JP2004111807A - 配線基板およびその製造方法 - Google Patents

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片桐 規貴
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Abstract

【課題】小径のスルーホールと微細な配線パターンを備えた信頼性の高い配線基板を提供する。
【解決手段】配線基板の基材となる樹脂基板10として、所定温度の加熱処理を施したとき接着性を発現する樹脂層12a、12bの間に、該樹脂層よりも低線膨張率の樹脂フィルム11を挟んで形成された樹脂基板を用い、前記樹脂基板10にレーザ加工により貫通孔14を形成し、該貫通孔14を形成した樹脂基板の一方の面に前記貫通孔14の開口部を覆って金属箔16を被着した後、前記金属箔16をめっき給電層とする電解めっきを施して、前記貫通孔14をめっきにより充填して導体部18を形成し、前記樹脂基板10の他方の面に、前記導体部18と電気的に接続する配線パターンを、絶縁層20を介して形成する。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は配線基板およびその製造方法に関し、より詳細には、熱硬化性樹脂層の間に該熱硬化性樹脂層よりも低線膨張率の樹脂フィルムを挟んで形成された樹脂基板を配線基板の基材に使用した配線基板とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
絶縁層を介して配線パターンを多層に積層して形成する多層配線基板は、通常、ガラスクロスに樹脂を含浸させた、いわゆる両面銅張り樹脂基板からなるコア基板の両面に配線層を多層に積層して形成される。この多層配線基板を形成する際には、コア基板にドリルによって貫通孔を設け、スルーホールめっきを施した後、貫通孔に樹脂を充填してコア基板の両面に配線パターンを形成している。貫通孔に樹脂を充填することにより、スルーホールの直上にもパッドあるいはビアを形成することが可能となる(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、コア基板にドリルによって貫通孔を形成する場合は、貫通孔の孔径を小径にしたとしても、100〜150μm程度の孔径が限度であり、このような機械的加工によって貫通孔を形成する方法では、配線パターン幅および配線間隔が50μm以下といった微細な配線パターンを備える多層配線基板を製造することができない。
【0003】
なお、ドリル加工といった機械的加工によらずに配線基板を製造する方法として、多層配線基板を構成する層ごとに別体として、あらかじめ配線パターンを形成した樹脂基板を形成しておき、これらの樹脂基板を一括して積層することによって多層配線基板を形成する方法がある(たとえば、特許文献2参照)。
【0004】
図4は、配線パターンを形成した樹脂基板を重ね合わせて一体化することによって多層配線基板を形成する方法を示す。100は配線基板の各層を構成する樹脂基板であり、所定温度に加熱したとき接着性を発現する熱硬化性樹脂層102の一方の面に配線パターン104が形成され、配線パターン104に電気的に接続してビア108が設けられている。ビア108は、配線パターン104の裏面が底面に露出する凹部106に、熱硬化性樹脂層102の接着性が発現する温度よりも低温で溶融するはんだが電解めっきによって充填され、熱硬化性樹脂層102の他方の面側に端面が露出するように設けられたものである。図4(b)は、樹脂基板100を位置合わせして積層し、熱硬化性樹脂層102の接着性が発現する温度で加熱することにより、一体化して多層配線基板としたものである。配線パターン104は、相互にビア108によって電気的に接続されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−68807号公報
【特許文献2】
特開平10−190232号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
配線パターンを形成した樹脂基板を一括積層して一体化する方法は、機械的加工によって貫通孔を形成する方法とくらべて、ビア部分については微細に形成することが可能であるが、配線パターンについては、熱硬化性樹脂層102に被着した銅箔をサブトラクティブ法によって形成する方法によっているから、配線パターンのパターン幅およびパターン間隔を50μm以下程度にまで微細に形成することができないという課題がある。
また、上述した樹脂基板を一括積層して一体化する方法の場合は、ビア部分に熱硬化性樹脂層102の接着性が発現する温度よりも低温で溶融するはんだを充填しているため、はんだと配線パターンを形成する銅との界面に金属間化合物が形成され、電気的特性上の信頼性を若干低下させるという問題もあった。
