JP2004110880A - 開閉蓋機構および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が簡素でコストの削減および小型化を図る上で有利な開閉蓋機構および電子機器を提供する。
【解決手段】開閉蓋機構はフレーム14と蓋板10とにわたって設けられた第1アーム1202と第2アーム1204とを備えた四節リンク機構を含む。第1アーム1202の基端は支軸1206の両端に固定され、該支軸1206は軸方向にスライド可能にかつ回転可能に支持されている。各第1アーム1202の先端は外側凹部1008内において支軸1208に軸方向にスライド可能にかつ回転可能に支持されている。各第1アーム1202には蓋板10の係合凹部1014A、1014Bに係合可能な係合凸部1203が突設されている。揺動片1428は端面カム1424Fに係合する凸部1428Aと、その先端が支軸1206の環状溝に係合する係合片1428Bとを備える。
【選択図】    図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は開閉蓋機構および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えばテーブルなどの可動部材を固定部材に四節リンク機構を介して連結し、前記可動部材を移動可能に構成した構造が知られている(たとえば特許文献1)。
このような四節リンクを用いて蓋部材を筐体に連結し、前記蓋部材で筐体の開口部を開閉する場合、前記蓋部材を開放位置に保持する場合には、例えば前記蓋部材に係脱可能なロック部材を前記筐体側に設け、ロック部材を蓋部材に係合させることにより該蓋部材を保持した状態とし、また、ロック部材の蓋部材への係合を解除することにより蓋部材の開放を可能な状態とするロック機構を設ける必要がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−947号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなロック機構を設ける構成では、四節リンク機構とは別にロック機構が必要となるため、部品点数が増加し構成の複雑化やコストの上昇を招き、また、ロック機構がスペースを占有するために小型化を図る上で不利である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされ、その目的とするところは、構成が簡素でコストの削減および小型化を図る上で有利な開閉蓋機構および電子機器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、筐体の開口部を開閉蓋により開閉機構を介して開閉する開閉蓋機構であって、前記開閉機構は四節リンク機構を含んで構成され、前記四節リンク機構は、前記筐体と開閉蓋とにわたって設けられた第1アームと第2アームを含んで構成され、前記第1アームは、前記開閉蓋による前記開口部の開放時に、前記開閉蓋が開閉する方向に対して直交する方向に移動して前記開閉蓋に係合し、該開閉蓋の開放状態を保持するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、開口部が設けられた筐体を備え、該開口部が開閉蓋により開閉機構を介して開閉される電子機器であって、前記開閉機構は四節リンク機構を含んで構成され、前記四節リンク機構は、前記筐体と開閉蓋とにわたって設けられた第1アームと第2アームを含んで構成され、前記第1アームは、前記開閉蓋による前記開口部の開放時に、前記開閉蓋が開閉する方向に対して直交する方向に移動して前記開閉蓋に係合し、該開閉蓋の開放状態を保持するように構成されていることを特徴とする。
そのため、本発明によれば、開閉蓋の開放時に、第1アームが開閉蓋に係合することによって該開閉蓋の開放状態が保持される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による開閉蓋機構および光ディスク装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
電子機器としての光ディスク装置100は、スピンドルモータ102、光ヘッド104、送りモータ106、サーボ制御部108、信号処理部110、インターフェース部112、操作手段114、表示手段116、ディスクトレイ118、トレイ駆動手段120、ICカードインターフェース122、開閉蓋機構124、第1乃至第3センサ144A、144B、144C、制御部126などを備えて構成されている。
前記スピンドルモータ102は、光ディスク101を回転駆動する駆動手段を構成するものである。
前記光ヘッド104は、回転する光ディスク101の信号記録面に対して光照射を行うことにより光ディスク101の信号記録面に対するに対する記録、再生を行うように構成されている。
前記送りモータ106は、前記光ヘッド104を光ディスク101の半径方向に駆動する駆動手段を構成している。
前記サーボ制御部108は、前記スピンドルモータ102の回転制御、光ヘッド104におけるフォーカスサーボ制御およびトラッキングサーボ制御、光ヘッド104の光ビームの出力制御などを行なうように構成されている。
【0007】
前記信号処理部110は、信号の変調、復調及びECC(エラー訂正符号)の付加などの処理を行う。この信号処理部110の指令に従って、前記光ヘッド104による前記記録、再生が行われる。
前記インターフェース部112は、前記信号処理部110から供給される復調された再生信号を前記光ディスク装置100の外部に送出するように構成されている。
