JP2006237767A - 自動車用音声通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 着信があった場合に携帯電話機を把持することなく発呼者の確認を行い得るようにして使い勝手や安全性の向上を図り、また各種の外部記憶媒体を用いることを可能として多機能化、複合機能化を図る。
【解決手段】 無線送受信モジュール17と、スピーカ7と、マイクロホン11と、自動車のシガーライタ・ソケット4に差し込まれて電源の供給を受けるシガーライタ・プラグ6と、USBモジュール15とシリーズB仕様コネクタ14とを搭載したUSBポート13を備え、シリーズA仕様のプラグ3aを有する外部記憶媒体3が接続されるようにする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車内で携帯電話機を把持することなく通話を行うハンズフリー通話を可能とする自動車用音声通信装置に関する。
自動車用音声通信装置、すなわちハンズフリーキットは、一般にダッシュボード等に設置され、コンソールボックス等に設置されて携帯電話機が装填されるホルダとケーブルと適宜の接続手段によって接続される。ハンズフリーキットは、車の運転中において、携帯電話機を把持することなく相手側とハンズフリー通話を行うことを可能とする。ハンズフリーキットは、道路交通法の改正によって運転中に携帯電話機を把持しての通話行為に対する罰則規定が強化されたことにより、携帯電話機社会ともいえる現状において車載アイテムとして大きな注目を浴びている。
ハンズフリーキットは、シガーライタ・プラグを有しており、シガーライタ・ソケットに差し込まれることによって電源の供給を受ける。ハンズフリーキットは、構成各部の動作を制御する制御部を構成するマイクロプロセッサやスピーカ及びマイクロホンとを備えているが、携帯電話機ホルダとの接続を無線により行うことによって配線レス化を図るようにしたものも提供されている(特許文献1参照)。
先願のハンズフリーキットは、マイクロホンとスピーカとが接続されるブルートゥース(Bluetooth)無線方式の無線送受信モジュールを備えるとともに、シガーライタ・ソケットに接続して電源の供給を受けるようにする。ブルートゥース無線方式は、パーソナルコンピュータ等において周辺機器と無線接続して各種情報の授受を行うことを可能とする近距離無線方式であり、2.4GHz周波数帯域の搬送電波を用いて10m程度の近距離間を無線接続する。
特開2004−72259号公報
ところで、運転者は、一般にカー・ラジオやカー・オーディオ装置等からの音楽等を聴きながら運転を行うことによって気分転換を図るようにしている。運転者は、着信があった場合に聞いていたカーラジオ等の電源を切ったりボリュームを落とす操作を行った後にハンズフリーキットを介して相手方との通話を行っていた。ハンズフリーキットは、運転者に対して着信応答の操作を必要とさせるとともに、音楽等を大きなボリュームで聴いている場合に着信を聞き逃させるといった問題もあった。
ハンズフリーキットにおいては、携帯電話機によって着信に対する応答操作を行った後に、この携帯電話機を中継してハンズフリー通話を行うようにしている。一方、携帯電話機においては、着信を受けた場合に液晶表示器に発呼者側の電話番号を表示する機能を備えており、表示された電話番号を確認することによって不要な着信や心当たりの無い着信に対する応答を拒否することが可能である。
したがって、従来では、運転中の電話着信や電子メール着信に対して、その都度携帯電話機ホルダから携帯電話機を取り出して発呼者を確認する操作が必要であった。携帯電話機は、液晶表示器に表示された発呼者側の電話番号やメール内容の確認後に、再び携帯電話機ホルダに装填される。運転中のかかる操作は、運転者が前方から目をそらすことが多くなるために極めて危険である。
ところで、従来のハンズフリーキットにおいては、もっぱらハンズフリー通話機能のみを有しており、多機能化、複合機能化を図ったものは提供されれていない。一方、カーナビゲーション装置等の車載機器においては、多機能化、複合機能化が図られており、また例えば車内に持ち込んだパーソナルコンピュータ等との接続機能も要求される。例えば、カー・オーディオ装置は、一般仕様としてテープカセット、CD(コンパクトディスク)やMD(ミニディスク)等の情報記憶媒体が装填されることによって音楽等の再生が行われる。情報記憶媒体としては、例えばメモリカード等のより高記憶容量のものが提供されているが、これらに記憶された音楽情報等をカー・オーディオ装置で再生する仕様にはなっていない。
