JP2004109757A - のぼり籏竿の支持具 - Google Patents
のぼり籏竿の支持具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004109757A JP2004109757A JP2002274665A JP2002274665A JP2004109757A JP 2004109757 A JP2004109757 A JP 2004109757A JP 2002274665 A JP2002274665 A JP 2002274665A JP 2002274665 A JP2002274665 A JP 2002274665A JP 2004109757 A JP2004109757 A JP 2004109757A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- receiving member
- rod
- fixed
- building
- engaging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
【課題】操作性や使い勝手が良く、歩行者や自転車、自動車等の走行に邪魔となることがない上に、小型軽量にして、しかも製造コストも安価なのぼり旗竿の支持具を提供する。
【解決手段】建築物等の取付面aに対して固定可能な受け部材1、21、31と、該受け部材1、21、31に対してそれぞれ係・脱自在な係合部材2、22、32とを備え、係合部材2、22、32を竿50の所定位置に固定して構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】建築物等の取付面aに対して固定可能な受け部材1、21、31と、該受け部材1、21、31に対してそれぞれ係・脱自在な係合部材2、22、32とを備え、係合部材2、22、32を竿50の所定位置に固定して構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、のぼり旗竿の支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、街頭における商品の広告、宣伝のための広告宣伝媒体としてのぼり籏が使用されることが多い。こののぼり籏は通行人等の視覚に訴えるところから、できるだけ大型のものが望まれている。しかし、斯くするとこれを支える立て台も大型なものとなり、重量も相当に重いものを選択せざるを得ない問題がある。
そこで、従来は、のぼり旗竿の支持具として、コンクリートブロックよりなる立て台、あるいは肉厚な樹脂成形品からなる注水式立て台などが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の支持具は、街頭に設置されるため、歩行者や、自転車、自動車等の走行に邪魔となることが多い上に、搬送に不便で、しかも製造コストも高い問題がある。さらに、のぼり旗竿が重い場合、注水式立て台では、水の他に、砂や小石等を入れることも必要となるため、使い勝手が良くない問題がある。
【0004】
本発明は、前記した従来の技術が有するこのような問題点を解消するためになされたもので、建築物等の取付面に対してワンタッチで脱着可能とすることで、歩行者や、自転車、自動車等の走行に邪魔することがない上に、小型軽量にして、しかも製造コストも安価なのぼり旗竿の支持具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るのぼり旗竿の支持具は、建築物等の取付面に対して固定可能な受け部材と、該受け部材に対して係・脱自在な係合部材とを備え、係合部材を竿の所定位置に固定したことを特徴とするのぼり旗竿の支持具を特徴とする。
【0006】
請求項2は、前記受け部材を、建築物等の取付面へ固定される基板部と、係合部材をバネ力をもって挟持する弾性挟持部とを連設すると共に、弾性挟持部下部に係合部材を係止するストッパ部を突設して構成し、
前記係合部材を、外形が前記受け部材の弾性挟持部の内形と同形のブロックにて形成し、該ブロックの中央に竿の挿通孔を上下方向に貫通して構成し、
前記受け部材の基板部を建築物等の取付面に固定する一方、前記係合部材の挿通孔に竿を固定し、受け部材の弾性挟持部へ上方から受け部材を嵌合し、ストッパ部にて係止することを特徴とする。
【0007】
請求項3は、前記受け部材を、建築物等の取付面に固定される角形ブロックにて形成し、該ブロックに前記係合部材の嵌合孔を上下方向に設けて構成し、
前記係合部材を、前記受け部材の嵌合孔へ内嵌する板材にて構成し、
前記受け部材の背面を建築物等の取付面に固定する一方、前記係合部材の板材を止めバンドにて竿に固定し、受け部材の嵌合孔へ上方から係合部材の板材を嵌合、係止することを特徴とする。
【0008】
請求項4は、前記受け部材を、建築物等の取付面へ固定される基板部と、アーム部と、係合板とを連設して構成し、