前記操作手段114は、前記光ディスク装置100に対する操作を行なうためのものであり、後述するようにタッチスイッチや操作ボタンなどを有して構成されている。
前記表示手段116は、前記光ディスク装置100の動作状態を表示するためのものであり、LEDランプや文字表示器などを有して構成されている。
前記ディスクトレイ118は、光ディスク装置100の筐体の外部と内部の間で光ディスク101の移動を行なうように構成されている。
前記トレイ駆動手段120は、前記ディスクトレイ118を駆動するように構成されている。
前記ICカードインターフェース122は、前記光ディスク装置100が動作を行なう上で必要となるデータを光ディスク装置100に挿入されたICカード121から読み取るように構成されている。
前記開閉蓋機構124は、後述する蓋板10(特許請求の範囲の開閉蓋に相当)、開閉機構12、駆動手段14などを備えて構成されている。
前記第1乃至第3センサ144A、144B、144Cについては後述する。前記制御部126は、上述したスピンドルモータ102、サーボ制御部108、信号処理部110、インターフェース部112、操作部114、表示部116、トレイ駆動手段120、ICカードインターフェース122、開閉蓋機構124、第1乃至第3センサ144A、144B、144Cの制御を司るものである。
なお、本実施の形態では前記光ディスク装置が記録および再生の双方の動作を行なうものとして説明するが、本発明は前記光ディスク装置が記録および再生の少なくとも一方を行なうように構成されたものであればよい。
【0008】
図2は本発明の実施の形態における光ディスク装置の開閉蓋が閉塞された状態を示す斜視図、図3は光ディスク装置の開閉蓋が開放された状態を示す斜視図である。
図2、図3に示すように、光ディスク装置100は、高さと、高さよりも大きな寸法の幅と長さを有する矩形板状の筐体130を有している。
前記筐体130の前面131は、上下方向の高さと、この高さよりも大きな寸法の左右方向の幅を有し、前面131には、表示部132、タッチスイッチ134、操作部136、前記蓋板10が設けられている。
前記表示部132は、前記前面131の上部に幅方向に延在して設けられた光が透過可能な材料で構成されたカバー部材と、該カバー部材の内側に配設された前記表示手段116を構成する前記LEDランプや文字表示器とを含んで構成され、前記表示手段116を構成している。
前記タッチスイッチ134は、前記開閉蓋機構124を駆動するためのスイッチであり、前記表示部132の下部で前記前面131の前方に突出して幅方向に直線状に延在する凸条として形成されており、操作者の指が触れることでオンオフ動作するように構成され、前記操作手段114の一部を構成している。
前記操作部136は、図4に示すように、前記タッチスイッチ134の下方で、かつ、前記表示部132およびタッチスイッチ134よりも後方に偏位した箇所に配設され、前記筐体130の前方に臨んで開口した開口部として構成されている。該操作部136には、前記操作手段114の他の部分を構成する複数個の操作ボタン138、前記ディスクトレイ118が出入するためのディスク挿入口140、前記ICカード121を装着するためのICカード挿入口142などが設けられている。
【0009】
図5は開閉蓋機構124の構成を示す斜視図である。
前記開閉蓋機構124は、前述したように蓋板10、開閉機構12、駆動手段14などを備えて構成されている。
前記蓋板10は前記操作部136を覆えるように上下方向の高さと、この高さよりも大きな寸法の左右方向の幅を有しており、本実施の形態では蓋板10は筐体130の前面の幅方向のほぼ全域にわたって延在している。
前記蓋板10の背面1002で左右両側部には外側膨出部1004が一体に形成され、蓋板10の背面1002でこれら外側膨出部1004の内側に内側膨出部1006が一体に形成されている。また、蓋板10の背面1002の左右両側において外側膨出部1004と内側膨出部1006の間に外側凹部1008が形成され、蓋板10の背面1002で内側膨出部1006の間に内側凹部1010が形成されている。
前記左右両側の外側凹部1008にはそれぞれ支軸1208が配設され、各支軸1208はその両端が外側膨出部1004と内側膨出部1006とに固定されている。
また、図5の右側に位置する内側膨出部1006が外側凹部1008に臨む箇所には係合凹部1014Aが形成され、図5の左側に位置する外側膨出部1004が外側凹部1008に臨む箇所には係合凹部1014Bが形成されている。
【0010】
図5に示すように、前記操作部136の下方における筐体130の内部には板金製のフレーム140が設けられており、前記開閉機構12は、前記蓋板10の背面1002と前記フレーム140とにわたって設けられ、図4(A)に示すように、前記蓋板10で前記操作部136を覆う閉塞位置(イ)と、図4(B)に示すように、前記蓋板10を操作部136から離間させ操作部136を開放する開放位置(ニ)との間で前記蓋板10を開閉可能に支持している。
本実施の形態において、前記開閉機構12は、前記蓋板10の幅方向の両側にそれぞれ設けられた四節リンク機構により構成され、各四節リンク機構はフレーム14と蓋板10とにわたって設けられた第1アーム1202と第2アーム1204とを備える。なお、これら第1アーム1202と第2アーム1204と蓋板10と筐体180とにより四節リンク機構が構成され、この四節リンク機構の模式図を図6に示す。
【0011】
