JP2007218077A - 拘束補強材用シート部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】中詰め材を入れ易く、容易に拘束可能な拘束補強材用シート部材を提供する。
【解決手段】上下に開口している型枠2を仮設する。シート本体4と平紐5〜平紐12とからなる拘束補強材用シート部材1を、型枠2を覆うようにしてシート本体4が開かれた状態で敷設する。そして、型枠2の内側にシート本体4の上から中詰め材3を敷き詰める。シート本体4が開かれた状態で中詰め材3を投入できるので、一般に使用される土のう袋に比べて中詰め材3を入れ易い。また、型枠2を使用するため、中詰め材3の量を一定にすることができる。シート本体4の各周縁部を型枠2の上方へ折り返し、平紐5〜平紐12によりシート本体4を拘束し、拘束補強材用シート部材1から型枠2を取り除く。これにより、中詰め材3が充填されたシート本体4を平紐5〜平紐12により簡易に拘束することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、地盤の補強等に用いられる中詰め材を拘束する拘束補強材用シート部材に関するものである。
従来より、住宅の基礎となる地盤や道路の路盤などを補強する拘束補強材として、土のうが用いられている。土のうを作製する場合、一人の作業者が開口部を拡げた状態で土のう袋を支持し、もう一人の作業者がスコップ等の道具を用いて土砂や砕石等の中詰め材を、支持された土のう袋に充填するといった二人がかりの作業を行っていた。そのため、土のうを作製するには、多くの労力と手間が必要であった。これに対し、作業者が一人で土のうを作製することを可能とする土のうの作製方法が提案されている。
例えば、図15に示すように、土のう袋60の開口径よりもやや小径の管径を有する投入管70を予め作製しておく。そして、作業者は、土のう袋60を開口させ、開口部から投入管70を所定の深さまで挿入した後、投入管70の投入口71から中詰め材をスコップ等により投入する。その後、作業者は、投入管70の上部に設けられた把手72を握って投入管70を土のう袋60から引き抜き、口紐61により土のう袋60の開口を結束して、土のうが作製される(特許文献1参照)。
特開平05−305928号公報
しかし、特許文献1に記載の土のうの作製方法では、土のうを1人で作製することが可能であるものの、土のう袋60の開口部よりも更に狭い管径の投入管70を用いて中詰め材を投入するため、土のう袋60に中詰め材を入れ難いという問題点がった。
また、土のう袋60を充分に拘束するためには、口紐61を土のう袋60の周囲に巻き付けて土のう袋60の開口を結束する必要があり、土のう袋60を結束する作業も容易ではなかった。
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであり、中詰め材を入れ易く、容易に拘束可能な拘束補強材用シート部材を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る拘束補強材用シート部材は、中心部に載置された中詰め材を包み込むように周縁部が折り返された状態で拘束される拘束補強材用シート部材であって、開かれた状態で四角形のものであるシート状のシート本体と、上記シート本体の各隅部に固着され、上記シート本体を折り返した状態で拘束する帯状の拘束部材と、を具備してなるものである。
シート本体は、開かれた状態で四角形となるように形成されている。拘束部材がシート本体の下となり、シート本体が開かれた状態で拘束補強材用シート部材が所定の場所に敷設される。拘束補強材用シート部材は、例えば上下に開口した型枠を仮設し、その型枠を覆うように敷設される。シート本体の中心部に、中詰め材が載置される。シート本体が開かれた状態で中詰め材が載置されるので、拘束補強材として一般に使用されている土のうの土のう袋に比べて、中詰め材が入れ易い。シート本体は、中心部に中詰め材が載置され、その状態で、中詰め材を包み込むように隅部とそれに対向する隅部とが上方に折り返される。折り返された両隅部にそれぞれ固着されている2つの拘束部材が結び合わされることにより、シート本体が拘束される。型枠は、上方へ引き上げられることにより、拘束補強材用シート部材から除去される。
