JP2004111322A - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】間引き点灯した場合の配光特性が全ランプを点灯したときと変化しないようにし、点灯ランプ側と非点灯ランプ側との輝度差を極力小さくする。
【解決手段】基板1の同一円上に略等間隔に片口金ランプを垂下取着する4個のソケット2を配置し、この各ソケットにそれぞれ片口金ランプ3−1〜3−4を取り付けて器具本体4を構成し、この器具本体に各ソケットを配置した内面及び各ランプの側方周辺部を包囲する内面を鏡面にした反射器6を固定する。そして、1対の点灯回路部7,8によって、各片口金ランプをすべて点灯するか間引き点灯するか切替えるとともに、間引き点灯時には点灯する2本のランプが同一円上の円周方向に1本置きに配置されるように制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】基板1の同一円上に略等間隔に片口金ランプを垂下取着する4個のソケット2を配置し、この各ソケットにそれぞれ片口金ランプ3−1〜3−4を取り付けて器具本体4を構成し、この器具本体に各ソケットを配置した内面及び各ランプの側方周辺部を包囲する内面を鏡面にした反射器6を固定する。そして、1対の点灯回路部7,8によって、各片口金ランプをすべて点灯するか間引き点灯するか切替えるとともに、間引き点灯時には点灯する2本のランプが同一円上の円周方向に1本置きに配置されるように制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダウンライト用に使用される照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の照明器具としては、ベースの同一円上に3本の片口金蛍光ランプを略等間隔に垂下配置した器具本体と、この器具本体に固定され、前記各ランプの側方周辺部を包囲する反射鏡を設け、前記各ランプのすべてを同時に点灯、非点灯制御するものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−348531公報(段落「0011」−「0012」、図1、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この照明器具はすべてのランプを同時に点灯する構成になっているので、例えば、3本のうち、2本のみ点灯させたり、1本のみ点灯させたりする、いわゆる間引き点灯はできなかった。このため、省電力対策のために間引き点灯させる場合は、点灯させないランプを取外すしかなかった。
【0005】
ところで、複数本の蛍光ランプを有する照明器具において、間引き点灯させる場合、配光が変化し、また、点灯ランプ側と非点灯ランプ側との輝度の差が大きくなるという問題があり、ダウンライト用の照明器具では間引き点灯させると一方の側が明るく他方の側が暗くなるという問題や点灯しないランプが容易に確認できて見栄えが悪いという問題が生じる虞があった。
【0006】
そこで本発明は、間引き点灯させることができ、しかも間引き点灯した場合の配光特性が全てのランプを点灯したときとほとんど変化がなく、また、点灯ランプ側と非点灯ランプ側との輝度の差を極力小さくして見栄えを良くすることができる照明器具を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板の同一円上に略等間隔に片口金ランプを垂下取着する4個以上のソケットを配置し、この各ソケットにそれぞれ片口金ランプを取り付けた器具本体と、この器具本体に固定され、各ソケットを配置した内面及び各ランプの側方周辺部を包囲する内面を鏡面にした反射器と、器具本体に取り付けられ、各片口金ランプをすべて点灯するか間引き点灯するか切替えるとともに、間引き点灯時には点灯するランプが同一円上の円周方向に1本置きに配置されるか、1本置きと2本置きが混合した状態で配置されるように点灯制御する点灯回路とを具備したものである。
【0008】
また、点灯回路を、1対の点灯回路部で構成し、この各点灯回路部に、個々に商用交流電源との接続端子を設け、各点灯回路部は対応するランプを点灯制御して間引き点灯することにある。
【0009】
また、各点灯回路部の少なくとも一方を、調光点灯制御を行う点灯回路部とし、この点灯回路部により間引き点灯時の調光点灯制御を行うことにある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、平坦な基板1の一方の側の中央部に、同一円上に略等間隔に片口金蛍光ランプを垂下取着する、例えば、4個のソケット2を配置し、この各ソケット2にそれぞれ片口金ランプ3−1,3−2,3−3,3−4を取り付けて器具本体4を構成している。