図5に示すように、前記各第1アーム1202は屈曲部を有して構成され、各第1アーム1202の基端は支軸1206(特許請求の範囲の連結ロッドに相当)の両端に固定され、該支軸1206はフレーム140により軸方向にスライド可能にかつ回転可能に支持されている。
各第1アーム1202の先端は前記外側凹部1008内において前記支軸1208に軸方向にスライド可能にかつ回転可能に支持されている。
各第1アーム1202の前記屈曲部は、図4(B)に示すように、蓋板10による前記操作部136の開放時に前記蓋板10の背面1002の近傍に位置するように設けられ、この屈曲部には、前記係合凹部1014A、1014Bに係合可能な係合凸部1203が突設されている。
図5に示すように、各第2アーム1204は各第1アーム1202の内側に配設され、各第2アーム1204の基端は、フレーム140で支持された支軸1214に回転可能に結合され、各第2アーム1204の先端はボス部1210により連結され、このボス部1210は前記内側凹部1010内において支軸1212により回転可能に支持されている。
図5、図13に示すように、前記フレーム140のボックス部141内に臨む前記第2アーム1204の端部には、円筒壁状の係合部1204Bが設けられている。
さらに、前記第2アーム1204には、前記係合部1204Bの内側に周方向の一部にわたって延在する円筒壁状の第2検知片1204Cが設けられている。前記第1アーム1202と第2アーム1204の筐体130への枢着箇所、すなわち支軸1208、1212は、図4(B)に示すように、前記開放位置(ニ)における前記蓋板10の後方に位置している。
【0012】
図4に示すように、前記開閉機構12により前記蓋板10は、前記閉塞位置(イ)において、その表面1001が前記筐体130の前方に対面し、また、前記開放位置(ニ)において前記蓋板10は、その表面1001を前記操作部136の下方箇所で筐体130の前方に向けかつ操作部136側に僅かに向けた状態、すなわち、表面1001を斜め上方に向けた状態になるように構成されている。また、開閉機構12により前記蓋板10は、その表面1001を筐体130の前方に対面させた状態から筐体130の前方および前記操作部136に向けつつ前記閉塞位置(イ)から前記開放位置(ニ)に傾動しながら移動されるように構成され、言い換えると、その表面1001を筐体130の前方に臨ませつつかつ表面1001を上方に向けつつ傾動しながら前記閉塞位置(イ)から前記開放位置(ニ)に移動されるように構成されている。また、筐体130の前方かつ操作部136に僅かに向けた表面1001を筐体130の前方に向けつつ傾動しながら前記開放位置(ニ)から閉塞位置(イ)に移動されるように構成され、言い換えると、その表面1001を斜め上方に向けた状態から次第に筐体130の前方に対面させるように傾動しつつ移動されるように構成されている。
なお、前記蓋板10が閉塞位置(イ)に位置した状態で、前記開閉機構12の第1アーム1202、第2アーム1204、各支軸1208、1212は、蓋板10の背面1002側に位置し、筐体130の前方から隠された状態となっている。
【0013】
なお、図4に示すように、前記蓋板10が開放された状態で蓋板10の左右両側に臨む筐体130の前面箇所には前方に突出する段部139が設けられ、これら左右の段部139にわたって延在するように目隠し用の蓋139Aが設けられている。この蓋139Aは前記段部139に当接する方向、すなわち、閉塞方向に付勢されている。そして、図4(A)に示すように蓋板10が閉塞位置(イ)に位置した時に、前記蓋139は第1アーム1202の部分に当接されることにより後方に揺動されて第1アーム1202の移動軌跡上から退避し、図4(B)に示すように蓋板10が開放位置(ニ)に位置した時に、前記蓋139Aは第1アーム1202の部分との当接が解除されることにより前方に揺動されて左右の段部139間の開口を閉塞するようになっている。
【0014】
図7は駆動手段の構成を示す斜視図である。
前記駆動手段14は前記フレーム140の一側に支持されることで配設され、モータ1402、ベルトプーリー機構1404、歯車機構1405、トルクリミッタ機構1406などで構成されている。
前記モータ1402は、前記制御部126によって動作が制御されるものであり図5に示すように前記フレーム140のボックス部141に支持されている。前記モータ1402の出力はベルトプーリー機構1404を介して歯車機構1405へ伝達され、ベルトプーリー機構1404は、駆動プーリー1404A、ベルト1404B、従動プーリー1404Cで構成され、これらベルトプーリー機構1404、歯車機構1405は前記ボックス部141に配設されている。
前記歯車機構1405は前記従動プーリー1404Cと一体に回転する第1小径ギア1410、この第1小径ギア1410に噛合する第2大径ギア1412、第2大径ギア1412と一体に回転する第3小径ギア1414、第3小径ギア1414に噛合する第4大径ギア1416、第4大径ギア1416と一体に回転する第5小径ギア1418、第5小径ギア1418に噛合する第6大径ギア1420、第6大径ギア1420と一体に回転する第7小径ギア1422を有している。
前記歯車機構1405は、さらに、前記第7小径ギア1422と連結される第1のギア部材1424と、該第1のギア部材1424と連結される第2のギア部材1426と、該第2のギア部材1426と連結される前記トルクリミッタ機構1406とを備えて構成されている。
