JP2004109845A - 感光材料の位置検出方法及び感光材料現像処理装置 - Google Patents

感光材料の位置検出方法及び感光材料現像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】処理液中の搬送経路に沿って搬送されている感光材料を精度良く検出する。
【解決手段】水洗槽25、26には水洗水が貯留されており、隔壁44によって仕切られている。感光材料10aは液中スクイズ部47を通過する搬送経路14に沿って搬送される。隔壁44の下方には液中スクイズ部47が設けられている。濃度検出装置55は、濃度測定センサ56、制御部57からなる。濃度測定センサ56は水洗槽26の上方部に取り付けられ、搬送経路14の上下に配置されるように電極60a,61aが位置している。感光材料10aが搬送経路14に沿って液中スクイズ部47を通過しているとき、電極60a,61aの間に流れる通電電流I1 が変化して感光材料10aの位置を検出することができる。
【選択図】        図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光材料を現像処理する際に、感光材料の位置を検出する方法及び感光材料現像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平9−138207号公報
【特許文献2】
特開10−132775号公報
【0003】
写真現像所で使用されるプリンタプロセッサなどの自動現像機は、印画紙などの感光材料に露光処理を施す露光処理装置と、露光済みの感光材料に現像処理を施す現像処理装置が内部に組み込まれている。現像処理装置には、コマ画像が露光された感光材料を搬送する搬送部材と、発色現像、漂白定着、水洗及び安定用などの各種処理液の入った複数の処理槽とが設けられており、搬送部材により感光材料を処理槽へ搬送し、各処理液の中を順次通過させることによって現像処理を行う。
【0004】
従来の処理槽では、感光材料が前の槽から次の槽に搬入される際に、一度空中を渡って搬入させる所謂クロスオーバー構造を採用していたが、最近、感光材料の搬送長を短くして現像処理時間の短縮化を図るために、ブレードなどからなる液中スクイズ部を各処理槽間の隔壁に設け、この液中スクイズ部を介して感光材料を液中搬送する方式を、例えば水洗槽に適用することが考えられている。
【0005】
上述したような液中搬送を適用する場合、ローラやブレードが損傷して処理槽間のシール性が低下すると、上流側の槽から下流側の槽へと液漏れが発生して下流側の槽の液濃度が高くなり、現像処理装置の処理能力が急激に低下してしまう。特に水洗槽で液漏れが発生した場合には、水洗能力の低下に大きく影響する。
【0006】
そこで、液漏れなどのトラブルを早期に発見して対応することができるように、処理液の液濃度を検出することが求められている。このような濃度検出用のセンサとしては、液中に浸漬させた電極間に電流を通電させることにより液体の導電率を求める導電センサが最も適している。このような導電センサは、特許文献1及び特許文献2に記載されている。
【0007】
一方、上述したような感光材料現像処理装置には、液濃度を検出するための導電センサの他にも、搬送中の感光材料の位置を検出できるように、位置検出用のセンサを設けることが求められている。この位置検出用センサを設けることによって、感光材料が処理槽内の所定位置に有るときに、誤って感光材料現像処理装置を停止させたり、外装を外して内部に光を侵入させることを防ぐことができる。一般的な位置検出用のセンサとしては、被検出物へ光を照射し、その透過光又は反射光の光量から位置を検出する光電センサが用いられることが一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような感光材料現像処理装置で、感光材料の位置を検出するために、光電センサを設けた場合、感光材料を搬送して処理槽内を通過させているときに、光電センサによって感光材料に光を照射すると、感光材料に形成されたコマ画像のうち、光が照射された部分にムラや変色が発生することとなり、画質を劣化させてしまうことになる。また、処理槽内に濃度測定用、及び位置検出用という2つのセンサを設けることは、処理槽の限られたスペースに部品を配置することが困難であり、さらに部品点数の増加によりローコスト化の妨げとなってしまう。