【0011】
前記基板1の一方の端にシャーシ5を垂直に立設し、前記基板1とシャーシ5に反射器6を固定している。前記反射器6は、前記各ソケット2を配置した内面6a及び前記各片口金ランプ3−1〜3−4の側方周辺部を包囲する内面6bを鏡面に形成している。
【0012】
前記基板1の他方の側には、点灯回路を構成する1対の点灯回路部7,8を取り付けるとともに各点灯回路部7,8に対応して1対の端子台9,10を取り付けている。前記各端子台9,10には前記各点灯回路部7,8の電源入力端子に接続すると共に商用交流電源に接続する接続端子が設けられている。
【0013】
図3は回路構成を示すブロック図で、前記各点灯回路部7,8は、それぞれ2灯点灯制御用のインバータ回路11,12を設け、一方のインバータ回路11の出力端子に前記蛍光ランプ3−1,3−3を接続し、他方のインバータ回路12の出力端子に前記蛍光ランプ3−2,3−4を接続している。前記一方のインバータ回路11は調光信号の入力によって前記蛍光ランプ3−1,3−3を調光点灯制御するようになっている。
【0014】
前記一方のインバータ回路11の入力端子は前記端子台9の接続端子9a,9bに接続し、前記他方のインバータ回路12の入力端子は前記端子台10の接続端子10a,10bに接続している。
【0015】
前記接続端子9a,9bは4接点切替え2連スイッチ13の一方のスイッチ13aを介して商用交流電源14に接続し、前記接続端子10a,10bは前記4接点切替え2連スイッチ13の他方のスイッチ13bを介して前記商用交流電源14に接続するようになっている。
【0016】
前記4接点切替え2連スイッチ13は同一構成のスイッチ13a,13bの同一の切替え接点を同一タイミングで切替え、第1の切替え接点を選択したときには両方のインバータ回路11,12への電源供給をオフにし、第2の切替え接点を選択したときには一方のインバータ回路11への電源供給のみをオンにし、第3の切替え接点を選択したときには他方のインバータ回路12への電源供給のみをオンにし、第4の切替え接点を選択したときには両方のインバータ回路11,12への電源供給をオンにする制御を行うようになっている。
【0017】
このような構成においては、2連スイッチ13を、第4の切替え接点を選択するように切替えると、各インバータ回路11,12に電源が供給されるので、一方のインバータ回路11によって蛍光ランプ3−1,3−3が点灯され、他方のインバータ回路12によって蛍光ランプ3−2,3−4が点灯され、図4の(a)に示すように、4本の全ての蛍光ランプが点灯される。
【0018】
この状態で2連スイッチ13を、第2の切替え接点を選択するように切替えると、一方のインバータ回路11にのみ電源が供給されるので、図4の(b)に示すように、蛍光ランプ3−1,3−3は点灯を維持するが、蛍光ランプ3−2,3−4は消灯される。このとき蛍光ランプは1つ置きに点灯することになる。
【0019】
この状態で2連スイッチ13を、さらに第3の切替え接点を選択するように切替えると、他方のインバータ回路12にのみ電源が供給されるので、図4の(c)に示すように、蛍光ランプ3−1,3−3が消灯し、代わって蛍光ランプ3−2,3−4が点灯する。このときも蛍光ランプは1つ置きに点灯することになる。
【0020】
このように、インバータ回路と端子台を2系統に分け、それぞれスイッチ切替えによって電源の供給を切り分けて間引き点灯するので、確実な間引き点灯ができる。
【0021】
この点灯動作において、4本の全ての蛍光ランプを点灯させたときと、2本の蛍光ランプのみを点灯させる間引き点灯させたときとの配光特性を調べたところ、4本の全ての蛍光ランプを点灯させたときの配光特性が図5に実線で示す結果になったのに対し、2本の蛍光ランプのみを点灯させたときの配光特性が図5に点線で示す結果になった。このように、4本の場合と2本の場合とで配光特性にほとんど差が無く、2本の場合も4本の場合と同様の配光特性を維持したまま明るさのみを減らすことができる。
【0022】
また、間引き点灯において、点灯している蛍光ランプの側の最大輝度と点灯していない蛍光ランプの側の最小輝度との輝度比調べ、これを並んでいる2本の蛍光ランプを点灯させた、例えば、蛍光ランプ3−1と3−2を点灯させた場合と比較した結果、下表に示す結果が得られた。
