JP2004105813A - 脂分気化装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】回腸のように脂肪分の多い脂含有物を熱分解処理する際に安全で、効率が良く、簡単な構造からなる脂分気化装置及びその気化処理方法の提供を目的とする。
【解決手段】密閉式タンクの底部に、気化分解させる脂含有物を投入する被処理物収容部を有し、当該密閉式タンクの上部に、タンク内への熱風供給手段を備え、この熱風供給手段により供給された熱風により、気化されたガス状の脂分を当該密閉式タンク外に排出するガス状脂分排出手段を備えた脂分気化装置とした。
【選択図】 図3
【解決手段】密閉式タンクの底部に、気化分解させる脂含有物を投入する被処理物収容部を有し、当該密閉式タンクの上部に、タンク内への熱風供給手段を備え、この熱風供給手段により供給された熱風により、気化されたガス状の脂分を当該密閉式タンク外に排出するガス状脂分排出手段を備えた脂分気化装置とした。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば牛の回腸等、脂肪分が多い部位の安全的で確実な分解処理装置及びその分解方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
平成13年9月に我が国にて牛海線状脳症(Bovine Spongiform Encephalopathies=BSE)(狂牛病)の牛が発見され、その対策の一貫として、安全性の確認がされていない牛で、屠畜解体処理された牛肉について市場隔離された。
その量は、約12,000トンにもなっている。
この隔離された牛肉は、消費者の不安を完全に払拭するため、焼却処分されることになった。
【0003】
また、牛の特定危険部位とされる脳、脊髄、眼と、回腸遠位倍を除却し、焼却処分されることになった。
【0004】
しかし、これらの牛肉をそのまま焼却炉に入れて焼却しようとすると、タンパク質の多い肉の部分や骨の部分は水分が蒸発し、その後に400℃以上になり、熱分解焼却されるが、回腸のように非常に脂肪分が多い部分は、約200℃位で液状化するために燃焼温度に達する前に、焼却炉の下部に流れ出てしまう問題があった。
大量に焼却炉の下部に流れ出ると、場合によっては焼却炉の外部にまで流出漏洩する恐れが高く、そのような状態でさらに高温になると気化が進み、局所的に燃焼がはじまると焼却炉の外部にて、爆発的な燃焼状態になり、非常に危険であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術に有する課題に鑑みて、回腸のように脂肪分の多い脂含有物を熱分解処理する際に、安全で効率が良く、簡単な構造からなる脂分気化装置及びその気化処理方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、密閉式タンクの底部に、気化分解させる脂含有物を投入する被処理物収容部を有し、当該密閉式タンクの上部に、タンク内への熱風供給手段を備え、この熱風供給手段により供給された熱風により、気化されたガス状の脂分を当該密閉式タンク外に排出するガス状脂分排出手段を備えた脂分気化装置とした。
【0007】
密閉式のタンクに回腸等の脂肪の多い被処理物を投入し、タンクの上部に熱風を供給すると、この熱風により被処理物の上部が加熱され、脂分が気化する。
脂分が気化されると、その気化熱で被処理物が高温になるのを抑えるように作用する。
一方、タンクの上部から熱風により気化された脂分がこの熱風とともに、本気化装置タンク外に排出される。
このように、脂分の多い被処理物を上部から加熱することで、順次気化し、ガス状になり、その時の気化熱で下部が高温になるのを抑えることになるので、密閉タンク内で上記熱分解反応を行うので燃焼の恐れもない。
【0008】
請求項2記載の発明は、回腸等の非処理物の投入が容易で、残渣の取り出しが容易になるように、請求項1記載の密閉式タンクの上部に開閉自在に蓋体を備えたものである。
【0009】
請求項3記載の発明は、タンクの保温を目的とし、あるいは、密閉式タンクの上部からタンク内に熱風を吹き込んだ状態が長いと、タンクの外部からタンクの底部が加熱される場合もあるので、密閉式タンクの周囲及び底部に断熱層を設けたものである。
脂のガス状の温度は約300℃程度なので、外気が低温のときは断熱層で保温し、外部からの高温が生じたときには、被処理物に異常な高温が伝わらないようにするのが目的である。
従って、断熱層の種類及び厚さ等は、上記目的に対応出来れば特に制限はない。
【0010】
請求項4記載の発明は、このような脂分気化装置を用いた熱分解、燃焼処理又は液状化処理方法の提供を目的とする。
密閉式タンクの底部に回腸等のような脂肪分の多い被処理物を投入し、この被処理物の上方に位置する部分に対応して、タンク内に熱風を供給し、被処理物の上部から下部に向けて順次気化させる。
気化されたガス状の脂分をタンク外に排出し、この排出されたガス状の脂分に空気等を混合して常法にて燃焼させるか、冷却し液状化処理する。
ガス状の脂分は、熱分解により分子量がクラッキングにより小さくなっていて、冷却すると常温で液体の脂になることが明らかになった。
液状脂分は純度も高く、再利用が期待される。
