JP2004112135A - 通信サービス方法、並びに同方法に用いる通信サービス支援装置及び移動通信端末 - Google Patents

Abstract

【課題】特定の地域内にいる特定のグループに属する利用者のみに特定の情報を一斉に提供することができる通信サービス方法、並びにその方法に用いる通信サービス支援装置及び移動通信端末を提供する。
【解決手段】特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報に、その特定のグループを示すグループ識別情報を付加し、グループ識別情報を付加した提供対象情報を、特定の地域Ａに向けて送信する。特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報を、その特定のグループに対応付けて設定された暗号化用の鍵情報を用いて暗号化し、暗号化した提供対象情報を特定の地域Ａに向けて送信するようにしてもよい。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等の移動通信端末を用いた通信により移動通信端末の利用者に情報を提供する通信サービス方法、並びに該方法に用いる通信サービス支援装置及び移動通信端末に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の通信サービス方法として、情報提供元と携帯電話機やポケットベル等の移動通信端末との間で通信し、移動通信端末の利用者に呼び出し（ページング）情報や短文の連絡情報を提供する方法が知られている（例えば、特許文献１参照）。この方法では、情報提供元が、携帯電話機やポケットベル等の移動通信端末に付与された電話番号等の端末識別番号を特定して移動通信端末との通信接続を確立し、その後、移動通信端末へ情報を送信する。
また、他の通信サービス方法として、予め区画された複数の地域のそれぞれを一単位として各地域に存在している複数の移動通信端末に向けて各種情報を一斉に送信する通信サービス方法も知られている（例えば、特許文献２参照）。この方法では、ニュース、天気予報、商品情報、地域情報、緊急情報等の各種情報が各地域ごとに送信される。例えば、情報提供元から基地局に対して、基地局単位や基地局の各セル単位にそれぞれに別々の情報を送信して、基地局が受信した情報を所定のタイミングで繰り返し送信する。各移動通信端末では、この送信タイミングに合わせて上記情報を受信し、新規な情報の場合には所定のメモリ領域に保存する。この移動通信端末で受信・保存された各種情報は、利用者が移動通信端末を操作してディスプレイなどに出力して確認することができる。このように各地域ごとに一斉に情報を送信し、地域内に存在する移動通信端末の利用者に特定の情報を提供することができる。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−１０３５６３号公報
【特許文献２】
特開２００１−１９７０２１号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
近年、上記移動通信端末を用いた通信サービスとして、特定の地域にいる特定のグループに属する複数の利用者のみに特定の情報を一斉に伝えることができるような通信サービスが望まれている。例えば、上記特定のグループに属する利用者が特定の会社の外回りの営業社員である場合が考えられる。この場合、現在どこに営業社員の誰がいるのかがわからない場合でも、会社の本社などから特定地域にいる営業社員のみに呼び出し（ページング）情報や短文の連絡情報を一斉に伝えたい場合があった。
ところが、上記従来の携帯電話機やポケットベル等の移動通信端末と直接通信して情報を送信する方法では、その移動通信端末の電話番号等の端末識別番号を特定して行なう必要がある。そのため、特定の地域にいる特定のグループに属する複数の利用者のみに情報を一斉に伝えるということができなかった。
また、上記各地域に存在している複数の移動通信端末に向けて各種情報を一斉に送信する通信サービス方法では、一つの地域内に存在する全ての移動通信端末に対して、同じ情報が無差別に送信され、しかもその受信情報は移動通信端末側で自由に選択して出力できるようになっている。そのため、情報提供元側は、特定の地域は指定できるものの、その地域に存在している特定のグループの利用者までを指定して情報を提供することができなかった。
【０００５】
本発明の目的は、特定の地域内にいる特定のグループに属する利用者のみに特定の情報を一斉に提供することができる通信サービス方法、並びに該方法に用いる通信サービス支援装置及び移動通信端末を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１の発明は、複数の地域ごとに各地域に存在している移動通信端末に通信を介して情報を送信することにより、該移動通信端末の利用者に情報を提供する通信サービス方法であって、特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報に、該特定のグループを示すグループ識別情報を付加し、該グループ識別情報を付加した提供対象情報を、特定の地域に向けて送信することを特徴とするものである。
請求項２の発明は、複数の地域ごとに各地域に存在している移動通信端末に通信を介して情報を送信することにより、該移動通信端末の利用者に情報を提供する通信サービス方法であって、特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報を、該特定のグループに対応付けて設定された暗号化用の鍵情報を用いて暗号化し、該暗号化した提供対象情報を、特定の地域に向けて送信することを特徴とするものである。
請求項３の発明は、請求項１又は２の通信サービス方法において、上記移動通信端末に対する情報送信用に複数の通信チャネルが設定され、該複数の通信チャネルから選択された上記特定のグループ用の通信チャネルを用いて上記提供対象情報を送信することを特徴とするものである。
【０００７】
