求項5の発明と同様な効果を奏する。
【0016】
(7)請求項7の発明は、ネジによりスローアウェイチップをカートリッジに固定するとともに、前記カートリッジをカッターボディ本体に固定するスローアウェイ式回転工具のプランプ方法であって、前記カートリッジに前記ネジが貫通するネジ穴を設けるとともに、前記カートリッジのスローアウェイチップ装着面と反対側の底部が当接する、前記カートリッジ本体の着座部に、前記ネジの先端が嵌入可能な穴を設け、前記ネジによりスローアウェイチップを前記カートリッジに固定するとともに、前記ネジが前記カートリッジを貫いてその先端がカートリッジの底部より突出するようにして、前記ネジの先端を前記カッターボディ本体に設けた穴に嵌入させることを特徴とする。
【0017】
本発明では、前記請求項1の発明と同様に、カートリッジ底部が当接するカートリッジ本体の着座部に、ネジ(例えばチップ固定用ネジ)の先端が嵌入可能な穴(例えば係止穴)を設けているので、スローアウェイ式回転工具の回転作動中に、カートリッジを固定するための例えばカートリッジ固定用ネジが緩んだり脱落した場合でも、例えばチップ固定用ネジの先端が例えば係止穴に係止することにより、カートリッジやスローアウェイチップの飛び出しを防止することができる。
【0018】
また、従来の様に、スローアウェイチップの上下面を斜めに加工する必要なないため、その加工が容易であり、寸法管理や製造上好適である。更に、従来の様に、カッターボディ本体にネジ穴を開けて飛び出し防止用のネジを取り付ける必要がないので、作業工程及び部品点数が増加することがないという利点がある。
【0019】
(8)請求項8の発明では、前記ネジ(例えばチップ固定用ネジ)とは異なるネジ(例えばカートリッジ固定用ネジ)により、前記カートリッジを前記カッターボディ本体に固定することを特徴とする。
本発明は、カートリッジの固定方法を例示したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のカッターボディ本体、カッターボディ、スローアウェイ式回転工具、及びそのクランプ方法の実施の形態の例(実施例)について、図面に基づいて説明する。
【0021】
ここでは、スローアウェイ式回転工具として、フライスカッターを例に挙げる。
(実施例)
a)まず、本実施例のフライスカッターについて説明する。
【0022】
図1に示す様に、本実施例のフライスカッター1は、略円柱状の合金鋼製(JIS SCM435)のカッターボディ本体3を有し、その先端側(同図手前側)の外周に沿って、5箇所に切削部5が設けられたものである。
つまり、カッターボディ本体3の先端側の外周に沿って、5箇所に凹状の取付部7が設けられ、この取付部7内に、超硬製のスローアウェイチップ(以下チップと記す)9、チップ9を取り付けるための合金鋼製(JIS SCM435)のカートリッジ11等の部材が配置されて、切削部5が構成されている。
【0023】
前記取付部7は、図2に示す様に、軸方向に長い第1の凹部13と、第1の凹部13の先端側から周方向に伸びる第2の凹部15とから構成されている。尚、図2では、一カ所の取付部7に切削部5が取り付けられた状態を示している。
前記第1の凹部13は、(フライスカッター1の軸方向に沿った)左右の壁面が略平行で(軸方向と垂直の)断面がU字状の溝であり、その上方(図2の手前側)より、カートリッジ固定用ネジ17によって、チップ9が取り付けられたカートリッジ11が固定されている。また、この第1の凹部13には、カートリッジ11の後端側(図2の上側)に、カートリッジ11の前後方向(図2の上下方向)の微調整を行う調整用ネジ19が取り付けられている。
【0024】
前記カートリッジ11は、前記図1に示す様に、略四角柱状の部材であり、このカートリッジ11は、上述した第1の凹部13の壁面に沿って、フライスカッター1の径方向(矢印A方向)に移動して配置されることにより、第1の凹部13内に装着される。
【0025】
また、前記カートリッジ11には、図3に示す様に、カッターボディ本体3に対して径方向(図3の紙面方向)に、カートリッジ固定用ネジ17が嵌挿される貫通孔21が形成され、更に、カッターボディ本体3に対して接線方向(図3の左右方向)に、チップ9を固定するためのチップ装着用ネジ23が螺合するチップ装着用ネジ穴25が形成されている。
【0026】
前記カートリッジ11の先端側(図3の下側)の側面には、チップ9を装着するための略四角形の切欠であるチップ座27が形成してあり、チップ座27と逆の側方(図3の右側)に位置する底部(カートリッジ底部)29は、カッターボディ本体3の第1の凹部13の側面(着座部)31に当接している。
【0027】
図4に示す様に、前記チップ9は、略四角板状であり、その先端側の角部には、ダイアモンド製の刃先チップ33が接合されている。また、チップ9の中央には、チップ装着用ネジ23が嵌挿される貫通穴35が形成されている。尚、貫通穴25の表面側の開口部37はテーパ状となっている。
【0028】
従って、チップ装着用ネジ23をチップ9の貫通穴35に通して、カートリッジ11のチップ装着用ネジ穴25に螺合させることにより、チップ9をカートリッジ11に固定することができる。