(2)また、上記拘束部材は、さらに上記シート本体の隣接する2つの隅部の中央部にも固着されたものであってもよい。
更に、シート本体は、中央部とそれに対向する中央部とが上方に折り返される。折り返された両中央部にそれぞれ固着されている2つの拘束部材が結び合わされることにより、シート本体が拘束される。これにより、中詰め材が充填されたシート本体を強固に拘束することができる。
(3)また、本発明に係る拘束補強材用シート部材は、中心部に載置された中詰め材を包み込むように周縁部が折り返された状態で拘束される拘束補強材用シート部材であって、シート状のシート本体と、上記シート本体とは別個の部材として構成され、折り返された状態の上記シート本体の上下両面を囲むように当該シート本体を拘束する帯状の拘束部材と、を具備してなるものである。
拘束部材は、折り返されたシート本体の上面及び下面を囲むことが可能な長さの帯状に形成されている。また、拘束部材は、シート本体には固着されておらず、別個の部材として構成されている。そのため、拘束部材を縫製等によりシート本体に固着する必要がない。拘束部材が所定の場所に配置され、その上にシート本体が敷設される。シート本体の中心部には中詰め材が載置され、中詰め材を包み込むようにシート本体の各周縁部が上方へ折り返される。その状態で、予めシート本体の下に配置されている拘束部材の両端がシート本体の上方で結び合わされることにより、シート本体が拘束される。
このように、本発明に係る拘束補強材用シート部材によれば、仮設した型枠を覆うように拘束補強材用シート部材を敷設し、型枠の内側にシート本体の上から中詰め材が敷き詰められる。シート本体が開かれた状態で中詰め材が投入されるため、拘束補強材として一般に使用されている土のうの土のう袋に比べて、中詰め材を入れ易いという利点がある。更に、拘束補強材用シート部材は、シート本体と、折り返された状態でシート本体を拘束する拘束部材とからなるため、中詰め材が充填されたシート本体を拘束部材により簡易に拘束することができる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、本実施の形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
図1は、本発明の実施の形態に係る拘束補強材用シート部材1の構成を示す平面図であり、図2は、拘束補強材用シート部材1を用いて拘束補強材を作製する際に使用する型枠2の構成を示す斜視図である。拘束補強材用シート部材1は、中心部に載置された中詰め材3(図6参照)を包み込むように周縁部が折り返された状態で拘束されるものである。図に示すように、拘束補強材用シート部材1は、シート本体4と平紐5〜平紐12(拘束部材の一例)とを具備してなるものである。
シート本体4は、シート状のものであって、開かれた状態で中心部41に中詰め材3が載置される。なお、図1は拘束補強材用シート部材1の裏面側を示すものであり、中詰め材3は、拘束補強材用シート部材1の表面側に載置される。シート本体4は、本実施形態においては、開かれた状態で四角形のものであり、1辺の長さが1600ミリメートル程度である正方形のものが利用される。このシート本体4は、外周部分が内側に向けて50ミリメートル程度折り返され、折り返された部分がミシン止めされている。シート本体4は、ここでは、布によって形成されたものであるが、包み込んだ中詰め材3を長期にわたり拘束可能なものであれば、シート本体4の材質は特に限定されるものではない。但し、シート本体4は、地中に埋設されるものであるため、地中環境に悪影響を与えない材質のものが好適である。
平紐5〜平紐12は、シート本体4を折り返した状態で拘束するものである。平紐5〜平紐12は、帯状のものであって、ここでは、シート本体4の裏面に固着されている。平紐5としては、長さが750ミリメートル程度、幅が20〜25ミリメートル程度のものが利用される。平紐6としては、長さが600ミリメートル、幅が20〜25ミリメートル程度のものが利用される。平紐7としては、ここでは、平紐5と同形状のものが利用される。平紐8としては、平紐6と同形状のものが利用される。平紐9としては、長さが1200ミリメートル程度、幅が20〜25ミリメートル程度のものが利用される。平紐10としては、長さが1100ミリメートル程度、幅が20〜25ミリメートル程度のものが利用される。平紐11としては、平紐10と同形状のものが利用される。平紐12としては、平紐9と同形状のものが利用される。なお、平紐5〜平紐12の各寸法は、中心部41に載置された中詰め材3を包み込むように周縁部が折り返されたシート本体4を拘束することができれば、上記のものに限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。