請求項４の発明は、複数の地域ごとに各地域に存在している移動通信端末に通信を介して情報を送信することにより、該移動通信端末の利用者に情報を提供する通信サービスを支援するための通信サービス支援装置であって、特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報に、該特定のグループを示すグループ識別情報を付加する情報処理手段と、該グループ識別情報を付加した提供対象情報を、特定の地域に向けて送信する情報送信手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項５の発明は、複数の地域ごとに各地域に存在している移動通信端末に通信を介して情報を送信することにより、該移動通信端末の利用者に情報を提供する通信サービスを支援するための通信サービス支援装置であって、特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報を、該特定のグループに対応付けて設定された暗号化用の鍵情報を用いて暗号化する情報処理手段と、該暗号化した提供対象情報を、特定の地域に向けて送信する情報送信手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項６の発明は、請求項４又は５の通信サービス支援装置において、上記情報送信手段が、上記移動通信端末に対する情報送信用の複数の通信チャネルから選択された上記特定のグループ用の通信チャネルを用いて上記提供対象情報を送信することを特徴とするものである。
請求項７の発明は、請求項４、５又は６の通信サービス支援装置において、上記提供対象情報を、該提供対象情報の送信地域、送信時刻及び送信有効時間の少なくとも一つを指定する送信指定情報とともに、情報提供元から通信を介して受信する情報受信手段を備え、上記情報送信手段が、上記グループ識別情報を付加した提供対象情報又は上記暗号化した提供対象情報を該送信指定情報に基づいて送信することを特徴とするものである。
【０００８】
請求項８の発明は、複数の地域ごとに通信を介して送信されてきた情報を受信して出力することができる移動通信端末であって、該移動通信端末の利用者が属する特定のグループを示す受信側のグループ識別情報を記憶する情報記憶手段と、該特定のグループを示すグループ識別情報が付加され通信を介して送信されてきた提供対象情報を受信する情報受信手段と、該提供対象情報を出力するための情報出力手段と、該情報記憶手段に記憶された該受信側のグループ識別情報が示すグループが、該提供対象情報に付加された送信側のグループ識別情報が示すグループと一致する場合のみ、該提供対象情報を該情報出力手段で出力できるように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項９の発明は、複数の地域ごとに通信を介して送信されてきた情報を受信して出力することができる移動通信端末であって、該移動通信端末の利用者が属する特定のグループに対応付けて設定された復号化用の鍵情報を記憶する情報記憶手段と、該特定のグループを示すグループ識別情報が付加され通信を介して送信されてきた提供対象情報を受信する情報受信手段と、該提供対象情報を出力するための情報出力手段と、該情報受信手段で受信した暗号化済みの提供対象情報が、該情報記憶手段に記憶された該復号化用の鍵情報を用いて復号化できた場合のみ、該提供対象情報を該情報出力手段で出力できるように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項１０の発明は、請求項８又は９の移動通信端末において、上記情報受信手段が、複数の通信チャネルから選択されて設定された特定のグループ用の通信チャネルについて、上記提供対象情報を受信可能にするか否かを設定できるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項１１の発明は、請求項８、９又は１０の移動通信端末において、該移動通信端末の利用者が属するグループに対する出力可能な提供対象情報を受信したときに、該提供対象情報の着信を利用者に報知する報知手段を備えたことを特徴とするものである。
【０００９】
請求項１の通信サービス方法では、特定のグループを示すグループ識別情報が付加された提供対象情報が、特定の地域に向けて送信される。この提供対象情報を受信した移動通信端末では、提供対象情報に付加されたグループ識別情報を用いて提供対象情報の出力が制御される。この制御により、上記特定の地域に存在する複数の移動通信端末のうち上記特定のグループに属する利用者の移動通信端末のみが上記提供対象情報を出力することができる。
請求項２の通信サービス方法では、特定のグループに対応付けて設定された暗号化用の鍵情報に基づいて暗号化された提供対象情報が、特定の地域に向けて送信される。この暗号化された提供対象情報を受信した移動通信端末では、提供対象情報を復号化できるか否かによって提供対象情報の出力が制御される。この制御により、上記特定の地域に存在する複数の移動通信端末のうち上記特定のグループに属する利用者の移動通信端末のみが上記提供対象情報を出力することができる。
請求項３の通信サービス方法では、移動通信端末に対する情報送信用に複数の通信チャネルが設定されている。そして、この複数の通信チャネルから選択された特定のグループ用の通信チャネルを用いて上記提供対象情報が送信される。この特定のグループ用の通信チャネルに、移動通信端末の受信チャネルを合わせることにより上記提供対象情報を受信することができる。
【００１０】
請求項４の通信サービス支援装置の情報処理手段は、請求項１の通信サービス方法における上記特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報に、該特定のグループを示すグループ識別情報を付加する手段として用いることができる。また、請求項４の通信サービス支援装置の情報送信手段は、請求項１の通信サービス方法における上記グループ識別情報を付加した提供対象情報を、特定の地域に向けて送信する手段として用いることができる。