【0007】
なお、配線パターンを形成する方法にはセミアディティブ法があり、この方法によると、一括積層する樹脂基板に比較的微細な配線パターンを形成することが可能である。しかしながら、セミアディティブ法によって配線パターンを形成する場合は、デスミア処理工程、無電解銅めっき工程、レジストパターンの形成とその剥離工程等の各工程において、薬液に基板を浸漬する必要がある。樹脂基板は一括積層時に最終硬化させるため、各々の樹脂基板の絶縁層を半硬化状態にしているから、薬液に基板を浸漬した際に絶縁層が変質したり溶解したりすることがあり、一括積層する基板をセミアディティブ法によって形成することは好ましくない。
【0008】
そこで、本発明は前述した課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、50μm以下といった小径のスルーホールであっても容易に形成することができ、また微細な配線パターンを高密度に形成することができ、電気的特性のすぐれた配線基板およびその好適な製造方法を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、配線基板の基材となる樹脂基板が、熱硬化性樹脂フィルムまたは熱可塑性樹脂フィルムからなる樹脂層の間に、該樹脂層よりも低線膨張率の樹脂フィルムを挟んで形成され、前記樹脂基板の一方の面に金属箔が被着され、樹脂基板の他方の面に絶縁層を介して配線パターンが形成された配線基板であって、前記樹脂基板および絶縁層を貫通して設けられた貫通孔に、めっきが充填されて形成された導体部を介して、前記金属箔と前記配線パターンとが電気的に接続されていることを特徴とする。
また、前記樹脂基板の他方の面に、配線パターンが絶縁層を介して複数層に積層して形成され、前記樹脂基板の一方の面に、金属箔がエッチングされて形成された配線パターンが形成されていることを特徴とする。
また、前記樹脂フィルムが、室温での線膨張率が20×10−6/°K以下の樹脂フィルムであることが好適である。
【0010】
また、配線基板の製造方法として、配線基板の基材となる樹脂基板として、所定温度の加熱処理を施したとき接着性を発現する樹脂層の間に、該樹脂層よりも低線膨張率の樹脂フィルムを挟んで形成された樹脂基板を用い、前記樹脂基板にレーザ加工により貫通孔を形成し、該貫通孔を形成した樹脂基板の一方の面に前記貫通孔の開口部を覆って金属箔を被着した後、前記金属箔をめっき給電層とする電解めっきを施して、前記貫通孔をめっきにより充填して導体部を形成し、前記樹脂基板の他方の面に、前記導体部と電気的に接続する配線パターンを、絶縁層を介して形成することを特徴とする。
また、前記樹脂基板の他方の面に配線パターンを形成する方法として、 樹脂基板の他方の面に絶縁層を形成し、該絶縁層にレーザ加工を施して導体部の端面が底面に露出するビア穴を形成する工程と、前記ビア穴の内面を含む前記絶縁層の表面にめっき用のシード層を形成する工程と、
該シード層の表面を感光性の樹脂皮膜により被覆し、該樹脂皮膜を露光および現像して、配線パターンを形成する部位を露出させたレジストパターンを形成する工程と、前記シード層をめっき給電層として前記シード層の露出部に金属層を形成する工程と、前記レジストパターンを除去した後、前記シード層の露出部をエッチングにより除去して前記導体部と電気的に接続する配線パターンを形成する工程とを備えることを特徴とする。
また、前記樹脂フィルムとして、室温での線膨張率が20×10−6/°K以下の樹脂フィルムを用いることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面とともに詳細に説明する。
図1〜3は、本発明に係る配線基板の製造方法によって配線基板を製造する製造工程を示す。
図1は、樹脂基板に貫通孔を形成し、樹脂基板の片面に金属箔として銅箔を被着して、貫通孔をめっきによって充填するまでの製造工程を示す。
図1(a)は、配線基板の基材として用いる樹脂基板10を示す。この樹脂基板10は、熱硬化性樹脂フィルムからなる熱硬化性樹脂層12a、12bが熱硬化性樹脂層12a、12bよりも低線膨張率を有する樹脂フィルム11の両面に被着して形成されている。熱硬化性樹脂層12a、12bよりも低線膨張率の樹脂フィルム11を熱硬化性樹脂層12a、12bによって挟むようにすることにより、樹脂基板10が補強されるとともに、熱硬化性樹脂層12a、12bの熱による伸縮を抑え、配線基板を形成した際に基板全体が熱によって伸縮することを抑えることが可能になる。
【0012】
樹脂基板10の熱硬化性樹脂層12a、12bは所定温度で加熱処理を施した際に接着性を発現する樹脂からなる。熱硬化性樹脂層12a、12bに使用する樹脂材としては、エポキシ樹脂あるいはポリフェニレンエーテル樹脂といった樹脂が使用できる。