そして、モータ1402の出力は、前記ベルトプーリー機構1404、第1乃至第7小径ギア1410、1414、1418、1422、第2乃至第6大径ギア1412、1416、1420、第1のギア部材1424、第2のギア部材1426、トルクリミッタ機構1406を経て第2アーム1204に伝達され、第2アーム1204を揺動させ、これにより蓋板10を開閉するように構成されている。
前記第2大径ギア1412、第3小径ギア1414、第6大径ギア1420、第7小径ギア1422は共通の支軸で支持され、前記従動プーリー1404C、第1小径ギア1410、第4大径ギア1416、第5小径ギア1418、第1のギア部材1424は前記支軸とは別の共通の支軸で支持されている。
【0015】
図8、図9、図10に示すように、前記第1のギア部材1424は、前記第7小径ギア1422と常時噛合する第8大径ギア1424Aを備え、図17乃至図18に示すように、第8大径ギア1424Aの前記第2アーム1204方向に偏位した箇所には第8大径ギア1424Aと同軸上に延在する環状の第1カム1424Bが設けられている。また、前記第1カム1424Bには、第1カム1424Bの周方向に延在する欠部1424Cが設けられている。また、前記第1カム1424Bの前記第2アーム1204方向に偏位した箇所には、前記欠部1424Cの延在方向のほぼ全長にわたって臨むように複数の歯部1424Dが設けられている。
さらに、図9に示すように、前記歯部1424Dの前記第2アーム1204方向に偏位した箇所には周方向の一部にわたって延在する円筒壁状の第1検知片1424Eが形成されている。
また、図10に示すように、前記第5小径ギア1418に臨む前記第8大径ギアの端面には端面カム1424F(特許請求の範囲のカムに相当)が形成されている。前記端面カム1424Fは、第1のギア部材1424の軸線と直交する直交面部1424Gと、該直交面部1424Gに接続された傾斜面部1424Hとを有している。なお、前記端面カム1424Fが設けられた第8大径ギアは、前記歯車機構1405を構成する歯車で前記モータ1402の動力を伝達する方向である下流に位置する歯車である。
【0016】
図11に示すように、前記第2のギア部材1426には複数の歯部1426Aが設けられている。また、前記歯部1426Aから軸方向に偏位した箇所に、第2のギア部材1426の半径方向の内側に円弧状に窪む第2カム1426Bが歯部1426Aの両側に臨むように形成されている。また、前記第2のギア部材1426の中心部に中心孔1426Gが設けられている。
そして、前記中心孔1426Gに、図7、図13に示すように、第2アーム1204の支軸1214が貫通して配設され、第2のギア部材1426は支軸1214により回転可能に支持されている。
前記複数の歯部1426Aは、第1のギア部材1424の歯部1424Cに噛合可能に形成され、前記2つの第2カム1426Bは前記第1のギア部材1424の第1カム1424Bに係合可能に形成されている。
また、図11に示すように、前記第2のギア部材1426が前記第2アーム1204に臨む端面には、該第2のギア部材1426と同軸の環状の凹部1426Dが形成されている。そして、第2のギア部材1426の端面で前記凹部1426Dの外周部には係合凸部1426Eが形成され、第2のギア部材1426の周面で前記係合凸部1426Eと周方向に離れた箇所には、前記凹部1426Dに連通する窓部1426Fが設けられている。
【0017】
前記トルクリミッタ機構1406はねじりばね1407を含んで構成され、このねじりばね1407は前記凹部1426Eに配設される。
前記ねじりばね1407は、コイル部1407Aとその両端の端部すなわち第1端部1407Bと第2端部1407Cとで構成されている。
図17、図18、図19に示すように、ねじりばね1407のコイル部1407Aが凹部1426Dに収容された状態で、該ねじりばね1407の第1端部1407Bは前記係合凸部1426Eに係止され、第2端部1407Cは窓部1426Fの端部に係止した状態で第2のギア部材1426の外方に突出した状態となっている。この状態で前記第1、第2端部1407B、1407Cはそれぞれ互いに離間する方向への移動が可能となっている。
そして、図13に示すように、前記第2アーム1204の係合部1204Bの両側が前記ねじりばね1407の第1、第2端部1407B、1407Cによって挟持される。これにより、前記第2アーム1204が第2のギア部材1426にねじりばね1407を介して連結され、言い換えると、歯車機構1405と四節リンク機構とが連結される。
本実施の形態では、前記トルクリミッタ機構1406は、前記第2のギア部材1426と、ねじりばね1407と、前記第2アーム1204の係合部1204Bとによって構成されている。
【0018】
図14に示すように、前記筐体130内で、前記第1、第2のギア部材1424、1426の近傍箇所にはプリント基板143が設けられ、該プリント基板143には、前記第1乃至第3センサ144A、144B、144Cが配設されている。
前記第1センサ144Aは、前記第1のギア部材1424の第1検知片1424Eの有無を検知することにより、図1に示すように、前記第1のギア部材1424の回転位置に対応した検出信号を前記制御部126に出力するように構成されている。
前記第2、第3センサ144B、144Cは、それぞれ前記第2アーム1404の第2検知片1204Cの有無を検知することにより、図1に示すように、前記第2アーム1404の回転位置に対応した検出信号S2、S3をそれぞれ前記制御部126に出力するように構成されている。
【0019】
図15、図16に示すように、第1のギア部材1424の端面カム1424Fに臨む箇所には、リンク機構としての揺動片1428が配設されている。
