JP2004106801A - 車両における情報通信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報通信システム100は、本体機器6に搭載された2つの本体機器側BTモジュール10a、10bと、一方の本体機器側BTモジュール10aに対応し、かつ、携帯電話7aに搭載された通話装置側BTモジュール11aと、他方の本体機器側BTモジュール10bに対応し、かつ、ヘッドセット7bに搭載された通話装置側BTモジュール10bを有し、2つの本体機器側BTモジュール10a、10bのそれぞれをマスタとし、通話装置側BTモジュール11aおよび通話装置側BTモジュール11bをマスタに対するスレーブと設定し、本体機器6および携帯電話7aが車両101内に搭載されると共に、ヘッドセット7bが本体機器6と所要の距離範囲内に備えられたこと。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、Bluetoothを利用した情報通信システムの技術に係り、特に車両運転時の走行安全性の確保、車両走行時の快適性を提供できる情報通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話の普及と多機能化が進むにつれて、携帯電話の利用者数は年々上昇の一途をたどっている。それに伴い、自動車の運転中に携帯電話によって会話する者も増えてきている。
【0003】
自動車事故の原因の中でも、携帯電話に関する事故が急激に増えている。自動車の運転中にもかかわらず、運転者の片手が携帯電話に奪われ、運転車の視点が乱れ、運転手の注意力も散漫になるからである。
【0004】
そこで、自動車の運転の走行安全面の配慮から、携帯電話用自動車搭載ハンズフリー通話装置(以下「通話装置」という。)が開発されると共に、自動車内における通話装置の設置位置およびマイクコードの経路に関しても研究がなされてきた。
【0005】
例えば、通話装置本体を自動車のルーフ内部の前部位置、ダッシュボード、運転席のヘッドレストおよびその支持体に取り付ける。そして、通話装置本体からマイクケーブルを介してマイクを運転者の口の近くに設置する。よって、マイクケーブルが運転者の視界に障害にならない通話装置を実現できる(特許文献1参照)。
【0006】
通話装置によると、運転者からの音声はマイクによって受信され、通話の相手からの音声は、通話装置に具備するスピーカから出力されるので、自動車の走行安全性を重視した運転中の会話が実現される。
【0007】
自動車事故の他の原因として、運転中の居眠りによるものも多い。居眠り抑制の効果として、運転中に音楽・ラジオを聴くことが利用されるが、運転中に音楽・ラジオを聴くことには、精神的リラクゼーションの効果もある。
【0008】
車両内で音楽を聴くためには、車両内にアンプ類を主体とするCDプレーヤ、MDプレーヤ、カセットプレーヤ等が必要になる。
【0009】
そこで、持込んだポータブル音声発信器からの音声を、車両のスピーカから発声させる自動車用オーディオシステムおよびこれに用いるプラグ送信機が開発されている(特許文献2参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−57773号公報(第5−6頁、図1)
【0011】
【特許文献2】
特開2002−57588号公報(第4−5頁、図1−図2)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
特開2002−57773号公報の通話装置によると、マイクケーブルによる運転者の視界への障害が解消される。
【0013】
ただし、ヘッドレストの支持体に備える通話装置からのフレキシブルなマイクケーブルを、運転者の肩ごしに胸前の位置まで繰出す設計であるので、運転中に、マイクケーブルが所定の位置から滑り落ちる可能性がある。
【0014】
加えて、運転者の運転状況によって、例えば、自動車のバック操作では、一般的に運転手の体を捻って、直接に視点を後方に移す場合があるが、この場合もマイクケーブルが所定の位置から滑り落ちる可能性がある。
【0015】
マイクケーブルが所定の位置から滑り落ちた場合、運転手は滑り落ちたマイクケーブルを目視で捜索するか、手探りで捜索するかして、マイクケーブルを所定の位置に戻すことになる。よって、マイクケーブルの捜索のため、運転者の運転姿勢が崩れ、運転車の視点が乱れ、運転手の注意力も散漫になり、走行安全性に問題がある。たとえマイクケーブルが所定の位置から滑り落ちなくとも、マイクケーブルがいつ滑り落ちるかと注意散漫になる。
【0016】
また、特開2002−57588号公報の自動車用オーディオシステムおよびこれに用いるプラグ送信機によると、持込んだポータブル音声発信器からの音声を、自動車内のシガーライターソケットを介して、自動車搭載のスピーカから発声させることができる。よって、重量とスペースを占有するアンプ類を、多種の音声発信器毎に1台の車両に搭載することが不要である。
【0017】
ただし、シガーライターソケットには他の使用目的もある。例えば、喫煙時の火種、車内ライト、携帯電話等の電源としても使われる。このような場合、シガーライターソケットを多目的に、かつ同時に兼用することも可能だが、電源の容量に制限のある自動車内であると同時兼用することが困難とされ、実用性に乏しい。