【0023】
【表1】
【0024】
すなわち、並んでいる2本の蛍光ランプを点灯する間引き点灯させた場合は、点灯している蛍光ランプの側の最大輝度が69,800cd/m2で、点灯していない蛍光ランプの側の最小輝度が1,100cd/m2で、最小/最大の輝度比が0.016であったのに対し、本実施の形態のように4本構成に対して対向配置した蛍光ランプが対になるように1つ置きに点灯する間引き点灯させた場合は、点灯している蛍光ランプの側の最大輝度が55,700cd/m2で、点灯していない蛍光ランプの側の最小輝度が9,200cd/m2で、最小/最大の輝度比が0.17になった。
【0025】
このように、本実施の形態においては最大輝度と最小輝度との差を小さくでき、これにより、点灯していない蛍光ランプの周囲も明るく輝いてあたかも点灯しているように見え、見栄えを良くすることができる。
【0026】
従って、本実施の形態の間引き点灯は、配光特性を維持したまま明るさのみを減らすことができること及び最大輝度と最小輝度との差を小さくできることが相俟って良好な省電力効果が得られる。
【0027】
また、一方のインバータ回路11のみに電源を供給して蛍光ランプ3−1,3−3を点灯しているときには、インバータ回路11に調光信号を入力して蛍光ランプ3−1,3−3を調光点灯制御することができる。これにより、間引き点灯時において調光点灯制御ができる。
【0028】
また、本実施形態においては蛍光ランプ3−1,3−3と蛍光ランプ3−2,3−4との色温度を異ならせることもできる。
【0029】
例えば、蛍光ランプ3−1,3−3として色温度が6700Kのものを使用し、蛍光ランプ3−2,3−4として色温度が3000Kのものを使用する。すなわち、調光点灯制御する蛍光ランプ3−1,3−3の方の色温度を高くする。そして、調光比を20%まで可能とすると、明るさの変動は60%〜100%までとなり、色温度が3300K〜4100Kまで変動する結果が得られた。
【0030】
一般に、図6に示すように色温度が高いほど照度、すなわち、明るさが高い方が好ましいことがKruithofカーブとして知られている。図6ではこのカーブに上記した明るさの変動と色温度の変動の関係をグラフgとしてプロットしている。
【0031】
図6においては、斜線部分に挟まれた白領域の部分が好ましい範囲であり、グラフgはこの白領域内に位置している。従って、十分にこの範囲で色温度を変えながら明るさを変動させることができる。これにより、間引き点灯時において調光点灯制御を良好に行うことができる。
【0032】
なお、図6において、横軸の色温度Tcは、その逆数を反転して示したものであり、縦軸の照度は、対数で示してものである。
【0033】
なお、この実施の形態は、4本の蛍光ランプを備えた照明器具について述べたが必ずしもこれに限定するものでないのは勿論である。例えば、6本の蛍光ランプを備えた照明器具や5本の蛍光ランプを備えた照明器具にも適用できるものである。
【0034】
6本の蛍光ランプを備えた照明器具における、蛍光ランプの間引き点灯は、図7の(a)及び(b)に示すようになる。なお、図中斜線は消灯を示している。すなわち、(a)の間引き点灯においても(b)の間引き点灯においても、同一円上に配置された6本の蛍光ランプに対して、円周方向に1本置きと2本置きが混合した状態で点灯する3本の蛍光ランプが配置されることになる。なお、この場合、各インバータ回路は3本の蛍光ランプを点灯制御するものを使用することになる。
【0035】
5本の蛍光ランプを備えた照明器具における、蛍光ランプの間引き点灯は、図8の(a)及び(b)に示すようになる。なお、図中斜線は消灯を示している。すなわち、(a)の間引き点灯においては同一円上に配置された5本の蛍光ランプに対して、円周方向に1本置きに点灯する3本の蛍光ランプが配置され、(b)の間引き点灯においては同一円上に配置された5本の蛍光ランプに対して、円周方向に1本置きと2本置きが混合した状態で点灯する2本の蛍光ランプが配置されることになる。なお、この場合、一方のインバータ回路は3本の蛍光ランプを点灯制御し、他方のインバータ回路は2本の蛍光ランプを点灯制御するものを使用することになる。
【0036】
このようにしても全ての蛍光ランプを点灯させたときの配光特性を維持したまま明るさのみを減らす間引き点灯ができる。また、間引き点灯したときの最大輝度と最小輝度との差を小さくでき、見栄えを良くすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、間引き点灯させることができ、しかも間引き点灯した場合の配光特性が全てのランプを点灯したときとほとんど変化がなく、また、点灯ランプ側と非点灯ランプ側との輝度の差を極力小さくして見栄えを良くすることができる。
