JP2004105934A - 水の改質材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】亜鉛を豊富に含有する溶岩を所定のサイズに加工して、適用しようとする水に浸漬するようにしたことを特徴とする水の改質材。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は水の改質材に関し、水の濾過や浄化を効果的に行なうことができ、あるいは遠赤外線を利用して入浴時の代謝機能を促進することができ、しかもミネラルの作用により種々の作用効果を発揮することができるようにした水の改質材を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の水の濾過や浄化のための改質材としては、しゅろや活性炭、カルキ、または種々の合成素材からなる吸着材等が利用されてきた。
【0003】
また入浴時の代謝機能を促進させる効果のある入浴剤等も、種々の天然あるいは合成素材から製造され、多くの家庭で愛用されてきている。
【0004】
一方、溶岩はあまり用途開発されておらず、近年焼肉用のプレートや、建築用ブロック等として使用されてきている程度である。本発明者は、このような溶岩を利用してその用途を研究してきたが、先に溶岩を小石状に成形して水の改質材として利用することを提案した(実開平7−580号公報参照)ところである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の水の濾過や浄化のために使用されている、しゅろや活性炭、カルキ、または種々の合成素材からなる吸着材等からなる改質材は、飲用直前には適用できず、水道のくさみや塩素臭を除去するためには使用できないという欠点があった。
【0006】
また、現在市販されている種々の入浴剤も、浴槽内の温水を着色あるいは汚濁させてしまったり、長時間の使用には耐えないものがほとんどであった。しかもほとんどがかなり高価なものであった。
【0007】
ちなみに、本発明者が溶岩の効能につき鋭意研究を進めてきたところ、溶岩について下記のような極めて顕著な作用効果を備えていることを見出した。
1)溶岩を水道水に入れることにより、塩素臭が一時間以内に消えてしまう。
この塩素は毒性を持つことが云々されている。すなわち塩素を含む水道水を金魚ばちに入れ、そして金魚を入れると間もなく死んでしまう。このような点に鑑みれば、人体にも塩素の毒性が少しずつ及んできていることは間違いない。したがって溶岩を水道水に入れることが残留塩素の低減につながり、塩素の毒性に対する予防となる。
2)殺菌力 溶岩を水に入れた溶岩水の殺菌力を試験してみると、抗生物質も及ばないMRSA(院内感染菌)、ピロリ菌、サルモネラ菌などを殺菌することが判明した。
従来、これらの菌の殺菌は抗生物質が使われている。しかしながら抗生物質の欠点は悪い菌を殺菌すると同時に必要な菌をも殺してしまうことである。それにひきかえ、溶岩は悪玉菌を殺菌するが、善玉菌をより元気にするところにある。すなわち大自然のものと、人間が作ったものとの差異が出るのである。
3)溶岩を水や酒に入れると、遠赤外線の作用でおいしくなる。太陽光線の熱線(太陽の光線に手を当てると暖かく感じる光)が遠赤外線であり、さつまいもを日光に当てると、あまくおいしくなるのは遠赤外線の作用である。また、溶岩をごはんに入れて炊くと、ご飯があまくおいしくなる。このような溶岩の遠赤外線と太陽の遠赤外線とはまったく同一の性質のものである。
4)人体はミネラルによって構成され、遠赤外線によって育成されている。例えばカルシウムは骨や歯に、鉄は増血、銅は成人病の予防、マンガンは血糖を下げ、亜鉛は免疫力を高め風邪のウイルスを殺す。またミネラルは味覚、臭覚の保全、創傷治療を早め、女性をみずみずしく美しくする。さらに有害物質を無害にしたり、300種類に及ぶ酵素の活性化をつかさどっているといわれている。例えばミネラル中のクロムとバナジウムは糖尿病の予防作用があり、マグネシウムは心筋梗塞、狭心症の予防、また数多くの酵素の働きをよくする作用があり、コバルトはヘモグロビンの数を増やし、モリブテンは抗がん作用がある、等々である。特に、溶岩中に含まれる亜鉛の働きはめざましいものがある。
以上のような溶岩の作用は、溶岩がマグマから噴出し、流れかたまったもので、そのかたまりが大きいこと、したがってこの溶岩はミネラルを多量に含有している。一方、マグマが噴出すると、溶岩となったもの以外の物質をその熱で焼き、灰にしてしまう。これを火山灰といい、ミネラルはあまり含まれていない。
【0008】