平紐5〜平紐12は、シート本体4の各隅部42〜隅部45及び隣接する2つの隅部の中央部46〜中央部49に固着されている。具体的には、平紐5は、シート本体4の一方の対角線に沿うように配置された状態で、その一端側の150ミリメートル程度が、シート本体4の隅部42(ここでは、シート本体4の隅よりも若干内側)にミシン糸で縫い付けられている。平紐6は、上記一方の対角線に沿うように配置された状態で、その一端側の150ミリメートル程度が、シート本体4の隅部43にミシン糸で縫い付けられている。平紐7は、シート本体4の他方の対角線に沿うように配置された状態で、その一端側の150ミリメートル程度が、シート本体4の隅部44(ここでは、シート本体4の隅よりも若干内側)にミシン糸で縫い付けられている。平紐8は、上記他方の対角線に沿うように配置された状態で、その一端側の150ミリメートル程度が、シート本体4の隅部45にミシン糸で縫い付けられている。平紐9は、中央部46及び中央部47を結ぶ線分と平行となるように配置された状態で、その一端側の150ミリメートル程度が、2つの隅部43及び隅部44の中央部46にミシン糸で縫い付けられている。平紐10は、中央部46及び中央部47を結ぶ線分と平行となるように配置された状態で、その一端側の150ミリメートル程度が、2つの隅部42及び隅部45の中央部47にミシン糸で縫い付けられている。平紐11は、中央部48及び中央部49を結ぶ線分と平行となるように配置された状態で、その一端側の150ミリメートル程度が、2つの隅部42及び隅部44の中央部48にミシン糸で縫い付けられている。平紐12は、中央部48及び中央部49を結ぶ線分と平行となるように配置された状態で、その一端側の150ミリメートル程度が、2つの隅部43及び隅部45の中央部49にミシン糸で縫い付けられている。
なお、平紐5〜平紐12の固着位置は、上記の位置に限定されるものではない。すなわち、平紐5〜平紐12の固着位置は、平紐5〜平紐12の長さやシート本体4の開かれた状態の形状が変更されれば、当然変更される。また、平紐5〜平紐12の固着方法は、シート本体4への縫い付けに限定されるものではなく、例えば、接着剤による固着等であってもよい。また、シート本体4には、8本の平紐5〜平紐12が固着されているが、拘束部材として使用する平紐の数はこれに限定されるものではない。例えば、平紐9〜平紐12を使用せず、4本の平紐5〜平紐8のみをシート本体4に固着させるようにしてもよい。
図2に示すように、型枠2は、上下に開口したものであり、ここでは、平面視が正方形のものが利用される。型枠2は、4枚の枠板21〜枠板24によって形成されており、これらの枠板21〜枠板24の接合部分には、ハンチ25が設けられている。これにより、型枠2が変形することがないように補強されている。枠板21〜枠板24としては、鉄製或いは木製のものが利用されるが、他の材質のものであってもよい。また、型枠2の持ち運びを容易にするために、枠板21の外側面及び枠板22の外側面に把手26が設けられている。そのため、型枠2の持ち運びが容易である。把手26は、ここでは、鉄製の取っ手であるが、例えばロープ等であってもよい。また、枠板23及び枠板24の外側面にも把手26を設けてもよい。
以下、拘束補強材用シート部材1及び型枠2を用いた拘束補強材の作製方法について、図3〜図11に基づいて説明する。拘束補強材の作製方法は、型枠2を仮設する仮設工程と、拘束補強材用シート部材1を仮設された型枠2を覆うようにしてシート本体4が開かれた状態で敷設する敷設工程と、型枠2の内側にシート本体4の上から中詰め材3を敷き詰める敷き詰め工程と、シート本体4の各周縁部を型枠2の上方へ折り返し、平紐5〜平紐12によりシート本体4を中詰め材3が充填された状態で拘束する拘束工程と、拘束補強材用シート部材1から型枠2を上方へ引き上げることにより取り除く除去工程と、を含む。