請求項５の通信サービス支援装置の情報処理手段は、請求項２の通信サービス方法における上記特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報を、該特定のグループに対応付けて設定された暗号化用の鍵情報を用いて暗号化する手段として用いることができる。また、請求項５の通信サービス支援装置の情報送信手段は、請求項２の通信サービス方法における上記暗号化した提供対象情報を、特定の地域に向けて送信する手段として用いることができる。
請求項６の通信サービス支援装置の情報送信手段は、請求項３のの通信サービス方法における上記送信を行う手段として用いることができる。すなわち、この情報送信手段は、上記移動通信端末に対する情報送信用の複数の通信チャネルから選択された上記特定のグループ用の通信チャネルを用いて上記提供対象情報を送信する手段として用いることができる。
請求項７の通信サービス支援装置では、情報提供元から、上記特定のグループの利用者に提供する提供対象情報をその送信指定情報とともに受信する。そして、上記端末出力制御用の前処理を行なった提供対象情報を送信指定情報に基づいて送信することにより、情報提供元が指定した送信地域、送信時刻及び送信有効時間で上記情報を送信し、特定のグループの利用者のみに情報を提供できる。
【００１１】
請求項８の移動通信端末では、情報記憶手段に、その移動通信端末の利用者が属する特定のグループを示す受信側のグループ識別情報を記憶する。そして、受信側のグループ識別情報が示すグループが、提供対象情報に付加された送信側のグループ識別情報が示すグループと一致する場合のみ、その提供対象情報を情報出力手段で出力できるように制御する。
請求項９の移動通信端末では、情報記憶手段に、移動通信端末の利用者が属する特定のグループに対応付けて設定された復号化用の鍵情報を記憶する。そして、情報受信手段で受信した暗号化済みの提供対象情報が復号化用の鍵情報を用いて復号化できた場合のみ、その提供対象情報を情報出力手段で出力できるように制御する。
請求項１０の移動通信端末の情報受信手段は、複数の通信チャネルから選択されて設定された特定のグループ用の通信チャネルについて上記提供対象情報を受信可能にするか否かを設定できる。
請求項１１の移動通信端末では、上記出力可能な提供対象情報を受信したときに提供対象情報の着信を利用者に報知することにより、利用者に対して、受信した提供対象情報の出力及び確認を促すことができる。
【００１２】
なお、複数の地域ごとに各地域に存在している移動通信端末に通信を介して情報を送信することにより、該移動通信端末の利用者に情報を提供する通信サービス方法は、次のように情報を提供するものであってもよい。すなわち、特定のグループを示すグループ識別情報を含む認証要求を特定の地域に向けて送信し、該特定の地域に存在する該特定のグループの利用者の移動通信端末から送信された該認証要求に対する認証応答を受信し、該認証応答の受信結果に基づいて、該特定の地域に存在する該特定のグループの利用者の移動通信端末に対して提供対象情報を送信するようにしてもよい。
この場合は、特定のグループを示すグループ識別情報を含む認証要求を特定の地域に向けて送信し、その特定の地域に存在する特定のグループの利用者の移動通信端末から送信された上記認証要求に対する認証応答を受信する。この認証応答の受信結果により、上記特定の地域に存在している特定のグループの利用者の移動通信端末を確認することができる。そして、この認証応答の受信結果に基づいて、上記特定の地域内にいる複数の移動通信端末のうち上記特定のグループの利用者の移動通信端末のみに、提供対象情報を送信することができる。従って、この送信された提供対象情報は、上記特定の地域に存在する複数の移動通信端末のうち上記特定のグループに属する利用者の移動通信端末のみが受信して出力することができる。
【００１３】
また、上記「移動通信端末」には、ＰＤＣ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ　Ｄｅｇｉｔａｌ　Ｃｅｌｌｕｌａｒ）方式、ＧＳＭ（Ｇｌｏｂａｌ　Ｓｙｓｔｅｍ　ｆｏｒ　Ｍｏｂｉｌｅ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）方式、ＴＩＡ（Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ　Ｉｎｄｕｓｔｒｙ　Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ）方式等の携帯電話機、ＩＭＴ（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｍｏｂｉｌｅ　Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ）−２０００で標準化された携帯電話機、ＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ　Ｈａｎｄｙｐｈｏｎｅ　Ｓｅｒｖｉｃｅ）、自動車電話等の電話機のほか、携帯電話モジュールを付加した移動通信端末も含まれる。また、上記「移動通信端末」には、上記情報を受信する機能を有するモバイル型のパーソナルコンピュータ、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ　Ｄｉｇｉｔａｌ（Ｄａｔａ）　Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、カーナビゲーション装置及びＩＴＳ（Ｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｔ　Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ　Ｓｙｓｔｅｍｓ）用端末も含まれる。更に、上記「移動通信端末」には、上記情報を受信する機能を有する携帯型のＴＶ、ゲーム機、音楽コンテンツをダウンロードして聴くことができる音楽端末等の移動通信端末も含まれる。