【0018】
そこで、本体機器と音声送受信機器とを、短距離無線通信用の規格の1つであるBluetooth(以下「BT」という。)を利用すると、無線による通信が可能となるので、ケーブルによる配線が不要となる。加えて、BTの利用は、一般的には低消費電力とされている。
【0019】
ただし、BTを用いてマスタ側対スレーブ側の通話を行うと、マスタ側の消費電力がスレーブ側の消費電力より大きくなり、車両内における実現性に問題がある。特に、携帯電話およびヘッドセットといった少容量の電源で動作する端末をマスタ側として作動させる場合は問題となる。
【0020】
本発明は、BTを利用することによって、運転中のコードレス・ハンズフリーな通話を可能にすることで、車両の走行安全性を向上できる車両における情報通信システムを提供することを目的とする。
【0021】
本発明の他の目的は、BTを利用することによって、ポータブル音声発信器または音楽ソースの音声をヘッドセットもしくはスピーカで聴くことを可能にすることで、車両の走行安全性を向上できる車両における情報通信システムを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車両における情報通信システムは、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、Bluetoothの規格で定められたマスタ対スレーブの関係で無線情報通信を行なうために、本体機器に搭載された複数の本体機器側BTモジュールと、複数の通話装置のそれぞれに搭載され、かつ、前記複数の本体機器側BTモジュールのそれぞれに対応する複数の通話装置側BTモジュールとを有し、前記複数の本体機器側BTモジュールのそれぞれをマスタとし、前記複数の通話装置側BTモジュールを前記マスタに対するスレーブと設定し、前記本体機器が車両内に搭載されると共に、前記複数の通話装置が前記本体機器と所要の距離範囲内に備えられたことを特徴とする。
【0023】
また、本発明の車両における情報通信システムは、請求項2に記載したように、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、車両内に持込む携帯電話に搭載させる一方、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、ヘッドセットまたはスピーカに搭載させたことを特徴とする。
【0024】
さらに、本発明の車両における情報通信システムは、請求項3に記載したように、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、車両内に持込むポータブル音声発信器に搭載させる一方、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、ヘッドセットまたはスピーカに搭載させたことを特徴とする。
【0025】
次いで、本発明の車両における情報通信システムは、請求項4に記載したように、前記本体機器に、音楽ソース本体を一体に組み込まれ又は別体に分離して搭載させ、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、ヘッドセットまたはスピーカに搭載させたことを特徴とする。
【0026】
また、本発明の車両における情報通信システムは、請求項5に記載したように、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、二輪車のライダーのヘルメットに搭載させる一方、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、前記二輪車の同乗者のヘルメットに搭載させたことを特徴とする。
【0027】
最後に、本発明の車両における情報通信システムは、請求項6に記載したように、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、路側に配置された情報発信基地に搭載されたBTモジュールとして設定する一方、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、ディスプレイに搭載させたことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明に係る車両における情報通信システムの実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0029】
図1は、本発明に係る車両における情報通信システムに備えられる音声通話システムの第1実施の形態を示す回路図である。
【0030】
図1に示された音声通話システム1は、通話者5a、5b間でBTの無線通信により音声通話を行うものである。
【0031】
図1に示された音声通話システム1は、本体機器6と、通話装置7a、7bとから構成される。本体機器6は、例えば、BTを含む各種通信プロトコル変換を担う通信装置(中継器)としてのゲートウェイ装置や、自動二輪車等の車両に搭載可能な車載器として適用可能なものである。
【0032】
