JP3048985U - 遠赤外線放射材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】長期間使用することができる上、溶岩が発生す
る遠赤外線を利用して入浴時の代謝機能を促進させるこ
とができるばかりでなく、風呂水の濾過や浄化効果も備
えた非常に低廉な入浴材、またご飯の炊飯時に釜の中に
入れて使用し、ご飯をふっくら炊けるようにするご飯炊
飯用の補助材として好適に使用できる遠赤外線放射材を
提供しようとするものである。 【解決手段】１）気孔を有する溶岩を小石状に形成した
ことを特徴とする遠赤外線放射材。 ２）気孔を有する溶岩を小石状に形成し、なおかつ通水
性を備えた容器に収納してなることを特徴とする遠赤外
線放射材。 ３）通水性を備えた容器が網容器であることを特徴とす
る請求項２に記載の遠赤外線放射材。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は遠赤外線放射材に関し、溶岩が発生する遠赤外線を利用して入浴時 の代謝機能を促進させるとともに、風呂水の濾過や浄化にも効果がある入浴材、 もしくはご飯の炊飯時に釜の中に入れて使用し、ご飯をふっくら炊けるようにす るご飯炊飯用の補助材等に利用できる新規な遠赤外線放射材を提供しようとする ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の鉱物性の入浴材の多くのものは、浴槽内の温水に溶解させて使用する粉 末状で提供され、かつ一般に利用されてきている。これらは種々の天然あるいは 合成素材から製造されたものであり、各地方の温泉の特徴をまねて作られたもの もある。

【０００３】 また入浴時の代謝機能を促進させる効果のある入浴材等も、炭酸ガスの発泡材 を利用する等、多くの家庭で愛用されてきている。

【０００４】 一方、ご飯の炊飯時に釜の中に入れて使用し、ご飯をふっくら炊けるようにす るご飯炊飯用の補助材として炭が注目され、これも一般に広く利用されているこ とである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述の遠赤外線放射材の内、昨今特に人気のある濁り湯用の入 浴材は、湯に不溶性の成分を有しているため、近年、普及してきている浄化装置 を備えた風呂の恒温装置（いわゆる２４時間風呂）には、フィルターの目詰まり 等の原因になることから使用できないという欠点があった。

【０００６】 同様に、現在市販されている種々の入浴材も、浴槽内の温水を着色あるいは汚 濁させてしまったり、長時間の使用には耐えないものがほとんどであった。しか もほとんどがかなり高価なものであった。

【０００７】 また、ご飯の炊飯時に釜の中に入れて使用し、ご飯をふっくら炊けるようにす るご飯炊飯用の補助材としての炭も、炭がご飯に付着して黒く着色したり、繰り 返して使用できないという欠点があった。

【０００８】 この考案は長期間使用することができる上、溶岩が発生する遠赤外線を利用し て入浴時の代謝機能を促進させることができるばかりでなく、風呂水の濾過や浄 化効果も備えた非常に低廉な入浴材、またご飯の炊飯時に釜の中に入れて使用し 、ご飯をふっくら炊けるようにするご飯炊飯用の補助材として好適に使用できる 遠赤外線放射材を提供しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

この考案の遠赤外線放射材は、気孔を有する溶岩を小石状に形成し、あるいは これらを通水性を備えた容器に収納したことを特徴とするものである。

【００１０】 さらにこの考案の遠赤外線放射材は、上記通水性を備えた容器が網容器である ことをも特徴とするものである。

【００１１】 この考案の遠赤外線放射材は以上のように、溶岩を小石状に形成したものを使 用するので変質しにくく、長期間安心して使用することができ、しかも溶岩はあ まり用途開発されておらず、近年焼肉用のプレートや、建築用ブロック等として 使用されてきている程度であるので、非常に低廉な遠赤外線放射材を提供するこ とが可能である。

【００１２】 また、この考案の遠赤外線放射材は入浴材として使用すると、溶岩が発生する 遠赤外線を利用して入浴時の代謝機能を促進させることができるばかりでなく、 風呂水の濾過や浄化の効果も有しており、かつまた塩素臭をも除去することがで きる。

【００１３】 さらに、ご飯の炊飯時に釜の中に入れて使用するご飯炊飯用の補助材として使 用すると、ご飯をふっくらと炊けるようになり、しかもご飯への着色もなく、長 期間繰り返して使用することができる。

【００１４】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づいてこの考案の遠赤外線放射材の実施の形態を図面に基づい て詳細に説明する。