また、液体燃料にもなり得る。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る脂分気化装置の構造例を図3に示す模式図にて説明する。
密閉式タンク1の底部側に被処理物を投入する被処理物収容部1aを設け、この部分に回腸等の被処理物10を投入する。
密閉式タンク1の上部に熱風供給口2を配設し、この部分から常法に従って熱風2aを吹き込む。
【0012】
熱風の吹き込む位置は、被処理物の上方に位置するのであれば特に制限が無い。
熱風の吹き出し口が被処理物に向いていると、被処理物が局部的に加熱される恐れがある場合には、タンクの側部の上部から略水平方向に熱風を供給するのがよい。
また、タンクは方形形状でも円筒形状でも、形状には制限がないが、円筒形状の場合に、接線方向にサイクロン状に熱風を供給してもよい。
【0013】
熱風の温度は、被処理物が回腸であれば約200℃以上にて充分に気化し、気化されたガス状の脂分の温度は、約300℃位であるのが安定して、連続的に脂分を気化処理することが出来るので、この範囲になるように熱源、熱量が選定される。
より具体的には、バーナー燃焼ガスを用いてタンク内に吹き込んでもよく、他の燃焼装置等で発生した排熱による熱風を吹き込んでもよい。
密閉式タンクになっているので、タンク内で燃焼する恐れは無く、脂が気化されることによる気化熱でその下にある被処理物が冷却される。
【0014】
タンク内で気化されたガス状の脂分は、排出口3からタンク外にガス状脂分として排出(3a)される。
排出されたガス状の脂分は、酸素雰囲気のもとで常法に従い、燃焼処理してもよく、冷却し液状化してもよい。
このようにして得られた脂分は、常温で、やや白っぽい液体であった。
また、燃焼処理する場合には、得られた熱を利用してボイラー等を稼動させることも可能である。
【0015】
【実施例】
本発明に係る気化装置の実施例を図1及び図2(図1の側面図)に示す。
材質SSあるいはSUS等で円筒形状のタンク1を製作し、その周囲及び底部を断熱材4にて保温した。
上部には、蓋体5がロッド6により開閉式になっていて、閉じた際にロック手段7にてロックされている。
タンク側壁上部より略水平方向に熱風供給配管(供給口)2が備えられ、その吹き出し口とは略直角方向に排出口を設けた排出配管3が取り付けられている。
【0016】
タンクの内径約800mm、タンク深さ約1200mmのものを製作し、回腸を約60kg投入し、灯油をバーナー燃焼させて得られた熱風を供給した結果、回腸の脂分が約11時間で気化処理できた。
ガスの温度は、約300℃で安定していた。
約60kgの回腸を気化処理するのに、約15リットルの灯油を要した。
また、脂分のガス化されたものを燃焼させると約6000kcal/kgの熱量であった。
なお、今回の気化処理に用いた回腸のかさ比重は、約0.85であった。
【0017】
図4に他の気化装置構造例を示す。
密閉式タンク1に回腸等の被処理物を連続投入出来るようにしたものである。ホッパー8を設け、このホッパー8の底部にスクリューコンベア(押出機)9を備えたもので、ホッパー内の被処理物をこのスクリューコンベアにて密閉式タンク内に供給できるようにしたものである。
このように、密閉式タンク内に連続的に被処理物を投入する際には、密閉式タンク内の被処理物の高さがほぼ一定になるように供給すると、より安定した気化条件が得られる。
【0018】
【発明の効果】
本発明においては、密閉式タンクに回腸等の脂分気化分解させる被処理物を入れ、上方より熱風にて加熱したので被処理物の上部から脂分が気化し、その下側にある被処理物は気化熱で冷却されるので、上部から下部に向けて順次気化処理されるように作用し、安全に、確実に脂分を気化分解処理出来る。
また、ガス状になった脂分は、容易に燃焼処理出来るとともに、熱源として利用できる。
あるいは、冷却液状化し、液体燃料等として再利用の方法が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気化装置の例を示す。
【図2】図1の側面図を示す。
【図3】本発明に係る気化装置の原理を示す模式図である。
【図4】本発明に係る気化装置の他の例を示す。
【符号の説明】
1 密閉式タンク
1a 被処理物収容部
2 熱風供給配管
2a 熱風
3 ガス状脂分排出配管
3a ガス状脂分
4 断熱層
5 蓋体
6 開閉ロッド
7 ロック
8 ホッパー
9 スクリューコンベア
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば牛の回腸等、脂肪分が多い部位の安全的で確実な分解処理装置及びその分解方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
平成13年9月に我が国にて牛海線状脳症(Bovine Spongiform Encephalopathies=BSE)(狂牛病)の牛が発見され、その対策の一貫として、安全性の確認がされていない牛で、屠畜解体処理された牛肉について市場隔離された。
その量は、約12,000トンにもなっている。
この隔離された牛肉は、消費者の不安を完全に払拭するため、焼却処分されることになった。
【0003】
また、牛の特定危険部位とされる脳、脊髄、眼と、回腸遠位倍を除却し、焼却処分されることになった。
