JP2004112489A - ネットワークファクシミリ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワークファクシミリ装置に設けた共有領域に画情報ファイルを保存するだけでファクシミリ送信動作を行わせることができるので、端末装置のユーザは、非常に便利であるという効果を得る。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介してデータをやりとりするネットワーク通信機能と、公衆回線を介して行われるファクシミリ伝送手順により画情報をやりとりするファクシミリ通信機能を備えたネットワークファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークファクシミリ装置では、例えば、ネットワークに接続されている他の端末装置から、公衆回線に接続されているグループ3ファクシミリ装置へ画情報を転送する転送要求を受信する場合、ファクシミリ画情報を他の端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ装置等)へ送信する場合には、電子メールを用いて行っていた。
【0003】
また、ネットワーク上において、様々な転送プロトコルを使用してデータを保存する装置(特許文献1参照)も提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−111931号公報
【0005】
また、電子メールを用いて画情報を転送する場合には、そのネットワーク端末装置が属するネットワークにメールサーバが必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようにして、従来のネットワークファクシミリ装置では、画情報を送信する際に電子メールを用いているので、ネットワークにメールサーバが必要となり、小規模な事業所等では、メールサーバを構築したり、設定する等の煩雑な設定作業が発生していた。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、簡便な方法でファクシミリ送信が可能なネットワークファクシミリ装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ネットワークを介してデータをやりとりするネットワーク通信機能と、公衆回線を介して行われるファクシミリ伝送手順により画情報をやりとりするファクシミリ通信機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、他の端末装置から、自端末に設けた共有領域をアクセス可能にするファイルサーバ機能を備え、上記共有領域には、宛先電話番号に対応したファイル名を付与し、上記共有領域に画情報ファイルが保存されると、当該共有領域のファイル名に対応した宛先へ、保存された画情報を送信するようにしたものである。
【0009】
また、ネットワークを介してデータをやりとりするネットワーク通信機能と、公衆回線を介して行われるファクシミリ伝送手順により画情報をやりとりするファクシミリ通信機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、他の端末装置から、自端末に設けた共有領域をアクセス可能にするファイルサーバ機能を備え、上記共有領域には、宛先グループ名に対応したファイル名を付与するとともに、当該宛先グループ名に含まれる1つ以上の宛先を記憶したグループ宛先ファイルを保存し、上記共有領域に画情報ファイルが保存されると、当該共有領域の宛先グループ名に対応した宛先を、上記グループ宛先ファイルより取得し、その取得した1つ以上の宛先へ、保存された画情報を同報通信するようにしたものである。
【0010】
また、ネットワークを介してデータをやりとりするネットワーク通信機能と、公衆回線を介して行われるファクシミリ伝送手順により画情報をやりとりするファクシミリ通信機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、他の端末装置から、自端末に設けた共有領域をアクセス可能にするファイルサーバ機能を備え、上記共有領域には、宛先電話番号に対応したファイル名を付与し、上記共有領域に画情報ファイル、および、送信時のオプションを記録したオプションファイルが保存されると、当該共有領域のファイル名に対応した宛先へ、上記オプションファイルに記憶された送信時のオプションに従って、保存された画情報を送信するようにしたものである。
【0011】
また、ネットワークを介してデータをやりとりするネットワーク通信機能と、公衆回線を介して行われるファクシミリ伝送手順により画情報をやりとりするファクシミリ通信機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、他の端末装置から、自端末に設けた共有領域をアクセス可能にするファイルサーバ機能を備え、上記共有領域には、宛先グループ名に対応したファイル名を付与するとともに、当該宛先グループ名に含まれる1つ以上の宛先を記憶したグループ宛先ファイルを保存し、上記共有領域に画情報ファイル、および、送信時のオプションを記録したオプションファイルが保存されると、当該共有領域の宛先グループ名に対応した宛先を、上記グループ宛先ファイルより取得し、その取得した1つ以上の宛先へ、上記オプションファイルに記憶された送信時のオプションに従って、保存された画情報を同報通信するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示している。
【0014】
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されているとともに、ルータ装置RTを介してインターネットへ接続されている。したがって、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、インターネットを介し、他の適宜な端末装置との間でデータをやりとりすることができる。