前記係合部材を、竿へ固定される角形ブロックにて形成し、該ブロックに前記受け部材の係止板へ外嵌する係合孔を上下方向に設けて構成し、
前記受け部材の基板部を建築物等の取付面に固定する一方、前記係合部材の角形ブロックを止めバンドにて竿に固定し、受け部材の係合板へ上方から係合部材の係合孔を嵌合、係止することを特徴とする。
【0009】
請求項5は、前記受け部材を建築物等の取付面へ固定する手段として、両面粘着テープまたはボルトを用いることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
各図面は本発明に係るのぼり旗竿の支持具の実施形態を示し、図1は使用状態の全体説明図、図2は使用前の分解平面図、図3は使用時の組立て平面図、図4は使用時の組立て底面図、図5は図3のA−A断面図、図6は他例を示す使用前の分解平面図、図7は同上の分解側面図、図8はさらに他例を示す使用前の分解平面図、図9は同上の分解側面図、図10は同上の分解正面図である。
【0011】
先ず、図1におけるのぼり旗竿Aおよびその支持具Bの全体について説明する。
のぼり旗竿Aは、表面を軟質合成樹脂でコーティングしたスチールパイプあるいは硬質樹脂製強化パイプ51、51等をネジ式ストッパ52を介して伸縮自在に継いで長尺の竿50を形成し、竿50の上端に、細板状の横棒53の基部を固定した回転頭54を設けると共に、竿50の下部に、のぼり籏100のチチ101を掛け止める止め具55を設けることで構成されている。
【0012】
前記回転頭54は、内側にネジ56を有する円筒形のキャップ体57にて形成されている。一方、竿50上端にもネジ58が形成され、そのネジ58の下部に環状突起59が突設されると共に、ネジ58から環状突起59の上部にかけて嵌合溝60が垂直に設けられている。回転筒54は、竿50上端の嵌合溝60に横棒53の基部を嵌合してからキャップ体57のネジ56を竿50上端のネジ58へ螺合することにより横棒53を水平状態に締付け固定するものである。そして、その横棒53の先端にものぼり籏100のチチ101を掛け止める止め具61が設けられている。
【0013】
のぼり籏100のチチ101は、合成繊維製の布帛にて形成されたテープの両端102を、図1に示したようにのぼり籏100の上側の前後両角部、中央後端部および下側後角部等の両側へそれぞれ縫着することによって環状に形成されたものである。
【0014】
前記止め具55、61は共に、竿50および横棒53へバネ性を備えた略L字状の係止片55a、61aを付設することで、竿50と横棒53との間に差込溝55b、61bがそれぞれ形成されるよう構成されている。差込溝55bは竿50の下方へ、差込溝61bは横棒53の先端へそれぞれ開口するものである。
【0015】
支持具Bは、硬質樹脂を素材として、建築物等の取付面aに対して固定可能な受け部材1、21、31と、該受け部材1、21、31に対してそれぞれ係・脱自在な係合部材2、22、32とを備え、係合部材2、22、32を竿50の所定位置に固定するものである。
【0016】
図1ないし図5に示す受け部材1は、基板部3と、弾性挟持部4とを連設して構成される。基板部3は、矩形状に形成され、その背面に両面粘着テープ5が貼付されている。この両面粘着テープ5は、建築物等の取付面aに固定手段として用いられているが、ボルトや釘等でも良いものである。
【0017】
弾性挟持部4は、基部6の先端で左右両側へ分岐され、開口側を互いに向き合うように対設した一対の略コ字型挟持片7、7にて構成されている。両挟持片7、7は、その内側を係合部材2の外形と同形、同大の嵌合部8に形成すると共に、先端には、嵌合部8内へ竿50が挿入されるよう、竿50の直径と同一またはやや大きい間隔9が設けられている。
なお、弾性挟持部4の基部6は、基板部3と溶着しても良く、また、一体に形成しても良い。
【0018】
さらに、弾性挟持部4の下部、すなわち両挟持片7、7における基部6先端の中央下側に、係合部材2を係止するストッパ部10が突設して形成されている。このストッパ部10には、その中央に竿50の係合凹部11が設けられている。
【0019】
一方、係合部材2は、その外形が、弾性挟持部4における挟持片7、7の嵌合部8と同形、同大の菱形ブロック2aに形成され、そのブロック2aの中央に、竿50の挿通孔12が上下方向に貫通して設けられている。そして、この挿通孔12に、竿50をその所定部位まで挿通し、固定する。この固定のための手段は、溶着、ビス止め、接着剤による接着等、何れでも良い。
【0020】
図1において、13は竿50の補助の支持具で、基板部14の先端に略U字状の弾性挟持部15が設けられている。基板部14の背面に、受け部材1と同様に両面粘着テープ16が貼付されている。
【0021】
次に、本発明の使用方法について説明する。
先ず、支持具Bの受け部材1の基板部3に貼付されている両面粘着テープ5の表紙を剥離し、露呈した粘着面を、建築物等の取付面aの所定位置に押し付けることで受け部材1を固定する。一方の支持具13も同様な方法で取付面aの受け部材1真下の所定位置に固定する。