【0009】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、処理槽内を通過する感光材料の位置を容易に検出することが可能な感光材料の位置検出方法、及び感光材料現像処理装置をローコストに提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の感光材料の位置検出方法では、処理液が貯留された処理槽内の搬送経路に沿って感光材料を搬送し、前記処理液に浸漬させた一対の電極に電流を供給してその電極間の通電電流の変化を監視し、その変化量に基づいて前記感光材料の位置を検出している。
【0011】
請求項2記載の感光材料現像処理装置では、処理液が貯留された複数の処理槽と、この処理槽内の搬送経路に沿って感光材料を搬送する搬送部材と、前記処理液に浸漬する一対の電極と、この電極間に電流を供給して通電させる通電部と、前記電極間の通電電流の電流値を測定する電流測定部と、この電流測定部の測定した電流値に基づいて処理液の電解質濃度を検出する濃度検出部と、前記電流測定部の測定した電流値を監視して、その変化量に基づいて感光材料の位置を検出する位置検出部とを備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の感光材料現像処理装置を実施したプリンタプロセッサの内部構成の概略を示す。プリンタプロセッサ2は、プリンタ部3とプロセッサ部4とからなる。プリンタ部3は、マガジン5、カッタ6、裏印字部7、露光部8、振り分け部9から構成される。マガジン5にセットされた帯状の感光材料10は、プリントサイズに応じてカッタ6により切断され、カットシート状の感光材料10a(図4参照)は、図中2点鎖線で示す搬送経路14に沿って露光部8に向けて搬送され、その途中で裏印字部7によってコマ番号や補正データなどの印字が行われる。そして、露光部8で画像データに基づいた画像が感光材料10aの受光面に露光記録される。その後、露光済みの感光材料10aは、振り分け部9によって2列に配置され、乳剤面を上側、支持体を下側にしてプロセッサ部4に搬送される。
【0013】
プロセッサ部4は、感光材料現像処理装置11、乾燥装置12、ソータ部13から構成される。感光材料現像処理装置11には、詳しくは図2に示すように、搬送経路14の上流側(図中左側)から順に、現像槽21と、漂白定着槽22と、第1水洗槽23、第2水洗槽24、第3水洗槽25、および第4水洗槽26からなる水洗槽27とが設けられている。現像槽21には現像液が、漂白定着槽22には漂白定着液が、また、水洗槽27には水洗水が所定量貯留されている。現像槽21および漂白定着槽22の内部には、感光材料10aを槽内で略U字状に搬送する複数の搬送ローラからなる搬送ラック28が設けられている。
【0014】
現像槽21の上方には、感光材料10aをプリンタ部3から現像槽21内へ搬送する搬送ローラ対29、および現像処理された感光材料10aを漂白定着槽22側へ搬送する搬送ローラ対30が設けられている。同様に、漂白定着槽22の上方には、現像槽21側から搬送された感光材料10aを漂白定着槽22内へ搬送する搬送ローラ対31、および定着処理された感光材料10aを第1水洗槽23側へ搬送する搬送ローラ対32が設けられている。また、第1水洗槽23の上方には、定着処理された感光材料10aを第1水洗槽23内へ搬送する搬送ローラ対33が設けられている。これらの搬送ローラ対30〜33によって液外スクイズ部36(図中2点鎖線で囲まれた部分)が構成され、感光材料10aに付着した処理液が次の槽へ持ち込まれないようにしている。第4水洗槽26の上方には、水洗された感光材料10aを乾燥装置12へ搬送する搬送ローラ対34が設けられている。水洗槽27には、各々感光材料10aを搬送する手段として搬送ローラ対35が設けられている。なお、図面の煩雑化を避けるため図示を省略しているが、各水洗槽内にある搬送ローラ対35は、各々取り外し可能な搬送ラックと一体に設けられている。
【0015】
