JP2004108066A - 覆工ブロックユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】方形のネット3に複数の覆工ブロック2を結合して成る覆工ブロックユニット1において、上記方形ネット3の各辺縁に沿って帯状シート4を取り付け、該各辺縁の帯状シート4の外縁部を上記方形ネット3の各辺縁から張り出し、該張り出し部5に吊り上げ装置による吊り上げに供する吊り孔7を設け、更に上記各辺縁の帯状シート4の張り出し部5に隣接覆工ブロックユニット1の帯状シート張り出し部5との連結に供する連結孔8を設けた覆工ブロックユニット。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は河川や道路両側の法面又は造成地の法面、或いは平坦面等の施工面の覆工に用いる覆工ブロックユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より方形のネットやシート(不織布)に複数の覆工ブロックを連結具や接着剤を介して結合して成る覆工ブロックユニットが既知であり、これら覆工ブロックユニットはクレーン等の吊り上げ装置により吊り上げて上記施工面に多数置き敷きするのみで、容易に広面積の覆工工事を行うことができる(文献1,2,3参照)。
【0003】
而して従来は、上記覆工ブロックユニットを施工面に敷設するに際し、ネットの周縁部(ネットを形成する経線又は緯線)に吊り上げ装置を引っ掛けて吊り上げ、施工面に置き敷きする工法を採っている(文献2)。
【0004】
又文献4においては不織布等のシートに複数の覆工ブロックを接着剤を介して結合し、このシートにより土砂の吸い出し防止を図る構成を採りながら、このシートの周縁部に吊り上げや連結に使用される孔を設ける構成が示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−158839号公報
【0006】
【特許文献2】
実用新案登録第3041555号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平 9−273131号公報
【0008】
【特許文献4】
特開平10−292348号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
而して文献4に示す如き、シート表面に高重量の覆工ブロックを面接着する構造では充分な取り付け強度が確保できず、脱落の危険を有しており、文献1,2,3に示す如き、各覆工ブロックをネットの経線又は緯線に連結具を介して、或いは経線及び緯線に接着剤を絡ませて強固に取り付ける利点を享受できない。
【0010】
又各覆工ブロック間においてネットの網目を通して植物の育成を促す利点を享受することができず、自然醸成が求められている河川の護岸工事用等としては不適切である。
【0011】
更に文献4に示す覆工ブロックの接着付けと土砂の吸い出し防止に適性なシートは、必ずしも吊り上げ強度を充足せず、文献に記載する如き軽量の覆工ブロックへの実用に制限される。
【0012】
他方文献1乃至3に示すネットに覆工ブロックを結合する覆工ブロックユニットにおいては、上記問題を払拭できるが、吊り上げ装置による吊り上げに際してユニット全体の重量が、吊り上げ装置のフックを引っ掛けた個々の経線又は緯線に加わり、該経線又は緯線の過度のV字変形を来し、ひいてはネット全体(ユニット全体)の変形を招来し、適正な方形形状を保って施工面に置き敷きすることが困難になる。
【0013】
加えて吊り上げ時の重量により、経線又は緯線の断線乃至編み組みのばらけを来し、落下する危険を有している。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記覆工ブロックの担体として上記ネットを使用する利点を享受しつつ、該ネットの上記吊り上げに関する欠点を克服し、更には上記担体として吸い出し防止シートを使用し、該シートを吊り上げに供する場合の問題点を適切に解決する覆工ブロックユニットを提供するものである。
【0015】
この覆工ブロックユニットは、複数の覆工ブロックを結合せる担体として方形ネットを使用する構成を採りながら、該方形ネットの各辺縁を吊り上げ強度に適性な帯状シートで縁取りし、該各辺縁の帯状シートの外縁部を上記方形ネットの各辺縁から張り出し、該張り出し部に吊り上げ装置による吊り上げに供する吊り孔を設けた構成を採る。
【0016】
又上記各辺縁の帯状シートの張り出し部に上記吊り孔を設けると共に、隣接する覆工ブロックユニットの帯状シートの張り出し部との連結に供する連結孔を併設する。
【0017】
上記帯状シートは長手方向に亘って二つ折りし、該各折りシートの遊離端間に上記方形ネットの各辺縁を挟持しつつ各辺縁に取り付け、この取り付け部から張り出す二枚の折りシートの連結端側の張り出し部に上記吊り孔と連結孔を設ける。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係わる覆工ブロックユニットの実施の形態を図1乃至図6に基づき説明する。
【0019】
図1,2に示すように、この覆工ブロックユニット1は複数の覆工ブロック2を結合せる担体として方形ネット3を使用する。
【0020】
そして上記方形ネット3の各辺縁、即ち四辺縁に沿って吊り上げ強度に適性な帯状シート4を取り付ける。即ち縁取りし、該各辺縁の帯状シート4の外縁部を上記方形ネット3の各辺縁から張り出し、図4に示すように、該張り出し部5に吊り上げ装置の吊り手6を掛け止めして吊り上げに供する吊り孔7を設ける。各ユニット1はこの吊り孔7を使用して吊り上げ施工面14に置き敷きする。又は吊り上げて運搬車に搭載並びに荷下ろしを行う。