【0022】
次いで、のぼり籏100をチチ101を介して取り付けた竿50に固定した係合部材2を、受け部材1の弾性挟持部4内側の嵌合部8へ上方より嵌合すると、係合部材2は、嵌合部8の下方に設けられたストッパ部10に係止される。支持具13に対しても同様に、弾性挟持部15へ竿50を嵌挿、挟持させるものである。
【0023】
なお、この操作前に、竿50上端に螺合している回転頭54を取り外し、嵌合溝60に横棒53の基部を嵌合させた後、回転頭54を再度螺合させることで横棒53を締付け固定すると共に、のぼり籏100下部のチチ101先端を竿50下部の止め具55へ掛け止める。
【0024】
以上のようにして竿50を取付けた後に、回転頭54および止め具55に掛け止めされているチチ101を外し、竿50を真上へ持ち上げれば、係合部材2が受け部材1の嵌合部8から引き抜かれてフリーとなるため、竿50は容易に取外すことができる。
【0025】
図6および図7に示す受け部材21は、前部の上下方向に貫通して嵌合孔23が設けられた角型ブロック21aにて形成され、その背面に両面粘着テープ5が貼付されている。
なお、図中24は、角型ブロック21aを軽量化するための抜き孔を示す。
【0026】
一方、係合部材22は、受け部材21の嵌合孔23に嵌合する板材25にて形成され、その裏側に、受け部材21の嵌合孔23の前部上端に係止する係止板26を介して金属製の止めバンド27を設けている。この止めバンド27は、係止板26を竿50の所定位置に当てがい、止めバンド27の両側からビス28をネジ込むことにより係合部材22を竿50に固定するものである。
【0027】
使用に際しては、前記同様、受け部材21を建築物等の取付面aに固定した後、竿50に固定した係合部材22の板材25を、受け部材21の嵌合孔23に上方より嵌合、係止するものである。その際の回転頭54や止め具55への操作も同様である。
【0028】
図8ないし図10に示す受け部材31は、基板部33と、アーム部34と、係止板35とを連設して構成される。基板部32は、矩形状に形成され、その背面に両面粘着テープ5が貼付されている。係止板35は、上方両側に内側へ傾斜するテーパ部35a、35aがそれぞれ形成され、その裏側下方でアーム部34の先端に一体に連設されている。
【0029】
一方、係合部材32は、受け部材31の係止板35へ嵌合する嵌合孔36が上下方向に貫通している両側テーパの角型ブロック32aにて形成され、その裏側に止めバンド37を設けている。この止めバンド37は、角型ブロック32aを竿50の所定位置に当てがい、止めバンド37の両側からビス38をネジ込むことにより係合部材32を竿50に固定するものである。
【0030】
使用に際しては、前記同様、受け部材31の基板部33を建築物等の取付面aに固定した後、係止板35に係合部材32の嵌合孔36を嵌合、係止するものである。その際の回転頭54や止め具55への操作も同様である。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、以上詳述したように、建築物等の取付面に対して固定可能な受け部材と、該受け部材に対してそれぞれ係・脱自在な係合部材とを備え、係合部材をのぼり旗竿の所定位置に固定するものであるから、いったん建築物等の取付面に対して受け部材を固定しておければ、のぼり旗竿を、当該面にワンタッチで取付け、もしくは取外すことが可能である。また、取付けられた竿は、風圧等を受けても受け部材中で回動することがなく、したがって、予め見易く設定されているのぼり籏を取付中に見えにくい状態に変換されることがない。
【0032】
さらに、本願の支持具は、操作性や使い勝手がきわめて良いものである。
【0033】
しかも、歩行者や自転車、自動車等の走行に邪魔となることがない上に、小型、軽量で搬送に便利で、しかも製造コストも安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るのぼり籏竿の支持具の使用状態を示す全体の説明図である。
【図2】同上支持具の使用前の分解平面図である。
【図3】同上支持具の使用時の組立て平面図である。
【図4】同上支持具の使用時の組立て平面図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】他例を示す使用前の分解平面図である。
【図7】同上の分解側面図である。
【図8】さらに他例を示す使用前の分解平面図である。
【図9】同上の分解側面図である。
【図10】同上の分解正面図である。
【符号の説明】
A のぼり旗竿
B 支持具
a 建築物等の取付面
1、21、31 受け部材
2、22、32 係合部材
50 竿
【発明の属する技術分野】