本実施形態の感光材料現像処理装置11では、いわゆるカスケード方式によって常に新鮮な水洗水の補充が行われるようになっており、最も下流側に位置する第4水洗槽26に近接してサブタンク37が設けられている。サブタンク37の外部には、ポンプ38が設けられており、このポンプ38により補充タンク39から水洗水を補充する。サブタンク37からは新鮮な水洗水が第4水洗槽26へ補充され、この補充によって第4水洗槽26からは、後述する隔壁44の上方部に設けられた開口44aを介して第3水洗槽25へ水洗水が流下する。以下順次隔壁43,42の開口43a,42aを介して第2、第1水洗槽24,23へ水洗水が流下する。第1水洗槽23には、所定量以上の水洗水を排出するための排出管40が設けられている。オーバーフローした水洗水は、排出管40を介して貯留タンク41に貯留される。
【0016】
第1水洗槽23と第2水洗槽24、第2水洗槽24と第3水洗槽25、および第3水洗槽25と第4水洗槽26との間には、各水洗槽を仕切る隔壁42、43、44がそれぞれ設けられている。これらの隔壁42〜44には、各々感光材料10aの通過を可能にし、水洗水の通過を阻止する液中スクイズ部45〜47が設けられている。
【0017】
液中スクイズ部45は、隔壁42に形成された開口51、及びブレード52などからなる。開口51は水平方向に長いスリット状に形成されている。ブレード52は合成樹脂製の薄板などからなり、高い弾性を持つ。このブレード52は、開口51の上縁側にネジ止めなどにより取り付けられており、ブレード52自身の弾性力によって、その先端部が開口51の下縁側に当接している。これによって開口51はブレード52によって密閉され、隔壁42で仕切られた水洗槽27の水洗水は互いに流通することがなくなる。また、感光材料10aが通過する際には、感光材料10aの先端部によってブレード52の先端部が押される。これにより、開口51を介して感光材料10aの通過を可能にするとともに、ブレード52によって水洗水の通過が阻止される。なお、隔壁43,44に設けられている液中スクイズ部46,47も液中スクイズ部45と同様の構成である。
【0018】
本実施形態では、液中スクイズ部45〜47の磨耗や劣化などにより発生する液漏れ、及び漂白定着槽22から持ち込まれる漂白定着液による水洗水の汚れに対応するために、第4水洗槽26のサブタンク37の電解質濃度(本実施形態では水洗水中の鉄成分濃度(液濃度))を検出する濃度検出装置55が設けられている。また、上述したように、感光材料現像処理装置11ではカスケード方式を適用しているので、最下流側の第4水洗槽26の水洗水が最も新鮮な状態であるため、第4水洗槽26の水洗水の濃度を検出するだけで、他の水洗槽23,24,25の状態も予想することができ、液漏れ及び汚れなどの状態に対応することができる。
【0019】
濃度検出装置55は、濃度測定センサ56と、制御部57とからなる。濃度測定センサ56は、詳しくは図3、及び図4に示すように、一対の電極部材60,61と、この電極部材60,61を保持するケース62、電極部材60,61に電気的に接続されているコード63などからなる。ケース62は、PPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂によって成形されており、電極部材60, 61、コード63を保持している
【0020】
電極部材60,61は、カーボンロッドの外周表面に樹脂をコーティングして形成したものであり、先端面のみカーボンロッドが露呈しており、このカーボンロッドが露呈している先端面が電極部材60,61の電極60a,61aとして使用され、第4水洗槽26の水洗水に浸漬される。
【0021】
この電極部材60, 61は、棒状で、その途中がほぼ直角に折れ曲がる鍵形状に形成されており、一方の電極部材60の電極60aが下方に位置し、他方の電極部材61の電極61aが、電極60aのほぼ上方に位置するように段差が付いた状態でケース62に挿通されて固定されている。また、コード63には外部機器との接続に使用されるコネクタ65が設けられている。
【0022】
上述したように濃度測定センサ56は、第4水洗槽26に取り付けられており、この第4水洗槽26は、上流側(図中左側)の隔壁44の下方に、上述した液中スクイズ部47が設けられており、この液中スクイズ部47を介して感光材料10aが、搬送経路14に沿って上流側の第3水洗槽25から第4水洗槽26へと搬送されてくる。
【0023】