また、上記「提供対象情報」の形態は特定のものに限定されない。例えば、上記「提供対象情報」には、メッセージ（テキスト）情報のほか、音声情報、画像情報なども含まれる。また、上記「提供対象情報」としては、特定の利用者を呼び出すためのいわゆるページング情報であってもよい。
また、上記情報提供サービス支援装置及び上記移動通信端末の各手段における情報処理や制御等の機能は、コンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現することもできる。このコンピュータで用いるプログラムの受け渡しは、デジタル情報としてプログラムを記録したＦＤ，ＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒体を用いて行なってもいいし、コンピュータネットワーク等の通信ネットワークを用いて行なってもよい。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図１は、本発明の実施形態に係る通信サービス方法の概念図である。本通信サービス方法は、複数の地域Ａ、Ｂ、Ｃ、・・・ごとに各地域に存在している移動通信端末としての携帯電話機６０、６１に通信ネットワークとしての携帯電話通信網７０を介して一斉に情報を送信する通信サービス形態としている。この情報の送信により、各地域ごとに携帯電話機の利用者に対して情報を一斉に提供することができる。特に、本通信サービス方法では、特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報に対して、その利用者の携帯電話機６０のみが上記提供対象情報を出力できるようにするための端末出力制御用の前処理を行なう。そして、この端末出力制御用の前処理を行なった提供対象情報を、特定の地域（図１の例では地域Ａ）に向けて送信する。
例えば、情報提供元のサーバ５１は、特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報を通信サービス支援装置４１に送信する。通信サービス支援装置４１は、受信した提供対象情報に所定の前処理を行い、地域Ａをサービスエリアとする基地局（図示しない）に前処理した情報を送信する。基地局は、受信した前処理済みの情報を所定のタイミングで一斉送信する。特定のグループに属する利用者が所持する携帯電話機６０は、この送信タイミングに合わせて上記情報を受信する。このようにして特定の利用者に対する通信サービスが行われる。
ここで、上記地域Ａ、Ｂ、Ｃ、・・・は、各携帯電話機と無線通信する基地局が管轄するセルの一つからなる地域であっていいし、隣接する複数のセルを一つのグループとして管理される地域であってもよい。
【００１５】
図１は、上記特定のグループがＡＢＣ会社の営業社員からなるグループであり、この営業社員のうち特定の地域Ａにいる営業社員に対して緊急に連絡を取りたい場合について図示している。図１中のハッチングを付した携帯電話機６０は、ＡＢＣ会社の営業社員が携帯している携帯電話機である。また、図中の白抜きの携帯電話機６１は、ＡＢＣ会社の営業社員以外の利用者が携帯している携帯電話機である。
【００１６】
図２及び図３はそれぞれ、本実施形態における通信サービス方法に用いられる通信サービス支援装置（以下「情報配信サーバ」という）４１の概略構成図及び機能ブロック図である。
情報配信サーバ４１は、図２に示すように、システムバス１００、ＣＰＵ１０１、ＲＡＭ１０２やＲＯＭ１０３等からなる内部記憶装置、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）や光ディスクドライブ等からなる外部記憶装置１０４、マウスやキーボード等からなる入力装置１０５、ディスプレイやプリンタ等からなる出力装置１０６、携帯電話通信網７０を介して各利用者１０の携帯電話機６０と通信するための携帯電話通信網用通信装置１０７を備えている。また、情報配信サーバ４１は、インターネット上のサーバなどと直接通信を行なうためのインターネット用通信装置１０８を備える場合もある。
上記情報配信サーバ４１においてＣＰＵ１０１やＲＡＭ１０２等の構成要素はお互いに、システムバス１００を介して、データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。この情報配信サーバ４１を所定の手順に従って動作させるためのプログラムはＲＯＭ１０３や外部記憶装置１０４に記憶されており、必要に応じてＣＰＵ１０１やＲＡＭ１０２上の作業エリアに呼び出されて実行される。
また、上記情報配信サーバ４１は１台のコンピュータシステムで構成してもいいし、複数のサーバ機能をそれぞれ受け持つ複数台のコンピュータを通信ネットワークで結んで構成してもよい。
【００１７】
本情報配信サーバ４１は、図２に示したハードウェア上で所定のプログラムを実行することにより、図３に示す情報記憶手段４０１、情報処理手段４０２、情報送信手段４０３及び情報受信手段４０４の各機能の全て又は一部を実現している。
【００１８】
上記情報記憶手段４０１は、上記情報配信サーバ４１のハードディスク等からなる外部記憶装置１０４等を用いて構成されており、後述の提供対象情報の前処理に用いるグループ識別情報や暗号化のための鍵情報などを記憶している。
【００１９】
上記情報処理手段４０２は、上記情報配信サーバ４１のＣＰＵ１０１、ＲＡＭ１０２等により構成され、情報受信手段４０４から通知された特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報に対して、利用者の携帯電話機のみが情報を出力できるようにする端末出力制御用の前処理を行なう機能を有している。この前処理としては、特定のグループに対応付けて設定されたグループ識別情報を提供対象情報に付加する処理や、特定のグループに対応付けて設定された暗号化用の鍵情報を用いて提供対象情報を暗号化する処理等が行なわれる。
【００２０】
