JP2004112397A - 多周波共用アンテナ、及びマルチバンド送受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンテナ共用器を用いることなく、複数の異なる周波数のアンテナを接続し、また、アンテナ共用器を不用とすることにより小型化する。
【解決手段】複数の異なる共振周波数を有する多周波数共用アンテナであって、一つの給電線14の給電端15と共振周波数を異にする複数のアンテナ部12a,12bとの間を各マイクロストリップ線13a,13bで直接接続し、このマイクロストリップ線にフィルタの機能を持たせることにより、アンテナ部とフィルタとを一体に形成する。マイクロストリップ線13a,13bのインピーダンスは、第1にマイクロストリップ線の線路長を調整することで設定することができ、第2にマイクロストリップ線に複数のスタブを設けることで設定することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の異なる共振周波数を有する多周波数共用アンテナであって、一つの給電線14の給電端15と共振周波数を異にする複数のアンテナ部12a,12bとの間を各マイクロストリップ線13a,13bで直接接続し、このマイクロストリップ線にフィルタの機能を持たせることにより、アンテナ部とフィルタとを一体に形成する。マイクロストリップ線13a,13bのインピーダンスは、第1にマイクロストリップ線の線路長を調整することで設定することができ、第2にマイクロストリップ線に複数のスタブを設けることで設定することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信機器に関し、複数の異なる共振周波数を有する多周波数共用アンテナ及びマルチバンド送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、各種の無線ネットワークが構築され、各種の情報のリアルタイムで収集することが可能となり、様々な用途への適用が検討され、実現されている。例えば、車両状況の監視や車両の運行管理、遠隔地や工場内等の所定領域内における情報収集、あるいは、インターネットを介して行うデータベース検索による情報収集等があり、専用の無線ネットワーク、あるいは、汎用に設置された無線ネットワークを介して行われている。
【0003】
これらの無線ネットワークは、干渉をさけるために、それぞれ使用する周波数帯域が定められている。そのため、所望の無線ネットワークを利用するには、その無線ネットワークに設定された周波数帯域の信号を受信する必要がある。
【0004】
そのため、一つの無線ネットワークに限らず、種々の無線ネットワークを利用して情報収集を行うには、それぞれの無線ネットワークに設定された周波数帯域の信号を全て受信できるマルチバンド送受信機が必要となる。
【0005】
このような要求を満たす最も単純な構成は、例えば、マルチバンド受信機の場合には、各周波数に対応した受信手段をそれぞれ用意するものである。図11は、各周波数に対応して複数の受信機手段を設けることによりマルチバンドを受信する構成例を示している。
【0006】
周波数faを受信する受信機は、例えば、周波数faに対応したアンテナ2a及びRFフィルタ21aに続いて、低雑音増幅器(LNA)3,ミキサ4,中間周波数帯のIFフィルタ7及びミキサ8,低帯域通過フィルタ(LPF)9,可動出力増幅器10,A/D変換器5,デジタルシグナルプロセッサ6等の構成を備える。また、周波数fbを受信する受信機についても、周波数fbに対応したアンテナ2b及びRFフィルタ21bの他に、周波数faの受信機と同様に、低雑音増幅器(LNA)3からデジタルシグナルプロセッサ6の構成を備えている。なお、デジタルシグナルプロセッサ6は、取得したデータに所定のデータ処理を行うことにより、信号を取り出すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図11において破線で囲んだ部分は、各周波数に対して共通に使用することができる構成部分である。マルチバンド受信機は、この複数の周波数に対して共通な構成部分を共用することにより構成することができる。この共用化により構成されるマルチバンド受信機において、アンテナ及びRFフィルタは各周波数に対応してそれぞれ備える必要がある。なお、マルチバンド送信機においても同様である。
【0008】
マルチバンドの送受信機においては、小型化は一つの求められる課題である。そのため、マルチバンド送受信機を小型化するにはアンテナ及びRFフィルタを小型化する必要がある。
【0009】
ここで、このアンテナ及びRFフィルタを小型化する手法として、図12に示される構成が考えられる。
【0010】
図12に示す構成例は、アンテナとして周波数を共用する広帯域アンテナ20を用いることにより、アンテナ及びRFフィルタの部分を小型化しようとするものである。この構成によれば、広帯域アンテナを採用することにより、各周波数に対応して要したアンテナを減少させることができるが、広帯域アンテナは小型化が困難であって大型となるため、小型化には不適である。
【0011】
また、広帯域アンテナでは、アンテナによる影響の調整が難しいという問題がある。したがって、図12に示す構成例は、マルチバンドの送受信機の小型化には適していない。
【0012】
一方、図13に示す構成例は、アンテナを各受信周波数に対応した分割アンテナ(2a〜2c)で構成し、複数の周波数信号を合成,分配することにより、アンテナ及びRFフィルタの部分を小型化しようとするものである。
【0013】
この構成によれば、図12に示す構成例のような周波数共用アンテナを用いることによる問題はないが、以下のような問題がある。
【0014】
図13において、分割したアンテナ(2a〜2c)に対してそれぞれRFフィルタ(21a〜21c)が必要であり、さらに、このRFフィルタ(21a〜21c)と信号処理側との間に、複数の周波数信号を結合するための結合器あるいは分配器22を設ける必要がある。このフィルタと結合,分配器とからなるアンテナ共用器は、複数のアンテナを共用するために必要な構成要素であるが、この構成要素のために小型化に限界があるという問題がある。また、このアンテナ共用器のために、アンテナの構成が複雑になるという問題もある。
【0015】
したがって、マルチバンドに対応するアンテナにおいて、複数の異なる周波数のアンテナを接続する際に要しているアンテナ共用器を不用とする構成が求められる。
【0016】
そこで、本発明は前記した従来の問題点を解決し、アンテナ共用器を用いることなく、複数の異なる周波数のアンテナを接続することができる周波数共用アンテナを構成すること、及びアンテナ共用器を不用とすることにより小型化することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、複数の異なる共振周波数を有する多周波数共用アンテナにおいて、アンテナ部とフィルタとを一体で形成することにより、アンテナ共用器を用いることなく複数の異なる周波数のアンテナ部を接続する。アンテナ共用器を不要とすることにより、多周波数共用アンテナを小型化する。
【0019】
本発明は、複数の異なる共振周波数を有する多周波数共用アンテナであって、一つの給電線の給電端と共振周波数を異にする複数のアンテナ部との間を各マイクロストリップ線で直接接続し、このマイクロストリップ線にフィルタの機能を持たせることにより、アンテナ部とフィルタとを一体に形成する。
【0020】