第4水洗槽26の上方部には、蓋部材64が設けられており、蓋部材64にケース62がネジ止めされるなどして、濃度測定センサ56が固定されている。この蓋部材64に固定された濃度測定センサ56は、一方の電極60aが感光材料10aの搬送経路14の下方に位置し、他方の電極61aが搬送経路14を挟んで、一方の電極60aの反対側に位置するように配置されている。なお、図3においては図面の煩雑化を防ぐため、蓋部材64の図示を省略している。
【0024】
さらに、第4水洗槽26には、上述したようにサブタンク37が設けられている。このサブタンク37は、詳しくは図3に示す構成となっている。サブタンク37には、配管68、鋳込みヒータ69、循環ポンプ70、温度センサ71、及び温度制御回路72などからなる水温調節機構73が設けられている。
【0025】
配管68は、その一端68aがサブタンク37の底面に形成された開口に、他端68bが側面上方部に形成された開口に接続されている。この配管68の途中には、鋳込みヒータ69、及び循環ポンプ70が配置されている。循環ポンプ70の作動によってサブタンク37内の水洗水は、配管68内へ吸引され、再びサブタンク37内へ戻される。これによって、水洗水の循環、及びサブタンク37内の水洗水の攪拌が行われる。
【0026】
鋳込みヒータ69は、水洗水が循環する方向に対して循環ポンプ70よりも上流側の位置に設けられている。この鋳込みヒータ69は、金属ブロック74、及びこの金属ブロック74と一体になって設けられている加熱ヒータ75からなる。金属ブロック74は、中央付近に水洗水が通過する通路が形成されており、この通路の両端がそれぞれ配管68に接続されている。加熱ヒータ75は、金属ブロック74内の通路の周囲に配置されている。
【0027】
この鋳込みヒータ69は、アース部69aが感光材料現像処理装置11のフレーム76に接地されている。これによって、濃度センサ56の電極60a,61aに電流が通電されたとき、この水洗水に接触している鋳込みヒータ69を介して、水洗水の中の電流がフレーム76に流されていく。
【0028】
温度制御回路72は、鋳込みヒータ69、循環ポンプ70、及び温度センサ71に電気的に接続されている。温度センサ71は、例えばサーミスタなどの温度変化によって抵抗値が変化する素子からなり、サブタンク37の中央付近に配置されている。温度制御回路72は、循環ポンプ70を作動させるとともに、鋳込みヒータ69の加熱ヒータ75に通電して配管68を通過する水洗水の加熱を行うようになっている。さらに、温度制御回路72は、温度センサ71によって、水洗水の液温を監視し、水洗水が所定の液温以上に上昇したときには、加熱ヒータ75を一定時間停止させる。これによってサブタンク37の水洗水の温度が一定に保たれている。
【0029】
なお、詳しくは説明を省略するが、第3水洗槽25にも、第4水洗槽26のサブタンク37と同様のサブタンク77が設けられており、サブタンク37と同様に配管68、鋳込みヒータ69、循環ポンプ70などからなる水温調節機構が設けられている。
【0030】
濃度検出装置55の制御部57は、詳しくは図5に示す電気的構成となっている。制御部57は、大別して、濃度測定センサ56を通電させるセンサ通電部80と、検出部81とからなる。検出部81は、濃度測定センサ56の通電電流に基づいて水洗水の濃度を検出し、ポンプ駆動装置82を制御するとともに、濃度測定センサ56の通電電流を監視し、その変化量から感光材料10aの位置を検出する。
【0031】
センサ通電部80は、ファンクションジェネレータ85、及び固定抵抗86とからなり、ファンクションジェネレータ85のアース85a側がフレーム76に接地されている。また、ファンクションジェネレータ85にはDC電源87が接続されている。
【0032】
ファンクションジェネレータ85は、濃度測定センサ56に対して直列に接続されており、DC電源87から供給された直流電流を規定の周波数の交流電流に変換して、濃度測定センサ56の電極60aに電流Iを送る。このファンクションジェネレータ85が電極60aに電流Iを供給することによって、電極60a, 61aの間には、水洗水の汚れ具合、すなわち電解質の濃度の高さに応じた交流電流I1 が通電する。
【0033】
検出部81は、電流測定部88、濃度検出部89、及び位置検出部90とからなる。電流測定部88は、電極61aに対して直列に接続されており、電極60a、61aの間に通電される電流I1 を測定する。
【0034】