また、本発明によれば、さらに、確実な間引き点灯ができる。
また、本発明によれば、さらに、間引き点灯時において調光点灯制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、一実施の形態を示す照明器具を下から見た平面図。
【図2】同実施の形態における照明器具の一部切欠した側面図。
【図3】同実施の形態における回路構成を示すブロック図。
【図4】同実施の形態における蛍光ランプの点灯形態を示す図。
【図5】同実施の形態における蛍光ランプの全点灯時と間引き点灯時の配光特性を示すグラフ。
【図6】色温度と明るさの関係を示すKruithofカーブと本実施の形態における調光時の色温度と明るさの変化との関係を示すグラフ。
【図7】本発明の、他の実施の形態における蛍光ランプの点灯形態を示す図。
【図8】本発明の、他の実施の形態における蛍光ランプの点灯形態を示す図。
【符号の説明】
1…基板、2…ソケット、3−1〜3−4…片口金蛍光ランプ、4…器具本体、6…反射器、7,8…点灯回路部、9,10…端子台、11,12…インバータ回路。
【発明の属する技術分野】本発明は、ダウンライト用に使用される照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の照明器具としては、ベースの同一円上に3本の片口金蛍光ランプを略等間隔に垂下配置した器具本体と、この器具本体に固定され、前記各ランプの側方周辺部を包囲する反射鏡を設け、前記各ランプのすべてを同時に点灯、非点灯制御するものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−348531公報(段落「0011」−「0012」、図1、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この照明器具はすべてのランプを同時に点灯する構成になっているので、例えば、3本のうち、2本のみ点灯させたり、1本のみ点灯させたりする、いわゆる間引き点灯はできなかった。このため、省電力対策のために間引き点灯させる場合は、点灯させないランプを取外すしかなかった。
【0005】
ところで、複数本の蛍光ランプを有する照明器具において、間引き点灯させる場合、配光が変化し、また、点灯ランプ側と非点灯ランプ側との輝度の差が大きくなるという問題があり、ダウンライト用の照明器具では間引き点灯させると一方の側が明るく他方の側が暗くなるという問題や点灯しないランプが容易に確認できて見栄えが悪いという問題が生じる虞があった。
【0006】
そこで本発明は、間引き点灯させることができ、しかも間引き点灯した場合の配光特性が全てのランプを点灯したときとほとんど変化がなく、また、点灯ランプ側と非点灯ランプ側との輝度の差を極力小さくして見栄えを良くすることができる照明器具を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板の同一円上に略等間隔に片口金ランプを垂下取着する4個以上のソケットを配置し、この各ソケットにそれぞれ片口金ランプを取り付けた器具本体と、この器具本体に固定され、各ソケットを配置した内面及び各ランプの側方周辺部を包囲する内面を鏡面にした反射器と、器具本体に取り付けられ、各片口金ランプをすべて点灯するか間引き点灯するか切替えるとともに、間引き点灯時には点灯するランプが同一円上の円周方向に1本置きに配置されるか、1本置きと2本置きが混合した状態で配置されるように点灯制御する点灯回路とを具備したものである。
【0008】
また、点灯回路を、1対の点灯回路部で構成し、この各点灯回路部に、個々に商用交流電源との接続端子を設け、各点灯回路部は対応するランプを点灯制御して間引き点灯することにある。
【0009】
また、各点灯回路部の少なくとも一方を、調光点灯制御を行う点灯回路部とし、この点灯回路部により間引き点灯時の調光点灯制御を行うことにある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、平坦な基板1の一方の側の中央部に、同一円上に略等間隔に片口金蛍光ランプを垂下取着する、例えば、4個のソケット2を配置し、この各ソケット2にそれぞれ片口金ランプ3−1,3−2,3−3,3−4を取り付けて器具本体4を構成している。
