JP2004107306A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布が容易で、塗布時はさっぱりした使用感でありながら、塗布後は高い皮膚閉塞性によりエモリエント効果に優れ、且つ、外観もさっぱりした印象を与える皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】ハイドロゲル中に油性成分を包含するハイドロゲル粒子(a)を水性媒体(b)に分散させてなる化粧料であって、前記油性成分の50重量%以上が25℃にて稠度85〜340(JIS K 2235(1991))の半固形の油剤からなり、前記油性成分全体の融点が45〜85℃であり、且つ、水性媒体(b)の粘度が6000〜100000mPa・sであることを特徴とする皮膚化粧料である。
【選択図】   なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗布が容易で、塗布時はさっぱりした使用感でありながら、塗布後は高い皮膚閉塞性によりエモリエント効果に優れた皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワセリン、ラノリンといった半固形の油剤は、皮膚上での拡散が少なく皮膚に良く密着し、皮膚閉塞性が高く、その結果、皮膚をしっとりさせるエモリエント効果に優れることが知られている。このようなエモリエント効果に優れた半固形の油剤を化粧料に配合するには、クリームという乳化型の剤型での配合が一般的である。しかしながら、クリーム状の剤型に配合する場合、界面活性剤を多量に使用することになるため、のびが重く、脂っぽい感触を与え、また、外観も通常真っ白になり、脂っぽい印象を与える。
【0003】
近年、油剤をカプセルに内包させて水性化粧料に分散させ、さっぱりした感触と外観を与える技術が提案されているが、工業的製造に耐え得るカプセル強度にすると、皮膚上に化粧料を塗布する際に、カプセルが適切に崩壊しなかったり、皮膚上にカプセルのカスが残留したりする問題がある。
【0004】
上記カプセルの問題を解決するために、特許文献1では、非架橋型ハイドロゲルを含む連続相及び油性成分を含む分散相を有し、前記油性成分が固体脂及び/又は液体油からなるハイドロゲル粒子が開示されている。また、特許文献2では、非架橋型ハイドロゲル中に油性成分を含有するハイドロゲル粒子(A)を水性媒体(B)中に分散させてなる皮膚化粧料が開示されている。しかしながら、これらのものは、ハイドロゲル粒子中に含まれる油性成分中に半固形の油剤が少量しか配合されていないため、皮膚閉塞性によるエモリエント効果が不充分である。
【特許文献1】
特開2002−159838号公報
【特許文献2】
特開2002−20227号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、塗布が容易で、塗布時はさっぱりした使用感でありながら、塗布後は高い皮膚閉塞性によりエモリエント効果に優れ、且つ、外観もさっぱりした印象を与える皮膚化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、特定の油性成分をハイドロゲル中に含有するハイドロゲル粒子を特定の粘度を有する水性媒体に分散、浮遊させることにより、上記課題を解決できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、ハイドロゲル中に油性成分を包含するハイドロゲル粒子(a)を水性媒体(b)に分散させてなる化粧料であって、前記油性成分の50重量%以上が25℃にて稠度85〜340(JIS K 2235(1991))の半固形の油剤からなり、前記油性成分全体の融点が45〜85℃であり、且つ、水性媒体(b)の粘度が25℃において6000〜100000mPa・sであることを特徴とする皮膚化粧料を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において言及される主要な語句の定義は次の通りである。
【0009】
すなわち、本明細書において「ハイドロゲル」とは、水を分散媒体としてもつゲルであり、ゲルの生成機構はカリウムイオンやカルシウムイオン等を介した架橋反応による架橋型でも、熱可逆的なゾル−ゲル転移による非架橋型でも良い。
【0010】