【0015】
ここで、メールサーバ装置SMは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークネットワークファクシミリ装置FXに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するものである。
【0016】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、ファクシミリ画情報を作成および表示出力するファクシミリアプリケーションソフトウェア、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0017】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、画情報や各種レポートなどを電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能、自端末に設けられる共有領域を他の端末装置からアクセス可能にするSMBサーバ機能(後述)、および、アナログ公衆回線網PSTNに接続し、このアナログ公衆回線網PSTNを伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行うファクシミリ伝送機能を備えている。
【0018】
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0019】
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0020】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0021】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0022】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0023】
網制御装置11は、このネットワークファクシミリ装置FXをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0024】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワークファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0025】
磁気ディスク装置14は、種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファイルデータ、画情報データなどの種々のデータを記憶するためのものであり、また、SMBサーバ機能による共有領域を構成するためのものである。
【0026】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13、および、磁気ディスク装置14は、内部バス15に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス15を介して行われている。
【0027】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0028】
図3は、ワークステーション装置WS(WS1〜WSn)の構成例を示している。
【0029】
同図において、CPU(中央処理装置)21は、このワークステーション装置WSの動作制御を行うものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)22は、CPU21が起動時に実行するプログラムや必要なデータ等を記憶するためのものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)23は、CPU21のワークエリア等を構成するためのものである。
【0030】
キャラクタジェネレータ24は、図形文字の表示データを発生するためのものであり、時計回路25は、現在日時情報を出力するためのものであり、ローカルエリアネットワークインターフェース回路26は、このワークステーション装置WSをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものである。
【0031】
磁気ディスク装置27は、種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファイルデータ、画情報データなどの種々のデータを記憶するためのものであり、CRT画面表示装置27は、このワークステーション装置WSを操作するための画面を表示するためのものであり、表示制御部29は、CRT画面表示装置27の表示内容を制御するためのものである。
【0032】
キーボード装置30は、このワークステーション装置WSに種々のキー操作を行うためのものであり、画面指示装置31は、CRT画面表示装置28の任意の点を指示する等の操作作業を行うためのものであり、入力制御部32は、キーボード装置30および画面指示装置31の入力情報を取り込む等するためのものである。
【0033】
これらのCPU21、ROM22、RAM23、キャラクタジェネレータ24、時計回路25、ローカルエリアネットワークインターフェース回路26、磁気ディスク装置27、表示制御部29、および、入力制御部32は、バス33に接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主としてこのバス33を介して行われる。
【0034】
ここで、本実施例において、基本的には、ローカルエリアネットワークLANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という通信プロトコルが適用される。
【0035】
また、ネットワークファクシミリ装置FXに設けた共有領域へのアクセスの際には、SMB(Server Message Block)プロトコルが用いられる。
【0036】
また、TCP/IP,SMTP,POPなどの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETFから発行されているRFC文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式は、RFC822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi Purpose
Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0037】
また、SMBプロトコルは、マイクロソフト社のWindows NT/XPやWindows 95/98/2000などの、いわゆるWindows系のOSという)でネットワークを通じてファイル共有やプリンタ共有を実現するプロトコルであり、下位のプロトコルとしてNetBIOSを使う、いわゆるMS−DOS時代のLAN Managerから使われているアプリケーションソフトである。SMBプロトコルはマイクロソフト社が主に開発し、現在でも改良を続けている独自のプロトコルであるが、これを正式にドキュメント化して、インターネット上などでファイル共有サービスとして利用できるようにしたものをCIFS(Common Internet File System)プロトコルと呼び、その仕様が公開されている。UNIX系のOS環境(サンマイクロシステム社のSolalisや、Linux、FreeBSDおよびNet−BSD等のいわゆるPC−UNIX)では、このSMB/CIFSプロトコルを実装したファイル/プリンタ共有サービスであるSambaが利用できる。
【0038】
なお、「UNIX」は、The Open Group Ltd.が独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標である。
【0039】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、読み取った原稿画像をアナログ公衆回線網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置へ、または、ローカルエリアネットワークLAN(さらには、インターネット)を介してワークステーション装置WS1〜WSnのユーザや他のネットワークファクシミリ装置FXへ送信するとともに、アナログ公衆回線網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置より受信した画情報を、そのときに指定されたサブアドレスに対応したユーザに対して、SMBプロトコルを用いて転送したり、あるいは、ローカルエリアネットワークLANのワークステーション装置WSよりSMBプロトコルで共有領域に受信した画情報を、指定されたアナログ公衆回線網PSTNのグループ3ファクシミリ装置へ転送する転送サービス機能等を備えている。
【0040】
また、自端末宛に受信した電子メールについては、本文情報に配置される画情報を取り出して、記録出力するようにしている。
【0041】
また、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりする際には、ファクシミリ画情報は、TIFF−Fフォーマットに変換される。
【0042】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnは、例えば、Windows系のOSがインストールされ、上述したSMBプロトコルによるSMBクライアント機能により、ネットワークファクシミリ装置FXに設けられる共有領域に適宜にアクセスし、ファイルを保存することができる。
【0043】
通常、ワークステーション装置WS1〜WSnに、Windows系のOSをインストールしておくだけで、このSMBクライアント機能を利用することができるので、SMBクライアント機能を備えるために他の特別なソフトウェアをインストールする必要がなく、非常に便利である。
【0044】
また、ネットワークファクシミリ装置FXには、例えば、UNIX系のOSをインストールし、SMBサーバ機能としては、上述したSambaをインストールしておく。
【0045】
さて、本実施例では、共有領域のフォルダ名として、図4に示すような規則を適用する。
【0046】
すなわち、同図の「¥share」以下の領域が共有領域として取り扱われ、実際の画情報ファイルが保存されるフォルダには、「¥fax_(電話番号/ワンタッチダイアル番号/短縮ダイアル番号)」あるいは「¥GROUP_(グループ名)」というフォルダ名が付与される。
【0047】
また、フォルダ「¥GROUPDATA」には、「(グループ名).txt」という名称で、各グループに含まれる宛先の一覧が記載されたグループ宛先ファイルが保存されている。また、グループ宛先には、ファクシミリ番号(電話番号)および電子メールアドレスが含まれる。
【0048】
また、ワンタッチダイアル番号は、例えば、「OT001」等の表示が、また、短縮ダイアル番号は、例えば、「TD001」等の表示がそれぞれ適用される。
【0049】
したがって、電話番号が「12345678」のファクシミリ装置に送信しようとする画情報ファイル(image.tif)は、「¥¥ifax¥share¥fax_12345678」というフォルダ名のフォルダへ保存され、「¥¥ifax¥share¥fax_12345678¥image.tif」というパス名を持つ。
【0050】