上記情報送信手段４０３は、上記情報配信サーバ４１のＣＰＵ１０１、ＲＡＭ１０２、携帯電話通信網用通信装置１０７等により構成され、情報処理手段４０２によって端末出力制御用の前処理を行なった提供対象情報を、携帯電話通信網７０を介して特定の地域に向けて送信する機能を有している。また、この情報送信手段４０３は、上記端末出力制御用の前処理を行なった提供対象情報を、提供対象情報の送信地域、送信時刻及び送信有効時間の少なくとも一つが指定された送信指定情報に基づいて送信する機能も有している。また、この情報送信手段４０３は、携帯電話通信網７０が携帯電話機に対する情報送信用に予め設定している特定グループ用の通信チャネルを用いて情報を一斉送信するように構成されている。
例えば、特定グループ用の通信チャネルとして、複数ある通信チャネルの中から特定の１チャネルを割り当てるようにしている。そして、このチャネルの割り当て情報やデータ構造が、基地局からの報知チャネル中の事業者固有定義領域を使用して端末側に通知するようになっている。報知チャネルは、携帯電話機６０が待ち受け中に定期的にアクセスするチャネルである。
ここで、複数の通信チャネルの一部は、ニュース、天気予報、商品情報、地域情報、緊急情報等の一般の利用者に対する情報の提供に使用される。そして、この複数の通信チャネルの中から選択された特定グループ用の通信チャネルを用いて、特定のグループの利用者に対する提供対象情報の送信が行なわれる。
【００２１】
上記情報受信手段４０４は、上記情報配信サーバ４１のＣＰＵ１０１、ＲＡＭ１０２、携帯電話通信網用通信装置１０７等により構成され、提供対象情報の送信地域、送信時刻及び送信有効時間の少なくとも一つを指定する送信指定情報とともに、上記ＡＢＣ会社などの情報提供元から携帯電話通信網７０、インターネット、専用回線等の受信する機能を有している。
ここで、情報受信手段４０４は、基地局単位や基地局の各セル単位に送信されるそれぞれ別々の各種情報を情報提供元のサーバ５１から受信するようになっている。そして、この受信した各種情報を情報処理手段４０２に通知するようになっている。
【００２２】
図４及び図５はそれぞれ、本実施形態の通信サービス方法に用いられる携帯電話機６０の概略構成図及び機能ブロック図である。なお、携帯電話機６１も同様な構成及び機能を有している。
この携帯電話機６０は、図４に示すように、システムバス２００、ＣＰＵ２０１、ＲＡＭ２０２やＲＯＭ２０３等からなる内部記憶装置、マイクや各種入力ボタン等からなる入力装置２０４、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）やスピーカ等からなる出力装置２０５、携帯電話通信網７０を介して各利用者１０の携帯電話機６０や上記情報配信サーバ４１と通信するための携帯電話通信網用通信装置２０７を備えている。ＣＰＵ２０１やＲＡＭ２０２等の構成要素はお互いに、システムバス２００を介して、データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。この携帯電話機６０を所定の手順に従って動作させるためのプログラムはＲＯＭ２０３に記憶されており、必要に応じてＣＰＵ２０１やＲＡＭ２０２上の作業エリアに呼び出されて実行される。
【００２３】
上記携帯電話機６０は、図４に示したハードウェア上で所定のプログラムを実行することにより、図５に示す情報受信手段６０１、情報出力手段６０２、制御手段６０３、情報記憶手段６０４及び報知手段６０５の各機能の全て又は一部を実現している。
【００２４】
上記情報受信手段６０１は、携帯電話機６０のＣＰＵ２０１、ＲＡＭ２０２、携帯電話通信網用通信装置２０７等により構成され、特定のグループに対応した端末出力制御用の前処理が行なわれ携帯電話通信網７０から一斉送信されてきた提供対象情報や、一般利用者向けの提供対象情報を受信する機能を有している。また、この情報受信手段６０１は、一斉送信用に予め設定されている特定グループ用の通信チャネルを用いて情報を受信できるように構成されている。
情報受信手段６０１は、基地局から送信される報知チャネルを受信する。この報知チャネル中の事業者固有定義領域には、特定グループ用の通信チャネルが、複数ある通信チャネルのうち、どの通信チャネルに割り当てられているか、どんなデータ構造になっているか、といったチャネル割り当て情報やデータ構造を示す情報が含まれている。情報受信手段６０１は、これらの情報を参照して、特定グループ用の通信チャネルを認識するようになっている。
ここで、複数の通信チャネルの一部は、ニュース、天気予報、商品情報、地域情報、緊急情報等の一般の利用者に対する情報の提供に使用される。そして、この複数の通信チャネルから選択された特定グループ用の通信チャネルを用いて、特定のグループの利用者に対する提供対象情報を受信することができる。
【００２５】
上記情報出力手段６０２は、携帯電話機６０のＣＰＵ２０１、ＲＡＭ２０２、出力装置２０５の液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、スピーカ等により構成され、上記情報受信手段６０１で受信した提供対象情報を画像情報や音情報として出力する機能を有している。
【００２６】
上記制御手段６０３は、携帯電話機６０のＣＰＵ２０１、ＲＡＭ２０２等により構成されている。そして、この制御手段６０３は、後述の情報記憶手段６０４に記憶された端末出力制御用の情報に基づいて、情報出力手段６０２を制御する機能を有している。具体的には、情報受信手段６０１で受信した提供対象情報が特定のグループに属する携帯電話機６０の利用者に提供する提供対象情報である場合のみ、その提供対象情報を情報出力手段６０２で出力できるように制御する。
この制御手段６０３における制御は、提供対象情報の前処理が（１）特定のグループに対応したグループ識別情報を付加する前処理である場合であるか、又は（２）特定のグループに対応した鍵情報を用いて暗号化する前処理であるかによって異なる。前者の（１）の場合は、情報記憶手段６０４に記憶されている受信側のグループ識別情報に対応する送信側のグループ識別情報が付加された提供対象情報である場合のみ、情報出力手段６０２で提供対象情報を出力できるように制御する。また、後者の（２）の場合は、情報記憶手段６０４に記憶されている復号化用の鍵情報に対応した暗号化用の鍵情報を用いて暗号化された提供対象情報である場合のみ、情報出力手段６０２で復号化用の鍵情報を用いて提供対象情報を復号化して出力できるように制御する。