本発明は、のぼり旗竿の支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、街頭における商品の広告、宣伝のための広告宣伝媒体としてのぼり籏が使用されることが多い。こののぼり籏は通行人等の視覚に訴えるところから、できるだけ大型のものが望まれている。しかし、斯くするとこれを支える立て台も大型なものとなり、重量も相当に重いものを選択せざるを得ない問題がある。
そこで、従来は、のぼり旗竿の支持具として、コンクリートブロックよりなる立て台、あるいは肉厚な樹脂成形品からなる注水式立て台などが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の支持具は、街頭に設置されるため、歩行者や、自転車、自動車等の走行に邪魔となることが多い上に、搬送に不便で、しかも製造コストも高い問題がある。さらに、のぼり旗竿が重い場合、注水式立て台では、水の他に、砂や小石等を入れることも必要となるため、使い勝手が良くない問題がある。
【0004】
本発明は、前記した従来の技術が有するこのような問題点を解消するためになされたもので、建築物等の取付面に対してワンタッチで脱着可能とすることで、歩行者や、自転車、自動車等の走行に邪魔することがない上に、小型軽量にして、しかも製造コストも安価なのぼり旗竿の支持具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るのぼり旗竿の支持具は、建築物等の取付面に対して固定可能な受け部材と、該受け部材に対して係・脱自在な係合部材とを備え、係合部材を竿の所定位置に固定したことを特徴とするのぼり旗竿の支持具を特徴とする。
【0006】
請求項2は、前記受け部材を、建築物等の取付面へ固定される基板部と、係合部材をバネ力をもって挟持する弾性挟持部とを連設すると共に、弾性挟持部下部に係合部材を係止するストッパ部を突設して構成し、
前記係合部材を、外形が前記受け部材の弾性挟持部の内形と同形のブロックにて形成し、該ブロックの中央に竿の挿通孔を上下方向に貫通して構成し、
前記受け部材の基板部を建築物等の取付面に固定する一方、前記係合部材の挿通孔に竿を固定し、受け部材の弾性挟持部へ上方から受け部材を嵌合し、ストッパ部にて係止することを特徴とする。
【0007】
請求項3は、前記受け部材を、建築物等の取付面に固定される角形ブロックにて形成し、該ブロックに前記係合部材の嵌合孔を上下方向に設けて構成し、
前記係合部材を、前記受け部材の嵌合孔へ内嵌する板材にて構成し、
前記受け部材の背面を建築物等の取付面に固定する一方、前記係合部材の板材を止めバンドにて竿に固定し、受け部材の嵌合孔へ上方から係合部材の板材を嵌合、係止することを特徴とする。
【0008】
請求項4は、前記受け部材を、建築物等の取付面へ固定される基板部と、アーム部と、係合板とを連設して構成し、
前記係合部材を、竿へ固定される角形ブロックにて形成し、該ブロックに前記受け部材の係止板へ外嵌する係合孔を上下方向に設けて構成し、
前記受け部材の基板部を建築物等の取付面に固定する一方、前記係合部材の角形ブロックを止めバンドにて竿に固定し、受け部材の係合板へ上方から係合部材の係合孔を嵌合、係止することを特徴とする。
【0009】
請求項5は、前記受け部材を建築物等の取付面へ固定する手段として、両面粘着テープまたはボルトを用いることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
各図面は本発明に係るのぼり旗竿の支持具の実施形態を示し、図1は使用状態の全体説明図、図2は使用前の分解平面図、図3は使用時の組立て平面図、図4は使用時の組立て底面図、図5は図3のA−A断面図、図6は他例を示す使用前の分解平面図、図7は同上の分解側面図、図8はさらに他例を示す使用前の分解平面図、図9は同上の分解側面図、図10は同上の分解正面図である。
【0011】
先ず、図1におけるのぼり旗竿Aおよびその支持具Bの全体について説明する。
のぼり旗竿Aは、表面を軟質合成樹脂でコーティングしたスチールパイプあるいは硬質樹脂製強化パイプ51、51等をネジ式ストッパ52を介して伸縮自在に継いで長尺の竿50を形成し、竿50の上端に、細板状の横棒53の基部を固定した回転頭54を設けると共に、竿50の下部に、のぼり籏100のチチ101を掛け止める止め具55を設けることで構成されている。
【0012】
前記回転頭54は、内側にネジ56を有する円筒形のキャップ体57にて形成されている。一方、竿50上端にもネジ58が形成され、そのネジ58の下部に環状突起59が突設されると共に、ネジ58から環状突起59の上部にかけて嵌合溝60が垂直に設けられている。回転筒54は、竿50上端の嵌合溝60に横棒53の基部を嵌合してからキャップ体57のネジ56を竿50上端のネジ58へ螺合することにより横棒53を水平状態に締付け固定するものである。そして、その横棒53の先端にものぼり籏100のチチ101を掛け止める止め具61が設けられている。
【0013】
のぼり籏100のチチ101は、合成繊維製の布帛にて形成されたテープの両端102を、図1に示したようにのぼり籏100の上側の前後両角部、中央後端部および下側後角部等の両側へそれぞれ縫着することによって環状に形成されたものである。