【0011】
前記基板1の一方の端にシャーシ5を垂直に立設し、前記基板1とシャーシ5に反射器6を固定している。前記反射器6は、前記各ソケット2を配置した内面6a及び前記各片口金ランプ3−1〜3−4の側方周辺部を包囲する内面6bを鏡面に形成している。
【0012】
前記基板1の他方の側には、点灯回路を構成する1対の点灯回路部7,8を取り付けるとともに各点灯回路部7,8に対応して1対の端子台9,10を取り付けている。前記各端子台9,10には前記各点灯回路部7,8の電源入力端子に接続すると共に商用交流電源に接続する接続端子が設けられている。
【0013】
図3は回路構成を示すブロック図で、前記各点灯回路部7,8は、それぞれ2灯点灯制御用のインバータ回路11,12を設け、一方のインバータ回路11の出力端子に前記蛍光ランプ3−1,3−3を接続し、他方のインバータ回路12の出力端子に前記蛍光ランプ3−2,3−4を接続している。前記一方のインバータ回路11は調光信号の入力によって前記蛍光ランプ3−1,3−3を調光点灯制御するようになっている。
【0014】
前記一方のインバータ回路11の入力端子は前記端子台9の接続端子9a,9bに接続し、前記他方のインバータ回路12の入力端子は前記端子台10の接続端子10a,10bに接続している。
【0015】
前記接続端子9a,9bは4接点切替え2連スイッチ13の一方のスイッチ13aを介して商用交流電源14に接続し、前記接続端子10a,10bは前記4接点切替え2連スイッチ13の他方のスイッチ13bを介して前記商用交流電源14に接続するようになっている。
【0016】
前記4接点切替え2連スイッチ13は同一構成のスイッチ13a,13bの同一の切替え接点を同一タイミングで切替え、第1の切替え接点を選択したときには両方のインバータ回路11,12への電源供給をオフにし、第2の切替え接点を選択したときには一方のインバータ回路11への電源供給のみをオンにし、第3の切替え接点を選択したときには他方のインバータ回路12への電源供給のみをオンにし、第4の切替え接点を選択したときには両方のインバータ回路11,12への電源供給をオンにする制御を行うようになっている。
【0017】
このような構成においては、2連スイッチ13を、第4の切替え接点を選択するように切替えると、各インバータ回路11,12に電源が供給されるので、一方のインバータ回路11によって蛍光ランプ3−1,3−3が点灯され、他方のインバータ回路12によって蛍光ランプ3−2,3−4が点灯され、図4の(a)に示すように、4本の全ての蛍光ランプが点灯される。
【0018】
この状態で2連スイッチ13を、第2の切替え接点を選択するように切替えると、一方のインバータ回路11にのみ電源が供給されるので、図4の(b)に示すように、蛍光ランプ3−1,3−3は点灯を維持するが、蛍光ランプ3−2,3−4は消灯される。このとき蛍光ランプは1つ置きに点灯することになる。
【0019】
この状態で2連スイッチ13を、さらに第3の切替え接点を選択するように切替えると、他方のインバータ回路12にのみ電源が供給されるので、図4の(c)に示すように、蛍光ランプ3−1,3−3が消灯し、代わって蛍光ランプ3−2,3−4が点灯する。このときも蛍光ランプは1つ置きに点灯することになる。
【0020】
このように、インバータ回路と端子台を2系統に分け、それぞれスイッチ切替えによって電源の供給を切り分けて間引き点灯するので、確実な間引き点灯ができる。
【0021】
この点灯動作において、4本の全ての蛍光ランプを点灯させたときと、2本の蛍光ランプのみを点灯させる間引き点灯させたときとの配光特性を調べたところ、4本の全ての蛍光ランプを点灯させたときの配光特性が図5に実線で示す結果になったのに対し、2本の蛍光ランプのみを点灯させたときの配光特性が図5に点線で示す結果になった。このように、4本の場合と2本の場合とで配光特性にほとんど差が無く、2本の場合も4本の場合と同様の配光特性を維持したまま明るさのみを減らすことができる。
【0022】
また、間引き点灯において、点灯している蛍光ランプの側の最大輝度と点灯していない蛍光ランプの側の最小輝度との輝度比調べ、これを並んでいる2本の蛍光ランプを点灯させた、例えば、蛍光ランプ3−1と3−2を点灯させた場合と比較した結果、下表に示す結果が得られた。
【0023】
【表1】
【0024】