濃度検出部89は、電流測定部88に接続されているとともに、外部からの操作によって入力することのできる入力部93に接続されている。この濃度検出部89は、電流測定部88によって測定された通電電流I1 に基づいて水洗水の 濃度を検出し、この水洗水の濃度と、入力部93から入力された基準濃度とを比較して、ポンプ駆動装置82、又は表示部91へその結果を出力する。このとき、濃度検出部89による比較の結果、水洗水の濃度が基準濃度を超えている場合には、ポンプ駆動装置82をオン状態にする指示を出し、水洗水の濃度が基準値以内である場合には、ポンプ駆動装置82をオン状態にする指示を行わない。
【0035】
位置検出部90は、電流測定部88に接続されているとともに、表示部91に接続されている。この位置検出部90は、電流測定部88によって測定された通電電流I1 を監視し、その変化量から感光材料10aの位置を検出する。すなわち、通電電流I1 の変化量が予め設定された所定量を超えている場合には、 感光材料10aが液中スクイズ部47を通過している途中の位置にあると判断し、通電電流I1 の変化量が所定量以下の場合には、液中スクイズ部47には感光材料10aが位置していないと判断する。
【0036】
上述した位置検出部90による位置検出の際に、通電電流I1 の変化量と比較する所定量の設定について、図6を用いて以下に説明する。なお、この位置検出部90による感光材料10aの位置検出は、濃度測定センサ56の配置によって通電電流I1 を監視するプログラム、及び通電電流I1 の変化量と比較する 所定量の設定が異なってくる。本実施形態においては、濃度測定センサ56の電極60a、61aを感光材料10aの搬送経路14を挟んで上下に位置し、かつ感光材料10aから一定距離A1 ,A2 の間隔で離して配置している場合を例に上げて説明する。
【0037】
位置検出部90による位置検出では、液中スクイズ部47に感光材料10aが位置していないときには、図6(A)に示すように、電極60aに供給された交流電流Iは、電極60a,61aの間に通電電流I1 として流れるとともに、 水洗水の中へ流れ出す流出電流I2 となる。これらの電流値の間には、I=I1 +I2 の関係が成り立つ。そして、水洗水に流れ出した流出電流I2 は、第4水洗槽26のサブタンク37に設けられた鋳込みヒータ69を介してフレーム76へと流れ込む。
【0038】
そして、感光材料10aが液中スクイズ部47を通過しているときには、図6(B)に示すように、第3水洗槽25と第4水洗槽26とが、液中スクイズ部47を通過する感光材料10a及び水洗水を媒介として電気的に接続された状態となる。さらに上述したように第3水洗槽25と第4水洗槽26とは、ともにフレーム76に接地している。これによって、フレーム76に流れ込んだ流出電流I2 の一部が第3水洗槽25と第4水洗槽26との間に通電される。そしてこの流出電流I2 の一部が、電極61aへと流れる。このため、電極60a,61aの間に通電される通電電流I1 が増加する。本実施形態では、このようにしてフレーム76から流れる流出電流I2の一部によって増加する通電電流I1 の増加分を加味して、上述した通電電流I1 の変化量と比較する所定量を設定している。これによって、感光材料10aが液中スクイズ部47に位置している否かの位置検出を高精度に行うことができる。さらに、上述したように、電極60a,61aが搬送経路14を挟んで感光材料10aと近接するように配置されているので、感光材料10aによって持ち込まれた電解質を検出しやすく、さらに精度良く位置検出を行うことができる。
【0039】
上記構成の作用について以下に説明する。制御部57の電源がオン状態になると、電極60aから所定の周波数の交流電流が水洗水へと流される。さらに、本実施形態の感光材料現像処理装置11 では、入力部93からの操作によって、位置検出部90による感光材料10aの位置検出と、濃度検出部89による水洗水の濃度検出とを切り替えて行うことができる。
【0040】
本実施形態では、長時間の運転によって大量のプリントを行う場合を想定しており、この場合、例えば一時間に一回、検出部81の切り替えを行って水洗水の濃度測定を行う。長時間の運転によって、液中スクイズ部47が磨耗してシール性が低下したり、漂白定着槽から持ち込まれる漂白定着液により水洗水が汚れてくると、電解質濃度すなわち水洗水の導電率が変化する。入力部93によって濃度検出が選択されているとき、濃度検出部89がオン状態となり、電流測定部88によって測定された通電電流I1 に基づいて水洗水の濃度を検出することが できる。