まず、図3に示すように、上下に開口している型枠2を所定の場所に仮設する。具体的には、把手26を握って型枠2を移動させ、型枠2を拘束補強材を設置するべき場所に開口部が上下となるように仮設する。後述するが、仮設された型枠2の内側に拘束補強材が作製されるため、型枠2を拘束補強材を設置するべき場所に仮設することにより、作製した拘束補強材を設置場所まで移動させる労力が不要となる。この工程が、本発明の仮設工程に相当する。
次に、図4に示すように、シート状のシート本体4と、シート本体4を折り返した状態で拘束する平紐5〜平紐12とを具備してなる拘束補強材用シート部材1を、仮設された型枠2を覆うようにしてシート本体4が開かれた状態で敷設する。具体的には、平紐5〜平紐12が固着された面が裏面となり、且つ、シート本体4の中央部46〜中央部49が型枠2の四隅の上面に当接するように拘束補強材用シート部材1を敷設する(図1及び図4参照)。換言すれば、仮設された型枠2の対角線に対してシート本体4の対角線が約45度ずれるように、拘束補強材用シート部材1を敷設する。その際、平紐5〜平紐12の固着されていない他端側が型枠2の内側に入り込むことがないようにする。そして、図4及び図5に示すように、拘束補強材用シート部材1のシート本体4の中心部41付近を、型枠2の枠板21〜枠板24の内側面及び型枠2の設置面に沿わせる。この工程が、本発明の敷設工程に相当する。
続いて、図5及び図6に示すように、型枠2の内側にシート本体4の上から中詰め材3を敷き詰める。具体的には、作業者がスコップ等を用いて、或いは、重機を用いて、中詰め材3をシート本体4の上から型枠2の内側に投入する。この作業は、シート本体4が開かれた状態で行うことができるため、従来の土のう袋に中詰め材を投入する作業に比べて容易である。投入する中詰め材3としては、例えば、砂質土、砕石(クラッシャラン)等が使用される。但し、掘削した土や、建設により発生した建材等を中詰め材3として使用してもよい。このようにして中詰め材3を投入した後、図7に示すように、投入した中詰め材3を均して型枠2の内側に中詰め材3を充分に充填する。その際、投入した中詰め材3の高さが均一となり、且つ、型枠2の上面から中詰め材3が突出することがないようにする。これにより、敷き詰める中詰め材3の量を一定にすることができる。その結果、作製した拘束補強材の大きさを揃えることが可能となる。この中詰め材3を投入して型枠2の内側に充填する工程が、本発明の敷き詰め工程に相当する。
ところで、この敷き詰め工程において、中詰め材3を投入する開口部が従来の土のう袋に比べて充分に広い。そのため、大きな固まりの土等を中詰め材3として投入することも可能である。また、型枠2には、その四隅にハンチ25が設けられている。そのため、中詰め材3を入れ難い型枠2の隅部へ、中詰め材3を容易に充填することができる。
型枠2の内側にシート本体4の上から中詰め材3を敷き詰めた後、シート本体4の各周縁部を型枠2の上方へ折り返し、平紐5〜平紐12によりシート本体4を中詰め材3が充填された状態で拘束する。図7及び図8に示すように、シート本体4の隅部42を型枠2の上方へ折り返した後、シート本体4の隅部43を、隅部42の上に重なるように型枠2の上方へ折り返す。そして、シート本体4の隅部42に固着されている平紐5と、シート本体4の隅部43に固着されている平紐6とを結び合わせる。これにより、シート本体4は、型枠2内に中詰め材3が充填された状態で、隅部42とそれに対向する隅部43とにそれぞれ固着されている2つの平紐5及び平紐6が結び合わされることによって拘束される。
次いで、図8及び図9に示すように、シート本体4の隅部44を型枠2の上方へ折り返した後、シート本体4の隅部45を、隅部44の上に重なるように型枠2の上方へ折り返す。そして、シート本体4の隅部44に固着されている平紐7と、シート本体4の隅部45に固着されている平紐8とを結び合わせる。これにより、シート本体4は、型枠2内に中詰め材3が充填された状態で、隅部44とそれに対向する隅部45とにそれぞれ固着されている2つの平紐7及び平紐8が結び合わされることによって拘束される。