このマイクロストリップ線は、給電端からそのアンテナ部側を見たインピーダンスを、各アンテナ部の共振周波数に応じた値とすることによりフィルタの機能を持たせる。マイクロストリップ線が接続されるアンテナ部の共振周波数においては、このアンテナ部のインピーダンスに整合した値とし、一方、このマイクロストリップ線が接続されていない他のアンテナ部の共振周波数においては、インピーダンスを増大させる。
【0021】
これにより、給電端から見たアンテナ側では、アンテナとフィルタとが一体で形成され、かつ、各アンテナ部はそのアンテナ部の共振周波数ではインピーダンス整合され、他のアンテナ部の共振周波数に対しては大きなインピーダンスとすることができる。他のアンテナ部の共振周波数に対するインピーダンスを、実質的に無限大と見なせる大きさに増大することにより、他のアンテナ部の共振周波数においてはアンテナ部は開放された状態と等価とすることができる。
【0022】
なお、増大させるインピーダンスは、実質的に無限大と見なせる大きさであって、必ずしも無限大である必要はなく、反射信号が所定率を越える大きさのインピーダンスであればよい。
【0023】
したがって、給電端からアンテナに向けて供給された複数の周波数信号は、マイクロストリップ線のインピーダンスにより形成されるフィルタ機能により、各アンテナ部の共振周波数の信号のみ該当するアンテナ部に給電される。
【0024】
マイクロストリップ線のインピーダンスは、第1にマイクロストリップ線の線路長を調整することで設定することができ、第2にマイクロストリップ線に複数のスタブを設けることで設定することができる。
【0025】
調整するマイクロストリップ線の線路長は、給電端とアンテナ部の端部との間の線路長である。
【0026】
スタブは、スタブの取り付け位置やスタブの太さやスタブ間隔を変えることにより、インピーダンスを調整することができる。スタブ間隔としては、スタブ間の間隔、スタブとアンテナ部の端部との間の間隔、スタブと給電端との間の間隔がある。また、スタブの長さは、そのスタブが設けられたマイクロストリップ線に接続されるアンテナ部の共振周波数の半波長の長さである。
【0027】
スタブの位置を固定した状態において、スタブ間隔によりマイクロストリップ線のインピーダンスを調整する場合には、マイクロストリップ線に設けるスタブの個数は、少なくとも全アンテナ部の個数nから1を引いた(n−1)個の個数とする。全アンテナ部の個数nは、多周波数共用アンテナが有する複数の異なる共振周波数の個数に対応しており、一アンテナ部側に接続するマイクロストリップ線において残りの(n−1)個の個数の共振周波数を調整するには、少なくとも(n−1)個のパラメータを調整する必要があり、(n−1)個以上の個数のスタブを要する。なお、スタブの取り付け位置もパラメータとして調整する場合には、スタブの個数は(n−1)個以上である必要はない。
【0028】
さらに、本発明の多周波共用アンテナを備えたマルチバンド送受信機とすることができ、多周波共用アンテナを備えることにより、マルチバン送受信機を小型化とすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。図1〜図5を用いて本発明の多周波数共用アンテナの第1の形態について説明し、図6〜図10を用いて本発明の多周波数共用アンテナの第2の形態について説明する。
【0030】
本発明の多周波数共用アンテナの第1の形態は、アンテナ部とフィルタとの一体形成において、マイクロストリップ線の長さによりインピーダンスを調整し、アンテナ部に供給する周波数信号の選別を行う形態である。
【0031】
図1は本発明の多周波数共用アンテナの第1の形態を説明するための概略図である。図1において、多周波数共用アンテナ1Aは、周波数を異にする複数のアンテナ部12a,12bと、アンテナ部に電力を供給する一つの給電線14と、給電線14の一端である給電端15とアンテナ部12a,12bとの間を直接接続するマイクロストリップ線13a,13bを備える。
【0032】
ここで、アンテナ部12aと給電端15との間を接続するマイクロストリップ線13aの線路長をLaとし、アンテナ部12Bと給電端15との間を接続するマイクロストリップ線13Bの線路長をLbとする。
【0033】
この線路長Laは給電端15からアンテナ部12a側を見たインピーダンスを調整し、この線路長Lbは給電端15からアンテナ部12b側を見たインピーダンスを調整する。
【0034】
この線路長La及び線路長Lbの調整は、アンテナ部12aの共振周波数をfaとしアンテナ部12bの共振周波数をfaと異なるfbとしたとき、給電端15からアンテナ部12a側を見たインピーダンスを、周波数faに対してはアンテナ部12a側のインピーダンスと整合させ、周波数fbに対しては十分に大きなインピーダンスとする。また、同様に、線路長の調整は、給電端15からアンテナ部12b側を見たインピーダンスを、周波数faに対しては十分に大きなインピーダンスとし、周波数fbに対してはアンテナ部12b側のインピーダンスと整合させる。
【0035】
この線路長の調整により、インピーダンスの給電線14から給電端15に周波数fa,fbの信号が供給されると、マイクロストリップ線13aに対しては、インピーダンス整合された周波数faの信号は導入されるが、インピーダンスが大の周波数fbの信号は反射されて導入が抑えられる。また、同様に、マイクロストリップ線13bに対しては、インピーダンス整合された周波数fbの信号は導入されるが、インピーダンスが大の周波数faの信号は反射されて導入が抑えられる。したがって、給電線14から供給された周波数fa,fbの信号は、アンテナ部12aとアンテナ部12bにそれぞれ選別されて給電される。
【0036】
なお、アンテナ部12a,12b、マイクロストリップ線13、及び給電線14は、基板11上に形成することができる。
【0037】
次に、マイクロストリップ線の線路長の調整について説明する。図2,3は、アンテナ部の共振周波数の整合条件を説明するためのアンテナ部の構成図、反射損失特性を示す図である。
【0038】
図2において、各アンテナ部は、アンテナ部分12の構成を定めるパラメータとして、高さH、幅W、インピーダンス整合用のスリットの切り込み長さl,及び切り込み幅dを備える。なお、ここで、基板11の厚さをh、誘電率をεrとし、給電線13が接続されている。
【0039】
これらのパラメータは、アンテナ部分が求める共振周波数fに対して、例えば、FDTD(Finite Difference Time Domain Method)法により求めることができる。なお、FDTD法は、マクスウェルの方程式を時間、空間で差分化し、解析空間の電磁界をリープフロッグアルゴリズムを用いて時間的に更新し、出力点の時間応答を得る方法である。
【0040】
例えば、1.5GHz用及び2GHz用のアンテナ部の各パラメータをFDTD法により求めると、共振周波数が1.51GHzで、高さH及び幅Wが52.56mm、スリットの切り込み長さlが19.94mmの値が得られ、また、共振周波数が1.97GHzで、高さH及び幅Wが40.11mm、スリットの切り込み長さlが14.59mmが得られる。なお、ここでは、切り込み幅dを給電線の幅dと同一幅の3.65mmとし、基板の厚さhを1.60mmとし、誘電率εrを3.45としている。図3は、この解析で得られる各アンテナ部の反射損失の周波数特性を示している。
【0041】