【0041】
そして、電極60a,61aの間に通電された電流I1 に基づいて検出された水洗水の電解質濃度が、基準値を超えている場合は、制御部57からポンプ駆動装置82への指示によりポンプ38が駆動され、第4水洗槽26に新鮮な水洗水が一定量だけ補充される。また、電解質濃度が基準値に満たない場合には、ポンプ38は駆動されず、第4水洗槽26には水洗水が補充されない。検出された電解質濃度に基づいてポンプ駆動装置82へは適正な指示が送信され、第4水洗槽26の水洗水は適正な濃度に保たれる。
【0042】
一方、感光材料10aの位置検出が行われているとき、すなわち入力部93による切り替えで水洗水の濃度検出が選択されていない通常時には、位置検出部90がオン状態となっており、感光材料10aの位置が検出される。上述したように電流測定部88によって測定された通電電流I1 を監視して感光材料10aが液中スクイズ部47に位置しているか否かの位置検出が高精度に行われる。そして、この位置検出の結果が表示部91に表示される。使用者は、表示部91の表示を見ることによって、感光材料現像処理装置11を稼働させた状態で、内部の感光材料10aの位置を知ることができるので、感光材料10aが液中スクイズ部47に位置しているときに、誤って感光材料現像処理装置10を停止させたり、外装を外したりすることを防ぐことができる。これによって現像処理中の感光材料10aが液中スクイズ部47に挟まった状態で放置して画像を劣化させたり、外部の光を露光させたりすることなく、感光材料現像処理装置11を安定して稼働させ、高画質のプリントを大量に行うことができる。また、濃度検出と位置検出とを1つの濃度測定センサで兼用することができるので、部品点数を少なくし、ローコスト化を図ることができる。
【0043】
なお、上記実施形態においては、濃度検出及び位置検出を行う濃度測定センサ56の構成が、電極60a、61aを感光材料10aの搬送経路14を挟んで上下に位置し、かつ感光材料10aから一定距離A1 ,A2 の間隔で離して配置している例を上げているが本発明はこれに限るものではない。例えば、電極60a,61aを感光材料10aの搬送経路14から離さずに、感光材料10aに接触しない位置で可能な限り搬送経路14の近傍に位置するように配置してもよい。この場合、上記実施形態で例に上げて説明した場合と、通電電流I1 を監視す るプログラム、及び比較用の所定量の設定が異なる。すなわち、電極60a,61aの間を感光材料10aが通過しているときには、感光材料10aによって電極60a,61aの間が遮られ、通電電流I1 が減少する。そして、電極60 a,61aの間を感光材料10aが通過した後には、電極60a,61aの間を遮るものがないので、通電電流I1 が再び上昇する。よって、このときの変化 量から通電電流I1 を監視するプログラム、及び比較用の所定量の設定をすれ ば、感光材料10aが、電極60a,61aの間の位置と、それ以外の位置にあるときとの位置検出を行うことができる。
【0044】
なお、濃度測定センサ56の構成としては上記例に限るものではなく、例えば図7に示すように、濃度測定センサ95を構成する電極部材96、97を共に同じ長さの円柱状に形成して、搬送経路14の上方に配置してもよい。なお、図7においては、上記実施形態と同じ部材、部品については同符号を付し、説明を省略する。そして、この場合、電極部材96、97の先端面に形成された電極96a,97aの位置を、可能な限り感光材料10aの搬送経路14の近傍に配置する。これによって、感光材料10aが電極96a,97aの近傍を通過しているときには、電極96a,97aの間の通電電流I1 が減少し、それ以外の位置 にあるときには、通電電流I1 が上昇するので、上記例と同様に感光材料10 aの位置を検出することができる。また、濃度測定センサの取り付け位置についても、水洗槽の上方部だけではなく、側方部や底面部に取り付けるようにしてもよい。
【0045】