音声通話システム1の本体機器6には、BTモジュール10a、10bが搭載され、BTモジュールのDual実装の形態とする。さらに、BTモジュール10aに対応するように、通話者5a側の通話装置7aにはBTモジュール11aが備えられ、双方のBTモジュール10aおよび11a間でBTによる無線通信が可能となる。
【0033】
一方、BTモジュール10bに対応するように、通話者5b側の通話装置7bにもBTモジュール11bが備えられ、双方のBTモジュール10bおよび11b間でBTによる無線通信が可能となる。
【0034】
通話装置7a、7bは、例えば、ヘッドセット、携帯電話、PHS、携帯情報端末(PDA等)等の電子機器で構成される。そして、通話装置7a、7b内の基本構成(電源、制御回路、表示器、スピーカ/マイクロホン、操作部、無線通信系等)に加え、BTモジュール11a、11bが、通話装置7a、7b内に一体に組み込まれたり、又は別体に分離して搭載される。
【0035】
ここで、BTモジュール10a、10b、11a、11bには、例えば、2.4GHz帯域をサポートする周波数ホッピング型のスペクトル拡散通信用のとしてのRFチップ(図示しない)や、RFトランシーバとの間でベース・バンド(BB)信号の送受信を制御するリンクコントローラとしてのBBチップ(図示しない)等が含まれる。
【0036】
さらに、BTモジュール10a、11aには、ハードウェア構成上、例えば、2.4GHz帯域用のBTアンテナ12a、13aが接続されることで、BTモジュール10a、11a、BTアンテナ12a、13aによって、第一BTユニット14aが形成される。一方、BTモジュール10b、11bには、ハードウェア構成上、2.4GHz帯域用のBTアンテナ12b、13bが接続されることで、BTモジュール10b、11b、BTアンテナ12b、13bによって、第二BTユニット14bが形成される。
【0037】
BTアンテナ12a、12bの取り付け位置は、本体機器6の設置場所、本体機器6の筐体形状・寸法等に応じて、BTアンテナ12a、12b相互の電波干渉の影響を考慮して適当な距離を離間させた適宜位置に設定される。
【0038】
本体機器6には、外部電源22aからの電圧を内部電源用電圧に変換(降圧)して本体機器6内の各部に供給する電源部22と、本体機器6の全体制御を担うホストコントローラ(CPUコア23a、ROM(フラッシュROM、EEPROM等)23b、RAM23cを内蔵)23と、このホストコントローラ23に接続されるI(Input)/O(Output)コントローラ24と、このI/Oコントローラ24にそれぞれ接続されるSRAM25と、表示器26(図中の符号26aはバッファ)、スイッチ操作部27とが搭載される。
【0039】
スイッチ操作部27には、アプリケーション(後述するBT用のスタックで定義される各プロファイルに相当するプログラム等)の切り替え、音量調整、電源オン/オフ等の各種操作に必要な操作器(操作ボタン、操作スイッチ等)がそれぞれ搭載される。加えて、スイッチ操作部27には、必要に応じて現在のステータスを表示するLED(液晶やVFD(Vacuum Fluorescent Display)でもよい)がそれぞれ搭載される。
【0040】
さらに、本体機器6のBTモジュール10a、10bには、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)等のインターフェースを介してホストコントローラ23がそれぞれ接続される。
【0041】
また、BTモジュール10a、10bには、BTモジュール10a、10bの音声PCM(Pulse Code Modulation)信号用入力及び出力端子に接続され、かつ、フォワードもしくはスルーする機能を有する切り換えスイッチ28と、この切り換えスイッチ28とそれぞれ個別に接続される音声PCM信号/音声アナログ信号変換用のPCMコーデック(CODEC:CODE/DECODE)29a、29bとがそれぞれ搭載される。PCMコーデック29a、29bの入力及び出力端子には、それぞれアンプ30a、30b(それぞれ入力側アンプ31及び出力側アンプ32から構成される)を介して音声入出力デバイス33a、33b(それぞれスピーカ34及びマイクロホン35)がそれぞれ接続される。
【0042】
一方、ホストコントローラ23は、本体機器6内の各種設定条件を電源オフ状態でも記憶するようにROM23bもしくは外付けROM25a上の所定領域に格納し、電源オン状態時にそのROM23b、もしくは外付けROM25a上の格納データを元に本体機器6内の各部を同一の設定条件に設定する。
【0043】
また、ホストコントローラ23は、ROM23bもしくは外付けROM25a上の所定領域に予め記憶された各種プログラムに基づく処理を、RAM23c、もしくはSRAM25上の所定領域をそのワークエリアとして用いて実行する。これにより、このホストコントローラ23は、その処理結果に基づいて本体機器6内の各部動作を制御したり、その処理結果をI/Oコントローラ24を介して表示器26、スイッチ操作部27のLED(図示しない)に表示させる。
【0044】
このホストコントローラ23が実行すべき各種プログラムの内、ROM23b、もしくは外付けROM25a上に実装されるBTのプロトコル・スタックに基づくアプリケーション(BTの各プロファイル)の種類には、例えば、通話装置7a、7bの機種の種類やその利用シーン等に応じて「ヘッドセット・プロファイル(HS:Headset Profile)」や「ハンズフリー・プロファイル(HF:Hands Free Profile)」等の必要なプロファイルが例示される。
【0045】
この場合、ホストコントローラ23は、スイッチ操作部27での入力操作に応じた命令をI/Oコントローラ24を介して受けると、その命令に従ってBT用のアプリケーション(プロファイル:HS、HF)の切り替えを行なう。アプリケーションの切り替えに従って、本体機器6内の各部に対しBTモジュール10a、10bを介して所定の利用シーンに応じた動作を実行させる。
【0046】
切り換えスイッチ28は、通話者5a、5b間の通話装置7a、7bを用いた通話時には、BTモジュール10a、10b間を互いに接続する音声PCM信号の伝送経路として、BTモジュール10aから入力される音声PCM信号を折り返すようにして、BTモジュール10bに出力(フォワーディング)する機能を有する。
【0047】
また、フォワーディング機能の不使用時は、PCMコーデック29a、29bの一方から入力される音声PCM信号をBTモジュール10a、10bの一方に出力する、もしくはBTモジュール10a、10bの一方から入力される音声PCM信号をPCMコーデック29a、29bの一方に出力する機能とを有する。
【0048】
次に、音声通話システム1の動作について説明する。
【0049】
まず、図1に示された音声通話システム1の起動に際し、本体機器6のスイッチ操作部27の電源スイッチ(図示しない)を電源オン状態にする。そして、本体機器6内の第一BTユニット14aおよび第二BTユニット14bがそれぞれ、BTの状態遷移フェーズ(待ち受けフェーズ、同期確立フェーズ、通信接続フェーズ)に応じた無線通信として実行され、接続状態に移行する。すなわち、第一BTユニット14aおよび第二BTユニット14bがそれぞれ通信可能となる。
【0050】
この接続状態では、通話装置7a、7bのBTモジュール11a、11bがスレーブとして、また本体機器6内のBTモジュール10a、10bが各スレーブ(BTモジュール11a、11b)に対するマスタとして、それぞれ動作可能となる。
【0051】
その結果、通話者5aの音声信号は、通話装置7aからBTモジュール11aによるBTの無線通信により、本体機器6のBTモジュール10aにて受信される。BTモジュール10aから出力される音声PCM信号がその切り換えスイッチ28を経由してBTモジュール10bに入力される。BTモジュール10bによるBTの無線通信により通話者5aが使用する通話装置7bのBTモジュール11bにて受信される。
【0052】
一方、通話者5bの音声信号は、上記と逆の音声通信経路で順次、通話装置7bのBTモジュール11b、本体機器6のBTモジュール10b、切り換えスイッチ28、BTモジュール10a、通話装置7aのBTモジュール11aに供給される。
【0053】
これにより、通話装置7aと、本体機器6と、通話装置7bを通して、音声リンク(SCO接続)による音声通信経路が確立され、通話者5a、通話者5b間の音声通話が実現される。
【0054】
この場合、通話装置7a、7b側のBTモジュール11a、11bはスレーブとして動作するため、BTの接続状態から低消費電力モード(パーク・モード、ホールド・モード、スニフ・モード)のいずれも使用可能となる。
【0055】
これに対し、本体機器6内にDual実装されたBTモジュール10a、10bは、所定の通話装置(携帯電話)とリンクを確立する時以外は、常時マスタとして動作する。ちなみに、通話装置5a、5bとして、携帯電話をそれぞれ利用すると、同期が確立されるまでのフェーズ(問い合わせ、呼び出し)では,携帯電話がマスタ側、本体機器6がスレーブ側となる。さらに、同期確立後に本体機器6から呼び出しをかけて、本体機器6をマスタ側、携帯電話をスレーブ側とすることが可能となる。従って、この場合でも、同期確立後に行なわれる携帯電話間の通話時では、本体機器6がマスタとして動作可能になる。
【0056】
また、本体機器6側のBTモジュール10a、10bはマスタとして動作するため、現状のホールド・モードに対応していないBTモジュール10a、10bでは低消費電力モードが使用できない。ただし、本体機器6については大型バッテリー等の電流容量の大きい給電装置に接続できるため、消費電力について特に問題にはならない。
【0057】
また、BTモジュール10a、10bの接続相手となる通話装置(携帯電話、ヘッドセット等)側のBTモジュール11a、11bは、その通話時は常にスレーブとして動作し、BTの低消費電力モードを使用できる。
【0058】
言い換えると、従来例のBTを利用すると、通話装置7a、7bのいずれかは必ずマスタとなり、そのBTの低消費電力モード使用に制約があるために消費電力に関する問題が生じる可能性がある。本実施形態では通話装置7a、7bの通話装置のいずれもがスレーブのままで音声通話が実現されるために、特にバッテリー容量に制約のある通話装置側でその消費電力を効果的に抑制することが可能となる。
【0059】