また、送信時に、時刻指定送信や送信解像度指定などのオプション機能を使用する場合には、画情報ファイルと同じフォルダ内に、「option.txt」という名称のオプションファイルを保存する。このオプションファイルには、使用するオプション機能の一覧が記載される。
【0051】
以上の構成で、ワークステーション装置WS1〜WSnのユーザは、送信するファクシミリ画情報をTIFF−Fフォーマットで作成し、ネットワークファクシミリ装置FXの共有領域のうち、目的の宛先の宛先情報がセットされているフォルダに、画情報ファイルを保存要求する。また、オプション機能を利用する場合には、その内容を記載したオプションファイルも同一フォルダへ保存要求する。
【0052】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、図5および図6に示した処理を実行して、保存された画情報ファイルの送信を行う。
【0053】
すなわち、いずれかの他の端末より共有領域へのファイル保存要求を検出すると(判断101の結果がYES)、保存要求されたファイルを一旦受信し、その受信ファイルが、TIFF−Fフォーマットの画情報ファイルか、オプションファイルであるかどうかを調べる(処理102、判断103)。
【0054】
判断103の結果がNOになるときには、エラー終了する。
【0055】
また、判断103の結果がYESになるときには、そのときに保存要求されたフォルダ内に、画情報ファイルおよびオプションファイルを保存する(処理104)。
【0056】
次いで、画情報ファイルが保存されたフォルダのフォルダ名を解析する(処理105)。フォルダ名が「¥GROUP_(グループ名)」というものである場合には(判断107の結果がYES)、フォルダ「¥GROUPDATA」から、対応するグループ宛先ファイルを取り出する(処理108)。
【0057】
また、画情報ファイルが保存されたフォルダにオプションファイルが保存されているかどうかを調べ(処理109)、オプションファイルが保存されている場合には(判断110の結果がYES)、オプションファイルを取得して解析し、その内容を判定する(処理111,112)。
【0058】
そして、そのときのグループ宛先ファイルの各宛先へ、保存された画情報ファイルを、判定されたオプション機能を適用して送信するジョブファイルを作成し、保存する(処理113)。
【0059】
それにより、その後にジョブファイルが処理されて、指定されたオプション機能が適用された状態で、指定された各宛先へ、画情報が送信される。
【0060】
また、オプションファイルが保存されていない場合には(判断110の結果がNO)、オプション機能に関する内容が含まれないジョブファイルが作成される(処理113)。したがって、この場合には、指定された各宛先へ、保存された画情報が送信される。
【0061】
一方、画情報ファイルが保存されたフォルダのフォルダ名が「¥GROUP_(グループ名)」以外の場合で、判断107の結果がNOになるときには、フォルダ名の「(電話番号/ワンタッチダイアル番号/短縮ダイアル番号)」の部分を調べて、電話番号であるかどうかを調べる(判断115)。
【0062】
判断115の結果がYESになるときには、解析結果得られた電話番号を宛先情報として取得する(処理116)。
【0063】
また、画情報ファイルが保存されたフォルダにオプションファイルが保存されているかどうかを調べ(処理117)、オプションファイルが保存されている場合には(判断118の結果がYES)、オプションファイルを取得して解析し、その内容を判定する(処理119,120)。
【0064】
そして、そのときに取得した電話番号の宛先へ、保存された画情報ファイルを、判定されたオプション機能を適用して送信するジョブファイルを作成し、保存する(処理121)。
【0065】
それにより、その後にジョブファイルが処理されて、指定されたオプション機能が適用された状態で、指定された宛先へ、画情報が送信される。
【0066】
また、オプションファイルが保存されていない場合には(判断118の結果がNO)、オプション機能に関する内容が含まれないジョブファイルが作成される(処理121)。したがって、この場合には、指定された宛先へ、保存された画情報が送信される。
【0067】
また、判断115の結果がNOになるときには、解析結果得られたワンタッチダイアル番号または短縮ダイアル番号に対応する宛先情報を取得する(処理123)。
【0068】
また、画情報ファイルが保存されたフォルダにオプションファイルが保存されているかどうかを調べ(処理124)、オプションファイルが保存されている場合には(判断125の結果がYES)、オプションファイルを取得して解析し、その内容を判定する(処理126,127)。
【0069】
そして、そのときに取得した宛先情報の宛先へ、保存された画情報ファイルを、判定されたオプション機能を適用して送信するジョブファイルを作成し、保存する(処理128)。
【0070】
それにより、その後にジョブファイルが処理されて、指定されたオプション機能が適用された状態で、指定された宛先へ、画情報が送信される。
【0071】
また、オプションファイルが保存されていない場合には(判断125の結果がNO)、オプション機能に関する内容が含まれないジョブファイルが作成される(処理128)。したがって、この場合には、指定された宛先へ、保存された画情報が送信される。
【0072】
また、ジョブファイルの処理動作において、宛先が電話番号の場合には、網制御装置11によりアナログ公衆回線網PSTNを用いて宛先へ発呼し、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を実行して、画情報が送信される。また、宛先が電子メールアドレスの場合には、電子メールを用いて、画情報ファイルが添付ファイルとして送信される。
【0073】