【0014】
前記止め具55、61は共に、竿50および横棒53へバネ性を備えた略L字状の係止片55a、61aを付設することで、竿50と横棒53との間に差込溝55b、61bがそれぞれ形成されるよう構成されている。差込溝55bは竿50の下方へ、差込溝61bは横棒53の先端へそれぞれ開口するものである。
【0015】
支持具Bは、硬質樹脂を素材として、建築物等の取付面aに対して固定可能な受け部材1、21、31と、該受け部材1、21、31に対してそれぞれ係・脱自在な係合部材2、22、32とを備え、係合部材2、22、32を竿50の所定位置に固定するものである。
【0016】
図1ないし図5に示す受け部材1は、基板部3と、弾性挟持部4とを連設して構成される。基板部3は、矩形状に形成され、その背面に両面粘着テープ5が貼付されている。この両面粘着テープ5は、建築物等の取付面aに固定手段として用いられているが、ボルトや釘等でも良いものである。
【0017】
弾性挟持部4は、基部6の先端で左右両側へ分岐され、開口側を互いに向き合うように対設した一対の略コ字型挟持片7、7にて構成されている。両挟持片7、7は、その内側を係合部材2の外形と同形、同大の嵌合部8に形成すると共に、先端には、嵌合部8内へ竿50が挿入されるよう、竿50の直径と同一またはやや大きい間隔9が設けられている。
なお、弾性挟持部4の基部6は、基板部3と溶着しても良く、また、一体に形成しても良い。
【0018】
さらに、弾性挟持部4の下部、すなわち両挟持片7、7における基部6先端の中央下側に、係合部材2を係止するストッパ部10が突設して形成されている。このストッパ部10には、その中央に竿50の係合凹部11が設けられている。
【0019】
一方、係合部材2は、その外形が、弾性挟持部4における挟持片7、7の嵌合部8と同形、同大の菱形ブロック2aに形成され、そのブロック2aの中央に、竿50の挿通孔12が上下方向に貫通して設けられている。そして、この挿通孔12に、竿50をその所定部位まで挿通し、固定する。この固定のための手段は、溶着、ビス止め、接着剤による接着等、何れでも良い。
【0020】
図1において、13は竿50の補助の支持具で、基板部14の先端に略U字状の弾性挟持部15が設けられている。基板部14の背面に、受け部材1と同様に両面粘着テープ16が貼付されている。
【0021】
次に、本発明の使用方法について説明する。
先ず、支持具Bの受け部材1の基板部3に貼付されている両面粘着テープ5の表紙を剥離し、露呈した粘着面を、建築物等の取付面aの所定位置に押し付けることで受け部材1を固定する。一方の支持具13も同様な方法で取付面aの受け部材1真下の所定位置に固定する。
【0022】
次いで、のぼり籏100をチチ101を介して取り付けた竿50に固定した係合部材2を、受け部材1の弾性挟持部4内側の嵌合部8へ上方より嵌合すると、係合部材2は、嵌合部8の下方に設けられたストッパ部10に係止される。支持具13に対しても同様に、弾性挟持部15へ竿50を嵌挿、挟持させるものである。
【0023】
なお、この操作前に、竿50上端に螺合している回転頭54を取り外し、嵌合溝60に横棒53の基部を嵌合させた後、回転頭54を再度螺合させることで横棒53を締付け固定すると共に、のぼり籏100下部のチチ101先端を竿50下部の止め具55へ掛け止める。
【0024】
以上のようにして竿50を取付けた後に、回転頭54および止め具55に掛け止めされているチチ101を外し、竿50を真上へ持ち上げれば、係合部材2が受け部材1の嵌合部8から引き抜かれてフリーとなるため、竿50は容易に取外すことができる。
【0025】
図6および図7に示す受け部材21は、前部の上下方向に貫通して嵌合孔23が設けられた角型ブロック21aにて形成され、その背面に両面粘着テープ5が貼付されている。
なお、図中24は、角型ブロック21aを軽量化するための抜き孔を示す。
【0026】
一方、係合部材22は、受け部材21の嵌合孔23に嵌合する板材25にて形成され、その裏側に、受け部材21の嵌合孔23の前部上端に係止する係止板26を介して金属製の止めバンド27を設けている。この止めバンド27は、係止板26を竿50の所定位置に当てがい、止めバンド27の両側からビス28をネジ込むことにより係合部材22を竿50に固定するものである。
【0027】
使用に際しては、前記同様、受け部材21を建築物等の取付面aに固定した後、竿50に固定した係合部材22の板材25を、受け部材21の嵌合孔23に上方より嵌合、係止するものである。その際の回転頭54や止め具55への操作も同様である。
【0028】
図8ないし図10に示す受け部材31は、基板部33と、アーム部34と、係止板35とを連設して構成される。基板部32は、矩形状に形成され、その背面に両面粘着テープ5が貼付されている。係止板35は、上方両側に内側へ傾斜するテーパ部35a、35aがそれぞれ形成され、その裏側下方でアーム部34の先端に一体に連設されている。