したがって、本発明は、着信があった場合に携帯電話機を把持することなく発呼者の確認を行い得るようにして使い勝手や安全性の向上を図り、また各種の外部記憶媒体を用いることを可能とすることで多機能化、複合機能化を図る自動車用音声通信装置を提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本発明にかかる自動車用音声通信装置は、近距離無線方式によって関連機器との無線接続を行うブルートゥース(Bluetooth)無線方式の無線送受信モジュールと、スピーカ及びマイクロホンと、自動車のシガーライタ・ソケットに差し込まれて電源の供給を受けるシガーライタ・プラグと、シガーライタ・ソケット電圧を所定の電圧に変換して各部に供給する電源回路部と、構成各部の動作を制御する制御部を構成するマイクロプロセッサ等を備える。また、自動車用音声通信装置は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)・モジュールとシリーズB仕様コネクタとを搭載し、このシリーズB仕様コネクタのシリーズA仕様のプラグが差し込まれる嵌合口を筐体に設けたスロットに臨ませて設けられたユニバーサル・シリアル・バス(USB)・ポートを備えている。
自動車用音声通信装置は、ハンズフリー通話機能とともに、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)規格仕様のメモリカードや各種ストレージディバイス等の外部記憶媒体を再生する機能とを有する。自動車用音声通信装置においては、ハンズフリー通話モードに設定した状態で、ブルートゥース(Bluetooth)モジュールを介して携帯電話機と無線接続され、この携帯電話機を中継してスピーカとマイクロホンとを利用したハンズフリー通話を行う。また、自動車用音声通信装置においては、外部記憶媒体が、筐体のスロットからシリーズA仕様プラグを差し込んでユニバーサル・シリアル・バス・ポート側のシリーズB仕様コネクタの嵌合口に嵌合して接続され、再生モードに設定した状態で記憶された音楽情報等の再生操作が行われるようにする。
また、自動車用音声通信装置においては、マイクロプロセッサが、外部記憶媒体に記憶された音楽情報等を再生操作中に携帯電話機の着信を検出すると、再生モードからハンズフリー通話モードへの切換動作を行う。自動車用音声通信装置においては、モード切換え操作を不要として、外部記憶媒体の記憶情報を楽しむとともに、その状態のままで着信に対するハンズフリー通話が行われるようにする。
以上のように構成された本発明にかかる自動車用音声通信装置によれば、簡易な作業によって車内設置が可能とされるとともに他の車に持ち込んで使用することも可能である。自動車用音声通信装置によれば、外部記憶媒体に記憶された各種の情報等を様々な目的で利用することを可能とし、多機能化が図られる。自動車用音声通信装置によれば、例えば外部記憶媒体に記憶された音楽情報を取り出してカー・オーディオ装置を利用して聞くことも可能とする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として示した自動車用音声通信装置(以下、ハンズフリーキットと称する。)1は、詳細を後述するようにブルートゥース無線方式に基づく無線接続機能(以下、ブルートゥース機能と称する。)と、ユニバーサル・シリアル・バス(以下、USBと称する。)規格に基づく接続機能とを備えている。
ハンズフリーキット1は、ブルートゥース機能によって携帯電話機2と無線接続され、車の運転中でも運転者が携帯電話機2を把持せずにコンソールボックス等に設置した携帯電話機ホルダに装填したままの状態で発呼者とのハンズフリー通話を行うことを可能とする。また、ハンズフリーキット1は、ブルートゥース機能やUSB機能によって、例えば車内に持ち込んだUSB接続構造を有するメモリカード3Aや各種のUSBストレージディバイス3B等の外部記憶媒体3が接続されるとともにカー・オーディオ装置28とも接続され、外部記憶媒体3に記憶された音楽情報等を再生出力することも可能とする。
ブルートゥース無線方式は、周知のように2.4GHz周波数帯域の搬送電波を用いて10m程度の近距離間において、機器間を相互に無線接続して情報等の相互授受を行うようにする。ブルートゥース無線方式においては、ホスト機器と複数(1乃至7)の機器との間で無線によってパケットベースのデータ通信とリアルタイムの音声通信とを可能とする。ブルートゥース無線方式においては、下りデータ伝送速度が最大で721Kbps、上りデータ伝送速度が最大で57.6Kbps(但し2001年仕様書Ver.1.1)であり、さらに64Kbpsの音声チャンネルが3チャンネル設けられる。