そして、図9及び図10に示すように、平紐9及び平紐10を結び合わせる。これにより、シート本体4は、中央部46とそれに対向する中央部47とにそれぞれ固着された2つの平紐9及び平紐10が結び合わされることによって拘束される。更に、平紐11及び平紐12を結び合わせる。これにより、シート本体4は、中央部48とそれに対向する中央部49とにそれぞれ固着された2つの平紐11及び平紐12が結び合わされることによって拘束される。このシート本体4の各周縁部を型枠2の上方へ折り返し、平紐5〜平紐12を用いてシート本体4を拘束する工程が、本発明の拘束工程に相当する。これにより、中詰め材3が充填されたシート本体4が拘束部材として機能する平紐5〜平紐12によって強固に拘束される。なお、平紐5〜平紐12を結び合わせる順序は、上記の順序に限定されるものではない。例えば、平紐7及び平紐8を結び合わせた後に、平紐5及び平紐6を結び合わせてもよい。
最後に、図10及び図11に示すように、拘束補強材用シート部材1から型枠2を取り除く。具体的には、拘束補強材用シート部材1を包含している型枠2を上方へ引き上げることにより、拘束補強材用シート部材1から型枠2を除去する。この工程が、本発明の除去工程に相当する。このようにして作製した拘束補強材と型枠2が並ぶようにして、仮設工程から除去工程までの工程を繰り返し行う。作製された拘束補強材は平面視が四角形のものであるため、拘束補強材を隙間なく並べることができる。なお、更に隙間を無くすために、作製した拘束補強材をランマーにより転圧するようにしてもよい。
次に、上記実施の形態の一変形例について図12〜図14に基づいて説明する。なお、上記実施の形態と同様の点についてはその詳細な説明を省略し、主に異なる点について以下で説明する。
以下に説明する変形例では、平紐5〜平紐12に代えて、図12に示すような平紐14〜平紐17を拘束部材として使用する。また、平紐5〜平紐12が固着されたシート本体4に代えて、図14に示すように、拘束部材が固着されていないシート本体19を使用する。平紐14〜平紐17は、シート本体19とは別個の部材として構成されている。平紐14〜平紐17は、折り返された状態のシート本体19の上下両面を囲むようにシート本体19を拘束する帯状のものである。例えば、平紐14は、図4に示す平紐11及び平紐12が、シート本体4に固着されずに一体に形成されてなるものと同様のものである。そのため、平紐14の上に敷設されたシート本体19の周縁部が折り返され、その状態で平紐14の両端がシート本体19の上方で結び合わされてシート本体19が拘束される。すなわち、平紐14〜平紐17は、折り返されたシート本体19の上面及び下面を囲むことが可能な長さの帯状に形成されたものである。
シート本体19及び平紐14〜平紐17を具備してなる拘束補強材用シート部材50を用いて拘束補強材を作製する場合、まず、図12に示すように、型枠2を所定の場所に仮設する。例えば、拘束補強材を設置するべき場所に型枠2を仮設する。この工程が、本発明の仮設工程に相当する。
次に、仮設された型枠2に対して平紐14〜平紐17を配置する。具体的には、型枠2の一方の対角線上に平紐14を配置する。すなわち、型枠2の枠板21と枠板24の接合部分の上面、型枠2の設置面、及び枠板22と枠板23の接合部分の上面に沿うように、平紐14を配置する。型枠2の他方の対角線上に平紐15を配置する。すなわち、型枠2の枠板21と枠板23の接合部分の上面、型枠2の設置面、及び枠板22と枠板24の接合部分の上面に沿うように、平紐15を配置する。型枠2の枠板24の上面の中央部、型枠2の設置面、及び枠板23の上面の中央部に沿うように、平紐16を配置する。型枠2の枠板21の上面の中央部、型枠2の設置面、及び枠板22の上面の中央部に沿うように、平紐17を配置する。
そして、図13及び図14に示すように、配置された平紐16及び平紐17の位置ずれが生じないように、型枠2に対して配置された平紐16及び平紐17を仮留め金具18(仮留め具の一例)により型枠2に仮留めする。ここで、仮留め金具18は、断面コの字型のものであり、対向する2つの側面間の距離が、各枠板21〜枠板24の厚さよりも若干長くなるように形成されたものである。なお、仮留め具は、ここでは金属製の仮留め金具18であるが、木製等のものであってもよい。例えば、平紐17を仮留めする場合、上方から枠板21を挟み込むように、仮留め金具18を枠板21の略中央に嵌め込む。更に、上方から枠板22を挟み込むように、仮留め金具18を枠板22の略中央に嵌め込む。これにより、平紐17は、2つの仮留め金具18によって型枠2の枠板21及び枠板22に仮留めされ、位置ずれが防止される。これと同様に、平紐16が枠板23及び枠板24に仮留めされる。一方、図13においては、平紐14及び平紐15は、仮留め金具18によって仮留めされるようになっていないが、ハンチ25を上方から挟み込むように、図外の仮留め金具をハンチ25に嵌め込むことにより、平紐14及び平紐15を型枠2に仮留めするようにしてもよい。