この求めたアンテナ部において、アンテナ部分に接続する給電線の線路長Lを調整することにより、給電端からみたインピーダンスを周波数毎に設定することができ、一方のアンテナ部において、そのアンテナ部の周波数信号ではインピーダンス整合し、他方のアンテナ部の周波数信号では大きなインピーダンスとすることができる。インピーダンスが大きい場合には反射損失が大きくなり、実質的に開放と見なせる程度の反射損失を生じることで、他方のアンテナ部の周波数信号の導入を抑制することができる。
【0042】
この給電線の線路長Lの調整によって、一方の周波数においてインピーダンス整合し、他方の周波数において実質的に開放とすることができる状態は、例えば、スミスチャートで確認することができる。
【0043】
図4は、給電線の線路長Lの調整によるインピーダンスの変化を示すスミスチャートである。このスミスチャートにおいて、外周円の左端部及び右端部は、それぞれインピーダンス0及び無限大を表し、円の中心はインピーダンス整合を表している。
【0044】
図4(a)は、1.5GHz用のアンテナ部に対して給電線の線路長Lを88.7mmとした場合のインピーダンスの軌跡を示している。給電線の線路長Lを88.7mmとすることにより、1.5GHz用のアンテナ部の周波数として設定された1.51GHzの周波数ではインピーダンスが整合され、他方のアンテナ部の周波数1.97GHzでは無限大のインピーダンスとなる。
【0045】
また、図4(b)は、2GHz用のアンテナ部に対して給電線の線路長Lを71.1mmとした場合のインピーダンスの軌跡を示している。給電線の線路長Lを71.1mmとすることにより、2GHz用のアンテナ部の周波数として設定された1.97GHzの周波数ではインピーダンスが整合され、他方のアンテナ部の周波数1.5GHzでは無限大のインピーダンスとなる。
【0046】
上記で得られたアンテナ部12a,12bに、線路長La,Lbのマイクロストリップ線13a,13bを、給電線14の給電端15に直接接続することで、図1に示す多周波共用アンテナ1Aを構成することができる。
【0047】
図5は、アンテナ部12a,12bの単独による反射損失の周波数特性、アンテナ部12a,12bをマイクロストリップ線13a,13bで結合した後の反射損失の周波数特性を示している。
【0048】
図5中の▲1▼は1.5GHz用のアンテナ部12aの単独による反射損失の周波数特性であり、▲2▼は2GHz用のアンテナ部12bの単独による反射損失の周波数特性であり、▲3▼は結合後の反射損失の周波数特性である。図5の反射損失の周波数特性から、共振周波数が異なる二つのアンテナ部の結合において、線路長を調整したマイクロストリップ線で直接接続する構成とすることで、互いのアンテナ部の影響を受けることなく給電を行うことができる。
【0049】
本発明の多周波数共用アンテナの第2の形態は、アンテナ部とフィルタとの一体形成において、マイクロストリップ線に設けたスタブによりインピーダンスを調整し、アンテナ部に供給する周波数信号の選別を行う形態である。
【0050】
図6は本発明の多周波数共用アンテナの第2の形態を説明するための概略図である。図6において、多周波数共用アンテナ1Bは、周波数を異にする複数のアンテナ部12c,12d,12eと、アンテナ部に電力を供給する一つに給電線14と、給電線14の一端である給電端15とアンテナ部12c,12d,12eとの間を直接接続するマイクロストリップ線13c,13d,13eを備える。
【0051】
ここで、アンテナ部12cと給電端15との間を接続するマイクロストリップ線13cにスタブ16c−1,16c−2を設け、アンテナ部12dと給電端15との間を接続するマイクロストリップ線13dにスタブ16d−1,16d−2,16d−3を設け、アンテナ部12eと給電端15との間を接続するマイクロストリップ線13eにスタブ16e−1,16e−2,16e−3を設ける。このスタブ16c−1,16c−2は、給電端15からアンテナ部12c側を見たインピーダンスを調整し、スタブ16d−1,16d−2,16d−3は、給電端15からアンテナ部12d側を見たインピーダンスを調整し、スタブ16e1,16e−2,16e−3は、給電端15からアンテナ部12e側を見たインピーダンスを調整する。
【0052】
このスタブ16(16c〜16e)による調整は、アンテナ部12c,12d,12eの共振周波数をそれぞれfc,fd,feとし、各共振周波数の周波数を異ならせたとき、給電端15からアンテナ部12c側を見たインピーダンスを、周波数fcに対してはアンテナ部12c側のインピーダンスと整合させ、周波数fd,feに対しては十分に大きなインピーダンスとする。また、同様に、給電端15からアンテナ部12d側を見たインピーダンスを、周波数fc、feに対しては十分に大きなインピーダンスとし、周波数fdに対してはアンテナ部12b側のインピーダンスと整合させ、給電端15からアンテナ部12e側を見たインピーダンスを、周波数fc、fdに対しては十分に大きなインピーダンスとし、周波数feに対してはアンテナ部12e側のインピーダンスと整合させる。
【0053】
このスタブにより、インピーダンスの給電線14から給電端15に周波数fc,fd,feの信号が供給されると、マイクロストリップ線13cに対しては、インピーダンス整合された周波数fcの信号は導入されるが、インピーダンスが大の周波数fd,feの信号は反射されて導入が抑えられる。また、同様に、マイクロストリップ線13dに対しては、インピーダンス整合された周波数fdの信号は導入されるが、インピーダンスが大の周波数fc,feの信号は反射されて導入が抑えられ、マイクロストリップ線13eに対しては、インピーダンス整合された周波数feの信号は導入されるが、インピーダンスが大の周波数fc,fdの信号は反射されて導入が抑えられる。したがって、給電線14から供給された周波数fc,fd,feの信号は、アンテナ部12c,アンテナ部12d,アンテナ部12eにそれぞれ選別されて給電される。
【0054】
なお、アンテナ部12c,12d,12e、マイクロストリップ線13、及び給電線14は、基板上に形成することができる。
【0055】
次に、マイクロストリップ線に設けるスタブについて説明する。図2に示したアンテナ部の構成図において、例えば、1.5GHz用、1.75GHz用、及び2GHz用のアンテナ部の各パラメータをFDTD法により求めると、共振周波数が1.51GHzで、高さH及び幅Wが52.78mm、スリットの切り込み長さlが20.02mmの値が得られ、また、共振周波数が1.75GHzで、高さH及び幅Wが45.50mm、スリットの切り込み長さlが17.29mmが得られ、共振周波数が1.97GHzで、高さH及び幅Wが40.04mm、スリットの切り込み長さlが14.56mmが得られる。なお、ここでは、切り込み幅dを給電線の幅dと同一幅の3.65mmとし、基板の厚さhを1.60mmとし、誘電率εrを3.45としている。
【0056】
図7は、この解析で得られる各アンテナ部の反射損失の周波数特性を示している。
この求めたアンテナ部において、アンテナ部分に接続するマイクロストリップ線13に設けるスタブ16を調整することにより、給電端からみたインピーダンスを周波数毎に設定することができ、一方のアンテナ部において、そのアンテナ部の周波数信号ではインピーダンス整合し、他方のアンテナ部の周波数信号では大きなインピーダンスとすることができる。インピーダンスが大きい場合には反射損失が大きくなり、実質的に開放と見なせる程度の反射損失を生じることで、他方のアンテナ部の周波数信号の導入を抑制することができる。
【0057】
図8は、スタブの一例を示している。図8(a)は、2つのスタブを設けた構成例であり、アンテナ部12から距離L1の位置にスタブ16−1を設け、スタブ16−1から距離L2の位置にスタブ16−2を設け、スタブ16−2から給電端15までの距離をL3としている。