【0029】
一方、係合部材32は、受け部材31の係止板35へ嵌合する嵌合孔36が上下方向に貫通している両側テーパの角型ブロック32aにて形成され、その裏側に止めバンド37を設けている。この止めバンド37は、角型ブロック32aを竿50の所定位置に当てがい、止めバンド37の両側からビス38をネジ込むことにより係合部材32を竿50に固定するものである。
【0030】
使用に際しては、前記同様、受け部材31の基板部33を建築物等の取付面aに固定した後、係止板35に係合部材32の嵌合孔36を嵌合、係止するものである。その際の回転頭54や止め具55への操作も同様である。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、以上詳述したように、建築物等の取付面に対して固定可能な受け部材と、該受け部材に対してそれぞれ係・脱自在な係合部材とを備え、係合部材をのぼり旗竿の所定位置に固定するものであるから、いったん建築物等の取付面に対して受け部材を固定しておければ、のぼり旗竿を、当該面にワンタッチで取付け、もしくは取外すことが可能である。また、取付けられた竿は、風圧等を受けても受け部材中で回動することがなく、したがって、予め見易く設定されているのぼり籏を取付中に見えにくい状態に変換されることがない。
【0032】
さらに、本願の支持具は、操作性や使い勝手がきわめて良いものである。
【0033】
しかも、歩行者や自転車、自動車等の走行に邪魔となることがない上に、小型、軽量で搬送に便利で、しかも製造コストも安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るのぼり籏竿の支持具の使用状態を示す全体の説明図である。
【図2】同上支持具の使用前の分解平面図である。
【図3】同上支持具の使用時の組立て平面図である。
【図4】同上支持具の使用時の組立て平面図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】他例を示す使用前の分解平面図である。
【図7】同上の分解側面図である。
【図8】さらに他例を示す使用前の分解平面図である。
【図9】同上の分解側面図である。
【図10】同上の分解正面図である。
【符号の説明】
A のぼり旗竿
B 支持具
a 建築物等の取付面
1、21、31 受け部材
2、22、32 係合部材
50 竿
Claims (5)
- 建築物等の取付面に対して固定可能な受け部材と、該受け部材に対して係・脱自在な係合部材とを備え、係合部材を竿の所定位置に固定したことを特徴とするのぼり旗竿の支持具。
- 前記受け部材を、建築物等の取付面へ固定される基板部と、係合部材をバネ力をもって挟持する弾性挟持部とを連設すると共に、弾性挟持部下部に係合部材を係止するストッパ部を突設して構成し、
前記係合部材を、外形が前記受け部材の弾性挟持部の内形と同形のブロックにて形成し、該ブロックの中央に竿の挿通孔を上下方向に貫通して構成し、
前記受け部材の基板部を建築物等の取付面に固定する一方、前記係合部材の挿通孔に竿を固定し、受け部材の弾性挟持部へ上方から受け部材を嵌合し、ストッパ部にて係止することを特徴とする請求項1記載ののぼり旗竿の支持具。 - 前記受け部材を、建築物等の取付面に固定される角形ブロックにて形成し、該ブロックに前記係合部材の嵌合孔を上下方向に設けて構成し、
前記係合部材を、前記受け部材の嵌合孔へ内嵌する板材にて構成し、
前記受け部材の背面を建築物等の取付面に固定する一方、前記係合部材の板材を止めバンドにて竿に固定し、受け部材の嵌合孔へ上方から係合部材の板材を嵌合、係止することを特徴とする請求項1記載ののぼり旗竿の支持具。 - 前記受け部材を、建築物等の取付面へ固定される基板部と、アーム部と、係合板とを連設して構成し、
前記係合部材を、竿へ固定される角形ブロックにて形成し、該ブロックに前記受け部材の係止板へ外嵌する係合孔を上下方向に設けて構成し、
前記受け部材の基板部を建築物等の取付面に固定する一方、前記係合部材の角形ブロックを止めバンドにて竿に固定し、受け部材の係合板へ上方から係合部材の係合孔を嵌合、係止することを特徴とする請求項1記載ののぼり籏竿の支持具。 - 前記受け部材を建築物等の取付面へ固定する手段として、両面粘着テープまたはボルトを用いることを特徴とする請求項1〜4記載ののぼり旗竿の支持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002274665A JP2004109757A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | のぼり籏竿の支持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002274665A JP2004109757A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | のぼり籏竿の支持具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004109757A true JP2004109757A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32271072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002274665A Pending JP2004109757A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | のぼり籏竿の支持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004109757A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014092717A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | Noboru Yanagisawa | 竿取付装置 |
CN106409188A (zh) * | 2016-12-01 | 2017-02-15 | 温州华盟网络科技有限公司 | 一种便于固定在电动摩托车后车架上的广告旗 |
-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002274665A patent/JP2004109757A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014092717A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | Noboru Yanagisawa | 竿取付装置 |
CN106409188A (zh) * | 2016-12-01 | 2017-02-15 | 温州华盟网络科技有限公司 | 一种便于固定在电动摩托车后车架上的广告旗 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6113045A (en) | Fitting adapted for holding spacedly a support member on an upright wall | |
NO20020701D0 (no) | Monteringsbrakett | |
JP2004109757A (ja) | のぼり籏竿の支持具 | |
JP2562983Y2 (ja) | 照明器具の固定構造 | |
JP3548792B2 (ja) | 交通標識 | |
CN217035025U (zh) | 一种显示牌安装结构 | |
KR20090055376A (ko) | 거치대 | |
US20130336717A1 (en) | Grommet and Flange holder and mounting system for small devices | |
JP2007217884A (ja) | 道路標識柱 | |
KR200423913Y1 (ko) | 패널의 가로세로변환이 가능한 사인보드 | |
JP4629327B2 (ja) | 幟旗等の掲吊具 | |
CN221457511U (zh) | 导航仪及其背面安装装置 | |
CN211928994U (zh) | 一种学生管理用宣传栏 | |
JP2007231536A (ja) | のぼり旗竿の支持具 | |
CN201607900U (zh) | 安全型led双面灯箱 | |
JPH0132072Y2 (ja) | ||
JPS5841564Y2 (ja) | 標識取付け具 | |
JPH0610342Y2 (ja) | メガネフレームのパット芯止着具及びその止着構造 | |
JP2006343505A (ja) | 掲示部材取付具 | |
JP3111889U (ja) | のぼり旗竿の支持具 | |
JP2014211041A (ja) | 表示板付き標識柱 | |
JP2005241684A (ja) | のぼり旗竿の支持具 | |
JPH08128018A (ja) | 表示体取付用部材及び表示設備 | |
JP6161398B2 (ja) | パネル取付具 | |
JPH0563333U (ja) | 机におけるパネル取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040913 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070515 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070925 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |