JP2004108115A - 浮桟橋と浮桟橋の退避装置及び退避方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レジャーボートやヨット等の船舶を海上M及び陸上L相互間で移動させる船舶格納着水装置(ガーダ27)を陸上L側に設けたマリーナの海上M側に浮かべる浮桟橋3において、この浮桟橋3は桟橋本体1及び吊り本体2からなり、桟橋本体1は海上Mに浮かべた際にこの海上Mから露出する外面に係合環4を設け、吊り本体2は平面視形状が桟橋本体1より小さなこの桟橋本体1外形の相似形で、前記係合環4に連結分離自在な連結ワイヤ14を設けてなり、係合環4及び連結ワイヤ14を連結した際にフロート9より下方に突出する脚部21を吊り本体2に設けた浮桟橋3である。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レジャーボートやヨット等の船舶を海上及び陸上相互間で移動させる船舶格納着水装置を陸上側に設けたマリーナの海上側に浮かべる浮桟橋において、暴風雨時等、必要により海上から退避させることが容易な浮桟橋と、浮桟橋を容易かつ安全に退避させる退避装置及び退避方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のマリンブームを背景として、図9及び図10に見られるように、レジャーボートやヨット等の船舶30を海上Mから陸上Lへ、又は陸上Lから海上Mへ移動させる設備である船舶格納着水装置(ガーダ27)がマリーナの陸上L側に、そして浮桟橋31(ポンツーン)がマリーナの海上M側に設置されている。通常、浮桟橋31は自由度の高い浮体構造物で、多くは海底に基礎を有さず、海上に浮かんでいるだけなので、波の影響を受けやすい。こうした浮桟橋31は、船舶30への乗降船に際する足場になるため、できるだけ波の影響を受けないことが望ましい。このようなことから、従来の浮桟橋31には、波の影響を抑制又は低減する手段が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1は、岸壁に対して揺動自在にした浮桟橋に岸壁から延びるシリンダを連結し、シンリダに対するピストン・ロッドの進退を揺動に対抗させることで、結果として浮桟橋の波による影響を低減する。特許文献2は、浮桟橋底面に設けた複数のフィンにより消波を図り、もって浮桟橋の波による影響を抑制する。特許文献3は、浮桟橋底面に鉛直方向の抵抗板を設けることで、波の影響による浮桟橋の揺動運動自体を抑制する。特許文献4は、平面視略長方形の浮桟橋に対し、横揺れ(短手方向の揺れ、ローリング)を防止するため、喫水線以下に張り出し部を設けている。このように、従来の浮桟橋における波の影響対策は、波による浮桟橋の運動を抑制又は低減する手段を浮桟橋自身に付与するものが多かった。
【0004】
【特許文献1】実全昭62−085510号公報(第4〜7頁、第1図)
【特許文献2】特開平04−071988号公報(第2〜3頁、第1図)
【特許文献3】特開平07−279125号公報(第2〜3頁、第1〜3図)
【特許文献4】特開2002−145170号公報(第4〜5頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
常態として浮桟橋の波の影響を抑制又は低減することは、浮桟橋を船舶への乗降船に利用する観点から必要である。しかし、浮桟橋に対する波の影響で最も看過し得ないのは、暴風雨時等、波のうねりが大きくなる場合である。こうした状態では、前記船舶への乗降船における浮桟橋の揺動抑制又は低減だけでは対処しがたく、波の上下動のままに浮桟橋が揺動し、破損することがあった。上述のようなフィンや抵抗板を浮桟橋底面に設けると、大きくうねる波に対して浮桟橋の揺動が逆向きに働き、かえって逆効果になることも少なくなかったわけである。浮桟橋は、船舶への乗降船に応じて必要な設備であり、破損した場合は修理が必要となるが、この修理費は非常に高く、新品との交換ともなれば、より経費が嵩むことになっていた。
【0006】
このため、暴風雨時等における浮桟橋の波浪対策は、上述のような揺動抑制又は低減対策のほかに設けなければならない。この点、最も簡易には、浮桟橋より沖合に防波堤やテトラポット等を設置し、外洋からの波の影響を予め低減又は防止する手段が従来より用いられている。しかし、広範囲にわたって防波堤等を設置する必要があり、当然設備として大掛かりなものになるため、設備費が莫大になる欠点がある。しかも、こうした防波堤やテトラポット等の設備も抜本的な波浪対策になっているわけではない。すなわち、現在のところ、暴風雨に対する浮桟橋の波浪対策は、万全ではないことになる。
【0007】
そこで、特に暴風雨時等における浮桟橋の破損防止を目標として、浮桟橋自身に構造又は構成的な改善を試みると共に、従来から用いられている浮桟橋にも適用できる波浪対策手段を開発することとして、検討した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
検討の結果開発したものが、レジャーボートやヨット等の船舶を海上及び陸上相互間で移動させる船舶格納着水装置を陸上側に設けたマリーナの海上側に浮かべる浮桟橋において、この浮桟橋は桟橋本体及び吊り本体からなり、桟橋本体は海上に浮かべた際にこの海上から露出する外面に桟橋連結部を設け、吊り本体は平面視形状が桟橋本体より小さなこの桟橋本体外形の相似形で、前記桟橋連結部に連結分離自在な吊り連結部を設けてなり、桟橋連結部及び吊り連結部を連結した際に桟橋本体底面より下方に突出する脚部を吊り本体に設けた浮桟橋である。
【0009】
本発明の浮桟橋は、従来に言う浮桟橋である桟橋本体と、この桟橋本体を抱持した状態で吊り下げるための補助具となる吊り本体とから構成している。吊り本体は、常態として桟橋本体から分離しておき、桟橋本体のみをガーダ直下又は近傍の岸壁に隣接して海上に浮かべて利用する。したがって、上述した特許文献1〜4の各浮桟橋も、海上から露出する外面に桟橋連結部を設ければ本発明の桟橋本体として利用できる。ここで、桟橋本体を「海上から露出している外面」としているのは、桟橋連結部と吊り連結部又は後述する可撓性連結具とを手作業により連結しやすくするため(作業性)と、海中に没した外面に桟橋連結部を設けることで桟橋連結部が海水により浸食することを回避するため(耐候性)とによる。特に作業性の観点からは、桟橋連結部は桟橋本体上面に設けることになる。この場合、通常は桟橋本体上面は歩行路となるから、桟橋本体上面から出没自在な桟橋連結部を構成するとよい。
【0010】
吊り本体は、直接ガーダ側からの巻上手段で桟橋本体を吊り下げる場合の不安定さと破損の虞を回避するため、ガーダ側から吊り下げた吊りビームと桟橋本体との間に介装する補助具である。このため、吊り本体と吊りビームとを結ぶスリングベルト等の開きがあまり大きくならず、また連結する桟橋本体に負荷を与えないようにする観点から、吊り本体は平面視形状が桟橋本体より小さい、好ましくは一回り小さい程度の桟橋本体外形の相似形とし、前記相似形外縁に沿って吊り連結部を設けるとよい。この場合、桟橋連結部と吊り連結部との連結に際する作業性を考慮すると、吊り本体は、平面視形状が桟橋本体より小さなこの桟橋本体外形の相似形に組まれた枠体とするとよい。これにより、吊り本体の軽量化を図ることができ、不使用時の吊り本体単体の取り扱い(移動、保管)が容易になる。桟橋本体外形の相似形に組まれた枠体は、部分的に補強材を掛け渡すことで、大きな吊り本体でも桟橋本体を吊り上げる際の剛性を確保できる。また、接地用の脚部も枠体及び補強材のいずれかに設ければよいので、設計の自由度を高めることもできる。
【0011】
桟橋本体の桟橋連結部と、吊り本体の吊り連結部とは、直接連結してもよい。この場合、両連結部が相互に拘束しない自由状態で連結していても、両連結部が複数対(具体的には3対以上)あれば、各連結位置が互いに拘束しあい、いわば吊り本体と桟橋本体とが構造的に一体化してしまう。これは、両連結部連結後に桟橋本体を陸上へ移動させる段階では問題ないが、最初に両連結部を連結する作業自体が難しくなる。そこで、吊り本体は、吊り連結部から自由状態で垂らした連結補助材を桟橋連結部に自由状態で連結するとよい。ここで、「自由状態」とは、吊り連結部に対して連結補助材の連結方向が拘束されていない、すなわち一対の係止環による係合や自在継ぎ手の状態を意味する。前記連結補助材は、上下端をそれぞれ自由状態で各連結部に連結し、各連結位置での自由度を増やすことで、吊り連結部、連結補助材及び桟橋連結部相互の連結作業を容易にする。また、吊り本体に対して桟橋本体が揺動可能となるため、吊り本体に加えられる衝撃(ホイストによる吊り下げや陸上での移動等)が桟橋本体へ伝達しにくくなる利点がある。こうした連結補助材は、上下端を自由状態にしているから、補助材本体自体は剛性のある棒体でも構わないが、例えば短尺の補助本体を連結した多節構造の連結補助材を用いるとよく、更に進んで可撓性部材を用いると、より好ましい。
【0012】
本発明の浮桟橋は、暴風雨時等に桟橋本体を陸揚げし、波浪による桟橋本体の破損を回避することが主眼であり、前記陸揚げ作業を容易にする構造及び構成を特定している。このようなことから、吊り本体は、桟橋本体を吊り下げた状態でガーダに沿って横行するホイストにより陸上へ移動できれば十分であり、例えば桟橋本体底面を陸上に接地させても波浪対策としての桟橋本体の陸揚げは達成しうる。しかし、本来陸上での接地を予定していない桟橋本体底面の接地は好ましくないため、本発明では、桟橋連結部及び吊り連結部を連結した際に桟橋本体底面より下方に突出する脚部を吊り本体に設けている。これにより、陸揚げした桟橋本体は、脚部を接地した吊り本体から吊り下げられた状態にあり、桟橋本体底面を地面から離隔しておくことができる。更に、吊り本体は、脚部下端に移動輪を設けると、ホイストによる陸上への移動後、桟橋本体及び吊り本体を一体に暴風雨等を避ける屋内へ移動することができる。この桟橋本体及び吊り本体の移動には、一般にマリーナで用いられている船舶牽引車(クルーザープル)を用いることができる。この場合、吊り本体には船舶牽引車と連結する牽引車連結部を設けておくとよい。
【0013】
上記浮桟橋は、ガーダに沿って横行するホイストを利用した陸上及び海上間の移動を実現するための吊り本体に適合する桟橋本体の構造を特定し、桟橋本体及び吊り本体を一組とした構成であったが、本発明の技術は、既存の浮桟橋に対して吊り本体自体を退避装置として構成することもできる。すなわち、レジャーボートやヨット等の船舶を海上及び陸上相互間で移動させる船舶格納着水装置を陸上側に設けたマリーナの海上側に浮かべる浮桟橋に対し、この浮桟橋とガーダ側から垂下する吊りビームとにそれぞれ連結分離自在な吊り本体からなり、この吊り本体は平面視形状が浮桟橋より小さなこの浮桟橋外形の相似形であり、浮桟橋に連結した際に浮桟橋底面より下方に突出する脚部を吊り本体に設けた浮桟橋の退避装置である。
【0014】
浮桟橋の退避装置を構成する吊り本体は、上記桟橋本体及び吊り本体から構成する浮桟橋の前記吊り本体と略同様で、平面視形状が浮桟橋より小さなこの浮桟橋外形の相似形に組まれた枠体であることが望ましい。また、浮桟橋の退避装置では、吊り本体を連結する部位を浮桟橋に設けていないので、吊り本体は、浮桟橋に向けて自由状態で垂らした連結補助材を浮桟橋が備える船舶係留具に自由状態で連結するとよい。連結補助材は、一体の棒体、多節構造の棒体のほか、可撓性部材であってもよい。通常、浮桟橋には船舶を係留するための船舶係留具を備えているが、この船舶係留具がない場合は、適宜突起物に連結補助材を連結するか、浮桟橋自体に別途連結補助材を取り付けるとよい。陸揚げ後の吊り本体の取り扱いは、上記浮桟橋の吊り本体と変わらないから、同様に、脚部下端に移動輪を設けておくと、屋内への移動が容易になる。
【0015】
本発明による具体的な浮桟橋の退避は、次のような退避方法を用いることになる。すなわち、レジャーボートやヨット等の船舶を海上及び陸上相互間で移動させる船舶格納着水装置を陸上側に設けたマリーナの海上側に浮かべる浮桟橋を、暴風雨時等、必要により海上から退避させるに際し、(1)浮桟橋とガーダ側から垂下する吊りビームとにそれぞれ連結分離自在で、前記浮桟橋に連結するとこの浮桟橋底面より下方に突出する脚部を設けた吊り本体を介して前記浮桟橋をガーダに沿って横行するホイストに吊り下げ、(2)このホイストの横行に伴って海上から陸上へ浮桟橋を移動し、(3)吊り本体の脚部により陸上に接地しながら浮桟橋底面は接地させない状態でこの浮桟橋を陸上に退避する浮桟橋の退避方法を用いる。桟橋本体及び吊り本体からなる浮桟橋では、浮桟橋に代えて桟橋本体を前記手順に従う退避方法により陸揚げすることになる。
【0016】
記述したように、吊り本体は、浮桟橋に向けて自由状態で垂らした連結補助材を浮桟橋に自由状態で連結し、吊り本体に対して浮桟橋を吊り下げるとよい。また、吊り本体は、脚部下端に移動輪を設け、陸上に接地した前記移動輪により、吊り本体及び浮桟橋を一体に暴風雨等を避ける屋内へ移動すると、浮桟橋の保護をより厚くすることができる。移動輪を設けることで、例えば吊り本体を人手で押すことでも移動は可能であるが、迅速かつ容易な退避作業を実現するには、船舶牽引車等、外部動力を利用する方がよい。吊り本体に動力を備え付け、自走輪とすることも考えられるが、吊り本体の軽量化及びコスト低減の観点から、既存の外部動力(船舶牽引車等)を用いる方が現実的である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の桟橋本体1及び吊り本体2からなる浮桟橋3を例とする実施形態について、図を参照しながら説明する。図1は桟橋本体1及び吊り本体2が連結状態にある浮桟橋3を表す平面図、図2は同浮桟橋3と吊りビーム24との連結状態を表す側面図、図3は同浮桟橋3と吊りビーム24との連結状態を表す正面図である。桟橋本体1及び吊り本体2からなる本発明の浮桟橋3の構成と、既存の浮桟橋に対して吊り本体2からなる退避装置の構成とは、吊り本体2を同じくするが、桟橋本体1が吊り本体2に対する桟橋連結部(係合環4)を設けた構造であるのに対し、退避装置の構成では吊り下げ対象となる浮桟橋には前記桟橋連結部に相当する部位を特に設けておらず、既存の船舶係留具等を利用する点が異なる。よって、以下の説明では桟橋本体1及び吊り本体2からなる本発明の浮桟橋3の構成を主とし、退避装置との相違点を部分的に言及するに留める。
【0018】
本発明の浮桟橋3は、図1〜図3に見られるように、海上Mに浮かべて船舶への乗降船に際して利用する桟橋本体1と、前記桟橋本体1と連結する吊り下げ基礎となる吊り本体2とからなる。吊り本体2は桟橋本体1の退避時に使用するのみで、常態として桟橋本体1のみを海上Mに浮かべて使用する。本例の桟橋本体1は、船舶を囲むようにコの字状に延びる乗降船部5と、乗降船部5に隣接して岸壁6から降ろしたタラップ7を接地するタラップ部8とからなる平面視形状で、乗降船部5及びタラップ部8は、下面側に多数のフロート9を並設している。
【0019】
桟橋本体1の構造に特定はないので、乗降船部5のみの構成でもよいし、乗降船部5及びタラップ部8とフロート9とを一体にした構成でもよい。また、波の影響を抑制又は低減するための抵抗板やフラップを設けた既知の浮桟橋の構成にも本発明は適用できる。本例の桟橋本体1は、通常使用時における潮の干満による昇降や波による上下動の影響を抑制するため、乗降船部5及びタラップ部8後端側に岸壁6に設けたレール10に係合するローラガイド11を、同様に乗降船部5先端側に海底から立設する鋼管杭12を貫通する嵌合ガイド13をそれぞれ設け、部分的な波の影響を抑制し、桟橋本体1全体が均等に昇降できるようにしている。
【0020】
本発明における桟橋本体1には、吊り本体2から降ろされる連結ワイヤ(連結補助材)14端に設けたフック15を係合する係合環(桟橋連結部)4を、乗降船部5及びタラップ部8上面へ出没自在に設けている。この係合環4は2基1組を単位として、乗降船部5の延在方向に沿って複数組、タラップ部8には少し間隔を広げて2組配している。連結ワイヤ14は、吊り本体2の挿通環(吊り連結部)16から2本ずつ降ろし、同一組の係合環4それぞれに係合する。これにより、用いる連結ワイヤ14の数が多くなり、各連結ワイヤ14に掛かる負荷を小さくできるほか、同じ挿通環16から降ろした各連結ワイヤ14は互いに逆向きに引き合うため、桟橋本体1に対する吊り本体2の平面方向位置、すなわち相対的に吊り本体2に対する桟橋本体1の平面方向位置が拘束され、自由状態で吊り本体2から吊り下げられる桟橋本体1が不用意に揺動しないようにできる。
【0021】
本例の吊り本体2は、金属製H型材及びアングル材からなる枠体構造で、桟橋本体1の乗降船部5の中心線に沿う主フレーム部17と、タラップ部8と相似形に主フレーム部17から突出する副フレーム部18とを一体に構成している。枠体構造とすることで、本例の吊り本体2は軽量化を図ることができるほか、主フレーム部17及び副フレーム部18下面に設けた挿通環16から降ろした連結ワイヤ14を桟橋本体1の各係合環4に連結する作業を容易にする。これは、本例のように桟橋本体1及び吊り本体2から構成する浮桟橋3の場合ではなく、既存の浮桟橋に対して吊り本体2からなる退避装置において、吊り本体2に対する連結対象である浮桟橋に適当な連結部位がない場合に、連結作業の自由度を高め、例えば船舶係留具に対する挿通環16の連結を容易にする利点となる。
【0022】
この吊り本体2の平面視形状は、桟橋本体1外形の相似形(厳密には略相似形)で、主フレーム部17及び副フレーム部18を構成する金属製H型材がそれぞれ乗降船部5又はタラップ部8の中心線に沿っている。このように、安定した桟橋本体1の吊り下げのため、挿通環16が乗降船部5又はタラップ部8の中心線上に並ぶように、吊り本体2は桟橋本体1外形に相似な平面視形状がよく、加えて上述のように、同一の挿通環16から降ろす一対の連結ワイヤ14が互いに逆向きに引き合わせるため、主フレーム部17及び副フレーム部18を構成する金属製H型材がそれぞれ乗降船部5又はタラップ部8の中心線に沿う大きさにするとよい。
【0023】
主フレーム部17及び副フレーム部18は、それぞれの各角部に角部補強材19を架設し、更に主フレーム部17の対向部間に主フレーム部補強材20を架設して枠体構造を構成し、吊り本体2全体としての剛性を高めている。吊り本体2には、桟橋本体1の吊り下げによる負荷が掛かることから、本例における挿通環16は前記角部補強材19の両端付近に設けている。また、吊り本体2から桟橋本体1を吊り下げた際、桟橋本体底面、すなわちフロート9が接地しないように、フロート9より下方に突出する脚部21は、主フレーム部補強材20から下方に向けて突設している。フロート9と脚部21端との位置関係は相対的なもので、フロート9の高さは吊り本体2の挿通環16から延びる連結ワイヤ14の長さによって決定されるため、脚部21の長さを長くするほか、連結ワイヤ14を短くすることで、フロート9を接地させずに脚部21のみを接地させることができる。
【0024】
吊り本体2から安定して桟橋本体1を吊り下げるには、各脚部21の間隔が広いほどよく、好ましくは桟橋本体1外側に各脚部21が位置することが望ましい。しかし、吊り下げそのものの安定性から、吊り本体2は桟橋本体1より小さな桟橋本体1外形の相似形として構成するので、結果として脚部21は桟橋本体1内側に設けることになる。本例では、脚部21の構造強度を高める観点から、主フレーム部補強材20から脚部21を降ろし、脚部21と主フレーム部17及び主フレーム部補強材20に向けて脚部補強材22を架設している。また、本例の脚部21端にはストッパ付移動輪23を設けてあり、桟橋本体1陸揚げ後、吊り本体2と共に容易に桟橋本体1を移動し、屋内への格納ができるようにしている。
【0025】
吊り本体2は、吊りビーム24(図4以降参照)及び桟橋本体1の間に介装して、吊りビーム24によって直接桟橋本体1を吊り下げる場合の位置関係のずれを吸収する補助具である。このようなことから、吊り本体2上面には、吊りビーム24から垂下する連結部材、例えばスリングベルト25を連結しやすい位置に、ビーム連結部26を設ければよい。本例のビーム連結部26は、フランジ間へ挿入したスリングベルト25のアイ部に対して係止ピンを貫通させて、スリングベルト25を連結する。このスリングベルト25とビーム連結部26とは、係止ピンを抜くことで解除できる。ここで、スリングベルト25によって吊り本体2と連結する吊りビーム24は、船舶格納着水装置(例えばガーダ27、図4以降参照)に使用される船舶玉掛け用の既存のものを利用してもよいし、より安定した桟橋本体1の吊り下げを実現するために専用の吊りビーム24を用意してもよい。前述のように、吊りビーム24と桟橋本体1との位置関係のずれは吊り本体2が吸収するので、吊りビーム24の構造は特定しなくてよいわけである。
【0026】
図4〜図8は、海上Mから陸上Lへと桟橋本体1を移動させる手順を表したガーダ27設置箇所におけるマリーナの側面図であり、図4はガーダ27に沿って横行する各ホイスト29のフックブロックに取り付けられた吊りビーム24に吊り本体2を連結し、桟橋本体1上へ吊り本体2を移動させたA手順、図5は各ホイスト29の巻上用ワイヤ28を繰り出して桟橋本体1に向けて吊り本体2を下降させ、連結ワイヤ14により桟橋本体1と吊り本体2とを連結したB手順、図6は各ホイスト29の巻上用ワイヤ28を巻き取って桟橋本体1及び吊り本体2を一体に吊り上げたC手順、図7は海上Mから陸上Lへと各ホイスト29を横行させて桟橋本体1及び吊り本体2を一体に移動させ、吊り本体2のストッパ付移動輪23を着地させたD手順であり、図8は吊りビーム24と吊り本体2のビーム連結部26とから連結部材(スリングベルト25)を取り外した後、桟橋本体1及び吊り本体2を一体にした状態で陸上Lを移動させているE手順をそれぞれ表している。
【0027】
桟橋本体1の退避作業は、図4に見られるように、まずA手順として、ガーダ27に沿って横行する各ホイスト29のフックブロックに取り付けた吊りビーム24に吊り本体2を連結する手順から開始する。図4では、既に吊りビーム24に連結した状態の吊り本体2を示しているが、吊りビーム24に対する吊り本体2の連結は、吊りビーム24に掛け回したスリングベルト25による。すなわち、各ホイスト29の巻上用ワイヤ28を繰り出した状態で巻上用ワイヤ28に垂下されたフックブロックへ吊りビーム24を取り付ける。この際、船舶格納着水装置(例えばガーダ27)に使用される既存の船舶玉掛用の吊りビームで兼用するのであれば、前記作業(巻上用ワイヤ28に垂下されたフックブロックへ吊りビーム24を取り付ける作業)は省略できる。このように、ガーダ27側から垂下した吊りビーム24と吊り本体2のビーム連結部26とは、両者へ掛け回したスリングベルト25により連結する。このA手順では、吊り本体2は自身の重量だけであり、しかも吊り本体2には陸上移動用のストッパ付移動輪23を設けているため、ガーダ27下まで吊り本体2を移動してくる作業は人手によることもできる。また、吊り本体2に牽引フック部を設け、船舶牽引車により牽引してガーダ27下まで移動してきてもよい。このほか、桟橋本体1のタラップ部8に接地するタラップ7は、桟橋本体1の陸揚げに際して邪魔になるため、例えば90度水平旋回させて陸置きにする(図10参照)か、別途取り外しておく。
【0028】
吊りビーム24に吊るされた状態の吊り本体2は、図5に見られるように、続くB手順で、ガーダ27に沿って横行するホイスト29によって桟橋本体1上方にまで移動させる。この場合、桟橋本体1に対する吊り本体2の位置関係は、吊り本体2の挿通環16から降ろした連結ワイヤ14が対応する係合環4に連結できる範囲にあれば、正確に位置決めする必要はない。すなわち、桟橋本体1に対する吊り本体2のガーダ27延在方向位置を一致させるのみならず、桟橋本体1に対する吊り本体2の下降方向距離を短くすると、係合環4に対する連結ワイヤ14の連結は容易になるので、連結作業に際する桟橋本体1に対する吊り本体2の位置合わせはあまり厳しくなくてもよい。これは、少なからず波の影響を受けて上下動する桟橋本体1に対する連結ワイヤ14の連結作業を容易にする利点となる。本例は、人手により、挿通環16から降ろした連結ワイヤ14端に設けたフック15を、係合環4に係合する態様で連結作業を実施する。ここで、既存の浮桟橋に対して吊り本体2からなる退避装置を用いた場合、連結ワイヤ14は浮桟橋が備える船舶係留具等に係合し、連結するとよい。
【0029】
吊り本体2と桟橋本体1との連結を終えれば、図6に見られるように、C手順として各ホイスト29で吊りビーム24及び吊り本体2を吊り上げれば、この吊り本体2と一体となった桟橋本体1が海上Mから引き上げられる。このとき、本例のように岸壁6に設けたレール10と海底から立設した鋼管杭12に従って、波の影響による揺れを桟橋本体1全体の昇降として小さくしている場合、吊り本体2に従う桟橋本体1の上昇方向がレール10及び鋼管杭12と平行になることが好ましい。このC手順では、既に吊り本体2と桟橋本体1との連結は終わっているので、仮に前記上昇方向とレール10及び鋼管杭12とが平行ではない場合には、ガーダ27に対してホイスト29を必要量横行させて微調整するとよい。
【0030】