【００１５】 図１は溶岩からなる遠赤外線放射材の構成部材を示すもので、１は、溶岩生成 時の気泡が冷えて固まった際にできた気孔２を有する溶岩粒である。

【００１６】 この溶岩粒１の気孔２は、溶岩１全体の２０％〜６０％程度であることが望ま しい。気孔２が２０％以下の場合には重くなりすぎて使いにくく、また６０％以 上の場合は使用中に摩耗したり、気孔２がつぶれたりして粉塵が発生しやすくな るからである。

【００１７】 上記溶岩粒１は、任意の形状に細かく砕かれたものを使用するが、これらをネ ットに入れて使用する関係上、直径数ｍｍ以上のものを使用することが望ましい 。もちろん、これを回転ドラム等に投入して面取りすることによって角のない小 石状に形成してもよい。

【００１８】 上記溶岩粒１は天然のセラミックとして知られており、したがって遠赤外線を 出す素材であるから、鬱血した部分の血液循環を促進することにより、凝りや疲 れを取り除く作用があるといわれている。

【００１９】 図２は上記小石状の溶岩粒１を使用した遠赤外線放射材１１の使用状態を示す 断面図で、通水性を有する球状のネット３の中に溶岩粒１が収納されている。こ のネット３はくす玉状の半割構造となっている。このようにして風呂水の通水性 をよくすることによって、水の濾過や浄化作用ばかりでなく、塩素臭まで除去す る入浴材を提供することができる。

【００２０】 この場合において溶岩粒の大きさはネット３内の全溶岩粒１の表面積の総和が 最大となるようにするともっとも効率よく使用することができるが、概ね直径５ 〜１０ｍｍ程度が好適である。

【００２１】 なお、上記ネット３はステンレス等の防食性を備えた金属製が好適に使用され るが、適当な通水性があり、内部の溶岩粒がこぼれ出ないような構造を形成する ことができるものであればプラスチックやその他の天然素材としてもよいことは もちろんである。さらに、上記くす玉状の半割構造ではなく、変形自在の袋状、 あるいはその他の形態であってもよい。

【００２２】 また、球状のネット３にはチェーン４等が設けられており、浴槽の栓の鎖の取 付部に一緒に係止したりして吊り下げることにより、入浴等に際して簡単に使用 することができる。

【００２３】 この遠赤外線放射材１１を浴槽内の湯の中に投入すれば、その出す遠赤外線に よって鬱血した部分の血液循環を促進することにより、凝りや疲れを取り除く以 外に、湯の温度が３８程度でも適温の４２℃程度のぽかぽかした感じを得ること ができる。

【００２４】 上記実施例においては、この考案の遠赤外線放射材１１を入浴材として使用し た例を示したが、ご飯の炊飯時に釜の中に入れて使用するご飯炊飯用の補助材と しても好適で、ご飯をふっくら炊けることはもちろん、ご飯を変色させこともな く、また何回でも繰り返して使用することができる。

【００２５】

【考案の効果】 この考案の遠赤外線放射材は以上のように、溶岩を小石状に形成したものを使 用するので変質しにくく、長期間安心して使用することができ、しかも溶岩はあ まり用途開発されておらず、近年焼肉用のプレートや、建築用ブロック等として 使用されてきている程度であるので、非常に低廉な遠赤外線放射材を提供するこ とが可能である。

【００２６】 また、この考案の遠赤外線放射材は入浴材として使用すると、溶岩が発生する 遠赤外線を利用して入浴時の代謝機能を促進させることができるばかりでなく、 風呂水の濾過や浄化の効果も有しており、かつまた塩素臭をも除去することがで きる。

【００２７】 さらに、ご飯の炊飯時に釜の中に入れて使用するご飯炊飯用の補助材として使 用すると、ご飯をふっくらと炊けるようになり、しかもご飯への着色もなく、長 期間繰り返して使用することができる。

【００２８】 なお、この考案の遠赤外線放射材を上記以外の用途に使用することができるこ とはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】溶岩からなる遠赤外線放射材を示す断面図であ
る。

【図２】この考案の遠赤外線放射材の一使用例を示す一
部断面図である。

【符号の説明】

１ 溶岩粒 ２ 気孔 ３ ネット ４ チェーン １１ 遠赤外線放射材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 気孔を有する溶岩を小石状に形成したこ
   とを特徴とする遠赤外線放射材。
2. 【請求項２】 気孔を有する溶岩を小石状に形成し、な
   おかつ通水性を備えた容器に収納してなることを特徴と
   する遠赤外線放射材。
3. 【請求項３】 通水性を備えた容器が網容器であること
   を特徴とする請求項２に記載の遠赤外線放射材。