また、USB規格は、周知のようにパーソナルコンピュータをホストとして周辺機器との間を相互に接続することによって、最大12Mbpsの転送速度で情報等の相互授受を行うことを可能とする。USB規格においては、2本の信号線と電源及びグランドとの4本構成のUSBケーブルが用いられるとともに、上位側をシリーズB、下位側をシリーズAとした所定のコネクタ構造を用いてパーソナルコンピュータと周辺機器とを接続して各種の情報授受を行うとともに、上位側から下位側への電源供給が行われるようにする。
ハンズフリーキット1は、筐体5に突出して設けたシガーライタ・プラグ6をシガーライタ・ソケット4に差し込むことによって、コンソールパネルに取り付けられて車載バッテリからの電源供給を受ける。したがって、ハンズフリーキット1は、このようにシガーライタ・ソケット4に装着して用いる可搬型であるために小型・軽量化が図られ、内部電源を有していない。
ハンズフリーキット1は、筐体5から引き出したコードの先端部にシガーライタ・プラグ6を取り付けるようにしてもよい。ハンズフリーキット1は、かかる構成によりコード長に応じて例えばダッシュボード上に取り付ける据置き型としても構成される。ハンズフリーキット1は、このような据置き型であっても配線作業は不要であり、コード長も最短であることから邪魔になることは無い。また、ハンズフリーキット1は、据置き型としてある程度の大きさと重量とを有してもよい場合に、充電可能な二次電池を内蔵するとともに商用電源と接続して用いるいわゆる3電源型として構成するようにしてもよいことは勿論である。
ハンズフリーキット1は、図1及び図2に示すように略薄箱状の筐体5を有しており、この筐体5の背面部にシガーライタ・プラグ6が突出して設けられる。ハンズフリーキット1は、筐体5の前面部に内部スピーカ7の放音部や電源スイッチ8或いは切換スイッチ9等が設けられている。ハンズフリーキット1には、一端を筐体5に固定されたラセン管
10内を導通されて先端部に高指向性の小型マイクロホン11が設けられている。
ラセン管10は、例えば塩化ビニール樹脂やポリエチレン樹脂等の合成樹脂材によって成形され、軽微な力で任意の角度や向きに折り曲げることが可能とされる。ラセン管10は、基端部が例えば適宜のジョイント構造或いはねじ構造等からなる着脱部によって筐体5に対して着脱自在とされ、この基端部に筐体5側に設けたコネクタと接続される適宜のコネクタが設けられている。
ハンズフリーキット1は、万一の事故に際してラセン管10やマイクロホン11が運転手や同乗者に当たることがあっても、ラセン管10が容易に変形することで衝撃を緩和させる。ハンズフリーキット1は、運転手の体型等に応じてラセン管10を適宜の角度に折り曲げたり向きを変えることによりマイクロホン11を最適な位置に設定することが可能である。ハンズフリーキット1は、例えば携帯電話機2の着信待機時には、運転手からマイクロホン11を遠ざけて運転の邪魔にならないようにし、ハンズフリー通話時にマイクロホン11が運転者に近づけられるようにすることが可能である。ハンズフリーキット1においては、例えば助手席に座った同乗者がハンズフリー通話を行う場合でも、ラセン管10を助手席側に折り曲げてマイクロホン11を向けることにより良好な状態で通話が行われるようにする。
ハンズフリーキット1は、例えば筐体5の前面部に液晶表示器を設けてもよい。ハンズフリーキット1は、液晶表示器によって着信時に発呼者側の電話番号を表示したり、モードの設定状態を表示することが可能である。ハンズフリーキット1は、USBモードに設定されて外部記憶媒体3に記憶した音楽情報を再生出力している状態で、液晶表示器によりその内容を表示するようにしてもよい。また、ハンズフリーキット1は、液晶表示器により、例えば携帯電話機2にメールの着信が有った場合に、携帯電話機2から転送されるメール情報をブルートゥース機能によって受信し、メールの内容を表示するようにしてもよい。
ハンズフリーキット1は、適宜の情報を書き込み及び読み出し可能とする例えばRAM(Random Access Memory)からなる内部メモリを備えるようにしてもよい。ハンズフリーキット1は、ブルートゥース機能によって受信した例えば音楽情報を内部メモリに記憶して、必要に応じて再生して楽しむことが可能とされるようにする。