前記揺動片1428は、前記フレーム140によって軸線Gを中心に揺動可能に支持されている。
前記揺動片1428は前記端面カム1424Fに係合する凸部1428Aと、その先端が前記支軸1206の環状溝に係合する係合片1428Bとを備えている。
前記揺動片1428は不図示の付勢部材により前記凸部1428Aが端面カム1424Fに当接する方向に付勢されており、前記第1のギア部材1424が回転することで端面カム1424Fに追従して前記凸部1428Aが移動され、これにより係合片1428Aが揺動して支軸1206を軸方向に動かし、蓋板10の幅方向両側の各第1アーム1202を蓋板10の幅方向に、すなわち蓋板10が開閉する方向に対して直交する方向に一体的に移動させるように構成されている。
【0020】
次に、以上のように構成された光ディスク装置の開閉蓋機構124の作用について説明する。
まず、前記蓋板10を閉塞位置(イ)から開放位置(ニ)に移動させる場合について説明する。
図4、図20(A)に示すように、蓋板10が閉塞位置(イ)に位置した状態では、蓋板10の背面1002の幅方向の両側箇所は前記筐体130の前面の幅方向の両側箇所に当接された状態に保持されている。
そして、図8(A)、図17に示すように、前記第1のギア部材1424の歯部1424Aと第2のギア部材1426の歯部1426Aとの噛合は解除されており、前記第1のギア部材1424の第1カム1424Bが前記第2のギア部材1426の第2カム1426Bの一方に係合した状態となっている。
このとき、図21(A)に示すように、前記トルクリミッタ機構1406のねじりばね1407の第1端部1407Bは前記第2のギア部材1426の係合凸部1426Eに係止され、第2端部1407Cは前記第2アーム1204の係合部1204Bに係止され、第1端部1407と第2端部1407とは開く方向に変位され、ねじりばね1407のばね力によって前記第2アーム1204の係合部1204Bは図21(A)の矢印方向に付勢されている。すなわち蓋板10の閉塞位置で、前記第2アーム1204を介して蓋板10に閉塞方向の力が作用し蓋板10が筐体130の前面箇所に当接する方向に付勢された状態となっている。
また、この状態で、前記揺動片1428の凸部1428Aは、第1のギア部材1424の端面カム1424Fの直交面部1424Gに当接している。
【0021】
ここで、操作者が前記タッチスイッチ134に手を触れることにより、タッチスイッチ134がオン動作する。このオン動作に基いて前記制御部126は駆動手段14のモータ1402を正転させる。
これにより、前記駆動手段14は、前記開閉機構12を駆動させることにより、図1(B)に示すように、蓋板10を前記閉塞位置(イ)から位置(ロ)、位置(ハ)を経由して開放位置(ニ)に移動させる。
すなわち、図8(B)、図18、図19に示すように、前記第1のギア部材1424が回転することにより、第1のギア部材1424の第1カム1424Bと前記第2のギア部材1426の第2カム1426Bの一方との係合が解除され、第1のギア部材1424の歯部1424Aと第2のギア部材1426の歯部1426Aとが噛合して、第2のギア部材1426が回転される。
そして、第2のギア部材1426の回転により、図21(B)に示すように、前記トルクリミッタ機構1406のねじりばね1407の第1、第2端部1407B、1407Cは、前記第2アーム1204の係合部1204Bの両側を挟持した挟持位置となる。
そして、図21(C)、(D)に示すように、第2のギア部材1426が矢印方向に回転されると、ねじりばね1407の前記第2端部1407Cは窓部1426Fの周方向の端部に当接し、第2のギア部材1426の回転にともない第2端部1407Cが第2のギア部材1426と一体に回転される。そして、コイル部1407Aを介して第1端部1407Bが第2端部1407Cと一体に回転し、この第1端部1407Bにより係合部1204Bが第1端部1407Bと一体に回転される。これにより第2アーム1204が開放方向に回転される。
【0022】
そして、前記蓋板10が図4、図20(B)に示すように開放位置(ニ)に位置されると、図16(A)、(B)、図21(D)に示すように、外側凹部1008内で蓋板10の背面1002箇所が前記第1アーム1202の屈曲部の先端に当接し、開放位置(ニ)となる。
この状態で第2のギア部材1426がさらに回転されることにより、図21(E)に示すように、窓部1426Fの端部により第2端部1407Cが第2のギア部材1426と一体に回転される。このとき、第1端部1407Bが前記第2アーム1204の係合部1204Bに係止され、移動不能となっているので、第1、第2端部1407B、1407Cは互いの間隔が開く方向に変位され、コイル部1407Aを圧縮することになる。
したがって、該ねじりばね1407のばね力によって前記第2アーム1204の係合部1204Bは図21(E)に示す矢印方向に付勢されている。すなわち、蓋板10の開放位置において、前記第2アーム1204を介して蓋板10に開放方向の力が作用し蓋板10が第1アーム1202の屈曲部に当接する方向に付勢された状態となっている。
そして、この時点(図21(E)の時点)で図8(C)に示すように、前記第1のギア部材1424の歯部1424Aと第2のギア部材1426の歯部1426Aとの噛合は解除され、前記第1のギア部材1424の第1カム1424Bが前記第2のギア部材1426の第2カム1426Bの他方に係合した状態となっている。
この状態でも、図16に示すように、前記揺動片1428の凸部1428Aは、第1のギア部材1424の端面カム1424Fの直交面部1424Gに当接している。