次に、図14に示すように、平紐14〜平紐17が配置され、平紐16及び平紐17が仮留めされた型枠2の上に、シート本体19を敷設する。仮設された型枠2に対して平紐14〜平紐17を配置し、その上にシート本体19を開かれた状態で敷設する。このシート本体19は、平紐5〜平紐12が固着されていない点を除き、シート本体4と同形状に形成されたものである。シート本体19を型枠2の上に敷設した後、図5と同様にして、シート本体19を型枠2の内側面及び型枠2の設置面に沿わせる。仮設された型枠2に対して平紐14〜平紐17を配置してからシート本体19を型枠2の内側面及び型枠2の設置面に沿わせるまでの工程が、本発明の敷設工程に相当する。
このように、変形例における敷設工程では、型枠2に対して平紐14〜平紐17が配置され、平紐16及び平紐17が仮留め金具18によって型枠2に仮留めされる。そして、その上から開かれた状態のシート本体19が敷設される。そのため、シート本体19を敷設する際や、敷設したシート本体19を型枠2の内側面及び型枠2の設置面に沿わせる際に、平紐16及び平紐17の位置ずれが生じるのを防止することができる。
以降、平紐5〜平紐12に代えて平紐14〜平紐17を使用する点を除き、上記実施形態と同様に、敷き詰め工程、拘束工程、除去工程を行う。図示しないが、具体的には、敷き詰め工程において、型枠2の内側のシート本体19の中心部に中詰め材3を敷き並べる。拘束工程において、中詰め材3を包み込むようにシート本体19の周縁部を型枠2の上方へ折り返す。その状態で、平紐16及び平紐17を型枠2に仮留めしている仮留め金具18を型枠2から外す。平紐14〜平紐17の両端を、周縁部が折り返されたシート本体19の上方でそれぞれ結び合わせて、シート本体19を拘束する。除去工程において、型枠2を上方へ引き上げることにより、シート本体19と平紐14〜平紐17とからなる拘束補強材用シート部材50から型枠2が除去される。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る拘束補強材用シート部材1,50によれば、仮設した型枠2を覆うように拘束補強材用シート部材1,50が敷設され、型枠2の内側にシート本体4,19の上から中詰め材3が敷き詰められる。シート本体4,19が開かれた状態で中詰め材3が投入されるため、拘束補強材を作製するために一般に使用されている土のう袋に比べて中詰め材3を入れ易いという利点がある。更に、拘束補強材用シート部材1は、シート本体4と平紐5〜平紐12とからなり、拘束補強材用シート部材50は、シート本体19と平紐14〜平紐17とからなる。そのため、中詰め材3が充填されたシート本体4,19を平紐5〜平紐12、平紐14〜平紐17により簡易に拘束することができる。
また、平面視が正方形となるように形成された型枠2を用いることにより、中詰め材3が充填された拘束補強材用シート部材1,50を使って平面視が正方形となる拘束補強材を作製することができる。そのため、拘束補強材を隙間なく並べることが容易となり、また、拘束補強材の積載も容易である。
なお、本実施の形態では、拘束部材を平紐5〜平紐12、平紐14〜平紐17としたが、本発明における拘束部材は、シート本体4,19を折り返した状態で拘束可能なものであれば、平紐5〜平紐12、平紐14〜平紐17に限定されるものではない。拘束部材は、例えば、丸紐や、折り返されたシート本体4,19の周縁部同士を接着させるマジックテープ(登録商標)等であってもよい。但し、拘束部材をマジックテープとした場合、施工現場の土砂等が付着してシート本体4,19を充分に接着できなくなるおそれがあるため、使用する拘束部材は、平紐5〜平紐12、平紐14〜平紐17の方が好ましい。
また、本実施の形態では、型枠2を拘束補強材を設置するべき場所に仮設する場合について説明したが、型枠2の仮設場所はこれに限定されるものではない。すなわち、任意の場所に型枠2を仮設して拘束補強材用シート部材1,50により拘束補強材を作製し、作製した拘束補強材を設置するべき場所まで重機等を使って移動させるようにしてもよい。但し、この場合、拘束補強材を移動させる手間がかかるので、型枠2は、拘束補強材を設置するべき場所に仮設する方が好ましい。