この発明における溶岩中に含まれるミネラルは、そのものが溶岩から溶け出すのではなく、イオン化して溶け出しているのであり、半永久的に利用することができる。したがってこの発明は、使用の直前にコップや炊飯器等に入れることにより水の濾過や浄化作用ばかりでなく、塩素臭を除去したり、炊飯したご飯をよりおいしく感じさせたり、また浴用に供して温水の濾過や浄化のみならず、遠赤外線を利用して入浴時の代謝機能を促進させることができ、しかも非常に低廉な水の改質材を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の水の改質材は、亜鉛を豊富に含有する溶岩を所定のサイズに加工して、適用しようとする水に浸漬するようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
この発明の水の改質材は以上のように、亜鉛を豊富に含有する溶岩を所定のサイズに加工して使用するので、長期間安心して使用することができ、しかも非常に低廉な水の改質材を提供することが可能である。
【0011】
またこの発明の水の改質材は、飲用の直前にコップや炊飯器等に入れて使用することにより水の濾過や浄化作用ばかりでなく、塩素臭を除去し、また炊飯したご飯をおいしくしたり、料理をおいしくしたりすることができる。
なお以上のような作用効果については、溶岩からミネラルそのものが溶け出すのではなく、イオン化して溶け出しているのであり、半永久的に利用することができる。
【0012】
さらにこの発明の水の改質材を浴用に供すれば温水の濾過や浄化のみならず、遠赤外線を利用して入浴時の代謝機能を促進させることができる。浴用に供する場合、単に温水中に投入するだけでなく、浴槽の内装材(壁面、床)として使用してもよい。
同様に、この発明の水の改質材を使用して得た水を、化粧水や石鹸、浴材、その他の基礎化粧品の製造に際して用いることもできる。
なお、この発明の水の改質材として使用される溶岩としては、富士山系で採取される溶岩、特に山梨県側富士山麓の河口湖周辺で採取される溶岩が亜鉛を豊富に含有し、その他のミネラルも豊富に含有しているので、非常に好適に使用するできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下この発明の水の改質材の実施の形態を、実施例に基いて詳細に説明する。まず、この水の改質材を用いて得た水(以下溶岩水もしくは溶岩石水と称する)の各種細菌に対する作用について表1および表2に基いて説明する。(以下余白)
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
個々の菌に対する効果を図1および図2のグラフに示す。
【0016】
上記において用いた溶岩は、特に富士山のものは数千年前にマグマが噴出して凝固したもので、主成分として第1酸化鉄、酸化カルシウム、酸化マンガン等を含むものである。
溶岩水の成分の詳細を表3に示す。
【表3】
【0017】
上記溶岩の気孔は、溶岩全体の約20%〜60%程度であることが望ましい。気孔が20%以下の場合には重くなりすぎて使いにくく、また60%以上の場合は使用中に摩耗したり、もしくは気孔がつぶれたりして粉塵が発生しやすくなるからである。
【0018】
上記溶岩は角切りして立方体や直方体形状とし、これをさらに回転ドラム等に投入して面取りおよび研磨することにより、角を取った小石状や用途に応じた適宜形状に形成されている。ちなみに、上記小石状の場合の溶岩の寸法は、一辺がほぼ1cm〜3cmの立方体ないし直方体、あるいは直径がほぼ1cm〜3cmの球体とすることが望ましい。
【0019】
上記溶岩は天然のセラミックであり、したがって遠赤外線を放射することが知られている。すなわち、加熱すると太陽光線のような輻射熱が得られ、生物の細胞を活性化したり、新陳代謝を旺盛にするという効果がある。そして鬱血した部分の血液循環を促進することにより、凝りや疲れを取り除く作用があるといわれている。
【0020】
【実施例1】
上記小石状の溶岩を使用した水の改質材を用い、コップに入れた水の中に数個の溶岩が収納する。このようにして使用した場合には、水の濾過や浄化作用ばかりでなく、塩素臭まで除去することができる。すなわち、都会の水道水1.8リットルの中に溶岩を4〜5粒入れて数十分経過すると水道水中の塩素臭がなくなり、浄化されておいしい水となった。さらに得た水は、コーヒー等の飲料用として好適に使用することができた。
【0021】
【実施例2】
同様に、米を炊き上げるときに炊飯器中に1升当たり3粒ほど入れて使用すると、ふっくらとあまく炊き上がる。例えばタイ米等も臭いが薄れておいしく食することができ、豆類等もふっくらと炊きあげることができる。
【0022】
【実施例3】
もちろん、上記小石状の溶岩を使用した水の改質材を浴槽内の湯の中に50粒以上投入すれば、その出す遠赤外線によって鬱血した部分の血液循環を促進することにより、凝りや疲れを取り除く以外に、湯の温度が38℃程度でも適温の42℃程度のぽかぽかした感じを得ることができる。