【0058】
また、図8(b)は、3つのスタブを設けた構成例であり、アンテナ部12から距離L1の位置にスタブ16−1を設け、スタブ16−1から距離L2の位置にスタブ16−2を設け、スタブ16−2から距離L3の位置にスタブ16−3を設け、スタブ16−3から給電端15までの距離をL4としている。
【0059】
給電端15からアンテナ部12側を見たインピーダンスは、各位スタブの太さwと間隔L1〜L3,L4を変えることにより調整することができる。なお、各スタブ16の長さは、そのスタブが設けられているアンテナ部の共振周波数によで定まる波長の半波長分の長さとする。
【0060】
各マイクロストリップ線に設けるスタブの個数は、少なくとも全アンテナ部の個数nから1を引いた(n−1)個の個数とする。全アンテナ部の個数nは、多周波数共用アンテナが有する複数の異なる共振周波数の個数に対応しており、一アンテナ部側に接続するマイクロストリップ線において残りの(n−1)個の個数の共振周波数を調整するには、少なくとも(n−1)個のパラメータを調整する必要がある。そこで、(n−1)個以上の個数のスタブを設ける。なお、(n−1)個以上のスタブを設けることにより設計の自由度を増すことができる。例えば、共振周波数の個数が3の場合には、少なくとも2個のスタブを設ける。
【0061】
このスタブの装荷によって、一方の周波数においてインピーダンス整合し、他方の周波数において実質的に開放とすることができる状態は、例えば、スミスチャートで確認することができる。
【0062】
図9は、スタブの装荷によるインピーダンスの変化を示すスミスチャートである。このスミスチャートにおいて、外周円の左端部及び右端部は、それぞれインピーダンス0及び無限大を表し、円の中心はインピーダンス整合を表している。
【0063】
図9(a)は、1.5GHz用のアンテナ部に対して3つのスタブを、L1の距離を33.48mm、L2の距離を37.88mm、L3の距離を40.28mm、L4の距離を28.88mmとし、スタブの幅wを5.46mmとした場合のインピーダンスの軌跡を示している。このスタブを装荷することにより、1.5GHz用のアンテナ部の周波数として設定された1.51GHzの周波数ではインピーダンスが整合され、他方のアンテナ部の周波数1.74GHz及び1.97GHzではほぼ無限大のインピーダンスとなる。
【0064】
また、図9(b)は、1.75GHz用のアンテナ部に対して3つのスタブを、L1の距離を22.45mm、L2の距離を23.65mm、L3の距離を20.25mm、L4の距離を15.35mmとし、スタブの幅wを3.64mmとした場合のインピーダンスの軌跡を示している。このスタブを装荷することにより、1.75GHz用のアンテナ部の周波数として設定された1.74GHzの周波数ではインピーダンスが整合され、他方のアンテナ部の周波数1.51GHz及び1.97GHzではほぼ無限大のインピーダンスとなる。
【0065】
また、図9(c)は、2GHz用のアンテナ部に対して3つのスタブを、L1の距離を20.72mm、L2の距離を35.22mm、L3の距離を34.72mm、L4の距離を24.82mmとし、スタブの幅wを5.46mmとした場合のインピーダンスの軌跡を示している。このスタブを装荷することにより、2GHz用のアンテナ部の周波数として設定された1.97GHzの周波数ではインピーダンスが整合され、他方のアンテナ部の周波数1.51GHz及び1.74GHzではほぼ無限大のインピーダンスとなる。
【0066】
上記で得られたアンテナ部12c,12d,12eに、マイクロストリップ線13c,13d,13eを、給電線14の給電端15に直接接続し、各マイクロストリップ線13c,13d,13eにスタブを設けることで、図6に示すような多周波共用アンテナ1Bを構成することができる。なお、図6の多周波共用アンテナ1Bにおいて、アンテナ12cのマイクロストリップ線に設けられるスタブは2本の例を示している。
【0067】
なお、2周波数共用アンテナは、図1で示したように、マイクロストリップ線の長さを調整する構成の他、スタブを用いた構成とすることもできる。図10は、スタブを備えた2周波数共用アンテナの構成例である。アンテナ部12fは、給電端15に接続された長さLfのマイクロストリップ線13fに、スタブ16f−1,16f−1が設けられ、また、アンテナ部12gは、給電端15に接続された長さLgのマイクロストリップ線13gに、スタブ16g−1,16g−1が設けられる。ここで、マイクロストリップ線13f、13gは同じ長さとすることができる。
【0068】
本発明の多周波共用アンテナによれば、マイクロストリップ線の長さ調整、あるいはスタブを設けることにより、アンテナ共用器と同等の機能を奏することができるため、アンテナ共用器を用いることなく、複数の異なる周波数のアンテナを接続することができる。
【0069】
さらに、本発明は、本発明の多周波共用アンテナを備えるマルチバンド送受信機を構成することができ、多周波共用アンテナを用いることにより小型化することができる。
【0070】
なお、上記説明では、本発明の多周波共用アンテナを備える装置として、主に送信機を用いて説明しているが、受信機についても同様に適用することができ、また、送信機能及び受信機能の両機能を備える送受信機に適用することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の多周波共用アンテナによれば、アンテナ共用器を用いることなく、複数の異なる周波数のアンテナを接続することができる。また、アンテナ共用器を不用とすることにより小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多周波数共用アンテナの第1の形態を説明するための概略図である。
【図2】本発明のアンテナ部の共振周波数の整合条件を説明するためのアンテナ部の構成図である。
【図3】本発明のアンテナ部の共振周波数の整合条件を説明するための反射損失特性を示す図である。
【図4】本発明給電線の線路長Lの調整によるインピーダンスの変化を示すスミスチャートである。
【図5】アンテナ部による反射損失の周波数特性を示す図である。
【図6】本発明の多周波数共用アンテナの第2の形態を説明するための概略図である。
【図7】アンテナ部の反射損失の周波数特性を示す図である。
【図8】本発明のスタブの一例を示す図である。
【図9】本発明のスタブの装荷によるインピーダンスの変化を示すスミスチャートである。
【図10】本発明のスタブを備えた2周波数共用アンテナの構成例を示す図である。
【図11】複数の受信機手段によるマルチバンド受信の構成例を示す図である。
【図12】アンテナ及びRFフィルタを小型化する手法を説明するための構成図である。
【図13】アンテナ及びRFフィルタを小型化する手法を説明するための構成図である。
【符号の説明】
1,1A,1B…多周波数共用アンテナ
2,2a,2b,2c…アンテナ
3…低雑音増幅器(LNA)
4…ミキサ
5…A/D変換器
6…デジタルシグナルプロセッサ
7…IFフィルタ
8…ミキサ
9…低帯域通過フィルタ(LPF)
10…可動出力増幅器
11…基板
12,12a〜12g…アンテナ部
13,13a〜13g…マイクロストリップ線
14…給電線
15…給電端
21,21a,21b,21c…RFフィルタ
22…分配器
23…アンテナ共用器