また、上記実施形態においては、濃度測定センサ56から検出された濃度に応じて水洗水を補充し、濃度の制御を行っているが、本発明はこれに限るものではなく、比較器から出力された検出濃度の結果を表示部91に表示し、水洗水の濃度情報をオペレータに知らせて、感光材料現像処理装置11のメンテナンスを促してもよいし、濃度が基準値を超えているときにブザーなどの警告手段によって知らせてもよい。また、新鮮な水洗水を補充しても、なお電解質濃度が基準値を超えているときには、ブザーなどの警告音を発してもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、最も下流側に位置している第4水洗槽26に濃度測定センサ56を設けているが、本発明は、これに限らず、上流側の水洗槽や、他の処理槽に同様の濃度測定センサを設けてもよい。また、上記では、感光材料現像処理装置に本発明の濃度検出装置及び検出方法を用いた例を上げているが、他の装置における電解質濃度の測定に本発明を用いてもよい。
【0047】
なお、上記実施形態においては、濃度測定センサの電極間に通電される電流値を検出して水洗水の濃度を検出しているが、本発明はこれに限るものではなく、電極間の電圧、抵抗値などを検出するようにし、これらに基づいて、処理液の濃度を検出するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、処理液が貯留された処理槽内の搬送経路に沿って感光材料を搬送し、前記処理液に浸漬させた一対の電極に電流を供給してその電極間の通電電流の変化を監視し、その変化量に基づいて前記感光材料の位置を検出しているので、感光材料の位置検出をローコストにかつ精度良く行うことができる。
【0049】
さらに請求項2記載の感光材料現像処理装置では、処理液が貯留された複数の処理槽と、この処理槽内の搬送経路に沿って感光材料を搬送する搬送部材と、前記処理液に浸漬する一対の電極と、この電極間に電流を供給して通電させる通電部と、前記電極間の通電電流の電流値を測定する電流測定部と、この電流測定部の測定した電流値に基づいて処理液の電解質濃度を検出する濃度検出部と、前記電流測定部の測定した電流値を監視して、その変化量に基づいて感光材料の位置を検出する位置検出部とを備えているので、感光材料の位置検出を精度良く行うことが可能であり、かつ部品点数を増加させることがなく、装置全体のローコスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタプロセッサの内部構成を示す概略図である。
【図2】感光材料現像処理装置の外観平面図である。
【図3】濃度測定センサ及び水洗槽周辺の構成を示す斜視図である。
【図4】濃度測定センサを感光材料現像処理装置に設置したときの状態を示す要部断面図である。
【図5】本発明の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】感光材料の位置を検出しているときの状態を示す説明図である。
【図7】図3とは異なる濃度測定センサの例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
2 プリンタプロセッサ
10 感光材料
14 搬送経路
21 現像槽
22 漂白定着槽
27 水洗槽
37 サブタンク
45 液中スクイズ部
55 濃度検出装置
56 濃度測定センサ
60a,61a 電極
80センサ通電部
82 検出部
88 電流測定部
89 濃度検出部
90 位置検出部

Claims (2)

  1. 処理液が貯留された処理槽内の搬送経路に沿って感光材料を搬送し、前記処理液に浸漬させた一対の電極に電流を供給してその電極間の通電電流の変化を監視し、その変化量に基づいて前記感光材料の位置を検出することを特徴とする感光材料の位置検出方法。
  2. 処理液が貯留された複数の処理槽と、この処理槽内の搬送経路に沿って感光材料を搬送する搬送部材と、前記処理液に浸漬する一対の電極と、この電極間に電流を供給して通電させる通電部と、前記電極間の通電電流の電流値を測定する電流測定部と、この電流測定部の測定した電流値に基づいて処理液の電解質濃度を検出する濃度検出部と、前記電流測定部の測定した電流値を監視して、その変化量に基づいて感光材料の位置を検出する位置検出部とを備えたことを特徴とする感光材料現像処理装置。
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