JPH10315034A - スローアウェイ式転削工具のチップ取付構造 - Google Patents

スローアウェイ式転削工具のチップ取付構造

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JPH10315034A
JPH10315034A JP9131499A JP13149997A JPH10315034A JP H10315034 A JPH10315034 A JP H10315034A JP 9131499 A JP9131499 A JP 9131499A JP 13149997 A JP13149997 A JP 13149997A JP H10315034 A JPH10315034 A JP H10315034A
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JP
Japan
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mounting groove
wedge member
tip
chip
bolt
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JP9131499A
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Tatsuo Arai
辰夫 新井
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心力でチップが位置ズレを起こしたり移動
しないようにする。 【解決手段】 工具本体18の取付溝19を開口部19
dから奥に向けて対向する二壁面19b,19cが漸次
幅広をなすように形成する。取付溝19の壁面19bに
設けたチップ取付座20にスローアウェイチップ22を
装着し、クサビ部材25で押圧して固定する。チップ2
2は対向する着座面22aとすくい面22bとの間隔が
取付溝の奥方向に漸次増大する形状とし、クサビ部材2
5は対向する二側面25c,25dの間隔が取付溝の奥
方向に漸次増大する形状とする。クサビ部材25にネジ
穴26を設けてボルト27を螺合し、ボルト27の回転
で取付溝19内でクサビ部材25を進退させ、一方の側
面25dでチップ22のすくい面を押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スローアウェイチ
ップが装着された正面フライス等の転削工具に関するも
のであって、特にスローアウェイチップの取付構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】スローアウェイ式の正面フライス等を用
いて例えばアルミニウム合金等の軟質材料を回転切削す
る場合、良好な加工精度と高い生産性を実現するため
に、数千から一万rpmを越えるような高速回転で切削
加工が行われる。このようなスローアウェイ式正面フラ
イス等におけるスローアウェイチップの取付構造とし
て、例えば図9に示すようなものがある。即ち、図9に
示す正面フライスの工具本体1の先端外周部に、チップ
の取付溝2が周方向に設けられている。取付溝2は開口
部から奥方向(内側)即ち工具本体1の径方向に向けて
漸次断面積が減少するように対向する二側壁がテーパ状
に設けられている。その一方の側壁は取付溝2の回転方
向を向いて凹状のチップ取付座3が形成され、切刃を有
する平行平板状のスローアウェイチップ4が着座してい
る。取付溝2には一の側面でチップ4のすくい面4aを
押圧するように、先端側の断面積が小さい略テーパ状の
クサビ部材5が挿入され、このクサビ部材5のネジ穴6
に逆ネジ7を螺合する。逆ネジ7の第一ネジ7aを工具
本体1のネジ穴8に締め込んだ状態で回転させると、ク
サビ部材5が第二ネジ7bに螺合して取付溝2内に押し
込まれ、チップ4が押圧されて固定される。
【0003】しかしながら、このようなチップの取付構
造では、工具本体を高速回転させるとスローアウェイチ
ップ4に強大な遠心力が作用して、チップ4が飛び出さ
ないまでも外側に移動して位置ズレを起こし、加工精度
が低下するおそれがある。このような問題を改善した正
面フライスとして実開昭62−68712号公報が提案
されている。この正面フライスは図10及び図11に示
すように、正面フライスの工具本体9の取付溝10に挿
入された平行平板状のスローアウェイチップ11が、ク
ランプボルト12で締め付けられたクサビ部材13で固
定されている。そして、取付溝10のチップ11が押圧
される側壁10aにピン14が植設され、チップ11の
底面にはピン14が係合する凹部15が形成されてい
る。そのため、工具本体9を高速回転させた際、ピン1
4と凹部15が互いに嵌合していることで、チップ11
の飛び出しが防止されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスローアウェイチップ11の取付構造では、取付溝