【００２７】
上記情報記憶手段６０４は、携帯電話機６０のＲＡＭ２０２、ＲＯＭ２０３等により構成され、この携帯電話機６０の利用者が属する特定のグループに対応した端末出力制御用の情報を記憶する機能を有している。この端末出力制御用の情報としては、この携帯電話機６０の利用者が属する特定のグループに対応付けて設定された受信側のグループ識別情報や、特定のグループに対応付けて設定された復号化用の鍵情報等が記憶される。
上記情報記憶手段６０４に記憶しておく受信側のグループ識別情報と、送信側で付加されるグループ識別情報とは、同じグループを示すように対応付けられているものであればよく、同一のデータであってもいいし互いに異なるデータであってもよい。後述の図６の例では、受信側及び送信側のグループ識別情報としてそれぞれ同じ数値データ（以下「グループＩＤ」という）を用いている。
また、上記情報記憶手段６０４内のグループ識別情報や復号化用の鍵情報は、上記情報配信サーバ４１や他のサーバから携帯電話通信網７０を介して遠隔的に入れ替えて管理できるようにしてもよい。
【００２８】
上記報知手段６０５は、携帯電話機６０のＣＰＵ２０１、ＲＡＭ２０２、出力装置２０５の液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、スピーカ等により構成され、この携帯電話機６０の利用者が属するグループに対する出力可能な提供対象情報を受信したときに、その提供対象情報の着信を利用者に報知する機能を有している。
上記報知の方式としては、ＳＭＡＦ（Ｓｙｎｔｈｅｔｉｃ　Ｍｕｓｉｃ　Ｍｏｂｉｌｅ　Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ　Ｆｏｒｍａｔ）等の特定のフォーマットによる音楽の演奏や効果音の鳴動であってもいいし、特定のアイコンやダウンロードしたキャラクタ等の静止画又は動画のイメージ画像の表示でもよい。また、特定のＪＡＶＡ（登録商標）等のアプリケーションプログラムの起動であってもよい。
ここで、上記情報提供元から特定のグループ宛の提供対象情報を着信したときの報知の方式や内容を、他の情報を着信したときのものと異なるように設定しておけば、報知を受けただけで、着信した情報が上記情報提供元からのものか否かがわかる。
【００２９】
図６は、図１に示すようにＡＢＣ会社の営業社員のうち特定の地域Ａにいる営業社員に対して緊急連絡（呼び出し連絡）を取りたい場合の通信サービス方法における手順の流れの一例を示すシーケンス図である。ここで、情報配信サーバ４１の情報記憶手段４０１には、ＡＢＣ会社の営業社員で構成される特定のグループを示す送信側のグループ識別情報としてグループＩＤ（例えば６桁の数値データ：５２３７９０）が記憶されている。そして、ＡＢＣ会社の営業社員が携帯する携帯電話機６０の情報記憶手段６０４には、受信側のグループ識別情報として上記送信側で配信対象情報に付加されるグループＩＤと同じデータが予め記憶されている。
【００３０】
ＡＢＣ会社の営業社員のうち特定の地域Ａにいる営業社員に対して緊急に連絡を取りたい場合は、まず、情報提供元であるＡＢＣ会社（本社）のサーバ５１から、携帯電話通信網、インターネット、専用回線などの上記情報配信サーバ４１に連絡事項等からなる提供対象情報が送られる。この提供対象情報には、必要に応じて、その情報を送信したい地域Ａや送信時刻、送信有効時間などを指定するための送信指定情報が付加される。
【００３１】
次に、上記提供対象情報を受けた情報配信サーバ４１は、ＡＢＣ会社の営業社員グループに対応した送信側のグループＩＤを付加する前処理を行なう。そして、この前処理が行なわれた提供対象情報を、上記送信指定情報に基づき、携帯電話通信網７０の特定の通信チャネルを介して地域Ａに向けて一斉に送信する。本例の場合は緊急連絡であるため、情報配信サーバ４１で優先的に処理されてできるだけ速やかに提供対象情報が送信される。
【００３２】
次に、上記情報配信サーバ４１から送信された提供対象情報は、地域Ａに存在する各携帯電話機６０、６１によって受信される。この提供対象情報を受信した各携帯電話機では、受信した提供対象情報に付加されている送信側のグループＩＤと、各携帯電話機に記憶されている受信側のグループＩＤとが一致しているか否かが判断される。この判断結果に基づいて、受信した提供対象情報が、受信側のグループＩＤと一致する送信側のグループＩＤが付加された提供対象情報である場合のみ、その提供対象情報の出力を可能とし且つその情報の着信を利用者に報知するように制御される。すなわち、図１の地域Ａに存在している携帯電話機６０についてのみ着信の報知が行なわれ、他の携帯電話機６１については着信の報知が行なわれない。上記着信の報知を確認した利用者（営業社員）は、携帯電話機６０を操作することにより、受信したＡＢＣ会社の本社からの緊急連絡の内容を表示して確認することができる。
【００３３】
以上、本実施形態によれば、特定のグループ利用者であるＡＢＣ会社の営業社員に対する緊急連絡情報を、特定の地域Ａに存在する複数の携帯電話機のうちＡＢＣ会社の営業社員の携帯電話機６０のみが出力することができる。従って、特定の地域Ａ内にいるＡＢＣ会社の営業社員のみに緊急連絡情報を提供することができる。
また、本実施形態によれば、情報配信サーバ４１から携帯電話通信網７０を介して携帯電話機６０に一方向的に情報を送信することによって、特定の携帯電話機の利用者のみに特定の情報を提供することができる。この情報の送信には、携帯電話機６０側から携帯電話通信網７０を介した情報配信サーバ４１へのデータ送信を伴わない。従って、サーバと携帯電話機との間でデータの送受信を伴って携帯電話機に情報を送信する場合とは異なり、携帯電話通信網７０の通信負荷の増加を抑制することができる。