こうして、桟橋本体1がレール10及び鋼管杭12から解放される高さまで上昇したら、図7に見られるように、D手順として、海上Mから陸上Lへと桟橋本体1及び吊り本体2を一体に移動させ、そして各ホイスト29の巻上用ワイヤ28を繰り出して桟橋本体1及び吊り本体2を一体に下降させて、ストッパ付移動輪23を着地させる。ここで、吊り本体2の脚部21端に設けたストッパ付移動輪23が着地した状態で、フロート9が接地しないことが重要である。これにより、フロート9の摩耗や破損を回避できるほか、当然地面と桟橋本体1との摩擦がないため、ストッパ付移動輪23により桟橋本体1及び吊り本体2を一体に移動させることが容易になる。また、桟橋本体1及び吊り本体2の一体化は、吊り本体2から降ろした連結ワイヤ14による桟橋本体1の吊り下げによるもので、対となる連結ワイヤ14は互いに引き合う関係にあるので、緊張状態の吊り下げをもって桟橋本体1及び吊り本体2を連結できる利点をもたらす。
【0031】
単なる波浪対策であれば、桟橋本体1を陸揚げしただけでストッパ付移動輪23に制動をかけておけば十分であるが、例えば暴風雨時には、陸上Lに留めておくだけで桟橋本体1を破損する虞がある。この場合、図8に見られるように、E手順として、吊り本体2を吊りビーム24から解放し、桟橋本体1及び吊り本体2を一体として陸上Lを移動させ、例えばマリーナに備える倉庫等に退避させるとよい。吊り本体2は、ストッパ付移動輪23の制動を解除すれば、人手によって押し引きしたり、船舶牽引車等で牽引することで容易に移動できる。裏返せば、暴風雨が収まれば、同様に人手又は船舶牽引車等を用いて再びガーダ27下まで桟橋本体1及び吊り本体2を持ってくることができる。暴風雨が去った後、桟橋本体を当初の設置状態(海上に浮かべた状態)に戻すには、上述までの手順Eから逆に手順Aまでを実施すればよいので、説明は省略する。
【0032】
本発明は、主に暴風雨時等における浮桟橋の破損を回避するために、一時的に陸揚げすることができる浮桟橋(桟橋本体及び吊り本体)、又は既存の浮桟橋を一時的に陸揚げするための退避装置(吊り本体)を提供する。しかし、本発明は、本来船舶を陸揚げするための船舶格納着水装置(ガーダ)により陸揚げ可能にした浮桟橋(桟橋本体及び吊り本体)、又は既存の浮桟橋を陸揚げするための補助具(吊り本体)と見ることもできる。このようなことから、本発明の主たる目的以外でも、例えば浮桟橋の交換や修理、補修に際して、容易に浮桟橋を陸揚げするための手段として利用しうる。加えて、吊り本体に移動輪を設けることで、陸上における浮桟橋の移動も容易になっているので、本発明は浮桟橋の海上から陸上にわたっての取り扱い全般を改善するものと言える。
【0033】
【発明の効果】
本発明により、特に暴風雨時等における浮桟橋の破損防止を達成する。従来見られる浮桟橋に対する波の影響抑制又は低減ではなく、破損をもたらす波浪から浮桟橋を完全に隔離(陸揚げ)するので、暴風雨時等における波浪対策としては完璧に近い。本発明をよりよく満足する構成は、吊り連結部に対応する桟橋連結部を備える桟橋本体及び吊り本体の組み合わせであるが、各連結部の構成は自由であるから、既存の浮桟橋に対して吊り本体からなる退避装置として構成しても、本発明の目的は達しうる。
【0034】
桟橋本体及び吊り本体の浮桟橋はいずれも簡素な構造であり、とりわけ桟橋本体は海上から露出する外面に吊り連結部に対応する専用の桟橋連結部を設けたのみであるから、実質既存の浮桟橋と変わらない。すなわち、既存の浮桟橋でも、吊り連結部に対応する桟橋連結部を追加して設ければ、桟橋本体及び吊り本体の組み合わせからなる浮桟橋となる。これから、マリーナを新たに設ける場合は桟橋本体及び吊り本体を組み合わせる本発明の浮桟橋を用い、既設のマリーナにおける既存の浮桟橋には、吊り本体のみを退避装置として用いるが、前記既存の浮桟橋に桟橋連結部の改造を加えれば、それぞれ本発明を利用できるようになる。
【0035】
吊り本体は、吊り上げる桟橋本体(退避装置としての吊り本体に対しては浮桟橋)とガーダを横行するホイストが吊り下げている吊りビームとを媒介する補助具である。これから、吊りビームと桟橋本体との関係によって求められる些細な構造は異なるが、本発明は安定した桟橋本体の吊り下げと、特に陸上での移動を考慮して、吊り本体の構造を特定しており、本発明に従う吊り本体は、構造は異なっても本発明が指摘する安定した吊り下げ及び陸上での移動が容易であるという効果を得ることができる。こうして、本発明は浮桟橋の海上から陸上にわたる取り扱い性を改善するわけである。