10の壁面からピン14が突出しているために、スロー
アウェイチップ11を着脱する際、クサビ部材13と取
付溝10の側壁10aとの間にスローアウェイチップ1
1の厚さとピン14の突出量とを加えた量を越える隙間
を設定する必要がある。ところが、クサビ部材13によ
るチップ11の押圧強度を確保するべく取付溝10の壁
面に対するクサビ部材13の側面の傾斜角を小さくして
あるために、取付溝10の深さを大きくすると、着脱の
際のクサビ部材13の進退移動量が大きくなるという欠
点がある。このような作業を複数の取付溝10すべてに
ついて行うとすると作業時間が著しく増大するという問
題が生じる。本発明は、このような実情に鑑みて、回転
時のスローアウェイチップの移動や位置ズレを防止でき
ると共にスローアウェイチップの着脱作業が容易なスロ
ーアウェイ式転削工具のチップ取付構造を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスローアウ
ェイ式転削工具のチップ取付構造は、軸線を中心に回転
する工具本体に形成された取付溝に、スローアウェイチ
ップがクサビ部材で押圧されて装着されてなるスローア
ウェイ式転削工具において、スローアウェイチップは取
付溝の奥方向に漸次厚みが増大する形状とされ、クサビ
部材はスローアウェイチップを押圧する面と対向する面
との間隔が取付溝の奥方向に漸次増大していると共にボ
ルトと螺合して取付溝内を進退可能に固定されているこ
とを特徴とするものである。取付溝内に嵌合されている
クサビ部材とスローアウェイチップは、いずれも取付溝
内の奥方向が幅広の形状とされているから、工具本体の
回転時に遠心力が作用したとしても、チップとクサビ部
材とで互いに係止作用が働いて強固に固定でき、チップ
の移動はもとより位置ズレも防止できる。尚、取付溝は
チップ取付座を有する壁面と対向する壁面とが奥方向に
漸次幅広とされていてもよい。
【0006】また、ボルトには(その一端に)係止部が
設けられ、該係止部は取付溝に設けられた係合部と回転
可能に係合されて、ボルトの進退を規制してなるように
してもよい。スローアウェイチップを取り外す場合、切
削加工時の発熱でスローアウェイチップとクサビ部材が
熱膨張して互いに強固に密着していたとしても、ボルト
を回転操作した際にボルトは係止部が係合部と係止する
ことで進退が規制され、クサビ部材が取付溝の奥方向に
移動してスローアウェイチップの押圧が緩められ、取り
外し可能になる。また、ボルトは、クサビ部材に螺合さ
れた第一ネジ部と、該第一ネジ部に対して逆方向にネジ
が切られていて工具本体に螺合された第二ネジ部とを備
えていてもよい。ボルトの第二ネジ部を工具本体に締め
込むと第一ネジ部に螺合するクサビ部材が取付溝の開口
部方向に移動してスローアウェイチップを押圧し、ボル
トを逆方向に回すとクサビ部材が取付溝の奥方向に移動
してチップの押圧が解除される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面により説明する。まず、本発明の第一の実施の形態
を図1及び図2により説明する。図1は実施の形態によ
る正面フライスの取付溝のチップ取付構造を示す、工具
本体の軸線に直交する方向の断面図、図2は図1に示す
チップ取付構造を工具本体の外周方向から見た部分側面
図である。図1及び図2において、正面フライス17の
図示しない軸線を中心に回転する工具本体18の先端外
周部に、周方向に所定間隔で複数の取付溝19が設けら
れており、図ではその1つが開示されている。取付溝1
9は工具本体18の径方向に見て外周側の開口部19d
から底部19aに向けて、対向する二つの壁面19b、
19cが漸次間隔が広がるテーパ状に形成されており
(図1参照)、取付溝19の回転方向を向く一方の壁面
19bには凹部が形成され、チップ取付座20とされて
いる。そして、工具本体18の外周面の取付溝19に続
く回転方向前方はチップポケット21とされている。
【0008】チップ取付座20に装着されるスローアウ
ェイチップ22は、略四角形板状とされ、チップ取付座
20の底面20aに着座する着座面22aに対向するす
くい面22b(上面)の稜線が切刃23とされ、切刃2
3は工具本体18の外周側に外周切刃23aが、先端側
に正面切刃23bがそれぞれ設けられている。しかもス
ローアウェイチップ22は、図1において、その板厚が
外周切刃23a側から他端側に向けて漸次増大し、対向
する着座面22aとすくい面22bとが小さい鋭角をな
すように傾斜して形成され、最大板厚をなす位置決め面
22cがチップ取付座20の位置決め側面20bに当接
した状態に保持されている。位置決め面22cと着座面
22aとでなす角度αは例えば90度以下とされてい
る。角度αが直角または鋭角とされていることで、チッ
プ取付座20の底面20aと位置決め側面20bを加工
し易い。チップ取付状態でスローアウェイチップ22の