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信機器に関し、複数の異なる共振周波数を有する多周波数共用アンテナ及びマルチバンド送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、各種の無線ネットワークが構築され、各種の情報のリアルタイムで収集することが可能となり、様々な用途への適用が検討され、実現されている。例えば、車両状況の監視や車両の運行管理、遠隔地や工場内等の所定領域内における情報収集、あるいは、インターネットを介して行うデータベース検索による情報収集等があり、専用の無線ネットワーク、あるいは、汎用に設置された無線ネットワークを介して行われている。
【0003】
これらの無線ネットワークは、干渉をさけるために、それぞれ使用する周波数帯域が定められている。そのため、所望の無線ネットワークを利用するには、その無線ネットワークに設定された周波数帯域の信号を受信する必要がある。
【0004】
そのため、一つの無線ネットワークに限らず、種々の無線ネットワークを利用して情報収集を行うには、それぞれの無線ネットワークに設定された周波数帯域の信号を全て受信できるマルチバンド送受信機が必要となる。
【0005】
このような要求を満たす最も単純な構成は、例えば、マルチバンド受信機の場合には、各周波数に対応した受信手段をそれぞれ用意するものである。図11は、各周波数に対応して複数の受信機手段を設けることによりマルチバンドを受信する構成例を示している。
【0006】
周波数faを受信する受信機は、例えば、周波数faに対応したアンテナ2a及びRFフィルタ21aに続いて、低雑音増幅器(LNA)3,ミキサ4,中間周波数帯のIFフィルタ7及びミキサ8,低帯域通過フィルタ(LPF)9,可動出力増幅器10,A/D変換器5,デジタルシグナルプロセッサ6等の構成を備える。また、周波数fbを受信する受信機についても、周波数fbに対応したアンテナ2b及びRFフィルタ21bの他に、周波数faの受信機と同様に、低雑音増幅器(LNA)3からデジタルシグナルプロセッサ6の構成を備えている。なお、デジタルシグナルプロセッサ6は、取得したデータに所定のデータ処理を行うことにより、信号を取り出すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図11において破線で囲んだ部分は、各周波数に対して共通に使用することができる構成部分である。マルチバンド受信機は、この複数の周波数に対して共通な構成部分を共用することにより構成することができる。この共用化により構成されるマルチバンド受信機において、アンテナ及びRFフィルタは各周波数に対応してそれぞれ備える必要がある。なお、マルチバンド送信機においても同様である。
【0008】
マルチバンドの送受信機においては、小型化は一つの求められる課題である。そのため、マルチバンド送受信機を小型化するにはアンテナ及びRFフィルタを小型化する必要がある。
【0009】
ここで、このアンテナ及びRFフィルタを小型化する手法として、図12に示される構成が考えられる。
【0010】
図12に示す構成例は、アンテナとして周波数を共用する広帯域アンテナ20を用いることにより、アンテナ及びRFフィルタの部分を小型化しようとするものである。この構成によれば、広帯域アンテナを採用することにより、各周波数に対応して要したアンテナを減少させることができるが、広帯域アンテナは小型化が困難であって大型となるため、小型化には不適である。
【0011】
また、広帯域アンテナでは、アンテナによる影響の調整が難しいという問題がある。したがって、図12に示す構成例は、マルチバンドの送受信機の小型化には適していない。
【0012】
一方、図13に示す構成例は、アンテナを各受信周波数に対応した分割アンテナ(2a〜2c)で構成し、複数の周波数信号を合成,分配することにより、アンテナ及びRFフィルタの部分を小型化しようとするものである。
【0013】
この構成によれば、図12に示す構成例のような周波数共用アンテナを用いることによる問題はないが、以下のような問題がある。
【0014】
図13において、分割したアンテナ(2a〜2c)に対してそれぞれRFフィルタ(21a〜21c)が必要であり、さらに、このRFフィルタ(21a〜21c)と信号処理側との間に、複数の周波数信号を結合するための結合器あるいは分配器22を設ける必要がある。このフィルタと結合,分配器とからなるアンテナ共用器は、複数のアンテナを共用するために必要な構成要素であるが、この構成要素のために小型化に限界があるという問題がある。また、このアンテナ共用器のために、アンテナの構成が複雑になるという問題もある。
【0015】
したがって、マルチバンドに対応するアンテナにおいて、複数の異なる周波数のアンテナを接続する際に要しているアンテナ共用器を不用とする構成が求められる。
【0016】
そこで、本発明は前記した従来の問題点を解決し、アンテナ共用器を用いることなく、複数の異なる周波数のアンテナを接続することができる周波数共用アンテナを構成すること、及びアンテナ共用器を不用とすることにより小型化することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、複数の異なる共振周波数を有する多周波数共用アンテナにおいて、アンテナ部とフィルタとを一体で形成することにより、アンテナ共用器を用いることなく複数の異なる周波数のアンテナ部を接続する。アンテナ共用器を不要とすることにより、多周波数共用アンテナを小型化する。
【0019】
本発明は、複数の異なる共振周波数を有する多周波数共用アンテナであって、一つの給電線の給電端と共振周波数を異にする複数のアンテナ部との間を各マイクロストリップ線で直接接続し、このマイクロストリップ線にフィルタの機能を持たせることにより、アンテナ部とフィルタとを一体に形成する。
【0020】
このマイクロストリップ線は、給電端からそのアンテナ部側を見たインピーダンスを、各アンテナ部の共振周波数に応じた値とすることによりフィルタの機能を持たせる。マイクロストリップ線が接続されるアンテナ部の共振周波数においては、このアンテナ部のインピーダンスに整合した値とし、一方、このマイクロストリップ線が接続されていない他のアンテナ部の共振周波数においては、インピーダンスを増大させる。
【0021】
これにより、給電端から見たアンテナ側では、アンテナとフィルタとが一体で形成され、かつ、各アンテナ部はそのアンテナ部の共振周波数ではインピーダンス整合され、他のアンテナ部の共振周波数に対しては大きなインピーダンスとすることができる。他のアンテナ部の共振周波数に対するインピーダンスを、実質的に無限大と見なせる大きさに増大することにより、他のアンテナ部の共振周波数においてはアンテナ部は開放された状態と等価とすることができる。
【0022】
なお、増大させるインピーダンスは、実質的に無限大と見なせる大きさであって、必ずしも無限大である必要はなく、反射信号が所定率を越える大きさのインピーダンスであればよい。
【0023】
したがって、給電端からアンテナに向けて供給された複数の周波数信号は、マイクロストリップ線のインピーダンスにより形成されるフィルタ機能により、各アンテナ部の共振周波数の信号のみ該当するアンテナ部に給電される。
【0024】
マイクロストリップ線のインピーダンスは、第1にマイクロストリップ線の線路長を調整することで設定することができ、第2にマイクロストリップ線に複数のスタブを設けることで設定することができる。
【0025】
調整するマイクロストリップ線の線路長は、給電端とアンテナ部の端部との間の線路長である。
【0026】