【0023】
そして、前記第1のギア部材1424が前記モータの駆動力により、図21(E)の状態からさらに矢印方向に回転されると、図8(C)に示すように、前記第2のギア部材1426は、第1カム1424Bと第2カム1426Bが係合しているので回転しない状態が維持される。
一方、図17に示すように、前記第1のギア部材1424の回転に伴って、前記揺動片1428の凸部1428Aは、第1のギア部材1424の端面カム1424Fの直交面部1424Gから傾斜面部1424Hに当接した状態となる。これにより、前記揺動片1428は軸線G回りに揺動され、前記支軸1206が軸方向の一方にスライドされる。これにより、前記各第1アーム1202の係合凸部1203が蓋板10の係合凹部1014A、1014Bにそれぞれ挿入されることで係合され、蓋板10が前記第1アーム1202に対してロックされた状態となる。
したがって、前記蓋板10は、開放位置(ニ)に位置した状態が確実に保持されることになる。
そして、前記蓋板10が開放位置(ニ)に位置することにより、操作部136の全域が筐体130の前方に開放されるので、操作者は操作部136の操作ボタン138を操作することにより、種々の操作を行なうことができる。
また、前記操作ボタン138の操作により前記ディスク挿入口140から前方に突出されたディスクトレイ118に光ディスク101を載せたり、あるいは、ディスクトレイ118から光ディスク101を取出したりすることができる。
また、前記ICカード挿入口142に対して前記ICカード121を装着したり、取出したりすることができる。
【0024】
次に、前記蓋板10を開放位置(ニ)から閉塞位置(イ)に移動させる場合について説明する。
操作者が前記タッチスイッチ134に手を触れることにより、タッチスイッチ134がオン動作する。このオン動作に基いて前記制御部126は駆動手段14のモータ1402を逆転させる。
これにより、前記駆動手段14は、前記開閉機構12を駆動させることにより、図1(B)に示すように、蓋板10を前記開放位置(ニ)から位置(ハ)、位置(ロ)を経由して閉塞位置(イ)に移動させる。
前記蓋板10が閉塞位置(イ)に位置することにより、操作部136の全域が蓋板10によって閉塞される。
この場合、前記第1、第2のギア部材1424、1426、トルクリミッタ機構1406の動作は、第2のギア部材1426の回転に伴って係合凸部1426Eにより第1端部1407Bを回転させ、第2端部1407Cにより係合部1204Bを回転させる点を除いては、蓋板10を前記閉塞位置(イ)から開放位置(ニ)に移動させる際の動作と概ね逆の動作がなされるのみであるため、詳細な動作の説明は省略する。
【0025】
次に、前記制御部126による前記開閉蓋機構124の制御動作について説明する。
図22は、蓋板10を閉塞位置(イ)から開放位置(ニ)に移動させる場合における各信号の状態を示すタイミングチャートである。
(A)は第1センサ144Aの検知信号S1、(B)は第2センサ144Bの検知信号S2、(C)は第3センサ144Cの検知信号S3、(D)は歯車機構1405を駆動するモータ1402の駆動信号S4、(E)はモータ1402の動作状態Mを示している。
t0乃至t5は各時点を示し、T0乃至T6は各期間を示している。
まず、時点t0以前、すなわち期間T0は前記蓋板10が閉塞位置(ニ)に位置している。
この状態では、第1センサ144Aは第1検知片1424Eを検知しておらず検知信号S1が「L」であり、第2、第3センサ144B、144Cも第2検知片1204Cを検知しておらず検知信号S2、S3の双方が「L」となっている。
時点t1において前記タッチスイッチ134がオンされると、前記制御部126はモータ1402の正転動作を開始させるために、時点t1から時点t5の期間にわたって駆動信号S4をモータ1402に入力する。これにより、前記モータ1402が動作状態となり、該モータ1402の出力が歯車機構1405に伝達され第1のギア部材1424、第2のギア部材1426が回転され、蓋板10が開放方向に移動される。
時点t5においては前記蓋板10が閉塞位置(ニ)に位置され、かつ、蓋板10が前記第1アーム1202に対してロックされた状態となり、時点t5以降の期間T6ではモータ1402は停止状態となる。
【0026】
各期間T1乃至T5において、第1乃至第3センサ144A、144B、144Cの検知信号S1、S2、S3は次のような状態となる。なお、各センサの検知信号S1乃至S3は、第1、第2検知片を検知していない状態で「L」、第1、第2検知片を検知している状態で「H」となる。
期間T1 検知信号S1=「L」、検知信号S2=「L」、検知信号S3=「L」
期間T2 検知信号S1=「H」、検知信号S2=「L」、検知信号S3=「L」
期間T3 検知信号S1=「H」、検知信号S2=「H」、検知信号S3=「L」
期間T4 検知信号S1=「H」、検知信号S2=「H」、検知信号S3=「H」
期間T5 検知信号S1=「L」、検知信号S2=「H」、検知信号S3=「H」
したがって、各検知信号S1乃至S3の状態(「H」、「L」)の組み合わせに基づいて期間T1乃至T5のいずれの期間に該当するかを判別することができることになる。
そして、前記期間T1は、該期間T1における前記モータ1402の回転速度、すなわち本実施の形態ではモータ1402に供給される前記駆動信号S4を構成するパルスのパルス幅、時間当たりのパルス数あるいはパルス電圧によって決定される固有の所定時間となる。前記期間T2乃至T5についても上述のことがいえるため、前記T2乃至T5もそれぞれ固有の所定時間となる。