なお、図1に示された音声通話システム1では、本体機器6のBTモジュール10aから、音声PCM信号の状態で音声PCM用切り替えスイッチ28を介してフォワーディングさせている。音声通話システム1はこれに限らず、例えば、PCMコーデック29a、29b後の音声アナログ信号の状態で、その音声アナログ信号用切り替えスイッチ28を介してフォワーディングさせるように構成してもよい。
【0060】
また、図1に示された音声通話システム1では、機器本体側にBTモジュールを2個実装してあるが、個数に限定されるものではないので、例えば、3個以上のBTモジュールを実装してもよい。この場合、3人以上の通話者が通話装置を使用して同時に音声通話することも可能となる。この場合であっても、スイッチ操作部からの操作指令等に基づくホストコントローラの切替制御により、図1に示された音声通話システム1と同様の二者間の通話も可能である。
【0061】
図2は、本発明に係る車両における情報通信システムに備える音声配信システムの第2実施の形態を示す回路図である。
【0062】
図2に示された音声配信システム1Aは、聴取者51がBTの無線通信により音声を聞くものである。
【0063】
図2に示された音声配信システム1Aは、本体機器6と、ヘッドホン52から構成される。
【0064】
音声配信システム1Aの本体機器6には、BTモジュール10a、10bが搭載され、BTモジュールのDual実装の形態とする。さらに、BTモジュール10bに対応するように、聴取者51側のヘッドホン52にはBTモジュール11bが備えられ、双方のBTモジュール10bおよび11b間でBTによる無線通信が可能となる。
【0065】
さらに、図2に示された音声配信システム1Aは、図1に示された音声通話システム1と同様の構成(一部を除き図示及び説明を省略)に加え、ホストコントローラ23内のROM、もしくは外付けROM25a等にBTのプロファイル(アプリケーション)として、例えば、「オーディオ・ビジュアル・プロファイル(Audio Visual Profile)」を実装している。
【0066】
この音声配信システム1Aは、本体機器6外部の音楽ソース56からの音楽用の音声アナログ信号を、アナログインターフェース57を介して本体機器6内のA/D58を介してデジタル信号に変換して取り込む。さらに、デジタル信号バッファ59を介して、例えばDSP(Digital Signal Processor)60にてSBC(Sub Band Codec)によりCDクオリティを保つ音楽情報としてホストコントローラ23からBTモジュール10a、10b経由で所定のヘッドホン52に音声配信可能となる。
【0067】
さらに、図2に示された音声配信システム1Aの変形実施として、アナログインターフェース57の代わりにデジタルインターフェースを使用することもできる。
【0068】
また、図2に示された音声配信システム1Aの別の応用例として、スイッチ操作部27のボタン、スイッチの代わりに聴取者51側に音声認識及び音声合成の各機能を追加してもよい。その場合、聴取者51は、ヘッドホン52の代わりにヘッドセットを装備し、聴取者51の音声による指令をヘッドセットを介して音声認識させる。その指令に応じて予め設定された制御コマンドを、例えば、メモリテーブル等を参照して特定し、その制御コマンドをBT接続により本体機器6に送信する。または、スイッチ操作部27のステータス表示のLED(又は液晶等)の代わりに、現在のステータス情報を音声合成してそのガイダンスが可能となるように、BT接続により本体機器6から聴取者51側のヘッドセットに送信する。
【0069】
図3は、本発明に係る車両における情報通信システムの第3実施の形態を示すイメージ図である。
【0070】
図3に示された情報通信システム100の車両101には、図1に示された音声通話システム1の本体機器6が搭載される。また、図1に示された音声通話システム1の通話装置7aとして携帯電話、通話装置7bとしてヘッドセットが用いられる。
【0071】
なお、ヘッドセットは、ポータブル・ヘッドホンステレオのヘッドホンに相当するが、マイク機能も含めた双方向のやりとりについて規定されており、音声通信機能(Audio gateways)と呼ばれるものである。
【0072】
さらに、本体機器6内部に搭載するBTモジュール10aに対応するBTモジュール11aは、携帯電話7a内に一体に組み込まれたり、又は別体に分離して搭載される。一方、本体機器6内部に搭載するBTモジュール10bに対応するBTモジュール11bは、ヘッドセット7b内に一体に組み込まれ又は別体に分離して搭載される。
【0073】
また、図3に示された車両101と所要の距離範囲内にある同行者の車両102には、車両101の本体機器6内部に搭載するBTモジュール10bに対応するBTモジュール11bが、ヘッドセット7b内に一体に組み込まれたり、又は別体に分離して搭載される。
【0074】
なお、図3に示された情報通信システム100の本体機器6内部には、BTモジュール10a、10bのみを記載する。
【0075】
続いて、図3に示された情報通信システム100の動作について説明する。
【0076】
まず、図3に示された情報通信システム100の起動に際し、本体機器6の電源スイッチ(図示しない)を電源オン状態にする。
【0077】