また、本明細書において「ハイドロゲル粒子」とは、かかるハイドロゲルよりなる粒子(通常は略球状)をいい、被膜部と内容物とからなるいわゆるカプセルは含まない。
【0011】
また、本明細書において「粘度」は、B型粘度計(例えば、東機産業(株)、B8R型粘度計)で25℃、回転速度10rpmで測定した場合の値をいう。
【0012】
上記定義を踏まえ、本発明に係る皮膚化粧料を以下に説明する。
【0013】
本発明に係る皮膚化粧料は、ハイドロゲル中に油性成分を包含するハイドロゲル粒子(a)を水性媒体(b)に分散させてなる化粧料であって、前記油性成分の50重量%以上が25℃にて稠度85〜340(JIS K 2235(1991))の半固形の油剤からなり、前記油性成分全体の融点が45〜85℃であり、且つ、水性媒体(b)の粘度が25℃において6000〜100000mPa・sであることを特徴とする皮膚化粧料である。
【0014】
ハイドロゲル粒子(a)は、ハイドロゲル(a−1)を形成するゲル化剤を水に溶解させたゾルに、特定の油性成分(a−2)を含有させ、熱可逆的なゾル−ゲル転移により、又は架橋反応によるゲル形成により、所定の水性媒体(b)に浮遊・分散し得るサイズに粒子化したものであり、通常は球状に賦形される。
【0015】
ハイドロゲル(a−1)を生成するゲル化剤としては、架橋型、非架橋型のいずれをも含む。架橋型としては、例えば、アルギン酸塩、カラギーナン等が挙げられる。非架橋型としては、例えば、寒天、ゼラチン等が挙げられる。これらは単独で又は混合して用いることができる。このうち、pHの影響を受け難く、また塗布時にカスが残り難い点から、非架橋型の寒天、又はゼラチン等を用いることが好ましく、寒天を用いることが特に好ましい。なお、寒天のゼリー強度は、使用時の感触の点から、88.2kPa(900g/cm)以下が好ましく、9.8kPa (100g/cm)〜63.7kPa (650g/cm)がより好ましい。ここで、ゼリー強度は、日寒水式法により求められる。日寒水式法によれば、ゼリー強度は、ゲル化剤の1.5 重量%水溶液を調製し、その水溶液を20℃で15時間放置して凝固せしめたゲルに、日寒水式ゼリー強度測定器((株)木屋製作所)により荷重をかけ、20℃においてゲルが20秒間その荷重に耐えるときの表面積1cm あたりの最大重量(g)である。
【0016】
ハイドロゲル粒子(a)中におけるハイドロゲル(a−1)のゲル化剤の含有量は、使用時の感触を良くし、ハイドロゲル粒子(a)の洗浄時及び化粧品等への配合時に壊れることを防止する点から、0.1〜5.0重量%が好ましく、0.3〜2.0重量%が更に好ましい。
【0017】
また、ハイドロゲル粒子(a)中におけるハイドロゲル(a−1)の含有量は、ハイドロゲル粒子(a)の洗浄時及び化粧品等への配合時に壊れることを防止する点から、50〜99重量%が好ましく、70〜95重量%が特に好ましい。
【0018】
ハイドロゲル(a−1)には、必要に応じて、乳化剤、分散剤、界面活性剤、着色剤、防腐剤、中和剤、保湿剤、増粘剤、水溶性香料等が用いられる。
【0019】
油性成分(a−2)は、保湿性を与えたり、皮膚を柔軟又は平滑にして感触を向上させることによるエモリエント効果を目的として配合される。本発明においては、25℃にて稠度85〜340(JIS K 2235(1991))の半固形の油剤を油性成分の50重量%以上の割合で用いるため、皮膚上での延ばしやすさに優れ、皮膚への密着性が高く、高い皮膚閉塞性を発揮するため水の蒸散抑制効果に優れ、結果として皮膚をしっとりさせるエモリエント効果に優れる。また、本発明において、油性成分全体の融点が45℃以上である油性成分を用いるため、ハイドロゲル粒子から油性成分が経時的に漏出することが起こり難く、全体の融点が85℃以下である油性成分を用いるため、ハイドロゲル製造時に90℃を超えた加熱が不要であり、ハイドロゲルを形成するゲル化剤や油性成分の分散に用いる高分子乳化剤の安定性が良好となる。
【0020】
なお、融点は、示差走査熱量計(例えば、セイコーインスツルメンツ(株)、商品名:DSC6100)で昇温速度2℃/min、試料量10〜20mgで測定し、DSC曲線の融解ピーク温度の値を用いた。
【0021】