また、本発明における型枠は、平面視が正方形である型枠2に限定されるものではなく、平面視が、例えば、三角形や六角形、菱形等のものであってもよい。但し、平面視が正方形である型枠2を使用した場合、拘束補強材用シート部材1,50を使って作製した拘束補強材が、平面視が正方形のものとなる。そのため、拘束補強材を隙間なく敷き並べ易い。よって、型枠は、平面視が正方形である型枠2を使用するのが好ましい。
また、本発明におけるシート本体は、開かれた状態で四角形のシート本体4,19に限定されるものではなく、例えば、開かれた状態で三角形、五角形、六角形等のものであってもよい。
図1は、本発明の実施の形態に係る拘束補強材用シート部材1の構成を示す平面図である。 図2は、拘束補強材用シート部材1を用いて拘束補強材を作製する際に使用する型枠2の構成を示す斜視図である。 図3(a)は、型枠2の平面図であり、図3(b)は、図3(a)のIII−III断面図である。 図4(a)は、型枠2を覆うように敷設された拘束補強材用シート部材1の平面図であり、図4(b)は、図4(a)のIV−IV断面図である。 図5(a)は、型枠2の内側面及び型枠2の設置面に沿うようにシート本体4が敷設された状態の拘束補強材用シート部材1の平面図であり、図5(b)は、図5(a)のV−V断面図である。 図6(a)は、中詰め材3が敷き詰められた拘束補強材用シート部材1の平面図であり、図6(b)は、図6(a)のVI−VI断面図である。 図7(a)は、敷き詰められた中詰め材3が均された状態の拘束補強材用シート部材1の平面図であり、図7(b)は、図7(a)のVII−VII断面図である。 図8(a)は、平紐5及び6が結び合わされた状態の拘束補強材用シート部材1の平面図であり、図8(b)は、図8(a)のVIII−VIII断面図である。 図9(a)は、平紐7及び8が結び合わされた状態の拘束補強材用シート部材1の平面図であり、図9(b)は、図9(a)のIX−IX断面図である。 図10(a)は、平紐9及び10が結び合わされ、更に、拘束部材11及び12が結び合わされた状態の拘束補強材用シート部材1の平面図であり、図10(b)は、図10(a)のX−X断面図である。 図11(a)は、型枠2が取り除かれた状態の拘束補強材用シート部材1の平面図であり、図11(b)は、図11(a)のXI−XI断面図である。 図12は、平紐14〜平紐17が配置された型枠2の斜視図である。 図13は、仮留め金具18を用いて平紐16及び平紐17を型枠2に仮留めする様子を示す斜視図である。 図14は、型枠2にシート本体19を敷設する様子を示す斜視図である。 従来の土のうの作製方法について説明するための模式図である。
符号の説明
1、50・・・拘束補強材用シート部材
2・・・型枠
3・・・中詰め材
4,19・・・シート本体
5,6,7,8,9,10,11,12,14,15,16,17・・・平紐(拘束部材)
18・・・仮留め金具(仮留め具)
41・・・中心部
42,43,44,45・・・隅部
46,47,48,49・・・中央部

Claims (3)

  1. 中心部に載置された中詰め材を包み込むように周縁部が折り返された状態で拘束される拘束補強材用シート部材であって、
    開かれた状態で四角形のものであるシート状のシート本体と、
    上記シート本体の各隅部に固着され、上記シート本体を折り返した状態で拘束する帯状の拘束部材と、を具備してなる拘束補強材用シート部材。
  2. 上記拘束部材は、さらに上記シート本体の隣接する2つの隅部の中央部にも固着されたものである請求項1に記載の拘束補強材用シート部材。
  3. 中心部に載置された中詰め材を包み込むように周縁部が折り返された状態で拘束される拘束補強材用シート部材であって、
    シート状のシート本体と、
    上記シート本体とは別個の部材として構成され、折り返された状態の上記シート本体の上下両面を囲むように当該シート本体を拘束する帯状の拘束部材と、を具備してなる拘束補強材用シート部材。
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