前記制御部126は、前記各検知信号S1、S2、S3の状態で判別される各期間T1乃至T5がそれぞれ所定時間を超過しているかどうかを監視している。もし、各期間T1乃至T5のうちのある期間がその期間の所定時間を超過した場合には、前記蓋板10が異物にぶつかって停止していると判断し、前記モータ1402をそれまでとは逆方向に回転させて蓋板10と異物が当接している状態を解除する。
また、蓋板10が開放位置(ニ)から閉塞位置(イ)に移動される場合には、上述の期間T1乃至T5および検知信号S1乃至S3の順番が逆になる点を除いて同様の動作がなされる。
なお、図22に示すように、本実施の形態では、前記蓋板10の移動速度の制御を期間T1、T2では駆動信号S4の時間当たりパルス数を多く、あるいはパルス電圧を高く設定することによって比較的高速とし、期間T3、T4では、駆動信号S4の時間当たりパルス数を減少させるとともに、パルス電圧を低く設定することによって比較的低速とし、期間T5では再び駆動信号S4の時間当たりパルス数を多く設定することによって比較的高速としている。
これにより、期間T1、T2においては蓋板10を高速で移動させ、期間T3、T4においては蓋板10の移動を減速させて蓋板10を開放位置(ニ)まで移動させ、最後の期間T5で蓋板10に対する第1アーム1202の係合動作を高速に行なうようにしている。したがって、使用者が前記操作部136を操作しようとする場合に、閉塞位置(イ)にある蓋板10が高速に移動されるので使用感を向上させることができ、また、蓋板10の移動が開放位置(ニ)直前で低速となるので商品としての品位を高めることができる。
なお、前記制御部126による蓋板10と異物との当接の発生の検出は、次のように行なうこともできる。
すなわち、前記制御部126は、各期間T1乃至T5に対応する前記各検知信号S1、S2、S3の状態の遷移が時間経過の順番(期間T1、T2、T3、T4、T5の順番)に沿って正常に行なわれているかどうかを監視する。前記各検知信号S1、S2、S3の状態の遷移が前記時間経過の順番通りになされていないと判断された場合には、前記蓋板10が異物にぶつかって停止していると判断する。そして、前述した場合と同様に前記モータ1402をそれまでとは逆方向に回転させて蓋板10と異物が当接している状態を解除する。
【0027】
以上説明したように本実施の形態によれば、筐体130と蓋板10とにわたって設けられた第1アーム1202が蓋板10による前記操作部136の開放時に、蓋板10が開閉する方向に対して直交する方向に移動して蓋板10に係合し、該開閉蓋の開放状態を保持するようにしたので、従来と違って四節リンク機構とは別のロック機構を設ける必要が無く、構成が簡素で部品点数の削減、コストの削減および小型化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、蓋板10の幅方向の両側の各第1アーム1202が単一の支軸1206により連結され、各第1アーム1202の移動は前記支軸1206を介して一体的に行なわれるので、部品点数の削減化を図りつつ蓋板10の開放状態のロックをより確実に行なうことができる。
また、本実施の形態によれば、モータの動力を四節リンク機構に伝達する歯車機構1405を利用し、この歯車機構1405と第1アーム1202とにわたって蓋板10のロックを行なうリンク機構を設けたので、大きなスペースを確保することなく蓋板10の開放状態のロックを行なえ、小型化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、第1アーム1202を、蓋板10の開放状態のロックを行なうロック部材として利用するとともに、蓋板10に当接して蓋板10の開放状態を形成する部材としても利用しているので、部品点数の削減化、小型化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、第1のギア部材1424と第2のギア部材1426の間にトルクリミッタ機構1406が設けられているので、開放動作または閉塞動作を行なっている蓋板10に異物などが挟まった場合でも、その際に生じる力が前記トルクリミッタ機構1406のねじりばね1407によって緩和される。すなわち、蓋板10で開口部を閉塞する際に、蓋板10と開口部との間に物が挟まり前記物が蓋板10と開口部との間で挟持されると、蓋板10の閉塞する方向への動きは停止し、かつ、歯車機構1405が継続して駆動されることで第1端部1407Bが移動され、蓋板10を閉塞する方向に付勢するねじりばね1407の付勢力は増大する。また、蓋板10で開口部を開放する際に、蓋板10と筐体130との間に物が挟まり前記物が蓋板10と筐体との間で挟持されると、蓋板10の開放する方向への動きは停止し、かつ、歯車機構1405が継続して駆動されることで第2端部1407Cが移動され、蓋板10を開放する方向に付勢する前記ねじりばね1407の付勢力は増大する。これにより、モータ1402、歯車機構1405、第1、第2アーム1202、1204、蓋板1010などに無理な力が加わり破損するなどの不具合を防止する上で有利である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、構成が簡素でコストの削減および小型化を図る上で有利な開閉蓋機構および電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における光ディスク装置の開閉蓋が閉塞された状態を示す斜視図である。
