JP2004107210A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルキルレゾルシノールの皮膚内貯留性を向上させた製剤を提供する。
【解決手段】架橋型シリコーンとアルキルレゾルシノールとを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
【選択図】  なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳しくは、美白用の化粧料に好適な皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
4−ブチルレゾルシノールに代表されるアルキルレゾルシノール類は、メラニン産生抑制作用や抗菌作用を有していることが知られており、美白あるいは防腐などの目的で化粧料に含有されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
【0003】
これらアルキルレゾルシノールを化粧料などの皮膚外用剤に使用する場合に問題となることは、皮膚透過性が良すぎるが故に、皮膚内貯留性が低く、折角有している優れた美白効果や抗菌効果を発揮できない場合があることであり、この為、製剤化の際に経皮吸収抑制剤を含有させなければならないことである。
【0004】
この様なアルキルレゾルシノール用の経皮吸収抑制剤としては、現在ポリエチレングリコールが知られているのみである(例えば、特許文献4、特許文献5参照。)。
【0005】
しかしながら、近年においては、分解によるホルマリンの発生可能性が問題となり、ポリエチレングリコールは使用しにくい状況になってきている。この為、ポリエチレングリコールを含有させずとも、アルキルレゾルシノールの皮膚内貯留性が向上した製剤の開発が望まれていた。
【0006】
一方、架橋型シリコーンは三次元の結合を含むシリコーン類であり、例えば架橋型メチルポリシロキサン((ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー)や架橋型メチルフェニルポリシロキサン((ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー)、架橋型ポリエーテル変性シリコーン(ジメチコンポリオールクロスポリマー)などが知られており、化粧料などの皮膚外用剤の分野で使用されている(例えば、特許文献6参照。)。
【0007】
この内、架橋型ポリエーテル変性シリコーン(ジメチコンポリオールクロスポリマー)は乳化性を有し、容易に油中水乳化物を形成することが知られている。
【0008】
しかしながら、これらの架橋型シリコーンがアルキルレゾルシノールの皮膚内貯留性を高めるのに有効に作用することは知られておらず、架橋型シリコーンとアルキルレゾルシノールとを含有させた皮膚外用剤は知られていない。
【0009】
【特許文献1】
特開平02−49715号
【特許文献2】
特開平04−169516号
【特許文献3】
特開平04−169511号
【特許文献4】
特開昭59−1403号
【特許文献5】
特開平03−163043号
【特許文献6】
特開平04−243884号
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、アルキルレゾルシノールの皮膚内貯留性を向上させた製剤を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、効果的な経皮投与のためのアルキルレゾルシノールを含有する製剤を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)架橋型シリコーンと2)アルキルレゾルシノール及び/又はその塩とを含有する皮膚外用剤に、その様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。
【0012】
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
(1)1)架橋型シリコーンと2)アルキルレゾルシノール及び/又はその塩を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
(2)架橋型シリコーンが、架橋型ポリエーテル変性シリコーン又は架橋型メチルポリシロキサンであることを特徴とする(1)の皮膚外用剤。
(3)架橋型シリコーンとして、架橋型メチルポリシロキサンを含有する場合において、更にポリエーテル変性シリコーンを含有することを特徴とする(2)の皮膚外用剤。
(4)皮膚外用剤が、最外層が油相である油中水型の乳化形態をとることを特徴とする(1)〜(3)の何れかの皮膚外用剤。
(5)アルキルレゾルシノールが、4−ブチルレゾルシノールであることを特徴とする(1)〜(4)の何れかの皮膚外用剤。
(6)化粧料であることを特徴とする(1)〜(5)の何れかの皮膚外用剤。
(7)美白用であることを特徴とする(1)〜(6)の何れかの皮膚外用剤。
(8)ポリエチレングリコールを実質的に含有しないことを特徴とする(1)〜(7)の何れかの皮膚外用剤。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】
本発明の皮膚外用剤は、架橋型シリコーンとアルキルレゾルシノール及び/又はその塩を含有することを特徴とする。
【0015】
<1>本発明の皮膚外用剤の必須成分であるアルキルレゾルシノールについて
本発明の皮膚外用剤は、アルキルレゾルシノール及び/又はその塩を必須成分として含有する。
【0016】