ハンズフリーキット1には、上述したように筐体5に、シガーライタ・プラグ6と、内部スピーカ7と、電源スイッチ8及び切換スイッチ9と、ラセン管10を介してマイクロホン11とが設けられている。ハンズフリーキット1には、筐体5の側面に、外部記憶媒体3を差し込むためのスロット12が開口されている。ハンズフリーキット1は、詳細を後述するようにUSBシステムの上位側を構成し、スロット12に臨んでUSBポート13に搭載されたシリーズB仕様のコネクタ14が設けられている。USBポート13は、後述するようにコネクタ14とともにUSBモジュール15が搭載される。
ハンズフリーキット1には、筐体5の内部に、図3に示すようにUSBポート13とともに全体の制御動作を担当するCPU(Central Processing Unit)からなるマイクロプロセッサ16と、ブルートゥース・モジュール17とが設けられる。ハンズフリーキット1には、電源スイッチ8や切換スイッチ9のスイッチ操作による制御信号をマイクロプロセッサ16に供給するI/Oコントローラ18が設けられる。ハンズフリーキット1には、シガーライタ・プラグ6と接続された電源回路部19や、内部スピーカ7と接続されたD/Aコンバータ20と、マイクロホン11と接続されたA/Dコンバータ21とが設けられる。ハンズフリーキット1には、USBポート13からの出力をマイクロプロセッサ16へと供給するI/Oコントローラ22が設けられている。
USBモジュール15は、詳細を省略するが、元データを規格データ転送パケットサイズに分割するFIFO、転送事態に必要なデータ操作を行うSIE、転送速度に応じたバッファ部、同期パターンを受信して内部のデータサンプリングクロックを生成するDPLL等の機能回路部とを備えており、モジュール化されて一般に提供されている。
ブルートゥース・モジュール17は、詳細を省略するが、マイクロコンピュータ23と、受信回路部24と、送信回路部25と、これら受信回路部24と送信回路部25とを切り換えるセレクタ26と、アンテナ27とを備えてモジュール化されて一般に提供されている。ブルートゥース・モジュール17は、マイクロコンピュータ23が入出力処理や構成各部の制御処理動作を行う。
ブルートゥース・モジュール17は、詳細を省略するが、自動ネットワーク探索機能を有しており、所定の領域内に存在するブルートゥース機能機器、すなわち携帯電話機2を探索して無線ネットワークを自動構築する。また、ブルートゥース・モジュール17は、当該ブルートゥース機能機器(携帯電話機2)との間において、相互の距離に応じて送受信出力が制御されて安定した状態で各種情報(音声信号)の授受が行われるようにする。なお、ブルートゥース・モジュール17は、電力制御機能を有しており、待機状態で低電力消費モードとなる。
ブルートゥース・モジュール17は、携帯電話機2で受信した相手方の音声を、携帯電話機2を中継して内部スピーカ7から放音させることによってハンズフリー通話が行われるようにする。ブルートゥース・モジュール17は、携帯電話機2側から発信された相手方の音声に基づく音声信号をアンテナ27によって受信する。ブルートゥース・モジュール17は、受信した音声信号がセレクタ26を介して受信回路部24に供給されると、この受信回路部24において所定の受信処理を施す。ブルートゥース・モジュール17においては、受信回路部24から受信した音声信号に基づくデジタル音声信号がマイクロコンピュータ23へと供給される。ブルートゥース・モジュール17は、マイクロコンピュータ23において所定の入力処理が行われて、デジタル音声信号をマイクロプロセッサ16へと出力する。
ハンズフリーキット1においては、マイクロプロセッサ16から出力されたデジタル音声信号がD/Aコンバータ20によってアナログ変換されて内部スピーカ7へと供給される。ハンズフリーキット1においては、内部スピーカ7から相手方の音声が放音されるようにすることで、運転中であっても携帯電話機2を把持することなく聞き取ることができるようにする。
ブルートゥース・モジュール17は、マイクロホン11によって集音した音声をブルートゥース・モジュール17を介して携帯電話機2へと発信し、この携帯電話機2を中継して相手方へと送信されることで通話が行われるようにする。ブルートゥース・モジュール17には、マイクロホン11によって集音されA/Dコンバータ21によってデジタル変換されたデジタル音声信号が、マイクロプロセッサ16を介してマイクロコンピュータ23に供給される。ブルートゥース・モジュール17は、このデジタル音声信号に対してマイクロコンピュータ23において所定の信号処理を施して送信回路部25へと出力する。ブルートゥース・モジュール17は、送信回路部25において所定の信号処理が施された音声信号がセレクタ26を通過してアンテナ27から発信される。