スタブは、スタブの取り付け位置やスタブの太さやスタブ間隔を変えることにより、インピーダンスを調整することができる。スタブ間隔としては、スタブ間の間隔、スタブとアンテナ部の端部との間の間隔、スタブと給電端との間の間隔がある。また、スタブの長さは、そのスタブが設けられたマイクロストリップ線に接続されるアンテナ部の共振周波数の半波長の長さである。
【0027】
スタブの位置を固定した状態において、スタブ間隔によりマイクロストリップ線のインピーダンスを調整する場合には、マイクロストリップ線に設けるスタブの個数は、少なくとも全アンテナ部の個数nから1を引いた(n−1)個の個数とする。全アンテナ部の個数nは、多周波数共用アンテナが有する複数の異なる共振周波数の個数に対応しており、一アンテナ部側に接続するマイクロストリップ線において残りの(n−1)個の個数の共振周波数を調整するには、少なくとも(n−1)個のパラメータを調整する必要があり、(n−1)個以上の個数のスタブを要する。なお、スタブの取り付け位置もパラメータとして調整する場合には、スタブの個数は(n−1)個以上である必要はない。
【0028】
さらに、本発明の多周波共用アンテナを備えたマルチバンド送受信機とすることができ、多周波共用アンテナを備えることにより、マルチバン送受信機を小型化とすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。図1〜図5を用いて本発明の多周波数共用アンテナの第1の形態について説明し、図6〜図10を用いて本発明の多周波数共用アンテナの第2の形態について説明する。
【0030】
本発明の多周波数共用アンテナの第1の形態は、アンテナ部とフィルタとの一体形成において、マイクロストリップ線の長さによりインピーダンスを調整し、アンテナ部に供給する周波数信号の選別を行う形態である。
【0031】
図1は本発明の多周波数共用アンテナの第1の形態を説明するための概略図である。図1において、多周波数共用アンテナ1Aは、周波数を異にする複数のアンテナ部12a,12bと、アンテナ部に電力を供給する一つの給電線14と、給電線14の一端である給電端15とアンテナ部12a,12bとの間を直接接続するマイクロストリップ線13a,13bを備える。
【0032】
ここで、アンテナ部12aと給電端15との間を接続するマイクロストリップ線13aの線路長をLaとし、アンテナ部12Bと給電端15との間を接続するマイクロストリップ線13Bの線路長をLbとする。
【0033】
この線路長Laは給電端15からアンテナ部12a側を見たインピーダンスを調整し、この線路長Lbは給電端15からアンテナ部12b側を見たインピーダンスを調整する。
【0034】
この線路長La及び線路長Lbの調整は、アンテナ部12aの共振周波数をfaとしアンテナ部12bの共振周波数をfaと異なるfbとしたとき、給電端15からアンテナ部12a側を見たインピーダンスを、周波数faに対してはアンテナ部12a側のインピーダンスと整合させ、周波数fbに対しては十分に大きなインピーダンスとする。また、同様に、線路長の調整は、給電端15からアンテナ部12b側を見たインピーダンスを、周波数faに対しては十分に大きなインピーダンスとし、周波数fbに対してはアンテナ部12b側のインピーダンスと整合させる。
【0035】
この線路長の調整により、インピーダンスの給電線14から給電端15に周波数fa,fbの信号が供給されると、マイクロストリップ線13aに対しては、インピーダンス整合された周波数faの信号は導入されるが、インピーダンスが大の周波数fbの信号は反射されて導入が抑えられる。また、同様に、マイクロストリップ線13bに対しては、インピーダンス整合された周波数fbの信号は導入されるが、インピーダンスが大の周波数faの信号は反射されて導入が抑えられる。したがって、給電線14から供給された周波数fa,fbの信号は、アンテナ部12aとアンテナ部12bにそれぞれ選別されて給電される。
【0036】
なお、アンテナ部12a,12b、マイクロストリップ線13、及び給電線14は、基板11上に形成することができる。
【0037】
次に、マイクロストリップ線の線路長の調整について説明する。図2,3は、アンテナ部の共振周波数の整合条件を説明するためのアンテナ部の構成図、反射損失特性を示す図である。
【0038】
図2において、各アンテナ部は、アンテナ部分12の構成を定めるパラメータとして、高さH、幅W、インピーダンス整合用のスリットの切り込み長さl,及び切り込み幅dを備える。なお、ここで、基板11の厚さをh、誘電率をεrとし、給電線13が接続されている。
【0039】
これらのパラメータは、アンテナ部分が求める共振周波数fに対して、例えば、FDTD(Finite Difference Time Domain Method)法により求めることができる。なお、FDTD法は、マクスウェルの方程式を時間、空間で差分化し、解析空間の電磁界をリープフロッグアルゴリズムを用いて時間的に更新し、出力点の時間応答を得る方法である。
【0040】
例えば、1.5GHz用及び2GHz用のアンテナ部の各パラメータをFDTD法により求めると、共振周波数が1.51GHzで、高さH及び幅Wが52.56mm、スリットの切り込み長さlが19.94mmの値が得られ、また、共振周波数が1.97GHzで、高さH及び幅Wが40.11mm、スリットの切り込み長さlが14.59mmが得られる。なお、ここでは、切り込み幅dを給電線の幅dと同一幅の3.65mmとし、基板の厚さhを1.60mmとし、誘電率εrを3.45としている。図3は、この解析で得られる各アンテナ部の反射損失の周波数特性を示している。
【0041】
この求めたアンテナ部において、アンテナ部分に接続する給電線の線路長Lを調整することにより、給電端からみたインピーダンスを周波数毎に設定することができ、一方のアンテナ部において、そのアンテナ部の周波数信号ではインピーダンス整合し、他方のアンテナ部の周波数信号では大きなインピーダンスとすることができる。インピーダンスが大きい場合には反射損失が大きくなり、実質的に開放と見なせる程度の反射損失を生じることで、他方のアンテナ部の周波数信号の導入を抑制することができる。
【0042】
この給電線の線路長Lの調整によって、一方の周波数においてインピーダンス整合し、他方の周波数において実質的に開放とすることができる状態は、例えば、スミスチャートで確認することができる。
【0043】
図4は、給電線の線路長Lの調整によるインピーダンスの変化を示すスミスチャートである。このスミスチャートにおいて、外周円の左端部及び右端部は、それぞれインピーダンス0及び無限大を表し、円の中心はインピーダンス整合を表している。
【0044】
図4(a)は、1.5GHz用のアンテナ部に対して給電線の線路長Lを88.7mmとした場合のインピーダンスの軌跡を示している。給電線の線路長Lを88.7mmとすることにより、1.5GHz用のアンテナ部の周波数として設定された1.51GHzの周波数ではインピーダンスが整合され、他方のアンテナ部の周波数1.97GHzでは無限大のインピーダンスとなる。
【0045】
また、図4(b)は、2GHz用のアンテナ部に対して給電線の線路長Lを71.1mmとした場合のインピーダンスの軌跡を示している。給電線の線路長Lを71.1mmとすることにより、2GHz用のアンテナ部の周波数として設定された1.97GHzの周波数ではインピーダンスが整合され、他方のアンテナ部の周波数1.5GHzでは無限大のインピーダンスとなる。
【0046】
上記で得られたアンテナ部12a,12bに、線路長La,Lbのマイクロストリップ線13a,13bを、給電線14の給電端15に直接接続することで、図1に示す多周波共用アンテナ1Aを構成することができる。