【0004】
しかし、これらの牛肉をそのまま焼却炉に入れて焼却しようとすると、タンパク質の多い肉の部分や骨の部分は水分が蒸発し、その後に400℃以上になり、熱分解焼却されるが、回腸のように非常に脂肪分が多い部分は、約200℃位で液状化するために燃焼温度に達する前に、焼却炉の下部に流れ出てしまう問題があった。
大量に焼却炉の下部に流れ出ると、場合によっては焼却炉の外部にまで流出漏洩する恐れが高く、そのような状態でさらに高温になると気化が進み、局所的に燃焼がはじまると焼却炉の外部にて、爆発的な燃焼状態になり、非常に危険であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術に有する課題に鑑みて、回腸のように脂肪分の多い脂含有物を熱分解処理する際に、安全で効率が良く、簡単な構造からなる脂分気化装置及びその気化処理方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、密閉式タンクの底部に、気化分解させる脂含有物を投入する被処理物収容部を有し、当該密閉式タンクの上部に、タンク内への熱風供給手段を備え、この熱風供給手段により供給された熱風により、気化されたガス状の脂分を当該密閉式タンク外に排出するガス状脂分排出手段を備えた脂分気化装置とした。
【0007】
密閉式のタンクに回腸等の脂肪の多い被処理物を投入し、タンクの上部に熱風を供給すると、この熱風により被処理物の上部が加熱され、脂分が気化する。
脂分が気化されると、その気化熱で被処理物が高温になるのを抑えるように作用する。
一方、タンクの上部から熱風により気化された脂分がこの熱風とともに、本気化装置タンク外に排出される。
このように、脂分の多い被処理物を上部から加熱することで、順次気化し、ガス状になり、その時の気化熱で下部が高温になるのを抑えることになるので、密閉タンク内で上記熱分解反応を行うので燃焼の恐れもない。
【0008】
請求項2記載の発明は、回腸等の非処理物の投入が容易で、残渣の取り出しが容易になるように、請求項1記載の密閉式タンクの上部に開閉自在に蓋体を備えたものである。
【0009】
請求項3記載の発明は、タンクの保温を目的とし、あるいは、密閉式タンクの上部からタンク内に熱風を吹き込んだ状態が長いと、タンクの外部からタンクの底部が加熱される場合もあるので、密閉式タンクの周囲及び底部に断熱層を設けたものである。
脂のガス状の温度は約300℃程度なので、外気が低温のときは断熱層で保温し、外部からの高温が生じたときには、被処理物に異常な高温が伝わらないようにするのが目的である。
従って、断熱層の種類及び厚さ等は、上記目的に対応出来れば特に制限はない。
【0010】
請求項4記載の発明は、このような脂分気化装置を用いた熱分解、燃焼処理又は液状化処理方法の提供を目的とする。
密閉式タンクの底部に回腸等のような脂肪分の多い被処理物を投入し、この被処理物の上方に位置する部分に対応して、タンク内に熱風を供給し、被処理物の上部から下部に向けて順次気化させる。
気化されたガス状の脂分をタンク外に排出し、この排出されたガス状の脂分に空気等を混合して常法にて燃焼させるか、冷却し液状化処理する。
ガス状の脂分は、熱分解により分子量がクラッキングにより小さくなっていて、冷却すると常温で液体の脂になることが明らかになった。
液状脂分は純度も高く、再利用が期待される。
また、液体燃料にもなり得る。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る脂分気化装置の構造例を図3に示す模式図にて説明する。
密閉式タンク1の底部側に被処理物を投入する被処理物収容部1aを設け、この部分に回腸等の被処理物10を投入する。
密閉式タンク1の上部に熱風供給口2を配設し、この部分から常法に従って熱風2aを吹き込む。
【0012】
熱風の吹き込む位置は、被処理物の上方に位置するのであれば特に制限が無い。
熱風の吹き出し口が被処理物に向いていると、被処理物が局部的に加熱される恐れがある場合には、タンクの側部の上部から略水平方向に熱風を供給するのがよい。
また、タンクは方形形状でも円筒形状でも、形状には制限がないが、円筒形状の場合に、接線方向にサイクロン状に熱風を供給してもよい。
【0013】
熱風の温度は、被処理物が回腸であれば約200℃以上にて充分に気化し、気化されたガス状の脂分の温度は、約300℃位であるのが安定して、連続的に脂分を気化処理することが出来るので、この範囲になるように熱源、熱量が選定される。
より具体的には、バーナー燃焼ガスを用いてタンク内に吹き込んでもよく、他の燃焼装置等で発生した排熱による熱風を吹き込んでもよい。
密閉式タンクになっているので、タンク内で燃焼する恐れは無く、脂が気化されることによる気化熱でその下にある被処理物が冷却される。
【0014】
タンク内で気化されたガス状の脂分は、排出口3からタンク外にガス状脂分として排出(3a)される。
排出されたガス状の脂分は、酸素雰囲気のもとで常法に従い、燃焼処理してもよく、冷却し液状化してもよい。
このようにして得られた脂分は、常温で、やや白っぽい液体であった。
また、燃焼処理する場合には、得られた熱を利用してボイラー等を稼動させることも可能である。
【0015】
【実施例】