【図3】光ディスク装置の開閉蓋が開放された状態を示す斜視図である。
【図4】(A)は本発明の第1実施の形態における光ディスク装置の蓋板が閉塞位置にある状態を示す図、(B)は蓋板が開放位置にある状態を示す図である。
【図5】開閉蓋機構の構成を示す斜視図である。
【図6】四節リンク機構の模式図である。
【図7】駆動手段の構成を示す斜視図である。
【図8】(A)乃至(C)は第1のギア部材と第2のギア部材の動作説明図である。
【図9】第1のギア部材の斜視図である。
【図10】第1のギア部材の斜視図である。
【図11】(A)、(B)は第2のギア部材の斜視図、(C)は(A)のCC線断面図である。
【図12】コイルばねの斜視図である。
【図13】第2アームと第2のギア部材の連結部分の斜視図である。
【図14】第1乃至第3センサの配置を説明する図である。
【図15】開閉機構の斜視図である。
【図16】(A)、(B)は第1のギア部材と揺動片の動作説明図である。
【図17】第1のギア部材と第2のギア部材の動作説明図である。
【図18】第1のギア部材と第2のギア部材の動作説明図である。
【図19】第1のギア部材と第2のギア部材の動作説明図である。
【図20】(A)は開閉蓋が閉塞位置にある状態を示す図、(B)は開閉蓋が開放位置にある状態を示す図である。
【図21】(A)乃至(E)はコイルばねと第2アームと第2のギア部材の動作説明図である。
【図22】開閉蓋を閉塞位置(イ)から開放位置(ニ)に移動させる場合における各信号の状態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10……開閉蓋、12……開閉機構、14……駆動手段、100……光ディスク装置、124……開閉蓋機構、130……筐体、131……前面、136……操作部、1202……第1アーム、1204……第2アーム。

Claims (7)

  1. 筐体の開口部を開閉蓋により開閉機構を介して開閉する開閉蓋機構であって、
    前記開閉機構は四節リンク機構を含んで構成され、
    前記四節リンク機構は、前記筐体と開閉蓋とにわたって設けられた第1アームと第2アームを含んで構成され、
    前記第1アームは、前記開閉蓋による前記開口部の開放時に、前記開閉蓋が開閉する方向に対して直交する方向に移動して前記開閉蓋に係合し、該開閉蓋の開放状態を保持するように構成されている、
    ことを特徴とする開閉蓋機構。
  2. 開口部が設けられた筐体を備え、該開口部が開閉蓋により開閉機構を介して開閉される電子機器であって、
    前記開閉機構は四節リンク機構を含んで構成され、
    前記四節リンク機構は、前記筐体と開閉蓋とにわたって設けられた第1アームと第2アームを含んで構成され、
    前記第1アームは、前記開閉蓋による前記開口部の開放時に、前記開閉蓋が開閉する方向に対して直交する方向に移動して前記開閉蓋に係合し、該開閉蓋の開放状態を保持するように構成されている、
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 前記開閉機構はモータの動力を前記四節リンク機構に伝達する歯車機構を含んで構成され、前記歯車機構と前記第1アームとにわたってリンク機構が設けられ、前記第1アームの前記移動は、前記歯車機構により前記リンク機構が駆動されることでなされることを特徴とする請求項1記載の開閉蓋機構または請求項2記載の電子機器。
  4. 前記開閉蓋は左右方向の幅を有し、前記四節リンク機構は開閉蓋の幅方向の両側にそれぞれ配置され、前記両側の四節リンク機構の各第1アームは連結ロッドにより連結され、前記開閉蓋の両側の各第1アームの前記移動は前記連結ロッドを介して一体的に行なわれることを特徴とする請求項1記載の開閉蓋機構または請求項2記載の電子機器。
  5. 前記開閉機構はモータの動力を前記四節リンク機構に伝達する歯車機構を含んで構成され、前記歯車機構と前記第1アームとにわたってリンク機構が設けられ、前記歯車機構を構成する一つの歯車にカムが設けられ、前記リンク機構は前記カムに係合して揺動し前記第1アームの移動を行なう揺動片を含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載の開閉蓋機構または請求項2記載の電子機器。
  6. 前記開閉蓋は左右方向の幅を有し、前記四節リンク機構は開閉蓋の幅方向の両側にそれぞれ配置され、前記両側の四節リンク機構の各第1アームは連結ロッドにより連結され、前記開閉機構はモータの動力を前記四節リンク機構に伝達する歯車機構を含んで構成され、前記歯車機構と前記第1アームとにわたってリンク機構が設けられ、前記歯車機構を構成する一つの歯車にカムが設けられ、前記リンク機構は前記カムに係合して揺動し前記連結ロッドを移動させることで前記両側の四節リンク機構の各第1アームの移動を行なう揺動片を含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載の開閉蓋機構または請求項2記載の電子機器。
  7. 前記第1アームは、前記開閉蓋の開放時に該開閉蓋の背面に当接して開閉蓋の開放位置を形成する屈曲部を有し、前記屈曲部に係合凸部が設けられ、前記第1アームの前記開閉蓋への係合は、前記第1アームの前記移動により前記係合凸部が、前記開閉蓋の背面に設けられた係合凹部に挿入されることで行なわれることを特徴とする請求項1記載の開閉蓋機構または請求項2記載の電子機器。
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