【0047】
図5は、アンテナ部12a,12bの単独による反射損失の周波数特性、アンテナ部12a,12bをマイクロストリップ線13a,13bで結合した後の反射損失の周波数特性を示している。
【0048】
図5中の▲1▼は1.5GHz用のアンテナ部12aの単独による反射損失の周波数特性であり、▲2▼は2GHz用のアンテナ部12bの単独による反射損失の周波数特性であり、▲3▼は結合後の反射損失の周波数特性である。図5の反射損失の周波数特性から、共振周波数が異なる二つのアンテナ部の結合において、線路長を調整したマイクロストリップ線で直接接続する構成とすることで、互いのアンテナ部の影響を受けることなく給電を行うことができる。
【0049】
本発明の多周波数共用アンテナの第2の形態は、アンテナ部とフィルタとの一体形成において、マイクロストリップ線に設けたスタブによりインピーダンスを調整し、アンテナ部に供給する周波数信号の選別を行う形態である。
【0050】
図6は本発明の多周波数共用アンテナの第2の形態を説明するための概略図である。図6において、多周波数共用アンテナ1Bは、周波数を異にする複数のアンテナ部12c,12d,12eと、アンテナ部に電力を供給する一つに給電線14と、給電線14の一端である給電端15とアンテナ部12c,12d,12eとの間を直接接続するマイクロストリップ線13c,13d,13eを備える。
【0051】
ここで、アンテナ部12cと給電端15との間を接続するマイクロストリップ線13cにスタブ16c−1,16c−2を設け、アンテナ部12dと給電端15との間を接続するマイクロストリップ線13dにスタブ16d−1,16d−2,16d−3を設け、アンテナ部12eと給電端15との間を接続するマイクロストリップ線13eにスタブ16e−1,16e−2,16e−3を設ける。このスタブ16c−1,16c−2は、給電端15からアンテナ部12c側を見たインピーダンスを調整し、スタブ16d−1,16d−2,16d−3は、給電端15からアンテナ部12d側を見たインピーダンスを調整し、スタブ16e1,16e−2,16e−3は、給電端15からアンテナ部12e側を見たインピーダンスを調整する。
【0052】
このスタブ16(16c〜16e)による調整は、アンテナ部12c,12d,12eの共振周波数をそれぞれfc,fd,feとし、各共振周波数の周波数を異ならせたとき、給電端15からアンテナ部12c側を見たインピーダンスを、周波数fcに対してはアンテナ部12c側のインピーダンスと整合させ、周波数fd,feに対しては十分に大きなインピーダンスとする。また、同様に、給電端15からアンテナ部12d側を見たインピーダンスを、周波数fc、feに対しては十分に大きなインピーダンスとし、周波数fdに対してはアンテナ部12b側のインピーダンスと整合させ、給電端15からアンテナ部12e側を見たインピーダンスを、周波数fc、fdに対しては十分に大きなインピーダンスとし、周波数feに対してはアンテナ部12e側のインピーダンスと整合させる。
【0053】
このスタブにより、インピーダンスの給電線14から給電端15に周波数fc,fd,feの信号が供給されると、マイクロストリップ線13cに対しては、インピーダンス整合された周波数fcの信号は導入されるが、インピーダンスが大の周波数fd,feの信号は反射されて導入が抑えられる。また、同様に、マイクロストリップ線13dに対しては、インピーダンス整合された周波数fdの信号は導入されるが、インピーダンスが大の周波数fc,feの信号は反射されて導入が抑えられ、マイクロストリップ線13eに対しては、インピーダンス整合された周波数feの信号は導入されるが、インピーダンスが大の周波数fc,fdの信号は反射されて導入が抑えられる。したがって、給電線14から供給された周波数fc,fd,feの信号は、アンテナ部12c,アンテナ部12d,アンテナ部12eにそれぞれ選別されて給電される。
【0054】
なお、アンテナ部12c,12d,12e、マイクロストリップ線13、及び給電線14は、基板上に形成することができる。
【0055】
次に、マイクロストリップ線に設けるスタブについて説明する。図2に示したアンテナ部の構成図において、例えば、1.5GHz用、1.75GHz用、及び2GHz用のアンテナ部の各パラメータをFDTD法により求めると、共振周波数が1.51GHzで、高さH及び幅Wが52.78mm、スリットの切り込み長さlが20.02mmの値が得られ、また、共振周波数が1.75GHzで、高さH及び幅Wが45.50mm、スリットの切り込み長さlが17.29mmが得られ、共振周波数が1.97GHzで、高さH及び幅Wが40.04mm、スリットの切り込み長さlが14.56mmが得られる。なお、ここでは、切り込み幅dを給電線の幅dと同一幅の3.65mmとし、基板の厚さhを1.60mmとし、誘電率εrを3.45としている。
【0056】
図7は、この解析で得られる各アンテナ部の反射損失の周波数特性を示している。
この求めたアンテナ部において、アンテナ部分に接続するマイクロストリップ線13に設けるスタブ16を調整することにより、給電端からみたインピーダンスを周波数毎に設定することができ、一方のアンテナ部において、そのアンテナ部の周波数信号ではインピーダンス整合し、他方のアンテナ部の周波数信号では大きなインピーダンスとすることができる。インピーダンスが大きい場合には反射損失が大きくなり、実質的に開放と見なせる程度の反射損失を生じることで、他方のアンテナ部の周波数信号の導入を抑制することができる。
【0057】
図8は、スタブの一例を示している。図8(a)は、2つのスタブを設けた構成例であり、アンテナ部12から距離L1の位置にスタブ16−1を設け、スタブ16−1から距離L2の位置にスタブ16−2を設け、スタブ16−2から給電端15までの距離をL3としている。
【0058】
また、図8(b)は、3つのスタブを設けた構成例であり、アンテナ部12から距離L1の位置にスタブ16−1を設け、スタブ16−1から距離L2の位置にスタブ16−2を設け、スタブ16−2から距離L3の位置にスタブ16−3を設け、スタブ16−3から給電端15までの距離をL4としている。
【0059】
給電端15からアンテナ部12側を見たインピーダンスは、各位スタブの太さwと間隔L1〜L3,L4を変えることにより調整することができる。なお、各スタブ16の長さは、そのスタブが設けられているアンテナ部の共振周波数によで定まる波長の半波長分の長さとする。
【0060】
各マイクロストリップ線に設けるスタブの個数は、少なくとも全アンテナ部の個数nから1を引いた(n−1)個の個数とする。全アンテナ部の個数nは、多周波数共用アンテナが有する複数の異なる共振周波数の個数に対応しており、一アンテナ部側に接続するマイクロストリップ線において残りの(n−1)個の個数の共振周波数を調整するには、少なくとも(n−1)個のパラメータを調整する必要がある。そこで、(n−1)個以上の個数のスタブを設ける。なお、(n−1)個以上のスタブを設けることにより設計の自由度を増すことができる。例えば、共振周波数の個数が3の場合には、少なくとも2個のスタブを設ける。
【0061】
このスタブの装荷によって、一方の周波数においてインピーダンス整合し、他方の周波数において実質的に開放とすることができる状態は、例えば、スミスチャートで確認することができる。
【0062】
図9は、スタブの装荷によるインピーダンスの変化を示すスミスチャートである。このスミスチャートにおいて、外周円の左端部及び右端部は、それぞれインピーダンス0及び無限大を表し、円の中心はインピーダンス整合を表している。