本発明の皮膚外用剤に使用することができるアルキルレゾルシノール及びその塩としては、従来より皮膚外用剤に用いられる公知のものを用いることができ、特に限定されないが、例えば4−メチルレゾルシノール、4−エチルレゾルシノール、4−プロピルレゾルシノール、4−(1−メチルエチル)レゾルシノール、4−ブチルレゾルシノール、4−(2−メチルプロピル)レゾルシノール、4−ターシャリーブチルレゾルシノールなどの4−アルキルレゾルシノール及び生理的に許容されるそれらの塩などが好ましく例示できる。これらの中でも4−ブチルレゾルシノール及び/又は生理的に許容されるその塩が特に好ましい。これは、上記成分がアルキルレゾルシノール類の中でも優れた美白作用や抗菌作用などの優れた生理活性を有するからである。
【0017】
かかる生理的に許容される塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩;トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩などの有機アミン塩;リジン塩、アルギニン塩などの塩基性アミノ酸塩などが好ましく例示できる。
【0018】
本発明の皮膚外用剤に於いて、アルキルレゾルシノール及び/又はその塩は単独で含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。
【0019】
本発明で用いられるアルキルレゾルシノール及びその塩は何れも既知物質であり、本発明に好適に用いられる4−アルキルレゾルシノールは、例えば、飽和のカルボン酸とレゾルシノールを塩化亜鉛の存在下で縮合させた後、該縮合物を亜鉛アマルガム/塩酸で還元する方法(Lille.J.Bitter, LA. Peiner. V, Tr. Nauch − Iasled. Inst.slantsev 1969,No 18, 127参照)、レゾルシノールと対応するアルキルアルコールとをアルミナ触媒を使用して200〜400℃の高温下で反応させる方法(英国特許第1,581,428号明細書参照)などによって容易に得ることができる。
【0020】
また、上記本発明で用いられるアルキルレゾルシノールの中には市販されているものもあり、かかる市販品を利用することもできる。例えば、商品名「ルシノール」(4−ブチルレゾルシノール:株式会社クラレ製)を特に好ましい市販品として例示することができる。
【0021】
これらのアルキルレゾルシノール及び/又はその塩の好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で0.01〜6質量%であり、更に好ましくは、0.05〜4質量%である。これは少なすぎると効果を発揮しない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり、却って処方の自由度を阻害してしまう場合があるからである。
【0022】
<2>本発明の皮膚外用剤の必須成分である架橋型シリコーンについて
本発明の皮膚外用剤は架橋型シリコーンを必須成分として含有する。
【0023】
架橋型シリコーンは三次元の結合を含むシリコーン類であり、例えば架橋型メチルポリシロキサンや架橋型ポリエーテル変性シリコーンなどが挙げられる。この架橋型メチルポリシロキサンや架橋型ポリエーテル変性シリコーンとして、架橋型メチルポリシロキサン((ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー)や架橋型メチルフェニルポリシロキサン((ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー)、架橋型ポリエーテル変性シリコーン(ジメチコンポリオールクロスポリマー)などが知られており、これらの何れもが本発明の皮膚外用剤では使用することができる。
【0024】
これらの架橋型シリコーンは既知の化合物であり、常法に従って製造することができる。例えば、架橋型メチルポリシロキサンであれば、ジメトキシジメチルシロキサンとビニルジメチルメトキシシロキサンを脱アルコール縮合させた後、アゾビスイソブチロニトリルなどの重合開始剤を用いて、付加重合させることにより製造することができる。他の架橋型シリコーンについても、モノマーを対応するものに適宜変えて重合することにより、これに準じて製造することができる。
【0025】
又、この様な架橋型シリコーンについては、既に市販されているものがあり、この様な市販品を利用することもできる。好ましい市販品としては、架橋型メチルポリシロキサンのジメチコン溶液(約25質量%)である商品名「シリコーンKSG−16」(信越シリコーン株式会社製)、架橋型メチルフェニルポリシロキサンのフェニルトリメチコン溶液(約15質量%)である商品名「シリコーンKSG−18」(信越シリコーン株式会社製)、架橋型ポリエーテル変性シリコーンのジメチコン溶液(約27質量%)である商品名「シリコーンKSG−21」、「シリコーンKSG−210」(ともに信越シリコーン株式会社製)などが例示できる。このほか、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーンの溶液である商品名「シリコーンKSG−31」、「シリコーンKSG−32」、「シリコーンKSG−33」(何れも信越シリコーン株式会社製)なども使用することができる。
【0026】
かかる架橋型シリコーンは唯一種含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。
【0027】
この様な組合せ使用の場合において、好ましい形態は、架橋型メチルポリシロキサンや架橋型メチルフェニルポリシロキサンを用いる場合に、ポリエーテル変性シリコーンを共存させる形態である。この場合、ポリエーテル変性シリコーンは架橋型であってもそうでなくてもよい。
【0028】
架橋型メチルポリシロキサンと架橋型ポリエーテル変性シリコーンの割合は、質量比で、1:2〜2:1の範囲であるのが好ましい。また、架橋型メチルポリシロキサンのみを架橋型シリコーンとして用いる場合には、ポリエーテル変性シリコーンを架橋型メチルポリシロキサンに対して1:2〜2:1(質量比)の範囲で含有させるのが好ましい。