油性成分の50重量%以上を占める25℃での稠度が85〜340(JIS K 2235(1991))の半固形油剤としては、例えば、ワセリン、高重合シリコーン化合物、エリスリトール脂肪酸エステル、コレステロール誘導体、ラノリン、ラノリンアルコール、グリセライド等が挙げられる。稠度は90以上であることが好ましく、95以上であることが更に好ましく、300以下であることが好ましく、250以下であることが更に好ましい。中でも、高い閉塞性を有する点から、ワセリン、高重合シリコーン化合物が好ましく、特に高い閉塞性を有することが知られているワセリン(商品名:SUPER WHITE PROTOPET 1S、稠度200;Witco Chemical Corp.)、高重合シリコーン化合物(商品名:KSG−16、稠度250;信越化学工業(株))を用いることが特に好ましい。
【0022】
また、油性成分全体の融点を45〜85℃に調整するために、固体脂及び液状油を適宜組み合わせて用いることができる。
【0023】
融点を調整するための固体脂としては、例えば、セレシン等の固形パラフィン、高級アルコール(炭素数12〜24)、脂肪酸(炭素数12〜24)、コレステロールおよびその誘導体、ステアロキシメチルポリシロキサン等の固形の高重合シリコーン化合物、グリセライド等が挙げられる。
【0024】
融点を調整するための液状油としては、例えば、流動パラフィン等の炭化水素油、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のエステル油、オリーブ油等の植物油、シリコーン油等が挙げられる。
【0025】
また、油性成分(a−2)中には、必要に応じて着色剤を配合することができる。着色剤を含有する場合には、ハイドロゲル粒子(a)が着色され、外観上の美しさを付与することができる。着色剤としては、化粧品用着色剤を用いることができ、油性の化粧品用着色剤を用いることが好ましい。これらの着色剤は、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
【0026】
化粧料用着色剤としては、β−カロチン、水不溶性の顔料、油溶性染料、建染染料、レーキ染料等が挙げられる。顔料としては、例えば、カーボンブラック、カオリン、タルク、マイカ、雲母チタン、珪酸アルミニウムマグネシウム、酸化チタン、酸化鉄等の無機顔料、赤色202号、黄色401号、青色404号等の有機顔料が挙げられる。油溶性染料としては、例えば、赤色225号、黄色204号、青色403号、緑色202号、紫色201号等が挙げられる。建染染料としては、例えば、赤色226号等が挙げられる。レーキ染料としては、例えば、種々の酸性染料をアルミニウムやバリウムでレーキしたもの等が挙げられる。特にβ−カロチンを油性着色剤として用いる場合には、トコフェロール等を併用することにより褪色を防止することができる。
【0027】
また、油性成分(a−2)中には、必要に応じて、油性の薬効剤(医薬部外品の有効成分のほか、セラミド及びその類縁体、スフィンゴシンの誘導体及びその類縁体、セスキテルペンアルコール類等)、酸化防止剤、香料等、球状粉体・多孔質粉体・シリコーンゴム粉体等の感触向上剤、紫外線防御剤、界面活性剤、等を適宜配合することができる。
【0028】
ハイドロゲル粒子(a)中における油性成分(a−2)の含有量は、使用時の感触及びエモリエント効果を発揮させる点から、1〜50重量%が好ましく、更に好ましくは5〜30重量%である。
【0029】
ハイドロゲル粒子(a)の平均粒子径は、容器中で粒子が浮遊、分散していることが視認できる点、並びに製造面の容易さ及び生産性の点から、0.1〜5mmであることが好ましく、0.5〜3mmがより好ましい。なお、ハイドロゲル粒子(a)の平均粒子径は、いわゆるフルイ法により、各種目開きのフルイを用いてハイドロゲル粒子(a)100gを水中で湿式分級し、余分な水分を濾紙で除去した後に重量を測定して重量平均粒子径で表す。
【0030】
油性成分を含有するハイドロゲル粒子(a)は、例えば、以下のようにして調製することができる。
【0031】
まず、寒天、ゼラチン等のハイドロゲル(a−1)を形成するゲル化剤をイオン交換水に分散させ、その溶解温度以上の温度で十分に撹拌、溶解させてゾルとした後、ゲル化温度以上の温度で、油性成分(a−2)を混合し、O/W型分散液を調製する。
【0032】
このO/W型分散液を調製する際には、油性成分が乳化又は分散状態で安定に存在し得るように、乳化剤又は分散剤を含有させることが好ましい。