樹脂フィルム11としては、室温下での線膨張率が20×10−6/°K以下、とくに、2×10−6〜4×10−6/°Kの樹脂フィルムが好適に用いられる。このような樹脂フィルムとしては、アラミドフィルム、液晶ポリマーフィルム、ポリイミドフィルム等を用いることができる。
なお、本実施形態で使用している樹脂基板10は、全体厚が70〜80μmである。
【0013】
図1(b)は、樹脂基板10にレーザ加工を施して貫通孔14を形成した状態を示す。レーザ加工によれば、内径寸法が50μm程度の貫通孔を容易に形成することができる。
図1(c)は、貫通孔14を形成した樹脂基板10の一方の面(図示例では下面)に銅箔16を被着した状態を示す。銅箔16を樹脂基板10の表面に押接し、熱硬化性樹脂層12bの接着性が発現する程度に樹脂基板10を加熱することによって、銅箔16を樹脂基板10に被着させることができる。なお、この工程では、樹脂基板10は、熱硬化性樹脂層12a、12bが完全に硬化する温度にまでは加熱しない。
【0014】
樹脂基板10に銅箔16を被着することにより、貫通孔14の一方の開口部が銅箔16によって閉止される。図1(c)の状態で、銅箔16をめっき給電層として電解銅めっきを施し、貫通孔14内に銅めっきを盛り上げて貫通孔14を銅めっきによって充填して導体部18を形成する(図1(d))。すなわち、貫通孔14に銅による充填めっきを施すことにより、貫通孔14が銅めっきからなる導体部18によって充填され、貫通孔14の底面で銅箔16に導体部18が接合し、貫通孔14の他面側で導体部18の端面が露出する。
【0015】
図1(e)、(f)は、樹脂基板10の他方の面に多層基板の絶縁層20となる樹脂フィルムをラミネートし、絶縁層にビア穴20aを形成する工程を示す。
図1(e)は、樹脂基板10の他方の面に絶縁層20を形成した状態である。この工程では、樹脂基板10の他方の面に樹脂フィルムをラミネートし、熱硬化性樹脂層12a、12bおよび絶縁層20が硬化する温度まで樹脂基板10を加熱することにより絶縁層20と樹脂基板10とを一体化する。絶縁層20の厚さは30μm〜40μm程度である。
図1(f)は、絶縁層20にレーザ加工を施してビア穴20aを開口させた状態である。銅めっきが充填された導体部18の位置に合わせてレーザ加工を施すことにより、ビア穴20aの底面に導体部18の端面が露出したビア穴20aが形成される。
【0016】
図2は、セミアディティブ法によって樹脂基板10の他方の面上に配線パターンを形成する工程を示す。
図2(a)は、まず、ビア穴20aの内面(底面)を含む絶縁層20の表面にめっき用のシード層22を形成した状態を示す。めっき用のシード層22は、無電解銅めっき、銅のスパッタリング等によって形成することができる。図2では、シード層22をわかりやすく示すために、シード層22の厚さを実際よりも厚く示しているが、シード層22は実際には、数μm程度と極めて薄く設けられるものである。
なお、めっき用のシード層22を形成する前工程として、レーザ加工によってビア穴20aを形成した際にビア穴20aの内面に付着した汚れを除去するデスミア処理(汚れを化学的に除去する処理)を施すとよい。
【0017】
図2(b)は、シード層22を形成した絶縁層20の表面に感光性のドライフィルムをラミネートし、露光および現像処理を施して、配線パターンを形成する部位を露出させたレジストパターン24を形成した状態を示す。なお、レジストパターン24は感光性の樹脂皮膜により絶縁層20を被覆し、所定パターンに露光し、現像することによて形成することができる。感光性のレジスト材としてはドライフィルムレジスト等の適宜材料が使用できる。
【0018】
図2(c)は、シード層22をめっき給電層とする電解銅めっきを施して、シード層22の露出部分に金属層としての銅層26を形成した状態である。
図2(d)は、レジストパターン24を除去し、レジストパターン24によって被覆されていた部位のシード層22が露出した状態を示す。
図2(e)は、シード層22の露出部分をエッチングして除去し、絶縁層20の表面に銅層26、すなわち配線パターン26aが形成された状態を示す。シード層22の厚さは銅層26にくらべてはるかに薄いから、銅層26をレジスト等によって保護せずにエッチングすることで、シード層22の露出部分を簡単に除去することができる。このエッチング操作の際に、銅層26はほとんど影響を受けることはない。
【0019】
絶縁層20の表面に形成された配線パターン26aはビア穴20aに充填された銅層26、すなわちビア26bを介して樹脂基板10に形成された導体部18と電気的に接続する。
図3は、絶縁層20のさらに上層に配線パターンを形成する製造工程を示す。絶縁層20の上層に配線パターンを形成する方法は、上述したセミアディティブ法を利用した従来のビルドアップ法を利用することができる。