ハンズフリーキット1は、上述したようにシガーライタ・プラグ6がシガーライタ・ソ
ケット4に差し込まれることによって、車載バッテリからの電源供給を受ける。電源回路部19は、詳細を省略するが、シガーライタ・プラグ6を介して供給を受けた車載バッテリ電圧DC12Vをブルートゥース・モジュール17やUSBモジュール15の仕様電圧であるDC5Vに変圧して供給するDC/DCレギュレータ機能や電源の電圧状態を監視して各部に対して安定した状態で供給する機能を有している。
ハンズフリーキット1は、電源スイッチ8の操作によって電源のオンオフが行われるとともに切換スイッチ9の操作によってモード切換が行われる。ハンズフリーキット1は、例えば電源スイッチ8と切換スイッチ9とが共同して内部スピーカ7から放音される音声のボリューム調整を行ったり、マイクロホン11のオンオフ切換を行うように構成してもよい。ハンズフリーキット1は、電源スイッチ8に代えてボリュームスイッチとして用いるようにしてもよい。
ハンズフリーキット1は、電源スイッチ8や切換スイッチ9の操作によって、I/Oコントローラ18を介してマイクロプロセッサ16へと所定の制御信号が出力されるようにする。ハンズフリーキット1は、これらの制御信号に基づいてマイクロプロセッサ16からUSBモジュール15やブルートゥース・モジュール17に対して所定の動作を行わせる制御信号を出力する。
以上のように構成されたハンズフリーキット1は、携帯電話機2が電源オン状態で車内の携帯電話機ホルダに装填されると、ブルートゥース・モジュール17の自動ネットワーク探索機能によってこの携帯電話機2とネットワークを自動構築する。ハンズフリーキット1は、携帯電話機2に着信があると、携帯電話機2側から送信された着信信号をブルートゥース・モジュール17によって受信して所定間信号処理を施して、マイクロプロセッサ16を介して内部スピーカ7から放音することで運転者に対して着信の報知を行う。
ハンズフリーキット1は、運転者や同乗者が例えば切換スイッチ9をスイッチング操作することによってブルートゥース・モジュール17から携帯電話機2に対して着信応答の制御信号を出力する。ハンズフリーキット1は、これによって携帯電話機2を相手方と通話可能状態とする。ハンズフリーキット1は、通話可能状態となった携帯電話機2をブルートゥース機能によって中継して、相手側からの受話音を内部スピーカ7から放音するとともに運転者の送話音をマイクロホン11によって集音して携帯電話機2を介して相手側に送信することで相手方との間でハンズフリー通話が行われるようにする。
なお、ハンズフリーキット1においては、例えば所定回数の呼出音の受信をコントローラ16でカウントすることにより、コントローラ16からブルートゥース・モジュール17を介して着信応答制御信号を携帯電話機2に対して自動的に出力するように構成してもよい。
ハンズフリーキット1は、携帯電話機2を中継したハンズフリー通話を行っていない状態において、シガーライタ・プラグ6をシガーライタ・ソケット4に差し込んで電源の供給を受けることでスタンドアローンを構成する。ハンズフリーキット1には、USBモードの設定状態において、筐体5に設けたスロット12内に外部記憶媒体3が差し込まれ、この外部記憶媒体3に記憶された音楽情報を再生して内部スピーカ7から出力することが可能である。また、ハンズフリーキット1は、例えばブルートゥース機能を有するカー・オーディオ装置28と共同して車内ネットワークシステムを構築して、そのスピーカから外部記憶媒体3に記憶された音楽情報を再生して出力させることを可能とする。
ハンズフリーキット1には、所定のシリーズA仕様プラグ3aを有してUSBシステムの下位側を構成する外部記憶媒体3が、それぞれのプラグ3aを筐体のスロット12内に
差し込むことによってコネクタ13と接続される。ハンズフリーキット1は、USBモジュール15が外部記憶媒体3に記憶された音楽情報を取り込んで所定の信号処理を施し、I/Oコントローラ22を介してマイクロプロセッサ16へと供給する。
ハンズフリーキット1においては、マイクロプロセッサ16から外部記憶媒体3からの音楽情報に基づくデジタル音楽信号がD/Aコンバータ20へと出力され、このD/Aコンバータ20によってアナログ変換して内部スピーカ7へと供給される。ハンズフリーキット1においては、内部スピーカ7から外部記憶媒体3の音楽情報が放音されるようにする。