【0063】
図9(a)は、1.5GHz用のアンテナ部に対して3つのスタブを、L1の距離を33.48mm、L2の距離を37.88mm、L3の距離を40.28mm、L4の距離を28.88mmとし、スタブの幅wを5.46mmとした場合のインピーダンスの軌跡を示している。このスタブを装荷することにより、1.5GHz用のアンテナ部の周波数として設定された1.51GHzの周波数ではインピーダンスが整合され、他方のアンテナ部の周波数1.74GHz及び1.97GHzではほぼ無限大のインピーダンスとなる。
【0064】
また、図9(b)は、1.75GHz用のアンテナ部に対して3つのスタブを、L1の距離を22.45mm、L2の距離を23.65mm、L3の距離を20.25mm、L4の距離を15.35mmとし、スタブの幅wを3.64mmとした場合のインピーダンスの軌跡を示している。このスタブを装荷することにより、1.75GHz用のアンテナ部の周波数として設定された1.74GHzの周波数ではインピーダンスが整合され、他方のアンテナ部の周波数1.51GHz及び1.97GHzではほぼ無限大のインピーダンスとなる。
【0065】
また、図9(c)は、2GHz用のアンテナ部に対して3つのスタブを、L1の距離を20.72mm、L2の距離を35.22mm、L3の距離を34.72mm、L4の距離を24.82mmとし、スタブの幅wを5.46mmとした場合のインピーダンスの軌跡を示している。このスタブを装荷することにより、2GHz用のアンテナ部の周波数として設定された1.97GHzの周波数ではインピーダンスが整合され、他方のアンテナ部の周波数1.51GHz及び1.74GHzではほぼ無限大のインピーダンスとなる。
【0066】
上記で得られたアンテナ部12c,12d,12eに、マイクロストリップ線13c,13d,13eを、給電線14の給電端15に直接接続し、各マイクロストリップ線13c,13d,13eにスタブを設けることで、図6に示すような多周波共用アンテナ1Bを構成することができる。なお、図6の多周波共用アンテナ1Bにおいて、アンテナ12cのマイクロストリップ線に設けられるスタブは2本の例を示している。
【0067】
なお、2周波数共用アンテナは、図1で示したように、マイクロストリップ線の長さを調整する構成の他、スタブを用いた構成とすることもできる。図10は、スタブを備えた2周波数共用アンテナの構成例である。アンテナ部12fは、給電端15に接続された長さLfのマイクロストリップ線13fに、スタブ16f−1,16f−1が設けられ、また、アンテナ部12gは、給電端15に接続された長さLgのマイクロストリップ線13gに、スタブ16g−1,16g−1が設けられる。ここで、マイクロストリップ線13f、13gは同じ長さとすることができる。
【0068】
本発明の多周波共用アンテナによれば、マイクロストリップ線の長さ調整、あるいはスタブを設けることにより、アンテナ共用器と同等の機能を奏することができるため、アンテナ共用器を用いることなく、複数の異なる周波数のアンテナを接続することができる。
【0069】
さらに、本発明は、本発明の多周波共用アンテナを備えるマルチバンド送受信機を構成することができ、多周波共用アンテナを用いることにより小型化することができる。
【0070】
なお、上記説明では、本発明の多周波共用アンテナを備える装置として、主に送信機を用いて説明しているが、受信機についても同様に適用することができ、また、送信機能及び受信機能の両機能を備える送受信機に適用することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の多周波共用アンテナによれば、アンテナ共用器を用いることなく、複数の異なる周波数のアンテナを接続することができる。また、アンテナ共用器を不用とすることにより小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多周波数共用アンテナの第1の形態を説明するための概略図である。
【図2】本発明のアンテナ部の共振周波数の整合条件を説明するためのアンテナ部の構成図である。
【図3】本発明のアンテナ部の共振周波数の整合条件を説明するための反射損失特性を示す図である。
【図4】本発明給電線の線路長Lの調整によるインピーダンスの変化を示すスミスチャートである。
【図5】アンテナ部による反射損失の周波数特性を示す図である。
【図6】本発明の多周波数共用アンテナの第2の形態を説明するための概略図である。
【図7】アンテナ部の反射損失の周波数特性を示す図である。
【図8】本発明のスタブの一例を示す図である。
【図9】本発明のスタブの装荷によるインピーダンスの変化を示すスミスチャートである。
【図10】本発明のスタブを備えた2周波数共用アンテナの構成例を示す図である。
【図11】複数の受信機手段によるマルチバンド受信の構成例を示す図である。
【図12】アンテナ及びRFフィルタを小型化する手法を説明するための構成図である。
【図13】アンテナ及びRFフィルタを小型化する手法を説明するための構成図である。
【符号の説明】
1,1A,1B…多周波数共用アンテナ
2,2a,2b,2c…アンテナ
3…低雑音増幅器(LNA)
4…ミキサ
5…A/D変換器
6…デジタルシグナルプロセッサ
7…IFフィルタ
8…ミキサ
9…低帯域通過フィルタ(LPF)
10…可動出力増幅器
11…基板
12,12a〜12g…アンテナ部
13,13a〜13g…マイクロストリップ線
14…給電線
15…給電端
21,21a,21b,21c…RFフィルタ
22…分配器
23…アンテナ共用器
Claims (7)
- 複数の異なる共振周波数を有する多周波数共用アンテナであって、
一つの給電線の給電端と共振周波数を異にする複数のアンテナ部との間を各マイクロストリップ線で直接接続し、
当該マイクロストリップ線は、当該マイクロストリップ線に接続されるアンテナ部の共振周波数において、給電端から当該アンテナ部側を見たインピーダンスを当該アンテナ部のインピーダンスに整合させると共に、他のアンテナ部の共振周波数において、給電端から当該アンテナ部側を見たインピーダンスを増大させることを特徴とする、多周波共用アンテナ。 - 前記マイクロストリップ線は、前記インピーダンスを満足する線路長さを備えることを特徴とする、請求項1に記載の多周波共用アンテナ。
- 前記マイクロストリップ線は、前記インピーダンスを満足する複数のスタブを備えることを特徴とする、請求項1に記載の多周波共用アンテナ。
- 前記スタブは、スタブの太さ、及び/又は、スタブ間の間隔、スタブとアンテナ部との間の間隔、スタブと給電端との間の間隔の少なくとも何れか一つの間隔を、インピーダンス調整のパラメータとして備えることを特徴とする、請求項3に記載の多周波共用アンテナ。
- 前記スタブの長さは、当該スタブが設けられたマイクロストリップ線に接続されるアンテナ部の共振周波数の半波長の長さであることを特徴とする、請求項3、又は4に記載の多周波共用アンテナ。
- 各マイクロストリップ線に設けるスタブの個数は、少なくとも全アンテナ部の個数から1を引いた個数であることを特徴とする、請求項3乃至5の何れか一つに記載の多周波共用アンテナ。
- 請求項1乃至6の何れか一つに記載の多周波共用アンテナを備えることを特徴とするマルチバンド送受信機。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061019 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070323 |