【0033】
乳化剤や分散剤としては、高分子分散剤、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれた1種以上が挙げられる。非イオン性界面活性剤を用いる場合、ハイドロゲル粒子から油性成分が漏出するのを抑制する点から、好ましくは融点が35℃以上、更に好ましくは50〜90℃、特に好ましくは60〜80℃である。
【0034】
乳化剤や分散剤のなかでは、粒子の延ばしやすさと、洗浄時及び化粧品等への配合時のハンドリング性の点から、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれた1種以上の界面活性剤と高分子分散剤との併用が好ましく、非イオン性界面活性剤と高分子分散剤の併用がより好ましく、高分子分散剤単独が更に好ましい。高分子分散剤を使用した場合には、界面活性剤の添加を低減又はなくすことができるので、皮膚上に塗布した際の界面活性剤によるべたつきを低減させることができる。分散液中における乳化剤及び/又は分散剤の濃度は、通常、0.01〜20重量%が好ましく、0.03〜5重量%がより好ましい。
【0035】
高分子分散剤としては、例えば、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(B.F.Goodrich 社、商品名:ペムレン等)、特開平7−100356号公報に記載の両性高分子化合物と高級脂肪酸とから合成される複合体、特開平8−252447号公報及び特開平9−141079号公報に記載の水溶性両親媒性高分子電解質、特開平9−141080号公報及び特開平9−141081号公報に記載の水溶性架橋型両親媒性高分子電解質、特開平10−53625号公報に記載のアクリル酸系共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリアクリルアミド、アルキルフェノールホルムアルデヒド縮合物の酸化エチレン付加物等の合成高分子化合物、グアヤガム、カラヤガム、トラガカントガム、アラビアガム、アラビノガラクタン、カゼイン等の天然高分子化合物等が挙げられる。
【0036】
次に、得られたO/W型分散液を滴下法を用いて粒子化し、空気中又は液相中で冷却固化させることにより、ハイドロゲル粒子(a)を得ることができる。滴下法とは、1以上のノズル又は孔から液体を吐出させ、液柱がその表面張力によって液滴となる性質を利用して粒子を製造する方法である。
【0037】
液相で液滴を形成させる場合には、液流れのない静液中で形成させてもよいが、液滴形成管を用いて下降流、上昇流又は平行流に同伴させて形成させるのが好ましい。また、ノズル又は孔の端面は、気相及び液相のいずれに存在していてもよいが、液相であることが形状安定性の点から好ましい。
【0038】
ノズル又は孔から吐出される分散液の温度は、通常、30〜100℃、好ましくは50〜100℃である。ノズル又は孔から吐出させる際の分散液の粘度(B型粘度計により測定)は、通常、0.1〜1000mPa・s、好ましくは1〜800mPa・sであることが望ましい。
【0039】
本発明の皮膚化粧料においては、ハイドロゲル粒子(a)を化粧料基剤としての水性媒体(b)中に分散させる。
【0040】
皮膚化粧料におけるハイドロゲル粒子(a)の含有量は、外観及び性能の点から、0.5〜30重量%であることが好ましく、1〜20重量%であることが更に好ましい。
【0041】
水性媒体(b)は、ハイドロゲル粒子(a)を下部に沈降させたり、あるいは上部に浮上させることなく、安定に均一分散させることができるものであれば特に限定がない。透明又は半透明の水溶液、O/Wエマルジョン又はジェル等のいずれの形態をも用いることができる。
【0042】
水性媒体(b)の粘度は、水性媒体(b)が上滑りをしてハイドロゲル粒子(a)が塗布時に逃げることなく、ハイドロゲル粒子(a)を塗布時に崩壊させて皮膚に均一にのばすことができる点から、下限を6000mPa・s以上とし、さらに8000mPa・s以上、10000mPa・s以上とすることが好ましい。また、該粘度は、のびが重くなることなく、さっぱりした使用感を得るために、上限を100000mPa・s以下とし、さらに90000mPa・s以下、特に80000mPa・s以下とすることが好ましい。
【0043】