すなわち、並んでいる2本の蛍光ランプを点灯する間引き点灯させた場合は、点灯している蛍光ランプの側の最大輝度が69,800cd/m2で、点灯していない蛍光ランプの側の最小輝度が1,100cd/m2で、最小/最大の輝度比が0.016であったのに対し、本実施の形態のように4本構成に対して対向配置した蛍光ランプが対になるように1つ置きに点灯する間引き点灯させた場合は、点灯している蛍光ランプの側の最大輝度が55,700cd/m2で、点灯していない蛍光ランプの側の最小輝度が9,200cd/m2で、最小/最大の輝度比が0.17になった。
【0025】
このように、本実施の形態においては最大輝度と最小輝度との差を小さくでき、これにより、点灯していない蛍光ランプの周囲も明るく輝いてあたかも点灯しているように見え、見栄えを良くすることができる。
【0026】
従って、本実施の形態の間引き点灯は、配光特性を維持したまま明るさのみを減らすことができること及び最大輝度と最小輝度との差を小さくできることが相俟って良好な省電力効果が得られる。
【0027】
また、一方のインバータ回路11のみに電源を供給して蛍光ランプ3−1,3−3を点灯しているときには、インバータ回路11に調光信号を入力して蛍光ランプ3−1,3−3を調光点灯制御することができる。これにより、間引き点灯時において調光点灯制御ができる。
【0028】
また、本実施形態においては蛍光ランプ3−1,3−3と蛍光ランプ3−2,3−4との色温度を異ならせることもできる。
【0029】
例えば、蛍光ランプ3−1,3−3として色温度が6700Kのものを使用し、蛍光ランプ3−2,3−4として色温度が3000Kのものを使用する。すなわち、調光点灯制御する蛍光ランプ3−1,3−3の方の色温度を高くする。そして、調光比を20%まで可能とすると、明るさの変動は60%〜100%までとなり、色温度が3300K〜4100Kまで変動する結果が得られた。
【0030】
一般に、図6に示すように色温度が高いほど照度、すなわち、明るさが高い方が好ましいことがKruithofカーブとして知られている。図6ではこのカーブに上記した明るさの変動と色温度の変動の関係をグラフgとしてプロットしている。
【0031】
図6においては、斜線部分に挟まれた白領域の部分が好ましい範囲であり、グラフgはこの白領域内に位置している。従って、十分にこの範囲で色温度を変えながら明るさを変動させることができる。これにより、間引き点灯時において調光点灯制御を良好に行うことができる。
【0032】
なお、図6において、横軸の色温度Tcは、その逆数を反転して示したものであり、縦軸の照度は、対数で示してものである。
【0033】
なお、この実施の形態は、4本の蛍光ランプを備えた照明器具について述べたが必ずしもこれに限定するものでないのは勿論である。例えば、6本の蛍光ランプを備えた照明器具や5本の蛍光ランプを備えた照明器具にも適用できるものである。
【0034】
6本の蛍光ランプを備えた照明器具における、蛍光ランプの間引き点灯は、図7の(a)及び(b)に示すようになる。なお、図中斜線は消灯を示している。すなわち、(a)の間引き点灯においても(b)の間引き点灯においても、同一円上に配置された6本の蛍光ランプに対して、円周方向に1本置きと2本置きが混合した状態で点灯する3本の蛍光ランプが配置されることになる。なお、この場合、各インバータ回路は3本の蛍光ランプを点灯制御するものを使用することになる。
【0035】
5本の蛍光ランプを備えた照明器具における、蛍光ランプの間引き点灯は、図8の(a)及び(b)に示すようになる。なお、図中斜線は消灯を示している。すなわち、(a)の間引き点灯においては同一円上に配置された5本の蛍光ランプに対して、円周方向に1本置きに点灯する3本の蛍光ランプが配置され、(b)の間引き点灯においては同一円上に配置された5本の蛍光ランプに対して、円周方向に1本置きと2本置きが混合した状態で点灯する2本の蛍光ランプが配置されることになる。なお、この場合、一方のインバータ回路は3本の蛍光ランプを点灯制御し、他方のインバータ回路は2本の蛍光ランプを点灯制御するものを使用することになる。
【0036】
このようにしても全ての蛍光ランプを点灯させたときの配光特性を維持したまま明るさのみを減らす間引き点灯ができる。また、間引き点灯したときの最大輝度と最小輝度との差を小さくでき、見栄えを良くすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、間引き点灯させることができ、しかも間引き点灯した場合の配光特性が全てのランプを点灯したときとほとんど変化がなく、また、点灯ランプ側と非点灯ランプ側との輝度の差を極力小さくして見栄えを良くすることができる。