外周切刃23aが工具本体18の外周面から外側に突出
し、正面切刃23bが工具本体18の先端面から先端側
に突出している。
【0009】取付溝19内でチップ22を固定するクサ
ビ部材25は、取付溝19の開口部19dから底面19
a方向に向けて対向する二つの側面25c、25d間の
距離即ち厚みが漸次増大して、断面積が増大する形状と
されている。そして、クサビ部材25の上面25aはチ
ップポケット21の一部をなすよう凹曲面形状とされ、
上面25aと下面25bの略中央を貫通してネジ穴26
が形成されている。この場合、側面25cとネジ穴26
を平行にすることが好ましい。クサビ部材25はネジ穴
26にボルト27を螺合して締め込むことで、取付溝1
9の開口部19d方向に移動してチップ22を押圧固定
することになる。クサビ部材25の回転方向後方を向く
側面25cは取付溝19の壁面19cに当接する傾斜面
とされ、他方の側面25d(押圧面)はチップ22のす
くい面22bを押圧するようになっている。
【0010】本実施の形態による正面フライス17は上
述のように構成されているから、工具本体18の取付溝
19にスローアウェイチップ22を装着する場合、下面
25bを先端側にしてクサビ部材25を取付溝19内の
底面19aにまで挿入し、スローアウェイチップ22を
取付溝19のチップ取付座20に挿入して着座面22a
をチップ取付座20の底面20aに着座させ、位置決め
面22cを位置決め側面20bに当接させて位置決めす
る。この状態で、クサビ部材25のネジ穴26にボルト
27を螺合して一方向に締め込んでゆくと、ボルト27
の先端はクサビ部材25の下面25bから突出して取付
溝19の底面19aに当接する。その後、更にボルト2
7を締め込むと、ボルト27で案内されてクサビ部材2
5が取付溝19の開口部19d方向に上昇して、対向す
る側面25c、25dがそれぞれ取付溝19の壁面19
cとチップ22のすくい面22bとに当接してチップ2
2をチップ取付座20に押し付けて固定することにな
る。そして、クサビ部材25の上面25aが例えばチッ
プポケット21より若干突出した状態でチップ22が緊
密に押圧固定される。
【0011】このようにして各取付溝19にチップ22
が固定された状態で、工具本体18を高速回転して切削
を行っても、取付溝19の開口部19dはチップ22の
位置決め面22cとクサビ部材25の底面25bとを足
した寸法より狭いので、遠心力でチップ22が外周側に
移動したり位置ズレを起こしたりすることはない。次
に、スローアウェイチップ22を取り外す場合、ボルト
27を逆方向に回転操作すると、ボルト27が取付溝1
9の底面19aから離間する。この状態で、クサビ部材
25をたたく等して押し込むことで、クサビ部材25が
取付溝19内の底面19a側に移動するために、クサビ
部材25によるチップ22の押圧が緩められ、チップ2
2の取り外しが可能になる。
【0012】上述のように本実施の形態によれば、チッ
プ22が遠心力で外側に移動したり位置ズレを起こした
りすることなく、クサビ部材25でチップ22を押圧し
て確実に締め付け固定することができ、しかもチップ2
2の固定に際してピン等の突起物を用いることがなく、
比較的狭くて深さの浅い取付溝19を用いて容易かつ簡
単にチップ22の着脱操作ができる。また工具本体18
にネジ穴加工を施す必要がなく、コストが低廉である。
【0013】図3は第一の実施の形態の変形例を示すも
のであり、この取付構造では、取付溝19′のスローア
ウェイチップ22に対向する壁面19c′が凹曲面状に
形成されており、この壁面19c′にクサビ部材25′
の側面25c′が嵌合して当接するようになっている。
そのため、クサビ部材25′を取付溝19′に挿入した
状態で、クサビ部材25′が工具本体18の軸線と平行
な方向(図3で矢印で示す方向)に移動しないように固
定できる。
【0014】次に本発明の第二の実施の形態を図4によ
り説明するが、上述の第一の実施の形態と同一または同
様の部分または部材には同一の符号を用いてその説明を
省略する。図4は実施の形態による正面フライスの取付
溝のチップ取付構造を示す、工具本体の軸線に直交する
方向の断面図、図5は図4のA−A線断面図である。図
4に示す取付溝19の底面19aには、図5に示すよう
に略鍵穴形の孔29が形成され、この孔29は平面視で
略円形の大径部29aと略長円形状の小径部29bとか
らなり、小径部29bは底面19aの中央部に位置して
いる。更に孔29の内側には大径部19aとほぼ同一内
径を備えた長円形の係合溝30(係合部)が形成されて
いる。他方、クサビ部材25のネジ穴26に螺合された
係止ボルト31(ボルト)は、軸部の先端が孔29の小
径部29bから係合溝30内まで延びて、係合溝30内
で拡径された略円盤状の係止板32が一体形成されてい
る。係止板32は大径部19aの内径より若干小さい外
径とされている。そのため、係止ボルト31は取付溝1