水性媒体(b)を上記所望の粘度とするために、水溶性増粘剤を含有させることができる。水溶性増粘剤としては、例えば、水溶性高分子化合物や粘土鉱物等を用いることができる。
【0044】
単独で所望の粘度を得られる水溶性高分子化合物としては、例えば、ジェランガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、酸性ヘテロ多糖類、キサンタンガム、ゼラチン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒアルロン酸ナトリウム、特開平11−71435号公報に記載のカチオン性架橋共重合体、特開平9−235301号公報及び特開平10−25301号公報に記載の水溶性多糖類等が好ましく用いられる。
【0045】
また、2種以上を併用、又は上記の水溶性高分子化合物と併用することにより、所望の粘度を得られる水溶性化合物としては、アラビアゴム、トラガカントガム、グァーガム、ガラクタン、デンプン、メチルセルロース、ローカストビーンガム、マンナン、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、キチン、キトサン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カチオン化セルロース、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルキチン等が挙げられる。
【0046】
また粘土鉱物としては、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ヘクトライト等のスメクタイト(天然及び合成品)、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0047】
中でも、良好な使用感、経時安定性、粘度発現性の点から、カルボキシビニルポリマー、カラギーナン、酸性ヘテロ多糖類、合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム、無水ケイ酸、寒天、キサンタンガム、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、プルランを用いることが好ましい。
【0048】
なお、水性媒体(b)のpHは、皮膚に対する刺激が少ないことから、4〜11、特に4〜7であることが好ましい。
【0049】
水性媒体(b)に、ハイドロゲル粒子(a)を分散浮遊させる方法としては、粒子を下部に沈降させたり、あるいは上部に浮上させることなく、安定に均一分散させることができるものであれば特に限定がない。その例としては、水性媒体(b)の調製後に、ハイドロゲル粒子(a)を水に分散させたものを投入し、均一に分散するまで攪拌する方法等が挙げられる。
【0050】
水性媒体(b)中には、化粧料に通常用いられている成分、例えば、保湿剤、アルコール類やパラベン等の防腐剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、着色剤、香料、粉体類等の感触向上剤、キレート剤、抗酸化剤、エキス類、ビタミン類等の生理活性物質、薬効剤、界面活性剤等を適宜配合することができる。
【0051】
ハイドロゲル粒子(a)を分散させた本発明の皮膚化粧料は、保湿化粧料、マッサージ化粧料、パック化粧料、日焼け止め化粧料、皮膚柔軟化化粧料、美白化粧料、老化防止化粧料、ニキビ防止化粧料等に応用することができる。
【0052】
【実施例】
(製造例1〜2、比較製造例1〜3)
表1に示す組成にしたがって、ハイドロゲル粒子(a)を製造した。
【0053】
<製造法>
水相成分(14)〜(17)を混合し、90℃に加熱して溶解させた。次にこの水相成分を80℃まで冷却し、同温度で予め加熱溶解させた油相成分(1)〜(13)までの混合物を添加し、乳化させた。次に、得られた乳液を80℃に保ちながら、開口径0.8mmのノズルから10℃の冷却オイル(メチルポリシロキサン(20mm/s))中に吐出させ、ハイドロゲル粒子(a)を得た。得られたハイドロゲル粒子(a)(平均粒子径1.0mm)を濾別し、水洗後、水中に保存した。
【0054】
なお、使用した材料の由来を以下に示す。
*1 SUPER WHITE PROTOPET 1S (Witco Chemical Corp.)