この接続状態では、携帯電話7a、ヘッドセット7bのBTモジュール11a、11bがスレーブとして、また本体機器6内のBTモジュール10a、10bが各スレーブ(BTモジュール11a、11b)に対するマスタとして、それぞれ動作可能となる。
【0078】
その結果、携帯電話7aからBTモジュール11aによるBTの無線通信により、本体機器6のBTモジュール10aにて受信される。BTモジュール10aから出力される音声PCM信号がBTモジュール10bに入力される。BTモジュール10bによるBTの無線通信によりヘッドセット7bのBTモジュール11bにて受信される。
【0079】
一方、上記と逆の音声通信経路で順次、ヘッドセット7bのBTモジュール11b、本体機器6のBTモジュール10b、BTモジュール10a、携帯電話7aのBTモジュール11aに供給される。
【0080】
この情報通信システム100は、携帯電話7aと、本体機器6と、ヘッドセット7bを通して、音声リンク(SCO接続)による音声通信経路が確立され、携帯電話7aのヘッドセット7bによる音声通話が実現される。
【0081】
また、図3に示された情報通信システム100では、機器本体6側にBTモジュールを2個実装してあるが、個数は限定されるものではなく、例えば、3個以上のBTモジュールを実装してもよい。
【0082】
図3に示された情報通信システム100を用いると、BTを利用することによって、運転中のコードレス・ハンズフリーな通話を可能にすることで、車両の走行安全性を向上できる。
【0083】
なお、図3では、車両101および同行車102として四輪車がそれぞれ描かれているが、車両101および同行車102の内、片方が二輪車の場合にも適用できるし、両方が二輪車の場合にも適用できる。
【0084】
図4は、本発明に係る車両における情報通信システムの第4実施の形態を示すイメージ図である。
【0085】
図4に示された情報通信システム100Aの車両101には、図1に示された音声通話システム1の本体機器6が搭載される。また、図1に示された音声通話システム1の通話装置7aとしてポータブル音声発信器、通話装置7bとしてヘッドセットが用いられる。
【0086】
本体機器6内部に搭載するBTモジュール10aに対応するBTモジュール11aは、ポータブル音声発信器7a内に一体に組み込まれ又は別体に分離して搭載される。一方、本体機器6内部に搭載するBTモジュール10bに対応するBTモジュール11bは、ヘッドセット7b内に一体に組み込まれ又は別体に分離して搭載される。
【0087】
なお、図4において、図3と同一の部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0088】
図3に示された情報通信システム100Aと同様の動作により、ポータブル音声発信器7aの音声が、本体機器6と、ヘッドセット7bを通して、音声リンク(SCO接続)による音声通信経路が確立され、ポータブル音声発信器7aのヘッドセット7bによる音声出力が実現される。
【0089】
なお、ヘッドセット7bの代用として、図4の情報通信システム100Aに示されるように、車両101または車両102にそれぞれ搭載されるスピーカ7bを使用することによって、スピーカ7bからの音声出力も可能である。
【0090】
図4に示された情報通信システム100Aを用いると、BTを利用することによって、ポータブル音声発信器の音声をヘッドセットもしくはスピーカで聴くことを可能にすることで、車両の走行安全性を向上できる。
【0091】
図5は、本発明に係る車両における情報通信システムの第5実施の形態を示すイメージ図である。
【0092】
図5に示された情報通信システム100Bの車両101には、図2に示された音声配信システム1Aの本体機器6が搭載される。また、図2に示された音声配信システム1Aのようにヘッドホン52を用いてもよいが、図5では、ヘッドホン52としてヘッドセットを用いる。
【0093】
なお、図5において、図3と同一の部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0094】
続いて、図5に示された情報通信システム100Bの動作について説明する。
【0095】
まず、図5に示された情報通信システム100Bの起動に際し、本体機器6の電源スイッチ(図示しない)を電源オン状態にする。
【0096】
情報通信システム100Bでは、本体機器6外部の音楽ソース56からの音声用の音声アナログ信号を、本体機器6内に取り込む。さらに、BTモジュール10a、10b経由で所定のヘッドセット7bに音声配信可能となる。
【0097】
なお、ヘッドセット7bの代用として、図5の情報通信システム100Bに示されるように、車両101または車両102にそれぞれ搭載されるスピーカ7bを使用することによって、スピーカ7bからの音声出力も可能である。
【0098】
図5に示された情報通信システム100Bを用いると、BTを利用することによって、音楽ソースの音声をヘッドセットもしくはスピーカで聴くことを可能にすることで、車両の走行安全性を向上できる。
【0099】
図6は、本発明に係る車両における情報通信システムの第6実施の形態を示すイメージ図である。
【0100】