【００３４】
なお、上記実施形態の図６の例では、提供対象情報に対する前処理が、提供対象情報にグループ識別情報を付加する場合について示したが、このグループ識別情報の付加処理に代えて、上記ＡＢＣ会社の営業社員グループに対応する暗号化用の鍵情報を用いて上記提供対象情報を暗号化する処理を行なうようにしてもよい。この場合は、携帯電話機６０側には上記ＡＢＣ会社の営業社員グループに対応する復号化用の鍵情報を記憶させておき、この復号化用の鍵情報を用いて提供対象情報を復号化する。この復号化処理によって提供対象情報が復号化できた場合のみ携帯電話機６０から提供対象情報を出力することができるようにする。このように暗号化技術を用いた場合は、携帯電話機での提供対象情報の出力制御とともに、提供対象情報の漏洩等に対するセキュリティを高めることができる。
また、上記提供対象情報を暗号化する処理は、上記グループ識別情報の付加処理と組み合わせて行なうようにしてもよい。
【００３５】
また、上記実施形態では、特定の地域Ａに、特定グループの利用者であるＡＢＣ会社の営業社員に対する緊急連絡情報にグループＩＤを付加して送信することにより、その特定の地域Ａに存在する複数の携帯電話機のうちＡＢＣ会社の営業社員の携帯電話機６０のみが出力することができるようにしているが、上記地域Ａ内にいるＡＢＣ会社の営業社員の携帯電話機６０の存在を予め確認するようにしてもよい。この場合は、ＡＢＣ会社の営業社員のグループを示すグループＩＤを含む認証要求を上記地域Ａに向けて送信する。そして、その地域Ａに存在するＡＢＣ会社の営業社員の携帯電話機から送信された上記認証要求に対する認証応答を受信する。この認証応答の受信結果により、上記地域Ａに存在しているＡＢＣ会社の営業社員の携帯電話機を確認することができる。そして、この認証応答の受信結果に基づいて、ＳＭＳ（Ｓｈｏｒｔ　Ｍｅｓｓａｇｉｎｇ　Ｓｅｒｖｉｃｅ：ショート・メッセージ・サービス）等の通信サービスシステムを用いて、上記地域Ａ内にいる複数の携帯電話機のうち上記ＡＢＣ会社の営業社員の携帯電話機のみに緊急連絡情報等の提供対象情報を送信する。このように送信された提供対象情報は、上記地域Ａに存在する複数の携帯電話機のうち上記ＡＢＣ会社の営業社員の携帯電話機のみが受信して出力することができる。従って、特定の地域Ａ内にいるＡＢＣ会社の営業社員のみに緊急連絡情報等を提供することができる。しかも、この場合は、特定の地域に存在するＡＢＣ会社の営業社員の携帯電話機の存在を確認した上で、そのＡＢＣ会社の営業社員の携帯電話機のみに緊急連絡情報等の提供対象情報を送信しているので、セキュリティを高めることができる。
【００３６】
また、携帯電話機と携帯電話通信網との間の認証処理は、携帯電話機からの接続要求に基づいて認証要求を発信して行うようにしてもよい。この場合は、例えば次のような手順で情報の提供が行われる。まず、特定の地域内の特定グループの利用者の携帯電話機が、キーリスポンス、タイマー等で接続要求を携帯電話通信網に向けて発信する。この接続要求を発信した携帯電話機に対して携帯電話通信網側から認証要求を送信することにより、認証処理が行われる。そして、上記特定の地域内にいる複数の携帯電話機のうち上記認証処理が完了した携帯電話機に対して、情報配信サーバ等からＳＭＳ（Ｓｈｏｒｔ　Ｍｅｓｓａｇｉｎｇ　Ｓｅｒｖｉｃｅ：ショート・メッセージ・サービス）等の通信サービスシステムを用いて、緊急連絡情報等の提供対象情報を送信する。
このように携帯電話機からの接続要求に基づいて認証処理を行う場合は、携帯電話通信網側から不特定多数の携帯電話機に対して認証要求を発信する場合とは異なり、認証要求と認証応答とを対応付けて認証処理を行うために携帯電話通信網側に多くのリソースを用意する必要がなく、携帯電話通信網側のリソース管理を軽減することができる。
【００３７】
【発明の効果】
請求項１乃至１１の発明によれば、特定のグループに属する利用者に対する情報を、特定の地域に存在する複数の移動通信端末のうち特定のグループに属する利用者の移動通信端末のみが出力することができる。従って、特定の地域内の特定のグループに属する利用者のみに特定の情報を提供することができるという優れた効果がある。
特に、請求項１、４及び８の発明によれば、送信側のグループ識別情報と受信側のグループ識別情報とがそれぞれ示すグループの一致・不一致によって、受信した提供対象情報の出力を制御している。従って、移動通信端末での提供対象情報の出力制御が簡易になるという優れた効果がある。
特に、請求項２、５及び９の発明によれば、鍵情報を用いた提供対象情報を暗号化を利用することにより、移動通信端末での提供対象情報の出力制御とともに、提供対象情報に対するセキュリティを高めることができるという優れた効果がある。
特に、請求項３、６及び１０の発明によれば、特定のグループ用の通信チャネルに受信チャネルを合わせることにより、特定のグループの利用者に対する情報提供を確実且つ迅速に受信することができるという優れた効果がある。
特に、請求項７の発明によれば、情報提供元が送信地域、送信時刻及び送信有効時間を指定して、特定のグループの利用者に特定の情報を提供できるという優れた効果がある。
特に、請求項１１の発明によれば、特定のグループの利用者の移動通信端末が提供対象情報を受信したときに、その情報の着信を即座に利用者に報知し、提供対象情報の出力及び確認を促すことができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係る携帯電話機を用いた通信サービス方法の概念図。
【図２】同通信サービス方法に用いられる通信サービス支援装置の概略構成図。
【図３】同通信サービス支援装置の機能ブロック図。
【図４】同通信サービス方法に用いられる携帯電話機の概略構成図。
【図５】同携帯電話機の機能ブロック図。
【図６】同通信サービス方法の手順の流れを示すシーケンス図。
【符号の説明】
４１　　情報配信サーバ（通信サービス支援装置）
５１　　情報提供元のサーバ
６０　　特定グループの携帯電話機（移動通信端末）