また、本発明によれば、さらに、確実な間引き点灯ができる。
また、本発明によれば、さらに、間引き点灯時において調光点灯制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、一実施の形態を示す照明器具を下から見た平面図。
【図2】同実施の形態における照明器具の一部切欠した側面図。
【図3】同実施の形態における回路構成を示すブロック図。
【図4】同実施の形態における蛍光ランプの点灯形態を示す図。
【図5】同実施の形態における蛍光ランプの全点灯時と間引き点灯時の配光特性を示すグラフ。
【図6】色温度と明るさの関係を示すKruithofカーブと本実施の形態における調光時の色温度と明るさの変化との関係を示すグラフ。
【図7】本発明の、他の実施の形態における蛍光ランプの点灯形態を示す図。
【図8】本発明の、他の実施の形態における蛍光ランプの点灯形態を示す図。
【符号の説明】
1…基板、2…ソケット、3−1〜3−4…片口金蛍光ランプ、4…器具本体、6…反射器、7,8…点灯回路部、9,10…端子台、11,12…インバータ回路。
Claims (3)
- 基板の同一円上に略等間隔に片口金ランプを垂下取着する4個以上のソケットを配置し、この各ソケットにそれぞれ片口金ランプを取り付けた器具本体と、この器具本体に固定され、前記各ソケットを配置した内面及び前記各ランプの側方周辺部を包囲する内面を鏡面にした反射器と、前記器具本体に取り付けられ、前記各片口金ランプをすべて点灯するか間引き点灯するか切替えるとともに、間引き点灯時には点灯するランプが同一円上の円周方向に1本置きに配置されるか、1本置きと2本置きが混合した状態で配置されるように点灯制御する点灯回路とを具備したことを特徴とする照明器具。
- 点灯回路は、1対の点灯回路部からなり、この各点灯回路部は個々に商用交流電源との接続端子を設けるとともに、対応するランプを点灯制御して間引き点灯することを特徴とする請求項1記載の照明器具。
- 各点灯回路部の少なくとも一方を、調光点灯制御を行う点灯回路部とし、この点灯回路部により間引き点灯時の調光点灯制御を行うことを特徴とする請求項2記載の照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002275305A JP2004111322A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002275305A JP2004111322A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 照明器具 |
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---|---|
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ID=32271544
Family Applications (1)
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JP2002275305A Withdrawn JP2004111322A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 照明器具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004111322A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006236715A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Matsushita Electric Works Ltd | 照明器具 |
JP2015084334A (ja) * | 2014-12-22 | 2015-04-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 色温度可変照明装置 |
-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002275305A patent/JP2004111322A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
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