図3(a)は、絶縁層20の上層に樹脂フィルムをラミネートして絶縁層30を形成し、絶縁層30にレーザ加工を施してビア穴30aを形成した状態を示す。ビア穴30aは下層の配線パターン26aと電気的に導通する適宜部位に設ければよい。
【0020】
図3(b)は、ビア穴30aを形成した絶縁層30にデスミア処理を施した後、ビア穴30aの内面を含む絶縁層30の表面にめっき用のシード層32を形成し、シード層32の表面に絶縁層30の表面に形成する配線パターンにしたがってレジストパターン34を形成した状態を示す。
図3(c)は、シード層32をめっき給電層として電解銅めっきを施し、シード層32の露出部分に銅層36を盛り上げるようにして形成した後、レジストパターン34を除去し、シード層32の露出部分をエッチングして除去することによって、絶縁層30の表面に配線パターン36aを形成した状態を示す。
【0021】
36bはビア穴30aに銅層36を充填して形成されたビアであり、配線パターン36aはビア36bを介して、下層の配線パターン26aと電気的に接続する。
図3(c)は、樹脂基板10の他方の面上に、樹脂基板10に形成された導体部18と、ビア26b、36bを介して、配線パターン26a、36aが電気的に接続された多層配線基板が得られたことを示す。このように、絶縁層を積層して層ごとに下層の配線パターンと電気的に接続しながら配線パターンを形成する方法(ビルドアップ法)を適用することにより、適宜層数の多層配線基板を得ることができる。
【0022】
図3(d)は、絶縁層30の上層に絶縁層40を設けて、さらに上層の配線パターン42を形成した状態を示す。42bが配線パターン42を下層の配線パターン36aと電気的に接続するためのビアである。
50は絶縁層40の表面を被覆する保護膜であり、配線パターン42のランド42cが露出するように設けている。
なお、樹脂基板10の一方の面(図の下面)に被着されている銅箔16については、所定のパターンにエッチングすることによって配線パターン16aを形成することができる。こうして樹脂基板10の一方の面に形成された配線パターン16aは樹脂基板10に形成された導体部18を介して樹脂基板10の他方の面に形成された配線パターン26a、36a、42と電気的に接続されることになる。
【0023】
図3(d)に示す多層配線基板は、樹脂基板10の両面の配線パターンが電気的に接続された配線基板として得られるから、たとえば、樹脂基板10の一方の面に外部接続端子を接合し、樹脂基板10の他方の面に半導体素子を搭載する半導体装置用基板として使用することができる。
樹脂基板10に形成される貫通孔14は内径寸法が50μmといったきわめて小径に形成することが可能であり、樹脂基板10の他方の面側に形成する配線パターンはセミアディティブ法によって形成するから、銅箔をエッチングして配線パターンを形成する方法(サブトラクティブ法)にくらべて、配線パターン幅および配線パターンのパターン間隔を微細に形成することができ、配線パターンを高密度に形成した配線基板として得ることができる。
【0024】
なお、本発明方法によって形成される配線基板は、図3(d)に示すように樹脂基板10に配線パターンを積層した形態とし、半導体素子等の電子部品を搭載する配線基板として提供することもできるし、図2(e)に示すように、樹脂基板10の他方の面に導体部18と同一配置にビア26bを形成した状態の基板を、多層配線基板を形成する際のコア基板として使用することもできる。
コア基板として使用する場合は、樹脂基板10の一方の面に被着されている銅箔16をパターニングして所定の配線パターンを形成し、このコア基板の両面に樹脂基板10に形成された導体部18と電気的に接続して配線パターンを形成すればよい。コア基板の両面に、たとえばビルドアップ法により多層回路を形成することができる。
【0025】
このように上記配線基板をコア基板として使用する場合も、導体部18が充填された貫通孔14は、機械的加工によって形成される貫通孔とくらべてはるかに小径に形成され、配線パターンも微細に形成できるから、パターン幅およびパターンピッチが50μmといった微細パターンを備える配線基板であっても容易に形成することができる。
【0026】