本発明に係る気化装置の実施例を図1及び図2(図1の側面図)に示す。
材質SSあるいはSUS等で円筒形状のタンク1を製作し、その周囲及び底部を断熱材4にて保温した。
上部には、蓋体5がロッド6により開閉式になっていて、閉じた際にロック手段7にてロックされている。
タンク側壁上部より略水平方向に熱風供給配管(供給口)2が備えられ、その吹き出し口とは略直角方向に排出口を設けた排出配管3が取り付けられている。
【0016】
タンクの内径約800mm、タンク深さ約1200mmのものを製作し、回腸を約60kg投入し、灯油をバーナー燃焼させて得られた熱風を供給した結果、回腸の脂分が約11時間で気化処理できた。
ガスの温度は、約300℃で安定していた。
約60kgの回腸を気化処理するのに、約15リットルの灯油を要した。
また、脂分のガス化されたものを燃焼させると約6000kcal/kgの熱量であった。
なお、今回の気化処理に用いた回腸のかさ比重は、約0.85であった。
【0017】
図4に他の気化装置構造例を示す。
密閉式タンク1に回腸等の被処理物を連続投入出来るようにしたものである。ホッパー8を設け、このホッパー8の底部にスクリューコンベア(押出機)9を備えたもので、ホッパー内の被処理物をこのスクリューコンベアにて密閉式タンク内に供給できるようにしたものである。
このように、密閉式タンク内に連続的に被処理物を投入する際には、密閉式タンク内の被処理物の高さがほぼ一定になるように供給すると、より安定した気化条件が得られる。
【0018】
【発明の効果】
本発明においては、密閉式タンクに回腸等の脂分気化分解させる被処理物を入れ、上方より熱風にて加熱したので被処理物の上部から脂分が気化し、その下側にある被処理物は気化熱で冷却されるので、上部から下部に向けて順次気化処理されるように作用し、安全に、確実に脂分を気化分解処理出来る。
また、ガス状になった脂分は、容易に燃焼処理出来るとともに、熱源として利用できる。
あるいは、冷却液状化し、液体燃料等として再利用の方法が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気化装置の例を示す。
【図2】図1の側面図を示す。
【図3】本発明に係る気化装置の原理を示す模式図である。
【図4】本発明に係る気化装置の他の例を示す。
【符号の説明】
1 密閉式タンク
1a 被処理物収容部
2 熱風供給配管
2a 熱風
3 ガス状脂分排出配管
3a ガス状脂分
4 断熱層
5 蓋体
6 開閉ロッド
7 ロック
8 ホッパー
9 スクリューコンベア
Claims (4)
- 密閉式タンクの底部に、気化分解させる脂含有物を投入する被処理物収容部を有し、当該密閉式タンクの上部に、タンク内への熱風供給手段を備え、この熱風供給手段により供給された熱風により、気化されたガス状の脂分を当該密閉式タンク外に排出するガス状脂分排出手段を備えたことを特徴とする脂分気化装置。
- 密閉式タンクの上部に開閉自在に蓋体を備えたことを特徴とする請求項1記載の脂分気化装置。
- 密閉式タンクの周囲及び底部に断熱層を設けたことを特徴とする請求項1記載の脂分気化装置。
- 密閉式タンクの底部に脂分を多く含有する被処理物を投入し、この被処理物の上方に位置する部分に対応して、タンク内に熱風を供給し、この熱風により気化されたガス状の脂分をタンク外に排出し、これを燃焼処理、あるいは冷却液状化処理することを特徴とする脂含有被処理物の脂分分解処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002269144A JP2004105813A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 脂分気化装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002269144A JP2004105813A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 脂分気化装置及びその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004105813A true JP2004105813A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32267175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002269144A Pending JP2004105813A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 脂分気化装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004105813A (ja) |
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2002
- 2002-09-13 JP JP2002269144A patent/JP2004105813A/ja active Pending
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