【0029】
本発明の皮膚外用剤に於ける架橋型シリコーンの好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で0.1〜20質量%であり、更に好ましくは1〜10質量%である。また、特に好ましい態様としては、少なくとも架橋型ポリエーテル変性シリコーンを1〜8質量%を含有する。
【0030】
<3>本発明の皮膚外用剤について
本発明の皮膚外用剤は、皮膚に外用で投与されるものであれば特段の限定無く使用することができ、化粧料や皮膚外用医薬組成物などの使用形態が好ましく例示できる。特に好ましい形態は、本発明の化合物の微生物作用やメラニンに対する作用という特質から、化粧料に適用することである。
【0031】
この様な、本発明の皮膚外用剤の剤形としては、化粧料や皮膚外用医薬で通常知られているものであれば特段の限定は無く、例えば化粧水、ローション、乳液、クリーム、パック料、洗顔料などの基礎化粧料、アンダーメークアップ、コントロールカラーなどのメークアップ化粧料、日焼け止め化粧料、軟膏剤などが好ましく例示できる。メラニンに対する産生抑制作用が著しい点から、美白用の化粧料(医薬部外品を含む)に適用するのが特に好ましい。
【0032】
上記剤形化を行うには、本発明のアルキルレゾルシノール及び/又はその塩を、製剤化の為の任意成分とともに常法に従って処理すれば良い。
【0033】
任意成分としては、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックスなどの炭化水素類;ホホバ油やセチルイソオクタネートなどのエステル類;オリーブ油などのトリグリセライド類;オクタデシルアルコールやオレイルアルコールなどの高級アルコール類;グリセリンや1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコールなどの多価アルコール類;非イオン界面活性剤;アニオン界面活性剤;カチオン界面活性剤;両性界面活性剤;エタノール;カーボポールなどの増粘剤;防腐剤;紫外線吸収剤;抗酸化剤類などが例示できる。
【0034】
これらの任意成分で、特に好ましい成分としては、一時刺激を高めずに、本発明の皮膚外用剤に於ける、皮膚内貯留性を改善する作用を有するアジピン酸のジエステル類、オレイン酸、とりわけ、純度が99%以上の精製オレイン酸、1,3−ブタンジオールなどの多価アルコールなどが例示できる。
【0035】
アジピン酸のジエステルとしては、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピルなどが特に好ましく例示できる。これらは唯一種で使用することもできるし、二種以上を組み合わせて使用することもできる。かかるアジピン酸のジエステルの好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で1〜5質量%である。オレイン酸の好ましい含有量は0.01〜2質量%が好ましい。1,3−ブタンジオールなどの多価アルコールは1〜10質量%が好ましく、4〜10質量%が更に好ましい。
【0036】
また、本発明の皮膚外用剤は好ましくは乳化形態を示す。そして本発明の皮膚外用剤は、最外層が油相である油中水型の乳化形態をとることが好ましい。具体的には、油中水乳化形態や油中水乳化形態の水中にさらに油相が存在する油中水中油などの多相乳化形態などを例示することができる。また、油中水乳化形態であって、内相量が50質量%を越す、高内相油中水乳化形態をとることが、皮膚内貯留性の観点から特に好ましい。
【0037】
これらの製剤は、前記の必須成分と任意成分とを常法に従って処理することにより製造することができる。
【0038】
架橋型シリコーンとアルキルレゾルシノール及び/又はその塩を含有する本発明の皮膚外用剤は、以下の実施例からも明らかなように、アルキルレゾルシノールの皮膚内貯留性が向上した皮膚外用剤となっているため、ポリエチレングリコールの含有によらずに皮膚外用剤を構成することができる。本発明のより好ましい皮膚外用剤は、架橋型シリコーンとアルキルレゾルシノール及び/又はその塩とを含有し、かつ、実質的にポリエチレングリコールは含有しない皮膚外用剤である。
【0039】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明について更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら制限されるものではない。
【0040】
<参考例1>
上記アルキルレゾルシノールである、4−ブチルレゾルシノールを用いて、従来の製剤についての評価を行った。
【0041】
表1に記載する従来品1は4−ブチルレゾルシノールの貯留性を高めた製剤であり、表2に記載する従来品2は従来品1のポリエチレングリコールを1,3−ブタンジオールに置換し、ホルマリン発生の抑制を考慮した製剤である。
【0042】
この2種の製剤について、20名のパネラーを使用した美白試験を行った。即ち、ヒト上腕部の6cmの部位に、紫外線を0.8MED照射し、しかる後0.05ml投与する作業を7回繰り返した後、最後の投与の24時間に色差計にて、紫外線非照射、検体非投与の部位とのΔL値を測定した。又、紫外線照射のみでサンプル非投与の陽性対照も設けた。結果を表3に示す。
【0043】
これより、ポリエチレングリコール400を含有させて、皮膚内貯留性を高めた製剤は、4−ブチルレゾルシノールが皮膚内に貯留することにより、美白効果を発現し、L値の低下が抑制されているが、ポリエチレングリコールを1,3−ブタンジオールに置換した系では、4−ブチルレゾルシノールが皮膚を透過してしまい、皮膚内貯留性が低下し、美白効果が現れず、L値が低下していることがわかる。
【0044】
【表1】
Figure 2004107210
【0045】
【表2】
Figure 2004107210
【0046】
【表3】
Figure 2004107210
【0047】
【実施例1】
以下の表4に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤を作成した。
【0048】
即ち、イ、ロを70℃に加温し、攪拌下イに徐々にロを加え乳化し、ホモジナイザーで粒子を均一化し、攪拌冷却し、本発明の皮膚外用剤1を得た。
【0049】
このものを化粧料としての評価を上記参考例1と同様に行った。結果を表5に示す。
【0050】
陽性対照が参考例と同じレベルであるにもかかわらず、本発明の皮膚外用剤1を投与することにより、L値の低下が抑制されていることがわかる。これは、本発明の皮膚外用剤が、4−ブチルレゾルシノールの皮膚内貯留性を大きく改善しているためと思われる。
【0051】
【表4】
Figure 2004107210
【0052】
【表5】
Figure 2004107210
【0053】
【実施例2】
実施例1と同様に、以下の表6に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤2を作成し、評価した。結果を表7に示す。
【0054】
これより、本発明の皮膚外用剤において、1,3−ブタンジオールを4〜10質量%含有することが好ましいこともわかる。
【0055】
【表6】
Figure 2004107210
【0056】
【表7】
Figure 2004107210
【0057】
【実施例3】
実施例1と同様に、以下の表8に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤3を作成し、評価した。結果を表9に示す。
【0058】
これより、本発明の皮膚外用剤において、オレイン酸、とりわけ精製オレイン酸を含有することが好ましいことがわかる。
【0059】
【表8】
Figure 2004107210
【0060】
【表9】
Figure 2004107210
【0061】
【実施例4】
実施例1と同様に、以下の表10に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤4を作成し、評価した。結果を表11に示す。
【0062】
架橋型シリコーンであれば特に架橋型ポリエーテル変性シリコーンに限定されないことがわかる。
【0063】
【表10】
Figure 2004107210
【0064】
【表11】
Figure 2004107210
【0065】
【実施例5】
実施例1と同様に、以下の表12に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤5を作成し、評価した。結果を表13に示す。
【0066】
架橋型シリコーンであれば特に架橋型ポリエーテル変性シリコーンに限定されないことがわかる。
【0067】
【表12】
Figure 2004107210
【0068】
【表13】
Figure 2004107210
【0069】
【実施例6】
実施例1と同様に、以下の表14に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤6を作成し、評価した。結果を表15に示す。
【0070】
架橋型シリコーンであれば特に架橋型ポリエーテル変性シリコーンに限定されないことがわかる。
【0071】
【表14】
Figure 2004107210
【0072】
【表15】
Figure 2004107210
【0073】
【実施例7−10】
実施例3のアルキルレゾルシノールを以下の表16に示す他のアルキルレゾルシノールに変えて同様の検討を行った。結果を表17に示す。
【0074】
何れのアルキルレゾルシノールにおいても同様の効果が認められた。
【0075】
【表16】
Figure 2004107210
【0076】
【表17】
Figure 2004107210
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、アルキルレゾルシノールの皮膚内貯留性を向上させた製剤を提供することができる。特に、ポリエチレングリコールを含有させなくてもアルキルレゾルシノールの皮膚内貯留性が向上した製剤を提供することができる。

Claims (8)

  1. 1)架橋型シリコーンと2)アルキルレゾルシノール及び/又はその塩を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 架橋型シリコーンが、架橋型ポリエーテル変性シリコーン又は架橋型メチルポリシロキサンであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 架橋型シリコーンとして、架橋型メチルポリシロキサンを含有する場合において、更にポリエーテル変性シリコーンを含有することを特徴とする請求項2に記載の皮膚外用剤。
  4. 皮膚外用剤が、最外層が油相である油中水型の乳化形態をとることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. アルキルレゾルシノールが、4−ブチルレゾルシノールであることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  6. 化粧料であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  7. 美白用であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  8. ポリエチレングリコールを実質的に含有しないことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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