特に本実施例では、前記図3に示す様に、チップ装着用ネジ23として、チップ9をカートリッジ11に固定した場合に、チップ装着用ネジ23の先端がカートリッジ底部29から(例えば1.5mm)突出する寸法のもの(ネジ部分の外径4.0mm×長さ12.0mm)が用いられている。
【0029】
一方、カートリッジ底部29が着座するカッターボディ本体3の着座部(即ち第1の凹部13の側壁に設けられた着座部)31には、前記チップ装着用ネジ23の先端が嵌入する係止穴39が設けられている。つまり、この係止穴39は、カートリッジ11を第1の凹部13に取り付ける際に、チップ9を締め付けたチップ装着用ネジ23の先端が嵌入する穴、即ち、内径5.0mm×深さ2.5mmのチップ装着用ネジ23より径の大きな穴(いわゆるバカ穴)であり、チップ装着用ネジ23の軸方向に形成されている。
【0030】
また、前記第2凹部15は、チップ9及びカートリッジ11をカッターボディ本体3に取り付ける場合に、ネジ締めの支障とならないように大きく切り欠かれている。つまり、チップ装着用ネジ23によりチップ9を固定する際に、ドライバ(図示せず)によって外側からネジ締めを行うために、チップ装着用ネジ23の軸方向(フライスカッター1の接線方向)の外側の空間を確保できるように、カッターボディ本体3が大きく切り欠かれている。
【0031】
b)次に、チップ9の取付方法について説明する。
図4に示す様に、まず、カートリッジ11のチップ座27にチップ9を配置し、チップ装着用ネジ23をチップ9の貫通穴35に通すとともに、チップ装着用ネジ23をチップ装着用ネジ穴25に螺合させる。このとき、チップ装着用ネジ23の先端は、カートリッジ底部29より突出しないようにする。
【0032】
次に、チップ9が係止されたカートリッジ11を、第1の凹部13内に配置すし、カートリッジ11の貫通穴21にカートリッジ固定用ネジ17を通し、カートリッジ固定用ネジ17をカートリッジ固定用ネジ穴41に螺合させて締め付ける。これにより、カートリッジ11をカッターボディ本体3に固定する。
【0033】
それとともに、調整ネジ19を締めて、カートリッジ11の軸方向の位置を決める。
次に、ドライバを用いて、第2の凹部15側(即ち接線方向)からチップ装着用ネジ23を締めつけて、チップ9をカートリッジ11に押圧固定(クランプ)する。このとき、チップ装着用ネジ23の先端は、カートリッジ底部29より突出して、カッターボディ本体3の着座部31の係止穴39に嵌入する。
【0034】
これにより、チップ9及びカートリッジ11が、カッターボディ本体3に固定される。
c)次に、上述した本実施例の効果について説明する。
本実施例では、チップ9をカートリッジ11に固定するためのチップ固定用ネジ23の先端が、カートリッジ底部29より突出するように構成するとともに、カッターボディ本体3の着座部31に、(カートリッジ底部29より突出した)チップ固定用ネジ23の先端が嵌入する係止穴39を設けている。
【0035】
そのため、チップ9及びカートリッジ11をカッターボディ本体3に固定したときには、チップ固定用ネジ23の先端が係止穴39に嵌入した状態となっている。
従って、このチップ9及びカートリッジ11をカッターボディ本体3に取り付けたフライスカッター1を回転作動させた場合に、例えばカートリッジ固定用ネジ17が緩んだり脱落して、カートリッジ11が第1の凹部13の壁面に沿って径方向にずれたときでも、チップ固定用ネジ23の先端が係止穴39に引っかかるので、チップ9やカートリッジ11の飛び出しを防止することができる。
【0036】
つまり、チップ装着用ネジ23の先端は、カートリッジ11等に遠心力が加わる状態となっても、その遠心力に抗してカートリッジ11等の脱落を防止する方向に(ここでは遠心力の方向とほぼ垂直に)係止穴39に嵌入されているので、カートリッジ11等の飛び出しを防止することができる。
【0037】
また、このカートリッジ11の飛び出しの防止には、従来より用いられているチップ固定用ネジ23(但し寸法は多少長くカートリッジ底部29より突出するもの)を用いれば良いので、作業工程や部品点数が増加することがないという利点がある。
【0038】
更に、従来のように、チップ9の両側を斜めに加工する必要が無いので、チップ9の寸法管理や製造が容易である。
その上、第2の凹部15は、(装着後の)チップ固定用ネジ23の軸方向の空間を開けるように切り欠かれているので、チップ固定用ネジ23を締め付けたり緩めたりすることが容易であるとともに、ドリル等による係止穴39の形成も容易である。
【0039】
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば、前記実施例では、係止穴として、貫通しない止まり穴を用いたが、貫通穴を設けてよい。
【0040】
また、係止穴として、チップ固定用ネジより径の大きな穴ではなく、チップ固定用ネジの外径と同様な内径寸法を係止穴を設けてよく、更には、チップ固定用ネジと螺合するネジ穴を設けてもよい。
(2)前記実施例では、チップとして、刃先にダイヤモンド刃が接合されたものを例に挙げたが、それに限らず、刃先が超硬質工具材料又は該超硬質工具材料の表面にダイヤモンドを被覆したもの等を採用できる。