【図面の簡単な説明】
【図1】桟橋本体及び吊り本体が連結状態にある浮桟橋を表す平面図である。
【図2】同浮桟橋と吊りビームとの連結状態を表す側面図である。
【図3】同浮桟橋と吊りビームとの連結状態を表す正面図である。
【図4】海上から陸上へと桟橋本体を移動させるA手順を表したガーダ設置箇所におけるマリーナの側面図である。
【図5】海上から陸上へと桟橋本体を移動させるB手順を表したガーダ設置箇所におけるマリーナの側面図である。
【図6】海上から陸上へと桟橋本体を移動させるC手順を表したガーダ設置箇所におけるマリーナの側面図である。
【図7】海上から陸上へと桟橋本体を移動させるD手順を表したガーダ設置箇所におけるマリーナの側面図である。
【図8】海上から陸上へと桟橋本体を移動させるE手順を表したガーダ設置箇所におけるマリーナの側面図である。
【図9】ガーダ設置箇所におけるマリーナの側面図である。
【図10】ガーダ設置箇所におけるマリーナの平面図である。
【符号の説明】
1 桟橋本体
2 吊り本体
3 浮桟橋
4 係合環(桟橋連結部)
14 連結ワイヤ(連結補助材)
16 挿通環(吊り連結部)
21 脚部
23 ストッパ付移動輪
24 吊りビーム
25 スリングベルト
26 ビーム連結部
M 海上
L 陸上
Claims (11)
- レジャーボートやヨット等の船舶を海上及び陸上相互間で移動させる船舶格納着水装置を陸上側に設けたマリーナの海上側に浮かべる浮桟橋において、該浮桟橋は桟橋本体及び吊り本体からなり、桟橋本体は海上に浮かべた際に該海上から露出する外面に桟橋連結部を設け、吊り本体は平面視形状が桟橋本体より小さな該桟橋本体外形の相似形で、前記桟橋連結部に連結分離自在な吊り連結部を設けてなり、桟橋連結部及び吊り連結部を連結した際に桟橋本体底面より下方に突出する脚部を吊り本体に設けたことを特徴とする浮桟橋。
- 吊り本体は、平面視形状が桟橋本体より小さな該桟橋本体外形の相似形に組まれた枠体である請求項1記載の浮桟橋。
- 吊り本体は、吊り連結部から自由状態で垂らした連結補助材を桟橋連結部に自由状態で連結する請求項1記載の浮桟橋。
- 吊り本体は、脚部下端に移動輪を設けた請求項1記載の浮桟橋。
- レジャーボートやヨット等の船舶を海上及び陸上相互間で移動させる船舶格納着水装置を陸上側に設けたマリーナの海上側に浮かべる浮桟橋に対し、該浮桟橋とガーダ側から垂下する吊りビームとにそれぞれ連結分離自在な吊り本体からなり、該吊り本体は平面視形状が浮桟橋より小さな該浮桟橋外形の相似形であり、浮桟橋に連結した際に浮桟橋底面より下方に突出する脚部を吊り本体に設けてなる浮桟橋の退避装置。
- 吊り本体は、平面視形状が浮桟橋より小さな該浮桟橋外形の相似形に組まれた枠体である請求項5記載の浮桟橋の退避装置。
- 吊り本体は、浮桟橋に向けて自由状態で垂らした連結補助材を浮桟橋が備える船舶係留具に自由状態で連結する請求項5記載の浮桟橋の退避装置。
- 吊り本体は、脚部下端に移動輪を設けた請求項5記載の浮桟橋の退避装置。
- レジャーボートやヨット等の船舶を海上及び陸上相互間で移動させる船舶格納着水装置を陸上側に設けたマリーナの海上側に浮かべる浮桟橋を、暴風雨時等、必要により海上から退避させるに際し、浮桟橋とガーダ側から垂下する吊りビームとにそれぞれ連結分離自在で、前記浮桟橋に連結すると該浮桟橋底面より下方に突出する脚部を設けた吊り本体を介して前記浮桟橋をガーダに沿って横行するホイストに吊り下げ、該ホイストの横行に伴って海上から陸上へ浮桟橋を移動し、吊り本体の脚部により陸上に接地しながら浮桟橋底面は接地させない状態で該浮桟橋を陸上に退避する浮桟橋の退避方法。
- 吊り本体は、浮桟橋に向けて自由状態で垂らした連結補助材を浮桟橋に自由状態で連結し、吊り本体に対して浮桟橋を吊り下げる請求項9記載の浮桟橋の退避方法。
- 吊り本体は、脚部下端に移動輪を設けてあり、陸上に接地した前記移動輪により、吊り本体及び浮桟橋を一体に暴風雨等を避ける屋内へ移動する請求項9記載の浮桟橋の退避方法。
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