図6に示された情報通信システム100Cの二輪車105には、図1に示された音声通話システム1の本体機器6が搭載される。図1に示された音声通話システム1の通話者5aとしてライダー、通話者5bとして同乗車が設定される。また、通話装置7a、7bとしてライダー5aのヘッドセット、同乗車5bのヘッドセットがそれぞれ用いられる。
【0101】
また、ヘッドセット7a、7bは、ライダー5aのヘルメット、同乗者5bのヘルメットにそれぞれ格納されるものとする。
【0102】
本体機器6内部に搭載するBTモジュール10aに対応するBTモジュール11aは、ヘッドセット7a内に一体に組み込まれ又は別体に分離して搭載される。一方、本体機器6内部に搭載するBTモジュール10bに対応するBTモジュール11bは、ヘッドセット7b内に一体に組み込まれ又は別体に分離して搭載される。
【0103】
なお、図6に示された情報通信システム100Cの本体機器6内部には、BTモジュール10a、10bのみを記載する。
【0104】
続いて、図6に示された情報通信システム100Cの動作について説明する。
【0105】
まず、図6に示された情報通信システム100Cの起動に際し、本体機器6の電源スイッチ(図示しない)を電源オン状態にする。
【0106】
この接続状態では、ヘッドセット7a、7bのBTモジュール11a、11bがスレーブとして、また本体機器6内のBTモジュール10a、10bが各スレーブ(BTモジュール11a、11b)に対するマスタとして、それぞれ動作可能となる。
【0107】
その結果、ヘッドセット7aからBTモジュール11aによるBTの無線通信により、本体機器6のBTモジュール10aにて受信される。BTモジュール10aから出力される音声PCM信号がBTモジュール10bに入力される。BTモジュール10bによるBTの無線通信によりヘッドセット7bのBTモジュール11bにて受信される。
【0108】
一方、上記と逆の音声通信経路で順次、ヘッドセット7bのBTモジュール11b、本体機器6のBTモジュール10b、BTモジュール10a、ヘッドセット7aのBTモジュール11aに供給される。
【0109】
以上のように、ヘッドセット7aと、本体機器6と、ヘッドセット7bを通して、音声リンク(SCO接続)による音声通信経路が確立され、ヘッドセット7a、7b間の音声通話が実現される。
【0110】
図6に示された情報通信システム100Cを用いると、BTを利用することによって、運転中のコードレス・ハンズフリーな通話を可能にすることで、車両の走行安全性を向上できる。
【0111】
図7は、本発明に係る車両における情報通信システムの第7実施の形態を示すイメージ図である。
【0112】
図7に示された情報通信システム100Dの車両101には、図1に示された音声通話システム1の本体機器6が搭載される。また、図1に示された音声通話システム1の通話装置7aとしてSDP(Service Delivery Point)、通話装置7bとして車載のディスプレイが用いられる。
【0113】
さらに、図7に示された情報通信システム100Dは、図1に示された音声通話システム1と同様の構成に加え、ホストコントローラ23内のROM、もしくは外付けROM25a等にBTのプロファイル(アプリケーション)として、例えば、「LAN・アクセス・プロファイル(LAN Access Profile)」を実装している。
【0114】
本体機器6内部に搭載するBTモジュール10aに対応するBTモジュール11aは、無秩序に路側等に配置されたSDPに搭載される。一方、本体機器6内部に搭載するBTモジュール10bに対応するBTモジュール11bは、ディスプレイ7b内に一体に組み込まれ又は別体に分離して搭載される。
【0115】
なお、図7に示された情報通信システム100Dの本体機器6内部には、BTモジュール10a、10bのみを記載する。
【0116】
続いて、図7に示された情報通信システム100Dの動作について説明する。
【0117】
まず、図7に示された情報通信システム100Dの起動に際し、本体機器6の電源スイッチ(図示しない)を電源オン状態にする。
【0118】
この接続状態では、SDP7a、ディスプレイ7bのBTモジュール11a、11bがスレーブとして、また本体機器6内のBTモジュール10a、10bが各スレーブ(BTモジュール11a、11b)に対するマスタとして、それぞれ動作可能となる。
【0119】
その結果、SDP7aからBTモジュール11aによるBTの無線通信により、本体機器6のBTモジュール10aにて受信される。BTモジュール10aから出力される音声PCM信号がBTモジュール10bに入力される。BTモジュール10bによるBTの無線通信によりディスプレイ7bのBTモジュール11bにて受信される。
【0120】
以上のように、SDP7aと、本体機器6と、ディスプレイ7bを通して、SCO接続による音声通信経路が確立され、SDP7aからの情報のディスプレイ7b表示が実現される。
【0121】
また、図7に示された情報通信システム100Dでは、機器本体6側にBTモジュールを2個実装してあるが、個数に限定されるものではないので、例えば、3個以上のBTモジュールを実装してもよい。
【0122】
図7に示された情報通信システム100Dを用いると、BTを利用することによって、車外からのリアルタイムな情報を入手できる。