9内で回転可能であるが、軸方向の進退移動は係合溝3
0の壁面と係止板32との隙間の範囲内で小さく規制さ
れることになる。また、係止ボルト31は取付溝19の
壁面19cと平行になるように、クサビ部材25のネジ
穴26が穿孔されている。
【0015】本実施の形態は上述のように構成されてい
るから、チップ22を取付溝19に装着する場合には、
係止ボルト31をクサビ部材25に螺合させた状態で、
係止ボルト31の係止板32を孔29の大径部29aに
挿入して係合溝30内を移動させ、係止ボルト31の軸
部を孔29の小径部29bに位置させる。次に、係止ボ
ルト31を一方向に回転させて締め込むと、係止ボルト
31の移動は係合溝30と係止板32の係合によって規
制されるため、クサビ部材25が係止ボルト31に沿っ
て取付溝19の開口部19d方向に上昇する。これによ
って、チップ22はすくい面22bにクサビ部材25の
側面25dが押し付けられることで、緊密に固定され
る。そして、スローアウェイチップ22を取付溝19か
ら取り外す場合には、係止ボルト31を逆方向に回転操
作して、クサビ部材25を取付溝19内の底面19a側
に移動させる。これによって、クサビ部材25によるチ
ップ22の締め付けが緩められ、チップ22の取り外し
が可能になる。
【0016】第一の実施の形態の場合には、切削加工時
に切削抵抗によってチップ22が発熱すると、チップ2
2とクサビ部材25が熱膨張し、予定以上に強い力でチ
ップ22が押圧固定されることになる。このような場
合、ボルト27を操作してクサビ部材25を移動させよ
うとしても移動しないことがある。その場合、クサビ部
材25を外側からたたく等して移動させる必要がある。
その点、第二の実施の形態によれば、このような場合で
も、係止ボルト31の進退移動は係合溝30の壁面に係
止板32が係合することで阻止され、クサビ部材25を
確実に移動させて緩め、チップ22を外すことができる
という格別の作用効果を奏する。また、係止ボルト31
を取付溝19の壁面19cと平行に配設したから、クサ
ビ部材25の取付溝19への装着時にクサビ部材25を
底面19a側に移動させることで、チップ取付座20付
近の空間が大きくなり、チップ22の挿入が容易であ
る。
【0017】図6及び図7は第二の実施の形態の変形例
を示すものであり、図6はチップ取付構造を示す要部断
面図、図7は図5のB−B線断面図である。第二の実施
の形態と同一または同様の部分には同一の符号を用いて
その説明を省略する。図6において、スローアウェイチ
ップ34の着座面34aと位置決め面34bとの角度β
は90度またはそれ以上とされている。そのため、チッ
プ取付座20の底面20aと位置決め側面20bとの角
度もβとされている。また、係止ボルト31の係止板3
5は上面35aがテーパ面とされ、これに当接し得る係
合溝30の上側壁面30aも同様にテーパ面とされてい
る。
【0018】次に本発明の第三の実施の形態を図8によ
り説明する。第二の実施の形態と同一または同様の部分
には同一の符号を用いてその説明を省略する。図8にお
いて、クサビ部材25に螺合するボルト37は軸部37
aを挟んで互いに逆方向にネジが切られた第一ネジ部3
7bと第二ネジ部37cとからなる逆ネジとされ、第一
ネジ部37bはクサビ部材25のネジ穴26と螺合さ
れ、第二ネジ部37cは取付溝19の底面19aから工
具本体18の内側に設けられたネジ穴38に螺合されて
いる。そして、ボルト37を工具本体18のネジ穴38
に締め込むと、クサビ部材25はネジ穴38から離れて
取付溝19の開口部19d方向に移動して、スローアウ
ェイチップ34が押圧固定される。逆に、ボルト37を
工具本体18のネジ穴38から外す方向に回転させる
と、クサビ部材25は取付溝19の底面19a方向に向
けて移動して、スローアウェイチップ34の押圧が緩め
られる。
【0019】尚、実施の形態によるチップ取付構造で
は、チップ22の着座面22aとすくい面22b、そし
てクサビ部材25のチップ22を押圧する側面25dと
対向する側面25cは、それぞれいずれか一方のみが
(位置決め面22c、底面25bに対して)傾斜面でも
よいし、両方とも傾斜面としてもよい。また、上述の各
実施の形態では、スローアウェイチップ22のすくい面
22bをクサビ部材25で押圧固定するようにしたが、
チップ22の着座面22a側を押圧するようにしてもよ
い。また、チップ22の着座面22aにはサポータが設
けられていてもよい。尚、本発明は、正面フライスに限
らず、エンドミル等各種のスローアウェイ式転削工具に
採用できる。
【0020】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るスローアウ
ェイ式転削工具のチップ取付構造は、スローアウェイチ
ップは取付溝の奥方向に漸次厚みが増大する形状とさ
れ、クサビ部材はスローアウェイチップを押圧する面と
対向する面との間隔が取付溝の奥方向に漸次増大してい