このようにして、本実施例では、ネットワークファクシミリ装置FXに設けた共有領域に画情報ファイルを保存するだけでファクシミリ送信動作を行わせることができるので、ワークステーション装置WS1〜WSnのユーザは、非常に便利である。
【0074】
また、保存する共有領域のフォルダ名に応じて、宛先を指定することができるので、宛先の指定が非常に簡単である。また、宛先としてグループ宛先を適用することができるので、同報通信の指定も非常に簡単である。
【0075】
また、送信時に適用するオプション機能も、オプションファイルを保存することで指定することができるので、柔軟なファクシミリ送信動作を指定することができる。
【0076】
また、上述した実施例では、本発明をネットワークファクシミリ装置FXに適用した場合について説明したが、本発明は、他のネットワーク端末装置、例えば、SMBサーバ機能を持つMFP機等についても、同様にして適用することができる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワークファクシミリ装置に設けた共有領域に画情報ファイルを保存するだけでファクシミリ送信動作を行わせることができるので、端末装置のユーザは、非常に便利であるという効果を得る。
【0078】
また、保存する共有領域のフォルダ名に応じて、宛先を指定することができるので、宛先の指定が非常に簡単であり、また、宛先としてグループ宛先を適用することができるので、同報通信の指定も非常に簡単であるという効果も得る。
【0079】
また、送信時に適用するオプション機能も、オプションファイルを保存することで指定することができるので、柔軟なファクシミリ送信動作を指定することができるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】ワークステーション装置WS(WS1〜WSn)の構成例を示したブロック図。
【図4】共有領域のフォルダ名を説明するための概略図。
【図5】共有領域へファイルが保存されるときのネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を示したフローチャート。
【図6】共有領域へファイルが保存されるときのネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を示したフローチャート(図示略)。
【符号の説明】
FX ネットワークファクシミリ装置
WS1〜WSn ワークステーション装置
Claims (4)
- ネットワークを介してデータをやりとりするネットワーク通信機能と、公衆回線を介して行われるファクシミリ伝送手順により画情報をやりとりするファクシミリ通信機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、
他の端末装置から、自端末に設けた共有領域をアクセス可能にするファイルサーバ機能を備え、
上記共有領域には、宛先電話番号に対応したファイル名を付与し、
上記共有領域に画情報ファイルが保存されると、当該共有領域のファイル名に対応した宛先へ、保存された画情報を送信することを特徴とするネットワークファクシミリ装置。 - ネットワークを介してデータをやりとりするネットワーク通信機能と、公衆回線を介して行われるファクシミリ伝送手順により画情報をやりとりするファクシミリ通信機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、
他の端末装置から、自端末に設けた共有領域をアクセス可能にするファイルサーバ機能を備え、
上記共有領域には、宛先グループ名に対応したファイル名を付与するとともに、当該宛先グループ名に含まれる1つ以上の宛先を記憶したグループ宛先ファイルを保存し、
上記共有領域に画情報ファイルが保存されると、当該共有領域の宛先グループ名に対応した宛先を、上記グループ宛先ファイルより取得し、その取得した1つ以上の宛先へ、保存された画情報を同報通信することを特徴とするネットワークファクシミリ装置。 - ネットワークを介してデータをやりとりするネットワーク通信機能と、公衆回線を介して行われるファクシミリ伝送手順により画情報をやりとりするファクシミリ通信機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、
他の端末装置から、自端末に設けた共有領域をアクセス可能にするファイルサーバ機能を備え、
上記共有領域には、宛先電話番号に対応したファイル名を付与し、
上記共有領域に画情報ファイル、および、送信時のオプションを記録したオプションファイルが保存されると、当該共有領域のファイル名に対応した宛先へ、上記オプションファイルに記憶された送信時のオプションに従って、保存された画情報を送信することを特徴とするネットワークファクシミリ装置。 - ネットワークを介してデータをやりとりするネットワーク通信機能と、公衆回線を介して行われるファクシミリ伝送手順により画情報をやりとりするファクシミリ通信機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、
他の端末装置から、自端末に設けた共有領域をアクセス可能にするファイルサーバ機能を備え、
上記共有領域には、宛先グループ名に対応したファイル名を付与するとともに、当該宛先グループ名に含まれる1つ以上の宛先を記憶したグループ宛先ファイルを保存し、
上記共有領域に画情報ファイル、および、送信時のオプションを記録したオプションファイルが保存されると、当該共有領域の宛先グループ名に対応した宛先を、上記グループ宛先ファイルより取得し、その取得した1つ以上の宛先へ、上記オプションファイルに記憶された送信時のオプションに従って、保存された画情報を同報通信することを特徴とするネットワークファクシミリ装置。
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