【0021】
又上記各辺縁の帯状シート4の張り出し部5に上記吊り孔7を設けると共に、隣接する覆工ブロックユニット1の帯状シート4の張り出し部5との連結に供する連結孔8を併設する。
【0022】
図1に示すように、上記吊り孔7は大径孔であり、上記連結孔8は小径孔にし、吊り孔7をコーナー部を含めた帯状シート4の長手方向に隔置し、各吊り孔7間に複数の連結孔8を隔置し、選択的に使用可能とする。
【0023】
上記方形ネット3は経線9と緯線10とが編み組みされた合成樹脂製ネット又は編み組みされた金属製ネットである。又は経線9と緯線10とが交差部において接着された合成樹脂製ネットを用いる。これら方形ネット3は正格子又は斜め格子構造を有する。
【0024】
上記方形ネット3の一方表面に覆工ブロック2を結合する手段として、前記文献1に示し、且つ図2に示す如き経線9又は/及び緯線10に通し掛けする引留具11と、該引留具11を覆工ブロック2に取り付けるボルト12から成る連結具13を用いる。
【0025】
又は文献2,3に示す如き方形ネット3の経線9と緯線10に絡ませた接着剤、即ち経線9と緯線10から成る網目に絡ませた接着剤を介して上記覆工ブロック2を方形ネット3に結合する。
【0026】
図2に示すように、上記帯状シート4は長手方向に亘って二つ折りし、該各折りシート4a,4bの遊離端間に上記方形ネット3の各辺縁を挟持しつつ各辺縁に取り付け、この取り付け部から張り出す二枚の折りシート4a,4bの連結端側の張り出し部5に互いに連通する上記吊り孔7と連結孔8を設ける。上記帯状シート4の取り付けは鋲着又は縫着18等による。
【0027】
上記帯状シート4を二つ折り構造にして二枚の折りシート4a,4bを貫通する吊り孔7と連結孔8を設けることにより吊り上げ強度と連結強度を増強する。
【0028】
又上記帯状シート4は方形ネット3の各辺縁に一枚ずつ、計4枚の帯状シート4を使用し、各帯状シート4の両端部は方形ネット3の各コーナー部において互いに重ね合わせ一体に鋲着又は縫着18する。
【0029】
又は上記方形ネット3の各辺縁に額縁状に縁取りした帯状シート4は、各辺縁において分離した四枚の帯状シート4を用い、方形ネット3のコーナー部において連結した構造にせずに互いに遊離する。
【0030】
又は図3に示すように、肉厚の帯状シート4の内端縁を方形ネット3の辺縁の片面に取り付け、他端縁を該辺縁から張り出し張り出し部5を形成する。
【0031】
上記帯状シート4は編成布又は非編成布から成り、方形ネット3には制限されずに適性材質の選択が可能である。
【0032】
上記覆工ブロックユニット1は方形ネット3を以って施工面14に多数敷設され、広面積の覆工工事を行う。そして図5,図6に示すように、隣接する覆工ブロックユニット1の帯状シート4の外端縁(張り出し部5の外端縁)を突き合わせ状態にし、一方の連結孔8と他方の連結孔8間に連結バンド15を通し掛けして連結する。
【0033】
上記連結バンド15として既知の結束具を用いる。この結束具は図6に示すように、歯付きバンド16の一端に該バンド16を挿通する係止ヘッド17を一体合成樹脂成形した構造を有し、バンド16を係止ヘッド17に挿通し、該係止ヘッド17のバンド挿通孔の内面に設けた歯をバンド16の歯に係合して緩み止めする構造を有する。
【0034】
上記連結バンド15として上記結束具を用いることにより、覆工ブロックユニット1の敷設現場での連結が容易に且つ迅速に行え、連結強度も大である。
【0035】
上記覆工ブロックユニット1を敷設する際の吊り上げ荷重は、上記帯状シート4に加わり、該帯状シート4を介して該帯状シート4を取り付けた方形ネット3の経線9又は緯線10に均等に加わる。
【0036】
よって方形ネット3の経線9又は緯線10に吊り上げ装置を引っ掛けて吊り上げする場合の如き、同経線9又は緯線10の過度の変形、ひいてはユニット1全体の変形を可及的に防止し、より適切な姿勢で施工面14に敷設することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは覆工ブロックユニットを一部切欠して示す平面図、Bは同底面図。
【図2】同断面図。
【図3】帯状シートの他の取り付け例を示す要部断面図。
【図4】上記覆工ブロックユニットの吊り上げ状態を示す正面図。
【図5】上記覆工ブロックユニットの連結状態を示す要部平面図。
【図6】同断面図。
【符号の説明】
1…覆工ブロックユニット、2…覆工ブロック、3…方形ネット、4…帯状シート、4a,4b…折りシート、5…張り出し部、6…吊り手、7…吊り孔、8…連結孔、9…ネットの経線、10…ネットの緯線、11…引留具、12…ボルト、13…連結具、14…施工面、15…連結バンド、16…バンド、17…係止ヘッド、18…鋲着又は縫着
Claims (3)
- 方形のネットに複数の覆工ブロックを結合して成る覆工ブロックユニットにおいて、上記方形ネットの各辺縁に沿って帯状シートを取り付け、該各辺縁の帯状シートの外縁部を上記方形ネットの各辺縁から張り出し、該張り出し部に吊り上げ装置による吊り上げに供する吊り孔を設けたことを特徴とする覆工ブロックユニット。
- 上記各辺縁の帯状シートの張り出し部に隣接覆工ブロックユニットの帯状シート張り出し部との連結に供する連結孔を設けたことを特徴とする請求項1記載の覆工ブロックユニット。
- 上記帯状シートは長手方向に亘って二つ折りし、該各折りシートの遊離端間に上記方形ネットの各辺縁を挟持しつつ各辺縁に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の覆工ブロックユニット。
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