*2 KSG−16 (信越化学工業(株))
*3 コスモール168AR(日清製油(株))
*4 コスモール42(日清製油(株))
*5 エステモールN−01(日清製油(株))
*6 エキセパールDG−MI(花王(株))
*7 β−カロチン30%懸濁液(日本ロシュ(株))
*8 ポリワックス850(東洋ペトロライト(株))
*9 AX−200(伊那食品工業(株))
*10 ペムレンTR−1(B. F. Goodrich)
【0055】
【表1】
Figure 2004107306
【0056】
製造例1,2及び比較製造例1,2においては、ハイドロゲル粒子を調製することができた。比較製造例3は、全体の融点が90℃である油性成分(a−2)を用いて製造したため、ゲル強度の低下によりハイドロゲル粒子を調製することができなかった。
【0057】
(実施例1〜2、比較例1〜4)
表2に示す組成にしたがって、(b)成分を均一に混合した後、得られた混合物に、ハイドロゲル粒子(a)を添加して混合し、皮膚化粧料を調製した。得られた皮膚化粧料について、粘度、水分蒸散量、エモリエント効果の評価、ハイドロゲル粒子の経時安定性、皮膚化粧料の手での延ばしやすさ、使用感を評価した。
【0058】
<評価方法>
1.粘度
B型粘度計(東機産業(株)、B8R型粘度計)で25℃、回転速度10rpmで測定した。
【0059】
2.水分蒸散量及びエモリエント効果の評価
水分蒸散量を測定し、閉塞性を評価することにより、エモリエント効果を評価した。
【0060】
各化粧料を100mg/4cmとなるように健常人の前腕部に塗布し、1時間後の水分蒸散量を水分蒸散測定装置(「表面技術」;52、708−712(2001)参照)にて測定した。ハイドロゲル粒子(a)を含まない場合の水分蒸散量を100としたときの相対値を求めた。
【0061】
エモリエント効果の評価としては、水分蒸散量の値により、
85未満:○
85以上95未満:△
95以上:×
と評価した。
【0062】
3.ハイドロゲル粒子の経時安定性
各化粧料を40℃で1ヶ月間保存し、皮膚化粧料に配合したハイドロゲル粒子の経時安定性を評価した。
〔評価基準〕
○:外観及び使用感に変化なし
×:外観又は使用感に明らかな変化あり
4.皮膚化粧料の手での延ばしやすさ
各化粧料を手で皮膚に塗布し、ハイドロゲル粒子が抵抗なく崩壊し、化粧料が延ばしやすいか否かについて、20人の専門パネラーにより、下記評価基準で評価した。
〔評価基準〕
5:延ばしやすい
4:やや延ばしやすい
3:ふつう
2:やや延ばしにくい
1:延ばしにくい
次に得点の平均点を求め、その平均点が4点以上であるときを○、2.5点以上4点未満であるときを△、2.5点未満であるときを×と評価した。
【0063】
5.使用感
各化粧料を手で皮膚に塗布し、塗布時のさっぱり感について、20人の専門パネラーにより、下記評価基準で評価した。
〔評価基準〕
5:さっぱりする
4:ややさっぱりする
3:ふつう
2:ややさっぱりしない
1:さっぱりしない
次に得点の平均点を求め、その平均点が4点以上であるときを○、2.5点以上4点未満であるときを△、2.5点未満であるときを×と評価した。
【0064】
各皮膚化粧料の評価結果を表2に示す。
【0065】
なお、使用した材料の由来を以下に示す。
*11 カーボポール980(B. F. Goodrich)
*12 ソアギーナMV101(エムアールシーポリサッカライド(株))
*13 特開昭64−10997 参照
*14 ラポナイトXLS(LAPORTE INORGANICS)
*15 レオドールスーパーTW−S120(花王(株))
*16 アスナロ抽出液(一丸ファルコス(株))
*17 特開平10−175900 参照