ると共にボルトと螺合して取付溝内を進退可能に固定さ
れているから、チップが遠心力で外側に移動したり位置
ズレを起こしたりすることなく、クサビ部材でチップを
押圧して確実に締め付け固定することができ、しかもチ
ップの固定に際してピン等の突起物を用いることがな
く、比較的狭くて深さの浅い取付溝を用いて容易かつ簡
単にチップの着脱操作ができる。また、ボルトには係止
部が設けられ、該係止部は取付溝に設けられた係合部と
回転可能に係合されて、ボルトの進退を規制してなるか
ら、またボルトは、クサビ部材に螺合された第一ネジ部
と、該第一ネジ部に対して逆方向にネジが切られていて
工具本体に螺合された第二ネジ部とを備えているから、
切削時の発熱等のためにチップとクサビ部材が強い力で
密着してもボルト操作で確実にクサビ部材を移動操作し
てチップを着脱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態による正面フライ
スの取付溝のチップ取付構造を示す、工具本体の軸線に
直交する方向の断面図である。
【図2】 図1に示すチップ取付構造を工具本体の外周
方向から見た部分側面図である。
【図3】 図2に示す正面フライスの取付溝のチップ取
付構造の変形例を示す部分側面図である。
【図4】 本発明の第二の実施の形態による正面フライ
スの取付溝のチップ取付構造を示す、工具本体の軸線に
直交する方向の断面図である。
【図5】 図4におけるチップ取付構造のA−A線断面
図である。
【図6】 第二の実施の形態の変形例による正面フライ
スの取付溝のチップ取付構造を示す、工具本体の軸線に
直交する方向の断面図である。
【図7】 図6におけるチップ取付構造のB−B線断面
図である。
【図8】 本発明の第三の実施の形態による正面フライ
スの取付溝のチップ取付構造を示す、工具本体の軸線に
直交する方向の断面図である。
【図9】 従来の正面フライスにおけるチップ取付構造
の断面図である。
【図10】 図9とは別の従来の正面フライスにおける
チップ取付構造の斜視図である。
【図11】 図10におけるチップ取付構造について工
具本体の軸線に直交する方向の断面図である。
【符号の説明】
17 正面フライス 18 工具本体 19,19′ 取付溝 19b,19c 壁面 22,34 スローアウェイチップ 22b すくい面 25,25′ クサビ部材 25c,25d 側面 27,37 ボルト 30 係合溝 31 係止ボルト 32,35 係止板 37b 第一ネジ部 37c 第二ネジ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線を中心に回転する工具本体に形成さ
    れた取付溝に、スローアウェイチップがクサビ部材で押
    圧されて装着されてなるスローアウェイ式転削工具にお
    いて、前記スローアウェイチップは取付溝の奥方向に漸
    次厚みが増大する形状とされ、前記クサビ部材は前記ス
    ローアウェイチップを押圧する面と対向する面との間隔
    が取付溝の奥方向に漸次増大していると共にボルトと螺
    合して前記取付溝内を進退可能に固定されていることを
    特徴とするチップ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ボルトには係止部が設けられ、該係
    止部は前記取付溝に設けられた係合部と回転可能に係合
    されて、前記ボルトの進退を規制してなることを特徴と
    する請求項1記載のチップ取付構造。
  3. 【請求項3】 前記ボルトは、クサビ部材に螺合された
    第一ネジ部と、該第一ネジ部に対して逆方向にネジが切
    られていて前記工具本体に螺合された第二ネジ部とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載のチップ取付構造。
JP9131499A 1997-05-21 1997-05-21 スローアウェイ式転削工具のチップ取付構造 Pending JPH10315034A (ja)

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JP (1) JPH10315034A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005271092A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Tungaloy Corp スローアウェイ式ねじ切り工具およびねじ切り加工用スローアウェイチップ
JP2007245245A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Sumitomo Electric Hardmetal Corp 刃先交換式メタルソー

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