【0123】
なお、図7では、車両101として四輪車が描かれているが、車両101が二輪車の場合にも適用できる。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、BTを利用することによって、運転中のコードレス・ハンズフリーな通話を可能にすることで、車両の走行安全性を向上できる。
【0125】
また、BTを利用することによって、ポータブル音声発信器または音楽ソースの音声をヘッドセットもしくはスピーカで聴くことを可能にすることで、車両の走行安全性を向上できることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両における情報通信システムに備える音声通話システムの第1実施の形態を示す回路図。
【図2】本発明に係る車両における情報通信システムに備える音声配信システムの第2実施の形態を示す回路図。
【図3】本発明に係る車両における情報通信システムの第3実施の形態を示すイメージ図。
【図4】本発明に係る車両における情報通信システムの第4実施の形態を示すイメージ図。
【図5】本発明に係る車両における情報通信システムの第5実施の形態を示すイメージ図。
【図6】本発明に係る車両における情報通信システムの第6実施の形態を示すイメージ図。
【図7】本発明に係る車両における情報通信システムの第7実施の形態を示すイメージ図。
【符号の説明】
1 音声通話システム
1A 音声配信システム
5a、5b 通話者
6 本体機器
7a、7b 通話装置
10a、10b、11a、11b BTモジュール
12a、12b、13a、13b BTアンテナ
14a、14b BTユニット
22 電源部
23 ホストコントローラ
24 I/Oコントローラ
25 SRAM
26 表示器
27 スイッチ操作部
28 切り替えスイッチ
29 PCMコーデック
30 アンプ
51 聴取者
52 ヘッドホン
56 音楽ソース
57 アナログインターフェース
58 A/D
59 バッファ
60 DSP
100、100A、100B、100C、100D 情報通信システム
101 車両
102 同行者の車両
105 二輪車
Claims (6)
- Bluetoothの規格で定められたマスタ対スレーブの関係で無線情報通信を行なうために、
本体機器に搭載された複数の本体機器側BTモジュールと、
複数の通話装置のそれぞれに搭載され、かつ、前記複数の本体機器側BTモジュールのそれぞれに対応する複数の通話装置側BTモジュールとを有し、
前記複数の本体機器側BTモジュールのそれぞれをマスタとし、前記複数の通話装置側BTモジュールを前記マスタに対するスレーブと設定し、前記本体機器が車両内に搭載されると共に、前記複数の通話装置が前記本体機器と所要の距離範囲内に備えられたことを特徴とする車両における情報通信システム。 - 前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、車両内に持込む携帯電話に搭載させる一方、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、ヘッドセットまたはスピーカに搭載させたことを特徴とする請求項1記載の車両における情報通信システム。
- 前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、車両内に持込むポータブル音声発信器に搭載させる一方、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、ヘッドセットまたはスピーカに搭載させたことを特徴とする請求項1記載の車両における情報通信システム。
- 前記本体機器に、音楽ソース本体を一体に組み込まれ又は別体に分離して搭載させ、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、ヘッドセットまたはスピーカに搭載させたことを特徴とする請求項1記載の車両における情報通信システム。
- 前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、二輪車のライダーのヘルメットに搭載させる一方、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、前記二輪車の同乗者のヘルメットに搭載させたことを特徴とする請求項1記載の車両における情報通信システム。
- 前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、路側に配置された情報発信基地に搭載されたBTモジュールとして設定する一方、前記複数の通話装置側BTモジュールの内の1つを、ディスプレイに搭載させたことを特徴とする請求項1記載の車両における情報通信システム。
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- 2002-09-20 JP JP2002275858A patent/JP2004106801A/ja active Pending
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