*18 シリコーンKF96A(6cs) (信越化学工業(株))
*19 特開平5−112424 参照
【0066】
【表2】
Figure 2004107306
【0067】
表2に示された結果から、本発明の皮膚化粧料である実施例1,2はいずれも、水分蒸散量が少なく、エモリエント効果に優れ、ハイドロゲル粒子の延ばしやすさ、及び使用感が良好で、且つ、ハイドロゲル粒子の経時安定性も優れるものであった。一方、油性成分(a−2)中の25℃にて稠度85〜340(JISK 2235(1991))の半固形の油剤の割合が10重量%(50重量%以上に入らない)である比較製造例1のハイドロゲル粒子(a)を用いた比較例1は、水分蒸散量が比較的多く、水分蒸散抑制効果がなく、エモリエント効果に劣るものであった。また、油性成分(a−2)の融点が35℃(45〜85℃に入らない)の比較製造例2のハイドロゲル粒子(a)を用いた比較例2は、ハイドロゲル粒子の経時安定性が悪く、さらに水分蒸散量が比較的多く、水分蒸散抑制効果がなく、エモリエント効果に劣るものであった。粘度が5000mPa・sである(b)成分を用いて調製した比較例3は、ハイドロゲル粒子の延ばしやすさに劣り、さらに水分蒸散量が比較的多く、水分蒸散抑制効果がなく、エモリエント効果に劣るものであった。また、粘度が130000mPa・sである(b)成分を用いて調製した比較例4は、ハイドロゲル粒子の延ばしやすさに劣り、さらに塗布時にさっぱりした使用感を有さないものであった。
【0068】
【発明の効果】
本発明の皮膚化粧料は、塗布が容易で、塗布時はさっぱりした使用感でありながら、塗布後は高い皮膚閉塞性によりエモリエント効果に優れ、且つ、外観もさっぱりした印象を与える。
【0069】
すなわち、本発明の皮膚化粧料は、水性媒体(b)の粘度を25℃において6000〜100000mPa・sに調整しているため、水性媒体(b)が上滑りをしてハイドロゲル粒子(a)が塗布時に逃げることなく、ハイドロゲル粒子(a)を塗布時に崩壊させて皮膚に均一にのばすことができ、且つ、のびが重くなることなく、さっぱりした使用感を得ることができる。
【0070】
本発明の皮膚化粧料は、ハイドロゲル粒子(a)中の油性成分の50重量%以上に25℃にて稠度85〜340(JIS K 2235(1991))の半固形の油剤を用いるため、皮膚上で延ばしやすさに優れ、皮膚への密着性が高く、高い皮膚閉塞性を発揮するため水の蒸散抑制効果に優れ、結果として皮膚をしっとりさせるエモリエント効果に優れる。また、油性成分として、全体の融点が45℃以上である油性成分を用いるため、ハイドロゲル粒子(a)から油性成分が経時的に漏出することが起こり難く、全体の融点が85℃以下である油性成分を用いるため、ハイドロゲル製造時に90℃を超えた加熱が不要であり、ハイドロゲルを形成する物質や油性成分の分散に用いる高分子乳化剤の安定性が良好となる。
【0071】
また、本発明の皮膚化粧料は、容器中では水性媒体(b)中にハイドロゲル粒子(a)が分散、浮遊しているため、外観もさっぱりした印象を与えるという効果もある。

Claims (1)

  1. ハイドロゲル中に油性成分を包含するハイドロゲル粒子(a)を水性媒体(b)に分散させてなる化粧料であって、前記油性成分の50重量%以上が25℃にて稠度85〜340(JIS K 2235(1991))の半固形の油剤からなり、前記油性成分全体の融点が45〜85℃であり、且つ、水性媒体(b)の粘度が25℃において6000〜100000mPa・sであることを特徴とする皮膚化粧料。
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