【0023】
【発明の効果】
この発明の水の改質材は以上のように、亜鉛を豊富に含有する溶岩を所定のサイズに加工して使用するので、長期間安心して使用することができ、しかも非常に低廉な水の改質材を提供することが可能となった。
【0024】
またこの発明の水の改質材は、飲用の直前にコップや炊飯器等に入れて使用することにより水の濾過や浄化作用ばかりでなく、塩素臭を除去し、また炊飯したご飯をおいしくしたり、料理をおいしくしたりすることができるようになった。
なお以上のような作用効果については、溶岩からミネラルそのものが溶け出すのではなく、イオン化して溶け出しているのであり、半永久的に利用することができる。
【0025】
さらにこの発明の水の改質材を浴用に供すれば温水の濾過や浄化のみならず、遠赤外線を利用して入浴時の代謝機能を促進させることができるようになった。浴用に供する場合、単に温水中に投入するだけでなく、浴槽の内装材(壁面、床)として使用しても同様の効果が得られた。
同様に、この発明の水の改質材を使用して得た水を、化粧水や石鹸、浴材、その他の基礎化粧品の製造に際して用いることもでき、上記各種の作用効果をこれらの製品にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】個々の菌に対する溶岩水の効果を示すグラフ1である。
【図2】個々の菌に対する溶岩水の効果を示すグラフ2である。
Claims (1)
- 亜鉛を豊富に含有する溶岩を所定のサイズに加工して、適用しようとする水に浸漬するようにしたことを特徴とする水の改質材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002307679A JP2004105934A (ja) | 2002-09-15 | 2002-09-15 | 水の改質材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002307679A JP2004105934A (ja) | 2002-09-15 | 2002-09-15 | 水の改質材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004105934A true JP2004105934A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32289422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002307679A Pending JP2004105934A (ja) | 2002-09-15 | 2002-09-15 | 水の改質材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004105934A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013503155A (ja) * | 2009-08-31 | 2013-01-31 | 株式会社アモーレパシフィック | 陶器湯煎を利用した薬材の皮膚再生効能増進方法 |
JP2013159593A (ja) * | 2012-02-08 | 2013-08-19 | Yogan Kenkyusho:Kk | 溶岩粉末及び火山灰を用いた生体内の有毒物質及び放射性物質の無毒化方法及び汚染された田畑の改善方法 |
-
2002
- 2002-09-15 JP JP2002307679A patent/JP2004105934A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013503155A (ja) * | 2009-08-31 | 2013-01-31 | 株式会社アモーレパシフィック | 陶器湯煎を利用した薬材の皮膚再生効能増進方法 |
US9138601B2 (en) | 2009-08-31 | 2015-09-22 | Amorepacific Corporation | Method of improving skin regeneration effect of medicinal materials by double boiling using earthenware pot |
JP2013159593A (ja) * | 2012-02-08 | 2013-08-19 | Yogan Kenkyusho:Kk | 溶岩粉末及び火山灰を用いた生体内の有毒物質及び放射性物質の無毒化方法及び汚染された田畑の改善方法 |
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