６１　　その他の携帯電話機（移動通信端末）
７０　　携帯電話通信網
１００　システムバス
１０１　ＣＰＵ
１０２　ＲＡＭ
１０３　ＲＯＭ
１０４　外部記憶装置
１０５　入力装置
１０６　出力装置
１０７　携帯電話通信網用通信装置
２００　システムバス
２０１　ＣＰＵ
２０２　ＲＡＭ
２０３　ＲＯＭ
２０４　入力装置
２０５　出力装置
２０７　携帯電話通信網用通信装置
４０１　情報記憶手段
４０２　情報処理手段
４０３　情報送信手段
４０４　情報受信手段
６０１　情報受信手段
６０２　情報出力手段
６０３　制御手段
６０４　情報記憶手段
６０５　報知手段

Claims (11)

1. 複数の地域ごとに各地域に存在している移動通信端末に通信を介して情報を送信することにより、該移動通信端末の利用者に情報を提供する通信サービス方法であって、
   特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報に、該特定のグループを示すグループ識別情報を付加し、
   該グループ識別情報を付加した提供対象情報を、特定の地域に向けて送信することを特徴とする通信サービス方法。
2. 複数の地域ごとに各地域に存在している移動通信端末に通信を介して情報を送信することにより、該移動通信端末の利用者に情報を提供する通信サービス方法であって、
   特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報を、該特定のグループに対応付けて設定された暗号化用の鍵情報を用いて暗号化し、
   該暗号化した提供対象情報を、特定の地域に向けて送信することを特徴とする通信サービス方法。
3. 請求項１又は２の通信サービス方法において、
   上記移動通信端末に対する情報送信用に複数の通信チャネルが設定され、
   該複数の通信チャネルから選択された上記特定のグループ用の通信チャネルを用いて上記提供対象情報を送信することを特徴とする通信サービス方法。
4. 複数の地域ごとに各地域に存在している移動通信端末に通信を介して情報を送信することにより、該移動通信端末の利用者に情報を提供する通信サービスを支援するための通信サービス支援装置であって、
   特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報に、該特定のグループを示すグループ識別情報を付加する情報処理手段と、
   該グループ識別情報を付加した提供対象情報を、特定の地域に向けて送信する情報送信手段とを備えたことを特徴とする通信サービス支援装置。
5. 複数の地域ごとに各地域に存在している移動通信端末に通信を介して情報を送信することにより、該移動通信端末の利用者に情報を提供する通信サービスを支援するための通信サービス支援装置であって、
   特定のグループに属する利用者に提供する提供対象情報を、該特定のグループに対応付けて設定された暗号化用の鍵情報を用いて暗号化する情報処理手段と、該暗号化した提供対象情報を、特定の地域に向けて送信する情報送信手段とを備えたことを特徴とする通信サービス支援装置。
6. 請求項４又は５の通信サービス支援装置において、
   上記情報送信手段が、上記移動通信端末に対する情報送信用の複数の通信チャネルから選択された上記特定のグループ用の通信チャネルを用いて上記提供対象情報を送信することを特徴とする通信サービス支援装置。
7. 請求項４、５又は６の通信サービス支援装置において、
   上記提供対象情報を、該提供対象情報の送信地域、送信時刻及び送信有効時間の少なくとも一つを指定する送信指定情報とともに、情報提供元から通信を介して受信する情報受信手段を備え、
   上記情報送信手段が、上記グループ識別情報を付加した提供対象情報又は上記暗号化した提供対象情報を該送信指定情報に基づいて送信することを特徴とする通信サービス支援装置。
8. 複数の地域ごとに通信を介して送信されてきた情報を受信して出力することができる移動通信端末であって、
   該移動通信端末の利用者が属する特定のグループを示す受信側のグループ識別情報を記憶する情報記憶手段と、
   該特定のグループを示すグループ識別情報が付加され通信を介して送信されてきた提供対象情報を受信する情報受信手段と、
   該提供対象情報を出力するための情報出力手段と、
   該情報記憶手段に記憶された該受信側のグループ識別情報が示すグループが、該提供対象情報に付加された送信側のグループ識別情報が示すグループと一致する場合のみ、該提供対象情報を該情報出力手段で出力できるように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする移動通信端末。
9. 複数の地域ごとに通信を介して送信されてきた情報を受信して出力することができる移動通信端末であって、
   該移動通信端末の利用者が属する特定のグループに対応付けて設定された復号化用の鍵情報を記憶する情報記憶手段と、
   該特定のグループを示すグループ識別情報が付加され通信を介して送信されてきた提供対象情報を受信する情報受信手段と、
   該提供対象情報を出力するための情報出力手段と、
   該情報受信手段で受信した暗号化済みの提供対象情報が、該情報記憶手段に記憶された該復号化用の鍵情報を用いて復号化できた場合のみ、該提供対象情報を該情報出力手段で出力できるように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする移動通信端末。
10. 請求項８又は９の移動通信端末において、
    上記情報受信手段が、複数の通信チャネルから選択されて設定された特定のグループ用の通信チャネルについて、上記提供対象情報を受信可能にするか否かを設定できるように構成されていることを特徴とする移動通信端末。
11. 請求項８、９又は１０の移動通信端末において、
    該移動通信端末の利用者が属するグループに対する出力可能な提供対象情報を受信したときに、該提供対象情報の着信を利用者に報知する報知手段を備えたことを特徴とする移動通信端末。

Images