また、本発明方法によって製造する配線基板は、樹脂基板10に形成する導体部18を銅めっきによって形成し、導体部18に配線パターンとの界面で金属間化合物が形成されるはんだ等の金属を使用しないから、配線基板の電気特性が損なわれず、信頼性の高い配線基板として得ることができる。また、配線パターンを支持する樹脂基板10が、熱硬化性樹脂層12a、12bにより、これらの熱硬化性樹脂層12a、12bよりも低線膨張率の樹脂フィルム11を挟むようにして形成されているから、配線基板が熱によって伸縮することを抑え、配線基板に搭載した半導体素子等の電子部品との接合信頼性を高めることができ、また、実装基板に配線基板を実装した際の実装信頼性を向上させることができるという利点がある。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係る配線基板によれば、配線基板が熱によって伸縮することを抑えることができ、半導体素子等の電子部品との接合信頼性を高めることができ、また、電気特性の優れた配線基板として提供することができる。また、本発明に係る配線基板の製造方法によれば、配線基板の基材となる樹脂基板の導体部が小径に形成でき、配線パターンを微細に形成することができて、狭ピッチの配線パターンを備えた配線基板を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配線基板の製造方法を示す説明図である。
【図2】配線基板の製造方法を示す説明図である。
【図3】配線基板の製造方法を示す説明図である。
【図4】従来の配線基板の製造方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10 樹脂基板
11 樹脂フィルム
12a、12b 熱硬化性樹脂層
14 貫通孔
16 銅箔
16a 配線パターン
18 導体部
20、30、40 絶縁層
20a ビア穴
22、32 シード層
24、34 レジストパターン
26、36 銅層
26a、36a、42 配線パターン
26b、36b、42b ビア
40 絶縁層
100 樹脂基板
102 熱硬化性樹脂層
104 配線パターン

Claims (6)

  1. 配線基板の基材となる樹脂基板が、熱硬化性樹脂フィルムまたは熱可塑性樹脂フィルムからなる樹脂層の間に、該樹脂層よりも低線膨張率の樹脂フィルムを挟んで形成され、
    前記樹脂基板の一方の面に金属箔が被着され、樹脂基板の他方の面に絶縁層を介して配線パターンが形成された配線基板であって、
    前記樹脂基板および絶縁層を貫通して設けられた貫通孔に、めっきが充填されて形成された導体部を介して、前記金属箔と前記配線パターンとが電気的に接続されていることを特徴とする配線基板。
  2. 樹脂基板の他方の面に、配線パターンが絶縁層を介して複数層に積層して形成され、
    前記樹脂基板の一方の面に、金属箔がエッチングされて形成された配線パターンが形成されていることを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  3. 樹脂フィルムが、室温での線膨張率が20×10−6/°K以下の樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1または2記載の配線基板。
  4. 配線基板の基材となる樹脂基板として、所定温度の加熱処理を施したとき接着性を発現する樹脂層の間に、該樹脂層よりも低線膨張率の樹脂フィルムを挟んで形成された樹脂基板を用い、
    前記樹脂基板にレーザ加工により貫通孔を形成し、該貫通孔を形成した樹脂基板の一方の面に前記貫通孔の開口部を覆って金属箔を被着した後、
    前記金属箔をめっき給電層とする電解めっきを施して、前記貫通孔をめっきにより充填して導体部を形成し、
    前記樹脂基板の他方の面に、前記導体部と電気的に接続する配線パターンを、絶縁層を介して形成することを特徴とする配線基板の製造方法。
  5. 樹脂基板の他方の面に配線パターンを形成する方法として、樹脂基板の他方の面に絶縁層を形成し、該絶縁層にレーザ加工を施して導体部の端面が底面に露出するビア穴を形成する工程と、
    前記ビア穴の内面を含む前記絶縁層の表面にめっき用のシード層を形成する工程と、
    該シード層の表面を感光性の樹脂皮膜により被覆し、該樹脂皮膜を露光および現像して、配線パターンを形成する部位を露出させたレジストパターンを形成する工程と、
    前記シード層をめっき給電層として前記シード層の露出部に金属層を形成する工程と、
    前記レジストパターンを除去した後、前記シード層の露出部をエッチングにより除去して前記導体部と電気的に接続する配線パターンを形成する工程とを備えることを特徴とする請求項4記載の配線基板の製造方法。
  6. 樹脂フィルムとして、室温での線膨張率が20×10−6/°K以下の樹脂フィルムを用いることを特徴とする請求項4または5記載の配線基板の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021261525A1 (ja) * 2020-06-24 2021-12-30 昭和電工マテリアルズ株式会社 配線構造体及びその製造方法、並びに半導体パッケージ

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