ハンズフリーキット1においては、カー・オーディオ装置28が、ブルートゥース機能によって車内ネットワークシステムを構築している場合に、マイクロプロセッサ16から外部記憶媒体3からの音楽情報に基づくデジタル音楽信号がブルートゥース・モジユール17のマイクロコンピュータ23を介して送信回路部25に出力される。ハンズフリーキット1においては、音楽信号がセレクタ26を介してアンテナ27からカー・オーディオ装置28へと発信され、そのスピーカから放音されるようにする。
ハンズフリーキット1においては、上述したUSBモードに設定して外部記憶媒体3に記憶した音楽情報を再生している状態において携帯電話機2に着信があった場合に、ハンズフリー通話モードへの切換動作が行われる。ハンズフリーキット1においては、上述したように携帯電話機2側から送信された着信信号をブルートゥース・モジュール17を介してマイクロプロセッサ16が受信する。ハンズフリーキット1においては、マイクロプロセッサ16からUSBモジュール15に対して外部記憶媒体3からの音楽情報の取り込み動作を停止させる制御信号が出力される。ハンズフリーキット1においては、この制御信号によって音楽情報の再生動作が停止されるとともに、上述した着信応答動作が開始されてハンズフリー通話が行われるようにする。
なお、ハンズフリーキット1は、筐体5に設けたスロット12に外部記憶媒体3を差し込んで記憶された音楽情報を再生する使用態様について説明したが、かかる使用態様に限定されないことは勿論である。ハンズフリーキット1は、USB機能を有して外部記憶媒体3に記憶された各種の情報等を使用することを可能とするものであり、カー・オーディオ装置28ばかりでなく例えば車内に搭載されたカーナビゲーション装置等とも接続して外部記憶媒体3に記憶された各種の情報等が利用されるようにする。
本発明は、上述した実施の形態に示すハンズフリーキット1に限定されず、発明の技術的範囲において種々改変が可能であり、この発明がこれらの改変されたものにも及ぶことは勿論である。
実施の形態として示すハンズフリーキットの斜視図である。 同ハンズフリーキットの側面図である。 同ハンズフリーキットの構成図である。 同ハンズフリーキットの使用状態の説明図である。
符号の説明
1 ハンズフリーキット
2 携帯電話機
3 外部記憶媒体
4 シガーライタ・ソケット
5 筐体
6 シガーライタ・プラグ
7 内部スピーカ
8 電源スイッチ
9 切換スイッチ
10 ラセン管
11 マイクロホン
12 スロット
13 USBスロット
14 シリーズBコネクタ
15 USBモジュール
16 マイクロプロセッサ
17 ブルートゥース・モジュール
18 I/Oコントローラ
19 電源回路部
20 D/Aコンバータ
21 A/Dコンバータ
22 I/Oコントローラ
23 マイクロコンピュータ
24 受信回路部
25 送信回路部
26 セレクタ
27 アンテナ
28 カー・オーディオ装置

Claims (2)

  1. 近距離無線方式により関連機器との無線接続を行うブルートゥース無線方式の無線送受信モジュールと、
    スピーカ及びマイクロホンと、
    自動車のシガーライタ・ソケットに差し込まれて電源の供給を受けるシガーライタ・プラグと、
    シガーライタ・ソケット電圧を所定の電圧に変換して各部に供給する電源回路部と、
    ユニバーサル・シリアル・バス・モジュールとシリーズB仕様コネクタとを搭載し、前記シリーズB仕様コネクタのシリーズAプラグが差し込まれる嵌合口を筐体に設けたスロットに臨ませて設けられたユニバーサル・シリアル・バス・ポートと、
    構成各部の動作を制御する制御部を構成するマイクロプロセッサとを備え、
    前記無線送受信モジュールを介して、ハンズフリー通話モードの設定状態で無線接続された携帯電話機を中継して前記スピーカと前記マイクロホンとを利用したハンズフリー通話を行うとともに、再生モードの設定状態で前記筐体のスロットに差し込まれ前記シリーズBコネクタと接続されるシリーズAプラグを有する外部記憶媒体に記憶された記憶情報を車載オーディオ装置から再生させることを特徴とする自動車用音声通信装置。
  2. 前記マイクロプロセッサが、前記外部記憶媒体の記憶情報を再生中に前記携帯電話機の着信を検出すると、再生モードからハンズフリー通話モードへの切換動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の自動車用音声通信装置。

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