【0041】
(3)前記実施例では、カッターボディ本体に、チップ及びチップを取り付けるための部材(カートリッジ)を装着したフライスカッターについて述べたが、フライスカッターからチップを除いたカッターボディに関しても、チップ以外は、前記実施例のフライスカッターの構成と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のフライスカッターを軸方向からみた正面図である。
【図2】本実施例のフライスカッターの平面図である。
【図3】本実施例のフライスカッターの要部を破断して拡大して示す説明図である。
【図4】本実施例のフライスカッターの切削部等を構成する各部材を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…フライスカッター
3…カッターボディ本体
5…切削部
7…取付部
9…スローアウェイチップ
11…カートリッジ
17…カートリッジ固定用ネジ
23…チップ装着用ネジ
25…チップ装着用ネジ穴
29…カートリッジ底部
31…着座部
39…係止穴
Claims (8)
- ネジによりスローアウェイチップをカートリッジに固定するとともに、前記カートリッジをカッターボディ本体に固定するスローアウェイ式回転工具のカッターボディ本体であって、
前記カートリッジのスローアウェイチップ装着面と反対側の底部が当接する、前記カートリッジ本体の着座部に、前記ネジの先端が嵌入可能な穴を設けたことを特徴とするカッターボディ本体。 - 前記穴は、前記カートリッジを貫く前記ネジの先端が嵌入して、前記カートリッジの脱落を防止する係止穴であることを特徴とする前記請求項1に記載のカッターボディ本体。
- 前記穴は、貫通穴又は止まり穴であることを特徴とする前記請求項1又は2に記載のカッターボディ本体。
- 前記穴は、ネジ穴、前記ネジの先端の外径と同様な内径を有する穴、又は前記ネジの先端の外径より大きな内径を有する穴であることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載のカッターボディ本体。
- 前記請求項1〜4のいずれかに記載のカッターボディ本体に、前記カートリッジを備えたことを特徴とするカッターボディ。
- 前記請求項5に記載のカッターボディに、前記スローアウェイチップを備えたことを特徴とするスローアウェイ式回転工具。
- ネジによりスローアウェイチップをカートリッジに固定するとともに、前記カートリッジをカッターボディ本体に固定するスローアウェイ式回転工具のプランプ方法であって、
前記カートリッジに前記ネジが貫通するネジ穴を設けるとともに、
前記カートリッジのスローアウェイチップ装着面と反対側の底部が当接する、前記カートリッジ本体の着座部に、前記ネジの先端が嵌入可能な穴を設け、
前記ネジによりスローアウェイチップを前記カートリッジに固定するとともに、前記ネジが前記カートリッジを貫いてその先端がカートリッジの底部より突出するようにして、前記ネジの先端を前記カッターボディ本体に設けた穴に嵌入させることを特徴とするスローアウェイ式回転工具のクランプ方法。 - 前記ネジとは異なるネジにより、前記カートリッジを前記カッターボディ本体に固定することを特徴とする前記請求項7に記載のスローアウェイ式回転工具のクランプ方法。
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JP2002283352A JP2004114259A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | カッターボディ本体、カッターボディ、スローアウェイ式回転工具、及びそのクランプ方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008123424A1 (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Kyocera Corporation | シート部材およびそれを用いた回転工具並びにそれを用いた切削方法 |
JP2018034215A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 京セラ株式会社 | 切削工具及び切削加工物の製造方法 |
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2002
- 2002-09-27 JP JP2002283352A patent/JP2004114259A/ja active Pending
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WO2008123424A1 (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Kyocera Corporation | シート部材およびそれを用いた回転工具並びにそれを用いた切削方法 |
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